JP5223539B2 - 画像処理装置およびファン制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像入力や印刷出力等の処理を制御するコントローラに対し排気・冷却を必要とするプリンタ、複写機、複合機等の画像処理装置およびそのファン制御方法に関する。
近年、プリンタ、複写機、複合(MFP)機等の画像処理装置において、一定時間処理や操作が行われなかった場合、一部の機能は動作が可能な状態を保つが、それ以外の機能を停止し、停止させた機能に関係する回路部に供給する電源を遮断することで、消費電力を抑える省エネルギー状態(以下、「省エネ状態」或いは単に「省エネ」という)を保つ制御が行われている。
ところで、近年の画像処理装置は多機能、高機能化に対応すべくコントローラに処理能力の高いCPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスを搭載しており、これらデバイスは発熱が大きく適切な冷却を行わないと熱暴走を起こし、誤動作が起きることや、最悪の場合故障に至ることがある。
機器が省エネ状態に移行する際、元の動作状態に復帰するための要因(復帰要因)を監視するコントローラASIC等の一部回路を除いて、ほとんどの電源を遮断するため、コントローラを格納するコントローラボックス内の高温の空気を排気するファン(以下では、「ケースファン」ともいう)及びCPUを搭載する基板を冷却するファン(以下では、「CPUファン」ともいう)が停止する。
この時、デバイスおよびコントローラボックス内の温度が高温だった場合、デバイス保証温度を超えてしまうことや、動作を継続するデバイスが熱暴走に至る可能性がある。
こうした問題を解決するために提案された方法として、下記特許文献1を例示することができる。
特許文献1は、機内を冷却するファンの駆動を画像形成装置の稼動量に応じて制御できる画像形成装置を記載したもので、省エネモードとの関係は、検出した稼動量に応じて、ファンを駆動することができない省エネモードに移行する時間を変更している。つまり、稼動量が大きければ、ファンを駆動することができる待機状態を延長し、長い時間ファンを駆動できるように制御している。
特開2004−163628号公報
上記特許文献1に例示した方法によると、機内が十分に冷却できない状態で、省エネモードに移行し、ファンが駆動できなくなる状況は、回避できる。ただ、待機状態を延長するというやり方を採っているので、延長した期間は、ファンを駆動するだけのために、待機状態をとることになり、待機状態をとることで、コントローラや画像形成等のための各処理部への電源を供給し続け、無駄な電力が消費され、省エネ効果を低下させる、という問題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、省エネへの移行の際、デバイスおよびコントローラボックス内の温度が高温になることを防ぐファンの制御を、省エネ効果を損なうことなく行える画像処理装置およびファン制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、所定の制御を行うデバイスを有する主制御部と、前記主制御部の排気又は冷却を行うファンと、前記ファンの回転を制御するファン制御部と、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視する監視部と、を備え、前記ファン制御部は、前記主制御部への電源供給停止された後に、前記監視部により監視された前記デバイスの負荷量に基づく所定期間は記ファンの回転継続した後、前記ファンの回転を停止させること、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理装置は、所定の制御を行うデバイスを有する主制御部と、前記主制御部の排気又は冷却を行う複数のファンと、前記ファンの回転を制御するファン制御部と、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視する監視部と、前記主制御部への電源供給が停止された後に、前記監視部により監視された前記デバイスの負荷量に基づいて、前記複数のファンの中で駆動するファンを決定する決定部と、を備え、前記ファン制御部は、前記主制御部への電源供給が停止された後の所定期間において、前記決定部により決定されたファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させること、を特徴とする。
また、本発明にかかるファン制御方法は、画像処理装置で実行されるファン制御方法であって、所定の制御を行うデバイスを有する主制御部の排気又は冷却を行うファンの回転を制御するステップと、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視するステップと、前記主制御部への電源供給が停止された後に、監視された前記デバイスの負荷量に基づく所定期間は、前記ファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させるステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるファン制御方法は、画像処理装置で実行されるファン制御方法であって、所定の制御を行うデバイスを備える主制御の排気又は冷却を行う複数のファンの回転を制御するステップと、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視するステップと、前記主制御部への電源供給が停止された後に、監視された前記デバイスの負荷量に基づいて、前記複数のファンの中で駆動するファンを決定するステップと、前記主制御部への電源供給が停止された後の所定期間において、決定されたファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によると、省エネに移行する際、デバイスの劣化や熱暴走などを防ぐための冷却ファンの回転を省エネ移行後の所定時間、維持することができるようにしたので、省エネ効果を損なうことなく、目的とする冷却ファンの動作を適切に行える。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置およびファン制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施形態の画像処理装置は、画像の入出力部にスキャナや印刷エンジン等の発熱するデバイスを有し、主制御部に処理能力の高いCPUを搭載している。このため、CPUの周囲は、自身で発生する熱も加わり、高温になって、CPUの劣化や熱暴走といった障害の危険に晒される。
