JP4351090B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

この発明はステレオ画像による三次元計測技術に関し、特に、画像の輝度情報に基づいて三次元計測する技術に関する。
コンピュータの画像表現力の向上や、ネットワークのブロードバンド化により、三次元デジタルコンテンツを取り扱うための土壌は整いつつある。このような時代背景の中、視覚によって感知される外界情報を三次元画像データに変換する技術が求められている。そのためには、対象物体を精確に三次元計測する技術を確立することが重要である。
対象物体までの距離やその形状を測定するための技術である三次元計測技術は、アクティブ型とパッシブ型に大別される。アクティブ型の三次元計測装置は、対象物体に図柄模様などを投影して、対象物体までの距離を計測(以下、単に「測距」とよぶ)する。代表的なものとしては、レーザービームを対象物体に投影してできる輝いたスポットを異なった角度からカメラで捉え、スポットの三次元位置を求めるスポット光投影法、スリット光を対象物体に投影し、投影線上の奥行を計測するスリット光投影法、複数のパターン光を対象物体に投影し、パターンの組み合わせにより特徴づけをおこなう空間コード化パターン光投影法などがある。
一方、パッシブ型の三次元計測装置は、対象物体を異なる角度から撮像した撮像画像において、対象物体上の所定点のそれぞれの画像における位置を特定して測距する。すなわち、パッシブ型の三次元計測装置は対象物体に測距のための目印となるべき図柄模様等を投影しない。そのため、パッシブ型は、アクティブ型と比べて、対象物体表面の色情報をより正確に取得できるという優位性がある。その反面、パッシブ型においては、この所定点の撮像画像上の位置を撮像画像を解析することにより特定する処理が必要である。パッシブ型に分類される三次元計測技術の一つに等輝度線の検出に基づく方法(以下、「等輝度線ステレオ法」とよぶ)がある。
等輝度線ステレオ法においては、撮像画像の各画素(pixel)は、量子化された輝度範囲にその輝度値に応じて分類される。そして、各輝度範囲ごとの境界線は等輝度線として抽出される。対象物体表面の所定点に関し、対象物体を異なる角度から撮像した基準画像上および比較画像上に撮像される2点の輝度値は通常は等しいと考えられる。等輝度線ステレオ法に基づく三次元計測装置は、この等輝度線情報を利用して、この所定点が撮像された位置を特定する。人間の肌のように測距のための特徴が抽出しにくい、輝度がなめらかに変化する対象物体の測距において、等輝度線ステレオ法は特に優位性を発揮する三次元計測技術である(特許文献1参照)。
特開平5−34117号公報
従来の等輝度線ステレオ法は、各画素の輝度値に基づいて等輝度線を抽出する。したがって、その測距精度は撮像画像の解像度に依存する。このため、従来の等輝度線ステレオ法は、対象物体までの距離が長いほど、測距精度が悪化しやすいという課題を抱えていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、等輝度線ステレオ法に基づいて対象物体までの距離を正確に測定するための三次元計測技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像処理装置は、まず、物体を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像を取得する。この装置は、比較画像から等輝度線を抽出し、基準画像における所定の基準画素に対応して、比較画像からエピポーラ線を抽出する。そして、基準画素における輝度値に対応する等輝度線とエピポーラ線との交点にもとづいて、比較画像から基準画素に対応する対応画素を特定する。更に、この対応画素における輝度値にもとづいて、基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定する。この装置は、基準画素の座標と対応点の座標に基づいて、物体までの距離を測定する。
本発明によれば、等輝度線ステレオ法に基づいて、より正確に三次元計測できる。
まず、等輝度線ステレオ法による三次元計測の原理を簡単に説明する。そのあと、等輝度線ステレオ法が内包する課題について述べたあと、本実施例を説明する。
図1は、三角測量の原理により対象物体100を測距する原理を説明するための図である。点Pは対象物体100の表面上に存在する測距対象となる点(以下、「対象点」とよぶ)である。この対象点Pは異なる角度から撮像される。基準画像102および比較画像104がその撮像画像面である。同図は、図示しないカメラが対象物体100を撮像する態様を上から示す図である。撮像焦点位置106は、基準画像102および比較画像104を撮像するカメラの焦点が存在する位置である。これらのカメラは、対象物体100に対して左右水平に配置される。また、各カメラの光軸108および光軸110は平行である。fは、基準画像102および比較画像104から撮像焦点位置106までの距離である。
