JP2003284319A - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP2003284319A
JP2003284319A JP2002077986A JP2002077986A JP2003284319A JP 2003284319 A JP2003284319 A JP 2003284319A JP 2002077986 A JP2002077986 A JP 2002077986A JP 2002077986 A JP2002077986 A JP 2002077986A JP 2003284319 A JP2003284319 A JP 2003284319A
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power transistor
signal
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JP2002077986A
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Ryuichi Hashido
隆一 橋戸
Takeshi Oi
健史 大井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力用トランジスタの最大定格電圧を有効に
使用することができ、かつ安定に動作する駆動回路を提
供する。 【解決手段】 この駆動回路は、IGBT2がターンオ
フされてからサージ電圧が減衰した後にIGBT2のコ
レクタ−エミッタ間電圧VCEを検出する電圧検知回路
9と、VCEが基準電圧VRよりも低い場合はIGBT
2の遮断速度を速くしてスイッチング損失を小さくし、
VCEが基準電圧VRよりも高い場合はIGBT2の遮
断速度を遅くしてサージ電圧を抑制するゲート電圧制御
回路10とを備える。したがって、IGBT2の最大定
格電圧を有効に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は駆動回路に関し、
特に、制御信号に従って電力用トランジスタを駆動する
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用半導体素子、特にIGBT(絶縁
ゲートバイポーラトランジスタ)は、インバータやコン
バータなどのスイッチング素子などとして用いられる。
たとえばインバータには、相電圧が2値である2レベル
型と、相電圧が3値である3レベル型とが存在する。2
レベル型の場合は電源電圧がそのままIGBTに印加さ
れ、3レベル型の場合は電源電圧の半分の電圧がIGB
Tに印加されるだけで、動作などはどちらも類似したも
のである。したがって、以下の回路などの説明では、イ
ンバータは2レベル型のものであると仮定してIGBT
には電源電圧が印加されるとしているが、3レベル型に
おいても同様の説明ができるのでその説明は省略する。
【0003】さて、大電力を用いるような回路用途にお
いて、電源系統の安定性は非常に重要なものである。し
かし、電源系統の安定化にも限度があり、その限度を超
えるような系統の不安定性または雷などによる非常に大
きな雷サージの発生などといったことにより、負荷側か
ら見た電源電圧が急激に上昇してしばらく続くという現
象が存在する。
【0004】しかし、このような場合でも電力系統に接
続された負荷回路であるインバータなどは正常に連続動
作または保護動作後にすぐに復帰して動作することが要
求されている。そのため、スイッチングに用いられるI
GBTには、非常に大きな電圧が印加されても正常にス
イッチング動作するような性能が求められる。
【0005】また、このような電源系と負荷回路との間
にある系統、すなわち、主回路の配線には必ず寄生イン
ダクタンスが存在するので、スイッチング時にIGBT
によって急激に負荷電流を遮断すると、そのIGBTの
コレクタ端子には寄生インダクタンスによるサージ電圧
が発生してしまう。したがって、IGBTには電源電圧
が変動したときの最大電圧にサージ電圧を加算した値の
電圧が印加されてしまう。IGBTはこのような場合で
も正常にスイッチング動作をすることが要求されるの
で、従来は耐圧の非常に大きなIGBTを使用してい
た。その結果、スイッチングなどの回路で用いられるI
GBTは通常の動作電圧に比べて非常に大きな定格電圧
を持つものを使用しなければならず、逆に通常時には最
大定格電圧が有効に活用されていないという問題があっ
た。
【0006】そこで、電力用半導体素子のターンオフ時
に発生するサージ電圧を一定値以下に抑制する方法が提
案された。図15は、そのような方法が採用された駆動
装置の構成を示す回路ブロック図である。このような駆
動装置は、たとえば特開平6−89972号公報に開示
されている。
【0007】図15において、インダクタンスを有する
負荷回路50とそれを駆動するためのパワーMOSトラ
ンジスタとは、電源電位VDDのラインと接地電位GN
Dのラインとの間に直列接続される。パワーMOSトラ
ンジスタ51のゲート(ノードN51)は、抵抗素子5
6を介してドライブ回路57に接続される。パワーMO
Sトランジスタ51のドレイン−ソース間に抵抗素子5
2,53が直列接続され、抵抗素子52と53の間のノ
ードN52はNPNバイポーラトランジスタ54のベー
スに接続される。トランジスタ53のコレクタは電源電
位VDDのラインに接続され、そのエミッタはツェナー
ダイオード55を介してノードN51に接続される。
【0008】ドライブ回路75から「H」レベルの信号
が出力されると、パワーMOSトランジスタ51が導通
してそのドレイン電圧V51は「L」レベルになる。次
いでドライブ回路57が「L」レベルの信号が出力され
ると、パワーMOSトランジスタ51は非導通になろう
とする。
【0009】しかし、負荷回路50はインダクタンスを
有するので、パワーMOSトランジスタ51が非導通に
なるとすると逆起電圧すなわちサージ電圧が発生してパ
ワーMOSトランジスタ51のドレイン電圧V51が上
