JP5215076B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の電動ミラー操作等に好適なスイッチ装置に関する。
スイッチケースに対して操作ノブを任意方向へ揺動自在に取付けて、例えば、操作ノブの周縁部に上下左右各方向毎に対応した押圧ポイントを90°間隔で設け、いずれかの押圧ポイントを選択的に押すと、上下調整用及び左右調整用の2個のモータで構成されたミラー傾動モータを正転又は逆転させ、ミラーの傾きを調整するようにした電動ミラー用のスイッチ装置は公知である。また、押圧ポイントを略45°間隔で設け、斜め位置を押しても調整できるようにしたものもある。
実公平5−5629号公報 特許第3766251号公報
このようなスイッチ装置の概略構造を図21及び図22に示す。図21は要部の分解図であり、略正方形をなす操作ノブ1の裏面に4本の取付脚2(図22参照)を突出させ、スイッチケース3に設けられた取付穴4内へ取付脚2を入れて、その先端の爪2aを取付穴4の周囲に設けられた周壁4aのフランジ4bへ係合させることにより、操作ノブ1を取付脚2の上へ取付ける。
操作ノブ1と取付脚2の間には、ゴムバネ5が介在され、8個のリフトバネ5aが略45°間隔で一体に突出形成され、それぞれの先端が操作ノブ1の周縁部裏側を支持することにより操作ノブ1を持ち上げ支持している。これらの支持点は操作ノブ1の周縁部に略45°間隔で設定された押圧ポイントP1〜P8に対応し、この押圧ポイントのいずれかを押すと、対応するリフトバネ5aとその両隣の計3つを同時に圧縮して弾性変形させることにより操作ノブを傾かせ、操作ノブの押圧を解くと、リフトバネ5aが復元変形して操作ノブの傾きを戻す。
8つのリフトバネ5aのうちの3つにはアクチュエータロッド6が収容され、その下端は、スイッチケース3の上面に形成された穴3aからスイッチケース3内へ入り、スライダー7の斜面7aに当接している。スライダー7はアクチュエータロッド6に応じて3個設けられ、それぞれが可動接点8を備えるとともに、リターンバネ7bに抗して回路基板9上を摺動自在であり、アクチュエータロッド6の押し下げにより、スライダー7がリターンバネ7bに抗して移動すると、可動接点8が回路基板9上の固定接点9aと接触してオンとなる。アクチュエータロッド6の押し下げが解かれると、スライダー7はリターンバネ7bにより元位置へ戻され、オフとなる。
アクチュエータロッド6,スライダー7,可動接点8、リターンバネ7b及び固定接点9aによりスイッチ素子を構成する。3つのスイッチ素子のオン・オフを組み合わせることにより、上下方向調節用のモータの正逆転並びに左右方向調節用のモータを正逆転を制御できることになり、8個のリフトバネ5aに対して、より少ない3つのスイッチ素子を設けるだけで足り、リフトバネ5aの数に対してスイッチ素子の使用個数を削減できる。
図22は操作ノブの操作状態を模式的に示す図であり、Aは中立状態、Bは操作ノブ1を押し下げ途中の状態、Cは操作ノブ1を十分に押し下げた状態を示す。Aにおいて仮想線で示すように、操作ノブ1の中央を押せば、操作ノブ1全体が下降し、このときは、全スイッチ素子がオンとなって中立状態を保つ。いずれかの押圧ポイント(この例ではP7)を押すと、Bに示すように、この押圧ポイントに近い取付脚2が下方へ突出するとともに、反対側の取付脚2におけるスイッチケース3との係合部を支点として操作ノブ1が押圧ポイントP7側へ傾き、押圧ポイントP7近傍部にてリフトバネ5aを押し、十分に押し込むとCの状態になる。このとき、押し込み方によっては、Cに示すように、支点側となる取付脚2も動いて、若干下方へ移動する。
上記のような従来構造の場合、操作ノブ1は押圧によりスイッチケース3に対して上下方向へ移動する。操作ノブ1を揺動させたときも同様である。したがって、操作ノブ1の操作にフワフワ感が生じることがあり、このようなフワフワ感のある操作を嫌って、より強い節度感のある操作性を要求されることがあるので、このための構造が望まれている。
また、図21に示すように、押圧ポイントP1〜P8に沿って配置された8個のリフトバネ5aのうち、いずれか一つの押圧ポイントを押すことにより、その押圧ポイントと、隣り合う押圧ポイントの計3個が同時に押し込まれる。そこで、3個のスイッチ素子を押圧ポイントP4、P6及びP8に設けると、押圧ポイントP2以外はどの押圧ポイントを押しても、いずれかのスイッチ素子を切り換えるので、その応答としてミラー調整モータが作動する。しかし、押圧ポイントP2を押すと、隣り合うものを含め、いずれの押圧ポイントP1〜P3もスイッチ素子が対応配置されていないから、ミラー調整モータの応答動作がない。したがって、操作ノブ1を操作しても何の反応もないため、故障と誤解されるおそれがあるので、このような事態の解消も望まれる。
本願はこのような課題を解決するものである。
上記課題を解決するため請求項1に係るスイッチ装置は、回路基板を設けたスイッチケースと、このスイッチケースに対して任意方向へ揺動自在に取付けられた操作ノブと、この操作ノブとスイッチケースの間に操作ノブの周縁に沿って複数配置されて操作ノブをスイッチケース側から持ち上げ支持し、操作ノブの揺動により選択的に圧縮されるリフトバネと、このリフトバネと対応して配置され、かつリフトバネの数より少ない数で回路基板上に設けられた複数のスイッチ素子とを備え、この複数のスイッチ素子が操作ノブの揺動方向により選択的に押されて切り換えられるスイッチ装置において、
操作ノブとスイッチケースの間にリング状をなすジョイント部材を介在させ、
このジョイント部材に対して操作ノブを第1の揺動中心軸線の回りへ揺動自在に取付けるとともに、
前記ジョイント部材をスイッチケースに突出形成されたノブ取付部に対して前記第1の揺動中心軸線と直交する第2の揺動中心軸線の回りへ揺動自在に取付けることにより、
