JP2001117415A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001117415A
JP2001117415A JP29589099A JP29589099A JP2001117415A JP 2001117415 A JP2001117415 A JP 2001117415A JP 29589099 A JP29589099 A JP 29589099A JP 29589099 A JP29589099 A JP 29589099A JP 2001117415 A JP2001117415 A JP 2001117415A
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time
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image forming
preheating
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JP29589099A
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English (en)
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Sotaro Nakamura
聡太郎 中村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置における消費電力の損失を最小限に
抑えることのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 定着温度を下げる予熱モードと、定着ヒ
ータの電源を切る夜間モードとを設け、予熱モードから
夜間モードへ移行するときに定着ヒータのスイッチを切
る(S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリン
タ,ファクシミリ等の画像形成装置に関し、さらに詳し
く言えば定着装置の消費電力を低減させた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による複写機,プリンタ,
ファクシミリ等の画像形成装置においては、記録紙上に
トナーを定着するための定着装置を備えている。従来、
定着装置による消費電力を低減させるために、複写機等
が所定時間、画像形成動作を行なわないときには定着ロ
ーラの温度を通紙時よりも低い温度に維持するように制
御していた。しかし、画像形成装置が使用される頻度に
は時間帯ごとに波があり、上記のような制御では定着温
度復帰までの時間が必要なことから、時間帯によっては
操作性を低下させる場合がある。
【0003】そこで例えば、特開平7−199717号
公報では、画像形成装置の時間ごとの使用頻度を記録す
る履歴手段と、少なくとも2種以上の設定温度から前記
履歴手段による情報によって最適な温度を選択する温度
を選択する温度設定手段と、所定の時間以上にわたって
待機状態が続いたときに、前記温度設定手段によって選
択された温度まで定着機の制御温度を下げる制御手段と
を備えることにより、操作性を維持しつつ消費電力を節
約するようにした画像形成装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の画像形成装置では、定着温度を下げていると
はいえ、定着ヒータのスイッチを切っていないため、完
全に消費電力を節約できたとはいえず、深夜などの長時
間画像形成装置を使用しないとき、定着ヒータの電源が
入になっていると消費電力が大きく損失するという問題
があった。
【0005】本発明は、従来の画像形成装置における電
力節約が充分でないという問題を解決し、定着装置にお
ける消費電力の損失を最小限に抑えることのできる画像
形成装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、定着装置を備える画像形成装置において、定着温
度を下げる予熱モードと、定着ヒータの電源を切る夜間
モードとを設け、前記予熱モードから前記夜間モードへ
の移行時に定着ヒータの電源を切ることにより解決され
る。
【0007】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記定着装置を冷却するための定着ファンを有し、
前記夜間モード時に前記定着ファンの回転速度を定着温
度に応じて制御するとともに、前記予熱モード時に前記
定着ファンを停止させる省電力モードを有することを提
案する。
【0008】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記予熱モードに移行してから所定時間後に前記夜
