JP5219852B2 - 内燃機関の休止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒を休止可能な休止装置に関する。
多気筒の内燃機関では、一部の気筒を休止運転させて、熱効率の向上を図ることがある。例えば、特許文献1に係る休止装置は、ロッカアームの先端部(バルブとの当接部位)に、圧電素子及びこれに連動する係合部材を有する切り替え装置を組み込んだ構成とされている。これによれば、圧電素子の伸縮動作によって係合部材が駆動状態と休止状態とに切り替え可能とされ、駆動状態ではロッカアームの揺動変位によってバルブのリフトがなされる一方、休止状態ではロッカアームの揺動変位によってもそれが空振りとなってバルブのリフトがなされず、もって気筒を休止させることができる。しかし、かかる構成では、ロッカアームの先端部に切り替え装置の重量が加算されるため、その分、ロッカアームの揺動運動(首振り運動)の円滑性が悪化するおそれがある。
これに対し、例えば、特許文献2に係る休止装置では、ロッカアームを支持するラッシュアジャスタに、油圧制御によって駆動状態と休止状態とに切り替え可能な切り替え装置が組み込まれている。このものは、ラッシュアジャスタがケースに収容されるとともにこのケースともどもシリンダヘッドの取付孔に挿入され、かつ、ラッシュアジャスタの底面と取付孔の底面との間に空間部を形成して、駆動状態ではラッシュアジャスタが通常高さに保持されてロッカアームの揺動支点として機能する一方、休止状態ではラッシュアジャスタ全体が空間部に落ち込んでロッカアームの支点機能を喪失するようになっている。
特開2002−357110号公報 特開2007−100585号公報
上記のように、ラッシュアジャスタに切り替え装置を組み込むことにより、ロッカアームの重量増加が回避され、ロッカアームの揺動運動の円滑性が確保された。しかし、かかる構成では、ラッシュアジャスタとケースとに切り替え装置を組み込むための穿孔等を特別に設けなければならず、その分、ラッシュアジャスタの構成が複雑になる嫌いがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロッカアームの揺動運動の円滑性を確保した上、ラッシュアジャスタの構成の複雑化を回避した休止装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ロッカアームが揺動可能に支持されるプランジャ、及び前記プランジャが挿入される筒状のボディを有し、前記ボディの内部と前記プランジャの底面との間に画成された高圧室へのオイルの流入・流出による前記高圧室の容積変化に応じて前記プランジャが前記ボディ内で上下動するラッシュアジャスタ装置と、オイルが貯留されるオイル室を有し、前記オイル室へのオイルの流入・流出による前記オイル室の容積変化を許容するバッファ装置と、前記オイル室と前記高圧室とを連通する流路に設置されて、駆動状態と休止状態とに切り替えられ、前記駆動状態では、前記流路を閉じて前記高圧室から前記オイル室へのオイルの流れを規制することにより、前記プランジャを前記ロッカアームの揺動支点として機能する高さに保持する一方、前記休止状態では、前記流路を開いて前記高圧室から前記オイル室へのオイルの流れを許容することにより、前記ロッカアームの揺動変位に伴って前記プランジャをその支点機能が喪失する高さまで下降させる切り替え装置とを備え、前記ボディの底壁と前記プランジャの底面との間には、前記プランジャを上方へ付勢することにより、前記プランジャと前記ロッカアームとの当接状態を常に保つスプリングが介装され、前記バッファ装置は、内部に前記オイル室と空室とを有するシリンダと、前記両室を区画するとともに前記シリンダ内に摺動可能に挿入されるフリーピストンと、前記空室に挿入され、前記オイル室にオイルが貯留された前記駆動状態で前記フリーピストンを前記両室間の一定位置に保持する付勢力を有するバネとからなり、前記プランジャの支持部とこれを受ける前記ロッカアームの支持受け部とは前記上下方向と直交する横方向に離れて位置しており、前記支持部と前記支持受け部との間には、両者に可動に連結されて前記横方向に架け渡されるとともに、一端がピボット支持されたサブアームが設けられ、前記サブアームの変位を伴うことによって前記ロッカアームの変位量よりも前記プランジャの下降量が小さくなるようにしたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記バッファ装置の長手方向は、設置状態において、前記上下方向と直交する横方向に向けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ラッシュアジャスタ装置は、シリンダヘッドに形成された取付孔に挿入され、前記バッファ装置は、前記シリンダヘッドの外側に付設されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