こうした障害を防ぐために、主制御部等を構成する回路基板を収納するケース内の高温の空気を排気するケースファンや、CPUやASIC等のデバイスを搭載した回路基板を直接冷却するためのCPUファンを設けている。
ケースファンやCPUファン(以下、これらのファンを総称するときには、「冷却ファン」という)は、回路基板に搭載したデバイスの温度が規格値を超えないように、その回転が制御される。
図1は、実施の形態1に係る制御部の回路構成を概略的に示すブロック図である。なお、図1は、CPUが構成する主制御部及び冷却ファンの制御部を主に回路構成を示すもので、他の画像処理に用いるデバイスや操作部等は省略している。
図1の構成では、CPU101にASIC102を介して、HDD(Hard Disk Drive)103、DRAM(Dynamic Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、通信インタフェイス(I/F)106よりなる記憶デバイス群を接続して主制御部を構成する。
主制御部は、画像処理に用いる、図1に示していないデバイスや操作部も含め、画像形成装置の各動作部(デバイス)を統合して制御する。
ROM105は、CPU101が動作に用いるプログラム等を格納するメモリである。DRAM104は、CPU101がプログラムを駆動する時に、ワークメモリとして処理過程で生じるデータを記憶するために用いる。HDD103は、大容量のデータを保存可能で、画像データの蓄積やプログラムの保存に用いる。
CPU101は、操作部からの指示や自動的に起動されるプログラムによって、画像の入出力処理や各種デバイスを管理し、当該装置の動作状態を適正に保つための制御を実行する。ASIC102を介して接続されたCPUファン107、ケースファン108,109等の冷却ファンも、当該装置の動作状態を適正に保つために、CPU101(主制御部)が制御する対象の1つである。
冷却ファンは、動作に伴い発生する熱により変化する回路基板に搭載したCPU101やASIC102等のデバイスの温度が規格値を超えないように、その回転がON/OFF制御される。
ところで、本実施形態の画像処理装置は、一定時間処理や操作が行われなかった場合、消費電力を抑える省エネ状態に移行する制御を行う。省エネ状態では、元の動作状態に復帰するための要因(復帰要因)を監視するコントローラASIC等の一部回路は、動作が可能な状態を保つが、それ以外の機能を停止させ、停止させた機能に関係する回路部に供給する電源を遮断することで、消費電力を抑える。
図2は、図1に示した回路構成における省エネ移行時の通電状態を説明する図である。図2において、ASIC102には通電するが、CPU101を始めとするその他の回路要素は、ハッチングにより示すように、通電がされない。この通電状態は、復帰要因を監視し、電源制御を行うためのASICとSubCPU等の一部の回路(図示せず)を残して、電源を遮断し、消費電力を抑えた状態とすることを表している。
図2に例示した回路では、ASIC102が復帰要因を監視し、電源制御を行うので、この回路要素のみに通電した状態であり、この状態では、回路全部が動作可能な状態となる通常の動作状態でCPU101が行う冷却ファンの制御動作はできない。
「省エネ状態へ移行する際の冷却ファンの制御(基本動作)」
回路全部が動作可能な通常の動作状態から、上記で図2に示した省エネ状態にいきなり移行させ、冷却ファンを停止させると、[背景技術]の項で述べたように、高温によるCPUの劣化や熱暴走といった障害を防ぎきれない。また、省エネの移行時期を延ばすという方法を採って、冷却ファンの駆動を続けると、[発明が解決しようとする課題]の項で述べたように、無駄な電力の消費が起き、省エネ効果を低下させる、という問題が生じる。
そこで、この実施形態では、省エネ状態に移行後も、冷却ファンの回転を所定時間継続させる手段(以下、「ファン回転維持部」という)を付加することで、課題の解決を図る。
ファン回転維持部は、省エネ状態に移行した後、つまり通常時に動作するCPU101によらずに、所定時間、冷却ファンをON制御し、回転を継続させる動作を行う。
この動作を行うようにするため、ここでは、省エネ状態でも遮断されることのない電源系統から冷却ファンに電源を供給し、かつ省エネ状態でも動作するASIC102と冷却ファンをON/OFF制御する手段(後述するファン制御回路140)の入力段に設ける付加的な回路を用いて、冷却ファンの動作を所定時間、維持する制御動作を行わせる。
このようなファン回転維持部を備えることで、省エネ状態への移行後にも継続して、デバイスおよびコントローラボックス内の温度が高温になることを防ぐ冷却ファンの制御を省エネ効果を損なわずに行うことができる。
「ファン回転維持部の回路構成」
図3は、実施の形態1のファン制御回路の構成図である。図3に示すファン制御回路は、省エネ移行後に動作する回路を示している。本実施の形態のファン制御回路は、図3に示すように、操作部130と、上述したASIC102と、省エネ時遮断しない電源系統120と、ファン回転維持部140とを主に備えている。また、図3には図示されていないが、上述したCPU101も備えている。
操作部130は、利用者からの各種操作入力を受け付けるものである。本実施の形態では、操作部130は、利用者から省エネ移行時においてCPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109が維持している回転を強制的に停止させるためのリセット入力を受け付ける。このリセット入力は、後述するように、リセット信号としてファン回転維持部140に入力される。