昇する。パワーMOSトランジスタ51のしきい値電圧
VTNとツェナーダイオード55の降伏電圧VZとトラ
ンジスタ54のベース−エミッタ間電圧VBEとの和の
電圧VTN+VZ+VBEよりもノードN52の電圧の
方が高くなると、パワーMOSトランジスタ51が導通
する。
【0010】パワーMOSトランジスタ51が導通する
と、そのドレイン電圧V51が低下する。すると、ノー
ドN52の電圧も低下してVTN+VZ+VBEよりも
低くなり、パワーMOSトランジスタ51が非導通にな
ろうとする。このような動作が繰返されてパワーMOS
トランジスタ51のドレイン電圧V51は一定値に保持
される。したがって、この方法によれば、パワーMOS
トランジスタ51の最大定格電圧を有効に使用すること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の駆動装
置では、パワーMOSトランジスタ51を安定に制御す
ることができなくなる可能性がある。すなわち、パワー
MOSトランジスタ51をターンオフさせるためには、
電源電位VDDのラインからトランジスタ54およびツ
ェナーダイオード55を介してノードN51に供給され
た電流をドライブ回路57によって吸収する必要がある
が、サージ電圧に応じた大きな値の電流がノードN51
に流入するので、ノードN51に流入した電流をドライ
ブ回路57が吸収できず、パワーMOSトランジスタ5
1をターンオフさせることができなくなる可能性があ
る。
【0012】また、パワーMOSトランジスタ51のゲ
ート電圧V51が高くなりすぎてパワーMOSトランジ
スタ51に大きな負荷電流が流れ続け、パワーMOSト
ランジスタ51が過熱して破壊されるおそれがある。
【0013】また、電源電圧VDDが変動してその値が
上昇し続けると、抵抗素子52,53からなる分圧回路
を介してバイポーラトランジスタ54のベース−エミッ
タ間に大きな電圧が印加され、バイポーラトランジスタ
54が破壊されたり、ドライブ回路57が破壊される可
能性がある。
【0014】それゆえに、この発明の主たる目的は、電
力用トランジスタの最大定格電圧を有効に使用すること
ができ、かつ安定に動作する駆動回路を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る駆動回路
は、制御信号に従って電力用トランジスタを駆動する駆
動回路であって、電力用トランジスタが非導通にされて
から予め定められた時間の経過後に電力用トランジスタ
の第1および第2の電極間の電圧を検出する電圧検出回
路と、制御信号が活性化レベルにされたことに応じて電
力用トランジスタを導通させ、制御信号が非活性化レベ
ルにされたことに応じて電圧検出回路の検出電圧に応じ
た速度で電力用トランジスタを非導通にする制御回路と
を備えたものである。
【0016】好ましくは、電圧検出回路は、制御信号が
非活性化レベルにされてから予め定められた時間の経過
後に、電力用トランジスタの第1および第2の電極間の
電圧を検出する期間を指示するためのサンプリング信号
を出力するサンプリング信号発生回路を含む。
【0017】また好ましくは、サンプリング信号発生回
路は、制御信号が活性化レベルから非活性化レベルにさ
れる前縁を予め定められた時間だけ遅延させる遅延回路
を含む。サンプリング信号は、遅延回路の出力信号に基
づいて生成される。
【0018】また好ましくは、遅延回路は、制御信号が
非活性化レベルから活性化レベルにされる後縁を遅延さ
せない。
【0019】また好ましくは、電圧検出回路は、電力用
トランジスタの第1および第2の電極間の電圧が基準電
圧よりも高い場合は第1のレベルの信号を出力し、電力
用トランジスタの第1および第2の電極間の電圧が基準
電圧よりも低い場合は第2のレベルの信号を出力する比
較回路を含む。制御回路は、比較回路から第1のレベル
の信号が出力された場合は、比較回路から第2のレベル
の信号が出力された場合よりも遅い速度で電力用トラン
ジスタを非導通にする。
【0020】また好ましくは、電圧検出回路は、さら
に、電力用トランジスタの第1および第2の電極間の電
圧を降圧する降圧回路を含む。比較回路は、降圧回路で
降圧された電圧と基準電圧とを比較する。
【0021】また好ましくは、降圧回路は、電力用トラ
ンジスタの第1および第2の電極間の電圧を分圧する分
圧回路を含む。
【0022】また好ましくは、降圧回路は、さらに、分
圧回路の出力電圧を予め定められた電圧だけレベルシフ
トさせるレベルシフト回路を含む。
【0023】また好ましくは、電圧検出回路は、さら
に、サンプリング信号に応答して比較回路の出力信号を
保持および出力するラッチ回路を含む。
【0024】また好ましくは、電圧検出回路は、電力用
トランジスタの第1および第2の電極間の電圧を降圧す
る降圧回路と、サンプリング信号に応答して、降圧回路
の出力電圧を保持および出力するラッチ回路を含む。制
御回路は、ラッチ回路の出力電圧に応じた速度で電力用
トランジスタを非導通にする。
【0025】また好ましくは、制御回路は、制御信号が
活性化レベルにされたことに応じて第1の電位のライン
から電力用トランジスタの入力電極に電流を流す第1の
電流源と、制御信号が非活性化レベルにされたことに応
じて電力用トランジスタの入力電極から第2の電位のラ
インに電流を流す第2の電流源と、電圧検出回路の検出
電圧に応じた値の電流を第1の電位のラインから電力用
トランジスタの入力電極に流す第3の電流源とを含む。
【0026】また好ましくは、制御回路は、制御信号が
活性化レベルにされたことに応じて第1の電位のライン
から電力用トランジスタの入力電極に電流を流す第1の
電流源と、制御信号が非活性化レベルにされたことに応
じて電力用トランジスタの入力電極から第2の電位のラ
インに電流を流す第2の電流源と、制御信号が非活性化
レベルにされたことに応じて、電圧検出回路の検出電圧
に応じた値の電流を電力用トランジスタの入力電極から
第2の電位のラインに流す第3の電流源を含む。
【0027】また好ましくは、電力用トランジスタの第
1および第2の電極は、直流電源から2本の配線を介し
