JP2004081517A - ローマンシエード型カーテン - Google Patents
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Abstract
【課題】トップバーの内部構造を単純化してローマンシエード型カーテンのコスト低減を図ると共に、昇降コードのトップバーへの付け替えを容易にし、随時洗濯してクリーンに保つことの出来るローマンシエード型カーテンを提供する。
【解決手段】カーテン生地11に昇降コード12とその昇降コードが貫通するコードガイド13を取り付けて成るローマンシエード型カーテンにおいて、昇降コード12の上端部がカーテン生地11に接合されており、昇降コード12の下端部にストッパー14を昇降コード12に対して移動可能に係止する。ストッパー14から引き出される昇降コード12の下端部分32には、それを巻き付ける巻取具37を取り付け、又、カーテン生地11の下縁部には巻取具37や昇降コード12を収納するポケット15を設けるとよい。
【選択図】 図2
【解決手段】カーテン生地11に昇降コード12とその昇降コードが貫通するコードガイド13を取り付けて成るローマンシエード型カーテンにおいて、昇降コード12の上端部がカーテン生地11に接合されており、昇降コード12の下端部にストッパー14を昇降コード12に対して移動可能に係止する。ストッパー14から引き出される昇降コード12の下端部分32には、それを巻き付ける巻取具37を取り付け、又、カーテン生地11の下縁部には巻取具37や昇降コード12を収納するポケット15を設けるとよい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテン生地に、昇降コードと、その昇降コードが貫通するコードガイドを取り付けて成るローマンシエード型カーテンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ローマンシエード型カーテンのカーテン生地は、その上縁をトップバーに取り付けて吊り下げられている。昇降コードは、その下端をカーテン生地の下縁部に接合し、その下端の接合箇所の真上に位置するトップバーへと導入されており、下端の接合箇所とトップバーの間ではカーテン生地に一定の間隔をおいて取り付けられた複数個のリング状コードガイドに挿通されている。カーテン生地は、その昇降コードを操作してたくし上げ、開閉操作される。その開閉操作方式にはコード式とドラム式がある。コード式のローマンシエード型カーテンでは、トップバーに一定の間隔をおいて複数個の固定ガイドとストッパーが取り付けられており、昇降コードは、その複数個の固定ガイドとストッパーを経由してトップバーの片端から垂れ下げられており、その垂れ下がった昇降コードの下端を昇降操作して開閉する仕組みになっている。ドラム式のローマンシエード型カーテンでは、昇降コード毎に回転ドラムがトップバーに設けられており、その回転ドラムを回転し、昇降コードを巻込・巻戻して開閉する仕組みになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のローマンシエード型カーテンでは、固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が設けられていてトップバーの内部機構が複雑になっており、トップバーへの昇降コードの付け外しが難しく、随時カーテン生地をトップバーから取り外して洗濯したり取り替えたりすることは出来ない。何故なら、カーテン生地が汚れているときは昇降コードも汚れており、カーテン生地を洗濯するときは、昇降コードもトップバーから取り外さなければならないからである。又、カーテン生地を洗濯するときは、昇降コードをカーテン生地から取り外さなければならなくなる。何故なら、トップバーから取り外されたカーテン生地からは、トップバーへの導入代分だけ昇降コードが長く伸び出ており、その長く伸び出ている昇降コードがカーテン生地を洗濯するとき邪魔になるからである。そして、従来のローマンシエード型カーテンは、トップバーの内部機構が複雑になっている分だけコスト高になる。
【0004】
【発明の目的】
そこで本発明は、トップバーの内部構造を単純化してローマンシエード型カーテンのコスト低減を図ると共に、昇降コードのトップバーへの付け替えを容易にし、随時洗濯してクリーンに保つことの出来るローマンシエード型カーテンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るローマンシエード型カーテンは、昇降コード12の上端部がカーテン生地11に接合されており、昇降コード12の下端部にストッパー14が昇降コード12に対し移動可能に係止されていることを第1の特徴とする。
【0006】
