JP2006319711A - ゲートドライブ回路 - Google Patents

ゲートドライブ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2006319711A
JP2006319711A JP2005140849A JP2005140849A JP2006319711A JP 2006319711 A JP2006319711 A JP 2006319711A JP 2005140849 A JP2005140849 A JP 2005140849A JP 2005140849 A JP2005140849 A JP 2005140849A JP 2006319711 A JP2006319711 A JP 2006319711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
type mosfet
transistor
npn transistor
pnp transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005140849A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Iwakura
哲史 岩倉
Nobutaka Tokuda
信貴 徳田
Shinichi Deguchi
慎一 出口
Toshiyuki Koide
寿幸 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005140849A priority Critical patent/JP2006319711A/ja
Publication of JP2006319711A publication Critical patent/JP2006319711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除する。
【解決手段】主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETQ1及びN型MOSFETQ2の一方がONされ、他方がOFFされている時に主スイッチング素子をONし、一方がOFFされ、他方がONされている時に主スイッチング素子をOFFするゲートドライブ回路において、一方がOFFからONに切り換えられ、他方がONからOFFに切り換えられる場合に、一方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に他方をONからOFFに切り換え、一方がONからOFFに切り換えられ、他方がOFFからONに切り換えられる場合に、他方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に一方をONからOFFに切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETとN型MOSFETとを具備し、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONされ、他方がOFFされている時に前記主スイッチング素子をONし、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFされ、他方がONされている時に前記主スイッチング素子をOFFするように構成されたゲートドライブ回路に関し、特には、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができるゲートドライブ回路に関する。
詳細には、本発明は、例えば電力用(600A/600V級)のIGBT、Power−MOSFET等のような主スイッチング(出力)素子を、高速かつ低損失に運転するためのゲートドライブ回路に関し、通常のIGBT運転周波数(<20kHz)より高い高周波(20〜50kHz)運転にも対応可能に構成されたゲートドライブ回路に関する。
更に具体的には、本発明は、例えば特開平8−293741号公報に記載されたPch−Nch相補型ゲートドライブ回路を更に改善したゲートドライブ回路に関する。
図2は従来のゲートドライブ回路の一例を示した図である。図2に示したような主IGBTは、例えば周波数20kHz〜50kHzもの高周波数での運転を求められることが、近年のスイッチング(SW)回路での応用においてはめずらしくない。高周波化すると、例えば(回路における)使用部品を小型化することができ、また、装置全体を小型化することができる。また、小型化すればするほど、回路配線長が有する寄生のL分あるいはC分も小さくできるという2次的改善効果も期待できる。換言すれば、回路配線長が有する寄生のL分あるいはC分を小さくすることが、高周波化には必須であるとも言える。
加えて、装置の騒音という観点からしても、主運転領域での周波数は、20kHz以上であることが好ましいであろう。
図2において、駆動されるべき主IGBTの出力電流が、より大型化する場合を想定してみる。
まず、信号源からNPNトランジスタTR3のベース端子に負のパルスが入力されると、NPNトランジスタTR3がOFFし、NPNトランジスタTR3のコレクタ電位がVD電位近くまで上昇する。また、NPNトランジスタTR1のベース電位およびPNPトランジスタTR2のベース電位は、NPNトランジスタTR3のコレクタ電位とほぼ等しくなる。
そのため、NPNトランジスタTR1のエミッタ電位に対するベース電位が高くなり、NPNトランジスタTR1がONする。また、PNPトランジスタTR2のエミッタ電位に対するベース電位が高くなり、PNPトランジスタTR2がOFFする。その結果、主IGBTのCGE容量(ゲート端子とエミッタ端子との間の電気容量)を充電するための充電電流がVD(ライン)から主IGBTのゲート端子に流れ、主IGBTのCGE容量の充電モードが開始される。
一方、信号源からNPNトランジスタTR3に正のパルスが入力されると、NPNトランジスタTR3がONし、NPNトランジスタTR3のコレクタ電位がGND電位近くまで低下する。また、NPNトランジスタTR1のベース電位およびPNPトランジスタTR2のベース電位は、NPNトランジスタTR3のコレクタ電位とほぼ等しくなる。
そのため、NPNトランジスタTR1のエミッタ電位に対するベース電位が低くなり、NPNトランジスタTR1がOFFする。また、PNPトランジスタTR2のエミッタ電位に対するベース電位が低くなり、PNPトランジスタTR2がONする。その結果、主IGBTのゲート端子からGNDラインに放電電流が流れ、主IGBTのCGE容量の放電モードが開始される。
上述した充電および放電の繰り返しにより、主IGBTのスイッチングが繰り返される。主IGBTの出力電流が大きくなればなるほど、用いられるIGBTの電流定格や、それに伴うCGE容量も増大する。更に、入力信号の周波数(ON/OFF)が増大すればするほど、主IGBTのCGE容量が、より短時間に充電/放電されなくてはならない。
つまり、主IGBTが大きくなればなるほど、主IGBTのゲート端子に接続される充電/放電ドライブ用のトランジスタTR1およびトランジスタTR2並びにトランジスタTR3の出力電流が大きくないと、高周波の運転を達成することができなくなる。
ある一つの応用として、主IGBTの取り扱う電力が、例えば600A/600V級もの大電力用途であり、その運転周波数が20〜50kHzにも達している場合には、上述した充電/放電電流も(ピークで)約10Aにも達することになる。そうなると、主IGBTのゲート端子を充電/放電ドライブするためのトランジスタTR1およびトランジスタTR2(並びにトランジスタTR3)は、例えばICE(コレクタ端子とエミッタ端子との間を流れる電流)≒0.5〜1A/40V級クラスの小容量の信号用Bip−Trではもはや間に合わなくなり、出力電流IDSが10AクラスのPower−MOSFETを用いて回路構成をすることが必然となる。
図3は従来のゲートドライブ回路の他の例の一部を示した図である。詳細には、図3はゲートドライブ回路の出力部を示している。図3に示すゲートドライブ回路においては、図2に示したトランジスタTR1およびトランジスタTR2のような小信号用Bip−Trの代わりに、Pch−Nch(相補型)のPower−MOSFETQ1およびPower−MOSFETQ2が、主IGBTのゲート端子に用いられている。主IGBTのゲート端子を駆動するためのMOSFETQ1およびMOSFETQ2の出力電流は、IDS≒10A程度である。
図3において、MOSFETQ1(Pch)は、そのゲート端子に正のパルスが入力されると、MOSFETQ1(Pch)のゲート電位がそのソース電位とほぼ等しくなり、OFFになる。一方、そのゲート端子に負のパルスが入力されると、MOSFETQ1(Pch)のゲート電位がそのソース電位よりも低くなり、ONになる。
また、MOSFETQ2(Nch)は、そのゲート端子に正のパルスが入力されると、MOSFETQ2(Nch)のゲート電位がそのソース電位よりも高くなり、ONになる。一方、そのゲート端子に負のパルスが入力されると、MOSFETQ2(Nch)のゲート電位がそのソース電位とほぼ等しくなり、OFFになる。
つまり、図3に示したゲートドライブ回路の出力部では、負のパルスがMOSFETQ1(Pch)のゲート端子およびMOSFETQ2(Nch)のゲート端子に入力された時には、MOSFETQ1(Pch)がONし、MOSFETQ2(Nch)がOFFする。その結果、主IGBTのゲート端子の電位が+VDまで上昇し、主IGBTがONする。一方、正のパルスがMOSFETQ1(Pch)のゲート端子およびMOSFETQ2(Nch)のゲート端子に入力された時には、MOSFETQ1(Pch)がOFFし、MOSFETQ2(Nch)がONする。その結果、主IGBTのゲート端子から−VD側に電流が流出し、主IGBTがOFFする。
図4は図3に示したMOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)を組み込んだ従来のゲートドライブ回路を示した図である。図4に示すゲートドライブ回路においては、MOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)を駆動するためのPower−MOSFETQ3(Pch)とPower−MOSFETQ4(Nch)とが抵抗Rを介して接続されている。詳細には、図4に示すように、MOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)端子にMOSFETQ3(Pch)のドレイン(D3)端子が接続され、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)端子にMOSFETQ4(Nch)のドレイン(D4)端子が接続され、MOSFETQ1(Pch)のソース(S1)端子とMOSFETQ3(Pch)のソース(S3)端子とが+10Vの+VDに接続され、MOSFETQ2(Nch)のソース(S2)端子とMOSFETQ4(Nch)のソース(S4)端子とが−5Vの−VDに接続され、MOSFETQ3(Pch)のゲート(G3)端子とMOSFETQ4(Nch)のゲート(G4)端子とが入力信号源に接続されている。
図4に示したゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが入力されると、MOSFETQ3(Pch)がOFFし、MOSFETQ4(Nch)がONする。そのため、MOSFETQ4(Nch)のソース(S4)端子およびドレイン(D4)端子が、−VD(−5V)とほぼ同電位になる。また、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)端子も、−VD(−5V)とほぼ同電位になり、MOSFETQ2(Nch)のソース(S2)端子とほぼ同電位になる。その結果、MOSFETQ2(Nch)がOFFする。更に、MOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)端子の電位も、−VD(−5V)近くまで低下し、MOSFETQ1(Pch)のソース(S1)端子の電位(≒+10V)より低くなる。その結果、MOSFETQ1(Pch)がONする。それにより、+VD(+10V)から主IGBTのゲート端子に正電圧が供給され、主IGBTがONする。
一方、信号源から負のパルスが入力されると、MOSFETQ3(Pch)がONし、MOSFETQ4(Nch)がOFFする。そのため、MOSFETQ3(Pch)のソース(S3)端子およびドレイン(D3)端子が、+VD(+10V)とほぼ同電位になる。また、MOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)端子も、+VD(+10V)とほぼ同電位になり、MOSFETQ1(Pch)のソース(S1)端子とほぼ同電位になる。その結果、MOSFETQ1(Pch)がOFFする。更に、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)端子の電位も、+VD(+10V)近くまで上昇し、MOSFETQ2(Nch)のソース(S2)端子の電位(≒−5V)より高くなる。その結果、MOSFETQ2(Nch)がONする。それにより、主IGBTのゲート端子から−VD側に電流が流出し、主IGBTがOFFする。
上述したように、図4に示したゲートドライブ回路では、高速での充電/放電を可能とするのに充分な充電/放電電流がMOSFETQ1/MOSFETQ2を介して主IGBTのゲート端子に供給されるはずなので、一見、ゲートドライブ回路における全ての問題が解決したかのように見える。にもかかわらず、図4に示したゲートドライブ回路においても下記のような問題がある。
