JP5923978B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来、内燃機関の可変動弁装置としては、バルブに対する揺動カムの位相を変更してリフト量を変化させる所謂ロストモーション機構を使用するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような可変動弁装置では、吸気バルブの大リフト量の状態から小リフト量の状態に移行するに従いカム山の先端付近がバルブ駆動する領域となっていく。このカム山の先端領域は作用角に対するリフト量が小さいので、バルブリフト量と作用角の比の値(バルブリフト量/作用角)が小さくなってしまう。このため、吸入工程でのピストン位置の変化に対するバルブリフト量が小さく、スロットルを全開にしても吸気バルブの開弁領域(面積)が十分に確保できず、ポンプ損失の低減効果が減少する。
一方、カムなどで圧縮流体チャンバを駆動し油圧によりバルブをリフトする可変動弁機構を備えた内燃機関が知られている(例えば、特許文献2参照)。この可変動弁機構では、上述のロストモーション機構の場合より、バルブリフト量と作用角の比の値(バルブリフト量/作用角)を大きくとることが可能である。
特開2001−263015号公報 特開2005−201259号公報
しかしながら、特許文献2に開示された可変動弁機構では、粘性流体であるエンジンオイル等を油圧通路によって油圧ピストンに供給し、油圧ピストンのストロークによりバルブを作動させるため、バルブのリフト(開弁方向)時に油圧通路の抵抗による圧力損失が発生し、駆動損失が増えるという問題がある。また、特許文献2に開示された可変動弁機構では、カムと吸気バルブとの間に、ロッカアームと、ポンピングピストンと、ブッシングと、コイルスプリングと、ピストンと、が介在されているため、カムによって駆動される部品の重量が大きい。このため、特許文献2に開示された可変動弁機構では、エンジンの駆動損失が大きくなるという課題がある。このように、カムによって駆動される部品の重量が大きくなると、バルブリターンスプリング荷重の増加もしくはカム加速度を減ずる措置が必要となる。これにより、カム駆動系のフリクションの増加(燃費悪化)や、開弁面積(リフト量)の減少による性能低下の一因となるという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、揺動運動する部品の軽量化を図って、内燃機関の駆動損失を低減するとともに性能を向上させた、内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、支持軸に揺動自在に軸支され、揺動動作に伴って吸気バルブを開閉可能とするロッカアームと、ロッカアームの近傍に配置されたカム軸に固定され、カム軸の回転に伴ってロッカアームを揺動可能とするカムと、油圧室を有する油圧アクチュエータと、を備え、吸気バルブがリフトしている間に、油圧室の油圧を低下させることにより吸気バルブが閉じるタイミングを変更可能とする内燃機関の可変動弁装置において、ロッカアームは、吸気バルブに当接して開閉動作させるバルブ駆動部を一体に備え、油圧アクチュエータは、油圧によって軸方向に移動して突出した突出位置と油圧室側へ後退した後退位置とに変位する出没部を有し、ロッカアームの長手方向で支持軸とバルブ駆動部との間に、揺動アームの一端部が回転軸で回動自在に軸支されるとともに、揺動アームに回転軸からの距離が異なる第1接触部と第2接触部とが長手方向に沿って設けられ、第1接触部がカムと接触し、第2接触部が出没部と接触し、ロッカアームは、出没部が突出位置に配置された状態で、カムの回動に伴って揺動アームを介して駆動されてバルブ駆動部で吸気バルブを押し下げ可能であり、出没部が後退位置に配置された状態で、吸気バルブを押し下げ不能に設定されていることを特徴とする。
上記態様としては、第1接触部は、回転軸と第2接触部との間に配置され、支持軸の中心と回転軸の中心とを結ぶ直線を第1直線とし、回転軸の中心と第2接触部の中心との間を結ぶ直線を第2直線とした場合、第1直線と第2直線とがなす角度が鋭角に設定され、第2直線に対して前記支持軸と同じ側にて出没部を第2接触部と接触させ、かつ出没部を後退位置に配置させた場合、第1直線と第2直線のなす角度が減少するように出没部が配置され、第1接触部を第2直線の近傍に配置し、この第1接触部の中心を通り第1直線と平行な直線を第3直線とした場合、第3直線に対してロッカアームが配置される側とは反対側にて第1接触部が前記カムのベース円部と接触することを特徴とする。
上記態様としては、出没部は、第2接触部と接触する接触面が前記カム側を向くように配置され、出没部とカムとに挟まれる空間に第1接触部と第2接触部とが配置されていることを特徴とする。
