JP5223521B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、電力変換手段の電圧を検出する電圧検出手段とを備えた電力変換装置に関する。
従来、電力変換装置として、例えば特許文献1に開示されているインバータ装置がある。このインバータ装置は、3相インバータ回路と、スイッチング素子駆動回路と、直流電源電圧検出回路とから構成されている。3相インバータ回路は、上アーム側のIGBTと、下アーム側のIGBTとからなる3つの相インバータ回路を備えている。上アーム側のIGBTのコレクタと下アーム側のIGBTのエミッタとの間に、直流電源電圧が印加されている。スイッチング素子駆動回路は、IGBTのエミッタ及びゲートに接続され、IGBTを駆動する。直流電源電圧検出回路は、スイッチング素子駆動回路と同一配線基板に実装され、スイッチング素子駆動回路に入力されるIGBTのエミッタの電位に基づいて、直流電源電圧を検出する。これにより、直流電源からの引き込みケーブルを必要とせず、簡素な構成で直流電源電圧を検出することができる。
特開2000−102288号公報
しかし、上アーム側のIGBTと下アーム側のIGBTとは、所定のタイミングでオン、オフしている。そのため、直流電源電圧検出回路によって直流電源電圧を常時検出できるわけではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子のオン、オフのタイミングを考慮し、簡素な構成で電源の電圧を確実に検出することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、高位側スイッチング素子がオン状態であるときに検出することで、電源の電圧を確実に検出できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電力変換装置は、直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続され、電源の電圧を検出する電圧検出手段と、を備えた電力変換装置において、電力変換手段は、直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を複数組有し、電圧検出手段は、複数の高電位側スイッチング素子の低電位側端子と、少なくとも1つの低電位側スイッチング素子の低電位側端子に接続され、高電位側スイッチング素子がオン状態であるときに、電源の電圧を検出することを特徴とする。
この構成によれば、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続されている。電圧検出手段は、駆動手段と同一の配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続されている。そのため、高電位側スイッチング素子がオン状態であるとき、高電位側スイッチング素子の低電位側端子に電源の正極端子の電圧が表れることとなる。従って、高電位側スイッチング素子がオン状態であるときに検出することで、電源電圧を確実に検出することができる。また、複数箇所において電源電圧を検出することができる。そのため、電圧検出手段の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の電力変換装置は、請求項1に記載の電力変換装置において、駆動手段を介して高電位側スイッチングと低電位側スイッチング素子をオン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、電圧検出手段は、PWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子のオン状態を確実に判定することができる。
請求項3に記載の電力変換装置は、請求項2に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子のオン状態をより確実に判定することができる。
請求項4に記載の電力変換装置は、請求項2に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、低電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする。この構成によれば、電力変換中、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子は、相補的にオン、オフするように駆動される。つまり、高電位側スイッチング素子がオン状態のときには低電位側スイッチング素子がオフ状態に、高電位側スイッチング素子がオフ状態のときには低電位側スイッチング素子がオン状態になるように駆動される。そのため、低電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子のオン状態をより確実に判定することができる。
請求項5に記載の電力変換装置は、請求項1に記載の電力変換装置において、指令を対称三角波信号と比較することで、駆動手段を介して高電位側スイッチングと低電位側スイッチング素子をオン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、電圧検出手段は、対称三角波信号の頂点のタイミングで電源の電圧を検出することを特徴とする。ここで、対称三角波信号とは、時間に対して増加する増加側の傾きの絶対値と、時間に対して減少する減少側の傾きの絶対値とがほぼ等しい三角波信号である。この構成によれば、対称三角波信号の頂点のタイミングは、高電位側スイッチング素子がオン状態となるタイミングである。より具体的には、オン期間の中央のタイミングである。そのため、対称三角波信号の頂点のタイミングで検出することで、高電位側スイッチング素子がオン状態であるときに確実に検出することができる。また、オン、オフの状態が切替わる前後を除いて確実に検出することができる。
請求項6に記載の電力変換装置は、直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続され、電源の電圧を検出する電圧検出手段と、を備えた電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過後に電源の電圧を検出するが、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過する前にオフしたときには、電源の電圧の検出を一時的に禁止することを特徴とする。