間モードに移行することを提案する。また、前記の課題
を解決するため、本発明は、単位時間帯ごとの装置使用
頻度を記録し、その頻度の情報をもとに各時間帯の種類
を判定し、該判定された各時間帯の種類に応じて前記予
熱モード及び前記夜間モードへ移行する時間を設定する
ことを提案する。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記装置使用頻度から判定された休止時間帯におけ
る前記予熱モード移行時間及び前記夜間モード移行時間
が、前記装置使用頻度から判定された稼動時間帯におけ
る前記予熱モード移行時間及び前記夜間モード移行時間
よりも短く設定されていることを提案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記装置使用頻度から判定された休止時間帯から稼
動時間帯へ移行する時間の所定時間前に前記夜間モード
から前記予熱モードへ移行させることを提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態の画像形成装置は電子
写真方式を採用した複写装置で、その作像部等の基本的
な装置構成は周知のものと同様であるので、本発明に係
る制御を中心に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
である複写装置の制御部構成を示すブロック図である。
この図において、CPU1は画像形成装置全体の制御を
つかさどる制御手段で、各デバイスに対して命令を行う
ものである。ROM4にはCPU1が実行する制御プロ
グラムが格納されている。また、RAM2はCPU1の
ワークエリアとしてのメモリであり、画像情報などが一
時的に格納される。そして、データ記録部3には画像形
成に必要な各種パラメータが情報として記憶されてお
り、画像形成装置の電源を切っても情報が保持される構
造となっている。
【0013】CPU1はドライバ5を介して電源部6を
コントロールし、省電力制御ができるようになってい
る。また、画像読取部7,操作部8,画像処理部9,転
写定着部10,給紙部11,排紙部12の各デバイス
は、それぞれドライバを介してCPU1に制御され、電
源部6を介して各デバイスのスイッチをCPU1が制御
する。
【0014】本実施形態における複写行程の動作につい
て説明する。まず、操作部8において複写部数、複写方
法が入力される。次に、画像読取部7において操作部8
で入力された情報に基づき、原稿台(図示せず)上の原
稿を読み取る。読み取られた原稿の画像情報はRAM2
に一時的に格納される。RAM2内に格納された画像形
成装置情報は、画像処理部9において操作部8から入力
された情報に基づいた変換が行われる。その後、操作部
8から入力された枚数分、操作部8で指定された給紙部
11より転写紙を給紙する。そして、RAM2内に格納
されている画像情報により画像が形成され、転写定着部
10でトナー像が転写紙に転写される。その後、転写紙
は操作部8で指定された排紙部12へ排紙される。
【0015】本実施形態における省電力制御について説
明する。本実施形態の複写装置は省電力モードとして待
機モード、予熱モード、夜間モードを有している。待機
モード→予熱モード→夜間モードの順に装置が消費する
電力が少なくなるように設定されている。
【0016】図2は、本実施形態における省電力制御へ
の移行処理を示すフローチャートで、以下、このフロー
チャートを省電力モード移行モジュールと呼ぶ。この省
電力モード移行モジュールは、待機モードから予熱モー
ドを経て夜間モードへ移行するまで繰り返しメインルー
チンからコールされる。このモジュールにおいて、1回
省電力モード移行モジュールが呼ばれるごとに待機モー
ドから予熱モードのタイミングを制御するタイマである
予熱移行タイマ、または、予熱モードから夜間モードの
タイミングを制御するタイマである夜間移行タイマが、
前回このモジュールが呼ばれてから今回このモジュール
がよばれるまでの時間分カウントアップされ、予熱モー
ド、または、夜間モードへ移行するタイミングを制御し
ている。
【0017】すなわち、図2のフローチャートに示すよ
うに、省電力モード移行モジュールに入ると、まずステ
ップ(以下、Sと略記する)1で現在のエンジンモード
を調べ、現在のエンジンモードが待機モードであればS
2へ、予熱モードであればS9へ進み、その他のモード
であればリターンする。
【0018】現在のエンジンモードが待機モードの場
合、S2で画像形成要求の有無が判断され、画像形成要
求が有る場合は予熱移行タイマをリセットして(S8)
リターンする。この流れ(S2→S8)は、画像形成要
求があり、予熱モードが終わるため、予熱移行タイマを
リセットさせるものである。一方、S2で画像形成要求
が無ければS3へ進み、予熱移行タイマが待機モードか
