JP5214811B2 - 測距装置、測距方法、測距プログラムおよび測距システムならびに撮像装置 - Google Patents

測距装置、測距方法、測距プログラムおよび測距システムならびに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の視点画像に基づいて被写体距離を測定する測距装置および測距方法に関し、特に、レンズ位置情報が無くても精度よく被写体距離を測定することができる測距装置および測距方法に関する。
複数の撮像部を持つステレオカメラ乃至マルチカメラにおいて、各々の撮像画像における被写体の画像情報を比較することで、被写体の3次元情報を計測することが可能である。その際に精度の良い3次元計測を行うためには、ズームレンズやフォーカスレンズの光学的な特性に起因する画像歪みの影響を除去することと、カメラパラメータと呼ばれる、カメラの焦点距離や画像中心やせん断(以下内部パラメータと記す)、及びカメラの空間中における位置・方位(以下外部パラメータと記す)などの幾何的な情報を正確に把握しておくことが必要となる。そこで、カメラ情報格納部は、第一の撮像部及び第2の撮像部のズーム倍率やフォーカス位置に依存して変化する、レンズ歪み補正情報または内部パラメータを格納するため、ズーム倍率とフォーカス位置の組み合わせに対応した複数のレンズ歪み補正情報または内部パラメータを格納する。カメラ情報は事前にカメラキャリブレーション処理を行うことで取得可能であり、例えば工場出荷時や設置後の初期調整時に校正パターンなどを用いた既存のカメラキャリブレーション手法、例えばZhangの用いた手法などで計測し、カメラ情報格納部に格納する。ステレオ画像処理部は、ズーム・フォーカス制御部から第一の撮像部と第2の撮像部のズーム及びフォーカスの情報を取得し、カメラ情報格納部からズーム及びフォーカスの情報に応じたカメラ情報を取得する。ステレオ画像処理部は、このカメラ情報を用いてステレオ画像をステレオ画像処理し、被写体の3次元計測を行って、視差情報や距離情報や3次元位置情報や3次元計測の信頼性を示す評価値などを3次元情報として出力する(特許文献1)。
特許文献2には、一方の撮像画像を基準画像、他方の撮像画像を参照画像とし、参照画像を移動すると共に、視差画像を作成して、視差量の分散が最小となる参照画像の移動量を参照画像の補正量として選択する構成が開示されている。
特許文献3には、距離画像を生成し、距離画像における各距離ごとの画素の出現頻度を示すヒストグラムを作成し、そのヒストグラムに基づいて、主要被写体の範囲を検出する構成が開示されている。
ステレオカメラシステムでは、3次元空間の位置情報を得ようとする対象の物体(対象物体)を、複数のカメラで撮影した時に、各カメラにおける、例えばCCDなどの光電変換素子の受光面(以下、適宜、スクリーンという)上に投射される対象物体の位置情報から、その対象物体の3次元空間における位置情報を特定できる。従って、3次元空間内のある位置に存在する物体の位置情報と、その位置に対象物体があるときに、その対象物体が各カメラのスクリーン上に投影される位置の位置情報との対応関係(位置情報対応関係)を、予め求めておく必要がある。この位置情報対応関係を求めることをキャリブレーションという(特許文献4)。
2つのカメラを用いて被写体の3次元情報を求めるステレオカメラ部では、カメラ個々の焦点距離、画像中心、画素サイズ等の情報からなる内部パラメータと、2つのカメラの位置、姿勢等の関係情報からなる外部パラメータと、カメラにおける理想的光学系と実際の光学系との間の差による光学歪パラメータ等が必要であり、これらのパラメータを総合してカメラパラメータと言う。カメラキャリブレーションでは、予め3次元座標位置の分かっている被写体を、複数のカメラから構成されるステレオカメラ部で撮像して複数の投影像を求め、この複数の投影像と3次元座標位置から、カメラパラメータを求めていた。そしてカメラパラメータから投影像内における所定の画像位置の対応する点の3次元情報を求めていた(特許文献5)。
奥行き画像生成手段は、AFの合焦距離(撮像レンズから現在焦点が合わせられている被写体までの距離)に対応した奥行き画像生成方法(マッピングテーブル)を読み出し、このマッピングテーブルと、距離情報取得手段にて取得した画素ごとの距離情報とに基づいて、画素ごとに奥行き値をそれぞれ設定していき、奥行き画像を生成する。これにより、撮影時のAFの合焦距離によって得られた被写体に適した立体視画像を作成することができるとする(特許文献6)。
異なる位置に設けられた2台以上のカメラを用いて被写体を撮像し、これにより取得された複数の画像(基準カメラによる基準画像および参照カメラによる参照画像)の間で対応する画素である対応点を探索し(ステレオマッチング)、互いに対応する基準画像上の画素と、参照画像上の画素との位置の差(視差)を算出し、視差に三角測量の原理を適用することにより、基準カメラまたは参照カメラから当該画素に対応する被写体上の点までの距離を計測して、被写体の立体形状を表す距離画像を生成することができる。ステレオマッチングを行う際には、基準画像上のある画素に写像される実空間上の点は、複数存在するため、実空間上の点の写像である直線(エピポーラ線)上に、当該画素に対応する参照画像上の画素が存在することに基づいて、当該画素に対応する参照画像上の画素である対応点が探索される。ステレオマッチングを行う際には、基準画像上に対応点探索の対象となる画素を含む相関ウィンドウを設定し、参照画像上において基準画像に設定したものと同一の相関ウィンドウをエピポーラ線上に沿って移動し、移動位置毎に各画像上の相関ウィンドウ内の各画素についての相関を算出し、参照画像上における相関が所定のしきい値以上となる相関ウィンドウの中央の位置にある画素を、画素の対応点として求めている(特許文献7)。
測距センサが搭載されていないカメラであっても、焦点レンズを前後にモータ駆動して被写体に合焦させる機構を持ったカメラであれば、そのモータ駆動のパルス数を計数し、この計数値から距離情報を求めることができる。この場合、パルス数計数値と距離との関係を関数で持っていても、あるいはテーブルデータとして持っていてもよい(特許文献8)。
顔検出部は、フレームメモリに記憶された画像データに基づいて、2つの撮像ユニットによって撮像された各画像から顔を検出する。この顔検出方法としては、公知の方法、例えば、顔検出用のパターン画像をROMに記憶させておき、このパターン画像を参照してパターン認識によって顔検出を行う(特許文献9)。
この他、顔検出の方法は様々あり、例えば、画像から肌色を有するとともに人物の顔の形状(例えば長円系)を有する領域を検出し、検出した領域を顔の領域と見なして抽出する手法がある(特許文献10)。
異なる視点画像間の対応点検索の方法としては、絶対値和法(Sum of Absolute Difference:SAD法)や位相限定相関法(Phase-Only Correlation: POC法)などがある(特許文献11)。
特許文献12はディストーション補正式の一例を示す。
特許文献13は、被写体距離に応じたフォーカスレンズの位置(焦点位置)を規定するテーブルの一例を示す。
特開2008−24191号公報 特開2002−315315号公報 特開2008−116309号公報 特開平10−320558号公報 特開2006−90756号公報 特開2008−141666号公報 特開2009−205193号公報 特開2004−334836号公報 特開2008−252254号公報 特開2007−109130号公報 特開2009−14445号公報 特開2004−354257号公報 特開2005−258466号公報(段落0030、図7)
特許文献1記載の構成では、撮像デバイスのレンズ位置(フォーカスレンズおよびズームレンズの位置)を取得する必要があるので、撮像デバイスのレンズ位置が不明な状態では、被写体距離を測距することができない。
特許文献2、3には、レンズ位置情報が無くても精度よく被写体距離を測定することができる構成について開示がない。
また、特許文献3記載の構成では、距離画像の生成が必須である。
例えば、複数の撮像デバイスを用いて撮影を行って複数の視点画像を取得した後、その複数の視点画像から被写体距離を取得しようとすると、既に撮影は終わっているので、一般に撮影時のレンズ位置情報を得ることができない。よって、フォーカスレンズのレンズ位置に基づくキャリブレーションを行うことができない。
一方、複数のカメラでAF合焦されて得られた被写体画像から適切な3次元情報を取得して距離画像を生成するには、被写体距離に応じたキャリブレーション用のカメラパラメータを用意しておき、実際の被写体距離に対応するカメラパラメータを用いてキャリブレーションすることが有効である。
特許文献6の段落0018では、フォーカス制御部が、撮像部のフォーカス制御位置を取得するとする。すなわち、フォーカス制御位置情報を取得する機能を持つ撮像装置でしか測距できない。
特許文献8のようなエンコーダなどのフォーカスレンズ位置検出手段を用いて、合焦時の正確なフォーカスレンズ位置を取得し、その位置から目標被写体までの被写体距離を推測することも考えられるが、コスト面の制約からコンパクトデジタルカメラにこのような手段を設けるのは困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズ位置情報が無くても精度よく被写体距離を測定することができる測距装置および測距方法を提供することを目的とする。
また本発明は、エンコーダなどの機械的な手段を用いて焦点調節時の正確なフォーカスレンズ位置を検出することなく、被写体距離に応じたキャリブレーション用のカメラパラメータを設定する方法を提供する。
また本発明は、合焦制御により撮像光学系が変化する状況下で、その光学系の状態に応じた適切なキャリブレーション用のカメラパラメータを設定する方法を提供する。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る測距装置は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて前記複数の視点画像を補正する画像補正部と、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差を算出する視差演算部と、注目した前記複数の注目距離にわたって補正後の前記視点画像を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像間の前記視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する出力部とを備える。
即ち、撮像デバイスの合焦可能距離範囲にわたる複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータが特定されて、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を測距結果として得ることができるので、レンズ位置情報が無くても、精度よく被写体距離を測定することができる。
本発明の第2の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度および色のうち少なくとも一方の相関度を算出する相関度演算部を備え、前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記相関度を比較し、前記相関度が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータとして特定する。
本発明の第3の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出する縦ずれ量演算部を備え、前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記縦ずれ量を比較し、前記縦ずれ量が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
本発明の第4の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出する視差演算画素数算出部を備え、前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記視差演算画素数を比較し、前記視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
本発明の第5の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出する局所ノイズ画素数演算部を備え、前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記局所ノイズ画素数を比較し、前記局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
また、本発明の第6の態様に係る測距装置は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、注目した複数の前記注目距離にわたって前記被写体距離と前記注目距離との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記視差から算出された前記被写体距離を、測距結果として出力する出力部とを備える。
即ち、撮像デバイスの合焦可能距離範囲にわたる複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータが特定されて、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を測距結果として得ることができるので、レンズ位置情報が無くても、精度よく被写体距離を測定することができる。
また、本発明の第7の態様に係る測距装置は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、前記各注目距離ごとに、前記注目距離に基づいて第1の視差を算出する第1の視差演算部と、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で第2の視差を算出する第2の視差演算部と、注目した複数の前記注目距離にわたって前記第1の視差と前記第2の視差との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記第2の視差に基づいて、被写体距離を算出する距離演算部と、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力部とを備える。
即ち、撮像デバイスの合焦可能距離範囲にわたる複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータが特定されて、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を測距結果として得ることができるので、レンズ位置情報が無くても、精度よく被写体距離を測定することができる。
また、本発明の第8の態様に係る測距装置は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出する距離差分演算部と、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記注目距離の切り換えの前後の前記差分を比較することで、複数の算出された前記被写体距離のうちから測距結果を選択する比較部と、前記測距結果を出力する出力部とを備える。
即ち、撮像デバイスの合焦可能距離範囲にわたる複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータが特定されて、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を測距結果として得ることができるので、レンズ位置情報が無くても、精度よく被写体距離を測定することができる。
また、本発明の第9の態様に係る測距装置は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出する距離差分演算部と、前記差分と閾値とを比較する比較部と、前記差分が前記閾値よりも小さい場合、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力部とを備える。
即ち、撮像デバイスの合焦可能距離範囲にわたる複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータが特定されて、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を測距結果として得ることができるので、レンズ位置情報が無くても、精度よく被写体距離を測定することができる。
また、まず最初の注目距離で仮の被写体距離を算出し、その算出した被写体距離を次の注目距離として測距結果としての被写体距離を算出するので、高速且つ高精度で測距結果を出力することができる。
本発明の第10の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度または色のうち少なくとも一方の相関度を算出する相関度演算部とを備え、前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記相関度を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記相関度よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記相関度が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
即ち、まず最初の注目距離で仮の被写体距離を算出し、その算出した被写体距離を次の注目距離として測距結果としての被写体距離を算出するので、高速且つ高精度で測距結果を出力することができる。
本発明の第11の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出する縦ずれ量演算部とを備え、前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記縦ずれ量を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記縦ずれ量よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記縦ずれ量が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
即ち、まず最初の注目距離で仮の被写体距離を算出し、その算出した被写体距離を次の注目距離として測距結果としての被写体距離を算出するので、高速且つ高精度で測距結果を出力することができる。
本発明の第12の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出する視差演算画素数算出部とを備え、前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記視差演算画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記視差演算画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記視差演算画素数が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
即ち、まず最初の注目距離で仮の被写体距離を算出し、その算出した被写体距離を次の注目距離として測距結果としての被写体距離を算出するので、高速且つ高精度で測距結果を出力することができる。
本発明の第13の態様に係る測距装置は、上記第1の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出する局所ノイズ画素数演算部とを備え、前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記局所ノイズ画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記局所ノイズ画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記局所ノイズ画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
即ち、まず最初の注目距離で仮の被写体距離を算出し、その算出した被写体距離を次の注目距離として測距結果としての被写体距離を算出するので、高速且つ高精度で測距結果を出力することができる。
本発明の第14の態様に係る測距装置は、上記第1から第13の態様において、前記視点画像間の視差と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表視差を決定する代表視差決定部を備え、前記距離演算部は、前記代表視差に基づいて前記被写体距離を算出する。
即ち、簡単且つ精度良く代表視差を求めることができる。よって、簡単且つ精度良く測距結果としての被写体距離を得られる。
本発明の第15の態様に係る測距装置は、上記第14の態様において、前記代表視差決定部は、前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表視差と決定する。
本発明の第16の態様に係る測距装置は、上記第1から第13の態様において、前記視点画像の各画素の距離と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表距離を決定する代表距離決定部を備え、前記距離演算部は、前記各画素の距離を算出し、前記出力部は、前記代表距離を測距結果として出力する。
即ち、簡単且つ精度良く代表距離(即ち測距結果としての被写体距離)を得られる。
本発明の第17の態様に係る測距装置は、上記第16の態様において、前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表距離と決定する。
本発明の第18の態様に係る測距装置は、上記第14から第17の態様において、前記ヒストグラムにて前記頻度の高低を判別し、前記ヒストグラムから局所的に存在する画素の成分を除外する。
即ち、全ての画素から代表視差または代表距離を求めるのではなく、不正マッチング画素判断等の判断対象を限定して代表視差または代表距離を求めることができるので、高速で測距することが可能になる。
本発明の第19の態様に係る測距装置は、上記第14から第18の態様において、前記頻度を算出する注目領域を決定する注目領域決定部を備え、前記注目領域に限定して前記頻度を算出し前記ヒストグラムを作成する。
即ち、注目領域に限定して代表視差または代表距離を求めることができるので、高速で測距することが可能になる。
本発明の第20の態様に係る測距装置は、上記第19の態様において、前記注目領域決定部は、前記視点画像の撮影時に露出制御または合焦制御にて用いられた演算領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第21の態様に係る測距装置は、上記第19の態様において、前記注目領域決定部は、前記視点画像をアレイ状の複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに周波数解析を行って、高周波成分を有する分割領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第22の態様に係る測距装置は、上記第19から第21の態様において、前記注目領域決定部は、前記視点画像から特定対象を抽出した特定対象抽出領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第23の態様に係る測距装置は、上記第14から第22の態様において、前記視点画像における各画素の位置に基づいて、前記頻度に対する重みを決定する重み決定部を備え、前記重みに基づく重み付けを行って前記ヒストグラムを作成する。
また、本発明の第24の態様に係る測距方法は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて前記複数の視点画像を補正する画像補正ステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、注目した前記複数の注目距離にわたって補正後の前記視点画像を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像間の前記視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する出力ステップとを備える。
本発明の第25の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度および色のうち少なくとも一方の相関度を算出するステップを備え、注目した複数の前記注目距離にわたって前記相関度を比較し、前記相関度が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータとして特定する。
本発明の第26の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出するステップを備え、注目した複数の前記注目距離にわたって前記縦ずれ量を比較し、前記縦ずれ量が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
本発明の第27の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出するステップを備え、注目した複数の前記注目距離にわたって前記視差演算画素数を比較し、前記視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
なお、上記の態様においては、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出するステップを備え、注目した複数の前記注目距離にわたって前記視差演算画素数を比較し、前記視差演算画素数が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定するようにしてもよい。
本発明の第28の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出するステップを備え、注目した複数の前記注目距離にわたって前記局所ノイズ画素数を比較し、前記局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する。
また、本発明の第29の態様に係る測距方法は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、注目した複数の前記注目距離にわたって前記被写体距離と前記注目距離との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記視差から算出された前記被写体距離を、測距結果として出力する出力ステップとを備える。