この構成によれば、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続されている。電圧検出手段は、駆動手段と同一の配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続されている。そのため、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わると、高電位側スイッチング素子の低電位側端子に電源の正極端子の電圧が表れることとなる。しかし、高電位側スイッチング素子の状態が切替わった後の所定時間は、過渡的な変動によって電源電圧が不安定になる。そのため、状態が切替わった後の所定時間を除いて検出することで、過渡的な変動の検出を抑え、電源電圧を確実に検出することができる。また、高電位スイッチング素子のオフ状態における電源電圧の検出を禁止することができる。そのため、誤検出を抑えることができる。
請求項7に記載の電力変換装置は、直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続され、電源の電圧を検出する電圧検出手段と、を備えた電力変換装置において、電力変換手段は、直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を複数組有し、電圧検出手段は、複数の高電位側スイッチング素子の低電位側端子と、少なくとも1つの低電位側スイッチング素子の低電位側端子に接続され、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過後に電源の電圧を検出することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、低電位側スイッチング素子の低電位側端子が電源の負極端子に接続されている。電圧検出手段は、駆動手段と同一の配線基板に設けられ、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の低電位側端子が接続される駆動手段の端子に接続されている。そのため、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わると、高電位側スイッチング素子の低電位側端子に電源の正極端子の電圧が表れることとなる。しかし、高電位側スイッチング素子の状態が切替わった後の所定時間は、過渡的な変動によって電源電圧が不安定になる。そのため、状態が切替わった後の所定時間を除いて検出することで、過渡的な変動の検出を抑え、電源電圧を確実に検出することができる。また、複数箇所において電源電圧を検出することができる。そのため、電圧検出手段の信頼性を向上させることができる。
請求項8に記載の電力変換装置は、請求項6又は7のいずれか1項に記載の電力変換装置において、所定時間は、高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わることに伴って、電源の電圧が不安定になると予測される時間であることを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の切替わりに伴う電圧の過渡的な変動の検出をより確実に抑えることができる。
請求項9に記載の電力変換装置は、請求項6〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置において、駆動手段を介して高電位側スイッチングと低電位側スイッチング素子をオン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、電圧検出手段は、PWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の切替わるタイミングを確実に判定することができる。
請求項10に記載の電力変換装置は、請求項9に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の切替わるタイミングをより確実に判定することができる。
請求項11に記載の電力変換装置は、請求項9に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、低電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする。この構成によれば、電力変換中、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子は、相補的にオン、オフするように駆動される。つまり、高電位側スイッチング素子がオン状態のときには低電位側スイッチング素子がオフ状態に、高電位側スイッチング素子がオフ状態のときには低電位側スイッチング素子がオン状態になるように駆動される。そのため、低電位側スイッチング素子に対するPWM信号に基づいて高電位側スイッチング素子の切替わるタイミングをより確実に判定することができる。
請求項12に記載の電力変換装置は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の電圧降下による誤差を除去できる。そのため、電源電圧を正確に検出することができる。
請求項13に記載の電力変換装置は、請求項12に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子に流れる電流に基づいて高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の電圧降下を確実に除去することができる。
請求項14に記載の電力変換装置は、請求項12又は13のいずれか1項に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子の温度に基づいて高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子の電圧降下の温度によるばらつきを除去することができる。そのため、電源電圧を正確に検出することができる。
