JP2009083473A - 画像処理装置およびファン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 省エネ状態でも遮断されることのない電源系統からファン107〜109に電源を供給し、かつ省エネ状態でも動作するASIC102から、ファン107〜10への通電を制御するトランジスタ115〜117への通電入力を、遅延回路111〜113で所定時間保持することで、ファンの回転を維持し、省エネ移行後でも主制御部のCPU等を冷却し、劣化や熱暴走の障害を防ぐ。
【選択図】 図3
Description
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、省エネへの移行の際、デバイスおよびコントローラボックス内の温度が高温になることを防ぐファンの制御を、省エネ効果を損なうことなく行える画像処理装置およびファン制御方法を提供することを目的とする。
本実施形態の画像処理装置は、画像の入出力部にスキャナや印刷エンジン等の発熱するデバイスを有し、主制御部に処理能力の高いCPUを搭載している。このため、CPUの周囲は、自身で発生する熱も加わり、高温になって、CPUの劣化や熱暴走といった障害の危険に晒される。
こうした障害を防ぐために、主制御部等を構成する回路基板を収納するケース内の高温の空気を排気するケースファンや、CPUやASIC等のデバイスを搭載した回路基板を直接冷却するためのCPUファンを設けている。
図2に例示した回路では、ASIC102が復帰要因を監視し、電源制御を行うので、この回路要素のみに通電した状態であり、この状態では、回路全部が動作可能な状態となる通常の動作状態でCPU101が行う冷却ファンの制御動作はできない。
回路全部が動作可能な通常の動作状態から、上記で図2に示した省エネ状態にいきなり移行させ、冷却ファンを停止させると、[背景技術]の項で述べたように、高温によるCPUの劣化や熱暴走といった障害を防ぎきれない。また、省エネの移行時期を延ばすという方法を採って、冷却ファンの駆動を続けると、[発明が解決しようとする課題]の項で述べたように、無駄な電力の消費が起き、省エネ効果を低下させる、という問題が生じる。
そこで、この実施形態では、省エネ状態に移行後も、冷却ファンの回転を所定時間継続させる手段(以下、「ファン回転維持部」という)を付加することで、課題の解決を図る。
このようなファン回転維持部を備えることで、省エネ状態への移行後にも継続して、デバイスおよびコントローラボックス内の温度が高温になることを防ぐ冷却ファンの制御を省エネ効果を損なわずに行うことができる。
図3は、実施の形態1のファン制御回路の構成図である。図3に示すファン制御回路は、省エネ移行後に動作する回路を示している。本実施の形態のファン制御回路は、図3に示すように、操作部130と、上述したASIC102と、省エネ時遮断しない電源系統120と、ファン回転維持部140とを主に備えている。また、図3には図示されていないが、上述したCPU101も備えている。
ここで、本実施の形態のファン制御回路では、図3に示したように、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファン、それぞれに対しファン回転維持部140を備えている。
こうした回路構成で回転維持の制御を行う場合に、省エネ移行の際、各ファンの回転維持動作を一律に行うのではなく、予測される温度の上昇に対応し、求められる冷却能力に適応した動作を各冷却ファンに行わせることで、適正な動作状態が得られる。
実施の形態1では、通電入力を保持するための遅延回路として、ワンショットタイマICを有する回路を用いていたが、この実施の形態2では、遅延回路として、回転維持のための遅延時間を可変に設定できるタイマ回路を遅延回路に用いている。
図10に示すように、本実施の形態のファン回転維持部1040は、遅延回路121,122,123と、トランジスタ115,116,117とを備えている。そして、遅延回路121,122,123は、タイマ回路である。なお、トランジスタ115,116,117については実施の形態1と同様である。
図11のタイマ回路よりなる遅延回路を用いたファン制御回路に例示したように、CPUファン107、ケースファン(1)108、ケースファン(2)109の3つのファン、それぞれに対し、タイマ回路の遅延時間設定レジスタ1041に設定された遅延時間に従いファン回転を維持する制御ができる。
102 ASIC
107 CPUファン
108,109 ケースファン
111,112,113 遅延回路(タイマIC)
121,122,123 遅延回路(タイマ回路)
130 操作部
140,1040 ファン回転維持部
Claims (9)
- 画像処理装置であって、
画像処理部と、
画像処理部を制御する主制御部と、
前記主制御部の排気・冷却を行うファンと、
前記主制御部とは独立して、前記ファンの回転をON/OFF制御するファン制御部と、
前記主制御部及び前記ファン制御部への電源供給の制御を行い、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止することで、省エネルギー状態へ移行させる省エネ制御部と、を備え、
前記省エネ制御部は、前記省エネルギー状態へ移行後の所定期間は、前記ファンを動作状態に維持した後、前記ファン制御部への電源供給を停止させるファン回転維持部、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記ファン制御部は、前記ファンの回転ON/OFF制御を通電制御により行い、
前記ファン回転維持部は、前記ファン制御部への電源供給を停止させるまでの前記所定期間ON制御するように通電入力を保持して、前記ファン制御部における通電制御を遅延させる遅延回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記遅延回路は、ワンショットタイマICと、所定の静電容量を有するコンデンサと、所定の抵抗値を有する抵抗とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記主制御部は、CPU(Central Processing Unit)を備え、
前記静電容量と前記抵抗値は、前記CPUの種類や動作クロック周波数に適合する遅延時間に対応する値に基づいて定められていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記ファンは、前記主制御部全体に用いる第1ファンと、前記CPUに用いる第2ファンとを備え、
前記省エネ制御部は、省エネ移行前の一定時間における前記CPUの負荷量を監視する監視部を備え、
前記ファン回転維持部は、前記負荷量に基づいて、前記第1ファン、前記第2ファンの一方若しくは双方を選択して、選択された前記第1ファンまたは前記第2ファンの動作状態に維持した後、前記ファン制御部への電源供給を停止させることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記遅延回路は、前記所定期間を可変設定可能なタイマ回路であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記主制御部は、CPUを備え、
前記省エネ制御部は、
省エネ移行前の一定時間における前記CPUの負荷量を監視する監視部と、
前記負荷量に基づいて前記所定期間を前記タイマ回路に設定する設定部と、
を備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記省エネ制御部は、前記省エネルギー状態への移行後に、動作中の前記ファンを強制的に停止することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置で実行されるファン制御方法であって、
画像処理部を制御する主制御部、および前記主制御部の排気・冷却を行うファンの回転を前記主制御部とは独立してON/OFF制御するファン制御部への電源供給の制御を行い、少なくとも前記主制御部への電源供給を停止することで、省エネルギー状態へ移行させるステップと、
前記省エネルギー状態へ移行後の所定期間は、前記ファンを動作状態に維持した後、前記ファン制御部への電源供給を停止させるステップと、
を含むことを特徴とするファン制御方法。
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