JPH09142186A - パワーシート用スイッチ機構 - Google Patents

パワーシート用スイッチ機構

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Publication number
JPH09142186A
JPH09142186A JP30141995A JP30141995A JPH09142186A JP H09142186 A JPH09142186 A JP H09142186A JP 30141995 A JP30141995 A JP 30141995A JP 30141995 A JP30141995 A JP 30141995A JP H09142186 A JPH09142186 A JP H09142186A
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JP
Japan
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switch
adjustment
rotary cover
key tops
display
Prior art date
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Pending
Application number
JP30141995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Miyazawa
康浩 宮沢
Terutoshi Sato
輝年 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Publication of JPH09142186A publication Critical patent/JPH09142186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2300/00Orthogonal indexing scheme relating to electric switches, relays, selectors or emergency protective devices covered by H01H
    • H01H2300/008Application power seats

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手さぐり操作にも拘らず、所望の操作の選択
が容易に行え、以て操作性の向上したパワーシート用ス
イッチ機構を提供すること。 【解決手段】 ロータリーカバー3及びチルトキートッ
プ4,5の各々に対応して設けた一対の第1及び第2ス
イッチF1 〜4 及びG1 〜4 と、第1スイッチF1 〜4
のスイッチオン状態の相互関係を判別してシートの調整
個所及び方向をディスプレイ60に表示すると共に、第
2スイッチG1 〜4 のスイッチオン状態で前記調整個所
の調整機構H〜Kを駆動させる制御部23を備えてお
り、ディスプレイ60の表示を確認しながら調整操作を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用シー
トのリクライニング調整、前、後部のチルト調整、及び
高さ調整、さらにはスライド位置調整を電動で行なうパ
ワーシート用スイッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12は、実公平6−291
11号公報に開示されているパワーシート用スイッチ1
00を示す。
【0003】このパワーシート用スイッチ100は、全
体が手に納まる大きさで円形のダイヤル形状に成形され
ており、シートクッション110に対してシートバック
111を傾倒可能に維持するヒンジ軸の軸線上に位置す
るように取付けられている。
【0004】このスイッチ100は全体が回転可能(X
方向)となっていると共に、前後方向(Y方向)に移動
操作可能となっており、X方向の操作でシートバック1
11はその方向に応じた傾倒または起立動作を行ない、
Y方向の操作でシート全体がその方向に応じた移動を行
なうようになっている。
【0005】またこのスイッチ100は、区分けして設
けられた扇形状の前及び後チルトスイッチ部101及び
102を有しており、前チルトスイッチ部101の上部
及び下部をそれぞれ押釦操作するとシートクッション1
10の前部がそれぞれ上動及び下動すると共に、後チル
トスイッチ部102の上部及び下部をそれぞれ押釦操作
するとシートクッション110の後部がそれぞれ上動及
び下動するようになっており、かつ前及び後チルトスイ
ッチ部101及び102の上部または下部を同時に押釦
操作するとシートクッション110の全体が上動または
下動して高さ調整を行なうことができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パワーシート用スイッチ100は、シートに着座した乗
員が手さぐり操作するものであるにも拘らず、その操作
前に該当操作が乗員の所望の個所及び方向かどうかの確
認手段がなく、このため前記確認が操作後の確認となっ
て、時には数度の操作後初めて所望の調整個所が得られ
るような事態が生じ、操作性の低下を招くという課題を
有している。
【0007】本発明は前記した課題を解決すべくなされ
たものであり、その目的は、手さぐり操作にも拘らず、
所望の操作の選択が容易に行なえ、以って操作正の向上
したパワーシート用スイッチ機構を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、乗員の視認可能個所に設
けられたディスプレイと、複数のキートップの各々に対
応して設けられ、かつ前記複数のキートップの各々の作
動の前段及び後段でそれぞれスイッチオンする一対の第
1及び第2スイッチと、前記複数のキートップの各々の
第1スイッチのスイッチオン状態の相互関係を判別して
シートの調整個所及び調整方向を前記ディスプレイに表
示すると共に、前記スイッチオン状態にある第1スイッ
チと対の関係にある第2スイッチのスイッチオン状態で
前記調整個所の調整機構を前記調整方向に駆動させる制
御部とを備えていることを特徴としている。