本発明に係るローマンシエード型カーテンの第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、昇降コード12の下端部がストッパー14を突き抜けており、その突き抜けた昇降コード12の下端部に巻取具37が取り付けられている点にある。
【0007】
本発明に係るローマンシエード型カーテンの第3の特徴は、上記第1および第2の特徴に加えて、カーテン生地11の下縁部に昇降コード12を収納するポケット15が設けられている点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1と図2は、本発明に係るローマンシエード型カーテンのコードガイド13と昇降コード12が取り付けられている裏面側を図示するものである。カーテン生地の上縁部16には、面ファスナー、フック、クリップ等の治具が取り付けられており、それらの治具を介してカーテン生地11がトップバー33に着脱自在に取り付けられている。コードガイド13は、リング状を成し、水平方向(幅方向)に一定間隔Kをおいてカーテン生地11に縦長に取り付けた複数条のテープ17に複数個突設されており、各テープ17の垂直方向(高さ方向)に一定間隔をおいて一直線上に並んでいる。昇降コード12は、テープ17の上端の位置に合わせてカーテン生地11にその上端が縫合され、一直線上に並んでいる複数個のコードガイド13に挿通されている。最下端のコードガイド13から突き出された昇降コード12の下端部には、ストッパー14が昇降コード12の長さ方向に移動可能に係止されている。
【0009】
図3〜図5は、ストッパー14の具体例を図示するものであり、それぞれストッパーの正面図(a)と断面図(b)を対応させて図示している。図3に示すストッパー14は、球形本体19に昇降コード12が通る貫通孔20とその貫通孔20に交わる円筒形の窪みを設け、その窪みにバネ22と円柱形摺動片21を嵌め込み、球形本体の貫通孔20に向き合う貫通孔23を摺動片21に設けて構成されている。このストッパー14では、窪みから押し出す方向に作用するバネ22に対抗して摺動片21を窪みに押し込むと、球形本体の貫通孔20と摺動片の貫通孔23が重なり合って連続した貫通孔となり、その連続した貫通孔に対して昇降コード12が挿通自在になる。一方、摺動片21を窪みに押し込む力を解除すると、摺動片21が窪みからバネ22によって押し出される方向に移動し、球形本体の貫通孔20と摺動片の貫通孔23の間で昇降コード12が把持され、その結果、ストッパー14が昇降コード12に係止されることになる。
【0010】
図4に示すストッパー14は、『く』字型を成す一対のクリップ片24とクリップ片24を、それらの一端同士34(34)が突き合い、それらの他端同士35(35)が離れ合い、それらの中間部同士36(36)がテコの支点を成すように突き合わせ、そのテコの支点を成す中間部36(36)を囲撓するリング状に弯曲したバネ25によって突き合う一端同士を圧着させて構成され、概して干し物挟みに似た形状を成している。それらのクリップ片24の突き合う先端部分34から中間部36に至る部分には、互いに向き合う溝26(26)が付けられている。それら溝26(26)は向き合って突き合う先端部分34から中間部36に至る挿通孔27を形成しており、その挿通孔27に昇降コード12が挿通されている。その離れ合っている他端同士35(35)をバネ25に対抗して把持するとき、突き合っている一端同士34(34)が離れ、挿通孔27が開かれ、その挿通孔27に対して昇降コード12が挿通自在になる。挿通孔27がバネ25に付勢されて閉じ合わされると、ストッパー14が昇降コード12に係止されることになる。
【0011】
図5に示すストッパー14は、弾性板材28に2筋の長孔29・29を平行に設けて構成されている。このストッパー14では、それらの長孔29・29に挟まれた仕切り30を迂回させて、それらの長孔29・29に昇降コード12を挿通すると、その迂回している仕切り30からの摩擦抵抗を受けて昇降コード12がストッパー14に係止されることになる。一方、長孔29の長さ方向に弾性板材28を挟圧すると、仕切り30が隆起して長孔29が広がり、長孔29に対して昇降コード12が挿通自在になる。図5において、31は、長孔29の長さ方向に昇降コード12がズレ動くのを防ぐためのガイド孔である。
【0012】
本発明のローマンシエード型カーテンでは、ストッパー14を昇降コード12の下端側から上端側へと移動させると、最下端のコードガイド13がストッパー14に当たって押し上げられ、その最下端のコードガイド13が押し上げられた分だけカーテン生地11の下縁部が押し上げられ、その結果、従来のローマンシエード型カーテンの昇降コードを吊り上げた場合と同じように、カーテン生地11の下縁部がたくし上げられることになる。ストッパー14は、このたくし上げられたカーテン生地11の下縁部が擦れ落ちないようにするもの、言うなれば、最下端のコードガイド13が擦れ落ちないようにするものであり、最下端のコードガイド13を通過せず最下端のコードガイド13に引っ掛かる程度の大きさ(寸法)と、昇降コード12の長さ方向に移動可能に係止する形状や構造のものであればよく、その限りにおいて、ストッパー14の形状や構造は格別限定されず、昇降コード12に着脱自在に係止される形状や構造になっているものであればよい。従って、ストッパー14は、図3〜図5に図示するものに限定されず、昇降コード12に挟み付けることが出来るゼムクリップ(ゼムピン)その他の事務用クリップや干し物挟み等もストッパー14に利用することが出来る。