て供給される直流電圧を受け、電圧検出回路は、2本の
配線間の電圧を検出する。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態について説明する前
に、まずこの発明の原理について説明する。本発明は、
電力用半導体素子に印加される直流電圧あるいは直流電
源電圧を検知し、検知した電圧レベルに応じて電力用半
導体素子の遮断速度を変化させるものである。すなわ
ち、直流電圧が低いときは、スイッチング損失を小さく
するためにスイッチング速度を速める。逆に、直流電圧
が高いときは、サージ電圧の発生を抑制するためにスイ
ッチング速度を遅くする。これにより、直流電圧が変動
していても、電力用半導体素子にはほぼ一定の電圧が印
加されるようになる。
【0029】したがって、通常時は電力用半導体素子の
耐圧を有効に利用できることになる。また、従来では直
流電圧がかなり高い場合を想定し、そのような電圧から
遮断動作を行なっても素子耐圧を超えないように遮断速
度を設定していたため、通常時にはスイッチング損失が
不当に大きかった。しかし本発明では、通常時にはスイ
ッチング速度を速く設定できるのでスイッチング損失を
小さくすることができ、効率が上昇する。
【0030】また、電力用半導体素子が非導通にされて
から所定時間の経過後に直流電圧を検出するので、サー
ジ電圧が減衰した後に直流電圧を正確に検出することが
でき、回路動作の安定化を図ることができる。以下、図
面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】図1は、この発明の一実施の形態によるイ
ンバータ装置(直流−交流変換装置)1の駆動回路の構
成を示す回路ブロック図である。図1において、この駆
動回路は、インバータ(反転回路)3、サンプリング信
号発生回路8、電圧検知回路9、およびゲート電圧制御
回路10を備える。
【0032】インバータ装置1は、IGBT2を含み、
直流電力を交流電力に変換する。インバータ3は、制御
信号CNTを反転させてIGBT2のベースに与える。
すなわちインバータ3は、電源電位VDDのラインと出
力ノードN1との間に直列接続されたPチャネルMOS
トランジスタ4および抵抗素子5と、出力ノードN1と
接地電位GNDのラインとの間に直列接続された抵抗素
子6およびNチャネルMOSトランジスタ7とを含む。
MOSトランジスタ4,7のゲートは制御信号CNTを
受け、出力ノードN1はIGBT2のゲートに接続され
る。
【0033】信号CNTが「H」レベルの場合は、Pチ
ャネルMOSトランジスタ4が非導通になるとともにN
チャネルMOSトランジスタ7が導通し、ノードN1が
「L」レベルになってIGBT2が非導通になる。信号
CNTが「L」レベルの場合は、NチャネルMOSトラ
ンジスタ7が非導通になるとともにPチャネルMOSト
ランジスタ4が導通し、ノードN1が「H」レベルにな
ってIGBT2が導通する。
【0034】サンプリング信号発生回路8は、ASIC
によって構成され、制御信号CNTに従ってサンプリン
グ信号φS1,φS2を生成し、生成したサンプリング
信号φS1,φS2を電圧検知回路9に与える。
【0035】図2は、サンプリング信号発生回路8の動
作を説明するためのタイムチャートである。図2(a)
において、時刻t0では、ノードN1が「L」レベルに
されてIGBT2が非導通になっており、IGBT2の
コレクタ−エミッタ間電圧VCEは電源電圧VDDにな
っている。時刻t1においてノードN1が「L」から
「H」レベルに立上げられると、IGBT2が導通して
VCEは電源電圧VDDから0Vになる。次いで時刻t
2においてノードN1が「H」レベルから「L」レベル
に立下げられると、IGBT2が非導通になり、VCE
は0Vから電源電圧VDDにサージ電圧VSを加算した
電圧VCEP=VDD+VSに立上げられる。サージ電
圧VSは短時間で減衰し、VCEは時刻t3では電源電
圧VDDになる。時刻t4において、ノードN1が
「L」レベルから「H」レベルに立上げられると、IG
BT2が導通してVCEは0Vになる。
【0036】図2(a)から分かるように、IGBT2
のターンオン時およびサージ電圧VSの発生時は、IG
BT2のコレクタ−エミッタ間電圧VCEを検知するこ
とはできない。したがって、IGBT2のターンオフ期
間においてサージ電圧VSがなくなった定常状態のとき
だけVCEを検知すればよいので、まずサンプリング信
号発生回路8は制御信号CNTに応答して、図2(b)
に示すように、VCEが定常状態になる期間のみ「H」
レベルになるサンプリング期間設定信号φTを生成す
る。
【0037】次いでサンプリング信号発生回路8は、図
2(c)に示すように、信号φTの立上がりエッジに応
答して所定時間だけ「H」レベルになるサンプリング信
号φS1と、サンプリング信号φS1の立下がりエッジ
に応答して「H」レベルになり、信号φTの下がりエッ
ジに応答して「L」レベルになるサンプリング信号φS
2とを生成する。サンプリング信号φS1,φS2は、
電圧検知回路9に与えられる。
【0038】電圧検知回路9は、図3に示すように、分
圧回路11、参照電圧発生回路16、コンパレータ17
およびラッチ回路20を含む。分圧回路11は、IGB
T2のコレクタと出力ノードN11との間に並列接続さ
れた抵抗素子12およびキャパシタ14と、出力ノード
N11とIGBT2のエミッタとの間に並列接続された
抵抗素子13およびキャパシタ15とを含む。出力ノー
ドN11には、IGBT2のコレクタ−エミッタ間電圧
VCEを抵抗素子12と13で分圧した電圧VCE′が
現われる。
【0039】なお、キャパシタ14は出力電圧VCE′
の安定性の向上のために接続したものであり、キャパシ
タ15はキャパシタ14による高周波域でのゲイン低下
を補償するために接続したものである。したがって、V
CE′の安定性がよい場合は、キャパシタ14,15は
不要である。
【0040】参照電圧発生回路16は、所定の参照電圧
VRを生成する。コンパレータ17は、分圧回路11の
出力電圧VCE′と参照電圧VRとを比較し、VCE′