【0009】このため請求項1記載の発明では、複数の
キートップの内選択された一のキートップが作動する
と、この作動の前段で前記キートップの第1スイッチが
オンすると共にその後段で同じキートップの第2スイッ
チがオンし、それぞれオン状態にある第1スイッチ及び
第2スイッチの出力信号が制御部に入力する。
【0010】そして制御部では、まずオン状態にある第
1スイッチが何れの第1スイッチかを判別し、これから
第2スイッチをオン状態にして行なおうとする調整個所
及び調整方向をディスプレイに表示する。
【0011】このため乗員は、操作の初期段階(第1ス
イッチのスイッチオン状態の段階)で実行された操作が
所望の調整個所及び調整方向であるか否かをディスプレ
イにより確認することができる。実行された操作が正し
ければ、選択されたキートップを更に同方向に作動させ
て各第2スイッチをオンにするが、前記操作が誤りなら
ば再度操作の初期段階だけやりなおす。
【0012】次に制御部は、オン状態にある第2スイッ
チの出力信号により、ディスプレイに表示された調整個
所の調整機構を、ディスプレイに表示された調整方向に
駆動させる。このように各調整は、操作の初期段階でデ
ィスプレイの表示を確認しながら行なうことができるの
で、誤操作を未然に防止して効率良く行なうことができ
る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のパ
ワーシート用スイッチ機構であって、前記複数のキート
ップが、スイッチケースに回転可能に設けられたロータ
リーカバーと、このロータリーカバーに外周から押し込
み可能に設けられた複数の外周キートップとから構成さ
れており、前記第1及び第2スイッチが、前記ロータリ
ーカバーに対応させてその正逆回転でそれぞれスイッチ
オン状態になるように2対設けられていると共に、前記
複数の外周キートップのそれぞれに対応させてその押し
込みでスイッチオン状態になるように一対設けられてい
ることを特徴としている。
【0014】このため請求項2記載の発明では、ロータ
リーカバー単独での正転又は逆転で、対応する2対の第
1及び第2スイッチの内の一方又は他方がスイッチオン
状態となり、かつ複数の外周キートップの内、少なくと
も一の外周キートップの押し込み状態を維持して、前記
ロータリーカバーを正転又は逆転させることにより、前
記ロータリーカバー及び外周キートップの両スイッチの
スイッチオン状態を得ることができる。
【0015】このようにして相互に異なる複数のスイッ
チオン状態が得られ、この複数のスイッチオン状態の数
に応じた多種の機能を奏することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載のパ
ワーシート用スイッチ機構であって、前記複数のキート
ップが、スイッチケースに回転可能に設けられたロータ
リーカバーと、このロータリーカバーに外周から押し込
み可能に設けられた複数の外周キートップと、前記ロー
タリーカバーの回転中心部位に押し込み可能に設けられ
た複数の中央キートップとから構成されており、前記第
1及び第2スイッチが、前記ロータリーカバーに対応さ
せてその正逆回転でそれぞれスイッチオン状態になるよ
うに2対設けられていると共に、前記複数の外周キート
ップ及び中央キートップのそれぞれに対応させてその押
し込みでスイッチオン状態になるように一対設けられて
いることを特徴としている。
【0017】このため請求項3記載の発明では、ロータ
リーカバー単独での正転又は逆転で、対応する2対の第
1及び第2スイッチの内の一方又は他方がスイッチオン
状態となり、中央キートップ単独での押し込みにより対
応する第1及び第2スイッチがスイッチオン状態とな
り、かつ複数の外周キートップの内、少なくとも一の外
周キートップの押し込み状態を維持して、前記ロータリ
ーカバーを正転又は逆転させることにより、前記ロータ
リーカバー及び外周キートップの両スイッチのスイッチ
オン状態を得ることができる。
【0018】このようにして相互に異なる複数のスイッ
チオン状態が得られ、この複数のスイッチオン状態の数
に応じた多種の機能を奏することができる。
【0019】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載のパワーシート用スイッチ機構であって、前記複数の
外周キートップが、シートクッションの前後のチルト調
整及びシートクッション全体の高さ調整を行う2個のチ
ルトキートップと、シートの前後位置調整を行う1個の
シフトキートップとから構成されており、かつ前記ロー
タリーカバーが正逆回転操作でリクライニング調整を行
なうと共に、前記チルト調整、高さ調整、及び前後位置
調整の調整方向を決定するように構成されていることを
特徴としている。
【0020】このため請求項4記載の発明では、ロータ
リーカバーのみを正逆回動させることによってリクライ
ニング調整を行なうことができ、2個のチルトキートッ
プのいずれかを押し込んだ状態でロータリーカバーを正
逆回転させることによってシートクッションの前、後部
のチルト調整を行なうことができ、2個のチルトキート
ップを同時に押し込んだ状態でロータリーカバーを正逆
回転させることによってシートクッション全体の高さ調
整を行なうことができ、かつシフトキートップを押し込
んだ状態でロータリーカバーを正逆回転させることによ
ってシートの前後位置調整を行なうことができる。
【0021】そして、これらリクライニング調整、チル
ト調整、高さ調整、及び前後位置調整は関連する第1ス
イッチのオン状態によるディスプレイ表示を確認した
後、関連する第2スイッチのオン状態により該当調整機
構を駆動させて行なうことができると共に、これら各調
整操作を、ロータリーカバーを当初握った態勢のまま
で、チルトキートップ、あるいはシフトキートップを押
し込み、あるいは押し込みを解除することにより連続し
て行なうことができる。
【0022】さらに、請求項5記載の発明は、請求項3
記載のパワーシート用スイッチ機構であって、前記複数
の外周キートップが、シートクッションの前後のチルト
調整及びシートクッション全体の高さ調整を行なう2個
のチルトキートップで構成されており、前記2個の中央
キートップが、シートの前後位置調整を行なうシフトキ
ートップで構成されており、かつ前記ロータリーカバー