点Pは、基準画像102において対象点Pが撮像される位置である。以下、点Pのような点のことを「基準撮像点」とよぶ。点Oは、基準画像102を撮像するカメラ(以下、「基準画像カメラ」とよぶ)の焦点である。点Pは、比較画像104において対象点Pが撮像される位置である。以下、点Pのような点のことを「比較撮像点」とよぶ。点Oは、比較画像104を撮像するカメラ(以下、「比較画像カメラ」とよぶ)の焦点である。
すなわち、基準撮像点Pと焦点Oを結ぶ直線と、比較撮像点Pと焦点Oを結ぶ直線の交点が対象点Pとなる。基準画像カメラと比較画像カメラの光軸間距離を2a、基準撮像点Pと比較撮像点Pの視差をDとすると、対象物体100上の対象点Pまでの距離Zは、
(数1)
Z=2af/D
として求まる。以下、比較撮像点Pは基準撮像点Pの対応点であるという。あるいは、基準撮像点Pは比較撮像点Pの対応点であるという。対象物体100の表面上の各点について測距処理することにより、対象物体100までの距離や形状を求めることができる。ここで、距離Zを正確に測距するためには、基準画像102における基準撮像点の比較画像104における対応点を正確に特定する必要がある。
図2は、等輝度線を用いて対応点を特定する原理を説明するための模式図である。同図は、対象点Pが基準画像102に撮像された基準撮像点Pの比較画像104における対応点である比較撮像点Pを求める場合を示す。基準画像102と比較画像104は左右水平であるので、基準撮像点Pに関するエピポーラ線112は、基準撮像点Pと同じ走査線上に存在する。比較撮像点Pはエピポーラ線112上のいずれかに存在する。ここで、基準画像102および比較画像104における各画素の輝度値は0〜255までの256階調に分類される。輝度値0は黒に対応し、輝度値255は白に対応する。
同図において基準撮像点Pが位置する画素(以下、「基準画素」とよぶ)の輝度値は「100」である。このとき、比較画像104は、輝度値が「100」より大きい領域と「100」より小さい領域に分離される。同図では、領域132は輝度値が「100」より大きい画素の集合により形成される領域である。一方、領域118は輝度値が「100」より小さい画素の集合により形成される領域である。等輝度線114はこの領域132と等輝度線114の境界線となる輝度値「100」に関しての等輝度線である。
対象点Pに関する比較撮像点Pの輝度値は、基準撮像点Pの輝度値である「100」と等しいと考えられる。比較撮像点Pは、等輝度線114かつエピポーラ線112の上、すなわち、両線の交点上に存在すると考えられる。これにより、比較画像点Pが特定される。なお、基準画像102と比較画像104においてはそれぞれのカメラの光学特性や撮像時の照明環境が一致するとは限らない。この場合には、グレースケールのテストパターンを用いて同じ明るさに対して等しい輝度値となるように、両画像における各画素の輝度値を調整してもよい。以上が、等輝度線ステレオ法の原理の概要である。
なお、図1では2台のカメラは対象物体100に対して左右水平に配置され、各カメラの光軸は平行であるとしたが、これは説明を簡単にするための仮定であって、必ずしもこのようなカメラ配置にする必要はない。
図3は、比較画像104における比較撮像点P近辺を拡大して示す模式図である。同図の各マスは比較画像104のそれぞれの画素を示す。各画素に記載している数値は、その画素の輝度値を示す。エピポーラ画素線116は、エピポーラ線112が存在する画素の集合である。エピポーラ線112は線であるが、比較画像104においては画素の集合で表される有限の幅を持つ線である。
同図では、輝度値が「100」以上の画素の集合と「100」より小さい画素の集合により領域分割をしている。この境界線が、輝度値「100」に関する等輝度線である。斜線で示された画素は、これら二つの領域の境界となる画素である。等輝度線は理論上は線であるが、比較画像104においては画素の集合で表される。以下、このような斜線で示された画素の集合により表されている等輝度線を表現するときには、特に、「等輝度画素線」とよぶ。同図において、等輝度画素線の右側は輝度値が「100」以上の画素の集合であり、左側は輝度値が「100」より小さい画素の集合である。
等輝度画素線に含まれる画素の輝度値は必ずしも「100」となるとは限らない。あくまで、等輝度画素線は、輝度値が「100」以上の画素の集合と、輝度値が「100」より小さい画素の集合の境界に位置する画素の集合である。等輝度線ステレオ法においては、等輝度画素線とエピポーラ画素線116の交点に位置する画素を、基準撮像点Pの対応点として特定する。以下、このように特定される画素を「対応画素」とよぶ。同図では対応画素120がこれに該当する。そして、基準撮像点Pと対応画素120のそれぞれの座標に基づいて、対象点Pを測距した。しかし、対応画素120の輝度値は「101」であるため、対応画素120は、基準撮像点Pの真の対応点の位置からいくばくかのずれを生じている可能性がある。
図4は、等輝度線ステレオ法において測距精度が低下する状態を説明するための模式図である。基準撮像点Pが存在する基準画素の輝度値は「100」である。比較撮像点Pは、基準撮像点Pの真の対応点である。すなわち、比較撮像点Pは、基準撮像点Pに対して特定されるべき対応点である。比較撮像点Pの輝度値は「100」となる。基準撮像点Pと比較撮像点Pにより対象点Pまでの距離Zが正確に測定される。