切り替え装置を駆動状態にすると、流路が閉じられて高圧室からオイル室へのオイルの流れが規制され、プランジャが通常の高さに保持されて、ロッカアームの揺動支点として機能するため、バルブの開閉動作が通常通りに行われる。一方、切り替え装置を休止状態にすると、流路が開いて高圧室からオイル室へのオイルの流れが許容され、ロッカアームの揺動変位に伴ってプランジャが下降してロッカアームに対する支点機能が喪失されるため、バルブの開閉動作が行われなくなり、気筒を休止させることができる。この場合、切り替え装置がオイル室と高圧室とを連通する流路に設置されているから、従来と違って、ロッカアームの揺動運動に支障を来たすことはなく、かつ、ラッシュアジャスタ(ラッシュアジャスタ装置)の構成の複雑化を招くこともない。
また、ボディの底壁とプランジャの底面との間にスプリングが介装され、このスプリングによってプランジャとロッカアームとの当接状態が常に保たれるから、駆動状態と休止状態とに円滑に切り替えることができる。
また、バッファ装置がシリンダとフリーピストンとバネとからなり、シリンダがオイル室と空室とに区画されるから、バッファ装置の構成を簡素化できる。
また、高圧室の高さ寸法はプランジャの下降量に応じて設定されるため、ロッカアームの変位量とプランジャの下降量とが等しい場合には、ラッシュアジャスタ装置の高背化を招いて好ましくない。その点、本発明によれば、プランジャの支持部とロッカアームの支持受け部との間にサブアームが架設され、休止状態ではサブアームの変位を伴うことによってロッカアームの変位量よりもプランジャの下降量が小さくなるようにしたから、ラッシュアジャスタ装置の高背化を回避できる。
<請求項2の発明>
設置状態において、バッファ装置の長手方向が上下方向と直交する横方向に向けられているから、装置全体が上下方向に大型化するのを回避できる。
<請求項3の発明>
バッファ装置がシリンダヘッドの外側に付設されているから、シリンダヘッドにバッファ装置の組付部位を確保する必要がなく、シリンダヘッドの構成を簡素化できる。
参考例1に係る休止装置が駆動状態にあるときの動弁装置全体の断面図である。 休止装置が休止状態にあるときの動弁装置全体の断面図である。 本発明の実施形態に係る休止装置を含む動弁装置の概略側面図である。 (A)本発明の実施形態に係る休止装置を含む動弁装置の概略平面図である。(B)休止装置を含む動弁装置の概略側面図である。 本発明の実施形態に係る休止装置を含む動弁装置の概略側面図である。 参考例2に係る休止装置を含む動弁装置の概略側面図である。
参考例1
参考例1を図1及び図2によって説明する。参考例1に係る内燃機関の休止装置10は、ラッシュアジャスタ装置20と、バッファ装置40と、切り替え装置60とからなり、ラッシュアジャスタ装置20とバッファ装置40との間には流路70が形成され、バッファ装置40は流路70に設置されている。
まず、休止装置10を含む動弁装置の全体構造について説明する。図1に示すように、シリンダヘッド80には、通気路81(吸気ポート又は排気ポート)と、通気路81に連通してシリンダヘッド80の外面に開口するステム孔82とが形成されている。シリンダヘッド80のステム孔82には通気路81に臨む通気口を開閉するためのバルブ83(吸気バルブ又は排気バルブ)が開弁位置と閉弁位置との間を上下方向(高さ方向)に往復動可能に装着されている。バルブ83は常にはバルブスプリング84によって閉弁方向に付勢された状態にあり、バルブ83の上端部がステム孔82の上端開口から上方へ突出して配置されている。
シリンダヘッド80の上方にはロッカアーム90が配置され、ロッカアーム90の上方にはカム95が配置されている。また、シリンダヘッド80の上面にはラッシュアジャスタ装置20が挿入される取付孔85が凹設され、取付孔85の内周面にはシリンダヘッド80の内部に延設されたオイル流路86のオイル口が開口して形成されている。さらに、シリンダヘッド80の内部には、取付孔85よりも下方に、バッファ装置40の収容孔87が凹設され、かつ、取付孔85の底面と収容孔87の上面とに開口して連なる連通孔88が上下方向に延出して形成されている。