通常、このようなPower−MOSFETのゲート端子−ソース端子間耐圧は、(用いられたゲート酸化膜の膜厚により制限され、約60V/1000Å、)せいぜい20V程度の値しか保証されていない。従って、実用的な+VDは、+VD≒+10Vが選定され、−VD電圧は、−VD≒−5Vが選定される。尚、−VD≒−5Vであるのは、充電時(+VD側)に比べて、放電時(−VD側)の方が、より小さな駆動電力ですむためである。
主IGBTの持つ能力を充分に発揮させるには、+VD=+15V、−VD=−15Vの駆動電圧が確保されなければならないという事情(背景)があるにもかかわらず、現実にはPower−MOSFETのゲート端子−ソース端子間耐圧VGSmaxの最大定格電圧の制限からくる、結果としての低い駆動電圧(+VD=+10V)のために、主IGBTは能力一杯まで運転されることができない。つまり、スイッチング(SW)速度の向上、あるいは、運転上の損失の面において、期待するほどの効果が得られないという結果となる。
つまり、±VD=±15Vの駆動電圧をも充分に供給(確保)できる主IGBTのゲートドライブ回路が必要である。
図5は充分な駆動電流および駆動電圧が得られるように構成された従来のゲートドライブ回路の一例を示した図である。図5に示すゲートドライブ回路では、MOSFETQ1(Pch)のドレイン(D1)端子およびMOSFETQ2(Nch)のドレイン(D2)端子が主IGBTのゲート端子に接続されている。
更に、MOSFETQ1(Pch)を駆動するために、NPNトランジスタTR1およびPNPトランジスタTR2からなる相補型の駆動用トランジスタセットが、MOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)端子に接続されている。詳細には、NPNトランジスタTR1およびPNPトランジスタTR2のエミッタ端子がMOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)端子に接続されている。また、MOSFETQ1(Pch)とは独立して、MOSFETQ2(Nch)を駆動するために、NPNトランジスタTR3およびPNPトランジスタTR4からなる相補型の駆動用トランジスタセットが、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)端子に接続されている。詳細には、NPNトランジスタTR3およびPNPトランジスタTR4のエミッタ端子がMOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)端子に接続されている。
更に、+VD側では、NPNトランジスタTR1およびPNPトランジスタTR2のベース端子が、入力信号処理用のNPNトランジスタTR5のコレクタ端子に接続され、NPNトランジスタTR1のコレクタ端子とNPNトランジスタTR5のコレクタ端子とが抵抗R1を介して接続され、NPNトランジスタTR1のコレクタ端子およびMOSFETQ1(Pch)のソース(S1)端子が+VD(+15V)に接続されている。また、−VD側では、NPNトランジスタTR3およびPNPトランジスタTR4のベース端子が、入力信号処理用のPNPトランジスタTR6のコレクタ端子に接続され、PNPトランジスタTR4のコレクタ端子とPNPトランジスタTR6のコレクタ端子とが抵抗R2を介して接続され、PNPトランジスタTR4のコレクタ端子およびMOSFETQ2(Nch)のソース(S2)端子が−VD(−15V)に接続されている。
更に、入力信号処理用のNPNトランジスタTR5およびPNPトランジスタTR6のベース端子が、パルス信号(正・負)を供給するための信号源に接続され、PNPトランジスタTR2およびNPNトランジスタTR3のコレクタ端子並びにNPNトランジスタTR5およびPNPトランジスタTR6のエミッタ端子がGND電位に接続されている。
図5に示したゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが入力されると、NPNトランジスタTR5がONし、PNPトランジスタTR6がOFFする。NPNトランジスタTR5がONすると、NPNトランジスタTR5のコレクタ電位がGND電位近くまで低下し、それに伴って、NPNトランジスタTR1およびPNPトランジスタTR2のベース電位もGND電位近くまで低下する。その結果、NPNトランジスタTR1のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、NPNトランジスタTR1がOFFする。一方、PNPトランジスタTR2のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、PNPトランジスタTR2はONする。それにより、MOSFETQ1(Pch)のゲート(G1)電位(≒GND電位)がそのソース(S1)電位(≒+VD電位)よりも低くなり、MOSFETQ1(Pch)がONする。その結果、+VD(+15V)から主IGBTのゲート端子に正電圧が供給され、主IGBTがONする。
尚、PNPトランジスタTR6がOFFすると、PNPトランジスタTR6のコレクタ電位が−VD(−15V)電位近くまで低下し、それに伴って、NPNトランジスタTR3およびPNPトランジスタTR4のベース電位も−VD(−15V)電位近くまで低下する。その結果、NPNトランジスタTR3のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、NPNトランジスタTR3がOFFする。一方、PNPトランジスタTR4のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、PNPトランジスタTR4はONする。それにより、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)電位がそのソース(S2)電位(≒−VD)とほぼ等しくなり、MOSFETQ2(Nch)がOFFする。
一方、信号源から負のパルスが入力されると、NPNトランジスタTR5がOFFし、PNPトランジスタTR6がONする。PNPトランジスタTR6がONすると、PNPトランジスタTR6のコレクタ電位がGND電位近くまで上昇し、それに伴って、NPNトランジスタTR3およびPNPトランジスタTR4のベース電位もGND電位近くまで上昇する。その結果、NPNトランジスタTR3のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、NPNトランジスタTR3がONする。一方、PNPトランジスタTR4のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、PNPトランジスタTR4はOFFする。それにより、MOSFETQ2(Nch)のゲート(G2)電位(≒GND電位)がそのソース(S2)電位(≒−VD電位)よりも高くなり、MOSFETQ2(Nch)がONする。その結果、主IGBTのゲート端子から−VD側に電流が流出し、主IGBTがOFFする。
尚、NPNトランジスタTR5がOFFすると、NPNトランジスタTR5のコレクタ電位が+VD(+15V)電位近くまで上昇し、それに伴って、NPNトランジスタTR1およびPNPトランジスタTR2のベース電位も+VD(+15V)電位近くまで上昇する。その結果、NPNトランジスタTR1のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、NPNトランジスタTR1がONする。一方、PNPトランジスタTR2のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、PNPトランジスタTR4はOFFする。それにより、MOSFETQ1(Nch)のゲート(G1)電位がそのソース(S1)電位(≒+VD)とほぼ等しくなり、MOSFETQ1(Nch)がOFFする。
図5に示したゲートドライブ回路では、MOSFETQ1およびMOSFETQ2としてIDS≒10AクラスのPower−MOSFETが用いられ、トランジスタTR1〜TR6として0.5〜1.0A/40Vクラスの信号用トランジスタが用いられ、抵抗R1、R2としても同じ類の電子部品が用いられている。
図5に示したゲートドライブ回路により、充分な充電/放電電圧と充分な充電/放電電流が確保され、主IGBTの高速スイッチングが問題なく行えるものと思われていたが、図5に示したゲートドライブ回路においても更なる未解決の問題があることがわかってきた。
詳細には、特開平8−293741号公報の段落番号〔0012〕および段落番号〔0013〕に記載されているように、MOSFETQ1とMOSFETQ2とが同時にON、つまり、同時導通してしまうおそれがあるという問題が未だに解決していないことがわかってきた。すなわち、図5に示したゲートドライブ回路においては、MOSFETQ1(Pch)側にON信号が与えられている時に、何等かの原因により、MOSFETQ2(Nch)側にもON信号のパルス信号が入った場合に、主電源E(図示せず)から負荷L(図示せず)を介さずに短絡電流が流れてしまい、装置が破壊に至ってしまうおそれがある。
MOSFETQ1とMOSFETQ2とが同時にONするおそれがある原因は、NPNトランジスタTR1/PNPトランジスタTR2(Pch側)およびNPNトランジスタTR3/PNPトランジスタTR4(Nch側)の各々のドライブが独立に駆動されてしまっており、MOSFETQ1(Pch)とMOSFETQ2(Nch)とを交互に正常に動作させるためのデッドタイムが確保できない回路構成になっているためである。
詳細には、図5に示したゲートドライブ回路は、上述したように、信号源から正のパルスが入力されると、MOSFETQ1(Pch)がOFFからONに切り換わり、MOSFETQ2(Nch)がONからOFFに切り換わるように構成されている。つまり、OFFからONへのMOSFETQ1(Pch)の切り換わりと、ONからOFFへのMOSFETQ2(Nch)の切り換わりが同時に行われるように構成されており、図5に示したゲートドライブ回路では、正のパルスが入力された時に、MOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)が同時にOFFになるデッドタイムが確保されていない。そのため、図5に示したゲートドライブ回路では、正のパルスが入力された時に、何等かの理由により、MOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)が同時にONになってしまうおそれがあった。
また、図5に示したゲートドライブ回路は、上述したように、信号源から負のパルスが入力されると、MOSFETQ1(Pch)がONからOFFに切り換わり、MOSFETQ2(Nch)がOFFからONに切り換わるように構成されている。つまり、ONからOFFへのMOSFETQ1(Pch)の切り換わりと、OFFからONへのMOSFETQ2(Nch)の切り換わりが同時に行われるように構成されており、図5に示したゲートドライブ回路では、負のパルスが入力された時に、MOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)が同時にOFFになるデッドタイムが確保されていない。そのため、図5に示したゲートドライブ回路では、負のパルスが入力された時に、何等かの理由により、MOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)が同時にONになってしまうおそれがあった。
上述したように、例えばIGBTのような大電力(例えば600A/600Vクラス)の出力用スイッチング素子を例えば20〜50kHzで高速運転する上では、主素子のゲート容量CGEの充電/放電を短時間に行う必要がある。
充分なゲート充電/放電電流を駆動することは、図4に示したように主素子の前段(ゲート端子)にMOSFETQ1とMOSFETQ2とのPch−Nch相補型のPower−MOSFETを用いることで解決のメドがついた。
主素子の前段のPch−Nch相補型のPower−MOSFETを駆動するための充分なゲート駆動電圧(VD=±15V)を得るためには、図5に示したような相補型Bip−Tr(NPNトランジスタTR1/PNPトランジスタTR2とNPNトランジスタTR3/PNPトランジスタTR4との組み合わせ)回路を形成することで解決のメドがついた。
ところが、図5に示したゲートドライブ回路においても、MOSFETQ1とMOSFETQ2とをドライブする回路が独立に動いているために、MOSFETQ1とMOSFETQ2とを適切なデッドタイムをもって同期させて駆動するという技術が確立されておらず、装置が破壊するおそれがあるという課題が未解決となっている。
特開平8−293741号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、主スイッチング素子を駆動するためのPch−Nch相補型の2つのPower−MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができるゲートドライブ回路を提供することを目的とする。
詳細には、本発明は、大電力用主スイッチング素子の高速運転と、充分なゲート充電/放電電流および充電/放電電圧の供給が可能であって、しかも、主スイッチング素子を駆動するためのPch−Nch相補型の2つのPower−MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる大電力・高速ゲートドライブ回路を提供することを目的とする。
更に、本発明は、市販されている安価の部品を用いて、しかも、大した部品点数の追加もなく、コストパフォーマンスの大きいゲートドライブ回路を提供することを目的とする。