請求項15に記載の電力変換装置は、請求項1〜14のいずれか1項に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、低電位側スイッチング素子の低電位側端子と電源の負極端子との間の配線の電圧降下を補正することを特徴とする。この構成によれば、低電位側スイッチング素子と電源との間の配線の電圧降下を除去することができる。そのため、電源電圧を正確に検出することができる。
請求項16に記載の電力変換装置は、請求項15に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、低電位側スイッチング素子の低電位側端子と電源の負極端子との間の配線に流れる電流に基づいて電圧降下を補正することを特徴とする。この構成によれば、低電位側スイッチング素子と電源との間の配線の電圧降下を確実に除去することができる。
請求項17に記載の電力変換装置は、請求項1〜16のいずれか1項に記載の電力変換装置において、電圧検出手段は、高電位側スイッチング素子との間、及び、低電位側スイッチング素子との間にノイズを除去するノイズ除去手段を有することを特徴とする。この構成によれば、電源電圧のノイズを除去することができる。そのため、電源電圧をより正確に検出することができる。
請求項18に記載の電力変換装置は、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電力変換装置において、電圧検出手段の検出結果に基づいて電源の電圧の異常を検出する電圧異常検出手段を有することを特徴とする。この構成によれば、電源電圧の異常を確実に検出することができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、モータを制御するモータ制御装置に適用した例を示す。
参考形態
まず、図1及び図2を参照してモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図1は、参考形態におけるモータ制御装置の回路図である。図2は、図1における制御回路のブロック図である。
図1に示すモータ制御装置1(電力変換装置)は、バッテリB1(電源)の出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して3相交流モータM1に供給し、3相交流モータM1を駆動する装置である。つまり、バッテリB1から供給される直流電力を交流電力に変換して3相交流モータM1に供給する装置である。図1に示すように、モータ制御装置1は、平滑用コンデンサ10と、電力変換回路11(電力変換手段)と、制御回路12とから構成されている。
平滑用コンデンサ10は、バッテリB1の直流電圧を平滑するための素子である。平滑用コンデンサ10の正極端子及び負極端子は、バッテリB1の正極端子及び負極端子にそれぞれ接続されている。
電力変換回路11は、バッテリB1の直流電圧を3相交流電圧に変換し、3相交流モータM1に供給する回路である。つまり、バッテリB1から供給される直流電力を交流電力に変換して3相交流モータM1に供給する回路である。電力変換回路11は、IGBT110〜115によって構成されている。
IGBT110〜115は、オン、オフすることでバッテリB1の直流電圧を3相交流電圧に変換するためのスイッチング素子である。IGBT110、113、IGBT111、114及びIGBT112、115は、それぞれ直列接続されている。具体的には、IGBT110〜112のエミッタが、IGBT113〜115のコレクタにそれぞれ接続されている。直列接続された3組のIGBT110、113、IGBT111、114及びIGBT112、115は、並列接続されている。3つのIGBT110〜112のコレクタはバッテリB1の正極端子に、3つのIGBT113〜115のエミッタはバッテリB1の負極端子にそれぞれ接続されている。IGBT110〜113のエミッタ、及び、IGBT110〜115のゲートは、制御回路12にそれぞれ接続されている。また、直列接続されたIGBT110、113、IGBT111、114及びIGBT112、115の直列接続点に形成されるU、V、W相端子は、3相交流モータM1にそれぞれ接続されている。
制御回路12は、内部で算出される電圧指令に基づいてIGBT110〜115のオン、オフを制御するための回路である。また、電力変換回路11に入力されるバッテリB1の電圧異常を検出する回路でもある。図2に示すように、制御回路12は、IGBT駆動回路120〜125と、電圧検出回路126(電圧検出手段)と、マイクロコンピュータ127(電圧検出手段、PWM信号生成手段、電圧異常検出手段)とから構成されている。これらは、同一の配線基板128に実装されている。ここで、電圧検出回路126とマイクロコンピュータ127とが、本発明における電圧検出手段に、また、マイクロコンピュータ127が、本発明におけるPWM信号生成手段及び電圧異常検出手段に相当する。
IGBT駆動回路120〜125は、マイクロコンピュータ127から入力されるPWM信号に基づいてIGBT110〜115を駆動するための回路である。IGBT駆動回路120〜125のPWM信号入力端子は、マイクロコンピュータ127に接続されている。また、IGBT駆動回路120〜122の一方の駆動端子は、IGBT110〜112のゲートにそれぞれ接続されている。他方の駆動端子は、IGBT110〜112のエミッタにそれぞれ接続されている。さらに、IGBT駆動回路123〜125の一方の駆動端子は、IGBT113〜115のゲートにそれぞれ接続されている。他方の駆動端子は、配線基板128内で共通接続され、IGBT113のエミッタに接続されている。
電圧検出回路126は、IGBT110のエミッタ電圧と、IGBT113のエミッタ電圧を、マイクロコンピュータ127の入力可能な電圧に変換するための回路である。電圧検出回路126は、IGBT110のエミッタ電圧と、IGBT113のエミッタ電圧のノイズを除去するノイズ除去回路(ノイズ除去手段)を備えている。電圧検出回路126の一方の入力端子は、IGBT110のエミッタが接続されるIGBT駆動回路120(駆動手段)の駆動端子に接続されている。他方の入力端子は、IGBT113のエミッタが接続されるIGBT駆動回路123(駆動手段)の駆動端子に接続されている。また、電圧検出回路126の2つの出力端子は、マイクロコンピュータ127にそれぞれ接続されている。