が正逆回転操作でリクライニング調整を行なうと共に、
前記チルト調整及び高さ調整の調整方向を決定するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0023】このため請求項5記載の発明では、ロータ
リーカバーのみを正逆回転させることによってリクライ
ニング調整を行なうことができ、2個のチルトキートッ
プのいずれかを押し込んだ状態でロータリーカバーを正
逆回転させることによってシートクッションの前、後部
のチルト調整を行なうことができ、2個のチルトキート
ップを同時に押し込んだ状態でロータリーカバーを正逆
回転させることによってシートクッション全体の高さ調
整を行なうことができ、かつ2個のシフトキートップの
いずれかを押し込むことによりシートの前後位置調整を
行なうことができる。そしてこれらリクライニング調
整、チルト調整、及び高さ調整は、関連する第1スイッ
チのオン状態によるディスプレイ表示を確認した後、関
連する第2スイッチのオン状態により該当調整機構を駆
動させて行なうことができると共に、これら各調整操作
を、ロータリーカバーを当初握った態勢のままで、チル
トキートップを押し込み、あるいは押し込みを解除する
ことにより連続して行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0025】図1乃至図6はパワーシート用スイッチ1
を示し。図7に該スイッチ1を用いた一実施形態として
のスイッチ機構のブロック図を示す。
【0026】このスイッチ1は、スイッチケース2に回
転可能に設けられた回転操作でリクライニング調整を行
うロータリーカバー3と、このロータリーカバー3に外
周側から押し込み可能に2個設けられ各々の押し込み状
態でロータリーカバー3を回転操作させることによりシ
ートクッションの前後のチルト調整及びシートクッショ
ン全体の高さ調整を行う外周キートップとしてのチルト
キートップ4,5を備えて大略構成されている。
【0027】そしてこのスイッチ1は、好ましくは本実
施形態のようにシートの前後位置調整を行なう中央キー
トップとしてのシフトキートップ6,7を備えて構成さ
れる。
【0028】更にこのスイッチ1を用いたスイッチ機構
は、ロータリーカバー3,チルトキートップ4,5,及
びシフトキートップ6,7の各々に対応して設けられ、
かつ各々の作動の前段及び後段でそれぞれオンする第1
スイッチF1 〜6 の各々のオン状態の相互関係を判別し
てシートの調整個所及び調整方向をディスプレイ60に
表示すると共に、第2スイッチG1 〜6 の各々のオン状
態で前記調整個所の調整機構H,I,J,Kを前記調整
方向に駆動させる制御部23とを備えて構成されてい
る。
【0029】ロータリーカバー3は、略中央部に中空部
を構成する円形孔3bを穿設した円盤上の天板3aと、
この天板3aの外周に沿って形成された外周壁3cと、
前記円形孔3bの孔周に沿って形成された内周壁3dと
からなり、外周壁3cには適宜の間隔でキートップガイ
ド孔32,33が形成されていると共に内周壁3dには
切欠部31と、内周に沿う断面V字状の環状溝3eとが
形成されている。
【0030】さらに、ロータリーカバー3の天板3aの
裏面には、両端に斜面状のカム面35aを有するカム部
35(図2(a),(b),及び図3参照)と、各キー
トップガイド孔32,33の孔幅に合致するガイド板3
6,36(図3及び図5参照)とが形成されており、内
周壁3dの各キートップガイド孔32,33に対向する
側面にはばね受け座3gが形成されており(図3参
照)、かつガイド板36,36の各対向面には断面V字
状のガイド溝36aが形成されている(図5参照)。
【0031】また、チルトキートップ4は、有底角筒状
体に形成されており、図1の図示状態での下面側の略中
央部に斜面状のカム面41が形成されると共にその両側
面に断面V字状の突条42が形成されており、かつ底部
内側にばね固定部4aが突設されると共に、開口側端部
及び下面の底部側にそれぞれ抜け止用突起4b及び抜け
止め用段部4cが形成されて全体構成されている(図4
参照)。このときカム面41は、ロータリーカバー3の
回転操作で後述する押しピンの当接が解除されない当接
面積を有して形成されている。
【0032】そして、このチルトキートップ4は、圧縮
ばね26の一端をばね固定部4aに固定した後ロータリ
ーカバー3に天板3aの反対側からガイド板36,36
間に挿入するようにして組付けられる。すなわち、チル
トキートップ4は、その上面を天板3aの裏面に対向さ
せるようにしてガイド板36,36間に挿入すると共に
その突条42をガイド板36のガイド溝36aに嵌合さ
せ、かつ底部側端部をキートップガイド孔32から外方
へ突出させると共に圧縮ばね26の他端をばね受け座3
gに当接させてロータリーカバー3に取付けられる(図
3及び図4参照)。このようにして取付けられたチルト
キートップ4は、圧縮ばね26により外方へ付勢されて
いると共に、突起4b及び段部4cをそれぞれガイド板
36の先端面及び外周壁3cの内側面にそれぞれ当接さ
せて抜け止めが図られており(図3及び図4参照)、圧
縮ばね26のばね力に抗して外方より押し込み可能とな
っている。このときのチルトキートップ4の押し込み及
び圧縮ばね26による復帰は、ガイド板36に形成され
たガイド溝36aに案内される。
【0033】もう一方のチルトキートップ5は、カム面
51,突条52,ばね固定部(図示せず)、抜け止用突
起5b及び段部5cを有してチルトキートップ4と同一
形状及び構造を有して形成されており、キートップガイ
ド孔33から底部側端部を外方へ突出させてチルトキー
トップ4と同様な取付構造で取付けられている。
【0034】このようにチルトキートップ4,5はロー
タリーカバー3にサブアッシされる。
【0035】一方、スイッチケース2は、下方を開放し
た底の浅い箱形状の上ケース21と、上方を開放した底
の浅い箱形状の下ケース22とから構成されており、上
ケース21にはその上面外側にロータリーカバー3を回
転可能に支持する支持筒9と、押しピン11乃至16の
上下動をそれぞれガイドする複数のガイド筒10とが設
けられており、下ケース22の内部には、上面に回路部
20を形成した回路基板19と、この回路基板19を覆
うラバーコンタクトシート30とが設けられている。