ら予熱モードへ移行する時間である予熱移行時間分、経
過したかを調べる。予熱移行時間経過していなければ予
熱移行タイマをカウントアップして(S7)リターンす
る。この流れ(S3→S7)は、画像形成要求がなく、
待機モードが続くため、予熱移行タイマをカウントアッ
プさせるものである。
【0019】S3で、予熱移行時間分経過していればS
4へ進み、エンジンモードを予熱モードへ移行させる。
次に、定着温度を、待機モードの定着温度より低く設定
されている予熱モードの定着温度に設定し直す(S
5)。そして、夜間モードから待機モードへ移行する際
に予熱移行タイマをリセットする必要があるため、予熱
移行タイマをリセットし夜間移行タイマのカウントを開
始する(S6)。
【0020】また、S1で現在のエンジンモードが予熱
モードであればS9へ進み、画像形成要求の有無を判断
する。画像形成要求が有る場合は夜間移行タイマをリセ
ットして(S14)待機モードへ移行し(S15)、リ
ターンする。この流れ(S9→S14,15)は、画像
形成要求があり、夜間モードが終わるため、夜間移行タ
イマをリセットさせるものである。一方、S9で画像形
成要求が無ければS10へ進み、夜間移行タイマが予熱
モードから夜間モードへ移行する時間である夜間移行時
間分、経過したかを調べる。夜間移行時間経過していな
ければ夜間移行タイマをカウントアップして(S13)
リターンする。この流れ(S10→S13)は、画像形
成要求がなく予熱モードが続くため、夜間移行タイマを
前回このモジュールが呼ばれてから今回このモジュール
が呼ばれる間の時間分だけカウントアップさせるもので
ある。S10で夜間移行時間分経過していればS11へ
進み、エンジンモードを予熱モードへ移行させ、電源部
6(図1)を用いて定着ヒータのスイッチを切る(S1
2)。
【0021】このように、本実施形態においては、定着
ヒータへの電力を切断する夜間モードを設け、予熱モー
ドから夜間モードへの移行時に定着ヒータのスイッチを
切るため、画像形成装置の使用頻度が少ない時間帯にお
ける定着装置の電力消費を最小限に抑えることができ
る。
【0022】次に、単位時間帯ごとの使用頻度を記録
し、その頻度の情報を基に時間帯の種類を少なくとも2
つに分類し、現在の時間帯の種類に応じて予熱移行時間
と夜間移行時間の値を設定する制御について説明する。
【0023】図3に、時間帯の種類判定処理のフローチ
ャートを示す。以下、このフローチャートを使用頻度モ
ジュールと呼ぶ。また、図4に、予熱モード及び夜間モ
ードに移行する時間を設定する処理のフローチャートを
示す。以下、そのフローチャートを移行時間設定モジュ
ールと呼ぶ。
【0024】まず、時間帯の種類を判定する処理から説
明する。本実施形態では、1日を30分、1時間などの
決められた長さの単位時間帯に分割し、1日における各
単位時間帯における使用頻度を記録し、その使用頻度よ
り各単位時間帯を通常画像形成装置を使用すると思われ
る時間帯である稼働時間帯か、通常画像形成装置を使用
しないと思われる時間帯である休止時間帯に分類する。
図3の使用頻度モジュールは、各単位時間帯を稼働時間
帯または休止時間帯に決定するモジュールである。
【0025】すなわち、図3のフローチャートに示すよ
うに、使用頻度モジュールでは、画像形成装置が使用さ
れるごとに使用された時刻と枚数を記録し、記録した情
報を集計することにより、各単位時間帯ごとの画像形成
装置の使用頻度を記録する(S11)。ところで、画像
形成装置の使用時間が長くなるにつれ、記録される情報
が膨大になり、データ記録部3(図1)の容量を超える
おそれが生じる。情報がデータ記録部の容量を超えるこ
とを防ぐため、本実施形態では、例えば2週間前など決
められた期間より過去における使用された時刻と枚数の
記録を消去するようにしている。
【0026】S12とS16は、着目する単位時間帯の
ループの開始と終了を示している。上記のようにS11
で各単位時間帯ごとの画像形成装置の使用頻度を記録し
た後、着目する単位時間帯のループが開始され(S1
2)、着目する単位時間帯の使用頻度が前記稼働時間帯
か前記休止時間帯かを判定する基準となる時間帯判定し
きい値より多いか少ないかを判断する(S13)。着目
する単位時間帯の使用頻度がしきい値より多い場合はS
14へ、反対に、しきい値より少ない場合はS15へ進
む。ここで、前記しきい値をある一定値に設定した場
合、画像形成装置の使用時間における使用回数の絶対量
が違うことから、前記稼働時間か前記休止時間帯を振り
分けるバランスが時間によって均一でない問題が生じ
る。この問題を抑制するため、前記しきい値の決定方法
は各時間帯における使用頻度の平均値にある係数を乗じ
たものとする。
【0027】そして、S16で着目する単位時間帯のル
ープが終了し、全ての単位時間帯を調べ終えたら単位時
間帯のループより抜け出し、使用頻度モジュールを終了