【0013】
隣合うテープとテープの間のカーテン生地の生地幅は、その隣合うテープ17・17の取付間隔Kよりも広くなっており、その生地幅が広くなっている分だけ隣合うテープ17aとテープ17bの間でカーテン生地が弛み出ることになる。
このため、その隣合う一方のテープ17aに挿通された昇降コード12aを操作し、そのテープ17aの取り付けられているカーテン生地の下縁部38aを、その隣合う他方のテープ17bの取り付けられているカーテン生地の下縁部38bよりも高くたくし上げるとき、その生地幅が広くなっていて弛み出ていたカーテン生地の弛み代が伸ばされることになる。このため、高くたくし上げられた一方の下縁部38aによって、その隣合っている他方の下縁部38bが引き吊られることがなく、図2に示すように、カーペット生地11の下縁がアーチ型に綺麗にたくし上げられることになる。
【0014】
カーテン生地11の下縁部がたくし上げられると、ストッパー14の係止位置が移動した分だけ、昇降コード12の下端部分32が、ストッパー14から引き出されて、カーテン生地11の下縁から垂れ下がることになる。巻取具37は、そのストッパー14から引き出された昇降コード12の下端部分32がカーテン生地11の下縁から食み出て垂れ下がらないように巻き取るものである。巻取具37には、昇降コード12の端末を挟み込んで係止する割れ目39・40と、巻き取った昇降コード12の下端部分32を挟み込んで係止する割れ目41が付けられている。その巻き取った昇降コード12の下端部分32を差し込んで係止する割れ目41は、フック42の鈎溝として構成されており、その割れ目41の溝幅(鈎溝の幅)は拡縮可能になっている。
【0015】
図示するカーテン生地11の下縁にはフリル18が付けられており、各テープ17の下側にはフリル18を兼ねたポケット15が付けられている。このポケット15は、ストッパー14から引き出された昇降コード12の下端部分32を収納するためのものであり、その下端部分32をポケット15に納めてカーテン生地の下縁から食み出て垂れ下がらないようにすることも出来る。巻取具37やポケット15の付設されていないカーテン生地では、カーテン生地をたくし上げて垂れ下がる昇降コードの下端部分32を、コードガイド13に引っ掛け、或いは、コードガイド13の上側に続いている昇降コード12の上側部分に絡み付けて、カーテン生地の下縁から食み出て垂れ下がらないようにすることも出来る。ストッパー14は、カーテン生地に取り付けることなく、ただ昇降コード12に係止させるだけでもよいが、カーテン生地11の下縁部に縫い付けて固定することも出来、又、最下端のコードガイド13と一体化してカーテン生地に取り付けることも出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると、カーテン生地11をたくし上げて開くために従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置が不要になる。このため、トップバーの構造がシンプルになり、従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が不要になった分だけローマンシエード型カーテンのコスト低減となる。そのように従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が不要になるので、それらの部材や装置に昇降コード12を取り付ける必要もなくなり、昇降コード12を介してカーテン生地11がトップバー33に繋がれると言うこともなくなるので、カーテン生地11がトップバー33から取り外し易くなり、随時洗濯することが出来るようになる。そして、昇降コード12の長さが、従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等に導いていた分だけ短くなり、その長さがカーテン生地11の丈と同じ長さかそれよりも若干短くなるので、洗濯時にカーテン生地11から長く食み出て垂れ下がることがなく、カーテン生地11を丸洗いするとき昇降コード12が邪魔になることもなくなる。かくしてカーテン生地11が丸洗いし易く、随時洗濯してクリーンに保つことが出来るようになる。
【0017】