ファン回転維持部140は、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109(以下、総称して「冷却ファン」という。)の回転を制御する回路である。このファン制御回路では、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファンが、それぞれ省エネ移行期間でも遮断することのない電源系統120に接続され、各ファンの回転のON/OFF制御を電源から各ファンへの通電のON/OFF制御により行う。
各ファンへの通電のON/OFFは、各ファンに対応して接続されたスイッチングトランジスタ115,116,117への入力信号の大きさで決まる。この入力信号は、スイッチングトランジスタがバイポーラTr(Transistor)の場合はベース入力電圧であり、FET(Field Effect Transistor)の場合はゲート入力電圧である。
ファン回転維持部140は、省エネ状態に移行後、CPU等が規格値を超える温度にならないと推定される所定時間にわたり、冷却ファンをON制御し、冷却ファンの回転を継続する。
図3に示すように、ファン回転維持部140は、遅延回路111,112,113と、トランジスタ115,116,117とを備えている。本実施の形態では、冷却ファンの回転のON/OFF制御を冷却ファンへの通電のON/OFF制御により行う方式を採る。従って、冷却ファンの回転を維持させる前記所定時間、電源から給電制御を指示するASIC102からの入力をファン回転維持部140内の遅延回路111,112,113により通電入力として保持し、冷却ファンを回転ONの制御状態に保つように、回路を構成する。
冷却ファンへの通電のON/OFF制御により冷却ファンの回転をファン回転維持部140に対する通電入力を遅延回路111,112,113で保持するようにしたことで、省エネ状態への移行後にも冷却ファンの回転を継続させる動作をロジックや比較的低容量のコンデンサのみでも可能となる。
また、図3に示すように、遅延回路111,112,113には、ASIC102から、冷却ファンの回転維持を指示するためのファン制御信号と、冷却ファンの回転維持の解除を指示するためのファン回転維持解除信号、あるいは操作部130からのリセット入力によるリセット信号が入力される。
本実施の形態では、通電入力を保持するための遅延回路111,112,113として、ワンショットタイマICを有する回路を用いている。この遅延回路111,112,113を備えたファン回転維持部140について、以下に詳細に説明する。
遅延回路111,112,113は、ワンショットタイマIC1個とその外部に抵抗と、コンデンサより概略構成され、比較的部品点数が少ない簡易な構成となっている。図4は、実施の形態1の遅延回路111,112,113の詳細な構成を示す回路図である。図4に示すように、本実施の形態の遅延回路111,112,113は、主要な要素として、ワンショットタイマーIC150(以下、「タイマーIC150」という)と、抵抗142と、コンデンサ141と、プルアップ抵抗148とを備えている。ここで、抵抗142は抵抗値R1を有し、コンデンサ141は静電容量C1を有している。
タイマーIC150は、ワンショットタイマICとしての機能を有し、差動回路143,144と、RS−フリップフロップ(RS−FF)145と、出力回路(OUT)146と、トランジスタ149とを主に備えている。
省エネ移行時の回路では、ASIC102からのファン制御信号が遅延回路111,112,113を通して、スイッチングトランジスタ115,116,117にファン電源Sw Tr制御信号として入力される。
具体的には、タイマーIC150の出力回路(OUT)146からの出力のデフォルトはLレベルの信号である。そして、ファン回転維持解除信号がHレベルの状態で、Lレベルのファン制御信号が遅延回路111,112,113に入力されると、VtrigにLパルスが入力され、これにより出力回路(OUT)146からの出力は一定時間Hレベルになる。この結果、OR回路147によりファン電源Sw Tr制御信号がHレベルとなって出力され、冷却ファンの回転が維持される。図5は、冷却ファンの回転を維持する場合のタイミングチャートである。
ここで、遅延回路111,112,113は、抵抗142の抵抗値R1とコンデンサ141の静電容量C1により、タイマーIC150への入力トリガに対し、タイマーIC150の出力が変化するタイミングを遅らせる時間(C1×R1の値により)が決定される。すなわち、この抵抗値R1と静電容量C1の値を変えることで任意の遅延時間を設定することができる。
また、ファン制御信号がLレベルである状態で、操作部130からリセット入力された場合、または、ファン制御信号をLレベルにする際に、ASIC102からのファン回転維持解除信号がLレベルの状態である場合には、リセット信号がタイマーIC150に入力され、RS−FF145によって、出力部(OUT)146からの出力信号がLレベルとなる。これにより、OR回路147によりファン電源Sw Tr制御信号がLレベルとなり、冷却ファンの回転維持が解除される。すなわち、省エネ移行後に維持していた冷却ファンの回転が強制的に停止する。図6は、冷却ファンの回転維持を解除する場合のタイミングチャートである。
すなわち、省エネ移行の際、ASIC102がトリガとなるファン制御信号を発すると、遅延回路111,112,113内部の抵抗142とコンデンサ141の(C1×R1)の値に応じた遅延時間、通電の制御信号をスイッチングトランジスタ115,116,117に入力するので、省エネ移行後の所定時間、冷却ファンの動作を継続させ、冷却能力を変えることができる。