【0036】支持筒9は、ロータリーカバー3の内周壁
3dの内径と略同等の外径を有し、下端を上ケース21
の上面に固設した円筒体からなり、筒壁の一部を前記内
周壁3dの切欠部31と略同一の切欠巾でコ字状に切欠
いて形成した切欠部9bと、筒壁の外周に沿って形成さ
れた断面V字状の環状突条9aと、筒壁の内周に沿って
形成された段部9dと、筒内部を半分に仕切る仕切板9
cとを備えて形成されている。さらに筒壁内側及び仕切
り板9cには適宜の個所に小突起pが形成されている。
【0037】ガイド筒10は、下端を上ケース21の上
面に固設し中空部を上ケース21の上面を貫通させて設
けたパイプ体で形成されており、支持筒9の内部と外部
に適宜位置決めされて複数配設されている。すなわち支
持筒9の内部のガイド筒10は仕切板9cで仕切られた
両側エリアのそれぞれの略中央部に位置するように一対
ずつ設けられ、支持筒9の外部のガイド筒10はロータ
リーカバー3の装着時に、カム部35の両側カム部35
a,チルトキートップ4,5のそれぞれのカム面41,
51にそれぞれ対応するように位置決めされて一対ずつ
設けられている。これら複数対ある一対のガイド筒10
の各々には、押しピン11乃至16の一対ずつが装着さ
れる。
【0038】押しピン11乃至16の各々はそれぞれ対
応するガイド筒10に下方から挿入され、挿入後各押し
ピンに形成された小突起qにより抜け止めが図られて各
ガイド筒10に取付けられる。すなわち、支持筒9内に
ある2対のガイド筒10には各対毎にそれぞれ押しピン
15,16の各一対が取付けられ、支持筒9外にある4
対のガイド筒10の内カム部35の両側カム面35a,
35aに対応する2対のガイド筒10には各対毎にそれ
ぞれ押しピン11,12の各一対が取付けられると共
に、他の2対のガイド筒10であってチルトキートップ
4,5のカム面41,51に対応する各一対ガイド筒1
0にはそれぞれ押しピン13,14の各一対が取付けら
れる。このように押しピン11乃至16は、上ケース2
1にサブアッシされる。
【0039】また、下ケース22にサブアッシされるラ
バーコンタクトシート30は、下ケース22を上ケース
21に組付けたときに押しピン11乃至16の各下端部
と対応する複数のコンタクト部17を有して形成されて
おり、このラバーコンタクトシート30で覆われる回路
基板19上の回路部20は、前記各コンタクト部17に
対応して固定接点(図示せず)が設けられると共に、各
固定設定のスイッチON状態でシートの動力源に所望の
作動を指令する制御部23(図2(b)参照)を備えて
形成されている。
【0040】すなわち、コンタクト部17は、一対の押
しピン(11乃至16)のそれぞれに対応する、突出高
さの高い高コンタクト部17aと突出高さの低い低コン
タクト部17bとから構成されている(図6参照)。高
コンタクト部17aは、その頭部17cが低コンタクト
部17bの頭部17dよりも厚肉に形成されることによ
って、低コンタクト部17bよりも突出高さが高くなっ
ており、かつ前記厚肉部分に上方に開口する凹部17e
が形成されて当該厚肉部分の容易な撓み性が確保されて
いる。
【0041】さらに、シフトキートップ6,7は、支持
筒9内の仕切板9cで仕切られた両側エリアに嵌め込み
可能に半円状に形成されており、各シフトキートップ
6,7の側壁には支持筒9内の小突起pに係合して抜け
止め、及びストローク規制される係合孔rが形成される
と共に、その底部には内方へ突出する突起部61,71
がそれぞれ形成されている(図1及び図2(b)参
照)。
【0042】以上のように構成された、チルトキートッ
プ4,5をサブアッシしたロータリーカバー3(以下ロ
ータリーカバー3サブアッシと略称する)、押しピン1
1乃至16をサブアッシした上ケース21(以下、上ケ
ース21サブアッシと略称する)、ラバーコンタクトシ
ート30及び回路基板19をサブアッシした下ケース2
2(以下、下ケース22サブアッシと略称する)、及び
シフトキートップ6,7は次のようにして組付けられ
る。
【0043】まず、リターンスプリング25がそのコイ
ル部25bを段部9d上に載置して支持筒9内に収容さ
れると共にその両側自由端25aを切欠部9bから支持
筒9外へ突出させて上ケース21サブアッシに取付けら
れる。
【0044】次に、内周壁3dの切欠部31を支持筒9
の切欠部9bに合致させて内周壁3dを支持筒9に外挿
させると共に、内周壁3dの環状溝3eを支持筒9の環
状突条9aに嵌合させ、かつ前記切欠部31内にリター
ンスプリング25の自由端25aを位置させてロータリ
ーカバー3サブアッシを上ケース21サブアッシに取付
ける。
【0045】さらに、シフトキートップ6,7を、支持
筒9内の仕切板9cで仕切られた両側エリア内にそれぞ
れ挿入し、その係合孔rを支持筒9内の小突起pに係合
せて上ケース21サブアッシに取付ける。
【0046】次で下ケース22サブアッシを、上ケース
21サブアッシにその下側から嵌め込み、下ケース22
サブアッシの係合突起22aを上ケース21サブアッシ
の係合孔21aに係合させて(図2(b)参照)、スイ
ッチケース2を形成することによってパワーシート用ス
イッチ1を構成することができる。
【0047】このように構成されたパワーシート用スイ
ッチ1において、一対の押しピン13,13は、図6に
示すように一方の押しピン13の下端を高コンタクト部
17aの頭部17cに当接させると共に他方の押しピン
13の下端を距離Tだけ離隔して低コンタクト部17b
の頭部17dに対向させ、かつ両押しピン13,13の
上端をチルトキートップ4のカム面41の底部に当接さ
せてそれぞれチルトキートップ4の第1スイッチF3
び第2スイッチG3 を構成している。このとき第2スイ
ッチG3 を構成する押しピン13は図5に示すように小
突起qとガイド筒10との間に設けたばねSにより上方
に付勢されて距離Tだけ離隔して取付けられている。
【0048】同様に、一対の押しピン11,11は、そ
れぞれロータリーカバー3の正転時の第1スイッチF1
及び第2スイッチG1 を、一対の押しピン12,12
は、それぞれロータリーカバー3の逆転時の第1スイッ
チF2 及び第2スイッチG2 を、一対の押しピン14,
14はそれぞれチルトキートップ5の第1スイッチF4
及び第2スイッチG4 を、一対の押しピン16,16は