更に、本発明は、他の応用装置にも適用可能で、他の装置にも共通な、装置の小型化、電力損失の低減、騒音問題の解消などの課題を、より改善することができるゲートドライブ回路を提供することを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明によるゲートドライブ回路は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETとN型MOSFETとを具備し、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONされ、他方がOFFされている時に前記主スイッチング素子をONし、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFされ、他方がONされている時に前記主スイッチング素子をOFFするように構成されたゲートドライブ回路において、
前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFからONに切り換えられ、他方がONからOFFに切り換えられる場合に、一方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に他方をONからOFFに切り換えるための第1切り換え手段と、
前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONからOFFに切り換えられ、他方がOFFからONに切り換えられる場合に、他方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に一方をONからOFFに切り換えるための第2切り換え手段と
を設けたゲートドライブ回路。
(2)信号源から正のパルスが、ベース接地されたPNPトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたNPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記PNPトランジスタがONすることにより前記N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記NPNトランジスタがONすることにより前記P型MOSFETがOFFからONに切り換わる上記(1)のゲートドライブ回路。
(3)ベース接地された第8PNPトランジスタのコレクタ端子に第10NPNトランジスタのベース端子が接続され、前記第10NPNトランジスタのコレクタ端子が前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、前記第10NPNトランジスタのエミッタ端子が前記N型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子が前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、信号源から正のパルスが、前記第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、前記第5NPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記第8PNPトランジスタがONし、前記第10NPNトランジスタがONすることにより、前記N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記第5NPNトランジスタがONし、前記第2PNPトランジスタがONすることにより、前記P型MOSFETがOFFからONに切り換わる上記(2)のゲートドライブ回路。
(4)前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に抵抗を配置し、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子と前記P型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗を配置した上記(3)のゲートドライブ回路。
(5)信号源から負のパルスが、ベース接地されたNPNトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたPNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記NPNトランジスタがONすることにより前記P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記PNPトランジスタがONすることにより前記N型MOSFETがOFFからONに切り換わる上記(1)のゲートドライブ回路。
(6)ベース接地された第7NPNトランジスタのコレクタ端子に第9PNPトランジスタのベース端子が接続され、前記第9PNPトランジスタのコレクタ端子が前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、前記第9PNPトランジスタのエミッタ端子が前記P型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子が前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、信号源から負のパルスが、前記第7NPNトランジスタのエミッタ端子、および、前記第6PNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記第7NPNトランジスタがONし、前記第9PNPトランジスタがONすることにより、前記P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記第6PNPトランジスタがONし、前記第3NPNトランジスタがONすることにより、前記N型MOSFETがOFFからONに切り換わる上記(5)のゲートドライブ回路。
(7)前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に抵抗を配置し、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子と前記N型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗を配置した上記(6)のゲートドライブ回路。
(8)主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETとN型MOSFETとを具備し、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONされ、他方がOFFされている時に前記主スイッチング素子をONし、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFされ、他方がONされている時に前記主スイッチング素子をOFFするように構成されたゲートドライブ回路において、
前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETのドレイン端子が前記主スイッチング素子のゲート端子に接続され、
正または負のパルスを発生させるための信号源が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのベース端子、および、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのベース端子に接続され、
前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子が、第1NPNトランジスタのベース端子、および、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子に接続され、
前記第1NPNトランジスタのコレクタ端子が、第1抵抗を介して前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、前記P型MOSFETのソース端子に接続され、
前記第1NPNトランジスタのエミッタ端子および前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子が、前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、
前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子が、第4PNPトランジスタのベース端子、および、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子に接続され、
前記第4PNPトランジスタのコレクタ端子が、第2抵抗を介して前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、前記N型MOSFETのソース端子に接続され、
前記第4PNPトランジスタのエミッタ端子および前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子が、前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、
前記P型MOSFETのソース端子が+VDラインに接続され、
前記N型MOSFETのソース端子が−VDラインに接続され、
前記信号源が、ベース接地された第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、ベース接地された第7NPNトランジスタのエミッタ端子に接続され、
前記第8PNPトランジスタのコレクタ端子が、第10NPNトランジスタのベース端子に接続され、
前記第10NPNトランジスタのコレクタ端子が、前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、
前記第10NPNトランジスタのエミッタ端子が、前記N型MOSFETのソース端子に接続され、
前記第7NPNトランジスタのコレクタ端子が、第9PNPトランジスタのベース端子に接続され、
前記第9PNPトランジスタのコレクタ端子が、前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、
前記第9PNPトランジスタのエミッタ端子が、前記P型MOSFETのソース端子に接続されているゲートドライブ回路。
(9)前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に第1ベース抵抗を配置し、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子と前記P型MOSFETのゲート端子との間に第1エミッタ抵抗を配置し、
前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に第2ベース抵抗を配置し、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子と前記N型MOSFETのゲート端子との間に第2エミッタ抵抗を配置した上記(8)のゲートドライブ回路。
(10)前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に存在し、前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第1NPNトランジスタのベース端子との間には存在しないように、前記第1ベース抵抗を配置し、
前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に存在し、前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第4PNPトランジスタのベース端子との間には存在しないように、前記第2ベース抵抗を配置した上記(9)のゲートドライブ回路。
(11)前記P型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と前記第1エミッタ抵抗との積である前記P型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定され、前記N型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と前記第2エミッタ抵抗との積である前記N型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定されている上記(9)又は(10)のゲートドライブ回路。
(12)前記主スイッチング素子が600A/600V級であり、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETが10A/50V級であり、前記第1NPNトランジスタ、前記第2PNPトランジスタ、前記第3NPNトランジスタ、前記第4PNPトランジスタ、前記第5NPNトランジスタ、前記第6PNPトランジスタ、前記第7NPNトランジスタ、前記第8PNPトランジスタ、前記第9PNPトランジスタ、および、前記第10NPNトランジスタが0.5〜1.0A/40V級である上記(8)〜(11)のいずれかのゲートドライブ回路。