上記態様としては、第1接触部は第1ローラ軸で軸支された第1入力ローラであり、第2接触部は第2ローラ軸で軸支された第2入力ローラであり、第1ローラ軸および第2ローラ軸は支持軸と平行をなし、第1入力ローラと第2入力ローラとが、互いに軸方向へ沿って互いに離れかつ半径方向に沿って互いに重なり合うように配置されていることが好ましい。
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置によれば、揺動運動する部品の軽量化が図れ、内燃機関の駆動損失を低減でき、内燃機関の性能を向上することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置の正面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置の要部分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置の斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置における油圧アクチュエータの断面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置におけるオイルリザーブタンクの断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、カムのベース円部が第1入力ローラ(第1接触部)に接触している場合の非リフト時の状態を示す正面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、最大リフト量が選択された場合であり、リフト量が最大となった状態を示す正面図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、最小リフト量が選択された場合であり、リフト量が最小となった状態を示す正面図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、最小リフト量が選択された場合であり、吸気バルブが早閉じした状態を示す正面図である。 図10は、(1)最小リフト量が選択された場合のバルブリフト特性、(2)最大リフト量が選択された場合の早閉じ制御を示すバルブリフト特性、(3)最大リフト量が選択された場合でありバルブリフト特性(フルリフトカーブ)、(4)従来のロストモーション機構を用いて最小リフト量が選択された場合のバルブリフト特性、を示すバルブリフト特性図と、(1)〜(3)のオイルリリーフ通路の開閉状態とソレノイドバルブのオン・オフ状態のタイミングと、を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、油圧アクチュエータのタペット(出没部)が突出状態を保持していることを示す断面図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、油圧アクチュエータのタペット(出没部)が没する状態を示す断面図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、油圧アクチュエータのタペット(出没部)が没する途中でオイルリリーフ通路を閉じた状態を示す断面図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、吸気バルブが閉じた後に再度タペット(出没部)を突出させた状態を示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置の詳細を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、説明の便宜のため、吸気バルブ4が例えば右側に配置され、カム軸1が例えば前後方向に沿って延びるように配置されるものと定義し、その方向を図中矢印で示す。
〈可変動弁装置の構成〉
図1〜9を用いて本発明の実施の形態に係る可変動弁装置100の構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る可変動弁装置100は、カム軸1と、このカム軸1に固定されたカム2と、カム軸1の側方(左斜め下方)にカム軸1と平行に配置された支持軸3と、揺動動作に伴って吸気バルブ4を開閉させるロッカアーム5と、揺動アーム6と、油圧アクチュエータ20と、アキュムレータとしてのオイルリザーブタンク30と、ソレノイドバルブ40と、エンジンコントロールユニット(ECU)50と、を備えて概略構成されている。
[吸気バルブ]
吸気バルブ4は、図示しないシリンダヘッド側のバルブガイドで軸方向に進退可能に設けられ、上端がバルブリテーナ17で支持されたバルブスプリング11により引き上げる方向(吸気ポートと燃焼室とを閉じる方向)に付勢されている。図6に示すように、吸気バルブ4は、閉弁時にシリンダヘッド側に設けられたバルブシート(弁座)18に接触している。
[カム]