また、本発明の第30の態様に係る測距方法は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、前記各注目距離ごとに、前記注目距離に基づいて第1の視差を算出する第1の視差演算ステップと、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で第2の視差を算出する第2の視差演算ステップと、注目した複数の前記注目距離にわたって前記第1の視差と前記第2の視差との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記第2の視差に基づいて、被写体距離を算出する距離演算ステップと、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力ステップとを備える。
本発明の第31の態様に係る測距方法は、上記第24から第30の態様において、前記注目距離を第1の変更幅よりも大きな第2の変更幅で変更しながら第1の測距を行って第1の被写体距離を取得し、前記注目距離を前記第1の被写体距離の付近で前記第1の変更幅で変更しながら第2の測距を行って第2の被写体距離を取得し、前記第2の被写体距離を測距結果として出力する。
本発明の第32の態様に係る測距方法は、上記第31の態様において、前記第1の測距と前記第2の測距とで、最適なキャリブレーションデータの判断基準が異なる。
また、本発明の第33の態様に係る測距方法は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップと、前記各注目距離ごとに前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出し、前記注目距離の切り換えの前後の前記差分を比較することで、複数の算出された前記被写体距離のうちから測距結果を選択する比較ステップと、前記測距結果を出力する出力ステップとを備える。
また、本発明の第34の態様に係る測距方法は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、複数の注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、複数の前記注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップと、前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出し、前記差分と閾値とを比較する比較ステップと、前記差分が前記閾値よりも小さい場合、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力ステップとを備える。
本発明の第35の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度または色のうち少なくとも一方の相関度を算出するステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、前記注目距離の切り換えごとに前記相関度を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記相関度よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記相関度が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
本発明の第36の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出するステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、前記注目距離の切り換えごとに前記縦ずれ量を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記縦ずれ量よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記縦ずれ量が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
本発明の第37の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出するステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、前記注目距離の切り換えごとに前記視差演算画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記視差演算画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記視差演算画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
本発明の第38の態様に係る測距方法は、上記第24の態様において、複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出するステップと、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、前記注目距離の切り換えごとに前記局所ノイズ画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記局所ノイズ画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記局所ノイズ画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する。
本発明の第39の態様に係る測距方法は、上記第33から第38の態様において、前記最初の注目距離を決定して初期の前記被写体距離を取得する第1の測距と、前記第1の測距で得られた前記被写体距離を次の前記注目距離と決定して測距結果としての前記被写体距離を取得する第2の測距とで、最適なキャリブレーションデータの判断基準が異なる。
本発明の第40の態様に係る測距方法は、上記第24から第39の態様において、前記視点画像間の視差と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表視差を決定し、前記代表視差に基づいて前記被写体距離を算出する。
本発明の第41の態様に係る測距方法は、上記第40の態様において、前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表視差と決定する。
本発明の第42の態様に係る測距方法は、上記第24から第39の態様において、前記視点画像の各画素の距離と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表距離を決定し、前記代表距離を測距結果として出力する。
本発明の第43の態様に係る測距方法は、上記第42の態様において、前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表距離と決定する。
本発明の第44の態様に係る測距方法は、上記第40から第43の態様において、前記ヒストグラムにて前記頻度の高低を判別し、前記ヒストグラムから局所的に存在する画素の成分を除外する。
本発明の第45の態様に係る測距方法は、上記第40から第44の態様において、前記頻度を算出する注目領域を決定し、前記注目領域に限定して前記頻度を算出し前記ヒストグラムを作成する。
本発明の第46の態様に係る測距方法は、上記第45の態様において、前記視点画像の撮影時に露出制御または合焦制御にて用いられた演算領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第47の態様に係る測距方法は、上記第45の態様において、前記視点画像をアレイ状の複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに周波数解析を行って、高周波成分を有する分割領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第48の態様に係る測距方法は、上記第45から第47の態様において、前記視点画像から特定対象を抽出した特定対象抽出領域を、前記注目領域と決定する。
本発明の第49の態様に係る測距方法は、上記第45から第48の態様において、前記視点画像における各画素の位置に基づいて、前記頻度に対する重みを決定し、前記重みに基づく重み付けを行って前記ヒストグラムを作成する。
本発明の第50の態様に係る測距装置は、異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力する画像入力部と、前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するキャリブレーションパラメータ記憶部と、前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する距離推定部と、前記距離推定部で推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する焦点位置選択部と、前記焦点位置選択部で選択された前記焦点位置に基づいて、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する初期キャリブレーションデータ設定部と、前記初期キャリブレーションデータ設定部の設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する測距演算部とを備える。
この発明によると、視点画像またはその付帯情報を用いて簡易に初期キャリブレーションデータを設定できる。
本発明の第51の態様に係る測距装置は、上記第50の態様において、前記測距演算部の演算した距離を評価し、測距演算の成功または失敗を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に応じて、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体距離に適合するキャリブレーションパラメータを再設定するキャリブレーションパラメータ再設定部とを備える。
この発明によると、初期キャリブレーションデータを設定して、合焦被写体を撮像した視点画像から測距演算を行い、その測距演算を評価し、その結果に応じてキャリブレーションパラメータを再設定する。このため、変動しうる撮像光学系の合焦状態に応じたキャリブレーションパラメータを設定して簡易かつ正確な測距ができる。
本発明の第52の態様に係る測距装置は、上記第51の態様において、前記距離推定部は、前記視点画像の付帯情報に基づいて前記被写体距離を推定し、前記初期キャリブレーションデータ設定部は、前記距離推定部の推定した被写体距離と、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータとに基づき、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定し、前記判定部は、前記初期キャリブレーションデータ設定部の設定した初期キャリブレーションデータの信頼性を示す信頼性情報を前記測距演算部による測距演算の結果に基づいて作成し、前記信頼性情報に基づいて測距演算の成功または失敗を判定する。
この発明によると、測距演算の結果に基づいて作成された信頼性情報に基づいて測距演算の成功または失敗を判定するため、信頼性の低い被写体距離が初期キャリブレーションデータの設定のために安易に使用されることがない。
本発明の第53の態様に係る測距装置は、上記第52の態様において、前記判定部は、前記信頼性情報に応じて測距演算の成功または失敗を判定する条件を選択する。
本発明の第54の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記距離推定部は、前記付帯情報に含まれる撮影モード情報に基づいて前記被写体距離を推定する。
この発明によると、一般的に画像の付帯情報に含まれる撮影モード情報に基づいて簡易に被写体距離を推定できる。
本発明の第55の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記距離推定部は、前記視点画像を解析することにより取得した撮影シーンに関する情報、もしくは前記付帯情報に含まれる撮影シーン情報に基づいて被写体距離を推定する。
この発明によると、画像そのものに含まれる撮影シーンの情報に基づいて簡易に被写体距離を推定できる。
本発明の第56の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記距離推定部は、前記視点画像を解析することにより取得した被写体のサイズ情報に基づいて、もしくは前記付帯情報に含まれる被写体のサイズ情報に基づいて被写体距離を推定する。
本発明の第57の態様に係る測距装置は、上記第56の態様において、前記距離推定部は、前記視点画像に含まれる人物被写体のサイズと前記人物被写体の標準のサイズとの比較に基づいて前記被写体距離を推定する。
この発明によると、一般的に画像に含まれる人物被写体のサイズに基づいて簡易に被写体距離を推定できる。
本発明の第58の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記距離推定部は、前記視点画像の合焦評価値算出領域の視差に基づいて前記被写体距離を推定する。
この発明によると、合焦被写体に限って視差を演算することで、演算時間と演算負荷を抑制できる。
本発明の第59の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記距離推定部は、前記撮像装置の輻輳距離に基づいて前記被写体距離を推定する。
この発明は、輻輳点が左右の視点どちらからみても画面中央に写り、被写体はその距離で撮像される可能性が高いことを利用して、被写体距離を推定している。
本発明の第60の態様に係る測距装置は、上記第59の態様において、撮像装置の機種ごとの輻輳距離を記憶した輻輳距離記憶部を備え、前記距離推定部は、前記輻輳距離記憶部に記憶された輻輳距離のうち前記視点画像を撮像した撮像装置の機種に対応する輻輳距離に基づいて前記被写体距離を推定する。
本発明の第61の態様に係る測距装置は、上記第59の態様において、前記撮像装置の外部パラメータを取得する外部パラメータ取得部を備え、前記距離推定部は、前記外部パラメータ取得部の取得した撮像装置の外部パラメータから前記撮像装置の輻輳距離を算出し、算出された輻輳距離を被写体距離と推定する。
この発明によると、予め撮像装置ごとの輻輳距離が分からなくても撮像装置の輻輳距離を算出することができる。
本発明の第62の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、前記視点画像の特徴を記憶する特徴記憶部を備え、前記距離推定部は、前記特徴記憶部に記憶された以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とを比較し、前記比較の結果に応じて前記以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離と推定する。
この発明は、複数の視点画像に基づき連続して測距を行う場合、それらの視点画像は同様の特徴を有していると推測されるため、前の視点画像についての被写体距離をそのまま現在の被写体距離とすることで、被写体距離の推定処理を簡素化している。
本発明の第63の態様に係る測距装置は、上記第62の態様において、前記距離推定部は、前記特徴記憶部に記憶された以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とが一致した場合に限り、前記以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離と推定する。
この発明は、撮影条件が変化した場合、以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離とせず、撮影条件に合わない被写体距離が測距に使用されることを防げる。
本発明の第64の態様に係る測距装置は、上記第50から第53の態様において、測距演算に関するパラメータの入力を受け付ける測距演算パラメータ入力部を備え、前記距離推定部は、前記測距演算パラメータ入力部から入力したパラメータから前記被写体距離を推定する。
この発明は、測距演算に関するパラメータが信頼できる内容でユーザから入力されたものとみなし、これを用いて被写体距離を算出している。
本発明の第65の態様に係る測距装置は、上記第50から第64の態様において、前記キャリブレーションパラメータ記憶部は、離散的に設定された焦点位置の各々に対応するキャリブレーションパラメータを記憶する。
本発明の第66の態様に係る測距装置は、上記第50から第64の態様において、前記キャリブレーションパラメータ記憶部は、焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを規定する関数を記憶する。
本発明の第67の態様に係る撮像装置は、異なる撮像光学系の各々のフォーカスレンズの焦点位置を制御する焦点位置制御部と、前記焦点位置制御部の制御に応じ、前記撮像光学系を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して得られた複数の視点画像を、上記第50から第66の態様に係る測距装置の備える画像入力部に出力可能な撮像部とを備える。
本発明の第68の態様に係る測距方法は、情報処理装置が、異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力するステップと、前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するステップと、前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定するステップと、前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択するステップと、前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定するステップと、前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算するステップとを実行する。
本発明の第69の態様に係る測距プログラムは、異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像の入力を受け付ける機能と、前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶する機能と、前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する機能と、前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する機能と、前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する機能と、前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する機能とを情報処理装置に実現させる。
本発明の第70の態様に係る測距システムは、異なる撮像光学系の各々のフォーカスレンズの焦点位置を制御する焦点位置制御部と、前記焦点位置制御部の制御に応じ、前記撮像光学系を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して得られた複数の視点画像を、前記測距装置の画像入力部に出力可能な撮像部とを備える。
本発明によれば、レンズ位置情報が無くても精度よく被写体距離を測定することができる。
また、この発明によると、視点画像または視点画像の付帯情報に基づいて被写体距離を推定し、推定した被写体距離に基づいて焦点位置を選択し、該選択された焦点位置に対応する初期キャリブレーションパラメータを設定して、被写体を撮像した視点画像から測距演算を行う。このため、機械的な手段を用いて焦点調節時の正確なフォーカスレンズ位置を検出することなく、被写体距離に応じたキャリブレーション用のカメラパラメータを設定することができる。
また、この発明によると、初期キャリブレーションデータを設定して、被写体を撮像した視点画像から測距演算を行い、その測距演算を評価し、その結果に応じてキャリブレーションパラメータを再設定する。このため、変動しうる撮像光学系の合焦状態に応じたキャリブレーションパラメータを設定して簡易かつ正確な測距ができる。
第1実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 キャリブレーションデータの一例を示す説明図 キャリブレーションデータ演算関数の一例を示す説明図 視差と被写体距離との関係の説明に用いる説明図 視差と被写体距離との関係の説明に用いる説明図 第1実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第1実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第1実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第1実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第1実施形態の実施例2における測距の説明に用いる説明図 第1実施形態の実施例3における測距装置のブロック図 第1実施形態の実施例3における測距処理のフローチャート 第1実施形態の実施例4における測距処理のフローチャート 第1実施形態の実施例4における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第2実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第2実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例3における測距装置のブロック図 第3実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第3実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第2実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第3実施形態の実施例3における測距装置のブロック図 第4実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第4実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第4実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第4実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第4実施形態の実施例3における測距装置のブロック図 第5実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第5実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 距離のヒストグラムの一例を示す説明図 第5実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第5実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第5実施形態の実施例3における測距装置のブロック図 第5実施形態の実施例3における測距処理のフローチャート 視差ヒストグラムの一例を示す説明図 第5実施形態の実施例4における測距装置のブロック図 第5実施形態の実施例4における測距処理のフローチャート 第6実施形態の実施例1における測距処理の前半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例1における測距処理の後半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第6実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第6実施形態の実施例2における測距処理の前半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例2における測距処理の前半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例2における測距処理の後半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例2における測距処理の後半処理例のフローチャート 第6実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第6実施形態の実施例1における測距の説明に用いる説明図 第7実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第7実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第7実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第7実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第7実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第7実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第8実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第8実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第8実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第9実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第9実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第9実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第9実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第10実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第10実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第10実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第10実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第11実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第11実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第11実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第11実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第12実施形態の実施例1における測距装置のブロック図 