また、遅延回路111,112,113内部の抵抗142の抵抗値R1とコンデンサ141の静電容量の値(C1×R1)を適切な遅延時間が得られるように、設定する場合に、高性能なCPUを搭載する機種や動作クロック周波数が高く発熱の大きいCPUでは冷却ファンの回転維持時間が長くなるように抵抗とコンデンサの値を決定し、反対に、低性能のCPUを搭載する機種や動作クロック周波数が低く発熱が小さいCPUでは、ファンの回転維持時間は可能な限り短く設定する、といった設定をすることにより、必要最低限の回転維持時間に抑え、省電力に寄与することができる。
このように、ワンショットタイマ機能のタイマーIC150を遅延回路111,112,113に用いることで、IC外部の抵抗とコンデンサの容量により比較的正確に冷却ファンが停止するまでの時間を決定することができる。また、ワンショットタイマICという比較的単純な構造の回路を採用することでコストを低く抑えることができる。
「複数冷却ファンに対する回転維持の制御」
ここで、本実施の形態のファン制御回路では、図3に示したように、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファン、それぞれに対しファン回転維持部140を備えている。
こうした回路構成で回転維持の制御を行う場合に、省エネ移行の際、各ファンの回転維持動作を一律に行うのではなく、予測される温度の上昇に対応し、求められる冷却能力に適応した動作を各冷却ファンに行わせることで、適正な動作状態が得られる。
なお、冷却能力を変えるという点で、上記した遅延時間の変更と同じであるが、(C×R)値を変え遅延時間を変更する上記方法は、機種によって異なるCPUの性能に適応できるが、CPUの動作状態の変化には適応できない。
これに対し、本実施の形態では、監視部としてのASIC102により、CPUの動作状態を監視し、CPU101の負荷に対応して必要とする冷却能力が異なる場合に、3つの冷却ファンを単独で動作させるか、2つの冷却ファンを組み合わせで動作させるか、3つの冷却ファン全部を動作させるか、動作のバリエーションを選択することで適応し、動作の適正化を図ることができるように構成している。
本実施の形態では、CPU101の負荷量を、現在実行されている画像形成の機能に基づいて判断する。図7は、CPU101の負荷量と、画像形成の機能とを対応付けたテーブルの一例を示す説明図である。本実施の形態では、このようなテーブルをROM105に保存しておく。
そして、ASIC102は、現在実行されている画像形成の機能を、操作部130の操作入力やプロセスの状態から判断し、図7のテーブルを参照して、CPU101の負荷量を判断することにより、CPU101の負荷量を監視する。図7の例では、現在実行されている機能がプリンタ機能であれば、ASIC102はCPU101の負荷量が負荷中1レベルあるいは負荷高であると判断する。なお、図7の例は、一例でありこれに限定されるものではない。例えば、図7の例では、プリンタ機能、スキャナ機能のそれぞれに対し、負荷量として2つ設定されているが、それぞれ1つの負荷量を各機能に設定するように、図7のテーブルを構成してもよい。
なお、本実施の形態では、図7に示すテーブルをROM105に記憶する構成としているが、これに限定されるものではなく、現在実行されている画像形成の機能から、図7に示したCPU101の負荷量の関係を、処理の流れの中で判断するように構成してもよい。
省エネ状態に移行する際、省エネ移行前の一定時間(この実施形態では、5分間としている)監視しているCPUの負荷量によって、どのバリエーションで回転を継続するかを選択し、選択されたバリエーションに従って、ファン回転維持部140によって動作させる冷却ファンを決定する。
図8は、実施の形態1の画像処理装置の電源投入から省エネ移行までの処理の手順を示すフローチャートである。画像処理装置が電源ONされると(ステップS11)、起動処理を行う。この起動処理が完了すると(ステップS12)、ASIC102は、CPU101の負荷を監視する(ステップS13)。具体的には、上述したように、ASIC102は、画像処理装置で現在実行されている画像形成の機能を定期的に取得し、ROM105に記憶された図7に示すテーブルを参照し、CPU101の負荷量を判断する。そして、ASIC102は、省エネ移行要因の検知待ち状態となる(ステップS14:No)。
省エネ移行要因が検知された場合には(ステップS14:Yes)、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量を判断する(ステップS15)。そして、その負荷量が負荷高である場合には、全ての冷却ファンに対するファン回転維持解除信号をHレベルの状態としたまま、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS22)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS23)。これにより、省エネ移行後の一定時間、CPUファン107、ケースファン108,109のすべての回転が維持される。
図9−1は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が高い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108、109の回転の状態を示すタイムチャートである。ここでは、省エネ移行前には、ファン制御信号が、Highで示されているように、ASIC102から各冷却ファンへ通電の制御信号が入力されている状態にあり、CPUファン107及びケースファン(1)108,ケースファン(2)109が動作していることを示している。
図9−1に示すように、省エネ移行前の5分間のCPUの負荷量が大きく、即ち、CPU負荷が高かった場合、CPUが高温になっていると推測されるので、CPUファン107をはじめとする全ての冷却ファンを、ファン回転維持部140による動作の対象とするバリエーションを選択し、各冷却ファンのワンショットタイマICへのトリガを掛け、省エネ移行後も、遅延時間にわたり通電の制御信号をスイッチングトランジスタ115,116,117に入力して、冷却ファンの動作を継続する。
