JP2016010525A - 義歯安定剤 - Google Patents
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Abstract
Description
子を主剤として、義歯床と粘膜の間で口中の唾液を吸収して粘着性を発揮させ、義歯を粘膜に粘り付ける「粘着タイプ」であり、こちらは粉末、ぺースト、液体、シートなど種々の剤型が提供されている。
(1)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールを含有することを特徴とする義歯安定剤、
(2)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が5:1〜50:1である上記(1)記載の義歯安定剤、
(3)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が10:1〜50:1である上記(1)記載の義歯安定剤、
(4)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が5:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースナトリウムの含量が5〜50重量%であり、糖アルコールの含量が0.1〜10重量%である上記(2)記載の義歯安定剤、
(5)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が10:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースナトリウムの含量が10〜40重量%であり、糖アルコールの含量が0.5〜5重量%である上記(3)記載の義歯安定剤、
(6)糖アルコールがエリスリトール、トレハロース、トレハルロースおよびキシリトールから選ばれる1または2以上である上記(1)から(5)のいずれかに記載の義歯安定剤、
(7)糖アルコールがキシリトールである上記(6)記載の義歯安定剤、
(8)カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が5:1〜50:1である義歯安定剤、
(9)カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が10:1〜50:1である上記(8)記載の義歯安定剤、
(10)カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が5:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースの含量が5〜50重量%であり、キシリトールの含量が0.1〜10重量%である上記(8)記載の義歯安定剤、
(11)カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が10:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースの含量が10〜40重量%であり、キシリトールの含量が0.5〜5重量%である上記(9)記載の義歯安定剤、
(12)さらにグリセリン脂肪酸エステルを含有する上記(1)から(11)のいずれかに記載の義歯安定剤、
(13)グリセリン脂肪酸エステルがモノグリセライド、ジグリセライド、モノ・ジグリセライド、トリグリセライドおよびテトラグリセライドから選ばれる1または2以上である上記(12)記載の義歯安定剤、
(14)グリセリン脂肪酸エステルがジグリセリンパルミテートおよび/またはトリグリセリンパルミテートである上記(12)記載の義歯安定剤、
(15)さらにアルキルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体を含有する上記(1)から(14)のいずれかに記載の義歯安定剤、及び
(16)アルキルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体がメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体である上記(15)記載の義歯安定剤、
に関する。
a.製剤製造法
表1に本製剤の処方を示す。表1の添加剤を秤量、加熱溶解させ、混合撹拌後、40℃まで温度を下げたのち減圧を開始する。しばらく減圧撹拌を行った後、減圧を止め、大気圧に戻し、これを製剤とした。
義歯安定剤の粘着力を評価するために、レオメーターCR200D(サン科学社製)を用い、以下の実験(JIS法)をおこなった。
直径22φ、深さ0.5mmの穴を加工したアクリル樹脂板を試料ホルダーとして、サンプルを試料ホルダーの穴に充填し、表面を平坦にした後、各試料ホルダーに37±2℃の水を0.1mL滴下し、レオメーターCR200Dの試料台に固定した。次に、圧着速度5mm/分、圧着加重1kg重(9.8N)でアダプターをサンプルに圧着し、30秒間保持した後、逆方向に5mm/分で引っ張り、アダプターにかかる最大力D(kg重)を測定した。測定した最大力Dの値から次式に基づいて粘着力(kPa)を算出した。
粘着力(kPa)=(最大力D(kg重)/アダプターの表面積(m2))×9.8×10
9.8は、重力加速度を示す。
表2に試料中に水を添加しなかった場合の粘着力の結果を、表3に水を0.1mL添加した場合の粘着力を示す。その結果、水を添加しなかった場合、キシリトールの配合量を増やしても、粘着力は増加する傾向になかった。しかし、水を0.1mL添加した場合、キシリトール量を増やすと、キシリトール1%(カルボキシメチルセルロースナトリウムとキシリトールの重量比が25:1)までは粘着力が増加し、キシリトールを10%配合すると、粘着力は大きく低下した。すなわち、カルボキシメチルセルロースナトリウムとキシリトールの重量比は、25:0.5(50:1)〜25:5(5:1)が適当であった。従って、唾液のあるような状態では、粘着力に関し、キシリトールの配合量には最適値があることが明らかとなった。
Claims (16)
- カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールを含有することを特徴とする義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が5:1〜50:1である請求項1記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が10:1〜50:1である請求項1記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が5:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースナトリウムの含量が5〜50重量%であり、糖アルコールの含量が0.1〜10重量%である請求項2記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖アルコールの重量比が10:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースナトリウムの含量が10〜40重量%であり、糖アルコールの含量が0.5〜5重量%である請求項3記載の義歯安定剤。
- 糖アルコールがエリスリトール、トレハロース、トレハルロースおよびキシリトールから選ばれる1または2以上である請求項1〜5のいずれかに記載の義歯安定剤。
- 糖アルコールがキシリトールである請求項6記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が5:1〜50:1である義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が10:1〜50:1である請求項8記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が5:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースの含量が5〜50重量%であり、キシリトールの含量が0.1〜10重量%である請求項8記載の義歯安定剤。
- カルボキシメチルセルロースおよびキシリトールの重量比が10:1〜50:1であり、製剤全量に対するカルボキシメチルセルロースの含量が10〜40重量%であり、キシリトールの含量が0.5〜5重量%である請求項9記載の義歯安定剤。
- さらにグリセリン脂肪酸エステルを含有する請求項1〜11のいずれかに記載の義歯安定剤。
- グリセリン脂肪酸エステルがモノグリセライド、ジグリセライド、モノ・ジグリセライド、トリグリセライドおよびテトラグリセライドから選ばれる1または2以上である請求項12記載の義歯安定剤。
- グリセリン脂肪酸エステルがジグリセリンパルミテートおよび/またはトリグリセリンパルミテートである請求項12記載の義歯安定剤。
- さらにアルキルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体を含有する請求項1〜14のいずれかに記載の義歯安定剤。
- アルキルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体がメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体である請求項15記載の義歯安定剤。
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2014
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