ロッカアーム90は、前後方向(図1に示す左右方向)に延びるアーム本体91と、アーム本体91の中間部にて上下方向に貫通する収容空間に収容されるローラ92とを有している。ローラ92は、カム95の軸96と平行な軸93の周りに回転可能に支持されているとともに、その上端がアーム本体91の上端よりも上方に露出され、ここにカム95の外周面が上方から摺接可能とされている。
アーム本体91の前端部はバルブ83の上端部と当接可能なバルブ当接部94とされ、アーム本体91の後端部はラッシュアジャスタ装置20に支持される支持受け部99とされている。支持受け部99は下向きの半球凹面を有し、ここにラッシュアジャスタ装置20の上端(後述するプランジャ21の支持部24)が摺接可能とされている。
ラッシュアジャスタ装置20は、上端部でロッカアーム90を揺動可能に支承する上下方向に細長い中空のプランジャ21と、プランジャ21を上下方向に移動可能に収容する有底筒状のボディ22とからなり、ボディ22が取付孔85内に適合して嵌め入られるようになっている。
ボディ22の周壁には、オイル流路86のオイル口と対向するボディ孔23が開口して形成されている。プランジャ21の上端部は、支持受け部99の半球凹面に摺接可能に適合される半球凸面状に丸まった支持部24とされ、支持部24の中央(上端)にはロッカアーム90にオイルを供給するための孔25が上下方向に貫通して形成されている。
プランジャ21の内部は低圧室27とされ、ボディ22の内部の下端部にはプランジャ21の底壁の下面との間に高圧室26が画成されている。この高圧室26は幅寸法よりも高さ寸法が大きくされている。プランジャ21の周壁にはボディ孔23と対向するプランジャ孔28が開口して形成されている。また、プランジャ21の底壁には低圧室27と高圧室26とに連なる通孔29が上下方向に延出して形成されている。
高圧室26内にはケージ30が組み込まれており、ケージ30はボディ22の底壁の上面に接するスプリング31の付勢力によってプランジャ21の底壁の下面に押し当てられている。スプリング31は、ボディ22の底壁の上面とプランジャ21の底壁の下面との間に弾縮状態で介装され、プランジャ21を上方へ付勢する付勢力を有している。また、高圧室26内には、ケージ30に対して径方向(横方向)への位置ずれを規制可能に収容されつつ通孔29の開閉を行う球状の逆止弁32が配設されている。ケージ30と逆止弁32との間には小スプリング33が介装され、この小スプリング33によって逆止弁32が上方に付勢されている。かかる逆止弁32は、低圧室27内の液圧が高圧室26内の液圧よりも上昇した場合に開弁するように構成されている。
バッファ装置40は、上下方向と直交する横方向(図示する場合は前後方向)に細長い筒状のシリンダ41と、シリンダ41内に摺動可能に収容される隔壁状のフリーピストン42と、フリーピストン42を境としてシリンダ41内に仕切られるオイル室43及び空室44と、空室44内に挿入されて空室44の側面(シリンダ41の後壁の内面)及びフリーピストン42の側面に弾接されるバネ45とからなる。オイル室43内にはオイルが満たされ、空室44内にはエアが供給されている。バネ45は、オイル室43にオイルが貯留され、かつ後述する駆動状態において両室43、44間を一定位置に保持する付勢力を有している。
シリンダ41のオイル室43側の周壁と、ラッシュアジャスタ装置20のボディ22の底壁とは、連通孔88に挿入された管状の流路70によって互いに連通されている。流路70は、例えば、シリンダ41の周壁から上方に突出するとともに、その上端がボディ22の底壁に貫設された差込孔37に嵌合されている。流路70には高圧室26及びオイル室43に貯留されたオイルが満たされ、この流路70を介して両室26、43間のオイル移動がなされるようになっている。かかるバッファ装置40は、その長手方向(オイル室43と空室44との並び方向)を横方向に向けた横向き姿勢で収容孔87内に挿入されている。
流路70の途中には、収容孔87内に収容された切り替え装置60が連結されている。切り替え装置60は、例えば、電磁弁によって構成され、流路70の途中に設置された図示しない弁体が流路70を閉じることで高圧室26からオイル室43へのオイルの流れを規制(阻止)する駆動状態と、弁体が流路70を開くことで高圧室26からオイル室43へのオイルの流れを許容する休止状態とに、この切り替え装置60に接続されたECU65(電子制御ユニット)からの指令に基づいて切り替え可能とされている。休止状態では、プランジャ21はスプリング31によってフローティング支持された状態となる。
次に、参考例1に係る休止装置10の作用効果を説明する。