図8に戻り、ステップS15において、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量が負荷中(図7における負荷中1、負荷中2)である場合には、ケースファン108,109に対するファン回転維持解除信号をLレベルにし(ステップS19)、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS20)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS21)。これにより、省エネ移行後の一定時間、CPUファン107のみ回転が維持され、ケースファン108,109の回転は停止する。
図9−2は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が中程度の場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108、109の回転の状態を示すタイムチャートである。
図9−2に示すように、省エネ移行前の5分間のCPU負荷が中程度だった場合、CPUの温度にはある程度の余裕があると推測されるので、より大型の冷却ファンで省エネ移行後の騒音の発生源となりうるケースファン(1)108,ケースファン(2)109は省エネ移行と同時に停止させる。
他方、CPUファン107は、まだCPUの温度が十分下がっていると推測できないので、ファン回転維持部140による動作の対象とするバリエーションを選択し、CPUファン107のワンショットタイマICへのトリガを掛け、省エネ移行後も、遅延時間にわたり通電の制御信号を入力して、冷却ファンの動作を継続する。
図8に戻り、ステップS15において、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量が負荷低(図7における負荷低1、負荷低2)である場合には、CPUファン107、ケースファン108,109に対するファン回転維持解除信号をLレベルにし(ステップS16)、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS17)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS18)。これにより、省エネ移行後には、CPUファン107、ケースファン108,109のすべての冷却ファンの回転は停止する。
図9−3は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が低い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。
図9−3に示すように、省エネ移行前の5分間のCPU負荷が非常に低かった場合、CPUの温度が既に下がっている、と推測されるので、全てのファンは、省エネ移行と同時に停止させる。
なお、図3は、省エネ移行後に動作する回路を示すと、先に説明したが、主制御部が動作可能な通常の動作においても、ASIC102を通じて、冷却ファンの通電制御をスイッチングトランジスタ115,116,117の動作で行う回路構成を採るときには、通常動作の間は、ワンショットタイマICによる遅延回路111,112,113は不要であるから、この回路を無効化し、省エネ移行期間には有効化する制御を行う必要がある。
このように本実施の形態では、省エネに移行する際、デバイスの劣化や熱暴走などを防ぐための冷却ファンの回転を省エネ移行後の所定時間、維持することができるようにしたので、省エネ効果を損なうことなく、目的とする冷却ファンの動作を適切に行える。
また、本実施の形態では、監視しているCPU負荷の省エネ移行前の5分間における負荷量によって、どのバリエーションで回転を継続するかを選択し、不要な冷却ファンを停止させることで、必要最小限の電力消費で済ませるとともに、省エネ移行後の騒音の発生を抑えることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、通電入力を保持するための遅延回路として、ワンショットタイマICを有する回路を用いていたが、この実施の形態2では、遅延回路として、回転維持のための遅延時間を可変に設定できるタイマ回路を遅延回路に用いている。
図10は、実施の形態2のファン制御回路の構成図である。図10に示すファン制御回路は、省エネ移行後に動作する回路を示している。本実施の形態のファン制御回路は、図10に示すように、操作部130と、ASIC102と、省エネ時遮断しない電源系統120と、ファン回転維持部1040とを主に備えている。また、図10には図示されていないが、上述したCPU101も備えている。
ファン回転維持部1040は、実施の形態1と同様に、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109(冷却ファン)の回転を制御する回路である。本実施の形態でも、ファン制御回路では、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファンが、それぞれ省エネ移行期間でも遮断することのない電源系統120に接続され、各冷却ファンの回転のON/OFF制御を電源から各冷却ファンへの通電のON/OFF制御により行う。
「可変設定できるタイマ回路を遅延回路に用いたファン回転維持部」
図10に示すように、本実施の形態のファン回転維持部1040は、遅延回路121,122,123と、トランジスタ115,116,117とを備えている。そして、遅延回路121,122,123は、タイマ回路である。なお、トランジスタ115,116,117については実施の形態1と同様である。
このタイマ回路は、省エネ移行の際に、冷却ファンを継続動作させるための遅延時間を任意に設定でき、CPUの動作状態の変化に適応できるので、先に示したワンショットタイマICが外付けされた抵抗とコンデンサの値で遅延時間を変更する方法で適応できない問題を解消できる。