図1〜3に示すように、カム軸1は、図示しないシリンダヘッド側の軸受け部に回転自在に支持され、図示しないチェーンやベルト等により図示しないクランクシャフトと連動して回転するようになっている。カム軸1の回転数は、例えばクランクシャフトの回転数の1/2となるように設定されている。
図2および図3に示すように、本実施の形態では、一対の同形状のカム2が互いに同じ向きとなるようにカム軸1に一体に固定されている。したがって、カム2は、一対で1つのカムとしての機能を果たすようになっている。カム2は、基礎となる円周面でなるベース円部2Aと、ベース円部2Aより外側へ膨出するように形成されたノーズ部2Bと、を有する。カム2は、ベース円部2Aの中心にカム軸1が圧入、嵌合されて一体に設けられている。したがって、カム2のカム軸1に対する配置状態により、図示しないクランクシャフトの動作に伴って動作する吸気バルブ4のリフト開始のタイミングが規定されている。一対のカム2は、後述する一対の第1入力ローラ15にそれぞれ当接するように配置されている。
[ロッカアーム]
図1〜3に示すように、ロッカアーム5は、一端部が支持軸3に揺動自在に軸支されている。ロッカアーム5の他端側のアーム先端部5Aには、吸気バルブ4の上端に当接するバルブ駆動部としてのアジャストスクリュー9が下方に突出するようにロックナット10で締結されている。後で詳しく説明するが、このアジャストスクリュー9がアーム先端部5Aより下方に突出する長さを調整することにより、カム2に対するロッカアーム5の相対的な姿勢が変わり、バルブタイミングを調整することができる。
ロッカアーム5における支持軸3とアジャストスクリュー9との間には、揺動アーム6が揺動可能に軸支されている。また、図1に示すように、ロッカアーム5の一端側には、シリンダヘッド側部材60に設けられたギャップセンサ7と対向するように被検出部5Bが設けられている。
[揺動アーム]
図2および図3に示すように、本実施の形態における揺動アーム6は、ロッカアーム5を挟んで互いに対向するように組み付けられた一対のアームプレート12で構成されている。一対のアームプレート12は、一端部(下端部)が、ロッカアーム5を挟んだ状態で、ロッカアーム5を貫通する回転軸8により、ロッカアーム5に対して揺動自在に軸支されている。
一対のアームプレート12の他方の端部同士は、第2接触部としての円筒状の第2入力ローラ13が介在されている。この第2入力ローラ13は、第2ローラ軸としての第2ローラピン14で回転自在に軸支されている。一対のアームプレート12における回転軸8と第2入力ローラ13との間には、第1接触部としての一対の第1入力ローラ15が第1ローラ軸としての第1ローラピン16で回転自在に軸支されている。
これら一対の第1入力ローラ15は、上記の一対のカム2のカム面が常時接触するように設定されている。また、上記の第2入力ローラ13は、後述する油圧アクチュエータ20の出没部としてのタペット23に常時接触するように設定されている。なお、このタペット23は、その先端面がカム2側を向くように配置されている。第1入力ローラ15と第2入力ローラ13は、タペット23とカム2とで挟まれた空間に配置されている。
図1に示すように、本実施の形態においては、第1入力ローラ15を軸支する第1ローラピン16の中心は、回転軸8と第2ローラピン14の中心同士を結ぶ線の近傍(カム2に近い位置)に配置されている。なお、本実施の形態では、支持軸3の中心と回転軸8の中心とを結ぶ直線を第1直線L1とし、回転軸8の中心と第2ローラピン14の回転中心とを結ぶ直線を第2直線L2とした場合、第1直線L1と第2直線L2とがなす角度θ1が鋭角に設定されている。
また、図1に示すように、第2直線L2に対して支持軸3と同じ側にてタペット23と第2入力ローラ13とを接触させ、かつタペット23を後退位置に配置させた場合、第1直線L1と第2直線l2のなす角度が減少するように設定されている。また、このように第1入力ローラ15を第2直線L2の近傍に配置し、この第1入力ローラ15の第1ローラピン16の中心を通り第1直線L1と平行な直線を第3直線L3とした場合、この第3直線L3に対してロッカアーム5が配置される側とは反対側にて第1入力ローラ15とカム2のベース円部2Aとが接触するように設定されている。
[油圧アクチュエータ]
図4に示すように、本実施の形態で用いる油圧アクチュエータ20は、内部に第1油圧室構成管21Aを同軸的に備えるガイド筒21と、第1油圧室構成管21Aにスライド自在に嵌合する第2油圧室構成管22Aを備えたピストン22と、ピストン22を収納した状態でガイド筒21にスライド自在に嵌合する円筒容器状のタペット(出没部)23と、ガイド筒21とピストン22との間に介在されピストン22およびタペット23をガイド筒21から突出する方向に付勢するリターンスプリング24と、ガイド筒21の上部に設けられ第1油圧室構成管21Aに連通するオイル通路ケース25と、オイル通路ケース25に設けられたチェックバルブ26と、チェックバルブ26を介してオイル通路ケース25に連通するオイル供給通路27と、オイル供給通路27に接続されたオイルポンプ28と、を備えて構成されている。