例えば、高負荷時等であって休止運転を望まない場合には、図1に示すように、切り替え装置60を閉栓して駆動状態となす。この状態で、カム95の回転に基づいてロッカアーム90がプランジャ21を押圧すると、プランジャ21がボディ22に対して少し下降して逆止弁32が通孔29を塞ぎ、高圧室26内に充填されたオイルが圧縮されて圧力が上昇する。次いで、プランジャ21が少し上昇して高圧室26の容積が増加すると、逆止弁32が通孔29を開いて、オイルが低圧室27から高圧室26に流れ、高圧室26内にオイルが満たされた状態が保たれる。プランジャ21の上昇が停止すると、逆止弁32が小スプリング33の付勢力によって再び通孔29を塞ぎ、高圧室26内がオイルで満たされた密閉状態となる。かかる駆動状態では、ロッカアーム90はプランジャ21の支持部24を支点としてカム95の回転に伴って揺動変位(首振り変位)し、このロッカアーム90の揺動変位に応じてバルブ83の開閉動作がなされる。
一方、低負荷時等であって休止運転を望む場合には、図2に示すように、切り替え装置60を開栓して休止状態となす。カム95の回転に基づいてロッカアーム90がプランジャ21を押圧すると、高圧室26のオイルが流路70を通してオイル室43に流出され、これに伴ってフリーピストン42がバネ45の付勢力に抗して後退するとともに、高圧室26からのオイルの進入分、オイル室43の容積が増加する。そして、高圧室26からオイル室43にオイルが流出することにより、高圧室26の高さ範囲でプランジャ21がボディ22に対して大きく下降する。このとき、逆止弁32は通孔29を塞いだままの状態であり、高圧室26と低圧室27との間のオイル移動はない。
さらなるカム95の回転によってロッカアーム90からの押圧力が減衰すると、プランジャ21はスプリング31の付勢力によって上昇し、支持部24とロッカアーム90の支持受け部99との当接状態が保たれる。また、オイルがオイル室43から高圧室26内に流出し、高圧室26の容積が増加するとともに、その分、オイル室43の容積が減少する。さらに、オイル室43の容積減少に伴い、フリーピストン42がバネ45の付勢力によって前進する。こうしてロッカアーム90の揺動変位に伴ってプランジャ21がボディ22に対して上下方向に大きく往復動するフローティング状態となることにより、ロッカアーム90に対するプランジャ21の支点機能が喪失され、代わりに、バルブ83の上端部がロッカアーム90の揺動支点を構成する。この状態で、燃料噴射等を停止することにより、この気筒を休止状態に保つことが可能となる。その後、プランジャ21が最も上昇して元の通常位置に復帰したときに、切り替え装置60を閉栓すれば、休止状態から駆動状態に戻すことができる。
以上説明したように参考例1によれば、切り替え装置60を駆動状態にすると、流路70が閉じられて高圧室26からオイル室43へのオイルの流れが規制され、プランジャ21が通常高さに保持されて、ロッカアーム90の揺動支点として機能するため、バルブ83の開閉動作が通常通りに行われる。一方、切り替え装置60を休止状態にすると、流路70が開いて高圧室26からオイル室43へのオイルの流れが許容され、ロッカアーム90の揺動変位に伴ってプランジャ21が下降してロッカアーム90に対する支点機能が喪失されるため、バルブ83の開閉動作が行われなくなり、気筒を休止させることができる。この場合、切り替え装置60は、オイル室43と高圧室26とを連通する流路70に設置されているから、従来のロッカアームに組み込まれる場合と違ってロッカアーム90の揺動運動に支障を来たすことはなく、かつ、従来のラッシュアジャスタに組み込まれる場合と違ってラッシュアジャスタ装置20の構成の複雑化を招くこともない。
また、ボディ22の底壁とプランジャ21の底面との間にスプリング31が介装され、このスプリング31によってプランジャ21とロッカアーム90との当接状態が常に保たれるから、駆動状態と休止状態とに円滑に切り替えることができる。
さらに、バッファ装置40がシリンダ41とフリーピストン42とバネ45とからなり、シリンダ41がオイル室43と空室44とに区画されるに過ぎないから、バッファ装置40の構成が簡素化される。
さらにまた、設置状態において、バッファ装置40の長手方向が上下方向と直交する横方向に向けられているから、装置10全体が上下方向に大型化するのが回避される。その結果、シリンダヘッド80内の上下方向のスペース効率が良好となる。
実施形態1