操作ノブをスイッチケースに対してジョイント部材を介して、ユニバーサルジョイント式に取付けたことを特徴とする。
また、前記スイッチ素子が対応配置されていないリフトバネを前記操作ノブで押したとき、別のリフトバネに対応して配置されているスイッチ素子を押す連動押圧部を備えたことを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1において、前記ジョイント部材における前記第1の揺動中心軸線上に第1揺動軸を一体に突出形成し、この第1揺動軸を操作ノブへ係合させるとともに、第1揺動軸の先端を係合が容易になるようテーパー面にしたことを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1〜2のいずれかにおいて、前記スイッチケースに形成された前記ノブ取付部のうち前記第2の揺動中心軸線上に第2揺動軸を一体に突出形成し、この第2揺動軸をジョイント部材へ係合させるとともに、第2揺動軸の先端を係合が容易になるようテーパー面にしたことを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ノブ取付部を筒状に形成し、その内部空間内へ操作ノブに透過光表示をするためのバルブを配置し、
このバルブを囲んで前記複数のスイッチ素子をスイッチケース内に設け、
かつスイッチ素子の配置されない部分を利用してバルブから周辺部を光を導く導光材をスイッチケース内に設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、操作ノブをジョイント部材へ第1の揺動中心軸線の回りへ揺動自在に取付け、ジョイント部材をスイッチケースのノブ取付部へ第1の揺動中心軸線と直交する第2の揺動中心軸線の回りへ揺動自在に取付けることにより、ジョイント部材を介して操作ノブをスイッチケースへユニバーサルジョイントしたので、操作ノブをあらゆる方向へ揺動させることができるとともに、第1及び第2の揺動中心軸線を中心とする軸着による揺動のため、フワフワ感を解消して適度な節度感のある良好な操作感を得ることができ、操作の信頼感を高めることができる。
さらに、スイッチ素子が存在しない位置の押圧ポイントを押したとき、この押圧ポイントの押圧により連動してジョイント部材が揺動し、連動押圧部がスイッチ素子を押して切り換えることができる。このため、操作ノブ操作時におけるモータの無作動のような、応答側の不作動を回避し、必ず応答作動をさせることができるため、故障等の誤解を生じさせず、操作の信頼性を高めることができる。
請求項の発明によれば、ジョイント部材に第1の揺動中心軸線に沿う第1揺動軸をなす係合突起を設けたので、操作ノブに対してジョイント部材を容易に係合一体化できる。しかも、係合突起の先端をテーパー面にしたので、係合をさらに容易にする。
請求項の発明によれば、ノブ取付部に第2の揺動中心軸線に沿う第2揺動軸をなす係合突起を設けたので、ノブ取付部に対してジョイント部材を容易に係合一体化できる。しかも、係合突起の先端をテーパー面にしたので、係合をさらに容易にする。
請求項の発明によれば、ノブ取付部の中空部を利用してバルブを収容したので、操作ノブの透過光表示が容易になる。しかも、バルブを中央に配置し、その周囲にすくない数のスイッチ素子を配置するので、スイッチ素子が配置されない空隙部を利用してバルブの光をスイッチケースの中心部から周辺部まで導く導光材を効率的に配置できる。
以下、図面に基づいて自動車用電動ミラー操作用のミラースイッチとして構成された一実施例を説明する。図1は平面図、図2は正面図である。このミラースイッチ10は、車体の左右に設けられた電動ミラー(図示せず)のそれぞれに設けられている上下方向調節用モータ又は左右方向調節用モータ(いずれも図示せず)を正逆転制御するためのスイッチ装置であり、操作の対象を左右の電動ミラーのうちいずれか一方を選択するためのスライドスイッチ11と、スライドスイッチ11により選択された左右いずれか一方の電動ミラーについて、上下左右いずれかの傾きを調整するため、上下方向調節用モータ又は左右方向調節用モータを正逆転制御するための押圧スイッチ12を備える。
スライドスイッチ11は上ケース13上を図1の左右方向へスライド自在のスライドノブ11aを備え、図1の左側のL位置へスライドさせると、車体左側の電動ミラーに操作対象を切り換え、右側のR位置へスライドさせると車体右側の電動ミラーに操作対象を切り換えられる。中央は中立位置である。上ケース13は後述する下ケースと共にスイッチケースを構成する。
押圧スイッチ12は、上ケース13上の略正方形の凹部14内に配置された円形の操作ノブ15を備える。操作ノブ15の周縁部には略45°間隔で押圧ポイント押圧ポイントP1〜同P8が設けられる。このうち、押圧ポイントP1を上、押圧ポイントP3を右、押圧ポイントP5を下、押圧ポイントP7を左の操作に対応させ、押圧ポイントP1とP5を通る線を第1の揺動中心軸線L1,押圧ポイントP3とP7を通る線を第2の揺動中心軸線L2とする。押圧ポイントP1、P3,P5及びP7の位置には目印の突起16が突出形成されている。
操作ノブ15と押圧スイッチ12の間には8個のリフトバネ17が設けられている。リフトバネ17は押圧ポイントP1〜同P8に対応する位置に設けられている。操作ノブ15の上面が属する平面内にて直交する2つの軸線L1,L2の交点O(図1)を通り、L1,L2と直交する線をL3(図2)とする。この線L3は操作ノブ15の中央をまっすぐ下方へ押し下げるときの押圧方向を示す。
スライドスイッチ11は、押圧スイッチ12が設けられる凹部14より一段高くなって、上ケース13の一端部側に形成されている段部18上に設けられている。上ケース13の内側には後述する下ケースが嵌合され、この下ケースからカプラ19が下方へ突出形成されている。