本発明では、従来のトップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置に代えて、ストッパー14が各昇降コード12に付設されるが、本発明に使用されるストッパー14は、図3〜図5に図示する如く形状や構造がシンプルであり、従来のトップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置に比して極めて安価に得られる。そのため、本発明の実施によってローマンシエード型カーテンがコスト高になることは全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローマンシエード型カーテンの裏面図である。
【図2】本発明に係るローマンシエード型カーテンの裏面図である。
【図3】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図4】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図5】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図6】本発明に係るストッパーと巻取具の正面図である。
【図7】本発明に係るストッパーと巻取具の正面図である。
【符号の説明】
11 カーテン生地
12 昇降コード
13 コードガイド
14 ストッパー
15 ポケット
16 カーテン生地の上縁部
17 テープ
18 フリル
19 球形本体
20 貫通孔
21 円柱形摺動片
22 バネ
23 貫通孔
24 クリップ片
25 バネ
26 溝
27 挿通孔
28 弾性板材
29 長孔
30 仕切り
31 ガイド孔
32 昇降コードの下端部分
33 トップバー
34 クリップ片の一端
35 クリップ片の他端
36 クリップ片の中間部
37 巻取具
38 カーテンの下縁部
39 割れ目
40 割れ目
41 割れ目
42 フック
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテン生地に、昇降コードと、その昇降コードが貫通するコードガイドを取り付けて成るローマンシエード型カーテンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ローマンシエード型カーテンのカーテン生地は、その上縁をトップバーに取り付けて吊り下げられている。昇降コードは、その下端をカーテン生地の下縁部に接合し、その下端の接合箇所の真上に位置するトップバーへと導入されており、下端の接合箇所とトップバーの間ではカーテン生地に一定の間隔をおいて取り付けられた複数個のリング状コードガイドに挿通されている。カーテン生地は、その昇降コードを操作してたくし上げ、開閉操作される。その開閉操作方式にはコード式とドラム式がある。コード式のローマンシエード型カーテンでは、トップバーに一定の間隔をおいて複数個の固定ガイドとストッパーが取り付けられており、昇降コードは、その複数個の固定ガイドとストッパーを経由してトップバーの片端から垂れ下げられており、その垂れ下がった昇降コードの下端を昇降操作して開閉する仕組みになっている。ドラム式のローマンシエード型カーテンでは、昇降コード毎に回転ドラムがトップバーに設けられており、その回転ドラムを回転し、昇降コードを巻込・巻戻して開閉する仕組みになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のローマンシエード型カーテンでは、固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が設けられていてトップバーの内部機構が複雑になっており、トップバーへの昇降コードの付け外しが難しく、随時カーテン生地をトップバーから取り外して洗濯したり取り替えたりすることは出来ない。何故なら、カーテン生地が汚れているときは昇降コードも汚れており、カーテン生地を洗濯するときは、昇降コードもトップバーから取り外さなければならないからである。又、カーテン生地を洗濯するときは、昇降コードをカーテン生地から取り外さなければならなくなる。何故なら、トップバーから取り外されたカーテン生地からは、トップバーへの導入代分だけ昇降コードが長く伸び出ており、その長く伸び出ている昇降コードがカーテン生地を洗濯するとき邪魔になるからである。そして、従来のローマンシエード型カーテンは、トップバーの内部機構が複雑になっている分だけコスト高になる。
【0004】
【発明の目的】
そこで本発明は、トップバーの内部構造を単純化してローマンシエード型カーテンのコスト低減を図ると共に、昇降コードのトップバーへの付け替えを容易にし、随時洗濯してクリーンに保つことの出来るローマンシエード型カーテンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るローマンシエード型カーテンは、昇降コード12の上端部がカーテン生地11に接合されており、昇降コード12の下端部にストッパー14が昇降コード12に対し移動可能に係止されていることを第1の特徴とする。