次に、本発明の実施形態1を図3によって説明する。本実施形態に係る休止装置10Aでは、ロッカアーム90の支持受け部99とプランジャ21の支持部24とが横方向(図示する場合は前後方向)に離間しており、双方24、99間にサブアーム100が架設されている。その他は、参考例1とほぼ同様であり、構造上の同一部位には同一符号を付して重複する説明は省略する。
サブアーム100は横方向に細長い棒状のサブアーム本体101を有し、サブアーム本体101の前端部の上面にはピボット凸部102が突設され、サブアーム本体101の後端寄りの下面にはピボット凹部103が凹設され、サブアーム本体101の最後端部にはピボット軸部104が長さ方向と直交する方向に貫設されている。ピボット凸部102はロッカアーム90の支持受け部99の半球凹面と摺接可能に丸まった先端部を有し、ピボット凹部103はサブアーム本体101の上面を膨出させつつプランジャ21の支持部24の半球凸面と摺接可能な半球凹面を有している。この場合、ピボット凸部102及びピボット凹部103の両形成範囲は、後述するロッカアーム90とサブアーム100の双方の変位量をカバーする領域に設定されている。また、ピボット軸部104の端部はシリンダヘッド80又はロッカアーム90の軸93を支持するサポート等に固定されている。
切り替え装置60を閉栓して駆動状態にすると、ボディ22に対するプランジャ21の相対変位が通常高さ範囲に保持され、プランジャ21の支持部24がサブアーム100を介して間接的にロッカアーム90を支持する。
一方、切り替え装置60を閉栓して休止状態にすると、カム95の回転に基づくロッカアーム90の揺動変位に伴ってサブアーム100の前端部がピボット軸部104を支点として前下がりに傾動変位(揺動変位)する。その変位過程では、サブアーム100のピボット凸部102とロッカアーム90の支持受け部99とが互いに摺接するとともに、サブアーム100のピボット凹部103とプランジャ21の支持部24とが互いに摺接し、かつプランジャ21がサブアーム100に押圧されてボディ22に対して下降して、高圧室26のオイルがオイル室43に流出される。このときのプランジャ21の下降量(ストローク量)は、サブアーム100の変位を伴うことにより、アーム比分、ロッカアーム90の変位量よりも小さく抑えられる。
実施形態1によれば、プランジャ21の下降量が小さく抑えられるため、高圧室26の高さ寸法を小さく設定でき、ひいてはラッシュアジャスタ装置20の高背化を回避できる。その結果、シリンダヘッド80の取付孔85の深さを浅くすることができ、シリンダヘッド80内の上下方向のスペースに余裕をもたせることにより、シリンダヘッド80内に通気路81や冷却水路等を設定する際の設計上の自由度が高められる。
実施形態2
図4(A)、(B)は本発明の実施形態2を示す。実施形態2に係る休止装置10Bでは、サブアーム100が配向が実施形態1とは異なっている。その他は、実施形態1とほぼ同様である。
このサブアーム100は、上下方向及び前後方向の両方向に直交した横方向に延びるサブアーム本体101を有している。よって、ロッカアーム90とサブアーム100とは、図4(A)に示すように、平面視L字状に連なる形状をなす。また、図4(B)に示すように、サブアーム100の後方側面は、側方から見て、ロッカアーム90の後端よりも前方に位置しており、ロッカアーム90の後端よりも後方に突出して配置されていない。なお、符合109は、ピボット軸部104の端部を固定する部材である。
実施形態2によれば、サブアーム100が上下方向及び前後方向の両方向と直交する横方向に延びる形状とされるため、休止装置10Bが上下方向に大型化するのが回避されるのに加え、前後方向に大型化するのも回避される。したがって、ロッカアーム90を挟んだ前後領域が空き領域となり、この領域を有効に活用できる。
実施形態3
図5は本発明の実施形態3を示す。実施形態3に係る休止装置10Cでは、サブアーム100に加えて補助アーム110が付設されている点で実施形態1とは異なっている。その他は、実施形態1とほぼ同様である。
補助アーム110は、サブアーム本体101の前端部に第1接合部111を介して回動可能に連なる第1補助アーム112と、第1補助アーム112の下端部に第2接合部113を介して回動可能に連なる第2補助アーム114とからなる。第1補助アーム112は、第1接合部111側から下向きに延びる形状とされている。第2補助アーム114は、第2接合部113側から後方に向けて斜め下向きに延びる形状とされ、その下端部が第2ピボット軸部115に回動可能に支持されている。第2ピボット軸部115の端部はシリンダヘッド80又はロッカアーム90の軸93を支持するサポート等に固定されている。