図3は操作ノブ15を取り去った状態におけるミラースイッチ10の斜視図、図4はミラースイッチ10全体の分解斜視図である。図3に示すように、凹部14の中央から上方へ一体に突出するノブ取付部20が略八角形の筒状部として設けられ、このノブ取付部20の周囲に間隔をもって略八角形のリング状をなすジョイント部材21が嵌合されている。ノブ取付部20とジョイント部材21は後述するように、第1の揺動中心軸線L1(図1)の回りへ揺動自在に係合される。
ノブ取付部20の周囲における凹部14内には、略正方形のシール板22が被せられ、このシール板22の周囲にリフトバネ17が一体に突出形成されている。
シール板22はゴム製であり、リフトバネ17を除く部分は平坦なゴム板であって、凹部14の段差と同程度の肉厚を有し、上ケース13の内部に対するシールとして機能する。なお、シール板22は、シール機能及びリフトバネ17におけるリフトバネ機能を果たすものであれば、他の適宜合成樹脂製の弾性部材であってもよい。
上ケース13及びジョイント部材21はそれぞれ樹脂製であり、ジョイント部材21は八角形の辺の一つに第1揺動軸をなす係合突起23が外方へ一体に突出形成され、この係合突起23が設けられた辺と周方向へ90°異なる辺には係合穴24が設けられ、ここに第2揺動軸をなす係合突起25が係合している。係合突起25はノブ取付部20に突出形成されている。これら係合突起23及び係合穴24も、それぞれ180°間隔で反対側の辺にも形成され、それぞれ対をなし、ノブ取付部20の中心軸線(すなわちL3、図2参照)を挟んで反対方向へ突出している
図4に示すように、シール板22は中央にノブ取付部20が貫通する中央穴26が設けられ、ここへノブ取付部20を通すことにより、ノブ取付部20の周囲に形成された座部14a上へ被せられる。座部14aは、凹部14の内側へ若干高くなるように形成され、3ケ所のコーナー部に各1個づつ計3個の貫通穴27が形成されている。貫通穴27の位置は押圧ポイントP4、P6及びP8に対応している。
これらの貫通穴27内には、それぞれアクチュエータロッド28の下端側が入れられ、各上端側は、押圧ポイントP4、P6及びP8に対応しているリフトバネ17の各内側へ予め入れられている。各リフトバネ17は操作ノブ15の揺動により押され、圧縮されて弾性変形する。このときアクチュエータロッド28が収容されているリフトバネ17は、圧縮されると同時にアクチュエータロッド28を下方へ押し込むようになっている。アクチュエータロッド28は本実施例におけるスイッチ素子の一部を構成する。
上ケース13内の各アクチュエータロッド28に対応する位置には、それぞれスライダ30が計3個配置され、それぞれの一端部に設けられた斜面31に対応する各アクチュエータロッド28の下端部が当接するようになっている。スライダ30の凹部32内にはそれぞれリターンスプリング33が収容されている。リターンスプリング33は一端をスライダ30の斜面31近傍壁部に当接し、他端を上ケース13側へ当接することにより、斜面31がアクチュエータロッド28を押し上げる方向へ付勢している。
各スライダ30の底面にはそれぞれ可動接点34が設けられる。各スライダ30は回路基板35の上を摺動自在であり、このとき、可動接点34が回路基板35上に対応して設けられている固定接点36上を摺接することにより、接点接続がオン・オフに切り換わるようになっている。この例ではいずれも常開であり、スライダ30がリターンスプリング33に抗して移動するときのみ閉じるようになっている。
回路基板35の中央にはバルブ穴37が設けられ、ここにバルブ38が下方から差し込まれて取付けられる。回路基板35は下ケース40上へ取付けられる。下ケース40には複数の端子41が一体に設けられ、一端を回路基板35へ接続し、他端側を下ケース40と一体に形成されたカプラ19内へ突出させている。
下ケース40の一部には凹部42が設けられ、この中をスライダ43が摺動自在となっている。スライダ43は上方へ開放された中空柱状のホルダ部44を一体に有し、下ケース40を上ケース13と組合せ一体化したとき、ホルダ部44を段部18内へ入れ、かつ段部18の上面に形成された長穴29内へスライドノブ11aに設けられた脚部11bを差し込み、さらに脚部11bをホルダ部44の中へ差し込むことにより、スライドノブ11aと一体にスライダ43が移動するようになっている。スライダ43には可動接点34が設けられ(図4参照)、回路基板35の裏面側には固定接点が設けられ、スライダ43の移動により、接点の接続が切り換わるようになっている。
45はクリックピン、46はクリックスプリングであり、これらによりスライダ43の移動にクリック感を与えるクリック機構をなしている。47は導光材であり、バルブ38の光を段部18内部へ導く。48は上ケース13の側壁に形成された係合穴であり、下ケース40を下方へ開放されている上ケース13の内側へ下方から嵌合すると、下ケース40の側部に形成された爪49が係合して一体化する。
このミラースイッチ10を組み立てるには、まず下ケース40の凹部42へスライダ43を入れ、予めバルブ穴37にバルブ38を嵌合した回路基板35を下ケース40の上へ重ねて一体化して下ケース小組体を作る。
次に、上ケース13内へスイッチ素子及び導光材47を入れ、凹部14の裏面側となる部分の所定場所に収容し、下から下ケース小組体を嵌合して、爪49を係合穴48と係合させることにより、上ケース13と下ケース40を一体化した上下ケース小組体を作る。
上下ケース小組体は、アクチュエータロッド28の上部が貫通穴27より上方へ突出しているので、これらにリフトバネ17が被さるように、シール板22を凹部14の座部14a上へ被せる。これにより、シール板22の中央穴26からノブ取付部20が上方へ突出するので、予め操作ノブ15の内側へジョイント部材21を係合突起23で係合一体化したものをノブ取付部20に被せ、ジョイント部材21の係合穴24へノブ取付部20の係合突起25を係合させて、操作ノブ15及びジョイント部材21を一体化しする。