第12実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第12実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第12実施形態の実施例2における測距装置のブロック図 第13実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第13実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第13実施形態の実施例2における測距処理のフローチャート 第13実施形態の実施例3における測距処理のフローチャート 第13実施形態の実施例3における測距処理のフローチャート 第14実施形態における測距装置例のブロック図 第14実施形態の実施例1における代表視差決定部の詳細ブロック図 第14実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第14実施形態の実施例1における測距処理のフローチャート 第14実施形態の実施例2における代表視差決定部の詳細ブロック図 第14実施形態の実施例2における測距処理の要部フローチャート 視差選択の説明図 フィルタの説明図 第14実施形態の実施例3における代表視差決定部の詳細ブロック図 注目領域決定部の詳細ブロック図 第14実施形態の実施例3における測距処理の要部フローチャート 注目距離決定処理例のフローチャート 高周波領域を注目領域と決定する場合の説明図 顔抽出領域を注目領域と決定する場合の説明図 第14実施形態の実施例4における代表視差決定部の詳細ブロック図 第14実施形態の実施例4における測距処理の要部フローチャート 注目領域の分割および重み付けの説明に用いる説明図 測距装置のブロック図 測距処理の概略フローチャート 第1実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 演算結果評価処理のフローチャート キャリブレーションデータ更新・再選択処理のフローチャート 第2実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第2実施形態の演算結果判定処理のフローチャート 第3実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第4実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第5実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第6実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第7実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第8実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第9実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 第10実施形態の初期キャリブレーションデータ選択処理のフローチャート 焦点位置(離散値)に対応するキャリブレーションパラメータの構成を概念的に例示した図 焦点位置(関数)に対応するキャリブレーションパラメータの構成を概念的に例示した図 カメラの電気的構成を例示した図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の実施例1における測距装置100aのブロック図である。
図1において、本例の測距装置100aは、測距制御部10、画像入力部11、メモリ12、指定番号決定部13、キャリブレーションデータ取得部14、キャリブレート部15、視差演算部16、距離演算部17、相関度演算部18、相関度比較部19、および、距離記録部20を備える。
測距制御部10は、測距装置100aの各部を統括して制御することで、測距処理を実行する。
画像入力部11は、複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の撮像画像(以下「視点画像」という)を入力する。画像入力部11の例としては、メモリカード等の記録媒体から複数の視点画像を入力する記録媒体インタフェース、3Dデジタルカメラ(立体撮影装置)と通信して複数の視点画像を受信するカメラインタフェース、ネットワークから複数の視点画像を入力するネットワークインタフェースなどが挙げられる。
メモリ12は、各種情報を記憶するデバイスである。例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)によって構成される。
測距制御部10、指定番号決定部13、キャリブレーションデータ取得部14、キャリブレート部15、視差演算部16、距離演算部17、相関度演算部18及び相関度比較部19は、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成される。
指定番号決定部13は、指定番号を決定する。指定番号は、撮像デバイスで合焦可能な距離範囲にわたる複数の指定距離(注目距離)のうち、何れに注目するかを指し示すインデックスである。即ち、指定番号決定部13は、指定番号により、注目すべき指定距離およびキャリブレーションデータを指定する。
キャリブレーションデータ取得部14は、決定された指定番号に対応するキャリブレーションデータ(即ち注目した指定距離に対応するキャリブレーションデータ)を取得する。キャリブレーションデータは、視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するためのデータである。
キャリブレート部15(画像補正手段)は、取得されたキャリブレーションデータに基づいて、複数の視点画像を補正する。
視差演算部16は、各指定距離ごとに、補正後の複数の視点画像間で視差を算出する。
距離演算部17は、視差演算部16で算出された視差に基づいて、被写体距離を算出する。
相関度演算部18は、各注目距離ごとに、補正後の複数の視点画像間における対応画素間の輝度または色の相関度を算出する。
相関度比較部19は、注目した複数の注目距離にわたって相関度を比較することで、複数のキャリブレーションデータのうちから相関度が最大となるキャリブレーションデータを最適キャリブレーションデータとして特定する。
距離記録部20は、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果と特定し、記録媒体に記録する。
次に、キャリブレーションデータ取得の各種態様について、説明する。
第1に、合焦可能距離とキャリブレーションデータとの対応関係を示すテーブル情報をメモリ12に予め記憶させておき、注目した合焦可能距離に対応するキャリブレーションデータをメモリ12から取得する態様がある。
図2は、メモリ12に記憶されるキャリブレーションデータの構造例を示す。本例のキャリブレーションデータは、カメラの各撮像デバイスごとに、ディストーションパラメータ(中心座標および係数)、外部パラメータおよび内部パラメータを含んで構成されている。ディストーションパラメータおよび内部パラメータは各撮像デバイスごとの画像補正用パラメータであり、外部パラメータは撮像デバイス間の画像補正用パラメータである。指定距離間のキャリブレーションデータを線形補間により求めてもよい。
第2に、合焦可能距離とキャリブレーションデータとの対応関係を示す関数をメモリ12に予め記憶させておき、注目した合焦可能距離に対応するキャリブレーションデータを関数により算出する態様がある。
図3は、メモリ12に記憶される関数の構造例を示す。本例の関数は、合焦可能距離Lを入力値として、ディストーションパラメータ(中心座標および係数)、外部パラメータおよび内部パラメータを出力する。例えば、各パラメータごとに、関数を構成する多項式の係数をメモリ12に記憶しておく。
次に、被写体距離と視差との関係について、図4A及び図4Bを用いて説明する。
まず、理解を容易にするため、複数の視点画像を撮像した3Dデジタルカメラ80において、基線長SB(撮像デバイス81L、81Rの光軸の間隔)および輻輳角θc(撮像デバイス81L、81Rの光軸同士が成す角度)は、一定であるものとして説明する。複数の撮像デバイス81L、81Rにより、同一の特定対象91(例えば球)を複数の視点から撮像することで、複数の視点画像(左視点画像92Lおよび右視点画像92R)が生成される。生成された視点画像92L、92Rは、同一の特定対象91が投影された特定対象像93L、93Rを、それぞれ含んでいる。これらの視点画像92L、92Rを、立体視表示可能なモニタ82で重ね合わせて表示することで、すなわち3D表示することで、3D表示画像94が再生される。3D表示画像94は左視点画像92Lおよび右視点画像92Rによって構成されている。観察者95は、モニタ82上の3D表示画像94を両眼96L、96Rから観察する。そうすると、観察者95には特定対象91(例えば球)の虚像97が飛び出して見える。尚、図4Bでは、光軸が交わる輻輳点99よりも近い位置に特定対象91が存在したので虚像97が手前側に飛び出して見えるが、輻輳点99よりも遠い位置に特定対象が存在した場合には虚像が奥側に引き込んで見える。図4Aに示すように被写体距離Sが輻輳点99までの距離よりも小さい範囲内では、被写体距離Sが小さいほど、視点画像92L、92R上で特定対象像93L、93Rの中心座標XLF、XRF(図2ではx座標のみ図示)の差分|XLF−XRF|が大きくなる。すなわち、被写体距離Sが小さいほど、視点画像間で対応点同士が離れる。ここで、差分|XLF−XRF|はx座標のみであり、これを視差AP(両眼視差量)として表す。つまり、基線長SBおよび輻輳角θcが一定であれば、被写体距離Sが小さいほど、APが大きくなり、観察者95が体感する虚像97の飛び出し量ADも大きくなる。即ち、被写体距離Sと視差APとの間に一定の対応関係が存在する。
しかし、実際には、3Dデジタルカメラの装置間で基線長SBおよび輻輳角θcにばらつきが存在するため、被写体距離Sが同じであっても、装置間で視差APにもばらつきが生じる。つまり、撮像デバイス間のキャリブレーションが適切に行われていない状態では、視差APから被写体距離Sを精度よく求めることができない。このような撮像デバイス間のばらつきを視点画像において補正するためのキャリブレーションパラメータが、外部パラメータである。
次に、第1実施形態の実施例1における測距処理の一例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100にて、画像入力部11により、複数の視点画像を取得する。
ステップS102にて、指定番号決定部13により、初期指定番号(本例では「0」)を決定し、キャリブレーションデータ取得部14により、初期指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得する。即ち、初期指定距離(最初の注目距離)に対応するキャリブレーションデータを取得する。
ステップS104にて、キャリブレート部15により、取得されたキャリブレーションデータを用いてキャリブレートを行う。即ち、指定距離に対応するキャリブレーションデータに基づいて、複数の視点画像を補正する。
ステップS106にて、視差演算部16により、補正後の複数の視点画像間で視差を算出する。具体的には、まず、一の視点画像を基準画像として他の視点画像を参照画像とし、基準画像の各画素と参照画像の各画素との対応付け(対応画素検出)を行う。次に、基準画像における各画素の位置と参照画像における対応画素の位置とに基づいて、各画素の視差を算出する。
本例では、視点画像の全範囲ではなく特定の注目エリア(例えば合焦エリア)にて、各画素の視差を算出する。
ステップS108にて、距離演算部17により、視差に基づいて被写体距離を算出する。
ステップS110にて、相関度演算部18により、補正後の複数の視点画像における、輝度および色のうち少なくとも一方の相関度の合計を算出する。
なお、視差演算部16により、対応画素検出にて複数の視点画像間で対応画素同士の輝度および色の差分(各画素ごとの相関度)を既に算出しているので、その差分を特定の注目エリア(例えば、合焦エリア、顔検出エリア)で合計すればよい。注目エリアについては後の実施形態14で詳説する。
ステップS112にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定し、指定番号=最大指定番号でない場合にはステップS114に進み、指定番号=最大指定番号である場合にはステップS116に進む。
指定番号=最大指定番号でない場合、ステップS114にて、指定番号を1増やし、ステップS115にて、キャリブレーションデータ取得部14により、指定番号の距離(指定距離)に対応するキャリブレーションデータを取得し、ステップS104に進む。
指定番号=最大指定番号である場合、ステップS116にて、相関度比較部19により、注目した全ての指定距離にわたって相関度の合計を比較し、相関度の合計が最大となる指定番号を選択する。即ち、複数のキャリブレーションデータのうちから、相関度の合計が最大となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
ステップS118にて、距離記録部20により、選択された指定番号に対応する距離情報を記録する。即ち、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する。
また、本例では、測距結果としての被写体距離を、複数の視点画像を含む画像ファイルに、付加情報として付加する。例えば、画像ファイルのヘッダに被写体距離を書き込む。
図6に示すように、撮像デバイスのフォーカスレンズが合焦可能な距離(合焦可能距離)の範囲内で、指定距離(合焦可能距離)を最小値から最大値に向けて切り換えながら、各指定距離ごとに相関度を算出する。相関度が最大となる指定距離に対応するキャリブレーションデータを最適キャリブレーションデータと特定する。そして、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差に基づく被写体距離を、測距結果として記録する。
次に、第1実施形態の実施例2における測距処理の一例について、図7A及び図7Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS120〜S128は、第1実施例のステップS100〜S108と同様である。
ステップS130にて、相関度演算部18により、相関度の合計を算出し、その相関度の合計を閾値に設定する(閾値=相関度)。
ステップS132にて、キャリブレーションデータ取得部14により、指定番号1に対応したキャリブレーションデータを取得する。
ステップS134にて、キャリブレート部15により、キャリブレーションデータによるキャリブレート(画像補正)を行う。
ステップS136にて、視差演算部16により、補正後の視点画像間で視差を算出する。
ステップS138にて、距離演算部17により、視差に基づいて距離を算出する。
ステップS140にて、相関度演算部18により、相関度の合計を算出する。
ステップS142にて、相関度比較部19により、今回算出した相関度の合計と閾値(前回算出した相関度の合計)とを比較する。相関度の合計≧閾値である場合にはステップS144に進み、相関度の合計<閾値である場合にはステップS148に進む。
ステップS144にて、今回算出した相関度の合計を閾値に設定する(閾値=今回算出した相関度の合計)。
ステップS146にて、指定番号を1増やし、ステップS147にて、キャリブレーションデータ取得部14により、指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得して、ステップS134に進む。
ステップS148では、前回の指定番号に対応したキャリブレーションデータを用いて求めた被写体距離を、測距結果として記録する。
本例では、図8に示すように、撮像デバイスのフォーカスレンズが合焦可能な範囲内で、注目する指定距離を最小距離から最大距離に向けて切り換えながら、各指定距離ごとに相関度を算出する。相関度が極大となる指定距離に対応するキャリブレーションデータを最適キャリブレーションデータと特定する。そして、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果として記録する。
図9は、第1実施形態の実施例3における測距装置100bのブロック図である。なお、図1に示した実施例1の測距装置100aと同じ構成要素には、同じ符号を付した。
次に、第1実施形態の実施例3における測距処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
ステップS150〜S156は第1実施例のステップS100〜S106と同様であり、ステップS160〜S166は第1実施例のステップS110〜S116と同様である。
本実施例3では、実施例1のステップS108を実行せず、ステップS168にて、判定結果(即ち相関度が最大となる指定番号)についてのみ被写体距離を算出して、記録する。
次に、第1実施形態の実施例4における測距処理について、図11A及び図11Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS170〜S176は第2実施例のステップS120〜S126と同様であり、ステップS180〜S186は第2実施例のステップS130〜S136と同様であり、ステップS190〜S197は第2実施例のステップS140〜S147と同様である。
第4実施例では、第2実施例のステップS128およびS138を実行せず、ステップS198にて、判定結果(即ち相関度が最大となる指定番号)についてのみ被写体距離を算出して、記録する。
次に、第2実施形態について説明する。
図12は、第2実施形態の実施例1における測距装置100cのブロック図である。なお、図1の測距装置100a(実施形態1の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、記述済の事項の説明を省略する。
測距装置100cは、縦ずれ量演算部21および縦ずれ量比較部22を備える。
縦ずれ量演算部21は、各指定距離ごとに、補正後の複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出する。
縦ずれ量比較部22は、注目した複数の指定距離にわたって縦ずれ量を比較し、縦ずれ量が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
次に、第2実施形態の実施例1における測距処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200〜S208は、図5(第1実施形態の第1実施例)のステップS100〜S108と同様である。
ステップS210にて、縦ずれ量演算部21により、対応画素間の縦ずれ量の合計を算出する。即ち、一の視点画像を基準画像として他の視点画像を参照画像としたとき、基準画像と参照画像とで対応する画素間の縦方向における差分(各画素の縦ずれ量)を合計する。図4Aの場合、左視点画像の特定対象像93Lと右視点画像の特定対象像93Rとで対応する点同士のy座標の差分が、各画素の縦ずれ量である。
ステップS212にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定する。
指定番号=最大指定番号でない場合、ステップS214にて、指定番号を1増やし、ステップS215にて、指定距離に対応するキャリブレーションデータを取得し、ステップS204に進む。
指定番号=最大指定番号である場合、ステップS216にて、縦ずれ量比較部22により、注目した全ての指定距離にわたって縦ずれ量の合計を比較し、縦ずれ量の合計が最小となる指定番号を選択する。即ち、複数のキャリブレーションデータのうちから、縦ずれ量の合計が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
ステップS218にて、距離記録部20により、選択された指定番号に対応する被写体距離を、記録する。即ち、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する。
正確なキャリブレーションが行われていれば、補正後の視点画像間の対応点同士では縦方向の差分(縦ずれ量)がほとんど無いはずである。つまり、縦ずれ量が最も小さくなるキャリブレーションデータが最も適切なキャリブレーションデータである、と言うことができる。そこで、本例では、図14に示すように、撮像デバイスの合焦可能距離の範囲内で、注目距離(指定距離)を最小値から最大値に向けて切り換えながら、各注目距離ごとに縦ずれ量を算出する。縦ずれ量が最小となる注目距離に対応するキャリブレーションデータを最適キャリブレーションデータと特定し、その最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差に基づく被写体距離(縦ずれ量の最小値に対応する被写体距離)を、測距結果として記録する。
次に、第2実施形態の実施例2における測距処理の一例について、図15A及び図15Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS220〜S228は、図7A(第1実施形態の第2実施例)のステップS120〜S128と同様である。
ステップS230にて、縦ずれ量演算部21により、縦ずれ量の合計を算出し、その縦ずれ量の合計を閾値に設定する(閾値=縦ずれ量の合計)。
ステップS232〜S238は、図7BのステップS132〜S138と同様である。
ステップS240にて、縦ずれ量演算部21により、縦ずれ量の合計を算出する。
ステップS242にて、縦ずれ量比較部22により、今回算出した縦ずれ量の合計と閾値(前回算出した縦ずれ量の合計)とを比較する。縦ずれ量の合計≦閾値である場合にはステップS244に進み、縦ずれ量の合計>閾値である場合にはステップS248に進む。
ステップS244にて、今回算出した縦ずれ量の合計を閾値に設定する(閾値=今回算出した縦ずれ量の合計)。ステップS246にて、指定番号を1増やし、ステップS247にて、キャリブレーションデータ取得部14により、指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得して、ステップS234に進む。
ステップS248では、前回の指定番号に対応したキャリブレーションデータを用いて求めた被写体距離を、測距結果として記録する。
本例では、撮像デバイスの合焦可能距離の範囲内で、注目距離(指定距離)を最小値から最大値に向けて切り換えながら、各注目距離ごとに縦ずれ量を算出する。縦ずれ量が極小となる注目距離に対応するキャリブレーションデータを最適キャリブレーションデータと特定し、その最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果として記録する。
図16は、第2実施形態の実施例3における測距装置100dのブロック図である。なお、図12に示した本実施形態の実施例1の測距装置100cと同じ構成要素には、同じ符号を付した。
本実施例3では、各指定番号ごとの距離演算(図13のステップS208)を実行せず、縦ずれ量が最小となる指定番号についてのみ被写体距離を算出して、記録する。
次に、第3実施形態について説明する。
図17は、第3実施形態の実施例1における測距装置100eのブロック図である。なお、図1の測距装置100a(実施形態1の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、記述済の事項の説明を省略する。
測距装置100eは、視差演算画素数演算部23および視差演算画素数比較部24を備える。
視差演算画素数演算部23は、各指定距離ごとに、補正後の複数の視点画像間で正しく視差演算できた画素数(以下「視差演算画素数」という)を算出する。
視差演算画素数比較部24は、注目した複数の指定距離にわたって視差演算画素数を比較し、視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
次に、第3施形態の実施例1における測距処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。
ステップS300〜S308は、図5(第1実施形態の第1実施例)のステップS100〜S108と同様である。
ステップS310にて、視差演算画素数演算部23により、視差演算画素数を算出する。
例えば、次の条件1および条件2の両方に該当する画素は、視差演算画素として、カウントされる。
条件1:複数の視点画像のうち一方を参照画像としたときの画素間の対応関係(マッチング)と他方を参照画像としたときの画素間の対応関係とが同じであること。
条件2:基準画像の1画素に参照画像の多数の画素(一定数以上の画素)が対応していないこと。
視差演算画素数演算部23は、要するに、正しく視差演算できた画素(視差演算に成功した画素)を、視差演算画素として、カウントする。補正後の視点画像間で対応点検出に成功したか否かを判定し、成功した画素の数をカウントしてもよい。各処理系の判断基準に従い、上記の条件1、2以外の条件で視差演算画素数をカウントしてよいことは、言うまでもない。
ステップS312にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定する。
指定番号=最大指定番号でない場合、ステップS314にて、指定番号を1増やし、ステップS315にて、指定距離に対応するキャリブレーションデータを取得し、ステップS304に進む。
指定番号=最大指定番号である場合、ステップS316にて、視差演算画素数比較部24により、注目した全ての指定距離にわたって視差演算画素数を比較し、視差演算画素数が最大となる指定番号を選択する。即ち、複数のキャリブレーションデータのうちから、視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