省エネ移行時の回路では、ASIC102からのファン制御信号がタイマ回路よりなる遅延回路121,122,123を通して、スイッチングトランジスタ115,116,117にファン電源Sw Tr制御信号として入力される。
つまり、省エネ移行の際、ASIC102がトリガとなるLレベルのファン制御信号を発すると、遅延回路121,122,123のタイマ回路に設定した時間に応じた遅延時間、通電の制御信号をスイッチングトランジスタ115,116,117に入力するので、省エネ移行後の所定時間、冷却ファンの動作を継続させ、冷却能力を変えることができる。
図11は、タイマ回路(遅延回路)121,122,123の詳細な構成を示す回路図である。図11に示すように、タイマ回路121,122,123は、カウンタ1042と、遅延時間設定レジスタ1041と、比較器1043を備えたコントロールロジック1044とから構成される。
遅延時間設定レジスタ1041には、主制御部から所望の遅延時間が設定される。この遅延時間設定レジスタ1041への遅延時間の設定は、省エネ移行の際に、主制御部の指令で設定値を変更できるようにする手順を用意することで、実行することができる。
コントロールロジック1044は、ASCIC102からのファン制御信号と操作部130からのリセット信号を入力する。そして、コントロールロジック1044にLレベルのファン制御信号が入力された場合には、コントロールロジック1044は、カウンタ1042に対し、入力時点からの経過時間のカウントを指令する。カウンタ1042は、この指令をうけて経過時間をカウントする回路である。
比較器1043は、カウンタ1042でカウントされた経過時間と遅延時間設定レジスタ1041に設定された遅延時間とを比較する回路である。経過時間が遅延時間に達していない場合には、コントロールロジック1044は、Hレベルのファン電源Sw Tr制御信号をトランジスタ115,116,117に送出する。これにより、省エネ移行後の遅延時間分、冷却ファンの回転が維持されることになる。
また、コントロールロジック1044は、リセット信号を入力した場合には、カウンタ1042に経過時間のカウントを停止させ、Lレベルのファン電源Sw Tr制御信号をトランジスタ115,116,117に送出する。これにより、省エネ移行後に維持されていた冷却ファンの回転が強制的に停止することになる。
すなわち、本実施の形態のタイマ回路は、設定によって、遅延時間を任意に変更することができるので、省エネ移行後に回転させる冷却ファンの回転維持時間を適正化することができる。ただし、画像処理装置の使用状況或いは使用環境によっては、設定と実際の冷却効果との間にずれが生じる可能性がある。
例えば、冷却ファンの回転維持時間を短くしても、必要な冷却効果が得られ、動作に支障が生じないケースもあり、こうしたケースでは、電力の無駄と冷却ファンの動作による騒音を無くしたいという要求が生じる。
そこで、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、省エネ移行後に回転させる冷却ファンの回転維持時間が経過する前に、操作部130からのリセット入力により、リセット信号をコントロールロジック1044に入力させ、冷却ファンを強制停止している。
「タイマ回路への設定値の変更よる回転維持の制御」
図11のタイマ回路よりなる遅延回路を用いたファン制御回路に例示したように、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファン、それぞれに対し、タイマ回路の遅延時間設定レジスタ1041に設定された遅延時間に従いファン回転を維持する制御ができる。
こうした回転維持の制御を行う場合に、省エネ移行の際、各冷却ファンの回転維持動作を一律に行うのではなく、予測される温度の上昇に対応し、求められる冷却能力に適応した動作を各冷却ファンに行わせるために、タイマ回路を設定することで、適正な動作状態が得られる。
なお、冷却能力を変えるという点で、上記したワンショットタイマICによる実施形態と同じであるが、上記実施形態は、図8を参照して動作を説明したように、CPUの動作状態(負荷量)に応じて、回転維持動作を行わせる冷却ファンを選択する方法によっているので、適応性が限られてしまう。
これに対し、本実施の形態では、CPUの動作状態に対応して必要とする冷却能力が異なる場合に、回転維持動作を行わせる冷却ファンを選択することに加え、3つの冷却ファンの回転を維持する時間を設定できるので、動作のバリエーションをさらに増すことができ、より適正な動作を選ぶことができる。
本実施の形態でも、求める冷却能力は、CPUへの負荷量によって推測できるものとし、CPUへの負荷量を監視し、省エネ状態に移行する際、省エネ移行前の一定時間(この実施形態では、5分間としている)における監視しているCPUの負荷量によって、どのバリエーションで回転を継続するかを選択し、選択されたバリエーションに従って、ファン回転維持部1040によって動作させる冷却ファンを決める。
図12は、実施の形態2の画像処理装置の電源投入から省エネ移行までの処理の手順を示すフローチャートである。画像処理装置が電源ONされると(ステップS31)、起動処理を行う。この起動処理が完了すると(ステップS32)、ASIC102は、CPU101の負荷を監視する(ステップS33)。具体的には、実施の形態1と同様の手法でCPU101の負荷量を判断する。そして、ASIC102は、省エネ移行要因の検知待ち状態となる(ステップS34:No)。
省エネ移行要因が検知された場合には(ステップS34:Yes)、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量を判断する(ステップS35)。そして、その負荷量が負荷高である場合には、タイマ回路の遅延時間設定レジスタ1041に遅延時間を5分として設定する(ステップS42)。そして、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS43)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS44)。これにより、省エネ移行後の5分間の遅延時間だけ、CPUファン107、ケースファン108、109の回転が維持される。