続いて、脚部11bを長穴29から段部18内側に入っているホルダ部44内へ差し込むことにより、ミラースイッチ10が組み立てられる。
図5は図2の5−5線断面図である。ノブ取付部20の中心L3を挟んで対向する一対の係合突起23を通る第1の揺動中心軸線L1(図1)に沿う断面である。操作ノブ15の頂面50は中央が下方へ凹むように凹面状をなし、その裏面に下方へ突出する取付脚51が一体に左右一対で形成されている。この取付脚51にはジョイント部材21から突出形成された係合突起23が係合し、操作ノブ15とジョイント部材21が一体化する。
左右の係合突起23は第1の揺動中心軸線L1上にあるので、操作ノブ15は第1の揺動中心軸線L1の回りへ揺動自在となる。このときジョイント部材21は係合突起25でノブ取付部20と係合一体化されているから、操作ノブ15と一体に揺動しない。但し、操作ノブ15を係合突起25の回りに揺動させれば、ジョイント部材21は一体に揺動する。
操作ノブ15の周壁部52の下端面52aが、リフトバネ17の平坦な上端面53に当接し、上端面53で操作ノブ15の周壁部52の下端面52aを支持し、リフトバネ17が弾性変形しない状態で周壁部52の下端面52aを水平にする。リフトバネ17が圧縮されて弾性変形したときは、上端面53で周壁部52の下端面52aを水平状態まで押し上げるように弾力付勢する。リフトバネ17は中空の略円錐台形状(ドーム状という)をなし、図示の2つのリフトバネ17はそれぞれ押圧ポイントP1及びP5に相当する位置にあり、内部はアクチュエータロッドが収容されず空になっている。このような空のものをダミーということにする。
シール板22の周囲は一段低い段差部54をなし、座部14aの周囲に嵌合し、座部14a周囲の凹部14上に密着する。これによりシール板22の周囲における凹部14の座部14a周囲との嵌合部を液密にシールし、座部14aの貫通穴27(図4及び図16参照)からスイッチケース内部へ水が入り込まないように防水している。
ノブ取付部20の中心部に形成される軸穴55の下部内にはバルブ38が嵌合される。
導光材47は断面略L字形をなし、水平部47aと直立部47b及びこれらの間の屈曲部が略45°の傾斜面として形成される反射面47cを備え、水平部47aの一端をバルブ38の近傍に位置し、他端側となる反射面47c部分をホルダ部44の近傍に配置し、直立部47bをホルダ部44と略平行に段部18内にて上下方向へ配置する。
このようにすると、バルブ38の光を水平部47aからホルダ部44側となる周辺部まで導き、反射面47cで略直角に曲げて直立部47b内を上方へ導き、段部18の頂面に形成されたレンズ56よりスライドスイッチ11の位置を透過光表示する。なお、水平部47aのバルブ38近傍となる一端部の上方におけるノブ取付部20の下端及び凹部14の下面は、反射面47c側へ向かって斜め下がりにカットされた斜面部をなし、バルブ38の光を導光材47へ導きやすくなっている。
図6は図1の6−6線に沿う断面であり、第2の揺動中心軸線L2に沿う断面でもある。ノブ取付部20の上部左右に外方へ突出形成された一対の係合突起25は、それぞれジョイント部材21に形成された係合穴24へ係合する。これにより、ジョイント部材21は操作ノブ15と一体になって係合突起25の周り、すなわち第2の揺動中心軸線L2の周りに移動可能になる。
このとき、操作ノブ15のみをジョイント部材21に対して係合突起23を中心に図の左右へ揺動させることができ、ジョイント部材21はノブ取付部20と係合突起25で一体化されて揺動できない。但し、操作ノブ15を第2の揺動中心軸線L2の回りに揺動させれば、ジョイント部材21は操作ノブ15と一体になって、ノブ取付部20に対して係合突起25の回りに揺動する。
このように、操作ノブ15はノブ取付部20へ、ジョイント部材21を介して第1及び第2の揺動中心軸線L1及びL2に沿う第1及び第2の揺動中心軸をなす係合突起23及び25による軸着でユニバーサルジョイントされることになり、操作ノブ15はノブ取付部20に対して、中心線であるL3(図2)の回りへ全周上の任意位置にて、その場所を押すことにより任意方向へ揺動できる。
図7はスイッチ素子及び導光材47が設けられた状態における上ケース13の底部を下方から示す図である。上ケース13内には、略長方形の3つのスライド枠部57が中央の軸穴55を囲んで略コ字形に設けられ、それぞれの中にスライダ30がスライド自在に収容される。各リターンスプリング33の一端はスライド枠部57の短辺側壁面に当接固定される。
導光材47はバルブのソケット部38aの近傍でスライド枠部57が設けられていない部分に水平部47aの一端が配置され、直立部47bは段部18内に位置する。すなわち、導光材47は、周辺部である段部18側に向かって広がる略三角形状をなし、広幅部が段部18内へ入っている。
図8〜10は操作ノブ15を示し、図8は平面図、図10は底面図、図9は図8の9−9線断面図である。これらの図に示すように、操作ノブ15は頂面50とその周囲へ環状に形成される周壁部52とからなる下方へ開放された容器状をなし、操作ノブ15の裏面には一対の取付脚51が一体に突出形成され、それぞれの先端部に係合穴60が設けられる。また、係合穴60よりも先端側には、先端に向かって肉厚が薄くなるように変化するガイド斜面61が設けられ、一対の周壁部52間にジョイント部材21を押し込むとき、各係合突起23がガイド斜面61に案内されて容易に係合穴60へ係合するようになっている。
