JP5214112B2 - ブラインドの操作装置 - Google Patents

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本発明は、遮蔽材を操作するために上部支持部材から垂下される操作コードを有するブラインドの操作装置に関し、その操作コードの余分な垂れ下がりを抑えることができるブラインドの操作装置に関する。
従来、この種のブラインドの操作装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1では、中空の回転操作棒の軸方向に所定間隔をあけて2箇所に昇降コードを巻き掛け可能なフックが設けられており、フックは、回転操作棒に取付可能な連結部と、連結部の側方に突出する「T」字状の突出部から構成され、突出部の「T」字の一方の片と連結部とによって昇降コードを挟み付け可能な挟持部が形成され、それぞれのフックは互いの挟持部が対向するように配置される。そして、回転操作棒の下端に設けられる中空のグリップから導出される昇降コードを2つのフックの間に渡って巻き掛けた後、昇降コードの端部を一方のフックの挟持部に巻き掛けることにより、昇降コードは挟持部に挟み付けられて保持されるので、フックから簡単に巻き解かれることなく、昇降コードの余分な垂れ下がりが抑えられるようになっている。
実用新案登録第3001406号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、ヘッドボックスから垂下されて上下動しない回転操作棒にフックが取り付けられているために、使用するユーザによって手の届く高さが異なるにもかかわらず、コードが巻き掛けられる位置が一定となるため、操作が行いにくい、という問題がある。
フックの回転操作棒への取付位置を操作する毎に調整することも可能であるが、そのような調整は煩わしいという問題もある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、その目的は、簡単な操作で操作コードの余分な垂れ下がりを抑えることができるブラインドの操作装置を提供することである。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、遮蔽材を操作するために上部支持部材から垂下される操作コードを有するブラインドの操作装置であって、前記操作コードの垂下部分にウエイトが取り付けられており、該ウエイト内の下部には錘材が収納されており、該ウエイトに一対の係止部が設けられて、該一対の係止部の間で掛け渡されて前記操作コードの一部が係止可能であり、操作コードの垂下部分はウエイトによって張力が作用された状態で且つウエイトの錘材が下部になった状態で操作コードの一部がウエイトに係止された状態を維持可能であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の係止部が、ウエイトに対して着脱自在に取り付けられる補助具に形成されたフックであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の補助具がウエイトに取り付けられた状態で、ウエイト表面とフックとの間にフックに係止される操作コードが収められる空間が形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の係止部が、ウエイトに対して一端が揺動自在に連結されたフックであり、フックは、ウエイト内に収納されている状態と、ウエイトから立ち上がった状態との間で移動することができ、フックが立ち上がった状態で操作コードの一部がフックに係止可能であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の係止部が、ウエイトの上下に形成される凹部であり、該凹部に操作コードが係止可能であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ウエイトに設けられた係止部に操作コードの一部を係止することによって、操作コードの余分な垂れ下がりを短くすることができる。係止部がウエイトに設けられており、ウエイトは通常その自重によって下方に位置づけられているために、ユーザの手の届く範囲にあり、よって、その係止作業は簡単に行なうことができる。操作コードにはウエイトによる張力が作用しているため、係止部に係止された操作コードは緩むことなく係止状態を確実に保持することができる。
請求項2記載の発明によれば、補助具がウエイトに着脱可能となっているために、使用環境によって操作コードの垂れ下がりを抑える必要がない場合には補助具をウエイトから取り外して、簡素化することができる。操作コードの垂れ下がりを抑える場合には補助具のフックに操作コードを係止させることができる。
請求項3記載の発明によれば、フックとウエイト表面との間に形成される空間に操作コードが収められることで、フックの突出高さを低く抑えることができて、ウエイトに取り付けられた補助具が嵩張らないように構成することができる。
請求項4記載の発明によれば、操作コードを係止する必要がないときには、フックを揺動させて収納することができるので、ウエイトの意匠性を良好に保持することができる。
請求項5記載の発明によれば、ウエイトに形成された凹部が係止部となるために、部品点数の増加を防ぐことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のブランドの操作装置が適用可能なブラインドの一例であり、窓枠等の固定部に固定される上部支持部材10と、上部支持部材に動作可能に支持される遮蔽材12とを備えている。図示した例ではブラインドは縦型ブラインドとなっているが、これに限るものではなく、横型ブラインド、ロールスクリーン、プリーツスクリーン、ローマンシェードといった任意のブラインドに適用可能である。