する。
【0028】次に、予熱モード及び夜間モードに移行す
る時間を設定する処理について説明する。図4に示すよ
うに、移行時間設定モジュールでは、現在の時刻が新し
い単位時間帯に移行したかどうかを調べ(S21)、新
しい単位時間帯に移行した場合はS22へ進み、新しい
単位時間帯に移行していない場合はリターンする。現在
の時刻が新しい単位時間帯に移行したら、現在の時刻に
おける時間帯が稼働時間帯であるか休止時間帯であるか
を判定する(S22)。現在の時間帯が稼働時間帯の場
合は、予熱移行時間と夜間移行時間の値を後述する稼働
時間帯の値に設定して(S23)、リターンする。ま
た、現在の時間帯が休止時間帯の場合は、予熱移行時間
と夜間移行時間の値を後述する休止時間帯の値に設定し
て(S23)、リターンする。
【0029】ここで、本実施形態では、休止時間帯にお
ける予熱移行時間の値は稼働時間帯における予熱移行時
間の値より短く設定している。同様に、夜間移行時間の
値についても休止時間帯での値は稼働時間帯での値より
短く設定している。このような予熱移行時間の値および
夜間移行時間の値の設定によって、深夜などの使用頻度
の少ない時間帯における冗長な定着ヒータの電力損失を
削減することができる。
【0030】ところで、上記のように夜間モードを設け
て定着ヒータへの電力を切断する場合、夜間モードから
の画像形成を行う場合は定着ヒータのウォーミングアッ
プに時間がかかることになる。例えば、勤務時間開始時
などの時間帯の切り替わり時にウォーミングアップの時
間的な損失が発生し、操作性を低下させることが考えら
れる。
【0031】そこで、1日のうち、最初の画像形成の時
刻より少し前の時間と考えられる前記休止時間帯から前
記稼働時間帯へ移行する時間より所定時間前に達したと
き、前記夜間モードから予熱モードに移行させること
(省電力モードの解除)により、操作性の低下を防ぎつ
つ省電力を可能にしている。
【0032】図5は、本実施形態における省電力モード
の解除処理を示すフローチャートである。以下、このフ
ローチャートを省電力モード解除モジュールと呼ぶ。こ
の省電力モード解除モジュールは、時刻が休止時間帯か
ら稼働時間帯へ移行する時間よりあらかじめ設定した所
定時間前に達したとき、エンジンモードが夜間モードで
あれば、予熱モードに移行させるモジュールである。
【0033】すなわち、図5のフローチャートに示すよ
うに、省電力モード解除モジュールでは、時刻が休止時
間帯から稼働時間帯へ移行する時間より前記所定時間前
に達したか否かが判断される(S31)。移行時間より
所定時間前に達していればS32へ進み、達していなけ
れば省電力モード解除モジュールを終了するためリター
ンする。S31で移行時間より所定時間前に達した場合
は現在のモードが夜間モードかどうか判断し(S3
2)、エンジンモードが現時点で夜間モードである場合
はS33へ進みエンジンモードを夜間モードから予熱モ
ードへ移行させる。夜間モードでなければリターンす
る。
【0034】予熱モードへ移行すると、画像形成装置の
ウォーミングアップを開始し、定着ヒータのスイッチが
ONになる。そして、定着温度を予熱モードの温度に設
定する(S34)。次に、画像形成要求の有無を判断し
(S35)、画像形成要求が出された場合はS37へ進
み、エンジンモードを待機モードへ移行させる。そし
て、このモジュールを終了して後述の図6のメインルー
チンでエンジンモードを待機モードから通紙モードへ移
行させ、画像形成を行う。
【0035】また、S35で画像形成要求が出されない
場合はS36へ進み、画像形成要求が出されるまで図2
のフローチャートで予熱モードから夜間モードへエンジ
ンモードを移行させないために、エンジンモードを予熱
モードに設定したままにして(S36)、S35に制御
を戻す。つまり、画像形成要求が出されるまでエンジン
モードを予熱モードに維持させる。
【0036】このように、1日のうち、最初の画像形成
の時刻より少し前の時間と考えられる前記休止時間帯か
ら前記稼働時間帯へ移行する時間より前記所定時間前に
達したとき、前記夜間モードから前記予熱モードに移行
させるため、例えば勤務時間開始時などに画像形成装置
を予熱モードに移行させておくことができ、ウォーミン
グアップの待ち時間を極力無くして時間的損失を防ぐこ
とができる。
【0037】図6は、本実施形態の画像形成装置におけ
るメインルーチンのフローチャートである。図6におい
て、画像形成装置の主電源のスイッチを入りにすると同
時に、メインルーチンが開始される。まず、画像形成に
必要な初期設定を行い(S41)、画像形成装置のウォ
ーミングアップを行う(S42)。このとき、エンジン
モードはウォーミングアップモードになり、定着ヒータ
はリロード値に達するまで定着温度を上昇させる。そし