また、図10に示すように、周壁部52の下端面52aには周方向へ略45°間隔で押圧リブ62,63,64が計8個一体に形成される。このうち、押圧ポイントP1,P3,P5,P7に相当する位置に形成されるリブ62は、径方向の突起が一本突出するだけの底面視略凸字状をなし、第1の揺動中心軸線L1又は第2の揺動中心軸線L2のいずれか一方に沿う動きに対応するようになっている。
押圧ポイントP2,P4,P6に相当する位置に形成されるリブ63は、底面視の突起が略V字状をなし、第1の揺動中心軸線L1又は第2の揺動中心軸線L2からそれぞれ略45°方向ずれた位置で、第1の揺動中心軸線L1及び第2の揺動中心軸線L2と略45°ずれた直線の回りにいずれの方向へ揺動してもリフトバネを押圧できるようになっている。
押圧ポイントP8に相当するリブ64は、底面視で略三角形をなし、押圧部として機能する。
図11〜14はジョイント部材21を示し、図11はジョイント部材21の平面図、図12は正面図、図13は側面図、図14は底面図である。係合突起23の形成されている壁部は上部が上方へ凸の円弧状70をなし、かつ薄肉に形成されて弾性変形容易部分をなしている。係合突起23の先端は上半部が斜面部85をなし、係合穴60のガイド斜面61に対する係合を容易にしている。
ジョイント部材21の略八角形をなす周囲壁を第1壁部71〜第8壁部78とする。第1壁部71〜第8壁部78は、それぞれ押圧ポイントP1〜同P8に対応する位置にある。第1壁部71及び第5壁部75を除く周囲壁にはリブ79が側方へ略水平に突出して一体に形成され、このうち第8壁部78部分のリブ79は、さらに図の上方へ突出して連動押圧部80をなす。連動押圧部80は押圧ポイントP8におけるリフトバネ17の上へ重なる位置まで張り出している(図15参照)。連動押圧部80は図13に示すように、斜めリブ81で補強されている。
第3壁部73及び第7壁部77の外方に形成されるリブ79には、下方へ湾曲する凹部82が形成され、係合突起25の係合を可能とする逃げ部になっている。
第3壁部73及び第5壁部75の下部は、下方へ突出する円弧状部83をなし、その内面は下端に向かって肉薄になるテーパー面84をなし、ノブ取付部20へ被せるときにおける係合突起25の係合を容易にしている。
なお、図6に示すように、係合突起25の先端は、上半部がテーパー面86をなし、係合穴24との係合を容易にしている。
また、円弧状部83の下端は、ノブ取付部20の側面下部に形成された段部上へ当接し、ジョイント部材21が係合突起25を中心に揺動するときの揺動支点となっている。
図15は、図2の15−15線断面である。周壁部52の押圧ポイントP1〜同P7において、押圧リブ62又は押圧リブ63がリフトバネ17の上に位置している。また、押圧ポイントP8においては、連動押圧部80と押圧リブ64がリフトバネ17の上に位置している。なお、連動押圧部80の側部に形成された傾斜部80aは、周壁部52の内周面との干渉を避けるよう形成されている。また、切り欠き状部80b及び80cは、押圧リブ64との干渉を避けるように形成されている。
上下の係合突起23の各中心を通る第1の揺動中心軸線L1又は左右の係合突起25の各中心を通る第2の揺動中心軸線L2を中心にして操作ノブ15はユニバーサルに揺動し、この揺動に応じてリフトバネ17のいずれかを選択的に押し下げることができる。
ここで、リフトバネ17のうち、スイッチ素子が設けられているものは、押圧ポイントP4、P6、P8に対応する各リフトバネであり(便宜的にハッチングを付けて示す)、これらは第1の揺動中心軸線L1及び第2の揺動中心軸線L2に対して略45°ずれた直線L4,L5上にあり、直線L4上には押圧ポイントP6に対応するリフトバネ17のみが位置し、対角に位置する押圧ポイントP2に対応するリフトバネはスイッチ素子が設けられず内部が空のダミーである。直線L5上にはスイッチ素子が対応配置された押圧ポイントP4及びP8に対応するリフトバネ17が対角位置に配置されている。
操作ノブ15は第1の揺動中心軸線L1を中心に揺動するときは、係合突起23を中心に単独で揺動する。したがって、第1の揺動中心軸線L1より図の右側で押圧ポイントP3を押せば、右側が押し下げられるように揺動し、押圧ポイントP3に対応したリフトバネ17とその上下の押圧ポイントP2及びP4に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させる。このとき押圧ポイントP4に対応配置されているアクチュエータロッド28を押し下げてスイッチ素子を1個切り換える。
逆に、第1の揺動中心軸線L1より左方の押圧ポイントP7を押せば、左方側が押し下げられ、押圧ポイントP7及びその上下のP8とP6に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させ、このとき押圧ポイントP6及びP8に対応配置されているアクチュエータロッド28を押し下げてスイッチ素子を2個同時に切り換える。
第2の揺動中心軸線L2を中心に揺動すれば、操作ノブ15は係合突起23にてジョイント部材21と係合し、かつジョイント部材21が係合突起25を中心にして揺動自在のため、操作ノブ15はジョイント部材21と一体になって揺動し、第2の揺動中心軸線L2より図の上側となる押圧ポイントP1を押せば、上側が押し下げられるように揺動し、押圧ポイントP1及びその左右のP8・P2に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させる。このとき押圧ポイントP8に対応配置されているスイッチ素子を1個切り換える。
逆に、第2の揺動中心軸線L2より下側の押圧ポイントP5を押せば、下側が押し下げられ、押圧ポイントP5及びその左右のP4とP6に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させ、このとき押圧ポイントP4及びP6に対応配置されているスイッチ素子を2個同時に切り換える。