マイクロコンピュータ127は、内部で算出される電圧指令に基づいてIGBT110〜115をオン、オフするためのPWM信号を出力する素子である。また、電圧検出回路126の検出結果に基づいてバッテリB1の電圧異常を検出する素子でもある。マイクロコンピュータ127のPWM信号出力端子は、IGBT駆動回路120〜125のPWM信号入力端子にそれぞれ接続されている。また、アナログ入力端子は、電圧検出回路126の2つの出力端子にそれぞれ接続されている。
次に、図1〜図3を参照してモータ制御装置の動作について説明する。ここで、図3は、電圧検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。なお、PWM信号については、IGBT110〜115のうち、電圧検出に関連するIGBT110、113に対するPWM信号のみを示している。
図1において、電源が供給されると、モータ駆動装置1は動作を開始する。図2に示すマイクロコンピュータ127は、一定周期の対称三角波信号を生成する。また、内部で算出される電圧指令に基づいて各相毎にデューティ指令を算出する。そして、各相毎のデューティ指令を対称三角波信号と比較してIGBT110〜115をオン、オフするためのPWM信号を生成し、IGBT駆動回路120〜125に出力する。PWM信号が入力されると、IGBT駆動回路120〜125は、PWM信号に基づいてIGBT110〜115をオン、オフする。これにより、バッテリB1の直流電圧が3相交流電圧に変換され、3相交流モータM1に供給される。
ところで、IGBT110に対するPWM信号は、図3に示すように、U相のデューティ指令を対称三角波信号と比較することによって生成される。そのため、対称三角波信号の山の頂点のタイミングは、IGBT110のオン期間中となるタイミングである。より具体的には、オン期間中の中央のタイミングとなる。マイクロコンピュータ127は、対称三角波信号の山の頂点のタイミングで電圧検出回路126の出力を保持し、デジタル値に変換する。そして、変換された電圧検出回路126の出力からバッテリB1の電圧を算出する。つまり、IGBT110がオン状態であるときの、IGBT110のエミッタ電圧とIGBT113のエミッタ電圧とに基づいてバッテリB1の電圧を算出する。その後、マイクロコンピュータ127は、算出したバッテリB1の直流電圧に基づいて電圧異常を判定し、対応する処理を行う。
次に、具体的効果について説明する。参考形態によれば、IGBT110がオン状態であるとき、IGBT110のエミッタにバッテリB1の正極端子の電圧が表れることとなる。そのため、IGBT110がオン状態であるときに電圧検出回路126の出力を保持することで、バッテリB1の直流電圧を確実に検出することができる。
また、参考形態によれば、対称三角波信号の山の頂点のタイミングは、IGBT110がオン期間中となるタイミングである。より具体的には、オン期間の中央のタイミングである。そのため、対称三角波信号の山の頂点のタイミングで電圧検出回路126の出力を保持することで、IGBT110がオン状態であるときに確実に検出することができる。また、オン、オフの状態が切替わる前後を除いて確実に検出することができる。
さらに、参考形態によれば、電圧検出回路126は、ノイズ除去回路を備えている。そのため、バッテリB1の電圧のノイズを除去することができる。従って、電圧をより正確に検出することができる。
加えて、参考形態によれば、マイクロコンピュータ127によって、バッテリB1の電圧異常を検出することができる。
なお、参考形態では、対称三角波信号の山の頂点のタイミングで電圧検出回路126の出力を保持する例を挙げているが、これに限られるものではない。IGBT110、113のPWM信号に基づいてIGBT110のオン状態を判定し、電圧検出回路126の出力を保持してもよい。当然、IGBT110のPWM信号からIGBT110のオン状態を判定できる。また、IGBT113は、IGBT110と相補的にオン、オフすることから、図3に示すデッドタイムを考慮することにより、IGBT113のPWM信号からもIGBT110のオン状態を判定することができる。いずれにおいても、IGBT110のオン状態を判定でき、バッテリB1の直流電圧を確実に検出することができる。
第1実施形態
次に、第1実施形態のモータ制御装置について説明する。第1実施形態のモータ制御装置は、参考形態のモータ制御装置が、対称三角波信号の山の頂点のタイミングで電圧検出回路の出力を保持していたのに対して、IGBTがオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過後に電圧検出回路の出力を保持するようにしたものである。構成については、参考形態におけるモータ制御装置と同一である。ここでは、参考形態のモータ制御装置との相違部分である電圧検出動作について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
まず、図2及び図4を参照してモータ制御装置の電圧検出動作ついて説明する。ここで、図4は、第1実施形態におけるモータ制御装置の電圧検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。なお、PWM信号については、IGBT110〜115のうち、電圧検出に関連するIGBT110、113に対するPWM信号のみを示している。
図2に示すIGBT110に対するPWM信号は、図4に示すように、U相のデューティ指令を対称三角波信号と比較することによって生成される。マイクロコンピュータ127は、IGBT110のPWM信号がオフからオンに切替わってから所定時間t1経過後に電圧検出回路126の出力を保持し、デジタル値に変換する。ここで、所定時間t1は、IGBT110がオフからオンに状態が切替わることに伴って、バッテリB1の直流電圧が不安定になると予測される時間に設定されている。そして、マイクロコンピュータ127は、変換された電圧検出回路126の出力からバッテリB1の電圧を算出する。つまり、IGBT110がオン状態であるときの、IGBT110のエミッタ電圧とIGBT113のエミッタ電圧とに基づいてバッテリB1の電圧を算出する。