がVRよりも低い場合は出力ノードN17を「H」レベ
ルにし、VCE′がVRよりも高い場合は出力ノードN
17を「L」レベルにする。ラッチ回路20は、電源電
位VDDのラインと出力ノードN20との間に直列接続
された抵抗素子21およびスイッチ22と、コンパレー
タ17の出力ノードN17と出力ノードN20との間に
接続されたスイッチ23と、出力ノードN20と接地電
位GNDのラインとの間に接続されたキャパシタ24と
を含む。スイッチ22,23は、それぞれサンプリング
信号φS1,φS2によって制御される。
【0041】信号φS1,φS2がそれぞれ「H」レベ
ルおよび「L」レベルの期間は、スイッチ22が導通す
るとともにスイッチ23が非導通になり、出力ノードN
20は「H」レベルに充電される。信号φS1,φS2
がそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルにされる
と、スイッチ22が非導通になるとともにスイッチ23
が導通し、コンパレータ17の出力信号がスイッチ23
を介してノードN20に伝達される。
【0042】分圧回路11の出力電圧VCE′が参照電
圧VRよりも低い場合は、コンパレータ17は出力ノー
ドN17を「H」レベルにするので、ラッチ回路20の
出力ノードN20は「H」レベルのまま変化しない。V
CE′がVRよりも高い場合は、コンパレータ17は出
力ノードN17を「L」レベルにするので、ラッチ回路
20の出力ノードN20は「L」レベルにされる。信号
φS1,φS2がともに「L」レベルにされると、スイ
ッチ22,23がともに非導通になり、ノードN20の
電圧がキャパシタ24によって保持される。ラッチ回路
20の出力ノードN20に現われる信号φ20は、
「H」レベルおよび「L」レベルの2値を持つデジタル
信号となるので、ノイズの値を受けにくい。この信号φ
20は、ゲート電圧制御回路10に与えられる。
【0043】ゲート電圧制御回路10は、図4に示すよ
うに、電源電位VDDのラインとインバータ3の出力ノ
ードN1との間に直列接続されたPチャネルMOSトラ
ンジスタ25、ツェナーダイオード26および抵抗素子
27を含む。
【0044】信号φ20が「H」レベルの場合は、Pチ
ャネルMOSトランジスタ25は非導通となり、Pチャ
ネルMOSトランジスタ25、ツェナーダイオード26
および抵抗素子27に電流は流れない。したがって、制
御信号CNTが「L」レベルから「H」レベルに立上げ
られると、PチャネルMOSトランジスタ4が非導通に
なるとともにNチャネルMOSトランジスタ7が導通
し、ノードN1の電荷が抵抗素子6およびNチャネルM
OSトランジスタ7を介して放電され、ノードN1の電
位は速やかに「L」レベルになる。したがって、IGB
T2は速やかに遮断される。
【0045】信号φ20が「L」レベルの場合は、Pチ
ャネルMOSトランジスタ25が導通し、電源電位VD
DのラインからPチャネルMOSトランジスタ25、ツ
ェナーダイオード26および抵抗素子27を介してノー
ドN1に電流が流れる。制御信号CNTが「L」レベル
から「H」レベルに立上げられると、PチャネルMOS
トランジスタ4が非導通になるとともにNチャネルMO
Sトランジスタ7が導通する。このとき、PチャネルM
OSトランジスタ25、ツェナーダイオード26および
抵抗素子27に流れる充電電流が、抵抗素子6およびN
チャネルMOSトランジスタ7に流れる放電電流よりも
小さくなるように、抵抗素子6,27の抵抗値が設定さ
れている。したがって、ノードN1の電位は緩やかに
「L」レベルになり、IGBT2は緩やかに遮断され
る。
【0046】図5は、IGBT2のコレクタ−エミッタ
間電圧VCEが2500Vと十分に低い場合における駆
動回路の動作を示すタイムチャートである。VCEが十
分低いので、電圧検知回路9の出力電圧φ20は「H」
レベルになっている。したがって、制御信号CNTが
「L」レベルから「H」レベルに立上げられると、IG
BT2は速やかにターンオフし、IGBT2のコレクタ
電流ICは速やかに0Aになる。このため、1018V
ものサージ電圧VSが発生して、IGBT2のコレクタ
−エミッタ間のピーク電圧VCEPは約3500Vにな
る。
【0047】図6は、IGBT2のコレクタ−エミッタ
間電圧VCEが3000Vと十分に高い場合における駆
動回路の動作を示すタイムチャートである。VCEが十
分高いので、電圧検知回路9の出力信号φ20は「L」
レベルになっている。したがって、制御信号CNTが
「L」レベルから「H」レベルに立上げられると、IG
BT2が緩やかにターンオフし、IGBT2のコレクタ
電流ICは緩やかに0Aになる。このため、サージ電圧
VSは333Vしか発生しないので、IGBT2のコレ
クタ−エミッタ間のピーク電圧VCEPは約3300V
に抑制される。
【0048】以上のように、この実施の形態では、図5
に示したようにVCEが低い場合はサージ電圧VSを意
図的に大きく発生させることができ、逆に図6に示した
ようにVCEが高い場合はサージ電圧VSの発生を抑制
することができる。その結果、図5および図6で示した
場合はVCEが500Vも変動しているにもかかわらず
IGBT2のコレクタ−エミッタ間のピーク電圧VCE
Pを一定に制御することができ、IGBT2の耐圧を超
えないでスイッチングすることができる。また、通常時
におけるIGBT2の遮断速度をVCEが高くなった異
常時におけるIGBT2の遮断速度に比べて速くするこ
とができるので、ターンオフ損失を従来よりも減らすこ
とができ、効率が高くなる。
【0049】なお、この実施の形態では、制御信号CN
Tをインバータ3で反転させてIGBT2のゲートに与
えたが、制御信号CNTの反転信号/CNTをバッファ
を介してIGBT2のゲートに与えてもよい。
【0050】また、通常時における電圧検知回路9の出
力信号φ20を「H」レベルにしたが、図3の抵抗素子
21およびスイッチ22を接地電位GNDのラインと出
力ノードN20との間に接続することにより、通常時に
おける電圧検知回路9の出力信号φ20を「L」レベル
にしてもよい。
【0051】また、VCEが所定値よりも高い場合は、