それぞれシフトキートップ6の第1スイッチF5 及び第
2スイッチG5 を、かつ一対の押しピン15,15はそ
れぞれシフトキートップ7の第1スイッチF6 及び第2
スイッチG6 を構成している(図7参照)。このとき押
しピン11,12の上端はカム部35の両側カム面35
aの低部に、押しピン14の上端はチルトキートップ5
のカム面51の低部に、押しピン16の上端はシフトキ
ートップ6の突起61に、かつ押しピン15の上端はシ
フトキートップ7の突起71にそれぞれ当接している。
【0049】そしてこの時のスイッチ1は、第1スイッ
チF1 〜6 及び第2スイッチG1 〜 6 がスイッチOFF
状態となっている。第1スイッチF1 〜6 は、それぞれ
該当する部材(ロータリーカバー3,チルトキートップ
4,5,又はシフトキートップ6,7)の作動の前段で
ON状態となり、第2スイッチG1 〜6 は距離Tだけ遅
れて同部材の作動の後段でON状態となる。
【0050】また、このスイッチ1を用いたスイッチ機
構は図7に示すように、第1スイッチF1 〜6 及び第2
スイッチG1 〜6 の出力信号が制御部23に入力し、制
御部23でまず作動の前段でON状態になった第1スイ
ッチF1 〜6 のON状態の相互関係を判別したディスプ
レイ60にシートの調整個所及び調整方向を表示し、次
で作動の後段でON状態となった第2スイッチG1 〜6
の出力信号で、リクライニング調整機構H、前チルト調
整機構I、後チルト調整機構J又は前後位置調整機構K
をそれぞれ駆動させるように構成されている。
【0051】ディスプレイ60は、図7に示すように、
シート形状を図案化して表示すると共にこのシート形状
の該当個所に調整方向を表示する三角表示a,b,c,
d,e,f,g,h,m,nを付して表示されており、
制御部23からの出力信号により前記三角表示のいずれ
か一個が点灯して調整個所及び調整方向が表示できるよ
うになっている。
【0052】すなわち、三角表示a又はbの点灯は、シ
ートクッションの前部の上動又は下動(前チルト調整)
を表示し、三角表示c又はdの点灯は、シートクッショ
ンの後部の上動又は下動(後チルト調整)を表示し、三
角表示e又はfの点灯は、シートクッションの全体の上
動又は下動(高さ調整)を表示し、三角表示g又はhの
点灯は、シートバックの前方傾動又は後方傾動(リクラ
イニング調整)を表示し、かつ三角表示m又はnの点灯
は、シートの前方スライド又は後方スライド(前後位置
調整)を表示する。
【0053】三角表示の識別には、前記した点灯の他に
点滅又は三色発光LED等によるいろ違い表示等の手段
が用い得ると共に、表示全体を夜間照明することもでき
る。また、ディスプレイ60はメータ文字盤面に設けら
れる他、ヘッドアップディスプレイ又はステアリングパ
ッド等乗員の視野範囲の適所に設けられ、かつスイッチ
1はシートの側部等乗員の手の届く範囲内に設けられ
る。
【0054】次に本実施形態のスイッチ機構の作動を図
7乃至図9に基づいて説明する。イグニッションスイッ
チをONすることによりスイッチ機構はスタートする。
このスタート時点では第1スイッチF1 〜6 及び第2ス
イッチG1 〜6 はOFF状態となっており、かつディス
プレイ60の各表示a〜h,m,nが消灯している。こ
のOFF状態でスイッチ1を手さぐりで作動する。
【0055】この作動の前段では、選択作動した第1ス
イッチのみがON状態となり、他の第1スイッチ及び第
2スイッチはOFF状態に維持される。ON状態の第1
スイッチと対となる第2スイッチは前記作動により距離
T(図6参照)を短縮するだけでOFF状態に維持され
る。
【0056】すなわち、ロータリーカバー3は正又は逆
回転操作することにより、その操作の前段で2個のカム
面35aの内いずれか一方のカム面35aで押し込まれ
る押しピン11又は12を介して該当する高コンタクト
部17aが押されて第1スイッチF1 又はF2 がスイッ
チON状態となる。
【0057】また、チルトキートップ4又は5を押し込
むことにより。その押し込みの前段が各カム面41又は
51で押し込まれる押しピン13又は14を介して該当
する高コンタクト部17aが押されて第1スイッチF3
又はF4 がスイッチON状態となる。
【0058】さらに、シフトキートップ6又は7を押し
込むことより、その押し込みの前段でそれぞれ押しピン
16又は15を介して該当する高コンタクト部17aが
押されて第1スイッチF5 又はF6 がスイッチON状態
となる。
【0059】また、前記作動の後段では、ON状態にあ
る第1スイッチと対となる第2スイッチがON状態とな
る。このときON状態にある第1スイッチの高コンタク
ト部17aの頭部17cの凹部17e形成部分が該当す
る押しピンで押されて容易に撓み第2スイッチのON状
態を確保することができる。
【0060】すなわち、ロータリーカバー3の正又は逆
回転操作の後段で、2個のカム面35aの内いずれか一
方のカム面35aで押し込まれる押しピン11又は12
を介して該当する低コンタクト17bが押されて第2ス
イッチG1 又はG2 がスイッチON状態となる。
【0061】また、チルトキートップ4又は5を押し込
む後段で、各カム面41又は51で押し込まれる押しピ
ン13又は14を介して該当する低コンタクト部17b
が押されて第2スイッチG2 又はG3 がスイッチON状
態となる。
【0062】さらに、シフトキートップ6又は7を押し
込む後段で、それぞれ押しピン16又は15を介して該
当する低コンタクト部17bが押されて第2スイッチG
5 又はG6 がスイッチON状態となる。
【0063】図8に示すようにステップS1では、ロー
タリーカバー(RC)3及びチルトキートップ(TK)
4,5の第1スイッチがON状態にあるか否かを制御部
23で判別し、ON状態にあるとき(YES)はこの判
別信号をディスプレイ60に出力して表示a〜fのいず
れか一個を点灯する(ステップS2)。
【0064】例えばチルトキートップ4を押し込み、か
つロータリーカバー3を正転又は逆転させたときは第1
スイッチF1 及びF3 、又は第1スイッチF2 及びF3
がON状態となり、ディスプレイ60の表示a又はbが
点灯し、チルトキートップ5を押し込み、かつロータリ
ーカバー3を正転又は逆転させたときは第1スイッチF