斜めの直線L4を中心に揺動するとき、右下の押圧ポイントP4を押せば、操作ノブ15は斜め右下に押し下げられるように揺動し、押圧ポイントP4及びその両隣のP3・P5に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させる。このとき押圧ポイントP4に対応配置されているスイッチ素子を1個切り換える。
逆に、直線L4より左斜め上側の押圧ポイントP8を押せば、左上側が押し下げられ、押圧ポイントP8及びその両隣のP1とP7に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させ、このとき押圧ポイントP8に対応配置されているスイッチ素子を1個切り換える。
斜めの直線L5を中心に揺動するとき、右斜め上の押圧ポイントP2を押せば、操作ノブ15は斜め右上が押し下げられるように揺動し、押圧ポイントP2及びその両隣のP1・P3に対応したリフトバネ17の計3個を同時に圧縮して弾性変形させる。このときこれらの押圧ポイントP1〜3に対応配置されているスイッチ素子は一つもないので、直接的には切り換えられない。
しかし、直線L5を中心に斜め上側が押し下げられるから、ジョイント部材21は第2の揺動中心軸線L2を中心に上側が押し下げられるように揺動し、これに伴って連動押圧部材80も先端側が押し下げられて押圧ポイントP8も対応するリフトバネ17を圧縮して弾性変形させ、このとき押圧ポイントP8に対応配置されているスイッチ素子を1個切り換える。したがって、弾性変形されるリフトバネ17が3個全部ダミーであっても、操作ノブ15で直接押圧しない場所にあるスイッチ素子を連動押圧部材80で切り換えることにより、モータの応答操作を得ることができる。
逆に、直線L5より左斜め下側の押圧ポイントP6を押せば、左下側が押し下げられ、押圧ポイントP6及びその両隣のP5とP7に対応した計3個のリフトバネ17を同時に圧縮して弾性変形させ、このとき押圧ポイントP6に対応配置されているスイッチ素子を1個切り換える。
図16は、スイッチ素子の構造を示し、押圧ポイントP4に対応配置される部分を例に説明すれば、リフトバネ17の内側にアクチュエータロッド28の上部が嵌合して上下方向に配置され、リフトバネ17を押し下げるとアクチュエータロッド28を押し下げ、アクチュエータロッド28の下端部が当接しているスライダ30の斜面31を押し、スライダ30をリターンスプリング33に抗して移動させることにより、可動接点34を回路基板35上の固定接点36へ接離させるようになっている。他のスイッチ素子も同様構造である。
図17は操作ノブ15の押し下げポイントに対応するスイッチ素子の切り替わりをまとめて一覧表で示す。横列はスイッチ素子であり、各スイッチ素子は対応する押圧ポイントP4・P6・P8に応じてabcで表す。
縦列は押圧する押圧ポイントであり、ある押圧ポイントを押したとき、スイッチ素子で切り換わるものがあれば、その列の切り換わるスイッチ素子の欄に○を付けるようにしたものである。
例えば、押圧ポイントP1を押すと、押圧ポイントP8に対応配置されたスイッチ素子のみが切り換わるので対応するc欄のみに○を付ける。モータ動作の欄は、これら各スイッチ素子の切り換わりを単独もしくは複数の組合せにより、モータを制御し、上記の例では、上下調整モータを駆動して上側へミラーを傾かせるので、「上」と記入してある。
以下、同様であり、個々の押圧ポイントを押したときにおけるスイッチ素子の切り換わりについては上記した通りである。なお、左右とは、車体右側に設けられているミラーを例にしたものであり、この場合、「右」とは車体から離れる方向である右側(外側)へ傾くことを意味し、「左」とは車体へ近づく方向である左側(内側)へ傾くことを意味する。当然ながら、車体左側に設けられているミラーでは逆の動きとなり、「右」は車体へ近づく方向である右側(内側)へ傾くこと、「左」は車体から離れる方向である左側(外側)へ傾くことになる。以下の説明は車体右側に設けられているミラーに関するものである。
このように、略45°間隔で配置された8つの押圧ポイントのいずれを選択的に押しても、後述するP6を押す場合を除き、実際は上下左右の基本的な4点、P1,P3,P5,P7のいずれかを押したときと同じく、モータを上下左右いずれか方向へ動かすこととなる。具体的には、押圧ポイントP2・P8を押せば、P1のときと同じくミラーを上に傾けるように上下方向調整用モータを駆動する(この駆動方向を上下方向調整用モータの正転とする)。また押圧ポイントP4を押せば、P3のときと同じくミラーが右側へ開くように左右方向調整用モータを駆動する。但し押圧ポイントP6を押した場合のみ、回路設定により下方に加えて左方にも傾くように駆動する。
なお、押圧ポイントP3を押せば、ミラーを右側が外側へ開くように左右方向調整用モータを駆動し(この駆動方向を左右方向調整用モータの正転とする)、P7を押せばミラーを右側が内側へ向くようにモータを駆動する(この駆動方向を左右方向調整用モータの逆転とする。押圧ポイントP3及びP7並びにP4以外を押しても左右方向の調整は行われない。
このように、ジョイント部材21を設けて操作ノブ15と連動させ、直接的には全くスイッチ素子を押し下げない押圧ポイントP2を押し下げたときでも、ジョイント部材21の連動により連動押圧部80が押圧ポイントP2と異なる押圧ポイントP8にあるスイッチ素子を切り換えるので、いずれのポイントを押しても必ずモータの応答作動があり、故障と誤認することがない。
一方、ジョイント部材21を欠き、操作ノブ15をノブ取付部20に対して単にユニバーサルジョイントした場合には、スイッチ素子の数がポイントの数より少ないので、ダミーだけを押し、スイッチ素子を押さないポイント(本実施例では押圧ポイントP2)が生じ、その結果、ここを押したとき、モータの応答動作がないので、故障と誤認されるおそれがあった。本実施例はこのような課題を解決できたものである。