一方、マイクロコンピュータ127は、IGBT110のPWM信号がオフからオンに切替わってから所定時間t1経過する前にオフになったとき、電圧検出回路126の出力の保持を一時的に禁止する。
次に、具体的効果について説明する。第1実施形態によれば、IGBT110がオフからオンに状態が切替わると、IGBT110のエミッタにバッテリB1の正極端子の電圧が表れることとなる。しかし、IGBT110の状態が切替わった後の所定時間t1は、過渡的な変動によって電圧が不安定になる。そのため、状態が切替わった後の所定時間t1を除いて検出することで、過渡的な変動の検出を抑え、バッテリB1の直流電圧を確実に検出することができる。
また、第1実施形態によれば、IGBT110がオフからオンに切替わってから所定時間t1経過する前にオフになったとき、電圧検出回路126の出力の保持を一時的に禁止する。そのため、IGBT110のオフ状態における検出を禁止することができる。従って、誤検出を抑えることができる。
さらに、第1実施形態によれば、所定時間t1は、IGBT110がオフからオンに状態が切替わることに伴って、バッテリB1の直流電圧が不安定になると予測される時間に設定されている。そのため、IGBT110の切替わりに伴うバッテリB1の直流電圧の過渡的な変動の検出をより確実に抑えることができる。
加えて、第1実施形態によれば、マイクロコンピュータ127は、IGBT110のPWM信号に基づいてIGBT110がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定している。IGBT110の切替わるタイミングを確実に判定することができる。
なお、第1実施形態では、IGBT110のPWM信号に基づいてIGBT110がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定し、電圧検出回路126の出力を保持する例を挙げているが、これに限られるものではない。IGBT113のPWM信号に基づいて、IGBT110がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定し、電圧検出回路126の出力を保持してもよい。IGBT113は、IGBT110と相補的にオン、オフすることから、図4に示すデッドタイムを考慮することにより、IGBT113のPWM信号からも、IGBT110がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することができる。
第2実施形態
次に、第2実施形態のモータ制御装置について説明する。第2実施形態のモータ制御装置は、参考形態のモータ制御装置に対して、電流を検出し、検出した電流に基づいてIGBTや配線の電圧降下を補正するようにしたものである。ここでは、参考形態のモータ制御装置との相違部分である電流検出に関する構成、及び、電圧降下の補正動作について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
まず、図5及び図6を参照してモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図5は、第1実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。図6は、図5における制御回路のブロック図である。
図5に示すように、モータ制御装置3は、平滑用コンデンサ30と、電力変換回路31(電力変換手段)と、電流センサ32と、制御回路33とから構成されている。平滑用コンデンサ30及び電力変換回路31は、参考形態における平滑用コンデンサ10及び電力変換回路11と同一構成である。
電流センサ32は、U相に流れる相電流を検出するための素子である。IGBT310がオン状態したときには、電流センサ32は、IGBT310に流れる電流を検出することとなる。また、IGBT313がオン状態のときには、IGBT313のエミッタとバッテリB3の負極端子とを接続する配線に流れる電流を検出することとなる。電流センサ32は、電力変換回路31と3相交流モータM3を接続するU相配線に配設され、制御回路33に接続されている。
図6に示すように、制御回路33は、IGBT駆動回路330〜335と、電圧検出回路336(電圧検出手段)と、電流検出回路337と、マイクロコンピュータ338(電圧検出手段、PWM信号生成手段、電圧異常検出手段)とから構成されている。これらは、同一の配線基板339に実装されている。IGBT駆動回路330〜335、電圧検出回路336及び配線基板339は、参考形態におけるIGBT駆動回路120〜125、電圧検出回路126及び配線基板128と同一構成である。
電流検出回路337は、電流センサ32によって検出された電流をマイクロコンピュータ338の入力可能な電圧に変換するための回路である。電流検出回路337の入力端子は電流センサ32の出力端子に、出力端子はマイクロコンピュータ338にそれぞれ接続されている。
次に、図6及び図7を参照してモータ制御装置の電圧降下の補正動作について説明する。ここで、図7は、図6におけるIGBTのコレクタ電流とコレクタ−エミッタ間飽和電圧の関係を示すグラフである。
図7に示すように、IGBT310は、コレクタ電流に対してコレクタ−エミッタ間飽和電圧が変化する。図6に示すマイクロコンピュータ338は、電流センサ32によって検出されたIGBT310に流れる電流と、図7に示すIGBT310の特性に基づいてIGBT310の電圧降下を算出する。また、電流センサ32によって検出されたIGBT313のエミッタとバッテリB3の負極端子とを接続する配線に流れる電流と、この配線の抵抗に基づいて配線の電圧降下を算出する。そして、電圧検出回路336の出力から算出したバッテリB3の直流電圧を、IGBT310及び配線の電圧降下に基づいて補正する。
次に、具体的効果について説明する。第2実施形態によれば、IGBT310に流れる電流と特性に基づいてIGBT310の電圧降下を算出し、これを補正することができる。そのため、IGBT310の電圧降下による誤差を除去できる。また、IGBT313とバッテリB3とを接続する配線に流れる電流と、この配線抵抗に基づいて配線の電圧降下を算出し、これを補正することができる。そのため、配線の電圧降下による誤差を除去できる。従って、バッテリB3の直流電圧を正確に検出することができる。
