JP5923978B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
図1〜9を用いて本発明の実施の形態に係る可変動弁装置100の構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る可変動弁装置100は、カム軸1と、このカム軸1に固定されたカム2と、カム軸1の側方(左斜め下方)にカム軸1と平行に配置された支持軸3と、揺動動作に伴って吸気バルブ4を開閉させるロッカアーム5と、揺動アーム6と、油圧アクチュエータ20と、アキュムレータとしてのオイルリザーブタンク30と、ソレノイドバルブ40と、エンジンコントロールユニット(ECU)50と、を備えて概略構成されている。
吸気バルブ4は、図示しないシリンダヘッド側のバルブガイドで軸方向に進退可能に設けられ、上端がバルブリテーナ17で支持されたバルブスプリング11により引き上げる方向(吸気ポートと燃焼室とを閉じる方向)に付勢されている。図6に示すように、吸気バルブ4は、閉弁時にシリンダヘッド側に設けられたバルブシート(弁座)18に接触している。
図1〜3に示すように、カム軸1は、図示しないシリンダヘッド側の軸受け部に回転自在に支持され、図示しないチェーンやベルト等により図示しないクランクシャフトと連動して回転するようになっている。カム軸1の回転数は、例えばクランクシャフトの回転数の1/2となるように設定されている。
図1〜3に示すように、ロッカアーム5は、一端部が支持軸3に揺動自在に軸支されている。ロッカアーム5の他端側のアーム先端部5Aには、吸気バルブ4の上端に当接するバルブ駆動部としてのアジャストスクリュー9が下方に突出するようにロックナット10で締結されている。後で詳しく説明するが、このアジャストスクリュー9がアーム先端部5Aより下方に突出する長さを調整することにより、カム2に対するロッカアーム5の相対的な姿勢が変わり、バルブタイミングを調整することができる。
図2および図3に示すように、本実施の形態における揺動アーム6は、ロッカアーム5を挟んで互いに対向するように組み付けられた一対のアームプレート12で構成されている。一対のアームプレート12は、一端部(下端部)が、ロッカアーム5を挟んだ状態で、ロッカアーム5を貫通する回転軸8により、ロッカアーム5に対して揺動自在に軸支されている。
図4に示すように、本実施の形態で用いる油圧アクチュエータ20は、内部に第1油圧室構成管21Aを同軸的に備えるガイド筒21と、第1油圧室構成管21Aにスライド自在に嵌合する第2油圧室構成管22Aを備えたピストン22と、ピストン22を収納した状態でガイド筒21にスライド自在に嵌合する円筒容器状のタペット(出没部)23と、ガイド筒21とピストン22との間に介在されピストン22およびタペット23をガイド筒21から突出する方向に付勢するリターンスプリング24と、ガイド筒21の上部に設けられ第1油圧室構成管21Aに連通するオイル通路ケース25と、オイル通路ケース25に設けられたチェックバルブ26と、チェックバルブ26を介してオイル通路ケース25に連通するオイル供給通路27と、オイル供給通路27に接続されたオイルポンプ28と、を備えて構成されている。
図5に示すように、オイルリザーブタンク30は、下部にオイルリリーフ通路31が連通するシリンダ32と、このシリンダ32内に収納されたピストン33と、シリンダ32の上部内壁とピストン33との間に介在されピストン33をシリンダ32の下部内壁へ向けて付勢するスプリング34と、備えて構成されている。シリンダ32の上部には、エア抜き孔32Aが形成されている。また、シリンダ32の側壁32Bの所定の高さ位置には、オイルリリーフ孔32Cが形成されている。
次に、本実施の形態に係る可変動弁装置100の動作について説明する。
(最大リフト量が選択された場合)
図6は、エンジンの負荷および回転数が所定の運転領域のときに吸気バルブ4の最大リフト量LMAXの設定が選択された場合の吸気バルブ4の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態を示す正面図である。図7は、吸気バルブ4の最大リフト量の設定が選択された場合において、吸気バルブ4が作動してリフト量が最大となった状態を示している。
次に、エンジンの負荷および回転数が所定の運転領域のときに吸気バルブ4の最小リフト量(LMIN)の設定が選択された場合、吸気バルブ4の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態は、図6に示した状態と同様である。図8は、吸気バルブ4の最小リフト量の設定が選択された場合において、吸気バルブ4が作動して最小リフト量となったときのバルブリフト状態を示している。図9は、吸気バルブ4の最小リフト量の設定が選択された場合において、油圧アクチュエータ20、オイルリザーブタンク30、およびソレノイドバルブ40の作動に基づいて吸気バルブ4を閉じた状態を示している。