上記(1)のゲートドライブ回路では、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETの一方がOFFからONに切り換えられ、他方がONからOFFに切り換えられる場合に、一方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に他方をONからOFFに切り換えるための第1切り換え手段と、P型MOSFETおよびN型MOSFETの一方がONからOFFに切り換えられ、他方がOFFからONに切り換えられる場合に、他方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に一方をONからOFFに切り換えるための第2切り換え手段とが設けられている。換言すれば、P型MOSFETおよびN型MOSFETの一方がOFFからONに切り換えられる場合には、P型MOSFETおよびN型MOSFETの両方がOFFにされた後に、P型MOSFETおよびN型MOSFETの一方がOFFからONに切り換えられる。また、P型MOSFETおよびN型MOSFETの他方がOFFからONに切り換えられる場合には、P型MOSFETおよびN型MOSFETの両方がOFFにされた後に、P型MOSFETおよびN型MOSFETの他方がOFFからONに切り換えられる。そのため、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまう(ONになってしまう)おそれを排除することができる。
上記(2)及び(3)のゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが、ベース接地されたPNPトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたNPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、PNPトランジスタがONすることによりN型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、NPNトランジスタがONすることによりP型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
詳細には、上記(2)及び(3)のゲートドライブ回路では、ベース接地された第8PNPトランジスタのコレクタ端子に第10NPNトランジスタのベース端子が接続され、第10NPNトランジスタのコレクタ端子がN型MOSFETのゲート端子に接続され、第10NPNトランジスタのエミッタ端子がN型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続され、第2NPNトランジスタのエミッタ端子がP型MOSFETのゲート端子に接続されている。
更に、上記(2)及び(3)のゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが、第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、第5NPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、第8PNPトランジスタがONし、第10NPNトランジスタがONすることにより、N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、第5NPNトランジスタがONし、第2PNPトランジスタがONすることにより、P型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
つまり、上記(2)及び(3)のゲートドライブ回路では、N型MOSFETがONからOFFに切り換わった後に、P型MOSFETがOFFからONに切り換わる。そのため、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上記(4)のゲートドライブ回路では、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間に抵抗が配置され、第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗が配置されている。そのため、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間および第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのP型MOSFETの切り換えを、ONからOFFへのN型MOSFETの切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間および第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上記(5)及び(6)のゲートドライブ回路では、信号源から負のパルスが、ベース接地されたNPNトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたPNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、NPNトランジスタがONすることによりP型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、PNPトランジスタがONすることによりN型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
詳細には、上記(5)及び(6)のゲートドライブ回路では、ベース接地された第7NPNトランジスタのコレクタ端子に第9PNPトランジスタのベース端子が接続され、第9PNPトランジスタのコレクタ端子がP型MOSFETのゲート端子に接続され、第9PNPトランジスタのエミッタ端子がP型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続され、第3NPNトランジスタのエミッタ端子がN型MOSFETのゲート端子に接続されている。
更に、上記(5)及び(6)のゲートドライブ回路では、信号源から負のパルスが、第7NPNトランジスタのエミッタ端子、および、第6PNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、第7NPNトランジスタがONし、第9PNPトランジスタがONすることにより、P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、第6PNPトランジスタがONし、第3NPNトランジスタがONすることにより、N型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
つまり、上記(5)及び(6)のゲートドライブ回路では、P型MOSFETがONからOFFに切り換わった後に、N型MOSFETがOFFからONに切り換わる。そのため、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上記(7)のゲートドライブ回路では、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間に抵抗が配置され、第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗が配置されている。そのため、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間および第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのN型MOSFETの切り換えを、ONからOFFへのP型MOSFETの切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間および第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上記(8)のゲートドライブ回路では、ベース接地された第8PNPトランジスタのコレクタ端子に第10NPNトランジスタのベース端子が接続され、第10NPNトランジスタのコレクタ端子がN型MOSFETのゲート端子に接続され、第10NPNトランジスタのエミッタ端子がN型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続され、第2NPNトランジスタのエミッタ端子がP型MOSFETのゲート端子に接続されている。
詳細には、上記(8)のゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが、第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、第5NPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、第8PNPトランジスタがONし、第10NPNトランジスタがONすることにより、N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、第5NPNトランジスタがONし、第2PNPトランジスタがONすることにより、P型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
つまり、上記(8)のゲートドライブ回路では、N型MOSFETがONからOFFに切り換わった後に、P型MOSFETがOFFからONに切り換わる。そのため、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
更に、上記(8)のゲートドライブ回路では、ベース接地された第7NPNトランジスタのコレクタ端子に第9PNPトランジスタのベース端子が接続され、第9PNPトランジスタのコレクタ端子がP型MOSFETのゲート端子に接続され、第9PNPトランジスタのエミッタ端子がP型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続され、第3NPNトランジスタのエミッタ端子がN型MOSFETのゲート端子に接続されている。
詳細には、上記(8)のゲートドライブ回路では、信号源から負のパルスが、第7NPNトランジスタのエミッタ端子、および、第6PNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、第7NPNトランジスタがONし、第9PNPトランジスタがONすることにより、P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、第6PNPトランジスタがONし、第3NPNトランジスタがONすることにより、N型MOSFETがOFFからONに切り換わる。
つまり、上記(8)のゲートドライブ回路では、P型MOSFETがONからOFFに切り換わった後に、N型MOSFETがOFFからONに切り換わる。そのため、主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上記(9)〜(11)のゲートドライブ回路では、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間に第1ベース抵抗が配置され、第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に第1エミッタ抵抗が配置されている。そのため、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間および第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのP型MOSFETの切り換えを、ONからOFFへのN型MOSFETの切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間および第2PNPトランジスタのエミッタ端子とP型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
更に、上記(9)〜(11)のゲートドライブ回路では、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間に第2ベース抵抗が配置され、第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に第2エミッタ抵抗が配置されている。そのため、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間および第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのN型MOSFETの切り換えを、ONからOFFへのP型MOSFETの切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間および第3NPNトランジスタのエミッタ端子とN型MOSFETのゲート端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
好ましくは、上記(9)〜(11)のゲートドライブ回路では、第1ベース抵抗が、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第2PNPトランジスタのベース端子との間に存在し、第5NPNトランジスタのコレクタ端子と第1NPNトランジスタのベース端子との間には存在しないように、配置されている。更に、第2ベース抵抗が、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第3NPNトランジスタのベース端子との間に存在し、第6PNPトランジスタのコレクタ端子と第4PNPトランジスタのベース端子との間には存在しないように、配置されている。
更に、好ましくは、上記(9)〜(11)のゲートドライブ回路では、P型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と第1エミッタ抵抗との積であるP型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定され、N型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と第2エミッタ抵抗との積であるN型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定されている。