ノードN1の電位を緩やかに低下させてIGBT2を緩
やかにターンオフさせたが、図4の抵抗素子27の抵抗
値を小さく設定し、ノードN1の電位が低下しないよう
にしてIGBT2をターンオンさせたままにしてもよ
い。
【0052】また、図4のPチャネルMOSトランジス
タ25をNチャネルMOSトランジスタで置換してもよ
い。ただし、この場合は、信号φ20をインバータで反
転させてNチャネルMOSトランジスタのゲートに与え
る必要がある。
【0053】[変更例1]以下、この実施の形態の種々
の変更例について説明する。図7の変更例では、サンプ
リング期間設定信号φTがASICではなく抵抗素子3
0、キャパシタ31およびバッファ32で生成される。
抵抗素子30の一方電極は制御信号CNTを受け、その
他方電極はノードN30に接続される。キャパシタ31
は、ノードN30と接地電位GNDのラインとの間に接
続される。抵抗素子30およびキャパシタ31は、ロー
パスフィルタを構成する。バッファ32は、所定のしき
い値電位VTH(たとえばVDD/2)を有し、ノード
N30の電位がVTHよりも低い場合は「L」レベルを
出力し、ノードN30の電位がVTHよりも高い場合は
「H」レベルを出力する。バッファ32の出力信号が信
号φTとなる。
【0054】図2で示したノードN1に現われる信号の
反転信号である制御信号CNTが入力されると、キャパ
シタ31の充電および放電に時間を要するため、ノード
N30には図8に示すような立上がりおよび立下がりエ
ッジが鈍った波形が生じる。ノードN30の電位がバッ
ファ32に与えられると、バッファ32の出力信号φT
は図8に示すように矩形波になる。この矩形波信号φT
は、入力された制御信号CNTを所定時間遅延させた信
号となり、その遅延時間は抵抗素子30の抵抗値および
/またはキャパシタ31の容量値を変えることによって
調整可能になっている。この変更例では、ASICの代
わりに抵抗素子30、キャパシタ31およびバッファ3
2を用いてサンプリング期間設定信号φTを生成するの
で、回路の低コスト化を図ることができる。
【0055】[変更例2]変更例1では、信号φTが
「L」レベルから「H」レベルに立上げられるときに生
じる遅れ時間と、信号φTが「H」レベルから「L」レ
ベルに立下げられるときに生じる遅れ時間とが同じにな
る。このため、制御信号CNTが「L」レベルから
「H」レベルに立下げられてからサージ電圧VSが減衰
してIGBT2のコレクタ−エミッタ間電圧VCEが定
常状態になるまでの期間(時刻t2〜t3)が長いと、
IGBT2がターンオンしてVCEが低下した後に信号
φTが「L」レベルになり、電圧検知回路9がIGBT
2のオン電圧を検知してしまう可能性がある。
【0056】そこで、この変更例2では、図9に示すよ
うに、図7の回路にダイオード33が追加される。ダイ
オード33のアノードは抵抗素子30の他方電極すなわ
ちノードN30に接続され、そのカソードは抵抗素子3
0の一方電極に接続される。制御信号CNTが「L」レ
ベルから「H」レベルに立上げられた場合は、抵抗素子
30のみを介してキャパシタ31に充電電流が流入し、
制御信号CNTが「H」レベルから「L」レベルに立下
げられた場合は、キャパシタ31から主にダイオード素
子33を介して放電電流が流出する。
【0057】したがって、充電時間に比べて放電時間が
非常に短くなるので、図10に示すように、信号φTの
立上がりエッジは信号CNTの立上がりエッジに対して
遅延するが、信号φTの立下がりエッジは信号CNTの
立下がりエッジとほぼ同じになる。よって、この変更例
2では、IGBT2のターンオフ時はサージ電圧VSの
減衰後にVCEを検出することができ、IGBT2のタ
ーンオン時はオン電圧を検知することがないので、VC
Eをより正確に検知することができる。
【0058】[変更例3]図11の変更例3では、図3
の参照電圧発生回路16およびコンパレータ17がアナ
ログ電圧増幅器34で置換される。分圧回路11の出力
電圧VCE′は、アナログ電圧増幅器34で所定のレベ
ルに増幅され、ラッチ回路20を介して図4のPチャネ
ルMOSトランジスタ25のゲートに入力される。ラッ
チ回路20の出力信号φ20はアナログ電圧信号となる
ので、図4のPチャネルMOSトランジスタ25の抵抗
値もアナログ的に変化し、IGBT2のターンオフ速度
も2段階ではなくアナログ的に制御される。
【0059】[変更例4]図12の変更例4では、図3
の参照電圧発生回路16およびコンパレータ17がNチ
ャネルMOSトランジスタ35、ツェナーダイオード3
6、抵抗素子37およびインバータ38で置換される。
NチャネルMOSトランジスタ35、ツェナーダイオー
ド36および抵抗素子37は、電源電位VDDのライン
と接地電位GNDのラインとの間に直列接続される。ツ
ェナーダイオード36と抵抗素子37との間のノードN
36には、分圧回路11の出力電圧VCE′からNチャ
ネルMOSトランジスタ35のしきい値電圧VTNおよ
びツェナーダイオード36の降伏電圧VZを減算した電
圧V36=VCE′−VTN−VZが生じる。インバー
タ38は、ノードN36の電圧V36がそのしきい値電
圧VTHよりも低い場合は「H」レベルを出力し、ノー
ドN36の電圧V36がしきい値電圧VTHよりも高い
場合は「L」レベルを出力する。インバータ38の出力
信号は、ラッチ回路20に与えられる。
【0060】分圧回路11の分圧比は抵抗素子12,1
3の抵抗値の比で決まるが、抵抗素子12,13は高耐
圧品である必要があるので、抵抗素子12,13の抵抗
値の選定が容易でなく、分圧回路11の分圧比は調整し
にくい。そこで、この変更例4では、分圧回路11の出
力電圧VCE′をNチャネルMOSトランジスタ35お
よびツェナーダイオード36でVTN+VZだけレベル
シフトさせることにより、検出電圧V36を調整する。
これにより、抵抗素子12,13の抵抗値の選定が容易
になり、回路設計が容易になる。
【0061】なお、IGBT2のコレクタ−エミッタ間
電圧VCEが通常値である場合における信号φ20のレ
ベルを「L」レベルにしたい場合は、抵抗素子21およ