1 及びF4 又は第1スイッチF2 及びF4 がON状態と
なり、ディスプレイ60の表示c又はdが点灯する。
【0065】また、チルトキートップ4及び5を共に押
し込み、かつロータリーカバー3を正転又は逆転させた
ときは第1スイッチF1 ,F3 ,及びF4 又は第1スイ
ッチF2 ,F3 ,及びF4 がON状態となり、ディスプ
レイ60の表示e又はfが点灯する。これらの操作にお
いてはロータリーカバー3の正転又は逆転はそれぞれ調
整における方向を決定する。
【0066】これらディスプレイ60の表示により乗員
はこれから行おうとする調整操作を確認することができ
る。調整操作が乗員の所望のものであれば、前述した第
1スイッチをON状態にした作動の後段を行なってON
状態にある第1スイッチと対の関係にある第2スイッチ
をON状態にする(ステップS3)。この第2スイッチ
のONによる出力信号は制御部23を介して該当する調
整機構I又は/及びJに出力して、前チルト調整(ステ
ップS4)、後チルト調整(ステップS5)、あるいは
高さ調整(ステップS6)を行なう。
【0067】例えば、チルトキートップ4を更に押し込
み、かつロータリーカバー3を更に正転又は逆転させた
ときは第2スイッチG1 及びG3 、又は第2スイッチG
2 及びG3 がON状態となって、前チルト調整機構Iが
駆動し、シートクッション202の前部をB方向に上動
又は下動させて前チルト調整を行うことができ(図9参
照)、チルトキートップ5を更に押し込み、かつロータ
リーカバー3を更に正転又は逆転させたときは第2スイ
ッチG1 及びG4 、又は第2スイッチG2 及びG4 がO
N状態となって、後チルト調整機構Jが駆動し、シート
クッション202の後部をC方向に上動又は下動させて
後チルト調整を行なうことができる(図9参照)。
【0068】また、チルトキートップ4及び5を更に共
に押し込み、かつロータリーカバー3を更に正転又は逆
転させたときは、第2スイッチG1 ,G3 及びG4 又は
第2スイッチG2 ,G3 ,G4 がON状態となって、前
及び後チルト調整機構I及びJが共に駆動し、クッショ
ン202全体をD方向に上動又は下動させて高さ調整を
行なうことができる(図9参照)。
【0069】乗員の手さぐり操作が、ロータリーカバー
(RC)3及びチルトキートップ(TK)4又は/及び
5の第1スイッチを共にON状態にするものでないとき
(NO)は、ステップS7でロータリーカバー(RC)
3の第1スイッチのみがON状態にあるか否かを制御部
23で判別し、ON状態にあるとき(YES)はこの判
別信号をディスプレイ60に出力して表示g又はhを点
灯する(ステップS8)。
【0070】例えば、ロータリーカバー3を正転させた
ときは第1スイッチF1 がON状態となり、ディスプレ
イ60の表示gが点灯し、ロータリーカバー3を逆転さ
せたときは第1スイッチF2 がON状態となり、ディス
プレイ60の表示hが点灯する。
【0071】乗員は、これらディスプレイ60の表示に
より調整操作を確認し、該表示が所望のものであれば第
1スイッチF1 又はF2 をON状態にした作動の後段を
行ない、ON状態にある第1スイッチF1 又はF2 と対
の関係にある第2スイッチG1 又はG2 をON状態にす
る(ステップS9)。この第2スイッチG1 又はG2
ONによる出力信号は制御部23を介してリクライニン
グ調整機構Hに出力して、該機構Hを駆動し、シートバ
ック201をA方向に前方又は後方へ傾動させて(図9
参照)、リクライニング調整を行なうことができる(ス
テップS10)。
【0072】また、乗員の手さぐり操作が、ロータリー
カバー(RC)3及びチルトキートップ(TK)4,5
いずれの第1スイッチもON状態にするものでないとき
(NO)は、ステップS11でシフトキートップ(S
K)6,又は7のみがON状態にあるか否かを制御部2
3で判別し、ON状態にあるとき(YES)はこの判別
信号をディスプレイ60に出力して表示m又はnを点灯
する(ステップS12)。
【0073】例えば、シフトキートップ6を押し込んだ
とき第1スイッチF5 がON状態となり、ディスプレイ
60の表示mが点灯し、シフトキートップ7を押し込ん
だとき第1スイッチF6 がON状態となり、ディスプレ
イ60の表示nが点灯する。
【0074】乗員は、これらディスプレイ60の表示に
より調整操作を確認し、該表示が所望のものであれば第
1スイッチF5 又はF6 をON状態にした作動の後段を
行ない、ON状態にある第1スイッチF5 又はF6 と対
の関係にある第2スイッチG5 又はG6 をON状態にす
る(ステップS13)。この第2スイッチG5 又はG6
のONによる出力信号は、制御部23を介して前後位置
調整機構Kに出力して、該機構Kを駆動し、シート20
0をE方向で示す前方又は後方へスライドさせて(図9
参照)、前後位置調整を行なうことができる(ステップ
S14)。
【0075】また、各調整操作においてディスプレイ6
0の表示が乗員の所望のものでない場合は、ディスプレ
イ60の表示を確認した時点で、当該操作を打切り、デ
ィスプレイ60の表示を消灯した後、操作をやり直す。
【0076】これらリクライニング調整、チルト調整、
高さ調整及び前後位置調整の各調整後、操作力を解除す
ることにより、ロータリーカバー3がリターンスプリン
グ25によりチルトキートップ4,5が圧縮ばね26に
より、各押しピン11乃至16のうち高コンタクト部1
7aに対応する一方の押しピンが高コンタクト部17a
の復帰により、各押しピン11乃至16の内低コンタク
ト部17bに対応する他方の押しピンがばねSにより、
及びシフトキートップ6,7が押しピン15,16の復
帰により、それぞれ元の位置に復帰し、第1スイッチF
1 〜6 及び第2スイッチG1 〜6 がスイッチOFF状態
となってシート200が調整後の態勢に維持される。
【0077】このように本実施形態のスイッチ機構は、
調整個所及び調整方向をディスプレイ60の表示により
操作の初期段階で確認しながら調整操作を行なうことが
できるので、手さぐり操作にも拘らず所望の操作の選択
を適確に行なって調整操作を効率良く行なうことがで
き、以って、操作性の向上したものとなっている。
【0078】また、本実施形態のスイッチ機構は、リク
ライニング調整、チルト調整及び高さ調整を、ロータリ
ーカバー3を当初握った態勢のまま連続操作することが