ステップS322にて、距離記録部20により、選択された指定番号に対応する被写体距離を、記録する。即ち、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差に基づく被写体距離を、測距結果として出力する。
次に、第3実施形態の実施例2における測距処理の一例について、図19A及び図19Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS320〜S328は、図7A(第1実施形態の第2実施例)のステップS120〜S128と同様である。
ステップS330にて、視差演算画素数演算部23により、視差演算画素数を算出し、その視差演算画素数を閾値に設定する(閾値=視差演算画素数)。
ステップS332〜S338は、図7BのステップS132〜S138と同様である。
ステップS340にて、視差演算画素数演算部23により、視差演算画素数を算出する。
ステップS342にて、視差演算画素数比較部24により、今回算出した視差演算画素数と閾値(前回算出した視差演算画素数)とを比較する。
視差演算画素数≧閾値である場合には、ステップS344にて、今回算出した視差演算画素数を閾値に設定し(閾値=視差演算画素数)、ステップS346にて、指定番号を1増やし、ステップS347にて、指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得して、ステップS334に進む。
視差演算画素数<閾値である場合には、ステップS348にて、前回の指定番号に対応したキャリブレーションデータを用いて求めた被写体距離を、測距結果として記録する。
図20は、第3実施形態の実施例3における測距装置100fのブロック図である。なお、図17に示した本実施形態の実施例1の測距装置100eと同じ構成要素には、同じ符号を付した。本実施例3では、視差演算画素数が最大となる指定番号についてのみ被写体距離を算出して、記録する。
次に、第4実施形態について説明する。
図21は、第4実施形態の実施例1における測距装置100gのブロック図である。なお、図1の測距装置100a(実施形態1の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、記述済の事項の説明を省略する。
測距装置100gは、局所ノイズ画素数演算部25および局所ノイズ画素数比較部26を備える。
局所ノイズ画素数演算部25は、各指定距離ごとに、補正後の複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する画素数(以下「局所ノイズ画素数」という)を算出する。
視差演算画素数比較部24は、注目した複数の注目距離にわたって局所ノイズ画素数を比較し、局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
次に、第4実施形態の実施例1における測距処理について、図22のフローチャートを用いて説明する。
ステップS400〜S408は、図5(第1実施形態の第1実施例)のステップS100〜S108と同様である。
ステップS410にて、局所ノイズ画素数演算部25により、局所ノイズ画素数を算出する。
具体的には、補正後の視点画像において、各画素に注目し、その周辺の画素と比較して視差が大きく異なる画素の数をカウントする。要するに、輝度や色の分布ではなくて、視差の分布において、孤立した画素または画素群を検出し、その検出した画素(局所ノイズ画素)の数をカウントする。なお、視差と距離とは対応するので、距離の分布において、孤立した画素または画素群を検出し、カウントしてもよい。
ステップS412にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定する。
指定番号=最大指定番号でない場合には、ステップS414にて、指定番号を1増やし、ステップS415にて、指定距離に対応するキャリブレーションデータを取得し、ステップS402に進む。
指定番号=最大指定番号である場合、ステップS418にて、局所ノイズ画素数比較部26により、注目した全ての指定距離にわたって局所ノイズ画素数を比較し、局所ノイズ画素数が最小となる指定番号を選択する。即ち、複数のキャリブレーションデータのうちから、局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
ステップS418にて、距離記録部20により、選択された指定番号に対応する被写体距離を、記録する。
次に、第4実施形態の実施例2における測距処理の一例について、図23A及び図23Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS420〜S428は、図7A(第1実施形態の第2実施例)のステップS120〜S128と同様である。
ステップS430にて、局所ノイズ画素数演算部25により、局所ノイズ画素数を算出し、その局所ノイズ画素数を閾値に設定する(閾値=局所ノイズ画素数)。
ステップS432〜S438は、図7BのステップS132〜S138と同様である。
ステップS440にて、局所ノイズ画素数演算部25により、局所ノイズ画素数を算出する。
ステップS442にて、局所ノイズ画素数比較部26により、今回算出した局所ノイズ画素数と閾値(前回算出した局所ノイズ画素数)とを比較する。
局所ノイズ画素数≦閾値である場合には、ステップS444にて、今回算出した局所ノイズ画素数を閾値に設定する(閾値=局所ノイズ画素数)。ステップS446にて、指定番号を1増やし、ステップS447にて、指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得して、ステップS434に進む。
局所ノイズ画素数>閾値である場合には、ステップS448にて、前回の指定番号に対応したキャリブレーションデータを用いて求めた被写体距離を、測距結果として記録する。
図24は、第4実施形態の実施例3における測距装置100hのブロック図である。なお、図21に示した本実施形態の実施例1の測距装置100gと同じ構成要素には、同じ符号を付した。本実施例3では、局所ノイズ画素数が最小となる指定番号についてのみ被写体距離を算出して、記録する。
次に、第5実施形態について説明する。
図25は、第5実施形態の実施例1の測距装置100iを示すブロック図である。なお、図1の測距装置100a(第1実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。
本例の測距装置100iは、代表距離決定部27、|指定距離−代表距離|演算部28、および、|指定距離−代表距離|比較部29を備える。
代表距離決定部27は、各指定距離ごとに、補正後の複数の視点画像間の視差に基づいて算出された各画素ごと(または画素群ごと)の距離の代表値(以下「代表距離」という)を決定する。
|指定距離−代表距離|演算部28(距離差分演算手段)は、各指定距離ごとに、|指定距離−代表距離|を算出する。
|指定距離−代表距離|比較部29は、注目した複数の指定距離にわたって|指定距離−代表距離|を比較し、|指定距離−代表距離|が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
次に、第5実施形態の実施例1の測距処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。
ステップS500〜S508は、図5(第1実施形態の第1実施例)のステップS100〜S108と同様である。
ステップS510にて、代表距離決定部27により、距離のヒストグラムを作成する。距離のヒストグラムは、図27に示すように、補正後の視点画像における各画素ごとの距離と頻度(画素数)との関係を示す。
ステップS512にて、代表距離決定部27により、図27に示すように、距離のヒストグラムから最頻値を検出し、その最頻値を代表距離と決定する。即ち、距離の最頻値を、被写体距離の候補として選出する。
ステップS514にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定する。
指定番号=最大指定番号でない場合には、ステップS516にて、指定番号を1増やし、ステップS517にて、指定番号に対応するキャリブレーションデータを取得する。
指定番号=最大指定番号である場合には、ステップS518にて、|指定距離−代表距離|が最小となる指定番号を選択する。具体的には、|指定距離−代表距離|演算部28により、|指定距離−代表距離|を算出するとともに、|指定距離−代表距離|比較部29により、注目した複数の指定距離にわたって|指定距離−代表距離|を比較し、|指定距離−代表距離|が最小となる指定番号を選択する。即ち、複数のキャリブレーションデータのうちから、|指定距離−代表距離|が最小となるキャリブレーションデータを、最適キャリブレーションデータとして特定する。
ステップS519にて、距離記録部20により、選択された指定番号に対応する代表距離を記録する。即ち、最適キャリブレーションデータで補正後の視点画像間の視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する。
なお、本例では距離のヒストグラムの最頻値を代表距離(被写体距離)としているが、本発明はこれに限定されない。代表距離を他の方法により求めてもよい。
次に、第5実施形態の実施例2の測距処理について、図28A図28Bのフローチャートを用いて説明する。本測距処理は、図25に示した測距装置100iにて行われる。
ステップS520〜S528は、図7A(第1実施形態の第2実施例)のステップS120〜S128と同様である。
ステップS530にて、距離のヒストグラムを作成し、ステップS532にて、距離の最頻値を代表距離と決定する。ステップS534にて、|指定距離−代表距離|を算出して閾値に設定する(閾値=|指定距離−代表距離|)。
ステップS536〜S542は、図7BのステップS132〜S138と同様である。
ステップS544にて、距離のヒストグラムを作成し、ステップS546にて、距離の最頻値を代表距離と決定し、ステップS548にて、|指定距離−代表距離|を算出する。
ステップS558にて、|指定距離−代表距離|比較部29により、今回算出した|指定距離−代表距離|と、閾値(前回算出した|指定距離−代表距離|)とを比較する。
|指定距離−代表距離|≦閾値である場合には、ステップS552にて、今回算出した|指定距離−代表距離|を閾値に設定する(閾値=|指定距離−代表距離|)。ステップS554にて、指定番号を1増やし、ステップS556にて、指定番号に対応したキャリブレーションデータを取得し、ステップS538に進む。
|指定距離−代表距離|>閾値である場合には、ステップS558にて、前回の指定番号に対応した代表距離を、測距結果の被写体距離として記録する。
図29は、第5実施形態の実施例3の測距装置100jのブロック図である。以下では、図25の測距装置100i(本実施形態の実施例1)と異なる事項のみ説明する。
本例の測距装置100jは、代表視差決定部30を備える。代表視差決定部30は、各指定距離ごとに、補正後の視点画像間の視差の代表値(以下「代表視差」という)を決定する。代表視差は、視差演算部16で対応画素検出に成功した各画素(または画素群)ごとの視差を、代表する。
本例の距離演算部17は、代表視差に基づいて代表距離を算出する。
次に、第5実施形態の実施例3の測距処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。
ステップS560〜S566は、図26(本実施形態の実施例1)のステップS500〜506と同様である。
ステップS568にて、代表視差決定部30により、視差のヒストグラムを作成する。視差のヒストグラムは、図31に示すように、補正後の視点画像間における各画素ごとの視差と頻度(画素数)との関係を示す。
ステップS570にて、代表視差決定部30により、図31に示すように、視差のヒストグラムから最頻値を検出し、その最頻値を代表視差と決定する。即ち、視差の最頻値を、主要被写体の視差として選出する。
ステップS572にて、距離演算部17により、代表視差に基づいて代表距離を算出する。即ち、視差の最頻値に対応する距離を、被写体距離の候補として算出する。
ステップS574〜S579は、図26のステップS514〜S519と同様である。
図32は、第5実施形態の実施例4の測距装置100kのブロック図である。以下では、図29の測距装置100j(本実施形態の実施例3)と異なる事項のみ説明する。
本例の測距装置100kは、指定視差演算部31、および、|指定視差−代表視差|演算部32、|指定視差−代表視差|比較部33を備える。
指定視差演算部31は、各指定距離ごとに、指定距離に基づいて視差(以下「指定視差」という)を算出する。
|指定視差−代表視差|演算部32は、各指定距離ごとに、|指定視差−代表視差|を算出する。
|指定視差−代表視差|比較部33は、注目した複数の指定距離にわたって|指定視差−代表視差|を比較し、|指定視差−代表視差|が最小となるキャリブレーションデータを最適なキャリブレーションデータとして特定する。
次に、第5実施形態の実施例4の測距処理について、図33のフローチャートを用いて説明する。
ステップS580〜S582は、図30(本実施形態の実施例3)のステップS560〜S562と同じである。
ステップS583にて、指定視差演算部31により、指定距離に基づいて指定視差を算出する。即ち、指定距離を指定視差に変換する。
ステップS584〜S590は、図30のステップS564〜S570と同様である。本例では、図30のステップS572に相当するステップがない。ステップS594〜S597は、図30のステップS574〜S577と同様である。
ステップS598にて、|指定視差−代表視差|が最小となる指定番号を選択する。即ち、|指定視差−代表視差|演算部32により|指定視差−代表視差|を算出し、|指定視差−代表視差|比較部33により、注目した複数の指定距離にわたって|指定視差−代表視差|を比較し、|指定視差−代表視差|が最も小さくなる指定番号を特定する。即ち、最適キャリブレーションデータを特定する。
ステップS599にて、特定した指定番号に対応する指定距離(または対応点距離)を、距離記録部20により、測距結果の被写体距離として記録する。
以上のように、実施例1〜3では、|指定距離−代表距離|を算出し、最小の|指定距離−代表距離|を選択することで、最適キャリブレーションデータを特定したが、実施例4では、指定距離を指定視差に変換して|指定視差−代表視差|を算出し、最小の|指定視差−代表視差|を選択することで、最適キャリブレーションデータを特定する。
次に、第6実施形態について説明する。
第6実施形態の実施例1の測距処理について、図34および図35のフローチャートを用いて説明する。この測距処理は、図1の測距装置100aにて実行される。
本実施形態では、測距制御部10の制御により、まず、指定距離(注目距離)を大きな変更幅で変更しながら第1の測距(以下「前半処理」という)を行って第1の被写体距離を取得し、次に、指定距離を前記第1の被写体距離の付近で小さな変更幅で変更しながら第2の測距(以下「後半処理」という)を行って第2の被写体距離を取得する。距離記録部20は、第2の被写体距離を測距結果として記録する。
図34は、前半処理を示す。ステップS600〜S610は、図5(第1実施形態の実施例1)のステップS100〜S110と、同様である。即ち、複数の視点画像を取得し(ステップS600)、指定番号0の指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得し(ステップS602)、キャリブレーションデータにより複数の視点画像を補正し(ステップS604)、補正後の複数の視点画像での視差を算出し(ステップS606)、視差に基づいて被写体距離を算出し(ステップS608)、最適キャリブレーションデータの判断基準として相関度の合計を算出する(ステップS610)。ステップS612にて、指定番号=最大指定番号であるか否かを判定し、指定番号=最大指定番号でない場合、ステップS614にて、指定番号をn増やす。ここでn≧2である。即ち、指定距離(注目距離)を通常の変更幅よりも大きな変更幅で変更しながら、各指定距離で判断基準(本例では相関度の合計)を算出する。指定番号=最大指定番号である場合、ステップS618にて、注目した複数の指定距離にわたって相関度の合計を比較し、相関度の合計が最大であった指定番号(mとする)を取得する。即ち、相関度の合計が最大となる指定距離およびキャリブレーションデータを特定する。
図35は、後半処理を示す。ステップS622にて、指定番号m−nの指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS624〜S630は、前半処理のステップS604〜610と同様である。ステップS632にて、指定番号=m+nであるか否かを判定し、指定番号がm+nでない場合にはステップS634に進み、指定番号=m+nである場合にはステップS636に進む。ステップS634にて指定番号を1増やし、ステップS635にて指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得し、ステップS624に進む。ステップS636にて、相関度の合計が最大となる指定番号を取得する。即ち、相関度の合計が最大となる指定距離およびキャリブレーションデータを特定する。ステップS638にて、特定された指定番号に対応した被写体距離(ステップS628で算出した被写体距離)を、被写体距離として記録する。
本例では、まず、図36Aに示すように、被写体距離のサーチ範囲を合焦可能距離範囲の全てとして、変更幅n(n≧2)で指定番号を変更するラフな測距を行い、相関度の合計が最大となる指定番号mを取得する。即ち、注目距離を大きな変更幅で変更しながら第1の被写体距離を検出する。次に、図36Bに示すように、被写体距離のサーチ範囲を指定番号m−n〜m+nに対応する距離範囲に限定するとともに、変更幅=1で指定番号を変更する詳細な測距を行い、相関度の合計が最大となる指定番号を取得する。即ち、注目距離を小さな変更幅で変更しながら測距結果としての第2の被写体距離を検出する。これにより、高精度で測距し、且つ、測距処理全体での処理時間を短縮することができる。
次に、第6実施形態の実施例2の測距処理について、図37A、図37B、図38A及び図38Bのフローチャートを用いて説明する。この測距処理は、図1の測距装置100aにて実行される。
図37A及び図37Bは、前半処理を示す。ステップS640〜S650は、図7A(第1実施形態の実施例2)のステップS120〜S130と、同様である。ステップS652にて、指定番号nの指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS654〜S660は、図7BのステップS134〜S140と、同様である。ステップS662にて、相関度の合計と閾値とを比較し、相関度の合計≧閾値である場合にはステップS664に進み、相関度の合計<閾値である場合にはステップS668に進む。ステップS664にて相関度の合計を閾値に設定し、ステップS666にて指定番号をn増やし、ステップS667にて指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS668にて、一つ前の指定番号(mとする)を取得する。
図38A及び図38Bは、後半処理を示す。ステップS672にて、指定番号m−nの距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS674〜S680は、前半処理のステップS644〜650と同様である。ステップS682にて、指定番号m−n+1の距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS684〜S690は、前半処理のステップS654〜660と同様である。ステップS692にて、相関度の合計と閾値とを比較し、相関度の合計≧閾値である場合にはステップS694に進み、相関度の合計<閾値である場合にはステップS698に進む。ステップS694にて相関度の合計を閾値に設定し、ステップS696にて指定番号を1増やし、ステップS697にて指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。ステップS698にて、一つ前の回の指定番号に対応した被写体距離を記録する。
本例では、まず、図39Aに示すように、サーチ開始の指定番号を0(合焦可能距離範囲の至近端)にして、変更幅=n(n≧2)で指定番号を変更するラフな測距を行い、相関度の合計が極大となる指定番号mを取得する。即ち、注目距離を大きな変更幅で変更しながら第1の被写体距離を検出する。次に、図39Bに示すように、サーチ開始の指定番号をm−n(第1の被写体距離の付近)にして、変更幅=1で指定番号を変更する詳細な測距を行い、相関度の合計が最大となる指定番号を取得する。即ち、注目距離を小さな変更幅で変更しながら測距結果としての第2の被写体距離を検出する。これにより、高精度で測距し、且つ、測距処理全体での処理時間を短縮することができる。
なお、最適なキャリブレーションデータの判断基準として相関度の合計を用いた場合を例に説明したが、他の判断基準(例えば、第2実施形態で説明した縦ずれ量の合計、第3実施形態で説明した視差演算画素数、第4実施形態で説明した局所ノイズ画素数など)を用いてもよいことは、言うまでもない。
また、前半処理と後半処理で最適なキャリブレーションデータの判断基準が同じ場合(本例ではいずれも相関度の合計)を説明したが、その判断基準を異ならせてもよい。例えば、前半処理では相関度の合計に基づいて判断し、後半処理では局所ノイズ画素数に基づいて判断する。
次に、第7実施形態について説明する。
図40は、第7実施形態の実施例1における測距装置100mのブロック図である。なお、図25の測距装置100i(第5実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。
指定距離決定部34は、撮像デバイス(図4Aの81L、81R)の合焦可能距離範囲の全てにわたる複数の指定距離(注目距離)のうちで、最初に注目する指定距離(以下「初期指定距離」という)を決定する。また、指定距離決定部34は、距離演算部17および代表距離決定部27により補正後の視点画像間の視差に基づいて算出された代表距離(被写体距離)を、次に注目する指定距離と決定することで、指定距離を切り換える。
本実施形態の|指定距離−代表距離|比較部35は、指定距離の切り換え前後の|指定距離−代表距離|を比較することで、複数の代表距離(被写体距離)のうちから測距結果を選択する。
指定距離決定部34による初期指定距離の決定態様には各種ある。
第1に、複数の視点画像を含む画像ファイルから視点画像の付帯情報を取得し、その付帯情報に基づいて、初期指定距離を決定する態様がある。例えば、撮像デバイスによる被写体撮影時のモード(人物撮影モード、風景撮影モードなど)を示す撮影モード情報に基づいて、距離決定を行う。
第2に、視点画像から取得した撮影シーンに関する情報に基づいて、初期指定距離を決定する態様がある。例えば、視点画像を分析して、人物撮影シーンであるか、風景撮影シーンであるかを特定し、そのシーンに基づいて、距離決定を行う。
第3に、視点画像から取得した被写体のサイズに基づいて、初期指定距離を決定する態様がある。例えば、視点画像中の顔のサイズと標準的な顔のサイズとの比較に基づいて、距離決定を行う。
第4に、フォーカスエリア(合焦評価値算出領域)の視差に基づいて、初期指定距離を決定する態様がある。例えば、キャリブレーションデータによる補正前の複数の視点画像について視差のヒストグラムを作成し、その視差ヒストグラムの最頻値を距離に変換し、その距離を初期指定距離とする。
第5に、複数の撮像デバイスの輻輳点(光軸同士の交点)の距離に基づいて、初期指定距離を決定する態様がある。
次に、第7実施形態の実施例1の測距処理について、図41A及び図41Bのフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS700にて、画像入力部11により、複数の視点画像を取得する。
次に、ステップS702にて、指定距離決定部34により、初期指定距離を決定し、キャリブレーションデータ取得部14により、初期指定距離に対応したキャリブレーションデータを取得する。
ステップS704〜S712は、図28A(第5実施形態の実施例2)のステップS524〜S532と同様である。即ち、キャリブレーションデータに基づいて複数の視点画像を補正し(ステップS704)、補正後の複数の視点画像間で各画素の視差を算出し(ステップS706)、視点画像間の各画素の視差に基づいて各画素の距離を算出し(ステップS708)、距離と頻度(画素数)との関係を示す距離のヒストグラムを作成し(ステップS710)、距離の最頻値を被写体距離の候補としての代表距離と決定する(ステップS712)。
ステップS714にて、|指定距離−代表距離|演算部28により、|指定距離−代表距離|を算出し、閾値に設定する(閾値=|指定距離−代表距離|)。
ステップS716にて、指定距離決定部34により、代表距離を、次に注目する指定距離として決定し、キャリブレーションデータ取得部14により、キャリブレーションデータを取得する。即ち、注目距離を切り換える。
ステップS718〜S726は、ステップS704〜S712と同様である。
ステップS728にて、|指定距離−代表距離|演算部28により、|指定距離−代表距離|を算出し、|指定距離−代表距離|比較部29により、今回算出した|指定距離−代表距離|と、閾値(前回算出した|指定距離−代表距離|)とを比較する。
|指定距離−代表距離|≦閾値である場合には、ステップ732にて、今回算出した|指定距離−代表距離|を閾値に設定し、ステップS716に進む。ステップS716では、指定距離決定部34により、代表距離を、次に注目する指定距離と決定する。即ち、注目距離を切り換える。
|指定距離−代表距離|>閾値である場合には、ステップS734にて、距離記録部20により、前回算出した距離情報(代表距離)を、測距結果として記録する。
このように本例では、指定距離の切り換えの前後の|指定距離−代表距離|を比較し、前回よりも今回の方が大きければ、前回算出した代表距離を測距結果として選択する。即ち、|指定距離−代表距離|が極小となる指定距離を検出し、その指定距離に対応するキャリブレーションデータを最適なキャリブレーションデータと特定して、測距結果を決定する。
図42は、第7実施形態の実施例2における測距装置100nのブロック図である。なお、図29の測距装置100j(第5実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図40(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を省略する。