て、定着温度がリロード値に達した後、エンジンモード
を待機モードへ移行させる(S43)。S44で画像形
成要求の有無が判断され、画像形成要求が出された場合
はS45へ、出されていない場合はS47へ進む。画像
形成要求がある場合はS45でエンジンモードを通紙モ
ードへ移行させ、画像形成を行い、前述の使用頻度モジ
ュール(図3)をコールして(S46)、単位時間帯ご
との使用頻度と時間帯の種類を判定する。次いで前述の
移行時間設定モジュール(図4)をコールして(S4
7)、現在時間における時間帯の種類に応じて予熱移行
時間と夜間移行時間の値を設定する。
【0038】さらに、S48へ進んで前述の省電力モー
ド移行モジュール(図2)をコールし、S47で設定し
た予熱移行時間と夜間移行時間の値に基づいて、エンジ
ンモードの予熱モード・夜間モードへの状態遷移制御を
行う。先に図2のフローチャートで説明したとおり、待
機モードで画像形成要求がなければ、予熱移行タイマを
カウントアップさせ、予熱モードで画像形成要求がなけ
れば、夜間移行タイマをカウントアップさせる。
【0039】そして、S49で省電力モード解除モジュ
ール(図5)をコールし、時刻が休止時間帯から稼働時
間帯へ移行する時間より前記所定時間前になったとき、
エンジンモードを夜間モードから予熱モードへ移行さ
せ、画像形成要求が出されたとき、エンジンモードを待
機モードへ移行させる。このとき、時刻が休止時間帯か
ら稼働時間帯へ移行する時間より前記所定時間前になっ
ていないときは、何もせずに省電力タスクを抜ける。
【0040】省電力モード解除モジュールの処理が終了
するとS44へ戻り、省電力モード移行モジュールや省
電力モード解除モジュールが繰り返し呼ばれる。このよ
うに、省電力モード移行モジュールが繰り返し呼ばれる
ことにより、予熱移行タイマまたは夜間移行タイマがカ
ウントアップされ、省電力モード移行のタイミングの制
御を行っている。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。各種画像形成装置においては、定着装置温度の
過上昇を防ぐために定着ファンを備えるものがある。そ
のような装置構成で、夜間モードにおいて定着ファンが
回転している場合には、定着ファンの過剰な回転によっ
て定着ヒータを過冷却することがあり、ウォーミングア
ップ時間を長くすることから定着ヒータの電力損失が発
生する。また、定着ファンの過剰な回転による電力損失
もある。
【0042】そこで、本実施形態では、夜間モードでの
定着ファンの回転に起因する電力消費を最小限に抑える
ようにしている。以下、本実施形態について説明する
が、前記実施形態と重複する説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。
【0043】図7は、第2実施形態である複写装置の制
御部構成を示すブロック図である。この図において、図
1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。本
実施形態では、転写定着部10には定着ヒータ13及び
定着ファン14が含まれる。定着ファン14もドライバ
を介してCPU1により制御される。
【0044】本実施形態では、後述するメインルーチン
(図8)において前記実施形態と同じ省電力モード移行
モジュール(図2)、使用頻度モジュール(図3)、移
行時間設定モジュール(図4)、省電力モード解除モジ
ュール(図5)が呼ばれる。
【0045】図8は、本発明の第2実施形態のメインル
ーチンを示すフローチャートである。このフローチャー
トにおいて、画像形成装置の主電源のスイッチを入りに
すると同時に、メインルーチンが開始される。まず、画
像形成に必要な初期設定を行い(S41)、画像形成装
置のウォーミングアップを行う(S42)。このとき、
エンジンモードはウォーミングアップモードになり、定
着ヒータはリロード値に達するまで定着温度を上昇させ
る。そして、定着温度がリロード値に達した後、エンジ
ンモードを待機モードへ移行させる(S43)。S44
で画像形成要求の有無が判断され、画像形成要求が出さ
れた場合はS45へ、出されていない場合はS47へ進
む。画像形成要求がある場合はS45でエンジンモード
を通紙モードへ移行させ、画像形成を行い、前述の使用
頻度モジュール(図3)をコールして(S46)、単位
時間帯ごとの使用頻度と時間帯の種類を判定する。次い
で前述の移行時間設定モジュール(図4)をコールして
(S47)、現在時間における時間帯の種類に応じて予
熱移行時間と夜間移行時間の値を設定する。
【0046】さらに、S48へ進んで前述の省電力モー
ド移行モジュール(図2)をコールし、S47で設定し
た予熱移行時間と夜間移行時間の値に基づいて、エンジ
ンモードの予熱モード・夜間モードへの状態遷移制御を
行う。先に図2のフローチャートで説明したとおり、待