第3実施形態
次に、第3実施形態のモータ制御装置について説明する。第3実施形態のモータ制御装置は、第2実施形態のモータ制御装置に対して、温度を検出し、検出した温度に基づいてIGBTの電圧降下を補正するようにしたものである。ここでは、第2実施形態のモータ制御装置との相違部分である温度検出に関する構成、及び、電圧降下の補正動作について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
まず、図8及び図9を参照してモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図8は、第3実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。図9は、図8における制御回路のブロック図である。
図8に示すように、モータ制御装置4は、平滑用コンデンサ40と、電力変換回路41(電力変換手段)と、電流センサ42と、温度センサ43と、制御回路44とから構成されている。平滑用コンデンサ40、電力変換回路41及び電流センサ42は、第2実施形態における平滑用コンデンサ30、電力変換回路31及び電流センサ32と同一構成である。
温度センサ43は、IGBT410の温度を検出するため素子である。温度センサ43は、IGBT410に接触した状態で配設され、制御回路44に接続されている。
図9に示すように、制御回路44は、IGBT駆動回路440〜445と、電圧検出回路446(電圧検出手段)と、電流検出回路447と、温度検出回路448と、マイクロコンピュータ449(電圧検出手段、PWM信号生成手段、電圧異常検出手段)とから構成されている。これらは、同一の配線基板450に実装されている。IGBT駆動回路440〜445、電圧検出回路446、電流検出回路447及び配線基板450は、第2実施形態におけるIGBT駆動回路330〜335、電圧検出回路336、電流検出回路337及び配線基板339と同一構成である。
温度検出回路448は、温度センサ43によって検出されたIGBT410の温度を
マイクロコンピュータ449の入力可能な電圧に変換するための回路である。温度検出回路448の入力端子は温度センサ43の出力端子に、出力端子はマイクロコンピュータ449にそれぞれ接続されている。
次に、図9及び図10を参照してモータ制御装置の電圧降下の補正動作について説明する。ここで、図10は、図9におけるIGBTのコレクタ電流とコレクタ−エミッタ間飽和電圧の関係を示すグラフである。
図10示すように、IGBT410は、コレクタ電流に対してコレクタ−エミッタ間飽和電圧が変化する。また、この特性は、IGBT410の温度によっても変化する。図9に示すマイクロコンピュータ449は、電流センサ42によって検出されたIGBT410に流れる電流と、温度センサ43によって検出されたIGBT410の温度と、図10に示すIGBT410の特性に基づいてIGBT410の電圧降下を算出する。また、電流センサ42によって検出されたIGBT413のエミッタとバッテリB4の負極端子とを接続する配線に流れる電流と、この配線の抵抗に基づいて配線の電圧降下を算出する。そして、電圧検出回路446の出力から算出したバッテリB4の直流電圧を、IGBT410及び配線の電圧降下に基づいて補正する。
次に、具体的効果について説明する。第3実施形態によれば、IGBT410に流れる電流と温度と特性に基づいてIGBT410の電圧降下を算出し、これを補正することができる。そのため、IGBT410の電圧降下による誤差をより正確に除去できる。また、IGBT413とバッテリB4とを接続する配線に流れる電流と、この配線抵抗に基づいて配線の電圧降下を算出し、これを補正することができる。そのため、配線の電圧降下による誤差を除去できる。従って、バッテリB4の直流電圧をより正確に検出することができる。
第4実施形態
次に、第4実施形態のモータ制御装置について説明する。第4実施形態のモータ制御装置は、参考形態のモータ制御装置が、高電位側の1つのIGBTの電圧と低電位側の1つのIGBTの電圧とに基づいてバッテリの電圧を検出していたのに対して、高電位側の3つのIGBTの電圧と低電位側の1つのIGBTの電圧とに基づいて検出するようにしたものである。ここでは、参考形態のモータ制御装置との相違部分である電圧検出回路の構成、及び、電圧検出動作について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
まず、図11を参照してモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図11は、第4実施形態における制御回路のブロック図である。
図11に示すように、モータ制御装置5は、電力変換回路51と、制御回路52とを備えている。電力変換回路51は、参考形態における電力変換回路11と同一構成である。
制御回路52は、IGBT駆動回路520〜525と、電圧検出回路526と、マイクロコンピュータ527とから構成されている。これらは、同一の配線基板528に実装されている。IGBT駆動回路520〜525及びマイクロコンピュータ527は、参考形態におけるIGBT駆動回路120〜125及びマイクロコンピュータ127と同一構成である。
電圧検出回路526は、IGBT510〜512のエミッタ電圧のワイアードオアをとり、IGBT523のエミッタ電圧とともに、マイクロコンピュータ527の入力可能な電圧に変換するための回路である。具体的には、IGBT510〜512のエミッタ電圧を、内部に設けられたダイオードを介してワイアードオアするとともに、電圧変換して出力する。また、IGBT513のエミッタを電圧変換して出力する。電圧検出回路526の3つの入力端子は、IGBT510〜512のエミッタが接続されるIGBT駆動回路520〜522の駆動端子にそれぞれ接続されている。残りの1つの入力端子は、IGBT513のエミッタが接続されるIGBT駆動回路523の駆動端子に接続されている。また、電圧検出回路526の2つの出力端子は、マイクロコンピュータ527のアナログ入力端子にそれぞれ接続されている。