第1油圧室構成管21Aと第2油圧室構成管22Aとで形成される内部空間は、油圧室29を構成している。オイル通路ケース25の上部には、オイル供給通路27に連通する入口部25Aが形成されている。また、オイル通路ケース25の側部には、出口部25Bが形成されている。この出口部25Bには、作動油の流通が可能なオイルリリーフ通路31が連通している。
チェックバルブ26は、チェックボール26Aと、チェックボール26Aを保持する中央に流通孔が形成されたすり鉢状の保持板26Bと、チェックボール26Aの下流側に配置されたチェックボールリテーナ26Cと、チェックボールリテーナ26Cとガイド筒21との間に介在されてチェックボールリテーナ26Cを押し上げるように付勢されているチェックボール用リターンスプリング26Dと、備えている。
ここで、タペット23に作用する荷重Fは、オイルポンプ28側からの油圧による荷重F1と、タペット23の内側に設けられたリターンスプリング24の荷重F2を合わせたものである。本実施の形態では、荷重F(F1+F2)に対して、バルブスプリング11のセット荷重は十分に大きく設定されている。すなわち、荷重Fでは吸気バルブ4が開弁しないようになっている。なお、カム2によるバルブリフト時においては、タペット23内にオイルが充填されており、非圧縮性流体のオイルはリークが非常に少ない状態では荷重Fより大きな荷重が作用してもカム2が作用する時間が短いため、タペット23は突出した位置(突出位置)を保持できる。このようなタペット23における荷重設定により、ロッカアーム5に設けたバルブ駆動部としてのアジャストスクリュー9の突出量を調整すると、吸気バルブ4は開弁しないでバルブの開弁タイミングのみの微調整を行うことができる。
[オイルリザーブタンクおよびソレノイドバルブ]
図5に示すように、オイルリザーブタンク30は、下部にオイルリリーフ通路31が連通するシリンダ32と、このシリンダ32内に収納されたピストン33と、シリンダ32の上部内壁とピストン33との間に介在されピストン33をシリンダ32の下部内壁へ向けて付勢するスプリング34と、備えて構成されている。シリンダ32の上部には、エア抜き孔32Aが形成されている。また、シリンダ32の側壁32Bの所定の高さ位置には、オイルリリーフ孔32Cが形成されている。
オイルリリーフ通路31は、ソレノイドバルブ40のプランジャ41が出没することにより、通路が開閉されるようになっている。図1に示すように、ソレノイドバルブ40は、ECU50に格納された制御プログラムおよびロッカアーム5に設けられた被検出部5Bとの距離を検出したギャップセンサ7の出力信号に基づいてECU50により制御されるようになっている。
[可変動弁装置の動作]
次に、本実施の形態に係る可変動弁装置100の動作について説明する。
(最大リフト量が選択された場合)
図6は、エンジンの負荷および回転数が所定の運転領域のときに吸気バルブ4の最大リフト量LMAXの設定が選択された場合の吸気バルブ4の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態を示す正面図である。図7は、吸気バルブ4の最大リフト量の設定が選択された場合において、吸気バルブ4が作動してリフト量が最大となった状態を示している。
最大リフト量の設定が選択された場合は、油圧アクチュエータ20の油圧室29(図4参照)内の容積は最大状態となっている。また、図6に示すように、ソレノイドバルブ40は、オイルリリーフ通路31を閉じた状態であり、かつ作動油はチェックバルブ26(図4参照)で逆流が阻止された状態となっている。したがって、図4に示すように、この状態では、油圧アクチュエータ20のピストン22と共に動作するタペット23が突出した状態で保持されている。
図6に示すように、吸気バルブ4の非作動時の状態では、カム2のベース円部2Aと接触する第1入力ローラ15は、カム2が矢印a方向(図中、時計回り方向)に回転しても第1入力ローラ15は転動するだけでカム2側から押圧力を受けない状態にある。
次に、図7に示すように、カム2の矢印a方向への回転が進むと、第1入力ローラ15にカム2のノーズ部2Bが当接して第1入力ローラ15が押圧されて押し下げられる。第1入力ローラ15が押し下げられると、揺動アーム6は第2入力ローラ13がタペット23の先端面を矢印cの方向へ移動する。このとき、揺動アーム6は回転軸8を中心に図中反時計回り方向に回転して第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ2は、図1に示した第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ1よりも狭くなる。揺動アーム6の先端の第2入力ローラ13は、タペット23の先端面で、左方向への移動が阻止されるため、揺動アーム6は第2入力ローラ13を中心として図中時計回り方向に回転する荷重をカム2側から付与される。したがって、ロッカアーム5は、揺動アーム6から荷重を受けて、矢印bの方向に(支持軸3を支点として図中時計回り方向に)回動する。すると、ロッカアーム5のアーム先端部5Aに設けられたアジャストスクリュー9が吸気バルブ4の上端を押圧して、吸気バルブ4はバルブスプリング11の反発力に抗して最大リフト量LMAXとなるまで軸方向(矢印h方向)に沿って押し下げられる。