できるので、この点でも操作性の向上したものとなって
いる。
【0079】すなわち、ロータリーカバー3を回転操作
してリクライニング調整後、ロータリーカバー3を元の
位置に復帰させた後、このときのロータリーカバー3を
握った態勢のまま、チルトキートップ4及び/あるいは
5を押し込み再度ロータリーカバー3を回転操作してチ
ルト調整及び高さ調整を行なうことができる。この調整
操作は、逆操作、すなわちチルト調整及び高さ調整後リ
クライニング調整をも、ロータリーカバー3を当初握っ
た態勢のまま連続して行なうことができる。なお、一の
調整から他の調整に移るときは一旦全ての第1スイッチ
1 〜6 及び第2スイッチG1 〜6 がスイッチOFF状
態にする。
【0080】図10は、本発明の他の実施形態としての
パワーシート用スイッチ機構に用いる他のロータリーカ
バー3サブアッシを示す。このロータリーカバー3サブ
アッシは、シフトキートップ8を設けた点が相違し、他
の構造は前記した一実施形態としてのロータリーカバー
3サブアッシと同一構成になっている。
【0081】すなわち、シフトキートップ8は、カム面
81,突条82等を有してチルトキートップ4,5と同
一構造を有して形成され、かつ圧縮ばね26により外方
へ付勢された状態でロータリーカバー3に設けたキート
ップガイド孔34に挿入されて、前記したチルトキート
ップ4,5と同一取付構造でロータリーカバー3に取付
けられている。
【0082】そしてこの他のロータリーカバー3サブア
ッシは、前述したスイッチケース2の支持筒9に前述し
た実施形態と同様な取付け構造で取付けられる。このと
きシフトキートップ8のカム面81に対応させて一対の
押しピン及び一対の高,低コンタクト部(図示せず)が
前記したチルトキートップ4,5と同様に設けられる
が、前述したスイッチ1で装着したシフトキートップ
6,7は不要となる。この場合、一対の押しピン及び一
対の高、低コンタクト部でそれぞれ第1スイッチ及び第
2スイッチを構成している。
【0083】このように構成された他の実施形態として
のスイッチ機構においては、シフトキートップ8を押し
込み、かつロータリーカバー3を正転または逆転させた
ときは、ロータリーカバー3の正転第1スイッチF1
びシフトキートップ8の第1スイッチ(図示せず)、又
はロータリーカバー3の逆転第1スイッチF2 及びシフ
トキートップ8の第1スイッチON状態となり、ディス
プレイ60の表示m又はnが点灯する。その後シフトキ
ートップ8を更に押し込み、かつロータリーカバー3を
更に正転または逆転させたときは、ロータリーカバー3
の正転及び第2スイッチG1 及びシフトキートップ8の
第2スイッチ(図示せず)、またはロータリーカバー3
の逆転第2スイッチG2 及びシフトキートップ8の第2
スイッチがON状態となって、前後位置調整機構Kが駆
動し、シート200をE方向に示す前方又は後方へスラ
イドさせて(図9参照)、前後位置調整を行なうことが
できる。このときのロータリーカバー3の正転又は逆転
はシート200のスライド方向を決定する。
【0084】この実施形態におけるスイッチ機構は、リ
クライニング調整、チルト調整、及び高さ調整に加えて
前後位置調整を、ロータリーカバー3を当初握った状態
のまま連続操作することができ、操作性の一層向上した
ものとなっている。
【0085】なお、前述した実施形態における第1スイ
ッチ及び第2スイッチは、前述した押しピンとラバーコ
ンタクトとで構成する機械式スイッチに替えて、光素子
あるいは磁性素子を用いて構成する無接点スイッチで構
成しても良い。
【0086】また、ディスプレイ60の表示は、第1ス
イッチのスイッチオン状態で点灯又は点滅し、かつ第2
スイッチのスイッチオン状態で点滅又は点灯するように
構成しても良い。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に述べたように本発明によれ
ば、次の効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明
によれば、シートの各調整は、操作の初期段階でディス
プレイの表示を確認して所望の操作を選択した後行なう
ことができるので、手さぐり操作にも拘らず誤操作を未
然に防止して効率良く行なうことができ、この結果操作
性の向上したパワーシート用スイッチ機構を提供するこ
とができる。
【0088】請求項2記載の発明によれば、ロータリー
カバーと、このロータリーカバーに押し込み可能に設け
た複数の外周キートップの作動により、相互に異なる複
数のスイッチオン状態が得られ、この複数のスイッチオ
ン状態の数に応じた多種の機能を奏することができるパ
ワーシート用スイッチ機構を提供することができる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、ロータリー
カバーと、このロータリーカバーに押し込み可能に設け
た複数の外周キートップと、ロータリーカバーの回転中
心部位に押し込み可能に設けた複数の中央キートップの
作動により、相互に異なる複数のスイッチオン状態が得
られ、この複数のスイッチオン状態の数に応じた多種の
機能を奏することができるパワーシート用スイッチ機構
を提供することができる。
【0090】また、請求項4記載の発明によれば、リク
ライニング調整、チルト調整、高さ調整、及び前後位置
調整は、関連する第1スイッチのオン状態によるディス
プレイ表示を確認した後、関連する第2スイッチのオン
状態により該当調整機構を駆動させて行なうことができ
ると共に、これら調整操作を、ロータリーカバーを当初
握った態勢のままでチルトキートップ、あるいはシフト
キートップを押し込み、あるいは押し込みを解除するこ
とにより連続して行なうことができ、この結果請求項2
記載の発明の効果に加えて、操作性の一層向上したパワ
ーシート用スイッチ機構を提供することができる。
【0091】さらに、請求項5記載の発明によれば、リ
クライニング調整、チルト調整、及び高さ調整は、関連
する第1スイッチのオン状態によるディスプレイ表示を
確認した後、関連する第2スイッチのオン状態による該
当調整機構を駆動させて行なうことができると共に、こ
れら各調整操作を、ロータリーカバーを当初握った態勢
のままでチルトキートップを押し込み、あるいは押し込
