JP5212829B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

窒化物半導体発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5212829B2
JP5212829B2 JP2009126640A JP2009126640A JP5212829B2 JP 5212829 B2 JP5212829 B2 JP 5212829B2 JP 2009126640 A JP2009126640 A JP 2009126640A JP 2009126640 A JP2009126640 A JP 2009126640A JP 5212829 B2 JP5212829 B2 JP 5212829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitride semiconductor
region
semiconductor layer
digging
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009126640A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010278064A (ja
Inventor
将策 久保
剛 神川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009126640A priority Critical patent/JP5212829B2/ja
Publication of JP2010278064A publication Critical patent/JP2010278064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212829B2 publication Critical patent/JP5212829B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、窒化物半導体発光素子に関し、特に、無極性窒化物半導体を基板として用いる窒化物半導体発光素子に関する。
GaN、AlN、InNおよびこれらの混晶等の窒化物半導体材料により作製される窒化物半導体発光素子は、紫外から可視領域までの発光が得ることができる。そのため、窒化物半導体発光素子は、次世代大容量光ディスク用光源等の幅広い利用用途が期待され、各機関で研究開発が進んでいる。
このような窒化物半導体発光素子は、窒化物半導体基板上に有機金属化学気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を用いて、n型層とp型層と積層することにより窒化物半導体層を形成して作製される。
図8は、従来の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見たときの模式的な断面図である。
従来の窒化物半導体発光素子は、図8に示されるように、0.1μmの膜厚のn型GaN基板40上に、2.2μmの膜厚のAl0.050Ga0.950Nからなるn型第一クラッド層41、0.1μmの膜厚のn型GaNガイド層44、4nm/8nmの膜厚のInGaN/InGaN−2QW活性層45、20nmの膜厚のp型Al0.15Ga0.85N蒸発防止層46、0.05μmの膜厚のp型GaNガイド層47、0.5μmの膜厚のp型Al0.050Ga0.950Nクラッド層48、および0.1μmの膜厚のp型GaNコンタクト層49がn型GaN基板40側からこの順にMOCVD等の成長方法により作製されていた。
しかしながら、このような方法により作製される窒化物半導体層は、クラックが発生しやすいため、窒化物半導体発光素子の製造の歩留まりが非常に低いという問題があった。
そこで、特許文献2では、窒化物半導体層のクラックの発生を抑制するために、窒化物半導体基板にストライプ状の掘り込み領域を形成した上で、窒化物半導体層を形成するという技術が開示されている。この技術によれば、たしかに窒化物半導体層のクラックの発生を抑制することができる。しかしながら、特許文献2で作製された窒化物半導体発光素子は、高波長の発光波長を得ることができないという問題があった。
特開2008−60375号公報 特開2004−356454号公報
そこで、本発明者らは、特許文献2に示された窒化物半導体発光素子の発光波長を長波長にするために、基板として、ピエゾ電界による影響を受けることがない無極性窒化物半導体基板を用いることを検討した。
しかしながら、基板として無極性窒化物半導体基板を用いると、InxGayN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y=1)からなる窒化物半導体層のIn組成をx≧0.15の割合で取り込もうとした場合に、その取り込まれ方が弱くなり、長波長の発光を得られない窒化物半導体素子となることがわかった。特に、m面({1−100}面、または{1−101}面)の無極性窒化物半導体基板を用いて、窒化物半導体層を形成したときに長波長側の発光が得られにくかった。
しかも、クラック抑止を目的とする掘り込み領域が形成された無極性窒化物半導体基板に窒化物半導体層を形成した後に、Inを含む窒化物半導体層を成長させた場合、掘り込み領域の側壁の角度が100°未満の急勾配であると、Inを含む窒化物半導体層に含まれるInが掘り込み領域内に流れ込んでしまう。
このため、掘り込まれていない領域上のInを含む窒化物半導体層にInの損失が生じることとなり、窒化物半導体発光素子の発光波長を長波長化しにくいという問題があった。
なお、本明細書においては、結晶面や方位を示す指数が負の場合に、本来であれば所要の数字の上にバーを付した表現をするべきであるが、表現手段に制約があるため、所要の数字の上にバーを付す表現の代わりに、所要の数字の前に「−」を付して表現している。
また、無極性窒化物半導体基板上に窒化物半導体層を形成した後に、その断面をSEMで観察したところ、窒化物半導体層の表面の層厚分布があり、窒化物半導体層の表面モフォロジーが悪いことがわかった。このため、窒化物半導体発光素子の歩留まりが低下するという問題があった。
