JP2016061622A - 情報処理システム、及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピッキングシステム10のステレオカメラ20において、所定のパターンが表面処理により形成された、又は前記パターンを表示する機能を有するパターン部50と、被写体11を撮像する撮像部21,22と、撮像部21,22から得られたパターンと被写体11とが含まれた画像を用いて、距離情報を算出する算出部とを有する。
【選択図】図1
Description
本実施形態におけるピッキングシステム10の概略について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の情報処理装置を適用したピッキングシステムの概略構成図である。図1に示すピッキングシステム10は、ステレオカメラ20と、認識処理部30と、アーム制御部40と、パターン部50とを有している。
次に、本実施形態におけるステレオカメラ20のハードウェア構成の一例について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態におけるステレオカメラのハードウェア構成図である。
次に、本実施形態における情報処理装置の機能ブロックについて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態におけるステレオカメラの処理構成図である。なお、図1を参照して既に説明した構成については説明を省略する。
次に、画像マッチング部23及び視差画像生成部24の詳細について、図6を参照して説明する。図6は、画像マッチング部及び視差画像生成部の処理構成図である。図6に示すように、画像マッチング部23は、高域強調フィルタ部71〜72と、コスト算出部73とを有する。視差画像生成部24は、合成コスト算出部81と、整数視差算出部82と、小数視差算出部83とを有する。
また、図8に示すように、撮像部21〜22から取得した画像に対して処理を行う前処理部を設けても良い。図8は、前処理部を設けたステレオカメラの処理構成図である。図8に示す前処理部91〜92は、歪み補正やガンマ補正等の処理を施す。例えば、基準画像と比較画像の歪み状態が、視差を算出する際に画像マッチング部23で算出するコスト値Cの結果に大きな影響を与え、その影響が視差画像生成部24にも影響を与える。したがって、上述した影響は、画像マッチング部23に入る前に極力取り除いておくことが望ましい。
本実施形態において適用される測距の原理について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態において適用される測距の原理について説明する模式図である。ここでは、例えば、ステレオカメラから物体に対する視差を導き出し、この視差を示す視差値によって、ステレオカメラから物体までの距離を測定する原理について説明する。以下、説明を簡略化するため、所定領域ではなく1画素単位により説明する。
まず、撮像装置64−1a及び撮像装置64−1bによって撮像された各画像を、それぞれ基準画像Ia及び比較画像Ibとする。なお、図9の例では、撮像装置64−1a及び撮像装置64−1bが平行等位に設置されているものとする。図9の例では、3次元空間内の物体E上のS点は、撮像装置64−1a及び撮像装置64−1bの同一水平線上の位置に写像される。
図9に示すように、基準画像Iaの点Sa(x、y)と撮像レンズ64−2aから撮像面上におろした垂線の交点との距離を△aにし、比較画像Ibの点Sb(X、y)と撮像レンズ64−2bから撮像面上におろした垂線の交点との距離を△bにすると、視差値△=△a+△bとなる。
また、視差値△を用いることで、撮像装置64−1a〜64−1bと物体Eとの間の距離Zを導き出せる。具体的には、距離Zは、撮像レンズ64−2aの焦点位置と撮像レンズ64−2bの焦点位置とを含む面から物体E上の特定点Sまでの距離である。
上記の式2に示すように、視差値△が大きいほど距離Zは小さく、視差値△が小さいほど距離Zは大きくなる。
次に、本実施形態において採用するSGM法を用いた測距方法について、図10〜図15を参照して説明する。SGM法は、テクスチャが弱い物体に対しても適切に上記視差値を導き出すために採用する方法であり、テクスチャが弱い物体等の詳細な情報を表すことにより、詳細な測距を行うことが可能である。
まず、図10及び図11を用いて、コスト値C(p、d)の算出方法について説明する。図10は、本実施形態におけるシフト量の算出について説明する概念図である。なお、図10(a)は、基準画像における基準画素を示す概念図である。図10(b)は、図10(a)の基準画素に対して比較画像における対応画素の候補を順次シフトしながら、シフト量すなわちズレ量を算出する際の概念図である。図11は、シフト量ごとのコスト値を示すグラフである。ここで、対応画素とは、基準画像内の基準画素に最も類似する比較画像内の画素のことをいう。
次に、図12〜図14を用いて、合成コスト値Ls(p、d)の算出方法について説明する。図12は、本実施形態における合成コスト値の算出について説明する模式図である。本実施形態における合成コスト値の算出は、例えばSGM法により行うがこれに限定されるものではない。本実施形態では、コスト値C(p、d)の算出だけでなく、所定の基準画素p(x、y)の周辺の画素を基準画素とした場合のコスト値を、基準画素p(x、y)におけるコスト値C(p、d)に集約させて、合成コスト値Ls(p、d)を算出する。
ここで、rは、集約方向の方向ベクトルであり、x方向及びy方向の2成分を有する。min{}は、最小値を求める関数である。Lrは、式3に示されているように再帰的に適用される。mind(Lr(p−r、d))は、pをr方向に1画素シフトした座標において、シフト量dを変化させた際のLr(p−r、d)の最小値である。また、P1及びP2は、予め実験等により定められた固定パラメータであり、経路上で隣接する基準画素の視差値△が連続になりやすいパラメータになっている。
ここで、図13は、8方向からの経路コスト値Lrを集約する例である。図13(a)に示すように、参照画素に対して左に隣接している画素からの集約を、0°方向からの集約としたとき、0°方向からの経路コストL0は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(b)に示すように、参照画素に対して左上に隣接している画素からの集約を、45°方向からの集約としたとき、45°方向からの経路コストL45は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(c)に示すように、参照画素に対して上に隣接している画素からの集約を、90°方向からの集約としたとき、90°方向からの経路コストL90は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(d)に示すように、参照画素に対して右上に隣接している画素からの集約を、135°方向からの集約としたとき、135°方向からの経路コストL135は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(e)に示すように、参照画素に対して右に隣接している画素からの集約を、180°方向からの集約としたとき、180°方向からの経路コストL180は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(f)に示すように、参照画素に対して右下に隣接している画素からの集約を、225°方向からの集約としたとき、225°方向からの経路コストL225は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(g)に示すように、参照画素に対して下に隣接している画素からの集約を、270°方向からの集約としたとき、270°方向からの経路コストL270は、下記の算出式により算出される。