みを解除することにより連続して行なうことができ、こ
の結果、請求項3記載の発明の効果に加えて操作性の一
層向上したパワーシート用スイッチ機構を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのパワーシート用ス
イッチ機構に用いるスイッチの分解斜視図である。
【図2】(a)は図1のスイッチの平面図であり、
(b)は、(a)のIIb −IIb 線に沿う断面図である。
【図3】図2(b)のIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2(a)のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのパワーシート用ス
イッチ機構のブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態としてのパワーシート用ス
イッチ機構のフローチャートである。
【図9】本発明のパワーシート用スイッチの作動を説明
するシートの概略側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態のパワーシート用スイ
ッチに用いられるロータリーカバーサブアッシの分解斜
視図である。
【図11】従来のパワーシート用スイッチの平面図であ
る。
【図12】図11のパワーシート用スイッチの取付け状
態を示すシートの部分側面図である。
【符号の説明】
1 パワーシート用スイッチ 2 スイッチケース 3 ロータリーカバー(キートップ) 4,5 チルトキートップ(外周キートップ) 6,7 シフトキートップ(中央キートップ) 8 シフトキートップ(外周キートップ) 11,12,13,14,15,16 押しピン 23 制御部 60 ディスプレイ F1 ,F2 ,F3 ,F4 ,F5 ,F6 第1スイッチ G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,G5 ,G6 第2スイッチ 200 シート 201 シートバック 202 シートクッション

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の視認可能個所に設けられたディス
    プレイと、 複数のキートップの各々に対応して設けられ、かつ前記
    複数のキートップの各々の作動の前段及び後段でそれぞ
    れスイッチオンする一対の第1及び第2スイッチと、 前記複数のキートップの各々の第1スイッチのスイッチ
    オン状態の相互関係を判別してシートの調整個所及び調
    整方向を前記ディスプレイに表示すると共に、前記スイ
    ッチオン状態にある第1スイッチと対の関係にある第2
    スイッチのスイッチオン状態で前記調整個所の調整機構
    を前記調整方向に駆動させる制御部とを備えていること
    を特徴とするパワーシート用スイッチ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーシート用スイッチ
    機構であって、 前記複数のキートップが、スイッチケースに回転可能に
    設けられたロータリーカバーと、このロータリーカバー
    に外周から押し込み可能に設けられた複数の外周キート
    ップとから構成されており、 前記第1及び第2スイッチが、前記ロータリーカバーに
    対応させてその正逆回転でそれぞれスイッチオン状態に
    なるように2対設けられていると共に、前記複数の外周
    キートップのそれぞれに対応させてその押し込みでスイ
    ッチオン状態になるように一対設けられていることを特
    徴とするパワーシート用スイッチ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパワーシート用スイッチ
    機構であって、 前記複数のキートップが、スイッチケースに回転可能に
    設けられたロータリーカバーと、このロータリーカバー
    に外周から押し込み可能に設けられた複数の外周キート
    ップと、前記ロータリーカバーの回転中心部位に押し込
    み可能に設けられた複数の中央キートップとから構成さ
    れており、 前記第1及び第2スイッチが、前記ロータリーカバーに
    対応させてその正逆回転でそれぞれスイッチオン状態に
    なるように2対設けられていると共に、前記複数の外周
    キートップ及び中央キートップのそれぞれに対応させて
    その押し込みでスイッチオン状態になるように一対設け
    られていることを特徴とするパワーシート用スイッチ機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のパワーシート用スイッチ
    機構であって、 前記複数の外周キートップが、シートクッションの前後
    のチルト調整及びシートクッション全体の高さ調整を行
    う2個のチルトキートップと、シートの前後位置調整を
    行う1個のシフトキートップとから構成されており、か
    つ前記ロータリーカバーが正逆回転操作でリクライニン
    グ調整を行なうと共に、前記チルト調整、高さ調整、及
    び前後位置調整の調整方向を決定するように構成されて
    いることを特徴とするパワーシート用スイッチ機構。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のパワーシート用スイッチ
    機構であって、 前記複数の外周キートップが、シートクッションの前後
    のチルト調整及びシートクッション全体の高さ調整を行
    なう2個のチルトキートップで構成されており、 前記2個の中央キートップが、シートの前後位置調整を
    行なうシフトキートップで構成されており、かつ前記ロ
    ータリーカバーが正逆回転操作でリクライニング調整を
    行なうと共に、前記チルト調整及び高さ調整の調整方向
    を決定するように構成されていることを特徴とするパワ
    ーシート用スイッチ機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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