JP5225723B2 - 義歯安定剤 - Google Patents
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Description
現在市販されているシートタイプの粘着型義歯安定剤は、粉末状やクリーム状に比べて、適正な使用量を用いことができ、口腔内のベトツキを軽減し、義歯安定効果が長時間持続する点で優れている。
1)使用感の向上:柔軟性があり、糸引きなどのベトツキ感が少ないこと。
入れ歯の手入れが簡便なこと(入れ歯への残さが無いこと)。
2)熱的安定性の付与:
3)粘着性の増大:
4)義歯安定化作用の持続性:
本発明の目的はこれら問題点を克服した新たな義歯安定剤を提供することである。
本発明の別の目的は製造工程を簡便にすることである。
(a)の熱可塑剤ポリマーとしてはポリエチレンオキシドが使用される。用いられるポリエチレンオキシドの平均分子量は通常20万〜2,000万、好ましくは300万〜500万であり、例えば平均分子量が350万のものが好適に使用される。
ポリエチレンオキシドの使用量は安定剤全体に対して10〜29重量%であり、特に27〜29重量%が好ましい。
本発明で使用される可塑剤は、融点が30〜90℃のもので、好ましくは35〜80℃、より好ましくは40〜70℃のものである。この範囲内であれば固体の可塑剤を粉末状にして使用でき、特に溶剤を使用しなくても混合時の分散性に問題はない。しかし、融点が30℃未満であると、粘性の高い液体、またはペースト状になり、溶剤を用いて溶液とした後混合する必要性がしばしば生じる。そうすると溶解や乾燥等の工程が新たに生じて作業効率の低下を招く。また、融点が90℃を超えると可塑剤としての効果が薄くなり、成型時に問題が発生するのでやはり好ましくない。
本発明で使用されるCMC−Naは、通常、25℃における1%水溶液の粘度が20〜10000mPa・sのもので、好ましくは1000〜8000mPa・s、より好ましくは4000〜6000mPa・sのものである。1000mPa・s未満や10000mPa・sを超えるCMC−Naでも、とくに支障はないが、1000mPa・sでは、口腔内に義歯を装着した際安定剤の溶解が早くて持続性が足りず、また10000mPa・sを超えるものでは、逆に溶解が遅いため、粘着力を発揮するのに時間がかかる。
本発明で使用されるCMC−Naのエーテル化度は、好ましくは0.5〜2.0、より好ましくは0.8〜1.0である。エーテル化度についても、粘度と同様、この範囲内であれば義歯安定剤使用時の適度な溶解性が担保され、好適に使用ができる。
本発明で使用されるCMC−Naとしては市販品を用いることができ、たとえば、第一工業製薬(株)製のセロゲン(商品名)やダイセル化学工業(株)製のCMCシリーズなどを用いることができる。
本発明で使用されるメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩は、粘着補助剤であるので、その使用量はカルボキシメチルセルロースの量にも左右される。メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩の配合比はCMC−Na1重量部に対して0.5〜1.5重量部が好ましい。
ここで添加される着色剤としては、例えば、色素及び顔料などが挙げられる。賦香料としては例えば、メントール、ペパーミント油、スペアミント油、ラベンダーエキス、オレンジエキスなどが挙げられる。殺菌剤としては例えば、クロルヘキシジル、塩化ベンザルコニウムなどが挙げられる。
実施例1
室温でポリエチレンオキシド(分子量350万)を840g、CMC−Naを990g、グリセリン脂肪酸エステルを180g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を840g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
実施例2
室温でポリエチレンオキシド(分子量350万)を840g、CMC−Naを990g、グリセリン脂肪酸エステルを180g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を960g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体を30g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
室温でポリエチレンオキシド(分子量350万)を840g、CMC−Naを870g、グリセリン脂肪酸エステルを180g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を1110g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
実施例4
室温でポリエチレンオキシド(分子量350万)を840g、CMC−Naを870g、グリセリン脂肪酸エステルを180g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を1080g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体を30g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
分子量500万のポリエチレンオキシドを使用すること以外は実施例1と同様にして、製造した。
実施例6
分子量500万のポリエチレンオキシドを使用すること以外は実施例3と同様にして、製造した。
実施例7
室温でポリエチレンオキシドを840g、CMC−Naを1980g、グリセリン脂肪酸エステルを180g加え、分散するように撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