点P'は、図3の対応画素120の位置に対応する。点P'の輝度値は「101」である。基準撮像点Pと点P'により特定される対象点はP'である。すなわち、基準撮像点Pと点P'に基づいて計算すると、対象点Pまでの距離Zでなく、Z'が算出されることになる。この場合、真の距離Zと距離誤差Eが生じる。比較画像104における比較撮像点Pと点P'の誤差dが1画素程度の微小差であっても、撮像焦点位置106から対象物体100までの距離が大きい場合には、距離誤差Eが大きくなる。すなわち、比較画像104において対応点を特定する上での微小な誤差が、測距精度を大きく悪化させることがある。本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。
図5は、本発明において対応点を特定する処理を説明するための模式図である。同図は、比較画像104における比較撮像点P近辺を拡大して示す模式図である。同図においても、基準画素の輝度値は「100」である。まずエピポーラ画素線116と等輝度画素線の両方に含まれる画素である対応画素120が特定される。対応画素120における輝度値は「101」であるから、基準画素の輝度値と一致しない。この場合、エピポーラ画素線116に含まれる画素のうち、対応画素120と隣接する画素124および画素122の輝度値も取得される。
画素124の輝度値は「96」であり、画素122の輝度値は「103」である。したがって、基準画素の輝度値「100」に一致する真の対応点は、点126と点128を結ぶ線分上に存在すると考えられる。点126は対応画素120の中心点である。また、点128は画素124の中心点である。点128から点126までの間に、輝度値は「96」から「101」まで「5」増加している。したがって、輝度値が「100」となる真の対応点は、同図に示すように点128から点126までの線分を、点126から1/5だけ点128に向けて移動した点130が真の比較撮像点であると推定される。言い換えれば、点130における輝度値が「100」と推定される。そして、基準撮像点と、この点130に基づいて対象点までの測距が実行される。
なお、上記では、対応画素120と画素124の2つの画素の輝度値による線形補間に基づいた方法で真の対応点を推定したが、3画素以上の輝度値を用いた非線形補間に基づくもの等、他の方法を使用してもよい。
等輝度線ステレオ法においては、通常、基準撮像点と点126の座標に基づいて測距が実行される。これに対し、本実施例では、画素単位ではない点130を比較撮像点として測距が実行される。図4に関連して説明したように、点126と点130の差は微小であっても、このように比較撮像点を求めることにより、測距精度を向上させることができる。以下、この発明を実現するための詳細を説明する。
図6は、画像処理装置200の機能ブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
画像処理装置200は、ユーザインタフェース処理部202、画像取得部204、基準画素抽出部206、測距部208、制御部210、等輝度線抽出部212、エピポーラ線抽出部214、座標特定部220およびデータ格納部230を含む。データ格納部230は、対象物体100を測距するために必要な各種データを格納する。データ格納部230は撮像画像格納部232と距離情報格納部234を含む。撮像画像格納部232は、対象物体100の基準画像と比較画像を一対のステレオ画像として格納する。距離情報格納部234は対象物体100の表面上の各対象点について測距した結果である距離情報を格納する。この距離情報に基づいて、対象物体100は既知の方法により、コンピュータグラフィクスにより三次元画像として再現されてもよい。
ユーザインタフェース処理部202は、ユーザからの操作入力を取得すると共に、ユーザに対して各種情報を表示する。制御部210は、ユーザインタフェース処理部202などからの指示により画像処理装置200の各機能ブロックを統括的に制御する。画像取得部204は、対象物体100を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像の一対からなるステレオ画像をカメラから取得する。画像取得部204は、取得したこれらの撮像画像を対象物体100に対する撮影位置や角度と対応づけて撮像画像格納部232に格納する。基準画素抽出部206は、基準画像上の各画素を適宜抽出し、制御部210はこの画素ごとに測距処理を制御する。
等輝度線抽出部212は、基準画像や比較画像から輝度に応じて分類された領域の境界線を等輝度線として抽出する。ただし、ここでいう等輝度線とは、厳密には図3に関連して説明した等輝度画素線である。等輝度線抽出部212は、特許文献1に示す既知の方法によって基準画像や比較画像から等輝度画素線を抽出する。エピポーラ線抽出部214は、所定の基準画素に対応して比較画像からエピポーラ線112を抽出する。ただし、図3に関連して説明したように、エピポーラ線抽出部214が抽出するエピポーラ線112は厳密にはエピポーラ画素線116である。