実施形態3によれば、休止状態においてプランジャ21がボディ22に対して下降すると、サブアーム100がピボット軸部104を支点として前下がりに傾動変位するとともに、補助アーム110が第2ピボット軸部115を支点として傾動変位し、全体としてリンク機構を構成する。したがって、サブアーム100の変位動作の円滑性が確保される。
参考例2
図6は参考例2を示す。参考例2に係る休止装置10Dでは、流路70及びバッファ装置40がその長手方向を横方向に向けて設置されるとともに、切り替え装置60及びバッファ装置40がシリンダヘッド80の外側に付設され、かつ両装置40、60がシリンダヘッド80の外面に被着されたカバー120内に位置決めして収容されている。参考例2によれば、バッファ装置40がシリンダヘッド80の外側に付設されているから、シリンダヘッド80にバッファ装置40の組付部位を確保する必要がなく、シリンダヘッド80の構成を簡素化できる結果、シリンダヘッド80内に通気路81や冷却水路等を設定する際の設計上の自由度が高められる。その他は参考例1と同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)バッファ装置の長手方向は、設置状態において、上下方向に向けられていてもよい。
(2)切り替え装置は、公知の電気式、機械式又は油圧式制御による装置であってもよい。
10、10A、10B、10C、10D…休止装置
20…ラッシュアジャスタ装置
21…プランジャ
22…ボディ
24…支持部
26…高圧室
31…スプリング
40…バッファ装置
41…シリンダ
42…フリーピストン
43…オイル室
44…空室
45…バネ
60…切り替え装置
70…流路
80…シリンダヘッド
85…取付孔
90…ロッカアーム
99…支持受け部
100…サブアーム
104…ピボット軸部

Claims (3)

  1. ロッカアームが揺動可能に支持されるプランジャ、及び前記プランジャが挿入される筒状のボディを有し、前記ボディの内部と前記プランジャの底面との間に画成された高圧室へのオイルの流入・流出による前記高圧室の容積変化に応じて前記プランジャが前記ボディ内で上下動するラッシュアジャスタ装置と、
    オイルが貯留されるオイル室を有し、前記オイル室へのオイルの流入・流出による前記オイル室の容積変化を許容するバッファ装置と、
    前記オイル室と前記高圧室とを連通する流路に設置されて、駆動状態と休止状態とに切り替えられ、前記駆動状態では、前記流路を閉じて前記高圧室から前記オイル室へのオイルの流れを規制することにより、前記プランジャを前記ロッカアームの揺動支点として機能する高さに保持する一方、前記休止状態では、前記流路を開いて前記高圧室から前記オイル室へのオイルの流れを許容することにより、前記ロッカアームの揺動変位に伴って前記プランジャをその支点機能が喪失する高さまで下降させる切り替え装置とを備え
    前記ボディの底壁と前記プランジャの底面との間には、前記プランジャを上方へ付勢することにより、前記プランジャと前記ロッカアームとの当接状態を常に保つスプリングが介装され、
    前記バッファ装置は、内部に前記オイル室と空室とを有するシリンダと、前記両室を区画するとともに前記シリンダ内に摺動可能に挿入されるフリーピストンと、前記空室に挿入され、前記オイル室にオイルが貯留された前記駆動状態で前記フリーピストンを前記両室間の一定位置に保持する付勢力を有するバネとからなり、
    前記プランジャの支持部とこれを受ける前記ロッカアームの支持受け部とは前記上下方向と直交する横方向に離れて位置しており、前記支持部と前記支持受け部との間には、両者に可動に連結されて前記横方向に架け渡されるとともに、一端がピボット支持されたサブアームが設けられ、
    前記サブアームの変位を伴うことによって前記ロッカアームの変位量よりも前記プランジャの下降量が小さくなるようにしたことを特徴とする内燃機関の休止装置。
  2. 前記バッファ装置の長手方向は、設置状態において、前記上下方向と直交する横方向に向けられていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の休止装置。
  3. 前記ラッシュアジャスタ装置は、シリンダヘッドに形成された取付孔に挿入され、前記バッファ装置は、前記シリンダヘッドの外側に付設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の休止装置。
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