そして、この遮蔽材12の動作を操作するために上部支持部材10からはループ状の操作コード14が垂下されている。動作としては遮蔽材の左右移動、上下移動、回転といったものとすることができる。この操作コードは、直接遮蔽材に連結されるものであってもよいし、または遮蔽材を動作させるための機構部に連結されるものであってもよい。さらに、ループ状の操作コードは、図示したように1本のコードが折り返されることによりループ状を形成するものであってもよいし、または複数のコードが以下で述べるウエイト16によって纏められることによってループ状を構成するものであってもよい。
図2ないし図4は、本発明の第1実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す図である。ループ状の操作コード14の垂下部分の下端にはウエイト16が取り付けられている。ウエイト16は、その上部にプーリー18が軸支され、その下部に錘材20が収納されている。この例では、操作コード14は1本のコードによって構成されており、該操作コード14は、ウエイト16内でプーリー18に誘導されて折り返されている。よって、ウエイト16はこのプーリー18と錘材20の重力との作用によって常にループ状の操作コードの最下点に位置づけられることになると共に、操作コード14にはウエイト16によって常時張力が作用するようになる。
ウエイト16には、さらに、ウエイト16に対して着脱可能にコード垂れ下がり防止補助具22が取り付けられる。補助具22は、ウエイト16の側面に対して摩擦力または係止力によって保持されるベース22aと、ベース22aから側方に突出して形成された一対の係止部としてのフック22bと、ベース22aの下方から延びてウエイト16の下縁に当接する延長下押え部22cとを有している。
一対のフック22bはベース22aの上部及び下部から伸びて、上下対称に配置されており、上方のフック22bは上側に、下方のフック22bは下側にそれぞれフック片22dを備えている。よってフック片22dはベース22aよりも上方及び下方に位置づけられ、補助具22がウエイト16に取り付けられたときに、フック片22dは、ウエイト16の側面即ち表面とほぼ平行に且つ対向して、フック片22dとウエイト16表面との間に空間24が形成されるようになっている。
また、一対のフック22bのうちの上方のフック22bは下側に、下方のフック22bは上側にそれぞれ挟持片22e、22eを備えている。挟持片22e、22eの先端の内側には挟持突起22fが形成されている。
以上のように構成されるブラインドの操作装置において、操作コード14の不使用時の余分な垂れ下がりを抑えるには、図5に示すように、ウエイト16で折り返される操作コード14の他の部分を一対のフック22bのフック片22d、22dの間で掛け渡して、操作コード14が適当な垂れ下がり長さとなるまで複数周フック片22d、22dの間に巻き掛ける。このとき、操作コード14はフック片22dとウエイト16表面との間に形成された空間24に収まることになる。そして、最後に、操作コード14をいずれか一方のフック22bの挟持片22eに掛け回すと、操作コード14は、一つのフック22bへの巻付力並びに挟持片22e及び挟持突起22fによる挟持力によって、さらに、操作コード14に作用する張力により操作コード14の弛みが防止されることによって、フック22bからの巻き解きが防止されて、ウエイト16に係止された状態を維持する(図6(b)参照)。
こうして、操作コード14の余分な垂れ下がりを防止することができ、操作コード14が垂れ下がることによる欠点を解消することができる。操作コード14の最下点にあるウエイト16に設けられたフック22bに操作コード14を巻き掛けるだけでよいので、ユーザの手の高さがどのようなものであっても、簡単に操作することができる。また、ウエイト16自体を回転させていくことで、操作コード14を掛け渡していくことができ、操作性を向上させることができる。
巻き掛けられた操作コード14が収まる空間24は、図5(a)に示したように、フック片22dとウエイト16表面との間に形成されている。この空間24は、フック片22dとベース22aとの間に空間を形成するのと比較してフック22bの突出高さを低く抑えることができて、嵩張らないように構成することができる。
この実施形態では、ウエイト16と別体となりウエイト16に着脱可能に取り付けられる補助具22にフック22bが形成されていたので、使用環境によって操作コードの垂れ下がりを抑える必要がない場合には補助具22をウエイト16から取り外して、簡素化することができる。
コード垂れ下がり防止補助具22は、既存のブラインドのウエイトに取り付け可能にすることによって、後付によっても本発明のブラインドの操作装置を構成して操作コードの垂れ下がり抑制機能を持たせることができるようになる。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す図である。この実施形態では、ウエイト16に係止部としての一対のフック30の一端が揺動自在に連結されている。フック30はウエイト16の側面に形成された開口16bを出入り可能となっており、ウエイト16内に収納されている状態と、ウエイト16の側面から突出して立ち上がった状態との間で移動することができる。各フック30は、フック22bと同様に、フック片30aと、必要に応じて挟持片30bとを備えることができる。