次に、第7実施形態の実施例2の測距処理について、図43A及び図43Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS750〜S756は、図41A(本実施形態の実施例1)のステップS700〜S706と同様である。ステップS758〜S762は、図30(第5実施形態の実施例3)のステップS568〜S572と同様である。ステップS764〜S770は、図41のステップS714〜S720と同様である。ステップS772〜S776は、本実施例のステップS758〜S762と同様である。ステップS778〜S784は、図41のステップS728〜S734と同様である。
本実施例2では、視差のヒストグラムを作成し(ステップS758、S772)、視差の最頻値を代表視差と決定し(ステップS760、S774)、代表視差に基づいて代表距離を算出する(ステップS762、S776)。注目距離(指定距離)の切り換えの前後の|指定距離−代表距離|を比較し、前回よりも今回の方が大きければ、前回算出した代表距離を測距結果として選択する点は、実施例1と同様である。即ち、|指定距離−代表距離|が極小となる指定距離を検出し、その指定距離に対応するキャリブレーションデータを最適なキャリブレーションデータと特定する。
次に、第8実施形態について説明する。
図44は、第8実施形態の実施例1における測距装置100pのブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。
閾値決定部36は、指定距離に基づいて閾値を決定する。
|指定距離−代表距離|閾値比較部37は、|指定距離−代表距離|と閾値とを比較し、|指定距離−代表距離|が閾値よりも小さいとき、その代表距離を測距結果の被写体距離として採用する。
次に、第8実施形態の実施例1の測距処理について、図45のフローチャートを用いて説明する。
ステップS800〜S812は、図41A(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S712と同様である。
ステップS814にて、閾値決定部36により、閾値を決定する。例えば、指定距離と閾値との対応関係を示すテーブルデータをメモリ12から、注目した指定距離に応じた閾値を取得する。関数により、指定距離に対応する閾値を算出してもよい。
ステップS816にて、|指定距離−代表距離|閾値比較部37により、|指定距離−代表距離|と閾値とを比較する。
ステップS818にて、|指定距離−代表距離|≧閾値である場合には、ステップS820に進み、|指定距離−代表距離|<閾値である場合には、ステップS822に進む。
ステップS820にて、指定距離決定部34により、代表距離を次に注目する指定距離と決定することで、注目距離の切り換えを行い、ステップS804に進む。
ステップS822にて、距離記録部20により、前回算出した距離情報(代表距離)を、測距結果として記録する。
このように本例では、|指定距離−代表距離|と閾値とを比較し、|指定距離−代表距離|<閾値であれば、前回算出した代表距離を測距結果として採用する。即ち、|指定距離−代表距離|<閾値となる指定距離を検出し、その指定距離に対応するキャリブレーションデータを最適なキャリブレーションデータと特定して、測距結果を決定する。
図46は、第8実施形態の実施例2の測距装置100qを示すブロック図である。なお、図42の測距装置100n(第7実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図44(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。
第8実施形態の実施例2の測距処理については、詳細な説明を省略する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。
次に、第9実施形態について説明する。
図47は、第9実施形態の実施例1の測距装置100rを示すブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。また、相関度演算部18は、図1(第1実施形態)のものと同様であり、説明を省略する。
本実施形態の相関度比較部38は、指定距離決定部34による指定距離(注目距離)の切り換えごとに、切り換え前後の相関度の合計を比較し、切り換え前の相関度の合計が切り換え後の算出された相関度の合計よりも大きい場合、切り換え前の代表距離(被写体距離)を測距結果として採用する。
次に、第9実施形態の実施例1の測距処理について、図48A及び図48Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS900〜S912は、図41A(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S712と同様である。ステップS914にて、相関度演算部18により、相関度の合計を算出する。ステップS916にて、算出した相関度の合計を閾値に設定する。
ステップS918〜S928は、図41BのステップS716〜S726と同様である。ステップS930にて、相関度演算部18により、相関度の合計を算出する。ステップS932にて、相関度比較部38により、今回算出した相関度の合計を閾値(前回算出した相関度の合計)と比較する。
ステップS934にて、相関度の合計≧閾値である場合には、ステップS936に進み。相関度の合計<閾値である場合には、ステップS938に進む。
ステップS936では、今回算出した相関度の合計を閾値に設定する。
ステップS938では、前回算出した代表距離を、測距結果として採用し、記録する。
図49は、第9実施形態の実施例2の測距装置100sを示すブロック図である。なお、図29の測距装置100j(第5実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図47(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。
次に、第10実施形態について説明する。
図50は、第10実施形態の実施例1の測距装置100tを示すブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。また、縦ずれ量演算部21は、図12(第2実施形態)のものと同様であり、説明を省略する。
本実施形態の縦ずれ量比較部39は、指定距離決定部34による指定距離(注目距離)の切り換えごとに、切り換え前後の縦ずれ量の合計を比較し、切り換え前の縦ずれ量の合計が切り換え後の縦ずれ量の合計よりも小さい場合、切り換え前の代表距離(被写体距離)を測距結果として採用する。
次に、第10実施形態の実施例1の測距処理について、図51A及び図51Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS1000〜S1012は、図41A(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S712と同様である。ステップS1014にて、縦ずれ量演算部21により、縦ずれ量の合計を算出する。ステップS1016にて、算出した縦ずれ量の合計を閾値に設定する。
ステップS1018〜S1028は、図41BのステップS716〜S726と同様である。ステップS1030にて、縦ずれ量演算部21により、縦ずれ量の合計を算出する。ステップS1032にて、縦ずれ量比較部39により、今回算出した縦ずれ量の合計を閾値(前回算出した縦ずれ量の合計)と比較する。
ステップS1034にて、縦ずれ量の合計≦閾値である場合には、ステップS1036に進み、縦ずれ量の合計>閾値である場合には、ステップS1038に進む。
ステップS1036では、今回算出した相関度の合計を閾値に設定する。
ステップS1038では、前回算出した代表距離を、測距結果として採用し、記録する。
図52は、第10実施形態の実施例2の測距装置100uを示すブロック図である。なお、図29の測距装置100j(第5実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図50(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。
次に、第11実施形態について説明する。
図53は、第11実施形態の実施例1の測距装置100vを示すブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。また、視差演算画素数演算部23は、図17(第3実施形態)のものと同様であり、説明を省略する。
本実施形態の視差演算画素数比較部40は、指定距離決定部34による指定距離(注目距離)の切り換えごとに、切り換え前後の視差演算画素数を比較し、切り換え前の視差演算画素数が切り換え後の視差演算画素数よりも大きい場合、切り換え前の代表距離(被写体距離)を測距結果として採用する。
次に、第11実施形態の実施例1の測距処理について、図54A及び図54Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS1100〜S1112は、図41A(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S712と同様である。ステップS1114にて、視差演算画素数演算部23により、視差演算画素数を算出する。ステップS1116にて、算出した視差演算画素数を閾値に設定する。
ステップS1118〜S1128は、図41BのステップS716〜S726と同様である。ステップS1130にて、視差演算画素数演算部23により、視差演算画素数を算出する。
ステップS1132にて、視差演算画素数比較部40により、今回算出した視差演算画素数の合計を閾値(前回算出した視差演算画素数の合計)と比較する。
ステップS1134にて、視差演算画素数≧閾値である場合には、ステップS1136に進み、視差演算画素数<閾値である場合には、ステップS1138に進む。
ステップS1136では、今回算出した視差演算画素数を閾値に設定する。
ステップS1138では、前回算出した代表距離を、測距結果として採用し、記録する。
図55は、第11実施形態の実施例2の測距装置100wを示すブロック図である。なお、図29の測距装置100j(第5実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図53(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。
次に、第12実施形態について説明する。
図56は、第12実施形態の実施例1の測距装置100xを示すブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。また、局所ノイズ画素数演算部25は、図21(第4実施形態)のものと同様であり、説明を省略する。
本実施形態の局所ノイズ画素数比較部41は、指定距離決定部34による指定距離(注目距離)の切り換えごとに、切り換え前後の局所ノイズ画素数を比較し、切り換え前の局所ノイズ画素数が切り換え後の局所ノイズ画素数よりも小さいとき、切り換え前の代表距離(被写体距離)を測距結果として採用する。
次に、第12実施形態の実施例1の測距処理について、図57A及び図57Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS1200〜S1212は、図41A(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S712と同様である。ステップS1214にて、局所ノイズ画素数演算部25により、局所ノイズ画素数を算出する。ステップS1216にて、算出した局所ノイズ画素数を閾値に設定する。
ステップS1218〜S1228は、図41B(第7実施形態の実施例1)のステップS716〜S726と同様である。ステップS1230にて、局所ノイズ画素数演算部25により、局所ノイズ画素数を算出する。
ステップS1232にて、局所ノイズ画素数比較部41により、今回算出した局所ノイズ画素数を閾値(前回算出した局所ノイズ画素数)と比較する。ステップS1234にて、局所ノイズ画素数≦閾値である場合には、ステップS1236に進み、局所ノイズ画素数>閾値である場合には、ステップS1238に進む。ステップS1236では、今回算出した局所ノイズ画素数を閾値に設定する。ステップS1238では、前回算出した代表距離を、測距結果として採用し、記録する。
図58は、第12実施形態の実施例2の測距装置100yを示すブロック図である。なお、図29の測距装置100j(第5実施形態の実施例2)と同じ構成要素および図50(本実施形態の実施例1)と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。本実施例では、代表視差のみに基づいて被写体距離を算出する。
次に、第13実施形態について説明する。
第13実施形態の実施例1の測距処理について、図59および図60のフローチャートを用いて説明する。この測距処理は、図40(第7実施形態の実施例1)の測距装置100mにて実行される。
本実施形態では、測距制御部10の制御により、まず、初期指定距離(最初の注目距離)を決定して、第1の測距(以下「前半処理」という)を行い、第1の被写体距離を取得する。次に、第1の被写体距離を次の指定距離と決定し、第2の測距(以下「後半処理」という)を行い、第2の被写体距離を取得する。距離記録部20は、第2の被写体距離を測距結果として記録する。第1の測距と、第2の測距とで、最適なキャリブレーションデータを判断するための判断基準が異なる。
図59は、前半処理の一例を示す。ステップS1300〜S1332は、図41A及び図41B(第7実施形態の実施例1)のステップS700〜S732と、同様である。ステップS1334にて、前回の指定番号をm、今回の指定番号をm+nとして取得する。
図60は、後半処理の一例を示す。ステップS1342にて、指定番号m−nの距離(指定距離)に対応するキャリブレーションデータを取得する。ステップS1344〜S1350は、図5(第1実施形態の実施例1)のステップS104〜S110と同様である。ステップS1352にて、指定番号=m+nであるか否かを判定し、指定番号=m+nでない場合にはステップS1354に進み、指定番号=m+nである場合にはステップS1356に進む。ステップS1354にて指定番号を1増やし、ステップS1355にて、指定距離に対応するキャリブレーションデータを取得する。ステップS1356にて、相関度が最大となる指定番号を選択し、ステップS1358にて、選択した指定番号に対応する指定距離を測距結果として記録する。
図61A及び図61Bは、後半処理の他の例を示す。ステップS1362にて、指定番号m−nの距離(指定距離)に対応するキャリブレーションデータを取得する。ステップS1364〜S1370は、図7A(第1実施形態の実施例2)のステップS124〜S130と同様である。ステップS1372にて、指定番号m−nの距離(指定距離)に対応するキャリブレーションデータを取得する。ステップS1374〜S1388は、図7BのステップS134〜S148と同様である。
なお、前半処理と後半処理とで判断基準が異なる場合の例として、前半処理で|指定距離−代表距離|、後半処理で相関度の合計を用いる場合を説明したが、本発明はこのような場合に特に限定されない。第7実施形態(|指定距離−代表距離|)、第8実施形態(|指定距離−代表距離|と閾値)、第9実施形態(相関度の合計)、第10実施形態(縦ずれ量の合計)、第11実施形態(視差演算画素数)、および、第12実施形態(局所ノイズ画素数)のいずれで説明した判断基準を用いてもよい。
次に、第14実施形態について説明する。
図62は、第14実施形態の実施例1の測距装置100zを示すブロック図である。なお、図40の測距装置100m(第7実施形態の実施例1)と同じ構成要素は、同じ符号を付してあり、説明済みの事項の説明を以下では省略する。本実施形態の測距装置100zは、代表視差を決定する代表視差決定部30を含んで構成されている。代表視差は、視差演算部16で対応画素検出に成功した各画素(または画素群)ごとの視差を、代表する。
図63は、本実施形態の実施例1おける代表視差決定部30の詳細を示すブロック図である。代表視差決定部30は、複数の視点画像間における各画素ごとの視差と頻度(画素数)との関係を示す視差ヒストグラムを作成する視差ヒストグラム作成部51と、視差ヒストグラムにおける最頻値を代表視差として検出する最頻値検出部52とを有する。
第14実施形態の実施例1の測距処理を、図64A及び図64Bのフローチャートに示す。ここで、ステップS1450〜S1484は、図43A及び図43B(第7実施形態の実施例2)のステップS750〜S784と同様である。
ステップS1458及びS1472にて、視差ヒストグラム作成部51により、第5実施形態の実施例3で説明したように、図31に示すような視差のヒストグラムを作成する。また、ステップS1460及びS1474にて、最頻値検出部52により、視差のヒストグラムにおける最頻値を検出し、その最頻値を代表視差と決定する。ステップS1462およびステップS1476にて、距離演算部17により、代表視差に基づいて代表距離を算出する。即ち、代表視差を測距結果の被写体距離の候補としての代表距離に変換する。
なお、遠景などの背景や主要被写体の手前の前景が視点画像に写り込んでいる場合には、測定範囲の端に最頻値が存在する場合がある。よって、代表視差決定ステップ(S1460)にて、視差範囲の端(図31の視差のヒストグラムにて左端側および右端側)に存在する頻度を除外して、最頻値を選択することが、好ましい。また、視差のヒストグラムにて、局所的に存在する頻度に対応する画素は、ノイズ画素である可能性が高い。よって、ヒストグラム作成ステップ(S1458)にて、各視差の頻度の高低を判別し、高頻度の視差を選択して、低頻度の視差をヒストグラムから除外してもよい。
次に、第14実施形態の実施例2について説明する。
図65は、第14実施形態の実施例2の測距装置における代表視差決定部30の詳細を示すブロック図である。それ以外の部分は、図62に示した通りである。
本例の代表視差決定部30は、視差ヒストグラム作成部51、最頻値検出部52、視差選択部53、および、フィルタ54を含んで構成されている。ここで、視差ヒストグラム作成部51および最頻値検出部52は、実施例1と同じである。
視差選択部53は、視差のヒストグラムにて各視差の頻度の高低を判別して、高頻度の視差を選択することで、局所的に存在する画素の成分を視差のヒストグラムから除外する。例えば、頻度(画素数)が閾値以上である視差を選択して、頻度(画素数)が閾値未満である視差をヒストグラムから除外する。
フィルタ54は、選択した各視差の頻度から視点画像間でのマッチングが適切でない画素の成分(画素数)を除去する。例えば、右視点画像を基準画像として左視点画像を参照画像としたマッチングと、左視点画像を基準画像として右視点画像を参照画像としたマッチングとで、対応関係が同じでない画素を選択して、選択した画素の数を各視差の頻度から減算する。また、例えば、基準画像の1画素に、参照画像の多数の画素が対応している場合、そのような対応関係の画素を選択して、選択した画素の数を各視差の頻度から減算する。なお、本発明におけるフィルタは、上記画素選択には特に限定されない。例えば、適切な視差演算ができているか否かを判断して不適切な視差演算成分を排除する他の画素選択手段を含む。
第14実施形態の実施例2の測距処理を、図66のフローチャートを用いて説明する。ここで、視差のヒストグラム作成以前は、図64A及び図64Bと同様の処理(ステップS1450〜S1472と同じ)である。以下では、実施例1と異なる事項のみ説明する。
ステップS1473aにて、視差選択部53により、図67Aに示すように、頻度(画素数)が閾値Td以上である視差を選択する。ここで、閾値Tdは、動的であり、最頻値の頻度をDmとするとTd=Dm−Kmである。Kmは例えば一定値である。つまり、本例視差選択部53は、最頻値との頻度の差分が一定値Km以内である視差を選択する。
ステップS1473bにて、選択した視差にフィルタをかける。即ち、フィルタ54により、図67Bにて点線で示すように、選択した各視差の頻度から視点画像間でのマッチングが適切でない画素の成分(画素数)を除去する。
ステップS1474以降は、図64Bを用いて説明した通りである。ただし、本例の最頻値検出部52は、図67Bに示すように、フィルタをかけた後の視差のヒストグラムにおける最頻値を、代表視差とする。
次に、第14実施形態の実施例3について説明する。
図68Aは、第14実施形態の実施例3の測距装置における代表視差決定部30の詳細を示すブロック図である。それ以外の部分は、図62に示した通りである。
本実施例の代表視差決定部30は、視差ヒストグラム作成部51、最頻値検出部52および注目領域決定部55を含む。ここで、注目領域決定部55以外は、実施例1と同じである。
注目領域決定部55は、視差ごとの頻度(画素数)を算出する注目領域を決定する。即ち、視差ヒストグラムの作成に用いる領域を決定する。
本例の注目領域決定部55は、図68Bに示すように、画像分割部551、周波数解析部552、周波数頻度算出部553および領域決定部554を含んで構成されている。
画像分割部551は、視点画像をアレイ状の複数の分割領域に分割する。
周波数解析部552は、各分割領域ごとに、フーリエ変換による周波数解析を行う。
周波数頻度算出部553は、各分割領域ごとに、高周波成分の積分値を算出する。本例では、空間周波数が予め決められた高周波数範囲内である画素の数を算出する。
領域決定部554は、高周波成分の積分値が最大である分割領域を注目領域と決定し、注目領域の位置を取得する。
本実施例の視差ヒストグラム作成部51は、注目領域に限定して頻度を算出し、視差ヒストグラムを作成する。
第14実施形態の実施例3の測距処理を、図69のフローチャートを用いて説明する。ここで、注目領域決定(ステップS1469)よりも前は、図64A及び図64Bと同様の処理(ステップS1450〜S1468)である。以下では、実施例1と異なる事項のみ説明する。
ステップS1469にて、注目領域決定部55により、頻度を算出する注目領域を決定し、視点画像から抽出する。
図70は、注目領域決定(S1469)の詳細を示す詳細フローチャートである。
ステップS1469aにて、画像分割部551により、視点画像をM×N個の分割領域に分割する。
ステップS1469bにて、周波数解析部552により、各分割領域ごとに、フーリエ変換による周波数解析を行う。
ステップS1469cにて、周波数頻度算出部553により、各分割領域ごとに、決められた周波数の頻度を算出する。即ち、各分割領域ごとに、高周波成分の積分値を算出する。
ステップS1469dにて、領域決定部554により、頻度が最も高い分割領域の位置を取得する。即ち、高周波成分の積分値が最大である分割領域を注目領域と決定し、その注目領域の位置を取得する。
ステップS1470以降は、実施例1と同じである。
ここでは、高周波領域を注目領域と決定する場合を例に説明したが、本発明は上記態様に特に限定されない。例えば、以下の態様がある。
第1に、ユーザにより指示入力された領域を、注目領域と決定する態様がある。
第2に、視点画像の撮影時に露出制御または合焦制御にて用いられた演算領域を、注目領域と決定する態様がある。例えば、視点画像を含む画像ファイルのヘッダから、撮影時の露出演算領域および合焦演算領域を示す情報(撮影時演算領域情報)を取得する。
第3に、視点画像から特定対象を抽出した領域(特定対象抽出領域)を、注目領域と決定する態様がある。例えば、図71Bに示すように、顔を特定対象として、顔抽出領域を注目領域と決定する。例えば、視点画像を含む画像ファイルのヘッダから、特定対象抽出領域を示す情報(特定対象抽出領域情報)を取得する。
他の方法により、主要被写体領域を注目領域と決定してもよい。
次に、第14実施形態の実施例4について説明する。
図72は、第14実施形態の実施例4の測距装置における代表視差決定部30の詳細を示すブロック図である。それ以外の部分は、図62に示した通りである。
本実施例の代表視差決定部30は、視差ヒストグラム作成部51、最頻値検出部52、注目領域決定部55および重み決定部56を含んで構成されている。ここで、重み決定部56以外は、実施例3と同じである。重み決定部56は、視点画像における各画素の位置に基づいて、視差ヒストグラムの頻度に対する重みを決定する。本実施例の視差ヒストグラム作成部51は、頻度に対し重み付けを行う。
第14実施形態の実施例4の測距処理を、図73のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1469〜S1470は、実施例3と同様である。
ステップS1471にて、重み決定部56により、重みを決定する。
ステップS1472にて、視差ヒストグラム作成部51により、頻度に対し重み付けを行って、視差ヒストグラムを作成する。
本例では、図74に示すように、ひとつの注目領域74を、更に複数(例えば4×4個)の分割領域741に分割し、各分割領域毎に、重み係数を異ならせる。例えば、図74に示すように、中央の2×2個の領域(太線742で囲まれた領域)の重み係数を、その周囲の領域の重み係数よりも大きくする。
ステップS1474以降は、実施例3と同じである。
なお、視差のヒストグラムを作成する場合を例に説明したが、距離のヒストグラムを作成する場合にも、本実施形態の記載事項を適用可能であることは、言うまでもない。
また、図62および図64A、図64Bを用い、|指定距離−代表距離|を基準に最適キャリブレーションデータを特定する場合を例に説明したが、他の判断基準(例えば、相関度、縦ずれ量、視差演算画素数、局所ノイズ画素数など)を用いて最適キャリブレーションデータを特定する場合にも、本実施形態の記載事項を適用可能である。
図75は本発明の好ましい第15実施形態に係る測距装置100のブロック図である。この装置は情報処理装置(CPU,RAM,ROMなど演算処理に必要な回路、データ記憶媒体、データ入出力回路、表示回路、操作装置、通信回路などを備えたもの)で構成することができる。
画像入力部1は、メモリカード、フラッシュメモリ、CDROM、DVDROMなどの各種の記録メディアやなどの記憶媒体から、あるいはカメラと接続されたUSBなどの周辺機器接続用汎用インターフェースから、あるいはインターネットやLANなどのネットワークから、基準画像(視点の異なる複数の撮像手段を備えたカメラのうち、予め定められた1つの基準撮像手段で被写体を撮像した視点画像)および参照画像(当該カメラの基準撮像手段以外の撮像手段から得られた被写体の視点画像)の組を入力する。画像入力部1が入力した基準画像および参照画像は画像記憶部2に記憶される。
以下では、基準画像と参照画像とのステレオマッチングを可能にするため、基準画像および参照画像は少なくとも輝度情報を含むものとする。3D画像に色情報を付加するため、基準画像は色情報を含んでもよい。
焦点位置テーブル40はEEPROMなどの不揮発性記憶媒体で構成され、所望の被写体距離に対応する焦点位置を規定する焦点位置テーブルを記憶する。例えば、焦点位置テーブル40には、特許文献11の焦点位置テーブルが記憶される。ここで、被写体距離とはカメラから被写体までの距離である。例えば、カメラの合焦制御機構(TTLのオートフォーカスや、赤外線三角測距方式や瞳分割位相差検出方式を用いた外部測距方式のオートフォーカスなど)により合焦した被写体までの距離や、視差ベクトルに基づいて算出された距離情報(特許文献4など)を被写体距離とすることができる。