次に、本実施例の作用を説明する。図15等に示すように、操作ノブ15をジョイント部材21へ第1揺動軸をなす係合突起23により第1の揺動中心軸線L1の回りへ揺動自在に取付け、ジョイント部材21を上ケース13のノブ取付部20へ第2の揺動中心軸をなす係合突起25により、第1の揺動中心軸線L1と直交する第2の揺動中心軸線L2の回りへ揺動自在に取付けることにより、ジョイント部材21を介して操作ノブ15を上ケース13へユニバーサルジョイントしたので、操作ノブ15をあらゆる方向へ揺動させることができるとともに、第1及び第2の揺動中心軸である係合突起23及び25を中心とする軸着による揺動のため、フワフワ感を解消して適度な節度感のある良好な操作感を得ることができ、操作の信頼感を高めることができる。
また、スイッチ素子の数をリフトバネ17の数より少なくした結果、スイッチ素子が存在しないリフトバネ17のみを操作ノブ15が弾性変形させる全ダミーの押圧ポイントP2が形成されても、この全ダミーの押圧ポイントP2を押したとき、この押圧ポイントP2の押圧により連動してジョイント部材21が揺動し、さらにジョイント部材21の連動押圧部80がスイッチ素子が対応配置されている押圧ポイントP8を押して、この押圧ポイントP8におけるスイッチ素子切り換えて上下方向調整モータを正転駆動させることができる。
このため、全ダミーの押圧ポイントP2を操作したときにおけるモータの無作動のような、応答側の不作動を回避し、必ず応答作動をさせることができるため、故障等の誤解を生じさせず、操作の信頼性を高めることができる。
図5及び図8〜図14に示すように、ジョイント部材21に第1揺動軸をなす係合突起23を設けたので、操作ノブ15に対してジョイント部材21を容易に係合一体化できる。しかも、係合突起23の先端を斜面部85にしたので、係合をさらに容易にする。そのうえ、係合突起23の係合する取付脚51の先端部をガイド斜面61としたのでより一層係合が容易になる。
また、ノブ取付部20に第2揺動軸をなす係合突起25を設けたので、ジョイント部材21に対して容易に係合一体化できる。しかも、係合突起25の先端をテーパー面86にしたので、係合をさらに容易にする。そのうえ、係合突起25の係合するジョイント部材21の円弧状部83にテーパー面84を設けたので、ノブ取付部20へ被せるときにおける係合突起25の係合を一層容易にしている。
図4・図5及び図7に示すように、ノブ取付部20の中空部を利用してバルブ38を収容したので、操作ノブ15の透過光表示が容易になる。しかも、バルブ38を凹部14の中央に配置し、その周囲に少ない数のスイッチ素子(実施例では3個)を配置するので、スイッチ素子が配置されない空隙部を利用してバルブの光をスイッチケースの中心部から周辺部まで導く導光材47を効率的に配置できる。
図18,19は第2実施例であり、図18はスイッチの平面図、図19は分解図である。なお、この実施例は前実施例に対して、電動ミラーの収納スイッチを付加しただけのものであるから、共通部分については共通符号を用い、重複説明を省いて相違点のみ説明する。
この例では、凹部14に並んで収納スイッチ90が設けられている。収納スイッチ90はノブ91備え、その軸91aを段部18に設けられた筒部18aへ差し込み、スライダ92を移動させる。スライダ92はクリックピン97a、97bを有し、下ケース40に設けられた支持部94の上を移動自在である。また、カム部材95によりプッシュ・プッシュ操作するようになっている。
96aは可動接点93を有するコンタクトホルダー、96bはリターンスプリング、97a,97bはスライダ92を固定するクリックピンである。98は導光部材であり、水平部及び垂直部は導光材47と同様であるが、さらに枝分かれ部98aを設け、その先端を立ち上げ部98bとして筒部18aの下方へ入れることにより、ノブ91の頂面を透過光表示する点が異なる。但し導光部材の本体部でスライドスイッチ11部分を透過光表示する点は前実施例と同じである。
この収納スイッチ90はプッシュ・プッシュスイッチ機構を採用しており、ノブ91を押し下げると、電動ミラーに設けられた起倒モータ(図示省略)を正転駆動して電動ミラーを倒して収納状態とし、次に押すと、起倒モータを逆転駆動して起立させて使用状態にするようになっている。
図20は、スイッチ素子の構造に関する第3実施例に係り、図16の一部を変更したものに相当する。なお図16と共通部については共通符号で示す。
この例も、押圧ポイントP4に対応配置される部分を例示しており、リフトバネ17の内側に位置するアクチュエータロッド28の上部が平面部28aになっており、リフトバネ17の平面状をなす接触部17aに平面部28aの全体が面で当接している。本実施例はこの点でのみ図16の構造と異なり、他は同じである。
このようにアクチュエータロッド28の上部が平面部28aでリフトバネ17の接触部17aへ平面で接触すると、スイッチの応答性が向上するとともに、スイッチの作動範囲における死角が少なくなる。
すなわち、アクチュエータロッド28の上部が曲面であると、リフトバネ17の平面状をなす接触部17aに点接触状に接触する。このため、ゴムバネであるリフトバネ17を押し下げると、リフトバネ17を押し下げる力は局部的なアクチュエータロッド28の接触部に集中し、その周囲がまず弾性変形し始め、十分に弾性変形してからようやくアクチュエータロッド28を押し下げるので、それだけスイッチ操作に無駄な弾性変形が生じ、この無駄な弾性変形分だけスイッチ操作の応答が遅れることになる。
これに対してアクチュエータロッド28の上部が平面部28aで、リフトバネ17の平面状をなす接触部17aに平面で接触していると、このような無駄な弾性変形をすることなく直ちにアクチュエータロッド28を押し下げるので、それだけスイッチ操作の応答が向上することになる。