さらに、図7に示す状態から、カム2が矢印a方向にさらに回転してノーズ部2Bが第1入力ローラ15を通過して再度ベース円部2Aが第1入力ローラ15に接触すると、ロッカアーム5のアーム先端部5Aは上昇して吸気バルブ4がバルブスプリング11の付勢力により上昇して閉じた状態になる。すなわち、揺動アーム6は図6に示した状態(位置)に戻る。図10の(3)は、このように最大リフトが選択された場合のリフト量とクランク角との関係(バルブリフト特性)を示している。
(最小リフト量が選択された場合)
次に、エンジンの負荷および回転数が所定の運転領域のときに吸気バルブ4の最小リフト量(LMIN)の設定が選択された場合、吸気バルブ4の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態は、図6に示した状態と同様である。図8は、吸気バルブ4の最小リフト量の設定が選択された場合において、吸気バルブ4が作動して最小リフト量となったときのバルブリフト状態を示している。図9は、吸気バルブ4の最小リフト量の設定が選択された場合において、油圧アクチュエータ20、オイルリザーブタンク30、およびソレノイドバルブ40の作動に基づいて吸気バルブ4を閉じた状態を示している。
図6に示すように、吸気バルブ4の非作動時の状態(カム2のベース円部2Aが第2入力ローラ15に接触している状態)では、カム2が矢印a方向に回転しても第1入力ローラ15は転動するだけでカム2側から押圧力を受けない状態にある。このとき、図11に示すように、油圧室29内の容積は最大状態となっており、ソレノイドバルブ40のプランジャ41がオイルリリーフ通路31を閉じた状態であり、かつ作動油はチェックバルブ26で逆流が阻止された状態となっている。したがって、油圧アクチュエータ20のピストン22と共に動作するタペット23が突出した状態で保持されている。
次に、図8に示すように、タペット23が突出した状態で、カム2の矢印a方向への回転が進むと第1入力ローラ15にカム2のノーズ部2Bの基部が当接して第1入力ローラ15を徐々に押圧し始める。したがって、揺動アーム6は第2入力ローラ13がタペット23の先端面を矢印c(下方)に向けて移動する。このとき、揺動アーム6は回転軸8を中心に図中反時計回り方向に回転して第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ3は、図1に示した第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ1よりも僅かに狭くなる。揺動アーム6の先端の第2入力ローラ13は、タペット23の先端面で、左方向への移動が阻止されるため、揺動アーム6は第2入力ローラ13を中心として図中時計回り方向に回転する荷重をカム2側から付与される。したがって、ロッカアーム5は、揺動アーム6から荷重を受け、矢印bの方向に(支持軸3を支点として図中時計回り方向に)回動する。すると、アーム先端部5Aに設けられたアジャストスクリュー9が吸気バルブ4の上端を押圧し、吸気バルブ4をバルブスプリング11の反発力に抗して押し下げる。
そして、カム2のノーズ部2Bの頂部に至る途中の所定位置が第1入力ローラ15に当接するときに、吸気バルブ4は予め設定された最小リフト量LMINとなる(図8参照)。最小リフト量が選択されている状態で、ECU50に格納された制御プログラムおよびギャップセンサ7による出力値に基づいて、ECU50は、オイルリリーフ通路31を解放させる制御信号をソレノイドバルブ40に出力してソレノイドバルブ40をオンにするように設定されている。すると、図9に示すように、ソレノイドバルブ40のプランジャ41は没してオイルリリーフ通路31を開通させる。
図12は、吸気バルブ4が最小リフト量となったときにソレノイドバルブ40がオン状態となり、オイルリリーフ通路31が開通した状態を示している。このようにオイルリリーフ通路31が開くと、油圧室29内の作動油がオイルリリーフ通路31を介してオイルリザーブタンク30へ矢印fで示す方向に移動可能となる。
このとき、図9に示すように、バルブスプリング11の付勢力により、ロッカアーム5が支持軸3を支点として図中反時計回り方向(矢印eで示す方向)に押圧される。これに伴い揺動アーム6は、回転軸8を支点にして反時計回り方向に回動する。このとき揺動アーム6の他端の第2入力ローラ13はタペット23を後退させる方向(矢印dで示す方向)へ押圧する。タペット23の後退に伴い、タペット23内のピストン22の第2油圧室構成管22Aが、ガイド筒21側の第1油圧室構成管21Aに嵌合した状態で移動して油圧室29の容積を縮める。