機モードで画像形成要求がなければ、予熱移行タイマを
カウントアップさせ、予熱モードで画像形成要求がなけ
れば、夜間移行タイマをカウントアップさせる。
【0047】そして、S49で省電力モード解除モジュ
ール(図5)をコールし、時刻が休止時間帯から稼働時
間帯へ移行する時間より前記所定時間前になったとき、
エンジンモードを夜間モードから予熱モードへ移行さ
せ、画像形成要求が出されたとき、エンジンモードを待
機モードへ移行させる。このとき、時刻が休止時間帯か
ら稼働時間帯へ移行する時間より前記所定時間前になっ
ていないときは、何もせずに省電力モード解除モジュー
ルを抜ける。
【0048】さらに、S50へ進み、後述する省電力モ
ード定着ファン制御モジュールをコールする。省電力モ
ード定着ファン制御モジュールでは、夜間モード・予熱
モード時での、定着温度と定着ファンの回転速度を制御
対象とするフィードバック制御を用いることにより、で
きるだけ冗長な(無駄な)電力消費を抑えるように定着
ファンの回転速度を制御している。当モジュールが終了
するとS44へ戻り、省電力モード移行モジュール、省
電力モード解除モジュール、省電力モード定着ファン制
御モジュールなどが繰り返し呼ばれる。このように、各
モジュールが繰り返し呼ばれることにより、予熱移行タ
イマまたは夜間移行タイマがカウントアップされ、省電
力モード移行のタイミングの制御や定着ファンの回転速
度の制御を行っている。
【0049】図9は、本実施形態における省電力モード
定着ファン制御モジュールを示すフローチャートであ
る。このフローチャートにおいて、現在のモードが夜間
モードであるか否かが判断される(S51)。現在、エ
ンジンモードが夜間モードであればS52へ進み、夜間
モード以外であればS57へ進む。
【0050】エンジンモードが夜間モードであればS5
2で定着温度が前回よりもしきい値以上、下がったか否
かが判断される。ここで、しきい値以上、下がった場合
は定着ファンの回転速度を低下させ(S53)てリター
ンする。この流れ(S52→S53)は、定着温度が下
がったため、定着ファンの回転速度を下げることによ
り、定着ヒータへの過冷却を抑えるものである。回転速
度の下げ方については、回転速度の段階数を例えば5段
階というように、決めておく。一番回転速度の低い段階
はファンの停止とする(つまり、ここでの定着ファンの
回転速度を下げる制御は、ファン停止を含むものであ
る)。このモジュールが1回呼ばれるごとに1段階ずつ
下げるようにする。
【0051】一方、S52で定着温度が前回よりもしき
い値以上、下がっていない場合はS54に進み、定着温
度が前回とあまり変化が無いかどうか判断する。ここ
で、前回とあまり変化がなければ、すなわち、今回の定
着温度と前回の定着温度との温度差がしきい値以内に収
まっていれば、定着ファンの回転速度を維持して(S5
5)リターンする。この流れ(S54→S55)は、定
着温度が前回とあまり変化がないため、定着ファンの回
転速度を維持させるのが電力損失の観点から最適である
ため、定着ファンの回転速度を維持するものである。
【0052】また、S54で定着温度が前回から変化し
ていれば、すなわち、定着温度が前回よりもしきい値以
上あがった場合は、定着ファンの回転速度を上げて(S
56)、リターンする。この流れ(S54→S56)
は、定着温度が前回よりもしきい値以上あがったので、
定着ファンの回転速度を上げて温度過昇を防ぐものであ
る。回転速度の上げ方については、このモジュールが1
回呼ばれるごとに1段階ずつ上げるようにする。
【0053】なお、S51で現在のモードが夜間モード
以外であればS57へ進んで、現在のモードが予熱モー
ドであるか否かを判断する。ここでエンジンモードが予
熱モードの場合は定着ファンを回転させずに(S58)
リターンし、予熱モードで無ければそのままリターンす
る。
【0054】このように、本実施形態では、夜間モード
あるいは予熱モード時において、定着温度と定着ファン
の回転速度を制御対称とするフィードバック制御を行う
ことにより、夜間モード・予熱モード時での定着ファン
による定着ヒータの過冷却に要する消費電力の損失を最
小限に抑えることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、定着温度を下げる予熱モードと定着ヒー
タの電源を切る夜間モードとを設け、予熱モードから夜
間モードへの移行時に定着ヒータの電源を切るので、夜
間モードにおける定着ヒータによる電力消費を無くし、
諸費電力の損失を最小限に抑えることができる。
【0056】請求項2の構成により、夜間モード時に定
着ファンの回転速度を定着温度に応じて制御するととも
に予熱モード時に定着ファンを停止させる省電力モード
を有するので、夜間モードあるいは予熱モード時におけ
る定着ファンによる定着装置過冷却を防ぎ、無駄な電力
