JP2009227597A - 誤嚥を起こし難い口腔内消臭食品 - Google Patents

誤嚥を起こし難い口腔内消臭食品 Download PDF

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Abstract

【課題】被介護者、特に嚥下困難者が利用できるような口臭予防組成物の提供。
【解決手段】プロテアーゼ含有果実の乾燥加工品、好ましくはブロメリンを0.1重量%以上またはブロメリン含有パイナップル乾燥粉末を0.5%以上添加して25−35℃の融点の油脂または−7―25℃の油脂にグリセリン脂肪酸エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステルを添加して硬さ調整された油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された組成物を口腔内に塗布することで舌苔の発生を抑制し、誤嚥の危険も伴わず、口臭予防ができる。さらに口臭防止として緑茶カテキンを添加すると油脂分散によりカテキンのエグ味も感じず、より効果的である。
【選択図】なし

Description

本発明は、口臭除去効果または舌苔除去効果を有し、口腔の衛生状態を向上させ、かつ誤
嚥しにくい食品に関する。
高齢者の寝たきりの人を中心に口臭が現場では問題になっている。その口臭原因は種々あ り、いろいろな素材がこれまでに報告されているが、口臭が問題となる人は嚥下困難者であるケースが多い。つまり嚥下困難者が利用できるような口臭予防組成物はまだ開発されていない。口臭予防と誤嚥しにくいという2つの要因をカバーしなくてはいけない。口臭の原因物質が、硫化水素(HS)、メチルメルカプタン(CHSH)、ジメチルスルフィド((CHS)などの揮発性硫化物であることが確認されている。揮発性硫化物の主な発生箇所は、歯垢、歯周病に罹患した部位、唾液および舌苔であることが分かっている。これらの原因に対していろいろな食品素材の効果が開示されているが、主たる利用者である嚥下困難者に受け入れられるような食品形態は、開示されていない。
日本国特願2003−587343号は、口腔内細菌による揮発性硫化物の産生を減少
させる作用と舌苔除去作用を有するプロテアーゼなどの植物酵素を添加する組成物を開示している。舌苔の除去については言及しているが、組成物の形態はトローチやキャンディーであり、口腔内で組成物を保持する際の誤嚥等については、言及していない。
日本国特開2000−178154号公報は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、エチルアルコールおよびカチオン性殺菌剤を含有し、ノニオン界面活性剤の含有量が0〜0.2重量%であることを特徴とする舌苔除去剤を開示している。この舌苔除去剤は風味が良くなく、また誤嚥については言及していない。
日本国特開平10−182387号公報は、特定の構造を有する直鎖状の縮合リン酸化合物および/または特定の構造を有する環状の縮合リン酸化合物からなる舌苔除去剤を開示している。この舌苔除去剤も風味が良くなく、誤嚥については言及していない。
日本国特開2001−278758号公報は、少なくとも1種のカチオン性殺菌剤および非水溶性グルコマンナンを含有することを特徴とする口腔用組成物を開示する。この公報は、プラーク除去効果と殺菌活性に優れた口腔用組成物に関するだけで、誤嚥に関しては言及していない。
日本国特願2003−587343号 日本国特開2000−178154号公報 日本国特開平10−182387号公報 日本国特開2001−278758号公報
本発明は、上記問題点の解決を意図するものであり、物理的手段のみによらず、使用感に優れ、優れた口臭予防用組成物および食品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々検討した結果、本発明に到達した。すなわち、これまでの口臭予防用組成物はトローチや打錠形態のものがすべてであり、これらの形態は口の中に入れたとき嚥下困難者の場合、誤嚥を来たすケースが多くなる。そこで我々は口の中に含んでも誤嚥を起こしにくい性状として口の中の温度で溶ける油脂に着眼した。すなわち口の中の体温で溶けるような油脂は、誤嚥の危険が少ないことを確認した。
そこで日本国特願2003−587343号に示されているように舌苔ができることによる口臭の除去のためにパイナップルなどに含まれるブロメリン粉末と口臭除去効果がある緑茶カテキンを配合した組成物を利用する。この素材を口内の温度で溶融する融点の油脂と混合することにより、水溶液中で酵素分解するブロメリンの安定化を図ることができる。また緑茶カテキンも水溶液になると自身のラジカル反応が進み、かつエグ味を感じるが、水の存在しない油脂中ではラジカル反応も進まず、エグ味も感じにくい。