上記(12)のゲートドライブ回路では、600A/600V級の主スイッチング素子が選定され、10A/50V級のP型MOSFETおよびN型MOSFETが選定され、0.5〜1.0A/40V級の第1NPNトランジスタ、第2PNPトランジスタ、第3NPNトランジスタ、第4PNPトランジスタ、第5NPNトランジスタ、第6PNPトランジスタ、第7NPNトランジスタ、第8PNPトランジスタ、第9PNPトランジスタ、および、第10NPNトランジスタが選定されている。そのため、P型MOSFETおよびN型MOSFETが同時に導通してしまうおそれを排除しつつ、主スイッチング素子を高速で運転すると共に、充分なゲート充電/放電電流および充電/放電電圧をP型MOSFETおよびN型MOSFETに対して供給することができる。
図1は本発明のゲートドライブ回路の第1の実施形態を示した図である。図1に示すように、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、主スイッチング素子としての主IGBTを駆動するためのP型MOSFETQ1とN型MOSFETQ2とが設けられている。主IGBTとしては、例えばそのゲート−エミッタ間電気容量Cgsが10,000pF以上のものが選定されている。また、P型MOSFETQ1としては、例えばそのゲート−ソース間電気容量C1gsが約1,000pFのものが選定され、N型MOSFETQ2としては、例えばそのゲート−ソース間電気容量C1gsが約1,000pFのものが選定されている。第1の実施形態のゲートドライブ回路では、主スイッチング素子としてIGBTが用いられているが、第2の実施形態のゲートドライブ回路では、主スイッチング素子として、代わりに例えばMOSFETを用いることも可能である。
更に、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1がONされ、N型MOSFETQ2がOFFされている時に主IGBTがONされ、P型MOSFETQ1がOFFされ、N型MOSFETQ2がONされている時に主IGBTがOFFされる。
詳細には、P型MOSFETQ1のドレイン(D1)端子およびN型MOSFETQ2のドレイン(D2)端子が主IGBTのゲート端子に接続されている。更に、正または負のパルスを発生させるための信号源が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタTR5のベース端子、および、エミッタ接地された第6PNPトランジスタTR6のベース端子に接続されている。信号源と第5NPNトランジスタTR5のベース端子との間には第3抵抗R3が配置され、信号源と第6PNPトランジスタTR6のベース端子との間には第4抵抗R4が配置されている。
また、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子が、第1NPNトランジスタTR1のベース端子、および、コレクタ接地された第2PNPトランジスタTR2のベース端子に接続されている。更に、第1NPNトランジスタTR1のコレクタ端子が、第1抵抗R1を介して第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子に接続されると共に、P型MOSFETQ1のソース(S1)端子に接続されている。また、第1NPNトランジスタTR1のエミッタ端子および第2PNPトランジスタTR2のエミッタ端子が、P型MOSFETQ1のゲート(G1)端子に接続されている。
更に、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子が、第4PNPトランジスタTR4のベース端子、および、コレクタ接地された第3NPNトランジスタTR3のベース端子に接続されている。また、第4PNPトランジスタTR4のコレクタ端子が、第2抵抗R2を介して第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子に接続されると共に、N型MOSFETQ2のソース(S2)端子に接続されている。更に、第4PNPトランジスタTR4のエミッタ端子および第3NPNトランジスタTR3のエミッタ端子が、N型MOSFETQ2のゲート(G2)端子に接続されている。
また、P型MOSFETQ1のソース(S1)端子が+VD(+15V)ラインに接続され、N型MOSFETQ2のソース(S2)端子が−VD(−15V)ラインに接続されている。
更に、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、信号源が、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8のエミッタ端子、および、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7のエミッタ端子に接続されている。
また、第8PNPトランジスタTR8のコレクタ端子が、第10NPNトランジスタTR10のベース端子に接続され、第10NPNトランジスタTR10のコレクタ端子が、N型MOSFETQ2のゲート(G2)端子に接続され、第10NPNトランジスタTR10のエミッタ端子が、N型MOSFETQ2のソース(S2)端子に接続されている。
更に、第7NPNトランジスタTR7のコレクタ端子が、第9PNPトランジスタTR9のベース端子に接続され、第9PNPトランジスタTR9のコレクタ端子が、P型MOSFETQ1のゲート(G1)端子に接続され、第9PNPトランジスタTR9のエミッタ端子が、P型MOSFETQ1のソース(S1)端子に接続されている。
また、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第2PNPトランジスタTR2のベース端子との間に第1ベース抵抗RB1が配置され、第2PNPトランジスタTR2のエミッタ端子とP型MOSFETQ1のゲート(G1)端子との間に第1エミッタ抵抗RE1が配置されている。第1エミッタ抵抗RE1としては、例えば約100Ω程度のものが選定されている。更に、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第3NPNトランジスタTR3のベース端子との間に第2ベース抵抗RB2が配置され、第3NPNトランジスタTR3のエミッタ端子とN型MOSFETQ2のゲート(G2)端子との間に第2エミッタ抵抗RE2が配置されている。第2エミッタ抵抗RE2としては、例えば約100Ω程度のものが選定されている。
詳細には、第1ベース抵抗RB1は、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第2PNPトランジスタTR2のベース端子との間に存在し、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第1NPNトランジスタTR1のベース端子との間には存在しないように、配置されている。また、第2ベース抵抗RB2は、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第3NPNトランジスタTR3のベース端子との間に存在し、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第4PNPトランジスタTR4のベース端子との間には存在しないように、配置されている。
また、第5抵抗R5が、第7NPNトランジスタTR7のコレクタ端子と第9PNPトランジスタTR9のベース端子との間に配置され、第6抵抗R6が、第8PNPトランジスタTR8のコレクタ端子と第10NPNトランジスタTR10のベース端子との間に配置されている。
次に、第1の実施形態のゲートドライブ回路の動作について説明する。
第1の実施形態のゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが入力されると、第5NPNトランジスタTR5がONし、第6PNPトランジスタTR6がOFFする。第5NPNトランジスタTR5がONすると、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ電位がGND電位近くまで低下し、それに伴って、第1NPNトランジスタTR1および第2PNPトランジスタTR2のベース電位もGND電位近くまで低下する。その結果、第1NPNトランジスタTR1のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、第1NPNトランジスタTR1がOFFする。一方、第2PNPトランジスタTR2のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、第2PNPトランジスタTR2はONする。それにより、P型MOSFETQ1のゲート(G1)電位(≒GND電位)がそのソース(S1)電位(≒+VD電位)よりも低くなり、P型MOSFETQ1がONする。その結果、+VD(+15V)から主IGBTのゲート端子に正電圧が供給され、主IGBTがONする。
第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換わる前にN型MOSFETQ2をONからOFFに切り換えるために、エミッタ接地された第5NPNトランジスタTR5よりも応答速度が速い、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8が、上述したように設けられている。
詳細には、信号源から正のパルスが第8PNPトランジスタTR8のエミッタ端子に入力されると、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、第8PNPトランジスタTR8がONする。その結果、第10NPNトランジスタTR10のベース電位(>0V)がそのエミッタ電位(≒−VD)よりも高くなり、第10NPNトランジスタTR10がONする。それにより、N型MOSFETQ2のゲート(G2)電位がそのソース(S2)電位(≒−VD)とほぼ等しくなり、N型MOSFETQ2がOFFする。
つまり、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、信号源から正のパルスが入力されると、まず最初に、N型MOSFETQ2がONからOFFに切り換わり、次いで、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換わる。
換言すれば、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられ、N型MOSFETQ2がONからOFFに切り換えられる場合に、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先にN型MOSFETQ2をONからOFFに切り換えるための第1切り換え手段が設けられていると言える。
詳細には、第1切り換え手段には、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8が含まれる。
更に、詳細には、第1切り換え手段は、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8と、第10NPNトランジスタTR10とにより構成され、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8のエミッタ端子が、正のパルスを供給する信号源に接続され、第8PNPトランジスタTR8のコレクタ端子に第10NPNトランジスタTR10のベース端子が接続され、第10NPNトランジスタTR10のコレクタ端子がN型MOSFETQ2のゲート(G2)端子に接続され、第10NPNトランジスタTR10のエミッタ端子がN型MOSFETQ2のソース(S2)端子に接続されている。
尚、第6PNPトランジスタTR6がOFFすると、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ電位が−VD(−15V)電位近くまで低下し、それに伴って、第3NPNトランジスタTR3および第4PNPトランジスタTR4のベース電位も−VD(−15V)電位近くまで低下する。その結果、第3NPNトランジスタTR3のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、第3NPNトランジスタTR3がOFFする。一方、第4PNPトランジスタTR4のベース電位がそのエミッタ電位よりも低くなり、第4PNPトランジスタTR4はONする。それにより、N型MOSFETQ2のゲート(G2)電位がそのソース(S2)電位(≒−VD)とほぼ等しくなり、N型MOSFETQ2がOFFする。
第1の実施形態のゲートドライブ回路では、N型MOSFETQ2をONからOFFに切り換えるために第4PNPトランジスタTR4が設けられているが、実際には、第4PNPトランジスタTR4がONする前に、既に、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8がONすることによりN型MOSFETQ2がONからOFFに切り換えられているため、第3の実施形態のゲートドライブ回路では、第4PNPトランジスタTR4を省略することも可能である。