びスイッチ22を接地電位GNDのラインとノードN2
0との間に直列接続するとともに、インバータ38をバ
ッファで置換すればよい。
【0062】[変更例5]図13の変更例5では、図4
のゲート電圧制御回路10がゲート電圧制御回路40で
置換される。ゲート電圧制御回路40は、ノードN1と
NチャネルMOSトランジスタ7のドレインとの間に直
列接続された抵抗素子41およびNチャネルMOSトラ
ンジスタ42を含む。NチャネルMOSトランジスタ4
2のゲートは、電圧検知回路9の出力信号φ20を受け
る。
【0063】IGBT2のコレクタ−エミッタ間電圧V
CEが通常値の場合は、信号φ20が「H」レベルにな
ってNチャネルMOSトランジスタ42が導通する。制
御信号CNTが「L」から「H」レベルに立上げられる
と、「H」レベルにされていたノードN1から抵抗素子
6,41およびNチャネルMOSトランジスタ7,42
を介して接地電位GNDのラインに電流が流出し、ノー
ドN1が速やかに「L」になってIGBT2が速やかに
ターンオフする。
【0064】VCEが過電圧になった場合は、信号φ2
0は「L」レベルになってNチャネルMOSトランジス
タ42が非導通になる。制御信号CNTが「H」レベル
から「L」レベルに立下げられると、「H」レベルにさ
れていたノードN1から抵抗素子6およびNチャネルM
OSトランジスタ7のみを介して接地電位GNDのライ
ンに電流が流出し、ノードN1が緩やかに「L」レベル
になってIGBT2が緩やかにターンオフする。したが
って、サージ電圧VSの発生が抑制される。
【0065】[変更例6]図14の変更例6では、図1
の電圧検知回路9がIGBT2のコレクタ−エミッタ間
電圧VCEの代わりに直流電源42とインバータ1との
間の配線L1,L2間の電圧VLを検知する。したがっ
て、配線L1,L2間の電圧VLが何らかの原因によっ
て変動した場合でも、その電圧VLを直接検知すること
ができる。電圧検知回路9の出力信号φ20は、ゲート
電圧制御回路10に与えられる。
【0066】この変更例6では、直流電源電圧を直接検
知するので、IGBT2のスイッチングノイズの影響が
小さく、高精度の電圧検知を行なうことができる。ま
た、電源電圧を検知するためには高耐圧の素子を用いる
必要があるが、高耐圧の素子は大きいので、実装面積が
限られているドライブ基板には実装できない場合があ
る。しかし、この変更例6では、電圧検知回路9のみを
別基板に実装すればよいので、ドライブ基板の実装が容
易になる。
【0067】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る駆動回路
では、電力用トランジスタが非導通にされてから予め定
められた時間の経過後に電力用トランジスタの第1およ
び第2の電極間の電圧を検出する電圧検出回路と、制御
信号が活性化レベルにされたことに応じて電力用トラン
ジスタを導通させ、制御信号が非活性化レベルにされた
ことに応じて電圧検出回路の検出電圧に応じた速度で電
力用トランジスタを非導通にする制御回路とが設けられ
る。したがって、電力用トランジスタの第1および第2
の電極間の直流電圧を検出し、その検出電圧に応じた速
度で電力用トランジスタを非導通にするので、検出電圧
が高い場合は電力用トランジスタの遮断速度を遅くして
サージ電圧を抑制し、検出電圧が低い場合は電力用トラ
ンジスタの遮断速度を速くしてターンオフ損失の低減化
を図ることにより、電力用トランジスタの最大定格電圧
を有効に使用することができる。また、電力用トランジ
スタが非導通にされてから予め定められた時間の経過後
に直流電圧を検出するので、サージ電圧が減衰した後に
直流電圧を検出することにより、回路動作の安定化を図
ることができる。
【0069】好ましくは、電圧検出回路は、制御信号が
非活性化レベルにされてから予め定められた時間の経過
後に、電力用トランジスタの第1および第2の電極間の
電圧を検出する期間を指示するためのサンプリング信号
を出力するサンプリング信号発生回路を含む。この場合
は、直流電圧の検出タイミングを容易に設定することが
できる。
【0070】また好ましくは、サンプリング信号発生回
路は、制御信号が活性化レベルから非活性化レベルにさ
れる前縁を予め定められた時間だけ遅延させる遅延回路
を含む。サンプリング信号は、遅延回路の出力信号に基
づいて生成される。この場合は、遅延回路の出力信号が
活性化レベルから非活性化レベルに変化したことに応じ
て、サンプリング信号を出力することができる。
【0071】また好ましくは、遅延回路は、制御信号が
非活性化レベルから活性化レベルにされる後縁を遅延さ
せない。この場合は、遅延回路の出力信号が非活性化レ
ベルから活性化レベルに変化したことに応じて、サンプ
リング信号の出力を停止することができる。
【0072】また好ましくは、電圧検出回路は、電力用
トランジスタの第1および第2の電極間の電圧が基準電
圧よりも高い場合は第1のレベルの信号を出力し、電力
用トランジスタの第1および第2の電極間の電圧が基準
電圧よりも低い場合は第2のレベルの信号を出力する比
較回路を含む。制御回路は、比較回路から第1のレベル
の信号が出力された場合は、比較回路から第2のレベル
の信号を出力された場合よりも遅い速度で電力用トラン
ジスタを非導通にする。この場合は、電力トランジスタ
の遮断速度を高低2段階で切換えるので、ノイズの影響
を受けにくい安定した回路動作を実現することができ
る。
【0073】また好ましくは、電圧検出回路は、さら
に、電力用トランジスタの第1および第2の電極間の電
圧を降圧する降圧回路を含む。比較回路は、降圧回路で
降圧された電圧と基準電圧とを比較する。この場合は、
電力用トランジスタの第1および第2の電極間の電圧と
基準電圧とを容易に比較することができる。
【0074】また好ましくは、降圧回路は、電力用トラ
ンジスタの第1および第2の電極間の電圧を分圧する分
圧回路を含む。この場合は、降圧回路を容易に構成する
ことができる。
【0075】また好ましくは、降圧回路は、さらに、分
圧回路の出力電圧を予め定められた電圧だけレベルシフ