次に、図11及び図12を参照してモータ制御装置の電圧検出動作について説明する。ここで、図12は、電圧検出動作を説明するためのタイミングチャートである。図12に示すように、IGBT510〜512のPWM信号は、通常、オン期間が互いに異なっている。そのため、IGBT510〜512のエミッタ電圧も、バッテリB5の正極端子の電圧を示すオン期間が異なることとなる。図11に示す電圧検出回路526は、IGBT510〜512のエミッタ電圧をワイアードオアするとともに、電圧変換して出力する。そのため、オン期間が最も長いIGBT510のエミッタ電圧が変換され出力されることとなる。時間の経過とともにIGBT510〜512にPWM信号のオン期間が変換する。しかし、電圧検出回路526は、IGBT510〜512のエミッタ電圧のうち、オン期間が最も長いエミッタ電圧を変換して常に出力する。マイクロコンピュータ527は、電圧検出回路526の出力からバッテリB5の電圧を算出する。
次に、具体的効果について説明する。第4実施形態によれば、複数箇所においてバッテリB5の電圧を検出することができる。そのため、電圧検出の信頼性を向上させることができる。また、前述したように、バッテリB5の正極端子の電圧を示すオン期間を常に長く保つことができるため、安定して検出することができる。
なお、参考形態、第1〜第4実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、直流電力を交流電力に変換するモータ制御装置に提供した例を挙げているが、これに限られるものではない。直流電力を電圧の異なる直流電力に変換する昇圧コンバータ装置や降圧コンバータ装置に適用してもよい。
参考形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図1における制御回路のブロック図である。 電圧検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 第1実施形態におけるモータ制御装置の電圧検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図5における制御回路のブロック図である。 図6におけるIGBTのコレクタ電流とコレクタ−エミッタ間飽和電圧の関係を示すグラフである。 第3実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図8における制御回路のブロック図である。 図8におけるIGBTのコレクタ電流とコレクタ−エミッタ間飽和電圧の関係を示すグラフである。 第4実施形態における制御回路のブロック図である。 電圧検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1、3、4、5・・・モータ制御装置(電力変換装置)、10、30、40・・・平滑用コンデンサ、11、31、41、51・・・電力変換回路(電力変換手段)、110〜115、310〜315、410〜415、510〜515・・・IGBT、12、33、44、52・・・制御回路、120、123、330、333、440、443、520〜523・・・IGBT駆動回路(駆動手段)、121、122、124、125、331、332、334、335、441、442、444、445、524、525・・・IGBT駆動回路、126、336、446、526・・・電圧検出回路(電圧検出手段)、127、338、449、527・・・マイクロコンピュータ(電圧検出手段、PWM信号生成手段、電圧異常検出手段)、128、339、528・・・配線基板、337、447・・・電流検出回路、32、42・・・電流センサ、43・・・温度センサ、448・・・温度検出回路、B1、B2、B3、B4、B5・・・バッテリ、M1、M2、M3、M4、M5・・・3相交流モータ

Claims (18)

  1. 直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、前記高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、前記低電位側スイッチング素子の低電位側端子が前記電源の負極端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、
    配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、
    前記配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子が接続される前記駆動手段の端子に接続され、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記電力変換手段は、直列接続された前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子を複数組有し、
    前記電圧検出手段は、複数の前記高電位側スイッチング素子の前記低電位側端子と、少なくとも1つの前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子がオン状態であるときに、前記電源の電圧を検出することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記駆動手段を介して前記高電位側スイッチングと前記低電位側スイッチング素子をオン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、
    前記電圧検出手段は、前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子に対する前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記電圧検出手段は、前記低電位側スイッチング素子に対する前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子のオン状態を判定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 指令を対称三角波信号と比較することで、前記駆動手段を介して前記高電位側スイッチングと前記低電位側スイッチング素子をオン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、