【0006】
本発明に係るローマンシエード型カーテンの第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、昇降コード12の下端部がストッパー14を突き抜けており、その突き抜けた昇降コード12の下端部に巻取具37が取り付けられている点にある。
【0007】
本発明に係るローマンシエード型カーテンの第3の特徴は、上記第1および第2の特徴に加えて、カーテン生地11の下縁部に昇降コード12を収納するポケット15が設けられている点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1と図2は、本発明に係るローマンシエード型カーテンのコードガイド13と昇降コード12が取り付けられている裏面側を図示するものである。カーテン生地の上縁部16には、面ファスナー、フック、クリップ等の治具が取り付けられており、それらの治具を介してカーテン生地11がトップバー33に着脱自在に取り付けられている。コードガイド13は、リング状を成し、水平方向(幅方向)に一定間隔Kをおいてカーテン生地11に縦長に取り付けた複数条のテープ17に複数個突設されており、各テープ17の垂直方向(高さ方向)に一定間隔をおいて一直線上に並んでいる。昇降コード12は、テープ17の上端の位置に合わせてカーテン生地11にその上端が縫合され、一直線上に並んでいる複数個のコードガイド13に挿通されている。最下端のコードガイド13から突き出された昇降コード12の下端部には、ストッパー14が昇降コード12の長さ方向に移動可能に係止されている。
【0009】
図3〜図5は、ストッパー14の具体例を図示するものであり、それぞれストッパーの正面図(a)と断面図(b)を対応させて図示している。図3に示すストッパー14は、球形本体19に昇降コード12が通る貫通孔20とその貫通孔20に交わる円筒形の窪みを設け、その窪みにバネ22と円柱形摺動片21を嵌め込み、球形本体の貫通孔20に向き合う貫通孔23を摺動片21に設けて構成されている。このストッパー14では、窪みから押し出す方向に作用するバネ22に対抗して摺動片21を窪みに押し込むと、球形本体の貫通孔20と摺動片の貫通孔23が重なり合って連続した貫通孔となり、その連続した貫通孔に対して昇降コード12が挿通自在になる。一方、摺動片21を窪みに押し込む力を解除すると、摺動片21が窪みからバネ22によって押し出される方向に移動し、球形本体の貫通孔20と摺動片の貫通孔23の間で昇降コード12が把持され、その結果、ストッパー14が昇降コード12に係止されることになる。
【0010】
図4に示すストッパー14は、『く』字型を成す一対のクリップ片24とクリップ片24を、それらの一端同士34(34)が突き合い、それらの他端同士35(35)が離れ合い、それらの中間部同士36(36)がテコの支点を成すように突き合わせ、そのテコの支点を成す中間部36(36)を囲撓するリング状に弯曲したバネ25によって突き合う一端同士を圧着させて構成され、概して干し物挟みに似た形状を成している。それらのクリップ片24の突き合う先端部分34から中間部36に至る部分には、互いに向き合う溝26(26)が付けられている。それら溝26(26)は向き合って突き合う先端部分34から中間部36に至る挿通孔27を形成しており、その挿通孔27に昇降コード12が挿通されている。その離れ合っている他端同士35(35)をバネ25に対抗して把持するとき、突き合っている一端同士34(34)が離れ、挿通孔27が開かれ、その挿通孔27に対して昇降コード12が挿通自在になる。挿通孔27がバネ25に付勢されて閉じ合わされると、ストッパー14が昇降コード12に係止されることになる。
【0011】
図5に示すストッパー14は、弾性板材28に2筋の長孔29・29を平行に設けて構成されている。このストッパー14では、それらの長孔29・29に挟まれた仕切り30を迂回させて、それらの長孔29・29に昇降コード12を挿通すると、その迂回している仕切り30からの摩擦抵抗を受けて昇降コード12がストッパー14に係止されることになる。一方、長孔29の長さ方向に弾性板材28を挟圧すると、仕切り30が隆起して長孔29が広がり、長孔29に対して昇降コード12が挿通自在になる。図5において、31は、長孔29の長さ方向に昇降コード12がズレ動くのを防ぐためのガイド孔である。
【0012】