図13−1は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が高い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。ここでは、省エネ移行前には、ファン制御信号が、Highで示されているように、ASIC102から各ファンへ通電の制御信号が入力されている状態にあり、CPUファン107及びケースファン(1)108,ケースファン(2)109が動作していることを示している。
図13−1に示すように、省エネ移行前の5分間のCPUの負荷量が大きく、即ち、CPU負荷が高かった場合、CPUが高温になっていると推測される。このときには、CPUファン107をはじめとする全ての冷却ファンを、ファン回転維持部1040による動作の対象とし、それぞれの冷却ファンを比較的長く動作させるように、各ファンのタイマ回路に遅延時間(回転維持時間)を5分間に設定する。
省エネ移行時にASIC102からタイマ回路(遅延回路)121,122,123に入力されるトリガによって、タイマ回路が動作し、設定された遅延時間にわたり通電の制御信号をスイッチングトランジスタ115,116,117に入力して、冷却ファンの回転動作を継続する。
図12に戻り、ステップS35において、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量が負荷中(図7における負荷中1、負荷中2)である場合には、タイマ回路の遅延時間設定レジスタ1041に遅延時間を2分として設定する(ステップS39)。そして、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS40)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS41)。これにより、省エネ移行後の2分間の遅延時間だけ、CPUファン107、ケースファン108,109の回転が維持される。
図13−2は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が中程度の場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。図13−2に示すように、省エネ移行前の5分間のCPU負荷が中程度だった場合、CPU負荷が高い場合に比べ、各冷却ファンの回転維持時間は、短くてもよいので、同図に例示するように、2分間の遅延時間の設定で動作を行わせる。
図12に戻り、ステップS35において、省エネ移行前の5分間のCPU101の負荷量が負荷低(図7における負荷低1、負荷低2)である場合には、タイマ回路の遅延時間設定レジスタ1041に遅延時間を0分として設定する(ステップS36)。そして、ファン制御信号をLレベルにする(ステップS37)。そして、省エネ状態に移行する(ステップS38)。これにより、省エネ移行後は直ちにCPUファン107、ケースファン108,109の回転が停止される。
図13−3は、省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が低い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。図13−3に示すように、省エネ移行前の5分間のCPU負荷が非常に低かった場合、CPUの温度は既に下がっている、と推測されるので、全ての冷却ファンは、省エネ移行と同時に停止させる。
なお、図10は、省エネ移行後に動作する回路を示すと、先に説明したが、主制御部が動作可能な通常の動作においても、ASIC102を通じて、冷却ファンの通電制御をスイッチングトランジスタ115,116,117の動作で行う回路構成を採るときには、通常動作の間は、タイマ回路による遅延回路121,122,123は不要であるから、この回路を無効化し、省エネ移行期間には有効化する制御を行う必要がある。
また、本実施の形態で示した遅延時間は具体的な値は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
このように本実施の形態では、省エネに移行する際、デバイスの劣化や熱暴走などを防ぐための冷却ファンの回転を省エネ移行後の所定時間、維持することができるようにしたので、省エネ効果を損なうことなく、目的とする冷却ファンの動作を適切に行える。
また、本実施の形態では、監視しているCPU負荷の省エネ移行前の5分間における負荷量によって、どのバリエーションで各冷却ファンの回転を停止・継続させるか、継続させる場合には、CPU負荷に対応する所定時間を設定することで、無駄な冷却ファンの動作による騒音を無くし、最小限の電力消費で必要な冷却能力を得る制御動作をさらに適正化することができる。
実施の形態1に係る制御部の回路構成を概略的に示すブロック図である。 図1に示した回路構成における省エネ移行時の通電状態を説明する図である。 実施の形態1のファン制御回路の構成図である。 実施の形態1の遅延回路111,112,113の詳細な構成を示す回路図である。 冷却ファンの回転を維持する場合のタイミングチャートである。 冷却ファンの回転維持を解除する場合のタイミングチャートである。 CPU101の負荷量と、画像形成の機能とを対応付けたテーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1の画像処理装置の電源投入から省エネ移行までの処理の手順を示すフローチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が高い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が中程度の場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が低い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。 実施の形態2のファン制御回路の構成図である。 タイマ回路(遅延回路)121,122,123の詳細な構成を示す回路図である。 実施の形態2の画像処理装置の電源投入から省エネ移行までの処理の手順を示すフローチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が高い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が中程度の場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。 省エネ移行する直前にCPU101の負荷量が低い場合におけるファン制御信号のレベル、CPUファン、ケースファン108,109の回転の状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