トさせるレベルシフト回路を含む。この場合は、降圧回
路を一層容易に構成することができる。
【0076】また好ましくは、電圧検出回路は、さら
に、サンプリング信号に応答して比較回路の出力信号を
保持および出力するラッチ回路を含む。この場合は、直
流電圧の検出タイミングを容易に設定することができ
る。
【0077】また好ましくは、電圧検出回路は、電力用
トランジスタの第1および第2の電極間の電圧を降圧す
る降圧回路と、サンプリング信号に応答して、降圧回路
の出力電圧を保持および出力するラッチ回路とを含む。
制御回路は、ラッチ回路の出力電圧に応じた速度で電力
用トランジスタを非導通にする。この場合は、電力用ト
ランジスタの遮断速度をアナログ的に制御することがで
きる。
【0078】また好ましくは、制御回路は、制御信号が
活性化レベルにされたことに応じて第1の電位のライン
から電力用トランジスタの入力電極に電流を流す第1の
電流源と、制御信号が非活性化レベルにされたことに応
じて電力用トランジスタの入力電極から第2の電位のラ
インに電流を流す第2の電流源と、電圧検出回路の検出
電圧に応じた値の電流を第1の電位のラインから電力用
トランジスタの入力電極に流す第3の電流源とを含む。
この場合は、電圧検出回路の検出電圧に応じた値の充電
電流を電力用トランジスタの入力電極に常時流すので、
電圧検出回路の検出電圧に応じて電力用トランジスタの
入力電極の放電速度が変化し、電力用トランジスタの遮
断速度が変化する。
【0079】また好ましくは、制御回路は、制御信号が
活性化レベルにされたことに応じて第1の電位から電力
用トランジスタの入力電極に電流を流す第1の電流源
と、制御信号が非活性化レベルにされたことに応じて電
力用トランジスタの入力電極から第2の電位のラインに
電流を流す第2の電流源と、制御信号が非活性化レベル
にされたことに応じて、電圧検出回路の検出電圧に応じ
た値の電流を電力用トランジスタの入力電極から第2の
電位のラインに流す第3の電流源とを含む。この場合
は、電圧検出回路の検出電圧に応じた値の放電電流を流
すので、電圧検出回路の検出電圧に応じて電力用トラン
ジスタの入力電極の放電速度が変化し、電力用トランジ
スタの遮断速度が変化する。
【0080】また好ましくは、電力用トランジスタの第
1および第2の電極は、直流電源から2本の配線を介し
て供給される直流電圧を受ける。電圧検出回路は、2本
の配線間の電圧を検出する。この場合は、電圧検出用の
高耐圧の素子とその他の素子を別の基板に実装すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるインバータ装
置の駆動回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 図1に示したサンプリング信号発生回路の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】 図1に示した電圧検知回路の構成を示す回路
ブロック図である。
【図4】 図1に示したゲート電圧制御回路の構成を示
す回路図である。
【図5】 図1に示した駆動回路の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図6】 図1に示した駆動回路の動作を示す他のタイ
ムチャートである。
【図7】 この実施の形態の変更例を示す回路図であ
る。
【図8】 図7に示したサンプリング信号発生回路の動
作を示すタイムチャートである。
【図9】 この実施の形態の他の変更例を示す回路図で
ある。
【図10】 図9に示したサンプリング信号発生回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図11】 この実施の形態のさらに他の変更例を示す
回路図である。
【図12】 この実施の形態のさらに他の変更例を示す
回路図である。
【図13】 この実施の形態のさらに他の変更例を示す
回路図である。
【図14】 この実施の形態のさらに他の変更例を示す
回路図である。
【図15】 従来のパワーMOSトランジスタの駆動装
置の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 インバータ装置、2 IGBT、3,38 インバ
ータ、4,25,35PチャネルMOSトランジスタ、
5,6,12,13,21,25,30,37,41,
52,53,56 抵抗素子、7,35,42 Nチャ
ネルMOSトランジスタ、8 サンプリング信号発生回
路、9 電圧検知回路、10,40ゲート電圧制御回
路、11 分圧回路、14,15,24,31 キャパ
シタ、16 参照電圧発生回路、17 コンパレータ、
20 ラッチ回路、22,23スイッチ、26,36,
55 ツェナーダイオード、32 バッファ、33ダイ
オード、34 アナログ電圧増幅器、42 直流電源、
50 負荷回路、51 パワーMOSトランジスタ、5
4 NPNバイポーラトランジスタ、57ドライブ回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 BH02 BH07 BH15 EZ20 5H740 AA05 BA11 BC01 BC02 HH07 JA01 JB01 KK01 LL01 MM02 MM14 5J055 AX07 BX16 CX19 DX22 DX56 DX72 DX83 EX07 EY00 EY01 EY10 EY13 EY21 EZ00 EZ10 FX19 FX32 FX38 GX01 GX04 GX05 5J092 AA01 AA41 CA36 CA57 FA01 GR09 HA06 HA10 HA17 HA19 HA20 HA25 HA29 HA33 HA39 KA00 KA03 KA04 KA11 KA17 MA21 TA01 TA06 VL08 5J500 AA01 AA41 AC36 AC57 AF01 AH06 AH10 AH17 AH19 AH20 AH25 AH29 AH33 AH39 AK00 AK03 AK04 AK11 AK17 AM21 AT01 AT06 LV08 RG09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に従って電力用トランジスタを