本発明のローマンシエード型カーテンでは、ストッパー14を昇降コード12の下端側から上端側へと移動させると、最下端のコードガイド13がストッパー14に当たって押し上げられ、その最下端のコードガイド13が押し上げられた分だけカーテン生地11の下縁部が押し上げられ、その結果、従来のローマンシエード型カーテンの昇降コードを吊り上げた場合と同じように、カーテン生地11の下縁部がたくし上げられることになる。ストッパー14は、このたくし上げられたカーテン生地11の下縁部が擦れ落ちないようにするもの、言うなれば、最下端のコードガイド13が擦れ落ちないようにするものであり、最下端のコードガイド13を通過せず最下端のコードガイド13に引っ掛かる程度の大きさ(寸法)と、昇降コード12の長さ方向に移動可能に係止する形状や構造のものであればよく、その限りにおいて、ストッパー14の形状や構造は格別限定されず、昇降コード12に着脱自在に係止される形状や構造になっているものであればよい。従って、ストッパー14は、図3〜図5に図示するものに限定されず、昇降コード12に挟み付けることが出来るゼムクリップ(ゼムピン)その他の事務用クリップや干し物挟み等もストッパー14に利用することが出来る。
【0013】
隣合うテープとテープの間のカーテン生地の生地幅は、その隣合うテープ17・17の取付間隔Kよりも広くなっており、その生地幅が広くなっている分だけ隣合うテープ17aとテープ17bの間でカーテン生地が弛み出ることになる。
このため、その隣合う一方のテープ17aに挿通された昇降コード12aを操作し、そのテープ17aの取り付けられているカーテン生地の下縁部38aを、その隣合う他方のテープ17bの取り付けられているカーテン生地の下縁部38bよりも高くたくし上げるとき、その生地幅が広くなっていて弛み出ていたカーテン生地の弛み代が伸ばされることになる。このため、高くたくし上げられた一方の下縁部38aによって、その隣合っている他方の下縁部38bが引き吊られることがなく、図2に示すように、カーペット生地11の下縁がアーチ型に綺麗にたくし上げられることになる。
【0014】
カーテン生地11の下縁部がたくし上げられると、ストッパー14の係止位置が移動した分だけ、昇降コード12の下端部分32が、ストッパー14から引き出されて、カーテン生地11の下縁から垂れ下がることになる。巻取具37は、そのストッパー14から引き出された昇降コード12の下端部分32がカーテン生地11の下縁から食み出て垂れ下がらないように巻き取るものである。巻取具37には、昇降コード12の端末を挟み込んで係止する割れ目39・40と、巻き取った昇降コード12の下端部分32を挟み込んで係止する割れ目41が付けられている。その巻き取った昇降コード12の下端部分32を差し込んで係止する割れ目41は、フック42の鈎溝として構成されており、その割れ目41の溝幅(鈎溝の幅)は拡縮可能になっている。
【0015】
図示するカーテン生地11の下縁にはフリル18が付けられており、各テープ17の下側にはフリル18を兼ねたポケット15が付けられている。このポケット15は、ストッパー14から引き出された昇降コード12の下端部分32を収納するためのものであり、その下端部分32をポケット15に納めてカーテン生地の下縁から食み出て垂れ下がらないようにすることも出来る。巻取具37やポケット15の付設されていないカーテン生地では、カーテン生地をたくし上げて垂れ下がる昇降コードの下端部分32を、コードガイド13に引っ掛け、或いは、コードガイド13の上側に続いている昇降コード12の上側部分に絡み付けて、カーテン生地の下縁から食み出て垂れ下がらないようにすることも出来る。ストッパー14は、カーテン生地に取り付けることなく、ただ昇降コード12に係止させるだけでもよいが、カーテン生地11の下縁部に縫い付けて固定することも出来、又、最下端のコードガイド13と一体化してカーテン生地に取り付けることも出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると、カーテン生地11をたくし上げて開くために従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置が不要になる。このため、トップバーの構造がシンプルになり、従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が不要になった分だけローマンシエード型カーテンのコスト低減となる。そのように従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等が不要になるので、それらの部材や装置に昇降コード12を取り付ける必要もなくなり、昇降コード12を介してカーテン生地11がトップバー33に繋がれると言うこともなくなるので、カーテン生地11がトップバー33から取り外し易くなり、随時洗濯することが出来るようになる。そして、昇降コード12の長さが、従来トップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等に導いていた分だけ短くなり、その長さがカーテン生地11の丈と同じ長さかそれよりも若干短くなるので、洗濯時にカーテン生地11から長く食み出て垂れ下がることがなく、カーテン生地11を丸洗いするとき昇降コード12が邪魔になることもなくなる。かくしてカーテン生地11が丸洗いし易く、随時洗濯してクリーンに保つことが出来るようになる。