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
1 カム軸
2 カム
2A ベース円部
2B ノーズ部
3 支持軸
4 吸気バルブ
5 ロッカアーム
5A アーム先端部
5B 被検出部
6 揺動アーム
7 ギャップセンサ
8 回転軸
9 アジャストスクリュー(バルブ駆動部)
11 バルブスプリング
13 第2入力ローラ(第2接触部)
14 第2ローラピン
15 第1入力ローラ(第1接触部)
16 第1ローラピン
18 バルブシート
20 油圧アクチュエータ
21 ガイド筒
21A 第1油圧室構成管
22 ピストン
22A 第2油圧室構成管
23 タペット(出没部)
24 リターンスプリング
25 オイル通路ケース
26 チェックバルブ
27 オイル供給通路
28 オイルポンプ
29 油圧室
30 オイルリザーブタンク(アキュムレータ)
31 オイルリリーフ通路
32 シリンダ
32C オイルリリーフ孔
33 ピストン
34 スプリング
40 ソレノイドバルブ
41 プランジャ
50 ECU
60 シリンダヘッド側部材
Claims (4)
- 支持軸に揺動自在に軸支され、揺動動作に伴って吸気バルブを開閉可能とするロッカアームと、該ロッカアームの近傍に配置されたカム軸に固定され、該カム軸の回転に伴って前記ロッカアームを揺動可能とするカムと、油圧室を有する油圧アクチュエータと、を備え、前記吸気バルブがリフトしている間に、前記油圧室の油圧を低下させることにより前記吸気バルブが閉じるタイミングを変更可能とする内燃機関の可変動弁装置において、
前記ロッカアームは、前記吸気バルブに当接して開閉動作させるバルブ駆動部を一体に備え、
前記油圧アクチュエータは、油圧によって軸方向に移動して突出した突出位置と前記油圧室側へ後退した後退位置とに変位する出没部を有し、
前記ロッカアームの長手方向で前記支持軸と前記バルブ駆動部との間に、揺動アームの一端部が回転軸で回動自在に軸支されるとともに、該揺動アームに前記回転軸からの距離が異なる第1接触部と第2接触部とが前記揺動アームの長手方向に沿って設けられ、
前記第1接触部が前記カムと接触し、前記第2接触部が前記出没部と接触し、
前記ロッカアームは、前記出没部が突出位置に配置された状態で、前記カムの回動に伴って前記揺動アームを介して駆動されて前記バルブ駆動部で前記吸気バルブを押し下げ可能であり、前記出没部が前記後退位置に配置された状態で、前記吸気バルブを押し下げ不能に設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記第1接触部は、前記回転軸と前記第2接触部との間に配置され、
前記支持軸の中心と前記回転軸の中心とを結ぶ直線を第1直線とし、前記回転軸の中心と前記第2接触部の中心との間を結ぶ直線を第2直線とした場合、前記第1直線と前記第2直線とがなす角度が鋭角に設定され、
前記第2直線に対して前記支持軸と同じ側にて前記出没部を前記第2接触部と接触させ、かつ前記出没部を前記後退位置に配置させた場合、前記第1直線と前記第2直線のなす角度が減少するように当該出没部が配置され、
前記第1接触部を前記第2直線の近傍に配置し、前記第1接触部の中心を通り前記第1直線と平行な直線を第3直線とした場合、該第3直線に対して前記ロッカアームが配置される側とは反対側にて前記第1接触部が前記カムのベース円部と接触することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 前記出没部は、前記第2接触部と接触する接触面が前記カム側を向くように配置され、前記出没部と前記カムとに挟まれる空間に前記第1接触部と前記第2接触部とが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記第1接触部は第1ローラ軸で軸支された第1入力ローラであり、前記第2接触部は第2ローラ軸で軸支された第2入力ローラであり、前記第1ローラ軸および前記第2ローラ軸は前記支持軸と平行をなし、前記第1入力ローラと前記第2入力ローラとが、互いに軸方向へ沿って互いに離れかつ半径方向に沿って互いに重なり合うように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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