室温でポリエチレンオキシドを840g、CMC−Naを1050g、グリセリン脂肪酸エステルを60g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を1050g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
実施例9
室温でポリエチレンオキシドを420g、CMC−Naを1230g、グリセリン脂肪酸エステルを120g、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を1230g加え、すべてを混合し、分散するように高速ミキサーで5分間撹拌した。その後、押出機にて、押出成型を行い、圧延又はプレスし、薄いシート状とした。
特許文献(特公平7−87849号)の実施例2に従って、義歯安定剤を調製した。
比較例2
特許文献(特表2004−510542号)の実施例IVに従って、義歯安定剤を調製した。
本発明の義歯安定剤を次の方法により試験した。
1.使用感
使用感の評価項目として、口内でのベタツキ感、口内での糸引きの状態、義歯への溶け残りの有無および柔軟性を判定した。また、試料としては、6×37mmのものを使用した。
具体的には、37℃(口内温度)の温水に10分間浸漬させ、ベタベタ感や糸引きを手で触り確認した。また、溶け残りについては、アクリル板に貼り付け、10分間浸漬させ、ブラシを使い、除去できるかを目視で確認した。柔軟性については、触感で判断した。
◎:安定感のある適度な粘着力または糸引きがある。
○:ややベタツキ感が強く、または糸引きが多いが使用に際して気にならない程度である。
△:かなりベタツキ感があり、または糸引きが多くて使用に際して不快感を伴う。
×:ベタツキ感または糸引きが強すぎて使えない、あるいは全く粘着力がない。
◎:溶け残りなし。
○:少し溶け残る。
△:かなり溶け残る。
×:全く溶けない。
また、柔軟性の判断基準は以下の通りである。
◎:非常に柔軟である。
○:柔軟性がある。
△:柔軟性が乏しい。
×:柔軟性が無い。
2.安定性
1)室温での放置
25℃に保った恒温層に3週間放置した後、肉眼で状態を観察した。
2)熱的安定性
50℃に保った乾燥機に7日間放置し、肉眼で状態を観察した。
観察結果を四段階にスコア化して、以下の基準で◎、○、△および×で表した。
◎:ひび割れや変形なし。
○:多少ひび割れや変形が認められるが使用上問題がない。
△:ひび割れや変形のため、使用上支障がある。
×:ひび割れや変形がひどくて、実際上使用できない。
下記のJIS規格の方法に従い、下記の通り粘着強さIおよびIIを評価した。
(JIS規格番号T6525−1:義歯安定用こ(糊)材―第1部:粘着型義歯床安定用こ(糊)材)
1)粘着強さI
1)総面積の最小寸法が21×21mmとなる安定用糊材を採り、これを37±2℃の水に5秒間浸漬した後取り出し、1回振って水を切り、試料面の水分を除いた。
2)直ちに試料を試料ホルダーIIの凸面の全面を均一に覆うように置き、試料の中心に荷重がかかるように試料ホルダーを試料台に固定した。
3)試料を直径20.0±0.5mmの感圧軸によって圧着速度5mm/分、9.8±0.2Nの荷重で圧着し、その位置で30秒間保持した後、引張り速度5mm/分で逆方向に引張るとき、感圧軸にかかる最大力を測定し、単位面積当たりの力を粘着強さIとした。
2)粘着強さII
1)総面積の最小寸法が21×21mmとなる安定用糊材を採り、これを37±2℃の水300mlに10分間浸漬した。
2)直ちに試料を試料ホルダーIIの凸面の全面を均一に覆うように置き、試料の中心に荷重がかかるように試料ホルダーを試料台に固定した。
3)試料を直径20.0±0.5mmの感圧軸によって圧着速度5mm/分、9.8±0.2Nの荷重で圧着し、その位置で30秒間保持した後、引張り速度5mm/分で逆方向に引張るときに、感圧軸にかかる最大力を測定し、単位面積当たりの力を粘着強さIIとした。
図1に示す形状の試料につき、その長さ方向の両端を粘着テープで補強した。次に,図2に示すように下端に2.15g±0.05gの錘をつけ、上端をクランプにとりつけて35℃±1℃に調節した恒温水槽の中へ水面が試料のほぼ中央にくるように吊るした。水中に入れた時点から試料が水に溶けて落下するまでの秒数を測定し、義歯安定化効果の持続性を評価した。
義歯安定化剤としての総合評価を行った。
一次判定として上記1〜4の試験結果の点数を合計し、下記基準によりA〜Dの四段階で判定した。使用感および安定性の四段階評価については、◎、○、△および×をそれぞれ3、2、1および0点として計算した。
次いで、使用感および持続性において一定の品質を担保するため、下記の基準を適用した上で最終的な総合判定を行った。
・口内でのベタツキ感または糸引き状態が△以下の場合は、判定を1段下げる。
・持続性の値が1000以下の場合は、判定を1段下げる。
Claims (3)
- (a)熱可塑剤ポリマーとして平均分子量300万〜500万のポリエチレンオキシド27〜29重量%、
(b)可塑剤としてグリセリン脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステル4〜8重量%、
(c)粘着剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム32〜34重量%、および
(d)粘着補助剤として、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩5〜45重量%、を含む組成物よりなり、薄片状の形状であることを特徴とする義歯安定剤。 - (a)の熱可塑剤ポリマーが分子量350万のポリエチレンオキシドである、請求項1に記載の義歯安定剤。
- (a)の熱可塑剤ポリマーが分子量500万のポリエチレンオキシドである、請求項1に記載の義歯安定剤。
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