操作コード14の余分な垂れ下がりを抑える時には、図8に示すように、フック30を開口16bから突出させてウエイト16から立ち上がった状態とする。そして、操作コード14をフック片30a、30aの間に掛け渡して、操作コード14が適当な垂れ下がり長さとなるまで複数周フック片30a、30aの間に巻き掛けて、係止した状態を保持する。巻き掛けられた操作コード14はフック片30aとウエイト16表面との間に形成された空間24に収まることになる。
この実施形態においても、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。また、操作コード14を係止する必要がないときには、フック30を揺動させて収納することができるので、ウエイト16の意匠性を良好に保持することができる。
図9は、本発明の第3実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す図である。この実施形態では、ウエイト16の上部と下部に係止部としての凹部16d、16dが形成されている。さらに、凹部16dの底面には、幅狭の挟持部16eが形成されている。
この実施形態においては、操作コード14を凹部16d、16dの間に掛け渡して、操作コード14が適当な垂れ下がり長さとなるまで複数周凹部16d、16dの間に巻き掛ける。巻き掛けられた操作コード14は凹部16d内に収まることになる。そして、最後に、操作コード14をいずれか一方の凹部16dの挟持部16eに掛け回すと、操作コード14は、挟持部16eによる挟持力によって、さらに、操作コード14に作用する張力により操作コード14の弛みが防止されることによって、ウエイト16の凹部16dからの巻き解きが防止されて、ウエイト16に係止された状態を維持する。
この実施形態においても、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。部品点数が少ないので、安価に構成することができ、また、ウエイト16から部材を突出させる必要がないので、コンパクトに構成することができる。
本発明のブランドの操作装置が適用可能なブラインドの一例を表す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す斜視図である。 コード垂れ下がり防止補助具をウエイトに取り付ける前の状態を表す(a)正面図と、(b)側面図である。 コード垂れ下がり防止補助具をウエイトに取り付けた状態を表す(a)正面図と、(b)側面図である。 操作コードをフックに係止して操作コードの余分な垂れ下がりを抑える状態を表す要部の(a)正面図と、(b)側面図である。 ブランドの操作装置が適用されたブラインドの側面図であり、(a)は操作コード使用時の状態、(b)は操作コード不使用時の余分な垂れ下がりを抑えた状態を表す。 本発明の第2実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す(a)正面図と、(b)側面図であり、フックが収納された状態を表す。 本発明の第2実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す(a)正面図と、(b)側面図であり、フックが立ち上がった状態を表す。 本発明の第3実施形態によるブラインドの操作装置の要部を表す(a)正面図と、(b)側面図である。
符号の説明
10 上部支持部材
12 遮蔽材
14 操作コード
16 ウエイト
16d 凹部
22 コード垂れ下がり防止補助具
22b フック
24 空間
30 フック

Claims (5)

  1. 遮蔽材(12)を操作するために上部支持部材(10)から垂下される操作コード(14)を有するブラインドの操作装置であって、
    前記操作コード(14)の垂下部分にウエイト(16)が取り付けられており、該ウエイト(16)内の下部には錘材(20)が収納されており、該ウエイト(16)に一対の係止部が設けられて、該一対の係止部の間で掛け渡されて前記操作コードの一部が係止可能であり、操作コードの垂下部分はウエイト(16)によって張力が作用された状態で且つウエイト(16)の錘材(20)が下部になった状態で操作コードの一部がウエイト(16)に係止された状態を維持可能であることを特徴とするブラインドの操作装置。
  2. 前記係止部は、ウエイト(16)に対して着脱自在に取り付けられる補助具(22)に形成されたフック(22b)であることを特徴とする請求項1記載のブラインドの操作装置。
  3. 前記補助具(22)がウエイト(16)に取り付けられた状態で、ウエイト表面とフック(22b)との間にフック(22b)に係止される操作コード(14)が収められる空間(24)が形成されることを特徴とする請求項2記載のブラインドの操作装置。
  4. 前記係止部は、ウエイト(16)に対して一端が揺動自在に連結されたフック(30)であり、フック(30)は、ウエイト(16)内に収納されている状態と、ウエイト(16)から立ち上がった状態との間で移動することができ、フック(30)が立ち上がった状態で操作コード(14)の一部がフック(30)に係止可能であることを特徴とする請求項1記載のブラインドの操作装置。
  5. 前記係止部は、ウエイトの上下に形成される凹部(16d)であり、該凹部(16d)に操作コード(14)が係止可能であることを特徴とする請求項1記載のブラインドの操作装置。
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