一方、信号源から負のパルスが入力されると、第6PNPトランジスタTR6がONし、第5NPNトランジスタTR5がOFFする。第6PNPトランジスタTR6がONすると、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ電位がGND電位近くまで上昇し、それに伴って、第4PNPトランジスタTR4および第3NPNトランジスタTR3のベース電位もGND電位近くまで上昇する。その結果、第4PNPトランジスタTR4のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、第4PNPトランジスタTR4がOFFする。一方、第3NPNトランジスタTR3のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、第3NPNトランジスタTR3はONする。それにより、N型MOSFETQ2のゲート(G2)電位(≒GND電位)がそのソース(S2)電位(≒−VD電位)よりも高くなり、N型MOSFETQ2がONする。その結果、主IGBTのゲート端子から−VD側に電流が流出し、主IGBTがOFFする。
第1の実施形態のゲートドライブ回路では、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換わる前にP型MOSFETQ1をONからOFFに切り換えるために、エミッタ接地された第6PNPトランジスタTR6よりも応答速度が速い、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7が、上述したように設けられている。
詳細には、信号源から負のパルスが第7NPNトランジスタTR7のエミッタ端子に入力されると、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、第7NPNトランジスタTR7がONする。その結果、第9PNPトランジスタTR9のベース電位(<0V)がそのエミッタ電位(≒+VD)よりも低くなり、第9PNPトランジスタTR9がONする。それにより、P型MOSFETQ1のゲート(G1)電位がそのソース(S1)電位(≒+VD)とほぼ等しくなり、P型MOSFETQ1がOFFする。
つまり、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、信号源から負のパルスが入力されると、まず最初に、P型MOSFETQ1がONからOFFに切り換わり、次いで、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換わる。
換言すれば、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1がONからOFFに切り換えられ、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる場合に、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先にP型MOSFETQ1をONからOFFに切り換えるための第2切り換え手段が設けられていると言える。
詳細には、第2切り換え手段には、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7が含まれる。
更に、詳細には、第2切り換え手段は、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7と、第9PNPトランジスタTR9とにより構成され、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7のエミッタ端子が、負のパルスを供給する信号源に接続され、第7NPNトランジスタTR7のコレクタ端子に第9PNPトランジスタTR9のベース端子が接続され、第9PNPトランジスタTR9のコレクタ端子がP型MOSFETQ1のゲート(G1)端子に接続され、第9PNPトランジスタTR9のエミッタ端子がP型MOSFETQ1のソース(S1)端子に接続されている。
尚、第5NPNトランジスタTR5がOFFすると、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ電位が+VD(+15V)電位近くまで上昇し、それに伴って、第1NPNトランジスタTR1および第2PNPトランジスタTR2のベース電位も+VD(+15V)電位近くまで低下する。その結果、第2PNPトランジスタTR2のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、第2PNPトランジスタTR2がOFFする。一方、第1NPNトランジスタTR1のベース電位がそのエミッタ電位よりも高くなり、第1NPNトランジスタTR1はONする。それにより、P型MOSFETQ1のゲート(G1)電位がそのソース(S1)電位(≒+VD)とほぼ等しくなり、P型MOSFETQ1がOFFする。
第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1をONからOFFに切り換えるために第1NPNトランジスタTR1が設けられているが、実際には、第1NPNトランジスタTR1がONする前に、既に、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7がONすることによりP型MOSFETQ1がONからOFFに切り換えられているため、第4の実施形態のゲートドライブ回路では、第1NPNトランジスタTR1を省略することも可能である。
上述したように、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、主IGBTを駆動するためのP型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられ、N型MOSFETQ2がONからOFFに切り換えられる場合に、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先にN型MOSFETQ2をONからOFFに切り換えるための第1切り換え手段と、P型MOSFETQ1がONからOFFに切り換えられ、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる場合に、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先にP型MOSFETQ1をONからOFFに切り換えるための第2切り換え手段とが設けられている。換言すれば、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられる場合には、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2の両方がOFFにされた後に、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換えられる。また、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる場合には、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2の両方がOFFにされた後に、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換えられる。そのため、主IGBTを駆動するためのP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまう(ONになってしまう)おそれを排除することができる。
詳細には、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、上述したように、信号源から正のパルスが、第8PNPトランジスタTR8のエミッタ端子、および、第5NPNトランジスタTR5のベース端子に供給されると、まず最初に、第8PNPトランジスタTR8がONし、第10NPNトランジスタTR10がONすることにより、N型MOSFETがQ2ONからOFFに切り換わり、次いで、第5NPNトランジスタTR5がONし、第2PNPトランジスタTR2がONすることにより、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換わる。つまり、N型MOSFETQ2がONからOFFに切り換わった後に、P型MOSFETQ1がOFFからONに切り換わる。そのため、主IGBTを駆動するためのP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
また、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、上述したように、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第2PNPトランジスタTR2のベース端子との間に第1ベース抵抗RB1が配置され、第2PNPトランジスタTR2のエミッタ端子とP型MOSFETQ1のゲート(G1)端子との間に第1エミッタ抵抗RE1が配置されている。そのため、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第2PNPトランジスタTR2のベース端子との間および第2PNPトランジスタTR2のエミッタ端子とP型MOSFETQ1のゲート(G1)端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのP型MOSFETQ1の切り換えを、ONからOFFへのN型MOSFETQ2の切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第5NPNトランジスタTR5のコレクタ端子と第2PNPトランジスタTR2のベース端子との間および第2PNPトランジスタTR2のエミッタ端子とP型MOSFETQ1のゲート(G1)端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
また、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、上述したように、信号源から負のパルスが、第7NPNトランジスタTR7のエミッタ端子、および、第6PNPトランジスタTR6のベース端子に供給されると、まず最初に、第7NPNトランジスタTR7がONし、第9PNPトランジスタTR9がONすることにより、P型MOSFETQ1がONからOFFに切り換わり、次いで、第6PNPトランジスタTR6がONし、第3NPNトランジスタTR3がONすることにより、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換わる。つまり、P型MOSFETQ1がONからOFFに切り換わった後に、N型MOSFETQ2がOFFからONに切り換わる。そのため、主IGBTを駆動するためのP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
また、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、上述したように、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第3NPNトランジスタTR3のベース端子との間に第2ベース抵抗RB2が配置され、第3NPNトランジスタTR3のエミッタ端子とN型MOSFETQ2のゲート(G2)端子との間に第2エミッタ抵抗RE2が配置されている。そのため、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第3NPNトランジスタTR3のベース端子との間および第3NPNトランジスタTR3のエミッタ端子とN型MOSFETQ2のゲート(G2)端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、OFFからONへのN型MOSFETQ2の切り換えを、ONからOFFへのP型MOSFETQ1の切り換えよりも遅らせることができる。それにより、第6PNPトランジスタTR6のコレクタ端子と第3NPNトランジスタTR3のベース端子との間および第3NPNトランジスタTR3のエミッタ端子とN型MOSFETQ2のゲート(G2)端子との間に抵抗が配置されない場合よりも確実に、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまうおそれを排除することができる。
上述したように、ベース接地された第8PNPトランジスタTR8は、エミッタ接地された第5NPNトランジスタTR5よりも応答速度が速くなり、ベース接地された第7NPNトランジスタTR7は、エミッタ接地された第6PNPトランジスタTR6よりも応答速度が速くなる。この事実は、トランジスタがベース端子に信号(ON/OFF)を入れて、コレクタ−エミッタ間を増幅・導通させる3端子型デバイスであるという基本に戻れば容易に頷ける。ベース接地される場合には、エミッタ接地される場合に比べ、より大きな制御信号が直接ベース端子に入力され、駆動されていることになる。換言すれば、トランジスタがエミッタ接地される場合には、増幅率が高くなるが、応答速度が遅くなると言え、トランジスタがベース接地される場合には、増幅率が低くなるが、応答速度が速くなると言える。
更に、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1のゲート−ソース間電気容量C1gs(≒1,000pF)と第1エミッタ抵抗RE1(≒100Ω)との積であるP型MOSFETQ1の放電時および/または充電時の時定数がτ=C1gs×RE1≒100×10−9(s)=100(ns)に選定されている。つまり、約100(ns)のデッドタイムが設けられている。また、N型MOSFETQ2のゲート−ソース間電気容量C2gs(≒1,000pF)と第2エミッタ抵抗RE2(≒100Ω)との積であるN型MOSFETQ2の放電時および/または充電時の時定数がτ=C2gs×RE2≒100×10−9(s)=100(ns)に選定されている。つまり、約100(ns)のデッドタイムが設けられている。