この組成物に使用される25−35℃の融点の油脂はパーム油やパーム核油、パームオレイン油以外のすべての油脂が利用できる。また−7―25℃の油脂の場合は、すべての油脂が利用できるが、乳化剤としては炭素数20以上、HLB3以下のポリグリセリン脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステルを該当油脂に3−7%添加することにより、油脂の硬さ調整することができる。油脂が液体であると口腔内に留めるのが困難であり、口腔内に留まる硬さ10−250g/cmの油脂の硬さ(粘度)を調整することが重要である。10g/cmより粘度が低下すると口腔内に留まることができず、直接咽喉へ流れ込んだり、口から排出されることになる。
プロテアーゼは、特に植物の由来には限定しない。パイナップル由来のブロメリンやパパイヤパパイン、キウイフルーツのアクチニジンなどが上げられる。プロテアーゼ由来果実としてはパイナップル、キウイフルーツ、パパイヤなどが上げられる。プロテアーゼ酵素が含まれる果実であれば特に限定しない。
プロテアーゼは、温度により、酵素活性が減少するため、出来るだけ低温で加工することが好ましい。よってプロテアーゼを含有する果実の凍結は急速凍結が望ましい。濃縮は、なるべく低温化での加工が好ましく、出来れば凍結濃縮が、望ましい。また乾燥も噴霧乾燥やドラム乾燥よりもできるだけ低温で乾燥できる凍結乾燥のほうが望ましい。
25−35℃融点の油脂または−7−25℃の油脂をグリセリン脂肪酸エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステルを添加して硬さ調整された油脂に緑茶カテキンを添加する場合、全重量の0.1重量%以上添加する。この添加量よりも少ないときは、口臭除去効果が得られない。
プロテアーゼまたはプロテアーゼ含有果実の乾燥加工品、好ましくはブロメリンを0.1重量%以上またはブロメリン含有パイナップル乾燥粉末を0.5%以上添加して25−35℃の融点の油脂または−7−25℃の油脂にグリセリン脂肪酸エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステルを添加して硬さ調整された油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された組成物を口腔内に塗布することにより、舌苔の発生を抑制し、誤嚥の危険も伴わず、口臭予防ができる。さらに口臭防止として緑茶カテキンを全重量の0.1%以上添加すると油脂分散によりカテキンのエグ味も感じにくく、より効果的である。
表1のような配合で比較例1は、粉体混合後、定法により、打錠した。実施例のペーストとの比較のためにペースト3,000mgに対して有効成分を同量にするため比較例1ではブレメリン粉末を実施例ペーストの10倍量含有する300mg丸型打錠品1錠を試験サンプルとし、打錠圧は2t、深度5mmで作成した。試験では、比較例は、300mgタブレットには、ブロメリン6mg、実施例1では、3,000mgのペースト中にブロメリン6mgと同じになるようにした。また緑茶カテキンとしてサンフェノンBG-3(太陽化学製:カテキン80%含有)を使用した。
パイナップルFD粉末は、生パイナップルの果肉を搾汁したもの10gを定法により、凍結乾燥して2gのパイナップルFD粉末を得た。
実施例1・3・5・8・9・11−13は、融点34℃のパーム油を湯で加温して溶融し、品温45℃前後に残りの原材料を添加して攪拌混合する。実施例1・3・5・8―13は、ペーストとして3,000mgを口腔内に(主に舌の上)塗布するようにした。
実施例2・4・16・17は、融点29℃の菜種油を加温して80℃以上にし、そこに設定の重量%のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学製:TAISET 50:HLB=1.5)を添加し、攪拌し、透明溶解を確認後、徐々に冷却し、品温45℃前後に残りの原材料を添加、混合する。実施例2・4はペーストとして3,000mgを口腔内に(主に舌の上)塗布するようにした。
実施例6・7・10・14・15は、融点29℃の菜種油を加温して80℃以上にし、そこに設定の重量%のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ製:SE−1:HLB=1)を添加し、攪拌し、透明溶解を確認後、徐々に冷却し、品温45℃前後に残りの原材料を添加、混合する。実施例6−7はペーストとして3,000mgを口腔内に(主に舌の上)塗布するようにした。
各実施例の硬さは、25℃の室温にてレオメーターで測定し、円盤型のプランジャーで1cm あたりの耐重量で示した。
口臭除去および誤嚥防止評価のために、嚥下困難者10名に対して言語聴覚士立会いの下、比較例1および実施例1−17についてスタート時に舌および口腔内洗浄を行い、洗浄後、打錠品ならびにペーストを、比較例1は舌上に摂取させ、実施例1−17の各ペースト又は液体は口内に塗布し、パネラー20名にて3・5日後の口臭を確認して表2のアンケート評価点に沿って記載後、舌および口腔内洗浄を行い、改めて比較例および実施例を摂取または塗布を、繰り返し、アンケート記載を行った。比較例は、打錠品1錠(300mg)を舌上で口内滞留、実施例1−17はペースト3,000mg(実施例10は液体3,000mg)を舌および口蓋に塗布した。評価後、各パネラーのアンケート結果数字の平均値を表3に求めた。
表1