【0017】
本発明では、従来のトップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置に代えて、ストッパー14が各昇降コード12に付設されるが、本発明に使用されるストッパー14は、図3〜図5に図示する如く形状や構造がシンプルであり、従来のトップバーに装着されていた固定ガイド、ストッパー、回転ドラム等の昇降コードを操作する部材や装置に比して極めて安価に得られる。そのため、本発明の実施によってローマンシエード型カーテンがコスト高になることは全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローマンシエード型カーテンの裏面図である。
【図2】本発明に係るローマンシエード型カーテンの裏面図である。
【図3】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図4】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図5】本発明に係るストッパーの正面図と断面図の対応図である。
【図6】本発明に係るストッパーと巻取具の正面図である。
【図7】本発明に係るストッパーと巻取具の正面図である。
【符号の説明】
11 カーテン生地
12 昇降コード
13 コードガイド
14 ストッパー
15 ポケット
16 カーテン生地の上縁部
17 テープ
18 フリル
19 球形本体
20 貫通孔
21 円柱形摺動片
22 バネ
23 貫通孔
24 クリップ片
25 バネ
26 溝
27 挿通孔
28 弾性板材
29 長孔
30 仕切り
31 ガイド孔
32 昇降コードの下端部分
33 トップバー
34 クリップ片の一端
35 クリップ片の他端
36 クリップ片の中間部
37 巻取具
38 カーテンの下縁部
39 割れ目
40 割れ目
41 割れ目
42 フック
Claims (3)
- カーテン生地(11)に昇降コード(12)とその昇降コードが貫通するコードガイド(13)を取り付けて成るローマンシエード型カーテンにおいて、昇降コード(12)の上端部がカーテン生地(11)に接合されており、昇降コード(12)の下端部にストッパー(14)が昇降コード(12)に対して移動可能に係止されているローマンシエード型カーテン。
- 前掲請求項1に記載の昇降コード(12)の下端部がストッパー(14)を突き抜けており、その突き抜けた昇降コード(12)の下端部に巻取具(37)が取り付けられている前掲請求項1に記載のローマンシエード型カーテン。
- 前掲請求項1および請求項2に記載のカーテン生地(11)の下縁部に昇降コード(12)を収納するポケット(15)が設けられている前掲請求項1および請求項2に記載のローマンシエード型カーテン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002246705A JP2004081517A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | ローマンシエード型カーテン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002246705A JP2004081517A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | ローマンシエード型カーテン |
Publications (1)
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---|---|
JP2004081517A true JP2004081517A (ja) | 2004-03-18 |
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ID=32054526
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200326A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Nichibei Co Ltd | ブラインドの操作装置 |
JP2007255141A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Nichibei Co Ltd | ブラインドの操作装置 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002246705A patent/JP2004081517A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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