101 CPU
102 ASIC
107 CPUファン
108,109 ケースファン
111,112,113 遅延回路(タイマIC)
121,122,123 遅延回路(タイマ回路)
130 操作部
140,1040 ファン回転維持部

Claims (11)

  1. 所定の制御を行うデバイスを有する主制御部と、
    前記主制御部の排気又は冷却を行うファンと、
    前記ファンの回転を制御するファン制御部と、
    少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視する監視部と、を備え、
    前記ファン制御部は、前記主制御部への電源供給停止された後に、前記監視部により監視された前記デバイスの負荷量に基づく所定期間は記ファンの回転継続した後、前記ファンの回転を停止させること、
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 所定の制御を行うデバイスを有する主制御部と、
    前記主制御部の排気又は冷却を行う複数のファンと、
    前記ファンの回転を制御するファン制御部と、
    少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視する監視部と、
    前記主制御部への電源供給が停止された後に、前記監視部により監視された前記デバイスの負荷量に基づいて、前記複数のファンの中で駆動するファンを決定する決定部と、を備え、
    前記ファン制御部は、前記主制御部への電源供給が停止された後の所定期間において、前記決定部により決定されたファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させること、
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 前記ファン制御部は、前記ファンへの電源供給を停止することにより、前記ファンの回転を停止させること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ファン制御部は、前記ファンの回転の制御を通電制御により行い、前記ファンへの電源供給を停止させるまでの前記所定期間、前記ファンを回転させる制御を行うように通電入力を保持して、前記通電制御を遅延させる遅延回路を備えたことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記遅延回路は、ワンショットタイマICと、所定の静電容量を有するコンデンサと、所定の抵抗値を有する抵抗とを備えたことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 記静電容量と前記抵抗値は、前記デバイスの種類や動作クロック周波数に適合する遅延時間に対応する値に基づいて定められていることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記遅延回路は、前記所定期間を可変設定可能なタイマ回路であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 記負荷量に基づいて前記所定期間を前記タイマ回路に設定する設定部
    さらに備えたことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ファン制御部は、前記主制御部への電源供給が停止された後に、動作中の前記ファンを強制的に停止することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  10. 画像処理装置で実行されるファン制御方法であって、
    所定の制御を行うデバイスを有する主制御部の排気又は冷却を行うファンの回転を制御するステップと、
    少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視するステップと、
    前記主制御部への電源供給が停止された後に、監視された前記デバイスの負荷量に基づく所定期間は、前記ファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させるステップと、
    を含むことを特徴とするファン制御方法。
  11. 画像処理装置で実行されるファン制御方法であって、
    所定の制御を行うデバイスを備える主制御の排気又は冷却を行う複数のファンの回転を制御するステップと、
    少なくとも前記主制御部への電源供給を停止した状態へ移行する前の一定時間における前記デバイスの負荷量を監視するステップと、
    前記主制御部への電源供給が停止された後に、監視された前記デバイスの負荷量に基づいて、前記複数のファンの中で駆動するファンを決定するステップと、
    前記主制御部への電源供給が停止された後の所定期間において、決定されたファンの回転を継続した後、前記ファンの回転を停止させるステップと、
    を含むことを特徴とするファン制御方法。
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