    駆動する駆動回路であって、 前記電力用トランジスタが非導通にされてから予め定め
    られた時間の経過後に前記電力用トランジスタの第1お
    よび第2の電極間の電圧を検出する電圧検出回路、およ
    び前記制御信号が活性化レベルにされたことに応じて前
    記電力用トランジスタを導通させ、前記制御信号が非活
    性化レベルにされたことに応じて前記電圧検出回路の検
    出電圧に応じた速度で前記電力用トランジスタを非導通
    にする制御回路を備える、駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出回路は、前記制御信号が非
    活性化レベルにされてから前記予め定められた時間の経
    過後に、前記電力用トランジスタの第1および第2の電
    極間の電圧を検出する期間を指示するためのサンプリン
    グ信号を出力するサンプリング信号発生回路を含む、請
    求項1に記載の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング信号発生回路は、前記
    制御信号が活性化レベルから非活性化レベルにされる前
    縁を前記予め定められた時間だけ遅延させる遅延回路を
    含み、 前記サンプリング信号は、前記遅延回路の出力信号に基
    づいて生成される、請求項2に記載の駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延回路は、前記制御信号が非活性
    化レベルから活性化レベルにされる後縁を遅延させな
    い、請求項3に記載の駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記電圧検出回路は、前記電力用トラン
    ジスタの第1および第2の電極間の電圧が基準電圧より
    も高い場合は第1のレベルの信号を出力し、前記電力用
    トランジスタの第1および第2の電極間の電圧が前記基
    準電圧よりも低い場合は第2のレベルの信号を出力する
    比較回路を含み、 前記制御回路は、前記比較回路から第1のレベルの信号
    が出力された場合は、前記比較回路から第2のレベルの
    信号が出力された場合よりも遅い速度で前記電力用トラ
    ンジスタを非導通にする、請求項2から請求項4のいず
    れかに記載の駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記電圧検出回路は、さらに、前記電力
    用トランジスタの第1および第2の電極間の電圧を降圧
    する降圧回路を含み、 前記比較回路は、前記降圧回路で降圧された電圧と基準
    電圧とを比較する、請求項5に記載の駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記降圧回路は、前記電力用トランジス
    タの第1および第2の電極間の電圧を分圧する分圧回路
    を含む、請求項6に記載の駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記降圧回路は、さらに、前記分圧回路
    の出力電圧を予め定められた電圧だけレベルシフトさせ
    るレベルシフト回路を含む、請求項7に記載の駆動回
    路。
  9. 【請求項9】 前記電圧検出回路は、さらに、前記サン
    プリング信号に応答して前記比較回路の出力信号を保持
    および出力するラッチ回路を含む、請求項5から請求項
    8のいずれかに記載の駆動回路。
  10. 【請求項10】 前記電圧検出回路は、 前記電力用トランジスタの第1および第2の電極間の電
    圧を降圧する降圧回路、および前記サンプリング信号に
    応答して、前記降圧回路の出力電圧を保持および出力す
    るラッチ回路を含み、 前記制御回路は、前記ラッチ回路の出力電圧に応じた速
    度で前記電力用トランジスタを非導通にする、請求項2
    から請求項4のいずれかに記載の駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記制御回路は、 前記制御信号が活性化レベルにされたことに応じて第1
    の電位のラインから前記電力用トランジスタの入力電極
    に電流を流す第1の電流源、 前記制御信号が非活性化レベルにされたことに応じて前
    記電力用トランジスタの入力電極から第2の電位のライ
    ンに電流を流す第2の電流源、および前記電圧検出回路
    の検出電圧に応じた値の電流を前記第1の電位のライン
    から前記電力用トランジスタの入力電極に流す第3の電
    流源を含む、請求項1から請求項10のいずれかに記載
    の駆動回路。
  12. 【請求項12】 前記制御回路は、 前記制御信号が活性化レベルにされたことに応じて第1
    の電位のラインから前記電力用トランジスタの入力電極
    に電流を流す第1の電流源、 前記制御信号が非活性化レベルにされたことに応じて前
    記電力用トランジスタの入力電極から第2の電位のライ
    ンに電流を流す第2の電流源、および前記制御信号が非
    活性化レベルにされたことに応じて、前記電圧検出回路
    の検出電圧に応じた値の電流を前記電力用トランジスタ
    の入力電極から前記第2の電位のラインに流す第3の電
    流源を含む、請求項1から請求項10のいずれかに記載
    の駆動回路。
  13. 【請求項13】 前記電力用トランジスタの第1および
    第2の電極は、直流電源から2本の配線を介して供給さ
    れる直流電圧を受け、 前記電圧検出回路は、前記2本の配線間の電圧を検出す
    る、請求項1から請求項12のいずれかに記載の駆動回
    路。
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