また、第1の実施形態のゲートドライブ回路では、600A/600V級の主IGBTが選定され、10A/50V級のP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が選定され、0.5〜1.0A/40V級の第1NPNトランジスタTR1、第2PNPトランジスタTR2、第3NPNトランジスタTR3、第4PNPトランジスタTR4、第5NPNトランジスタTR5、第6PNPトランジスタTR6、第7NPNトランジスタTR7、第8PNPトランジスタTR8、第9PNPトランジスタTR9、および、第10NPNトランジスタTR10が選定されている。そのため、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通してしまうおそれを排除しつつ、低損失で主IGBTを高速で運転すると共に、充分なゲート充電/放電電流(約10A)および充電/放電電圧(±VD=±15V)をP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2に対して供給することができる。
具体的には、図5に示した従来のゲートドライブ回路では、ONからOFFへのP型MOSFETQ1の切り換えおよびOFFからONへのN型MOSFETQ2の切り換えが行われる時、あるいは、OFFからONへのP型MOSFETQ1の切り換えおよびONからOFFへのN型MOSFETQ2の切り換えが行われる時に、約100Aの電流がP型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2に同時に流れていたのに対し、図1に示した第1の実施形態のゲートドライブ回路では、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2に同時に流れる電流を数mAオーダーまで減少させることができ、実質的に、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通し、装置が破壊してしまうおそれを排除することができた。
図1中の第1エミッタ抵抗RE1および第2エミッタ抵抗RE2を取り除いた第5の実施形態のゲートドライブ回路においても、ONからOFFへのP型MOSFETQ1の切り換えおよびOFFからONへのN型MOSFETQ2の切り換えが行われる時、あるいは、OFFからONへのP型MOSFETQ1の切り換えおよびONからOFFへのN型MOSFETQ2の切り換えが行われる時に、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2に同時に流れる電流を約5Aまで減少させることができ、実質的に、P型MOSFETQ1およびN型MOSFETQ2が同時に導通し、装置が破壊してしまうおそれを排除することができた。
本発明のゲートドライブ回路の第1の実施形態を示した図である。 従来のゲートドライブ回路の一例を示した図である。 従来のゲートドライブ回路の他の例の一部を示した図である。 図3に示したMOSFETQ1(Pch)およびMOSFETQ2(Nch)を組み込んだ従来のゲートドライブ回路を示した図である。 充分な駆動電流および駆動電圧が得られるように構成された従来のゲートドライブ回路の一例を示した図である。
符号の説明
TR トランジスタ
Q1、Q2 MOSFET

Claims (12)

  1. 主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETとN型MOSFETとを具備し、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONされ、他方がOFFされている時に前記主スイッチング素子をONし、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFされ、他方がONされている時に前記主スイッチング素子をOFFするように構成されたゲートドライブ回路において、
    前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFからONに切り換えられ、他方がONからOFFに切り換えられる場合に、一方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に他方をONからOFFに切り換えるための第1切り換え手段と、
    前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONからOFFに切り換えられ、他方がOFFからONに切り換えられる場合に、他方がOFFからONに切り換えられる瞬間よりも先に一方をONからOFFに切り換えるための第2切り換え手段と
    を設けたことを特徴とするゲートドライブ回路。
  2. 信号源から正のパルスが、ベース接地されたPNPトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたNPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記PNPトランジスタがONすることにより前記N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記NPNトランジスタがONすることにより前記P型MOSFETがOFFからONに切り換わることを特徴とする請求項1に記載のゲートドライブ回路。
  3. ベース接地された第8PNPトランジスタのコレクタ端子に第10NPNトランジスタのベース端子が接続され、前記第10NPNトランジスタのコレクタ端子が前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、前記第10NPNトランジスタのエミッタ端子が前記N型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子が前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、信号源から正のパルスが、前記第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、前記第5NPNトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記第8PNPトランジスタがONし、前記第10NPNトランジスタがONすることにより、前記N型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記第5NPNトランジスタがONし、前記第2PNPトランジスタがONすることにより、前記P型MOSFETがOFFからONに切り換わることを特徴とする請求項2に記載のゲートドライブ回路。
  4. 前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に抵抗を配置し、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子と前記P型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗を配置したことを特徴とする請求項3に記載のゲートドライブ回路。
  5. 信号源から負のパルスが、ベース接地されたNPNトランジスタのエミッタ端子、および、エミッタ接地されたPNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記NPNトランジスタがONすることにより前記P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記PNPトランジスタがONすることにより前記N型MOSFETがOFFからONに切り換わることを特徴とする請求項1に記載のゲートドライブ回路。
  6. ベース接地された第7NPNトランジスタのコレクタ端子に第9PNPトランジスタのベース端子が接続され、前記第9PNPトランジスタのコレクタ端子が前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、前記第9PNPトランジスタのエミッタ端子が前記P型MOSFETのソース端子に接続され、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子が、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子が前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、信号源から負のパルスが、前記第7NPNトランジスタのエミッタ端子、および、前記第6PNPトランジスタのベース端子に供給されると、まず最初に、前記第7NPNトランジスタがONし、前記第9PNPトランジスタがONすることにより、前記P型MOSFETがONからOFFに切り換わり、次いで、前記第6PNPトランジスタがONし、前記第3NPNトランジスタがONすることにより、前記N型MOSFETがOFFからONに切り換わることを特徴とする請求項5に記載のゲートドライブ回路。
  7. 前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に抵抗を配置し、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子と前記N型MOSFETのゲート端子との間に更に抵抗を配置したことを特徴とする請求項6に記載のゲートドライブ回路。
  8. 主スイッチング素子を駆動するためのP型MOSFETとN型MOSFETとを具備し、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がONされ、他方がOFFされている時に前記主スイッチング素子をONし、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETの一方がOFFされ、他方がONされている時に前記主スイッチング素子をOFFするように構成されたゲートドライブ回路において、
    前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETのドレイン端子が前記主スイッチング素子のゲート端子に接続され、
    正または負のパルスを発生させるための信号源が、エミッタ接地された第5NPNトランジスタのベース端子、および、エミッタ接地された第6PNPトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子が、第1NPNトランジスタのベース端子、および、コレクタ接地された第2PNPトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第1NPNトランジスタのコレクタ端子が、第1抵抗を介して前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、前記P型MOSFETのソース端子に接続され、
    前記第1NPNトランジスタのエミッタ端子および前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子が、前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、
    前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子が、第4PNPトランジスタのベース端子、および、コレクタ接地された第3NPNトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第4PNPトランジスタのコレクタ端子が、第2抵抗を介して前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、前記N型MOSFETのソース端子に接続され、
    前記第4PNPトランジスタのエミッタ端子および前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子が、前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、
    前記P型MOSFETのソース端子が+VDラインに接続され、
    前記N型MOSFETのソース端子が−VDラインに接続され、
    前記信号源が、ベース接地された第8PNPトランジスタのエミッタ端子、および、ベース接地された第7NPNトランジスタのエミッタ端子に接続され、
    前記第8PNPトランジスタのコレクタ端子が、第10NPNトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第10NPNトランジスタのコレクタ端子が、前記N型MOSFETのゲート端子に接続され、
    前記第10NPNトランジスタのエミッタ端子が、前記N型MOSFETのソース端子に接続され、
    前記第7NPNトランジスタのコレクタ端子が、第9PNPトランジスタのベース端子に接続され、
    前記第9PNPトランジスタのコレクタ端子が、前記P型MOSFETのゲート端子に接続され、
    前記第9PNPトランジスタのエミッタ端子が、前記P型MOSFETのソース端子に接続されていることを特徴とするゲートドライブ回路。
  9. 前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に第1ベース抵抗を配置し、前記第2PNPトランジスタのエミッタ端子と前記P型MOSFETのゲート端子との間に第1エミッタ抵抗を配置し、
    前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に第2ベース抵抗を配置し、前記第3NPNトランジスタのエミッタ端子と前記N型MOSFETのゲート端子との間に第2エミッタ抵抗を配置したことを特徴とする請求項8に記載のゲートドライブ回路。