座標特定部220は、等輝度画素線とエピポーラ画素線116に基づいて、基準画素に対する対応点を比較画像上から特定する。座標特定部220は、対応画素特定部222と対応点特定部224を含む。対応画素特定部222は、基準画素の輝度値に基づいて対応画素を特定する。図3に関連して説明したように、対応画素特定部222は、等輝度画素線とエピポーラ画素線116の両方に含まれる画素から対応画素を特定する。対応画素の候補がいくつかある場合には、基準画素の周りの画素の輝度値との類似度に基づくなど、既知の方法によって対応画素を特定する。
対応点特定部224は、対応画素の輝度値にもとづいて、基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定する。対応点特定部224は、エピポーラ画素線116上において対応画素と隣り合う画素の輝度値と対応画素の輝度値に基づいて、基準画素の輝度値と同じ輝度値を有すると想定される対応点の座標を特定する。すなわち、対応点特定部224は、まずエピポーラ画素線116に含まれる画素のうち、特定された対応画素と隣り合う画素の輝度値を取得する。そして、図5に関連して説明したように、これらの輝度値に基づいて対応点を特定する。測距部208は、基準画素の座標と対応点の座標に基づいて、対象物体100の対象点までの距離を測定する。測距部208は、基準画素と対応点の座標、および対象物体100の対象点までの距離を対応づけて距離情報格納部234に格納する。
図7は、画像処理装置200が対象物体100を測距する過程を示すフローチャートである。まず、画像取得部204は、対象物体100を撮像した基準画像102をカメラから取得し、撮像画像格納部232に格納する(S10)。画像取得部204は、対象物体100を別の角度から撮像した比較画像104をカメラから取得し撮像画像格納部232に格納する(S12)。等輝度線抽出部212は基準画像102および比較画像104から等輝度画素線を抽出する(S14)。基準画素抽出部206は基準画像102から所定の画素を基準画素として取得する(S16)。このとき、基準画素抽出部206は、特許文献1に示すように基準画像102の等輝度画素線に含まれる画素を基準画素として適宜選択して取得する。基準画素抽出部206は基準画素の輝度値を取得する(S18)。
この基準画素の基準画像102における位置と輝度値に基づいて、座標特定部220は比較画像における対応点を取得する。測距部208は基準画素と取得された対応点の座標に基づいて対象点までの距離を測距する。測距部208は、この測距処理によって取得した距離情報を距離情報格納部234に格納する。基準画像102における基準画素として測距すべきすべての画素について以上の処理が完了していれば(S24のY)、処理は終了する。完了していなければ(S24のN)、処理はS16に戻り、基準画素抽出部206は次の基準画素を取得する。
図8は図7のS20の処理を詳細に示すフローチャートである。エピポーラ線抽出部214は、基準画素の座標に基づいて、比較画像104からエピポーラ線112を抽出する(S30)。ただし、エピポーラ線抽出部214が抽出するエピポーラ線112とは、エピポーラ線が含まれる画素の集合であるエピポーラ画素線116である。対応画素特定部222は、図7のS14において抽出された等輝度画素線とエピポーラ画素線116の両方に含まれる画素から対応画素を特定する(S32)。対応画素特定部222は、特定した対応画素の輝度値を取得する(S34)。基準画素の輝度値と対応画素の輝度値が一致すれば(S36のY)、対応画素の座標が対応点であるとして処理は終了する。一致しなければ(S36のN)、対応画素特定部222はエピポーラ画素線116に含まれる画素のうち、対応画素に隣り合う画素の輝度値を取得する(S38)。そして、図5に関連して説明したように、対応点特定部224はこの近傍の画素の輝度値に基づいて、対応点を特定する(S40)。
以上に示した実施例によれば、画像処理装置200は等輝度線ステレオ法に基づいて、対象物体100までの距離をより正確に測定することができる。本実施例における画像処理装置200は、画素単位で対応点を求めるのではない。そのため、物体を三次元計測するための測距精度が向上する。
以上、実施例をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、そのさまざまな変形例もまた、本発明の態様として有効である。
たとえば、上記実施例の画像処理装置は、ステレオ画像の対応点をサブピクセル単位で推定することにより、対象物体までの距離を正確に測定できることを特徴としていたが、上記実施例で説明したような方法で対応点を推定することにより、高精細画像を生成するものであってもよい。あるいは、物体の動きベクトルの抽出への適用も考えられる。
また、上記実施例では対応画素から画素単位ではない対応点を求めて距離を測定したが、このようなサブピクセル化は対応画素だけでなく、基準画素にも適用可能である。たとえば、基準画素と対応画素の両者から一定の輝度値を有する画素単位でない点を求めて距離を測定してもよい。これにより正確な等輝度線が得られ、その三次元形状も正確なものとなる。
三角測量の原理により対象物体を測距する原理を説明するための図である。 等輝度線を用いて対応点を特定する原理を説明するための模式図である。 比較画像における比較撮像点P近辺を拡大して示す模式図である。 等輝度線ステレオ法において測距精度が低下する状態を説明するための模式図である。 本発明において対応点を特定する処理を説明するための模式図である。 画像処理装置の機能ブロック図である。 画像処理装置が対象物体を測距する過程を示すフローチャートである。 図7のS20の処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