消費を防止することができる。
【0057】請求項3の構成により、予熱モードに移行
してから所定時間後に夜間モードに移行するので、操作
性を維持しつつ電力消費を抑えることができる。請求項
4の構成により、単位時間帯ごとの装置使用頻度を記録
し、その頻度の情報をもとに各時間帯の種類を判定し、
該判定された各時間帯の種類に応じて予熱モード及び夜
間モードへ移行する時間を設定するので、各モードへの
移行時間を時間帯の性格に合わせて適切なものに設定す
ることができる。
【0058】請求項5の構成により、休止時間帯におけ
る予熱モード移行時間及び夜間モード移行時間が、稼動
時間帯における予熱モード移行時間及び夜間モード移行
時間よりも短く設定されているので、深夜などの装置使
用頻度の少ない時間帯において予熱・夜間モードへの移
行時間を短くして、より電力消費を抑えることができ
る。
【0059】請求項6の構成により、休止時間帯から稼
動時間帯へ移行する時間の所定時間前に夜間モードから
予熱モードへ移行させるので、例えば勤務時間開始時な
どに画像形成装置を予熱モードに移行させておくことが
でき、ウォーミングアップの待ち時間を極力無くして時
間的損失を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例である複写装
置における制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】その複写装置における省電力制御への移行処理
を示すフローチャートである。
【図3】その複写装置における時間帯の種類判定処理の
フローチャートである。
【図4】その複写装置における予熱モード及び夜間モー
ドに移行する時間を設定する処理を示すフローチャート
である。
【図5】その複写装置における省電力モードの解除処理
を示すフローチャートである。
【図6】その複写装置のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態である複写装置の制御
部構成を示すブロック図である。
【図8】その複写装置のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図9】その複写装置における省電力モード定着ファン
制御モジュールを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 データ記録部 4 ROM 5 ドライバ 6 電源部 7 画像読取部 8 操作部 9 画像処理部 10 転写・定着部 13 定着ヒータ 14 定着ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着装置を備える画像形成装置におい
    て、 定着温度を下げる予熱モードと、定着ヒータの電源を切
    る夜間モードとを設け、前記予熱モードから前記夜間モ
    ードへの移行時に定着ヒータの電源を切ることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着装置を冷却するための定着ファ
    ンを有し、前記夜間モード時に前記定着ファンの回転速
    度を定着温度に応じて制御するとともに、前記予熱モー
    ド時に前記定着ファンを停止させる省電力モードを有す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記予熱モードに移行してから所定時間
    後に前記夜間モードに移行することを特徴とする、請求
    項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 単位時間帯ごとの装置使用頻度を記録
    し、その頻度の情報をもとに各時間帯の種類を判定し、
    該判定された各時間帯の種類に応じて前記予熱モード及
    び前記夜間モードへ移行する時間を設定することを特徴
    とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記装置使用頻度から判定された休止時
    間帯における前記予熱モード移行時間及び前記夜間モー
    ド移行時間が、前記装置使用頻度から判定された稼動時
    間帯における前記予熱モード移行時間及び前記夜間モー
    ド移行時間よりも短く設定されていることを特徴とす
    る、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記装置使用頻度から判定された休止時
    間帯から稼動時間帯へ移行する時間の所定時間前に前記
    夜間モードから前記予熱モードへ移行させることを特徴
    とする、請求項4に記載の画像形成装置。
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