  10. 前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第2PNPトランジスタのベース端子との間に存在し、前記第5NPNトランジスタのコレクタ端子と前記第1NPNトランジスタのベース端子との間には存在しないように、前記第1ベース抵抗を配置し、
    前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第3NPNトランジスタのベース端子との間に存在し、前記第6PNPトランジスタのコレクタ端子と前記第4PNPトランジスタのベース端子との間には存在しないように、前記第2ベース抵抗を配置したことを特徴とする請求項9に記載のゲートドライブ回路。
  11. 前記P型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と前記第1エミッタ抵抗との積である前記P型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定され、前記N型MOSFETのゲート−ソース間電気容量と前記第2エミッタ抵抗との積である前記N型MOSFETの放電時および/または充電時の時定数が約100nsに選定されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のゲートドライブ回路。
  12. 前記主スイッチング素子が600A/600V級であり、前記P型MOSFETおよび前記N型MOSFETが10A/50V級であり、前記第1NPNトランジスタ、前記第2PNPトランジスタ、前記第3NPNトランジスタ、前記第4PNPトランジスタ、前記第5NPNトランジスタ、前記第6PNPトランジスタ、前記第7NPNトランジスタ、前記第8PNPトランジスタ、前記第9PNPトランジスタ、および、前記第10NPNトランジスタが0.5〜1.0A/40V級であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のゲートドライブ回路。
JP2005140849A 2005-05-13 2005-05-13 ゲートドライブ回路 Pending JP2006319711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140849A JP2006319711A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 ゲートドライブ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140849A JP2006319711A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 ゲートドライブ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006319711A true JP2006319711A (ja) 2006-11-24

Family

ID=37539960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005140849A Pending JP2006319711A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 ゲートドライブ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006319711A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516493A (ja) * 2005-11-23 2009-04-16 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング マイクロプロセッサからの出力信号を用いた電子構成素子の駆動のための回路装置及びその方法
JP2009088731A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nippon Inter Electronics Corp ゲートドライブ回路
US8994437B2 (en) 2011-05-17 2015-03-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Semiconductor device and circuit for controlling potential of gate of insulated gate type switching device
JP5885803B1 (ja) * 2014-10-09 2016-03-16 株式会社ホーマーイオン研究所 イオン導入用電気刺激装置。
WO2020091356A1 (ko) * 2018-10-30 2020-05-07 주식회사 엘지화학 P채널 mosfet을 제어하기 위한 드라이버 회로 및 그것을 포함하는 제어 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03132806A (ja) * 1989-10-19 1991-06-06 Toshiba Corp 数値制御装置
JPH06132806A (ja) * 1992-10-15 1994-05-13 Olympus Optical Co Ltd Cmos出力バッファ回路
JPH08293741A (ja) * 1995-04-24 1996-11-05 Nippon Inter Electronics Corp 電力増幅器
JPH1168475A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Toshiba Corp ドライブ回路
JP2000059186A (ja) * 1998-08-05 2000-02-25 Nec Corp ディレィ回路
JP2003158429A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Victor Co Of Japan Ltd D級電力増幅器
JP2003284319A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Mitsubishi Electric Corp 駆動回路

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03132806A (ja) * 1989-10-19 1991-06-06 Toshiba Corp 数値制御装置
JPH06132806A (ja) * 1992-10-15 1994-05-13 Olympus Optical Co Ltd Cmos出力バッファ回路
JPH08293741A (ja) * 1995-04-24 1996-11-05 Nippon Inter Electronics Corp 電力増幅器
JPH1168475A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Toshiba Corp ドライブ回路
JP2000059186A (ja) * 1998-08-05 2000-02-25 Nec Corp ディレィ回路
JP2003158429A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Victor Co Of Japan Ltd D級電力増幅器
JP2003284319A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Mitsubishi Electric Corp 駆動回路

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516493A (ja) * 2005-11-23 2009-04-16 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング マイクロプロセッサからの出力信号を用いた電子構成素子の駆動のための回路装置及びその方法
JP4705683B2 (ja) * 2005-11-23 2011-06-22 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング マイクロプロセッサからの出力信号を用いた電子構成素子の駆動のための回路装置及びその方法
JP2009088731A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nippon Inter Electronics Corp ゲートドライブ回路
US8994437B2 (en) 2011-05-17 2015-03-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Semiconductor device and circuit for controlling potential of gate of insulated gate type switching device
JP5885803B1 (ja) * 2014-10-09 2016-03-16 株式会社ホーマーイオン研究所 イオン導入用電気刺激装置。
CN105498080A (zh) * 2014-10-09 2016-04-20 株式会社好玛研究所 离子导入用电刺激装置
KR101617708B1 (ko) 2014-10-09 2016-05-03 카부시키카이샤 호머 이온 켄큐쇼 이온 도입용 전기자극장치
WO2020091356A1 (ko) * 2018-10-30 2020-05-07 주식회사 엘지화학 P채널 mosfet을 제어하기 위한 드라이버 회로 및 그것을 포함하는 제어 장치
US11171642B2 (en) 2018-10-30 2021-11-09 Lg Chem, Ltd. Driver circuit for controlling P-channel MOSFET, and control device comprising same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7692474B2 (en) Control circuit for a high-side semiconductor switch for switching a supply voltage
JP4901445B2 (ja) 駆動回路及びこれを用いた半導体装置
EP2015453B1 (en) Drive circuit for voltage driven switching element
KR101297460B1 (ko) 게이트 구동 장치
US8014118B2 (en) Load driving circuit, driver IC having a load driving circuit, and plasma display panel having a driver IC
JP4779549B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路。
KR101389481B1 (ko) 마이크로프로세서로부터의 출력 신호를 이용하여 전자 소자를 구동하기 위한 회로 어레인지먼트
JP2006319711A (ja) ゲートドライブ回路
JPH1168540A (ja) 高耐圧パワーicの出力段回路
EP2678941A2 (en) Driver circuit for a semiconductor power switch
US6326819B1 (en) Current buffer for gate drive
JP2010200560A (ja) ゲート駆動回路
JP3389471B2 (ja) 電界効果により制御される半導体デバイス用駆動回路装置
JP2022531197A (ja) ゲート電流再使用を伴うGaNレーザダイオード駆動FET
US7474281B2 (en) Multi-mode switch for plasma display panel
JP2004328413A (ja) ハーフブリッジ形出力回路
JPH10336006A (ja) 半導体集積回路
JP3794481B2 (ja) 負荷駆動回路および負荷駆動回路を有する半導体装置
JP5278229B2 (ja) 半導体集積回路の保護装置および保護方法
EP0533354A1 (en) Driver circuit
JP3635953B2 (ja) 高耐圧パワー集積回路
EP2656387B1 (en) Complementary darlington emitter follower with improved switching speed and improved cross-over control and increased output voltage
JP2009088731A (ja) ゲートドライブ回路
JP4133563B2 (ja) 電圧駆動素子の駆動回路
JP2005198476A (ja) 放電保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20071114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080311

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20090721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100914