ここで、オイル通路ケース25の入口部25Aでは、チェックバルブ26で逆流が阻止されているため、作動油がオイル通路ケース25の出口部25Bからオイルリリーフ通路31へ送り出される。そして、オイルリリーフ通路31に作動油が送り出されることにより、オイルリザーブタンク30ではスプリング34の付勢力に抗してピストン33を押し上げてピストン33の下のシリンダ32との間の空間に作動油を貯める。なお、オイルリザーブタンク30において、ピストン33の上昇に伴い、シリンダ32内の空気はエア抜き孔32Aから排出される。逆に、ピストン33が下降するときにはエア抜き孔32Aから空間がシリンダ32内へ流入するようになっている。
なお、オイルリザーブタンク30においては、ピストン33がオイルリリーフ孔32Cよりも上昇すると作動油がオイルリリーフ孔32Cから排出され図示しないオイルパンに回収されるようになっている。このようにオイルリリーフ通路31を開くことにより、油圧アクチュエータ20のタペット23を急に後退させることができる。したがって、図10の(1)の線で示すように、吸気バルブ4を速やかに閉じることが可能となり、ポンプ損失の低減効果を高めることができる。
なお、このように吸気バルブ4が速やかに上昇してバルブシート18に速い速度で衝突することを防止するため、図10の(1)のタイミングチャートにおいて一点鎖線の楕円で示すような制御を行っている。すなわち、図9に示す矢印d方向に、タペット23が後退するに伴い揺動アーム6の第1入力ローラ15が回転軸8を支点として反時計回り方向に回転すると、ロッカアーム5が支持軸3を支点として図中反時計回り方向に回動する。そして、ロッカアーム5の被検出部5Bがギャップセンサ7に対して所定距離まで近づくと、ギャップセンサ7はECU50へ検出信号を出力する。なお、図10の(1)にはギャップセンサ7の出力値として、ギャップセンサ7と被検出部5Bとの距離に基づきバルブリフト位置を算出して示している。
このとき、ECU50では、ギャップセンサ7からの出力信号に基づいてソレノイドバルブ40をオフにする制御信号を出力する。この結果、図13に示すように、ソレノイドバルブ40のプランジャ41が突出してオイルリリーフ通路31を閉じる。このようにオイルリリーフ通路31を閉じると、油圧室29とこれに連通するオイルリリーフ通路31内に封止された作動油がピストン22の後退を抑えるように作用する。すなわち、第2入力ローラ13の速やかな矢印d方向への移動が抑制される。これに伴い、図9に示すようなロッカアーム5の反時計回り方向(矢印e方向)への揺動の速度が抑制され、延いては吸気バルブ4の速やかな上昇が緩和される。したがって、吸気バルブ4がバルブシート18へ急激に衝突することを防止できる。なお、本実施の形態では、作動油の温度、油圧、エンジン回転数等の条件に応じてソレノイドバルブ40をオフにするタイミングの設定値を補正することが可能である。
図10の(1)の一点鎖線の楕円で示すように、吸気バルブ4のバルブシート18への着座時には、ECU50から制御信号が出力され、ソレノイドバルブ40をオン状態に切り換えプランジャ41が没した状態となり、オイルリリーフ通路31が開いた状態となる。図9に示すように、カム2が矢印a方向の回転が進んで第1入力ローラ15をノーズ部2Bが通過する際に第1入力ローラ15が押し下げられる。これに伴い、揺動アーム6は回転軸8を支点にして図中反時計回り方向に押圧される。
このとき、ロッカアーム5は、揺動アーム6から押圧されて、回転軸8を支点として図中時計回り方向に回動するように押圧される。しかし、バルブスプリング11の荷重が、リターンスプリング24とスプリング34とを合わせた荷重よりも大きく設定されているため、ロッカアーム5は図中時計回り方向に回動することはなく、図9に示すように、揺動アーム6が回転軸8を支点として図中反時計回り方向(矢印e方向)に回動し、第2入力ローラ13がタペット23を後退させる動作を行う。したがって、第1入力ローラ15をカム2のノーズ部2Bが通過しても、吸気バルブ4がリフトされることはない。
そして、図10に示すように、(1)の最小リフト量のリフト動作終了後であって、最大リフト量(3)のリフト動作が終了するクランク角に相当する角度までカム2が回転した後は、図14に示すように、油圧アクチュエータ20のリターンスプリング24がタペット23を矢印i方向へ突出させる。この際、油圧室29が拡張し、オイルリザーブタンク30内の作動油がオイルリリーフ通路31を通して油圧室29に流入する。その後、オイルリリーフ通路31を閉じて、オイルポンプ28からチェックバルブ26を介して油圧室29内に作動油を供給してタペット23が最大に突出した突出位置にして保持しておく。次のバルブリフト工程の前にタペット23を突出させておくことにより、再度吸気バルブ4を任意のリフト量で作動させることが可能になる。