また、上記のようにアクチュエータロッド28の上部がリフトバネ17の接触部17aに対して点接触状であると、この点接触部上でリフトバネ17を押せばアクチュエータロッド28を押し下げるが、この点接触部からはずれた位置でリフトバネ17を押せば、アクチュエータロッド28は傾いて押し下げられない状態が先行し、その後押し下げられる。このためリフトバネ17を押した当初においては押す場所によりスイッチ操作の応答がない死角が存在することになる。
一方、アクチュエータロッド28の上部が平面部28aでリフトバネ17の平面状をなす接触部17aに平面で接触していると、このような死角が存在せずに、アクチュエータロッド28の上方を押せばアクチュエータロッド28を確実に押し下げることができ、操作時の死角を無くすことができる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、本願発明のスイッチ装置はミラースイッチに限らず、操作ノブを任意方向へ揺動する形式のものであれば、各種スイッチに適用できる。
また、押圧ポイントは8個に限らず、より多くすることもできる。これに応じて全ダミーの押圧ポイントが増加したときは連動押圧部を増加させればよい。スイッチ素子も公知の種々構造を利用でき、例えば、公知のタクトスイッチを使用してもよい。
第1実施例に係るミラースイッチの平面図 同上正面図 操作ノブを取り去った状態におけるミラースイッチの斜視図 ミラースイッチ全体の分解斜視図 図2の5−5線断面図 図1の6−6線に沿う断面 上ケースの底面視図 操作ノブの平面図 図8の9−9線断面図 操作ノブの底面図 ジョイント部材の平面図 ジョイント部材の正面図 ジョイント部材の側面図 ジョイント部材の底面図 図2の15−15線断面 スイッチ素子の構造を示す図 操作ノブの操作とスイッチ素子の切り換えを一覧表で示す図 第2実施例に係るミラースイッチの平面図 同上の分解図 第3実施例に係る図16と同様の図 従来のミラースイッチ要部の分解図 上記ミラースイッチの操作ノブ操作状態を模式的に示す図
符号の説明
10:スイッチ装置、11:スライドスイッチ、12:押圧スイッチ、13:スイッチケース、14:凹部、15:操作ノブ、17:リフトバネ、20:ノブ取付部、21:ジョイント部材、22:シール板、23:係合突起、28:アクチュエータロッド、30:スライダ、31:斜面、33:リターンスプリング、34:可動接点、35:回路基板、36:固定接点、38:バルブ、40:下ケース、47:導光材

Claims (5)

  1. 回路基板を設けたスイッチケース(13)と、このスイッチケースに対して任意方向へ揺動自在に取付けられた操作ノブ(15)と、この操作ノブとスイッチケースの間に操作ノブの周縁に沿って複数配置されて操作ノブをスイッチケース側から持ち上げ支持し、操作ノブの揺動により選択的に圧縮されるリフトバネ(17)と、このリフトバネと対応して配置され、かつリフトバネの数より少ない数で回路基板上に設けられた複数のスイッチ素子(28)とを備え、この複数のスイッチ素子が操作ノブの揺動方向により選択的に押されて切り換えられるスイッチ装置において、
    操作ノブ(15)とスイッチケース(13)の間にリング状をなすジョイント部材(21)を介在させ、
    このジョイント部材に対して操作ノブを第1の揺動中心軸線(L1)の回りへ揺動自在に取付け、さらに、
    前記ジョイント部材をスイッチケースに突出形成されたノブ取付部(20)に対して前記第1の揺動中心軸線と直交する第2の揺動中心軸線(L2)の回りへ揺動自在に取付けることにより、
    操作ノブ(15)をスイッチケース(13)に対してジョイント部材(21)を介して、ユニバーサルジョイント式に取付けるとともに、
    前記スイッチ素子(28)が対応配置されていないリフトバネ(17)を前記操作ノブ(1)で押したとき、別のリフトバネに対応して配置されているスイッチ素子を押す連動押圧部(80)を備えたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記ジョイント部材(21)における前記第1の揺動中心軸線(L1)上に第1揺動軸(23)を一体に突出形成し、この第1揺動軸を操作ノブへ係合させるとともに、第1揺動軸の先端を係合が容易になるようテーパー面(85)にしたことを特徴とする請求項1に記載したスイッチ装置。
  3. 前記スイッチケースに形成された前記ノブ取付部(20)のうち前記第2の揺動中心軸線(L2)上に第2揺動軸(25)を一体に突出形成し、この第2揺動軸をジョイント部材(21)へ係合させるとともに、第2揺動軸の先端を係合が容易になるようテーパー面(86)にしたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載したスイッチ装置。
  4. 前記ノブ取付部(20)を筒状に形成し、その内部空間内へ操作ノブに透過光表示をするためのバルブ(38)を配置し、
    このバルブを囲んで前記複数のスイッチ素子(30)をスイッチケース(13)内に設け、
    かつスイッチ素子の配置されない部分を利用してバルブから周辺部を光を導く導光材(47)をスイッチケース(13)内に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載したスイッチ装置。
  5. 前記連動押圧部(80)は、前記ジョイント部材(21)の一部に突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載したスイッチ装置。
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