キャリブレーションデータ入力部3は、メモリカード、フラッシュメモリ、CDROM、DVDROMなどの各種の記録メディアやなどの記憶媒体から、あるいはパソコンから、あるいはキーボードなどのユーザインターフェースから、あるいはインターネットやLANなどのネットワークから、キャリブレーションデータを入力する。キャリブレーションデータは、カメラ個々の焦点距離、画像中心、画素サイズ等の情報からなる内部パラメータと、2つのカメラの位置、姿勢等の関係情報からなる外部バラメータと、カメラにおける理想的光学系と実際の光学系との間の差による光学歪パラメータの組を含む。当該組は複数入力される。
また、パラメータの組の各々は、所定の複数の焦点位置のいずれかと対応づけられている。
所定の複数の焦点位置は、位置1、位置3、位置5・・のように離散的な値でもよいし、全ての焦点位置でもよい。キャリブレーションデータ入力部3が入力した焦点位置ごとのキャリブレーションデータはキャリブレーションデータ記憶部4に記憶される。
3Dフォーマット変換部7、画像ファイル分析部8、キャリブレーションデータ分析部23、拡大・縮小部24、距離初期推定部25、領域切出部26、初期キャリブレーションデータ選択部27、測距演算部29、測距演算結果評価・判定部32、キャリブレーションデータ更新選択部36、焦点位置選択部41は、コプロセッサであって、それぞれ専門の処理を受け持ってCPU105の処理動作を補助する。ただしCPU105そのものがこれらの各部の役割を担ってもよい。
また画像記憶部2、キャリブレーションデータ記憶部4、演算結果記憶部19、シーン特徴記憶部37、焦点位置記憶部38は、RAMなどの揮発性記憶媒体で構成される。
測距演算パラメータ入力部39は、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力インターフェース、視線入力インターフェースなど、ユーザの動作によるデータ入力を受け付ける手段(ユーザインターフェース)である。
図76は距離測定装置の実行する測距処理の概略を示すフローチャートを示す。この処理を距離測定装置のCPU105に実行させるためのプログラムは、ROM、RAM、EEPROM、CDROM、DVDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である記憶部101に記録されており、CPU105がこの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行する。
S1では、CPU105はこれまでに基準画像の入力源となったことのない新たなカメラから基準画像が画像入力部1から入力されたか否かを判断する。Yesの場合はS2、Noの場合はS3に進む。具体的には、例えば、EEPROMのような不揮発性記憶媒体に、これまで基準画像の入力源となったカメラの識別情報を格納しておき、CPU105がその識別情報と、新たに入力された基準画像の付帯情報に格納されているカメラの識別情報とを比較照合して、両者が一致すればNo,両者が一致しなければYesと判断する。
S2では、新たなカメラの種類に対応したキャリブレーションデータをキャリブレーションデータ入力部3から入力する。
S3では、基準画像および参照画像を画像入力部1から入力する。
S4では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、初期キャリブレーション選択処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
S5では、測距演算部29は、初期キャリブレーション選択処理の結果選択されたキャリブレーションデータに基づいて、基準画像の被写体の3次元計測を行い、距離情報、視差情報、3次元位置情報などを含む3次元情報(点群情報)を得る。3次元情報は演算結果記憶部19に記憶される。
S6では、測距演算結果評価・判定部32は、演算結果評価処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
S7では、測距演算結果評価・判定部32は、演算結果判定処理を実行する。この処理の詳細は後述する。演算結果判定処理の結果、演算結果が信頼できると判定された場合はS9に進み、演算結果が信頼できないと判定された場合はS8に進む。
S8では、キャリブレーションデータ更新選択部36は、キャリブレーションデータ更新・再選択処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
S9では、3Dフォーマット変換部7は、3次元情報に基づき、基準画像を立体視可能な3D画像(右目用画像および左目用画像)に変換する。
S10では、3D画像出力部18は、3D画像と3次元情報を出力する。3D画像と3次元情報の出力先は表示装置、記録媒体、ネットワーク上の情報通信機器、3Dプリンタなどを含みうる。
S11では、CPU105は、画像入力部1に新たな基準画像が入力されたか否かを判断する。Yesの場合はS1に戻り、Noの場合は処理を終了する。
図77は初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の詳細なフローチャートである。
S21では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、被写体距離を取得する。例えば、Exifタグの被写体距離(SubjectDistance)を取得する。
S22では、距離初期推定部25は、画像ファイル分析部8の取得した被写体距離を、基準画像の被写体に関する被写体距離と推定する。焦点位置選択部41は、焦点位置テーブル40の焦点位置テーブルに基づき、推定された被写体距離に対応する焦点位置を選択する。そして、焦点位置選択部41は、選択された焦点位置であるカレント焦点位置を焦点位置記憶部38に記憶する。
S23では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に近接する上位2組の焦点位置に対応づけられたキャリブレーションデータをキャリブレーションデータ記憶部4から選択する。
S24では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、選択された2組のキャリブレーションデータを内挿して、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを作成する。作成されたキャリブレーションパラメータはカレント焦点位置に対応づけられてキャリブレーションデータ記憶部4に記憶される。
図78は演算結果評価処理(S6)および演算結果判定処理(S7)の詳細フローチャートを示す。
S31では、画像ファイル分析部8は、基準画像の付帯情報から被写体位置情報を取得する。これは例えば、測距演算前に、Exifタグの被写体位置ブロック(SubjectLocation)を参照することで取得することができる。
S32では、測距演算結果評価・判定部32は、基準画像のAF領域内の各画素の測距結果(3D座標値)から、AF領域内の各画素までの距離を計算する。
S33では、測距演算結果評価・判定部32は、AF領域内の各画素までの距離に基づくヒストグラムを作成する。このヒストグラムが、初期キャリブレーションデータの信頼性を示す信頼性情報である。
S34では、測距演算結果評価・判定部32は、S33で作成したヒストグラムのピークとその半値幅の対応する距離と、測距演算に使用した推定被写体距離(S22)とを比較する。そして、演算結果判定処理(S35)に進む。
S35では、測距演算結果評価・判定部32は、S34での比較の結果、推定被写体距離がヒストグラムのピークの半値幅に対応する距離の範囲内にあるか否かを判断する。当該推定被写体距離が当該範囲内にある場合は、演算結果が信頼できると判定してS9に進む。当該推定被写体距離が当該範囲内にない場合は、演算結果が信頼できないと判定してS8に進む。
図79はキャリブレーションデータ更新・再選択処理(S8)の詳細なフローチャートである。
S41では、焦点位置選択部41は、S33と同様にして作成したヒストグラムのピーク位置に対応する距離を推定被写体距離とみなし、この被写体距離に対応する焦点位置を焦点位置テーブル40から選択して、該選択された焦点位置をカレント焦点位置として焦点位置記憶部38に記憶する。
S42では、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に近接する上位2つの焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータの組を、キャリブレーションデータ記憶部4から抽出する。
S43では、キャリブレーションパラメータの組を内挿して、カレント焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを作成する。作成されたキャリブレーションパラメータはカレント焦点位置に対応づけられてキャリブレーションデータ記憶部4に記憶される。
図80は第16実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77の処理の代わりに実行されることができる。
S51では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、撮影時のフォーカスレンズの位置に対応する駆動・BR>Pルス数の位置(カメラ起動時または駆動範囲の端までフォーカスレンズが駆動された時からの駆動パルス設定値の積算値)と、パルス履歴(カメラ起動時または駆動範囲の端までフォーカスレンズが駆動された時からの駆動パルス数の総積算値か、または近側パルスから遠側パルスへの総切り換え回数)を取得する。
S52では、距離初期推定部25は、S51で取得されたパルス数から被写体距離を算出する。パルス数からの被写体距離の算出は特許文献6のようにして行うことができる。距離初期推定部25は、算出された被写体距離を、基準画像の被写体に対する被写体距離と推定する。
S53では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、総パルス数および総切り換え数がそれぞれ対応する規定の閾値以下であるか否かを判断する。Yesの場合はS54、Noの場合はS56に進む。
S54では、焦点位置選択部41は、S52で推定された被写体距離に対応する焦点位置を焦点位置テーブル40から選択して、該選択された焦点位置をカレント焦点位置として焦点位置記憶部38に記憶する。
初期キャリブレーションデータ選択部27は、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に近接する上位2組の焦点位置に対応づけられたキャリブレーションデータをキャリブレーションデータ記憶部4から選択する。
S55では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、選択された2組のキャリブレーションデータを内挿して、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを作成する。作成されたキャリブレーションパラメータはキャリブレーションパラメータ記憶部4に記憶される。そして処理を終える。
S56では、S52で算出されたカレント焦点位置に近接する上位3組の焦点位置に対応するキャリブレーションデータをキャリブレーションデータ記憶部4から選択する。
S57では、初期キャリブレーションデータ選択部27は、選択された3組のキャリブレーションデータを2次関数でフィッティングして、焦点位置記憶部38に記憶されたカレント焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを作成する。作成されたキャリブレーションパラメータはカレント焦点位置に対応づけられてキャリブレーションパラメータ記憶部4に記憶される。そして処理を終える。
図81は演算結果判定処理(S7)の他の詳細フローチャートを示す。
S61では、S53と同様の判断を行い、Yesと判断されればS62、Noと判断されればS63に進む。
S62では、S35と同様の判断を行い、その判断結果に応じてS9またはS8に進む。
S63では、測距演算結果評価・判定部32は、総パルス数および総切り換え数がそれぞれ対応する規定の閾値(規定の閾値は2以下の数値)以下であるか否かを判断する。Yesの場合はS64、Noの場合はS65に進む。
S64では、測距演算結果評価・判定部32は、S33で作成したヒストグラムのピークとその半値幅の対応する距離と、測距演算に使用した推定被写体距離とを比較する。そして、推定被写体距離が、ヒストグラムのピークの中央部10%に対応する距離の範囲内にあるか否かを判断する。当該被写体距離が当該範囲内にある場合は、演算結果が信頼できると判定しS9に進む。当該被写体距離が当該範囲内にない場合は、演算結果が信頼できないと判定してS8に進む。
S65では、測距演算結果評価・判定部32は、演算結果が信頼できないと判定してS8に進む。
図82は第17実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77または80の処理の代わりに実行されることができる。
S71では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、撮影モード情報を取得する。例えば、Exifタグの撮影シーン・タイプSceneCaptureType(風景、人物ポートレート、夜景などを含む)を撮影モード情報として取得する。
S72では、距離初期推定部25は、S71で取得された撮影モード情報が「人物ポートレート」であるか否かを判断する。Yesの場合はS73に進み、Noの場合はS74に進む。
S73では、距離初期推定部25は、予めROMなどに格納された撮影モード−撮影距離対応テーブル20に基づき、「人物ポートレート」に対応する距離=2mを被写体距離と推定する。
S74では、距離初期推定部25は、S71で取得された撮影モード情報が「風景」であるか否かを判断する。Yesの場合はS75に進み、Noの場合はS76に進む。
S75では、距離初期推定部25は、撮影モード−撮影距離対応テーブル20に基づき、「風景」に対応する距離=10mを被写体距離と推定する。
S76では、距離初期推定部25は、本実施形態以外の任意の初期キャリブレーションデータ選択処理により被写体距離を推定する。
その後、推定された被写体距離に対応する焦点位置の選択、選択された焦点位置に基づく初期キャリブレーションデータの算出が行われる。これは上述と同様である。
図83は第18実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80または82の処理の代わりに実行されることができる。
S81では、画像データ分析部16は、基準画像から被写体検出を行う。被写体検出は周知の手法、例えば特許文献7や8のようにして行えばよい。画像データ分析部16は、検出された被写体のサイズD(例えば矩形領域の縦横の長さに相当するピクセル数n×m)を検出する。画像データ分析部16は、検出された被写体が複数存在する場合、その中で所定の基準を満たすもの(例えば最も画面中央に位置する被写体)を代表被写体とし、その代表被写体のサイズを検出する。なお、被写体は顔に限らず、周知の物体検出技術により、顔でなく他の特定の種類の被写体のサイズが検出されてもよい。
S82では、画像データ分析部16は、被写体サイズ記憶部22に予め記憶された、標準的被写体サイズを取得する。
S83では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、カメラ機種情報を取得する。例えば、Exifタグのカメラの機種名Modelをカメラ機種情報として取得する。
S84では、距離初期推定部25は、カメラ画角DB21に予め記憶されたカメラ機種情報ごとの撮影画像の画角情報のうち、S83で取得されたカメラ機種情報に対応する画角情報を取得する。画角情報は、撮影画角a[rad]、基準画像の画素数w[pixel]を含む。
S85では、距離初期推定部25は、S84の撮影画角a[rad]、基準画像の画素数w[pixel]、S82の標準的被写体サイズn[pixel]、S81の実際の被写体サイズD[mm]に基づいて、撮影距離L[mm]を算出する。すなわち、
L=Dw/(2ntan(a/2))
とする。距離初期推定部25は、Lを被写体距離と推定し、以下、当該推定被写体距離に対応する焦点位置の選択、選択された焦点位置に基づく初期キャリブレーションデータの算出が行われる。なお、顔以外の特定の種類の被写体に対応する標準的サイズを用意しておけば、当該種類の被写体のサイズが検出された場合、その標準的サイズと検出サイズとから撮影距離が算出されうる。
図84は第19実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82または83の処理の代わりに実行されることができる。
S91では、拡大・縮小部24は、基準画像および基準画像と組をなす参照画像を縮小する。縮小率は予め記憶部101に記録された値であり、例えば1/4である。
S92では、距離初期推定部25は、縮小された基準画像と参照画像に基づいて相関演算を行う。距離初期推定部25の相関演算はSAD法など各種の手法により行われる(特許文献9参照)。次に、距離初期推定部25は、基準画像の各画素に対応する参照画像の対応点検索を行う。そして、互いに対応する基準画像上の画素と、参照画像上の画素との視差を算出する。
S93では、距離初期推定部25は、画素ごとの視差からヒストグラムを作成する。
S94では、距離初期推定部25は、作成したヒストグラムのピークを、距離を示す視差d[pixel]とする。
S95では、距離初期推定部25は、キャリブレーションデータ記憶部4に予め記憶された、所定の初期キャリブレーションパラメータに基づいて、視差dを被写体距離L[mm]へ変換する。所定の初期キャリブレーションパラメータの内容は任意である。距離初期推定部25は、Lを現在の被写体に対する被写体距離と推定する。以下、焦点位置選択部41は、推定された被写体距離Lに対応する焦点位置を選択し、初期キャリブレーションデータ選択部27は、Lに対応して選択された焦点位置をカレント焦点位置とし、図77のS23〜24を実行する。
図85は第20実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82、83または84の処理の代わりに実行されることができる。
S101では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、基準画像におけるフォーカスエリアの位置情報(フォーカスエリア情報)を付帯情報から取得する。例えば、画像ファイル分析部8は、ExifタグのAF領域(NKAFFocusPoint)をフォーカスエリア情報として取得する。
S102では、領域切出部26は、フォーカスエリア情報によって特定される基準画像のフォーカスエリア内の画像をそれぞれ切り出す。
S103では、距離初期推定部25は、相関演算部30により、切り出された基準画像のフォーカスエリアの画像と参照画像に基づいて相関演算を行う。相関演算部30の相関演算はSAD法など各種の手法により行われる。次に、距離初期推定部25は、基準画像の切り出し画像の各画素に対応する参照画像の対応点検索を行う。そして、互いに対応する基準画像上の画素と、参照画像上の画素との視差を算出する。
S104では、距離初期推定部25は、画素ごとの視差からヒストグラムを作成する。距離初期推定部25は、作成したヒストグラムのピークを、被写体距離を示す視差d[pixel]とする。距離初期推定部25は、キャリブレーションデータ記憶部4に予め記憶された、所定の初期キャリブレーションパラメータに基づいて、視差dを被写体距離L[mm]へ変換する。これらの処理はS94・95と同様である。また所定の初期キャリブレーションパラメータの内容は任意である。
以下、焦点位置選択部41は、Lに対応する焦点位置を選択し、初期キャリブレーションデータ選択部27は、Lに対応して選択された焦点位置をカレント焦点位置とし、図77のS23〜24を実行する。
図86は第21実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82、83、84または85の処理の代わりに実行されることができる。
S111では、画像ファイル分析部8は、入力された基準画像の画像データファイル付帯情報を分析し、カメラ機種情報を取得する。例えば、Exifタグのカメラの機種名Modelを撮影モード情報として取得する。
S112では、距離初期推定部25は、予め輻輳距離DB28に記憶されたカメラ機種ごとの輻輳距離のうち、取得されたカメラ機種情報に対応する輻輳距離を取得する。
S113では、距離初期推定部25は、取得された輻輳距離を被写体距離と推定する。その後、焦点位置選択部41は、当該被写体距離に対応する焦点位置を選択し、初期キャリブレーションデータ選択部27は、当該選択された焦点位置をカレント焦点位置とし、初期キャリブレーションデータ選択部27は、図77のS23〜24を実行する。
図87は第22実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82、83、84、85または86の処理の代わりに実行されることができる。
S121では、距離初期推定部25は、キャリブレーションデータ記憶部4に予め記憶された、所定の初期キャリブレーションパラメータを取得する。
S122では、距離初期推定部25は、取得した所定の初期キャリブレーションパラメータに基づいて、カメラの各撮像手段の外部パラメータを取得する。外部パラメータは、ある世界座標系における、カメラの位置座標とカメラの各撮像手段の光軸の方向を記述している。
S123では、距離初期推定部25は、取得した外部パラメータに基づき、カメラから輻輳点までの距離である輻輳距離を算出する。例えば、上記世界座標系におけるカメラの撮像手段Aの位置座標と光軸の方向ベクトルと、カメラの撮像手段Bの座標で構成される平面を取得する。次に、撮像手段Bの方向ベクトルをこの平面に射影する。次に、撮像手段Aの方向ベクトルと、射影された撮像手段Bの方向ベクトルの交点を、輻輳点とする。そして、撮像手段Aの位置座標と輻輳点との距離を輻輳距離とする。距離初期推定部25は、算出された輻輳距離を被写体距離と推定する。
その後、焦点位置選択部41は、当該推定被写体距離に対応する焦点位置を選択し、初期キャリブレーションデータ選択部27は、当該選択された焦点位置をカレント焦点位置とし、初期キャリブレーションデータ選択部27は、図77のS23〜24を実行する。
図88は第23実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82、83、84、85、86または87の処理の代わりに実行されることができる。
S131では、シーン特徴分析部35は、今回入力された基準画像の特徴を分析する。特徴とは、撮影モードおよび/または被写体人物の有無を含む。撮影モードは上述のように基準画像の付帯情報から取得されてもよい。分析結果はシーン特徴記憶部37に記憶される。
S132では、シーン特徴分析部35は、前回画像入力部1から入力された基準画像の特徴の分析結果がシーン特徴記憶部37に記憶されているか否かを判断する。Yesの場合はS133、Noの場合はS136に進む。
S133では、シーン特徴分析部35は、前回の基準画像の特徴の分析結果をシーン特徴記憶部37から取得する。
S134では、シーン特徴分析部35は、前回の基準画像の特徴の分析結果と、S131で得られた今回の基準画像の特徴の分析結果とを比較し、両者が異なるか否かを判断する。Yesの場合はS136、Noの場合はS135に進む。
S135では、距離初期推定部25は、前回の基準画像について推定した被写体距離を、今回の基準画像についての被写体距離と推定する。
S136では、距離初期推定部25は、前回の基準画像について適用された初期キャリブレーションデータ選択処理(図77、80、82、83、84、85または86の処理のうちいずれか1つ)とは異なる所望の初期キャリブレーションデータ選択処理を実施し、被写体距離を推定する。どの初期キャリブレーションデータ選択処理を実施するかは、記憶部101の記録データで指定されていてもよいし、ユーザインターフェースから任意に指定されてもよい。
S137では、焦点位置選択部41は、S135またはS136で推定された被写体距離に対応する焦点位置を焦点位置テーブル40に基づいて選択する。初期キャリブレーションデータ選択部27は、S23およびS24の処理を実行し、選択された焦点位置に対応する初期キャリブレーションデータを作成する。
S138では、シーン特徴分析部35は、S131で得られた画像データの特徴をシーン特徴記憶部37に記憶する。
本処理はS138で完結する。ただしその後、S139では、測距演算部29は、選択された初期キャリブレーションデータに従って画素ごとの測距を行う。そして、S140では、作成された初期キャリブレーションデータをキャリブレーションパラメータ記憶部4に記憶し、測距情報をキャリブレーションパラメータ記憶部4に記憶する。
図89は第24実施形態に係る初期キャリブレーションデータ選択処理(S4)の他の詳細なフローチャートである。この処理は図77、80、82、83、84、85、86または88の処理の代わりに実行されることができる。
S151では、測距演算パラメータ入力部39は、測距範囲の最小距離zmin[mm]、測距範囲の最大距離zmin[mm]、相関ウィンドウサイズw[pixel]の入力を受け付ける。これらの情報は予め記憶部101に設定されていてもよい。
S152では、距離初期推定部25は、入力された測距範囲の中央値を被写体距離Lと推定する。すなわち、被写体距離L[mm]=(zmin+zmax)/2である。
以下、焦点位置選択部41は、Lに対応する焦点位置を選択し、初期キャリブレーションデータ選択部27は、Lに対応して選択された焦点位置をカレント焦点位置とし、図77のS23〜24を実行する。
図90は第25実施形態に係るキャリブレーションデータ記憶部4に記憶されるキャリブレーションパラメータの構造を例示する。所定の複数の焦点位置に対応するカメラの撮像手段ごとのキャリブレーションパラメータは、ディストーションパラメータの中心座標、係数、外部パラメータ行列、内部パラメータ行列を含む。カレント焦点位置が、所定の複数の焦点位置の間にある場合は、取得された焦点位置に隣接する所定の2つの焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを内挿したりフィッティングするなどの線形補間でそのカレント焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを算出する。
図91はキャリブレーションデータ記憶部4に記憶されるキャリブレーションパラメータの他の構造を例示する。