図10における(2)は、本実施の形態に係る可変動弁装置100を用いたバルブリフトの変形例を示すものであり、最大リフト量のリフト後バルブを早閉じさせた場合のバルブリフト特性を示している。また、図10における(4)の線は比較例であり、ロストモーション機構を用いた可変動弁装置のバルブリフト特性を示している。
上述の本実施の形態に係る可変動弁装置100では、油圧アクチュエータ20のタペット23で第2入力ローラ15を押して揺動アーム6の揺動を規制しつつ、カム2の駆動力を第1入力ローラ15と揺動アーム6とを経てロッカアーム5に伝達する構成であるため、駆動損失を低減しつつロッカアーム5により吸気バルブ4の開閉を行うことが可能となる。そして、タペット23を油圧室29が狭くなる方向へ後退させることで、吸気バルブ4を任意のタイミングで閉じてバルブ作動特性を変更することが可能となる。
また、本実施の形態に係る可変動弁装置100では、第1入力ローラ15を第2直線L2の近傍に配置したため、ロッカアーム5とともに揺動運動する揺動アーム6を小型化および軽量化することが可能となる。このため、吸気バルブ4の開閉時に揺動アーム6に作用する慣性力を減少させ、バルブスプリング11の荷重を小さく設定できるとともに、各部品の摺動部で発生する摩擦損失を低減でき、可変動弁装置100の駆動損失を低減できる。
さらに、本実施の形態に係る可変動弁装置100では、吸気バルブ4のリフト量を減少させて揺動アーム6に作用する慣性力を所定値以下に減少させる必要が無いため、内燃機関の性能向上が図れる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、吸気バルブ4のバルブリフト量とバルブ作用角を小さくする際に、バルブリフト量とバルブ作用角を最大とした場合と同じ時期に吸気バルブ4を開くとともに、吸気バルブ4が閉じる時期だけを早めることができる。このため、吸気バルブ4のバルブリフト量とバルブ作用角を小さくする際に、従来のロストモーション機構を用いた可変動弁装置よりも同一吸入空気量において吸気バルブ4を大きく開くとともに早く閉じることができ、内燃機関のポンプ損失を低減できる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、吸気バルブ4をリフトさせるときに、油圧通路による油圧駆動系を用いないため、油圧駆動に伴う圧力損失が発生せず、可変動弁装置100全体の駆動損失を低減できる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、第1入力ローラ15および第2入力ローラ13が、互いに軸方向へ離れかつ半径方向に互いに重なり合うように、揺動アーム6に配置されているため、揺動アーム6の長さおよび幅を縮小して軽量化が図れ、吸気バルブ4の開閉時に揺動アーム6に作用する慣性力を減少させて可変動弁装置100の駆動損失を低減できる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、吸気バルブ4をリフトさせる前に、オイルポンプ28から供給される作動油で油圧室29を拡張させるともに、吸気バルブ4をリフトさせる際に油圧室29の圧力上昇でチェックバルブ26を閉じ、吸気バルブ4を最大リフトさせたときと同じバルブリフト特性でリフトさせることができる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、ソレノイドバルブ40によりオイルリリーフ通路31を任意のタイミングで解放(開通)させることで、吸気バルブ4を即座に閉じることが可能となる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、カム2の回転によりノーズ部2Bが第1入力ローラ15を最大に反時計回り方向に回動させた後、リターンスプリング24によって油圧室29を拡張させ、ピストン22で第2入力ローラ13を押して揺動アーム6を揺動させ、第1入力ローラ15をカム2のカム面に常時押し付けることができる。したがって、本実施の形態の係る可変動弁装置100によれば、揺動アーム6のがたつきや不安定な動作が発生することを防止できる。また、リターンスプリング24によって油圧室29の容積が拡大する場合に、オイルリザーブタンク30に貯えた作動油を油圧室29に供給することができ、作動油を効率よく使うことができ、オイルポンプの負担を低減することもできる。
本実施の形態に係る可変動弁装置100では、油圧室29内に所定量の作動油を溜める構成であるため、作動油が緩衝材として機能して吸気バルブ4がバルブシート18に着座する際の衝撃を緩和することができる。
[その他の実施の形態]