同様にして、図13(h)に示すように、参照画素に対して左下に隣接している画素からの集約を、315°方向からの集約としたとき、315°方向からの経路コストL315は、下記の算出式により算出される。
上述した8方向の経路コスト値を用いて、参照画素の合成コスト値Ls(p,d)を算出する。
上述した合成コスト値Ls(p、d)は、図14に示すように、シフト量dごとに示されるグラフによって表せる。図14は、本実施形態における視差値ごとの合成コスト値を示す図である。図14の例では、合成コスト値Lsは、シフト量d=3の場合が最小値となるため、視差値△=3として算出される。なお、上述の説明ではrの経路数を8として説明しているがこれには限定されない。例えば6方向や16方向等にしても良い。
本実施形態を適用した具体例について図18及び図19を参照して説明する。図18は、本実施形態のピッキングシステムの撮像対象とする基準画像の一例である。上述した図1に示すピッキングシステム10において、金属製の黒い太ネジ部品がバラ積みされている箱11の外側の領域に乱数パターンが形成された場合に、ステレオカメラ20の撮像部21から得られた撮像画像を基準画像とする(図18参照)。なお、図18の例では、画像サイズが横1280ピクセル×縦960ピクセルとなっているが、これに限定されるものではない。
次に、ステレオカメラ20を動作させ、例えばSGMアルゴリズムにより箱中の金属製の黒い太ネジ部品の視差を算出する。図19は、本実施形態のパターンを形成して得られた視差画像の一例である。ここで、探索視差範囲dは、例えば60〜90ピクセルとする。この結果、背景視差=63ピクセル、箱の縁の視差=82ピクセル、一番手前の黒い太ネジ部品=76ピクセルとする正解視差が得られた(図19参照)。また、箱11の内部の部品視差は、部品画像領域内の各画素において視差データが抜けることなく安定した結果が得られた。
次に、アーム制御部40でアームの駆動を制御することで、座標(x、y)=(630、450)にある一番手前の黒い太ネジ部品位置において、アームの爪部分により一番手前の黒い太ネジ部品を取得することが可能となった。
11 部品が入った箱(被写体の一例)
20,120 ステレオカメラ
21,22,121,122 撮像部
23,123 画像マッチング部
24,124 視差画像生成部(算出部の一例)
30,130 認識処理部
40,140 アーム制御部
50 パターン部
60 CPU
61 ROM
62 ROM I/F
63 画像処理部
64 2つの撮像部
64−1 撮像装置
64−2 撮像レンズ
65 RAM
66 RAM I/F
67 撮像部制御用 I/F
71,72 高域強調フィルタ部
73 コスト算出部
81 合成コスト算出部
82 整数視差算出部
83 小数視差算出部
91,92 前処理部
150 パターン投光部
Claims (14)
- 所定のパターンが表面処理により形成された、又は前記パターンを表示する機能を有するパターン部と、
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部から得られた前記パターンと前記被写体とが含まれた画像を用いて、距離情報を算出する算出部とを有することを特徴とする情報処理システム。 - 前記パターンと前記被写体とが含まれた画像において、前記被写体に前記パターンが重なっていないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記パターン部は、
前記パターンが印字されているか、又は、表面の凹凸により前記パターンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。 - 前記パターン部は、
液晶ディスプレイ上に、前記パターンに対応する画像を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記撮像部は、
ステレオカメラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記算出部は、
前記パターンと前記被写体とが含まれた画像の画素ごとの輝度値の非類似度を算出し、算出結果から少なくとも前記被写体の画像領域の全画素に対応した視差を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記算出部は、
各方向の経路ごとに集約された合成非類似度を算出することで、前記被写体の画像領域の全画素に対応した視差を算出することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記算出部は、
予め設定された探索視差範囲内で前記非類似度の算出を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。 - 所定のパターンが表面処理により形成された、又は前記パターンを表示する機能を有するパターン部上の被写体を撮像部により撮像する撮像手順と、
前記撮像手順で得られた前記パターンと前記被写体とが含まれた画像を用いて、距離情報を算出する算出手順とを有することを特徴とする情報処理方法。 - 前記パターンと前記被写体とが含まれた画像において、前記被写体に前記パターンが重なっていないことを特徴とする請求項9に記載の情報処理方法。
- 前記撮像手順は、
前記撮像部としてステレオカメラを用いることを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理方法。 - 前記算出手順は、
前記パターンと前記被写体とが含まれた画像の画素ごとの輝度値の非類似度を算出し、算出結果から少なくとも前記被写体の画像領域の全画素に対応した視差を算出することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の情報処理方法。 - 前記算出手順は、
各方向の経路ごとに集約された合成非類似度を算出することで、前記被写体の画像領域の全画素に対応した視差を算出することを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。 - 前記算出手順は、
予め設定された探索視差範囲内で前記非類似度の算出を行うことを特徴とする請求項12又は13に記載の情報処理方法。
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