所定の複数の焦点位置に対応するカメラの撮像手段ごとのキャリブレーションパラメータは、ディストーションパラメータの中心座標の関数、係数、外部パラメータ行列、内部パラメータの焦点距離、光軸中心座標を含む。各パラメータの関数は予め定義された焦点位置Lをパラメータとする多項式で近似的に表現するため、その係数だけがキャリブレーションパラメータとして格納されていれば足りる。例えば、焦点距離fx(L)の関係を示す多項式は、
fx(L)=fx2 * L2+ fx1 * L + fx0
で定義される。
図91において、外部パラメータは、3×4行列で表現される。この行列の要素は、1つの3×3回転行列と、1つの3次元ベクトルであり、要素数は12である。内部パラメータは5つの要素で表現される。ディストーションパラメータは4つの要素で表現される。各パラメータの各要素は焦点位置を変数とするn次多項式関数(例えばn=2)で表現されるため、実際には、キャリブレーションパラメータとして当該多項式関数の各次数に対応する係数と定数項を格納しておけば足りる。
図92は第26実施形態に係る基準画像および参照画像を測距装置100に提供可能なカメラの電気的構成を示す。第1撮像部102aは、レンズ光軸L1に沿って配列された第1ズームレンズ111、第1絞り112、第1フォーカスレンズ113を含む第1撮像光学系、及び第1撮像素子114によって構成されている。図示は省略するが、第1ズームレンズ111には第1ズームレンズモータ、第1絞り112には第1絞りモータ、第1フォーカスレンズ113には第1フォーカスレンズモータが接続されている。また、第1撮像素子114にはタイミングジェネレータ(TG)を含む第1撮像素子制御部118が接続されている。各モータ及び第1撮像素子制御部118の動作はCPU119によって制御され、モータの実際の駆動開始および終了はCPU119の制御に従って光学系制御129が指示する。
光学系制御129は、第1ズームレンズモータを制御し、ボタン(操作部)109からのズーム操作に応じて、第1ズームレンズ111をレンズ光軸L1に沿って広角側あるいは望遠側に移動させ、ズーム倍率を変化させる。第1絞りモータは、AE(Auto Exposure)動作時に第1絞り112の開口値(絞り値)を変化させて光束を制限し、露出調整を行う。第1フォーカスレンズレンズモータは、AF(Auto Focus)動作時に第1フォーカスレンズ113をレンズ光軸L1に沿って無限遠側あるいは至近側に移動させ、AF評価値のピークに対応する焦点位置である合焦位置を探索し、ピント調整を行う。
第1撮像素子114は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子で構成され、第1ズームレンズ111、第1絞り112、及び第1フォーカスレンズ113からなる第1撮像光学系によって結像された被写体光を受光し、受光量に応じた光電荷を蓄積する。第1撮像素子114の光電荷蓄積・転送動作は、撮像素子制御部118によって制御され、撮像素子制御部118から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタ速度(光電荷蓄積時間)が決定される。第1撮像素子114は、撮影モード時には、1画面分の画像信号を所定周期ごとに取得し、順次、アナログ信号処理回路128aに入力する。
第2撮像部102bは、第1撮像部102aと略同等の構成であり、レンズ光軸L2に沿って配列された第2ズームレンズ120、第2絞り121、第2フォーカスレンズ122を含む第2撮像光学系を含む。また、図示は省略するが、第2撮像部102bは、第2ズームレンズ120に接続された第2ズームレンズモータ、第2絞り121に接続された第2絞りモータ、第2フォーカスレンズ122に接続された第2フォーカスレンズモータと、それらの駆動を制御する第2光学制御部130を含む。また、第2撮像部102bは、第2撮像素子123に接続されたタイミングジェネレータ(TG)である第2撮像素子制御部127を含む。各モータ及び第2撮像素子制御部127の動作はCPU119によって制御される。
第2撮像素子123は、撮影モード時には、1画面分の画像信号を所定周期ごとに取得し、順次、アナログ信号処理回路128aに入力する。
第1撮像部2aと第2撮像部2bとは、基本的に連動して動作を行うが、各々個別に動作させることも可能となっている。よって、一方で静止画、他方で動画を撮影したり、双方で静止画、あるいは双方で動画を撮影することもできる。
ただし、第2撮像部102bは、第1撮像部102aよりも簡素化された構成でもよい。例えば、第2撮像素子123は、少なくとも輝度信号を出力できる構成であり、例えばモノクロCCDなどで構成されてもよい。あるいは、第2撮像部102bには、ズーム機能やAF機能がなくてもよい。
CPU119は、操作部109のシャッタボタンが押された時点で(あるいはタイマー155が所定の時間経過の計時を完了した時点で)撮像素子制御部118・127に対し、露光開始信号を撮像素子114・123に向けて供給させるよう指示する。このときに測光結果により撮影補助光の発光が必要であるとCPU119が判定した場合には、シャッタボタンの押下に同期して、LEDなどで構成された発光部150に撮影補助光を発光させるよう発光制御手段151に指示する。なお発光部150の発光電源はバッテリ152から供給される。
こうして被写界輝度が明るいときには撮影補助光の発光なしに、また被写界輝度が暗いときには撮影補助光が発光され撮影が行なわれたら、CPU119は、撮像素子制御部118・127、発生回路121に指示を出して所定のシャッタ秒時後に露光終了信号を撮像素子114・123に向けて供給させ、その露光終了信号に同期して撮像素子114・123から画像信号を出力させる。
第1及び第2撮像素子114,123から出力された撮像信号は、それぞれアナログ信号処理128a、b(まとめて撮像回路128と表記)に含まれる相関二重サンプリング回路(CDS)に入力される。CDSは、第1及び第2撮像素子114・123の各受光素子の蓄積電荷量に正確に対応したR,G,Bの画像データを、増幅器(AMP)に入力し増幅する。増幅された第1及び第2撮像素子114,123からの撮像信号は、それぞれA/D変換器129aまたは129b(まとめて撮像回路129と表記)に入力される。A/D変換器129は、入力された画像データをアナログからデジタルに変換する。撮像回路128に含まれるCDS・AMPと、A/D変換器129を通して、第1撮像素子114の撮像信号は第1画像データ(基準画像)として、第2撮像素子123の撮像信号は第2画像データ(参照画像)として出力される。
デジタル信号処理回路131は、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理をA/D変換器129から入力された第1及び第2画像データに施す。メモリ132は、デジタル信号処理回路131で各種画像処理が施された第1及び第2画像データを一時的に格納する。
AF/AE制御部133は、メモリ132に格納された第1及び第2画像データの各々からAF評価値及びAE評価値を算出する。AF評価値は、各画像データに設定された所定のAF領域(例えば画像の中央部や画像の全領域など)について輝度値の高周波成分を積算することにより算出され、画像の鮮鋭度を表す。輝度値の高周波成分とは、隣接する画素間の輝度差(コントラスト)を所定領域内について足し合わせたものである。また、AE評価値は、各画像データに設定された所定のAE領域(例えば画像の中央部や画像の全領域など。AF領域と同一でもよい)について輝度値を積算することにより算出され、画像の明るさを表す。AF評価値及びAE評価値は、上述のAF動作(自動焦点制御)及びAE動作(自動露出制御)においてそれぞれ使用される。
2D/3D表示制御部134は、操作部9からパノラマ撮影モードが選択された場合、メモリ132に格納されている第1及び第2画像データの重なる領域を繋ぐような関連付けおよび合成を行う。2D/3D表示制御部140の合成した画像をパノラマ画像という。2D/3D表示制御部140は、パノラマ画像をメモリ132に記憶し、このパノラマ画像データが、2D/3D表示制御部134を介してLCD110にスルー画として表示される。
2D/3D表示制御部134は、操作部9から立体撮影モードが選択された場合、メモリ132に格納されている第1及び第2画像データを、表示部110が立体表示を行うための3D画像(立体画像データ)に変換する。その方法はS9に示したとおりである。撮影モード時に表示部110が電子ビューファインダとして使用される際には、2D/3D表示制御部134によって合成された立体画像データが、表示部10にスルー画として表示される。
2D/3D表示制御部134は、操作部9から2枚同時撮影モードが選択された場合、第1及び第2画像データをそれぞれ独立した個別画像データに構成し、個別画像データは、図示しないOSD信号発生回路から供給された区切り枠の映像などで区別された上、表示部110にスルー画として表示される。
カードI/O部136は、操作部109から撮影指示が入力されたことに応じてメモリ132に記憶された第1及び第2画像データ(パノラマ画像データ、立体画像データ、個別画像データ)に対して、JPEGやMPEG方式等の圧縮形式により圧縮処理を施す。カードI/O部136は、デジタル信号処理回路131によって圧縮処理された画像データをメモリカード等の記録媒体138に記録させる。なお、異なる光学系に対応した画像データを1つの画像ファイル内に記録してもよいし、2つ以上の独立した画像ファイルとしてもよい。
ただし、2つの独立した画像ファイルの付帯情報(ヘッダ情報、タグ情報その他)には、画像データを撮影した第1撮像部2aの識別情報(例えば「1」)または第2撮像部2bの識別情報(例えば「2」)と撮影日時情報と撮影時に選択されていた撮影モードが記録され、撮影日時情報の同一性によって同時に撮影された2枚の画像の関連づけを行う。
また、CPU119は、カードI/O部136を介して、撮影モード、被写体距離、被写体位置情報、撮影時のフォーカスレンズ113・122の位置に対応する駆動パルス数の位置(カメラ起動時または駆動範囲の端までフォーカスレンズ113・122が駆動された時からの駆動パルス設定値の積算値)と、パルス履歴、カメラ機種、AF領域の位置情報を画像ファイルの付帯情報に書き込む。
このようにして記録媒体138に記録された画像データを表示部110に再生表示する場合、記録媒体138の各画像データは、カードI/O部136によって読み出され、デジタル信号処理回路131によって伸張処理が行われる。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、パノラマ撮影モードの場合、画像データは、2D/3D表示制御部140によって重複領域が重畳された平面のパノラマ画像に変換された後、表示部110に再生画像として表示される。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、立体撮影モードの場合、画像データは、2D/3D表示制御部140によって立体画像データに変換された後、表示部110に3D再生画像として表示される。立体画像データへの変換方法はS9に示したとおりである。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、2枚同時撮影モードの場合、同一の撮影日時情報がヘッダ情報に記録された2枚の画像ファイルの画像データの各々を、表示部110の同一画面に、撮像光学系の識別情報に対応した位置(2眼の撮像系では左側または右側)に配置した再生画像として表示される。
表示部110の詳細な構造は図示しないが、表示部110は、その表面にパララックスバリア表示層を備えている。表示部110は、立体表示を行う際に、パララックスバリア表示層に光透過部と光遮蔽部とが交互に所定のピッチで並んだパターンからなるパララックスバリアを発生させるとともに、その下層の画像表示面に左右の像を示す短冊状の画像断片を交互に配列して表示することで擬似的な立体視を可能にする。なお、第1撮像部102aおよび第2撮像部102bから得られた平面画像を短冊状の画像断片に再構成してこれらを交互に配列せず、第1撮像部102aまたは第2撮像部102bの一方から得られた右あるいは左の像のみを短冊状の画像断片に再構成してこれらを交互に配列すれば、観者の右目も左目も同一の平面画像を視覚することになる。
CPU119は、全体の動作を統括的に制御する。CPU119には、前述の操作部109のほか、EEPROMなどの不揮発性メモリで構成された内蔵メモリ139が接続されている。内蔵メモリ139は、各種制御用のプログラムや設定情報などを格納している。CPU119は、このプログラムや設定情報に基づいて各種処理を実行する。
操作部109のシャッタボタンは2段押しのスイッチ構造となっている。撮影モード中に、シャッタボタンが軽く押圧(半押し)されると、CPU119はAF動作及びAE動作を開始し撮影準備処理がなされる。この状態でさらにシャッタボタンが強く押圧(全押し)されると、CPU119は撮影処理を開始し、1画面分の第1及び第2画像データがメモリ132から記録媒体138に転送されて記録される。
AF動作は、CPU119が光学系制御部129レンズモータを制御して第1及び第2フォーカスレンズ113,122をそれぞれ所定方向に移動させながら、順次に得られる第1及び第2画像データの各々からAF/AE制御部133が算出したAF評価値の最大値を求めることによりなされる。AE動作は、AF動作が完了した後、AF/AE制御部133が算出したAE評価値に基づいて、CPU119がアイリスモータ18,27及び撮像素子制御部118,27を制御し、第1及び第2絞り12,21の開口値(絞り値)、及び第1及び第2撮像素子114,123の電子シャッタ速度を内蔵メモリ139(EEPROMなどで構成)に予め格納されたプログラム線図に従って設定することによりなされる。
測距装置100は、第15〜25実施形態の測距装置100と同様の構成をとりうる。測距装置100は、デジタル信号処理回路131から出力された、あるいはメモリ132に記憶された第1および第2画像データを基準画像および参照画像として入力する。第1および第2画像データのうちいずれを基準画像とするか、換言すると第1撮像部102aおよび第2撮像部102bのうちいずれを基準撮像手段とするかは任意であるが、いずれにせよ、内蔵メモリ139には、基準画像の取得元となる基準撮像手段が第1撮像部102aおよび第2撮像部102bのうちいずれであるかを指定する情報が記録されており、測距装置100は、その情報に従って基準画像と参照画像を区別する。
測距装置100は、第1撮像部102aおよび第2撮像部102bによる少なくとも1度の撮影で得られた基準画像および参照画像により、初期キャリブレーションパラメータを選択し、ステレオマッチング、視差算出、各画素に対応する被写体上の点までの距離を計測することができる。また測距装置100は、2度以降の撮影で得られた基準画像および参照画像により、キャリブレーションパラメータの再選択・更新をすることができる。2D/3D表示制御部134は、測距装置100がキャリブレーションパラメータに従って得た3次元情報に従い、被写体の立体形状を表す距離画像を生成して、記録媒体138に記録したり、表示部110に出力したりすることができる。
以上、本発明を実施形態1〜26に分けて説明したが、これらの実施形態のどのような組み合わせにより本発明を実施してもよいことは、言うまでもない。
また、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
11…画像入力部、12…メモリ、13…指定番号決定部、14…キャリブレーションデータ取得部、15…キャリブレート部、16…視差演算部、17…距離演算部、18…相関度演算部、19、38…相関度比較部、20…距離比較部、21、39…縦ずれ量演算部、22…縦ずれ量比較部、23…視差演算画素数演算部、24、40…視差演算画素数比較部、25、41…局所ノイズ画素数演算部、26…局所ノイズ画素数比較部、27…代表距離決定部、28…|指定距離−代表距離|演算部、29…|指定距離−代表距離|比較部、30…代表視差決定部、31…指定視差演算部、32…|指定視差−代表視差|演算部、33…|指定視差−代表視差|比較部、34…指定距離決定部、35,37…|指定視差−代表視差|比較部、36…閾値決定部、51…視差ヒストグラム作成部、52…最頻値検出部、53…視差選択部、54…フィルタ、55…注目領域決定部、56…重み決定部

Claims (71)

  1. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて前記複数の視点画像を補正する画像補正部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差を算出する視差演算部と、
    注目した前記複数の注目距離にわたって補正後の前記視点画像を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、
    前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像間の前記視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する出力部と、
    を備える測距装置。
  2. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度および色のうち少なくとも一方の相関度を算出する相関度演算部を備え、
    前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記相関度を比較し、前記相関度が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータとして特定する、請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出する縦ずれ量演算部を備え、
    前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記縦ずれ量を比較し、前記縦ずれ量が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項1に記載の測距装置。
  4. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出する視差演算画素数算出部を備え、
    前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記視差演算画素数を比較し、前記視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項1に記載の測距装置。
  5. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出する局所ノイズ画素数演算部を備え、
    前記比較部は、注目した複数の前記注目距離にわたって前記局所ノイズ画素数を比較し、前記局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項1に記載の測距装置。
  6. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記被写体距離と前記注目距離との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記視差から算出された前記被写体距離を、測距結果として出力する出力部と、
    を備える測距装置。
  7. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、
    前記各注目距離ごとに、前記注目距離に基づいて第1の視差を算出する第1の視差演算部と、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で第2の視差を算出する第2の視差演算部と、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記第1の視差と前記第2の視差との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較部と、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記第2の視差に基づいて、被写体距離を算出する距離演算部と、
    算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力部と、
    を備える測距装置。
  8. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、
    前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出する距離差分演算部と、
    複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記注目距離の切り換えの前後の前記差分を比較することで、複数の算出された前記被写体距離のうちから測距結果を選択する比較部と、
    前記測距結果を出力する出力部と、
    を備える測距装置。
  9. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得部と、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算部と、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算部と、
    複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出する距離差分演算部と、
    前記差分と閾値とを比較する比較部と、
    前記差分が前記閾値よりも小さい場合、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力部と、
    を備える測距装置。
  10. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度または色のうち少なくとも一方の相関度を算出する相関度演算部とを備え、
    前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記相関度を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記相関度よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記相関度が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項1に記載の測距装置。
  11. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出する縦ずれ量演算部とを備え、
    前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記縦ずれ量を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記縦ずれ量よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記縦ずれ量が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項1に記載の測距装置。
  12. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出する視差演算画素数算出部とを備え、
    前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記視差演算画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記視差演算画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記視差演算画素数が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項1に記載の測距装置。
  13. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するとともに、算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換える注目距離決定部と、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出する局所ノイズ画素数演算部とを備え、
    前記比較部は、前記注目距離の切り換えごとに前記局所ノイズ画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記局所ノイズ画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記局所ノイズ画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項1に記載の測距装置。
  14. 前記視点画像間の視差と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表視差を決定する代表視差決定部を備え、
    前記距離演算部は、前記代表視差に基づいて前記被写体距離を算出する、請求項1から13のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  15. 前記代表視差決定部は、前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表視差と決定する、請求項14に記載の測距装置。
  16. 前記視点画像の各画素の距離と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表距離を決定する代表距離決定部を備え、
    前記距離演算部は、前記各画素の距離を算出し、
    前記出力部は、前記代表距離を測距結果として出力する、請求項1から13のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  17. 前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表距離と決定する、請求項16に記載の測距装置。
  18. 前記ヒストグラムにて前記頻度の高低を判別し、前記ヒストグラムから局所的に存在する画素の成分を除外する、請求項14から17のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  19. 前記頻度を算出する注目領域を決定する注目領域決定部を備え、
    前記注目領域に限定して前記頻度を算出し前記ヒストグラムを作成する、請求項14から18のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  20. 前記注目領域決定部は、前記視点画像の撮影時に露出制御または合焦制御にて用いられた演算領域を、前記注目領域と決定する、請求項19に記載の測距装置。