表2

表3



表3の結果実施例10より、粘度が低い場合は、油脂が口腔内に留まりにくく、かつ誤嚥を起こす結果となり、粘度が低いことは好ましくないことが判明した。またブロメリン0.1%以下やパイナップルFD粉末0.5%以下では、消臭効果が確認できなかった。またタブレット摂取場合も誤嚥が発生しており、嚥下困難者には不都合であることが判明した。実施例14−17の結果から堅さが250g/cm(実施例15・17) を超えるとペーストの吐き出しがあった。
実施例1−8の条件で誤嚥を発生することなく、消臭効果が確認された。特にカテキンとブロメリンを併用した実施例5・7が効果的であり、誤嚥をまったく起こさなかった。味についても特に対象者より抵抗感はなく、カテキンのエグ味は、食味しても感じなかった。

Claims (9)

  1. プロテアーゼを0.1%以上またはプロテアーゼ酵素を含有する果実の搾汁または粉砕物を当該酵素の失活することなく、凍結、濃縮および乾燥からなる群より選択される化合物を0.5%以上含有し、かつ融点25―35℃の半硬化油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
  2. パイナップル由来のブロメリンを0.1%以上又はパイナップル果実の搾汁または粉砕物を当該酵素の失活することなく、凍結、濃縮および乾燥からなる群より選択される化合物を0.5%以上含有し、かつ融点25―35℃のパーム油及び/又パームオレイン油及び/又はパーム核油に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
  3. パイナップル由来のブロメリンを0.1%以上又はパイナップル果実の搾汁または粉砕物を当該酵素の失活することなく、凍結、濃縮および乾燥からなる群より選択される化合物を0.5%以上含有し、融点−7―25℃の菜種油及び/又綿実油及び/又コーン油及び/又は大豆油と炭素数20以上のHLBが3以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はHLBが3以下のショ糖脂肪酸エステルを3−7%添加して調整された半硬化油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
  4. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した請求項1記載の組成物
  5. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した請求項2記載の組成物
  6. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した請求項3記載の組成物
  7. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した融点25―35℃の半硬化油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
  8. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した融点25−35℃のパーム油及び/又はパームオレイン油及び/又はパーム核油に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
  9. 緑茶カテキンを全重量の0.1−1%添加した融点−7から25℃の菜種油及び/又は綿実油及び/又はコーン油及び/又は大豆油と炭素数20以上のHLBが3以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はHLBが3以下のショ糖脂肪酸エステルを3−7%添加して調整された半硬化油脂に混合した、硬さ10−250g/cmに調整された嚥下を起こしにくい口臭予防組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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