100 対象物体、102 基準画像、104 比較画像、112 エピポーラ線、114 等輝度線、116 エピポーラ画素線、200 画像処理装置、202 ユーザインタフェース処理部、204 画像取得部、206 基準画素抽出部、208 測距部、210 制御部、212 等輝度線抽出部、214 エピポーラ線抽出部、220 座標特定部、222 対応画素特定部、224 対応点特定部、230 データ格納部、232 撮像画像格納部、234 距離情報格納部。

Claims (5)

  1. 物体を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像とを取得する画像取得部と、
    前記比較画像から輝度に応じて分類された領域の境界線を等輝度線として抽出する等輝度線抽出部と、
    前記基準画像における所定の基準画素に対応して、前記比較画像からエピポーラ線を抽出するエピポーラ線抽出部と、
    前記基準画素における輝度値に対応する等輝度線と前記エピポーラ線との交点にもとづいて、前記比較画像から前記基準画素に対応する対応画素を特定する対応画素特定部と、
    前記対応画素における輝度値にもとづいて、前記基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定する対応点特定部と、
    前記基準画素の座標と前記対応点の座標に基づいて、前記物体までの距離を測定する測距部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 物体を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像とを取得する画像取得部と、
    前記比較画像から輝度に応じて分類された領域の境界線を等輝度線として抽出する等輝度線抽出部と、
    前記基準画像における所定の基準画素に対応して、前記比較画像からエピポーラ線を抽出するエピポーラ線抽出部と、
    前記基準画素における輝度値に対応する等輝度線と前記エピポーラ線との交点にもとづいて、前記比較画像から前記基準画素に対応する対応画素を特定する対応画素特定部と、
    前記対応画素における輝度値にもとづいて、前記基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定する対応点特定部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記対応点特定部は、前記エピポーラ線上において前記対応画素と隣り合う画素の輝度値と前記対応画素の輝度値に基づいて、前記基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 物体を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像とを取得するステップと、
    前記比較画像から輝度に応じて分類された領域の境界線を等輝度線として抽出するステップと、
    前記基準画像における所定の基準画素に対応して、前記比較画像からエピポーラ線を抽出するステップと、
    前記基準画素における輝度値に対応する等輝度線と前記エピポーラ線との交点にもとづいて、前記比較画像から前記基準画素に対応する対応画素を特定するステップと、
    前記対応画素における輝度値にもとづいて、前記基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定するステップと、
    前記基準画素の座標と前記対応点の座標に基づいて、前記物体までの距離を測定するステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 物体を異なる角度から撮像した基準画像と比較画像とを取得する機能と、
    前記比較画像から輝度に応じて分類された領域の境界線を等輝度線として抽出する機能と、
    前記基準画像における所定の基準画素に対応して、前記比較画像からエピポーラ線を抽出する機能と、
    前記基準画素における輝度値に対応する等輝度線と前記エピポーラ線との交点にもとづいて、前記比較画像から前記基準画素に対応する対応画素を特定する機能と、
    前記対応画素における輝度値にもとづいて、前記基準画素の輝度値と略同等の輝度値を有する対応点の座標を特定する機能と、
    前記基準画素の座標と前記対応点の座標に基づいて、前記物体までの距離を測定する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2004064572A 2004-03-08 2004-03-08 画像処理装置および画像処理方法 Expired - Lifetime JP4351090B2 (ja)

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