  21. 前記注目領域決定部は、前記視点画像をアレイ状の複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに周波数解析を行って、高周波成分を有する分割領域を、前記注目領域と決定する、請求項19に記載の測距装置。
  22. 前記注目領域決定部は、前記視点画像から特定対象を抽出した特定対象抽出領域を、前記注目領域と決定する、請求項19から21のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  23. 前記視点画像における各画素の位置に基づいて、前記頻度に対する重みを決定する重み決定部を備え、
    前記重みに基づく重み付けを行って前記ヒストグラムを作成する、請求項14から22のうちいずれか1項に記載の測距装置。
  24. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて前記複数の視点画像を補正する画像補正ステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、
    注目した前記複数の注目距離にわたって補正後の前記視点画像を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、
    前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像間の前記視差から算出された被写体距離を、測距結果として出力する出力ステップと、
    を備える測距方法。
  25. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度および色のうち少なくとも一方の相関度を算出するステップを備え、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記相関度を比較し、前記相関度が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータとして特定する、請求項24に記載の測距方法。
  26. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出するステップを備え、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記縦ずれ量を比較し、前記縦ずれ量が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項24に記載の測距方法。
  27. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出するステップを備え、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記視差演算画素数を比較し、前記視差演算画素数が最大となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項24に記載の測距方法。
  28. 前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出するステップを備え、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記局所ノイズ画素数を比較し、前記局所ノイズ画素数が最小となるキャリブレーションデータを前記最適キャリブレーションデータと特定する、請求項24に記載の測距方法。
  29. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記被写体距離と前記注目距離との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記視差から算出された前記被写体距離を、測距結果として出力する出力ステップと、
    を備える測距方法。
  30. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記注目距離に基づいて第1の視差を算出する第1の視差演算ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で第2の視差を算出する第2の視差演算ステップと、
    注目した複数の前記注目距離にわたって前記第1の視差と前記第2の視差との差分を比較することで、前記複数のキャリブレーションデータのうちから最適キャリブレーションデータを特定する比較ステップと、
    前記最適キャリブレーションデータで補正後の前記視点画像の前記第2の視差に基づいて、被写体距離を算出する距離演算ステップと、
    算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力ステップと、
    を備える測距方法。
  31. 前記注目距離を第1の変更幅よりも大きな第2の変更幅で変更しながら第1の測距を行って第1の被写体距離を取得し、前記注目距離を前記第1の被写体距離の付近で前記第1の変更幅で変更しながら第2の測距を行って第2の被写体距離を取得し、前記第2の被写体距離を測距結果として出力する、請求項24から30のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  32. 前記第1の測距と前記第2の測距とで、最適なキャリブレーションデータの判断基準が異なる、請求項31に記載の測距方法。
  33. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、
    複数の注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、
    複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップと、
    前記各注目距離ごとに前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出し、前記注目距離の切り換えの前後の前記差分を比較することで、複数の算出された前記被写体距離のうちから測距結果を選択する比較ステップと、
    前記測距結果を出力する出力ステップと、
    を備える測距方法。
  34. 複数の撮像デバイスにより異なる視点から被写体を撮像して得られた複数の視点画像を入力する画像入力ステップと、
    複数の注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    複数の前記注目距離の各々に注目し、前記視点画像の二次元座標と実空間の3次元座標とを整合するための複数のキャリブレーションデータのうちから前記各注目距離に対応するキャリブレーションデータを取得するキャリブレーションデータ取得ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記各キャリブレーションデータに基づいて複数の前記視点画像を補正する画像補正ステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の複数の前記視点画像間で視差を算出する視差演算ステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記視差に基づいて被写体距離を算出する距離演算ステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップと、
    前記各注目距離ごとに、前記被写体距離と前記注目距離との差分を算出し、前記差分と閾値とを比較する比較ステップと、
    前記差分が前記閾値よりも小さい場合、算出された前記被写体距離を測距結果として出力する出力ステップと、
    を備える測距方法。
  35. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における輝度または色のうち少なくとも一方の相関度を算出するステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、
    前記注目距離の切り換えごとに前記相関度を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記相関度よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記相関度が小さい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項24に記載の測距方法。
  36. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間における対応画素間の縦ずれ量を算出するステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、
    前記注目距離の切り換えごとに前記縦ずれ量を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記縦ずれ量よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記縦ずれ量が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項24に記載の測距方法。
  37. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像間で視差演算できた視差演算画素数を算出するステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、
    前記注目距離の切り換えごとに前記視差演算画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記視差演算画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記視差演算画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項24に記載の測距方法。
  38. 複数の前記注目距離のうちで最初の注目距離を決定するステップと、
    前記各注目距離ごとに、補正後の前記複数の視点画像の視差分布で局所的に存在する局所ノイズ画素数を算出するステップと、
    算出された前記被写体距離を次の注目距離と決定することで前記注目距離を切り換えるステップとを備え、
    前記注目距離の切り換えごとに前記局所ノイズ画素数を比較し、前記注目距離の切り換え前に算出された前記局所ノイズ画素数よりも前記注目距離の切り換え後に算出された前記局所ノイズ画素数が大きい場合、前記注目距離の切り換え前に算出された前記被写体距離を測距結果として採用する、請求項24に記載の測距方法。
  39. 前記最初の注目距離を決定して初期の前記被写体距離を取得する第1の測距と、前記第1の測距で得られた前記被写体距離を次の前記注目距離と決定して測距結果としての前記被写体距離を取得する第2の測距とで、最適なキャリブレーションデータの判断基準が異なる、請求項33から38のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  40. 前記視点画像間の視差と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表視差を決定し、前記代表視差に基づいて前記被写体距離を算出する、請求項24から39のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  41. 前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表視差と決定する、請求項40に記載の測距方法。
  42. 前記視点画像の各画素の距離と頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記頻度に基づいて代表距離を決定し、前記代表距離を測距結果として出力する、請求項24から39のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  43. 前記ヒストグラムから最頻値を検出し、該最頻値を前記代表距離と決定する、請求項42に記載の測距方法。
  44. 前記ヒストグラムにて前記頻度の高低を判別し、前記ヒストグラムから局所的に存在する画素の成分を除外する、請求項40から43のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  45. 前記頻度を算出する注目領域を決定し、前記注目領域に限定して前記頻度を算出し前記ヒストグラムを作成する、請求項40から44のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  46. 前記視点画像の撮影時に露出制御または合焦制御にて用いられた演算領域を、前記注目領域と決定する、請求項45に記載の測距方法。
  47. 前記視点画像をアレイ状の複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに周波数解析を行って、高周波成分を有する分割領域を、前記注目領域と決定する、請求項45に記載の測距方法。
  48. 前記視点画像から特定対象を抽出した特定対象抽出領域を、前記注目領域と決定する、請求項45から47のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  49. 前記視点画像における各画素の位置に基づいて、前記頻度に対する重みを決定し、前記重みに基づく重み付けを行って前記ヒストグラムを作成する、請求項40から48のうちいずれか1項に記載の測距方法。
  50. 異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するキャリブレーションパラメータ記憶部と、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に含まれる撮影モード情報を取得し、予め格納された撮影モード情報と撮影距離との関係に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する距離推定部と、
    前記距離推定部で推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する焦点位置選択部と、
    前記焦点位置選択部で選択された前記焦点位置に基づいて、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する初期キャリブレーションデータ設定部と、
    前記初期キャリブレーションデータ設定部の設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する測距演算部と、
    を備える測距装置。
  51. 前記測距演算部の演算した距離を評価し、測距演算の成功または失敗を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体距離に適合するキャリブレーションパラメータを再設定するキャリブレーションパラメータ再設定部と、
    を備える請求項50に記載の測距装置。
  52. 前記距離推定部は、前記視点画像の付帯情報に基づいて前記被写体距離を推定し、
    前記初期キャリブレーションデータ設定部は、前記距離推定部の推定した被写体距離と、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータとに基づき、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定し、
    前記判定部は、前記初期キャリブレーションデータ設定部の設定した初期キャリブレーションデータの信頼性を示す信頼性情報を前記測距演算部による測距演算の結果に基づいて作成し、前記信頼性情報に基づいて測距演算の成功または失敗を判定する、請求項51に記載の測距装置。
  53. 前記判定部は、前記信頼性情報に応じて測距演算の成功または失敗を判定する条件を選択する、請求項52に記載の測距装置。
  54. 前記キャリブレーションパラメータ再設定部は、前記判定部が前記測距演算を失敗と判定した場合に、前記焦点位置に近接する上位2つの焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータの組を抽出し、前記抽出したキャリブレーションパラメータの組を内挿して、前記焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータに対応するキャリブレーションパラメータを作成して再設定する、請求項51に記載の測距装置。
  55. 前記距離推定部は、前記視点画像を解析することにより取得した撮影シーンに関する情報、もしくは前記付帯情報に含まれる撮影シーン情報に基づいて被写体距離を推定する、請求項50から53のいずれかに記載の測距装置。
  56. 前記距離推定部は、前記視点画像を解析することにより取得した被写体のサイズ情報に基づいて、もしくは前記付帯情報に含まれる被写体のサイズ情報に基づいて被写体距離を推定する、請求項50から53のいずれかに記載の測距装置。
  57. 前記距離推定部は、前記視点画像に含まれる人物被写体のサイズと前記人物被写体の標準のサイズとの比較に基づいて前記被写体距離を推定する、請求項56に記載の測距装置。
  58. 前記距離推定部は、前記視点画像の合焦評価算出領域の視差に基づいて前記被写体距離を推定する、請求項50から53のいずれかに記載の測距装置。
  59. 前記距離推定部は、前記撮像装置の輻輳距離に基づいて前記被写体距離を推定する、請求項50から53のいずれかに記載の測距装置。
  60. 撮像装置の機種ごとの輻輳距離を記憶した輻輳距離記憶部を備え、
    前記距離推定部は、前記輻輳距離記憶部に記憶された輻輳距離のうち前記視点画像を撮像した撮像装置の機種に対応する輻輳距離に基づいて前記被写体距離を推定する、請求項59に記載の測距装置。
  61. 前記撮像装置の外部パラメータを取得する外部パラメータ取得部を備え、
    前記距離推定部は、前記外部パラメータ取得部の取得した撮像装置の外部パラメータから前記撮像装置の輻輳距離を算出し、算出された輻輳距離を被写体距離と推定する、請求項59に記載の測距装置。
  62. 異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力する画像入力部と、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するキャリブレーションパラメータ記憶部と、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する距離推定部と、
    前記距離推定部で推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する焦点位置選択部と、
    前記焦点位置選択部で選択された前記焦点位置に基づいて、前記キャリブレーションパラメータ記憶部に記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する初期キャリブレーションデータ設定部と、
    前記初期キャリブレーションデータ設定部の設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する測距演算部と、
    前記視点画像の特徴を記憶する特徴記憶部を備え、
    前記距離推定部は、前記特徴記憶部に記憶された以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とを比較し、前記特徴記憶部に記憶された以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とが一致した場合に限り、前記以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離と推定する、測距装置。
  63. 測距演算に関するパラメータの入力を受け付ける測距演算パラメータ入力部を備え、
    前記距離推定部は、前記測距演算パラメータ入力部から入力したパラメータから前記被写体距離を推定する、請求項50から53のいずれかに記載の測距装置。
  64. 前記キャリブレーションパラメータ記憶部は、離散的に設定された焦点位置の各々に対応するキャリブレーションパラメータを記憶する、請求項50から6のいずれかに記載の測距装置。
  65. 前記キャリブレーションパラメータ記憶部は、焦点位置に対応するキャリブレーションパラメータを規定する関数を記憶する、請求項50から6のいずれかに記載の測距装置。
  66. 異なる撮像光学系の各々のフォーカスレンズの焦点位置を制御する焦点位置制御部と、
    前記焦点位置制御部の制御に応じ、前記撮像光学系を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して得られた複数の視点画像を、請求項50から6のいずれかに記載の測距装置の備える画像入力部に出力可能な撮像部と、
    を備える撮像装置。
  67. 情報処理装置が、
    異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力するステップと、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するステップと、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に含まれる撮影モード情報を取得し、予め格納された撮影モード情報と撮影距離との関係に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定するステップと、
    前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択するステップと、
    前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定するステップと、
    前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算するステップと、
    を実行する測距方法。
  68. 異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像の入力を受け付ける機能と、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶する機能と、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に含まれる撮影モード情報を取得し、予め格納された撮影モード情報と撮影距離との関係に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する機能と、
    前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する機能と、
    前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する機能と、
    前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する機能と、
    を情報処理装置に実現させるための測距プログラム。
  69. 請求項50から6のいずれかに記載の測距装置と、
    異なる撮像光学系の各々のフォーカスレンズの焦点位置を制御する焦点位置制御部と、
    前記焦点位置制御部の制御に応じ、前記撮像光学系を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して得られた複数の視点画像を、前記測距装置の画像入力部に出力可能な撮像部と、
    を備える測距システム。
  70. 情報処理装置が、
    異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像を入力するステップと、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶するステップと、
    前記視点画像の特徴を記憶するステップと、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定するステップであって、前記記憶した以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とを比較し、前記記憶した以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とが一致した場合に限り、前記以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離と推定するステップと、
    前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択するステップと、
    前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定するステップと、
    前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算するステップと、
    を実行する測距方法。
  71. 異なる視点から同一の被写体を焦点調節が可能な撮像装置により撮像した複数の視点画像の入力を受け付ける機能と、
    前記撮像装置における、焦点位置に対応したキャリブレーションパラメータを記憶する機能と、
    前記視点画像の特徴を記憶する機能と、
    前記視点画像または前記視点画像の付帯情報に基づいて前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を推定する機能であって、前記記憶した以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とを比較し、前記記憶した以前の視点画像の特徴と現在の視点画像の特徴とが一致した場合に限り、前記以前の視点画像の被写体距離を現在の視点画像の被写体距離と推定する機能と、
    前記推定した被写体距離に基づいて、焦点位置を選択する機能と、
    前記選択された前記焦点位置に基づいて、前記記憶されたキャリブレーションパラメータの中から、前記被写体の初期の測距演算に用いる初期キャリブレーションデータを設定する機能と、
    前記設定した初期キャリブレーションデータと前記複数の視点画像間の視差とに基づいて被写体距離を演算する機能と、
    を情報処理装置に実現させるための測距プログラム。
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