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施の形態では、揺動アーム6の第1入力ローラ15にカム2が当接して、第2入力ローラ13に油圧アクチュエータ20のタペット23の先端面が当接するように設定したが、逆に、第1入力ローラ15に油圧アクチュエータ20のタペット23の先端面が当接し、第2入力ローラ13にカム2が当接する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、揺動アーム6を一対のアームプレート12で構成したが、単体のアーム体で構成しても勿論よい。
100 可変動弁装置
1 カム軸
2 カム
2A ベース円部
2B ノーズ部
3 支持軸
4 吸気バルブ
5 ロッカアーム
5A アーム先端部
5B 被検出部
6 揺動アーム
7 ギャップセンサ
8 回転軸
9 アジャストスクリュー(バルブ駆動部)
11 バルブスプリング
13 第2入力ローラ(第2接触部)
14 第2ローラピン
15 第1入力ローラ(第1接触部)
16 第1ローラピン
18 バルブシート
20 油圧アクチュエータ
21 ガイド筒
21A 第1油圧室構成管
22 ピストン
22A 第2油圧室構成管
23 タペット(出没部)
24 リターンスプリング
25 オイル通路ケース
26 チェックバルブ
27 オイル供給通路
28 オイルポンプ
29 油圧室
30 オイルリザーブタンク(アキュムレータ)
31 オイルリリーフ通路
32 シリンダ
32C オイルリリーフ孔
33 ピストン
34 スプリング
40 ソレノイドバルブ
41 プランジャ
50 ECU
60 シリンダヘッド側部材

Claims (4)

  1. 支持軸に揺動自在に軸支され、揺動動作に伴って吸気バルブを開閉可能とするロッカアームと、該ロッカアームの近傍に配置されたカム軸に固定され、該カム軸の回転に伴って前記ロッカアームを揺動可能とするカムと、油圧室を有する油圧アクチュエータと、を備え、前記吸気バルブがリフトしている間に、前記油圧室の油圧を低下させることにより前記吸気バルブが閉じるタイミングを変更可能とする内燃機関の可変動弁装置において、
    前記ロッカアームは、前記吸気バルブに当接して開閉動作させるバルブ駆動部を一体に備え、
    前記油圧アクチュエータは、油圧によって軸方向に移動して突出した突出位置と前記油圧室側へ後退した後退位置とに変位する出没部を有し、
    前記ロッカアームの長手方向で前記支持軸と前記バルブ駆動部との間に、揺動アームの一端部が回転軸で回動自在に軸支されるとともに、該揺動アームに前記回転軸からの距離が異なる第1接触部と第2接触部とが前記揺動アームの長手方向に沿って設けられ、
    前記第1接触部が前記カムと接触し、前記第2接触部が前記出没部と接触し、
    前記ロッカアームは、前記出没部が突出位置に配置された状態で、前記カムの回動に伴って前記揺動アームを介して駆動されて前記バルブ駆動部で前記吸気バルブを押し下げ可能であり、前記出没部が前記後退位置に配置された状態で、前記吸気バルブを押し下げ不能に設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記第1接触部は、前記回転軸と前記第2接触部との間に配置され、
    前記支持軸の中心と前記回転軸の中心とを結ぶ直線を第1直線とし、前記回転軸の中心と前記第2接触部の中心との間を結ぶ直線を第2直線とした場合、前記第1直線と前記第2直線とがなす角度が鋭角に設定され、
    前記第2直線に対して前記支持軸と同じ側にて前記出没部を前記第2接触部と接触させ、かつ前記出没部を前記後退位置に配置させた場合、前記第1直線と前記第2直線のなす角度が減少するように当該出没部が配置され、
    前記第1接触部を前記第2直線の近傍に配置し、前記第1接触部の中心を通り前記第1直線と平行な直線を第3直線とした場合、該第3直線に対して前記ロッカアームが配置される側とは反対側にて前記第1接触部が前記カムのベース円部と接触することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記出没部は、前記第2接触部と接触する接触面が前記カム側を向くように配置され、前記出没部と前記カムとに挟まれる空間に前記第1接触部と前記第2接触部とが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記第1接触部は第1ローラ軸で軸支された第1入力ローラであり、前記第2接触部は第2ローラ軸で軸支された第2入力ローラであり、前記第1ローラ軸および前記第2ローラ軸は前記支持軸と平行をなし、前記第1入力ローラと前記第2入力ローラとが、互いに軸方向へ沿って互いに離れかつ半径方向に沿って互いに重なり合うように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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