    前記電圧検出手段は、前記対称三角波信号の頂点のタイミングで前記電源の電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、前記高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、前記低電位側スイッチング素子の低電位側端子が前記電源の負極端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、
    配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、
    前記配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子が接続される前記駆動手段の端子に接続され、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過後に前記電源の電圧を検出するが、前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから前記所定時間経過する前にオフしたときには、前記電源の電圧の検出を一時的に禁止することを特徴とする電力変換装置。
  7. 直列接続された高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を有し、前記高電位側スイッチング素子の高電位側端子が電源の正極端子に、前記低電位側スイッチング素子の低電位側端子が前記電源の負極端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフすることで、入力された電力を形態の異なる電力に変換する電力変換手段と、
    配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の制御端子と低電位側端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子をオン、オフする駆動手段と、
    前記配線基板に設けられ、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子が接続される前記駆動手段の端子に接続され、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記電力変換手段は、直列接続された前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子を複数組有し、
    前記電圧検出手段は、複数の前記高電位側スイッチング素子の前記低電位側端子と、少なくとも1つの前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子に接続され、前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わってから所定時間経過後に前記電源の電圧を検出することを特徴とする電力変換装置。
  8. 前記所定時間は、前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わることに伴って、前記電源の電圧が不安定になると予測される時間であることを特徴とする請求項6又は7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記駆動手段を介して前記高電位側スイッチングと前記低電位側スイッチング素子を
    オン、オフするためのPWM信号を生成するPWM信号生成手段を有し、
    前記電圧検出手段は、前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子に対する前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記電圧検出手段は、前記低電位側スイッチング素子に対する前記PWM信号に基づいて前記高電位側スイッチング素子がオフからオンに状態が切替わるタイミングを判定することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
  12. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子に流れる電流に基づいて前記高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする請求項12に記載の電力変換装置。
  14. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子の温度に基づいて前記高電位側スイッチング素子の電圧降下を補正することを特徴とする請求項12又は13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 前記電圧検出手段は、前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子と前記電源の前記負極端子との間の配線の電圧降下を補正することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記電圧検出手段は、前記低電位側スイッチング素子の前記低電位側端子と前記電源の前記負極端子との間の前記配線に流れる電流に基づいて電圧降下を補正することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置。
  17. 前記電圧検出手段は、前記高電位側スイッチング素子との間、及び、前記低電位側スイッチング素子との間にノイズを除去するノイズ除去手段を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  18. 前記電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源の電圧の異常を検出する電圧異常検出手段を有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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