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであって、窒化物半導体発光素子の歩留まりが低下することなく、その発光波長を長波長化することを目的とする。
本発明の窒化物半導体発光素子は、無極性窒化物半導体基板の上に、窒化物半導体層が形成された窒化物半導体発光素子であって、無極性窒化物半導体基板には、掘り込み領域と掘り込まれていない領域とが形成されており、掘り込まれていない領域上に形成された窒化物半導体層の表面と、掘り込み領域の側壁上に形成された窒化物半導体層とのなす角度は、110°以上120°以下であることを特徴とする。
また、掘り込まれていない領域の無極性窒化物半導体基板の表面と、掘り込み領域の無極性窒化物半導体基板の側壁とのなす角度は、100°以上120°以下であることが好ましい。
また、掘り込み領域の掘り込み深さは、3μm以上15μm以下であることが好ましい。
また、掘り込み領域の開口幅は、3.5μm以上50μm以下であることが好ましい。
また、窒化物半導体層上に、Inを含む窒化物半導体層を形成することが好ましい。
また、Inを含む窒化物半導体層のIn組成は、15%以上45%以下であることが好ましい。
また、窒化物半導体層の層厚は、0.5μm以上3μm以下であることが好ましい。
また、掘り込み領域の側壁上に形成された窒化物半導体層の表面は、掘り込まれていない領域上に形成された窒化物半導体層の表面と等価な結晶面であることが好ましい。
また、上記の等価な結晶面は、無極性面であることが好ましい。
また、窒化物半導体基板の掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層に、光導波路構造が形成されることが好ましい。
本発明の窒化物半導体発光素子は、上記の各構成を有することにより、窒化物半導体層にクラックが発生することを抑制し、かつ表面モフォロジーが悪化しにくくすることができ、長波長の発光が得られるという効果を有する。
実施の形態1の窒化物半導体発光素子の模式的な断面図である。 掘り込み領域が形成された無極性窒化物半導体基板を模式的に示す断面図である。 (a)〜(d)は、無電極窒化物半導体基板上に、窒化物半導体層、およびInを含む窒化物半導体層を形成する各工程を示す図である。 (a)〜(e)は、無極性窒化物半導体基板に掘り込み領域を形成する工程を示す図である。 (a)は、実施の形態1および実施例1の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見たときの模式的な断面図であり、(b)は、実施の形態1および実施例1の窒化物半導体発光素子を上面から見た図である。 実施例1の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見たときの模式的な断面図である。 実施例1の窒化物半導体発光素子に対して電力注入したときの発光スペクトルを示す図である。 従来の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見たときの模式的な断面図である。
以下において、本発明による実施の形態を説明するに際して、いくつかの用語の意味を予め明らかにしておく。なお、図面において、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表わすものではない。
本発明において、「無極性窒化物半導体基板」とは、窒化物半導体基板の主面方位として、A面{11−20}、M面({1−100}面、または{1−101}面)、{11−22}面、およびこれらの結晶面方位から5°以内のオフ角度を有する窒化物半導体基板のことを意味する。このような無極性窒化物半導体基板を用いることにより、ピエゾ電界による影響がなく、窒化物半導体発光素子の発光を長波長側にすることができる。
ここで、窒化物半導体基板とは、AlxGayInzN(0≦x≦1;0≦y≦1;0≦z≦1;x+y+z=1)からなるものであり、当該窒化物半導体基板中にSi、O、Cl、S、C、Ge、Zn、Cd、Mg、またはBeがドーピングされたものであってもよい。また、窒化物半導体基板をn型窒化物半導体基板にするという観点から、Si、O、およびClをドーピングすることがより好ましい。
また、窒化物半導体基板が六方晶系を維持できる範囲内であれば、窒化物半導体基板の窒素元素の約10%以下をAs、P、またはSbの元素で置換したものであってもよい。
本発明において、「掘り込み領域」とは、無極性窒化物半導体基板の表面に凹部が加工された領域のことをいう。そして、無極性窒化物半導体基板上の掘り込み領域以外の部分のことを「掘り込まれていない領域」と称する。
以下、本発明の窒化物半導体発光素子を実施の形態によって説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態の窒化物半導体発光素子の模式的な断面図である。本実施の形態の窒化物半導体発光素子は、図1に示されるように、無極性窒化物半導体基板50の上に、窒化物半導体層51が形成された窒化物半導体発光素子であって、無極性窒化物半導体基板50には、掘り込み領域Bと掘り込まれていない領域Aが形成されており、掘り込まれていない領域A上に形成された窒化物半導体層51の表面51aと、掘り込み領域B上に形成された窒化物半導体層51の側壁51bとのなす角度θが、110°以上120°以下であることを特徴とする(角度θが110°以上120°以下を満たすときの掘り込み領域Dの窒化物半導体層51の側壁のことを「無極性面」とも称する)。
このように掘り込み領域B上に形成される窒化物半導体層51の側壁51bを無極性面とすることにより、掘り込まれていない領域A上に形成される窒化物半導体層51(図1の領域C)と、掘り込み領域上に形成される窒化物半導体層51との成長レートを等しくすることができ、もって無極性窒化物半導体基板50の掘り込み領域が窒化物半導体層51により埋められるのを防止することができる。これにより掘り込まれていない領域A上に形成される窒化物半導体層51(図1の領域C)のクラックの発生を抑制しつつ、その表面モフォロジーを良好に保つことができる。
ところで、後の工程で窒化物半導体層51上にInを含む窒化物半導体層52を形成するが、上記のように窒化物半導体層51の掘り込み部の側壁を無極性面にすることにより、掘り込まれていない領域A上のInを含む窒化物半導体層52(図1の領域E)から掘り込み領域のInを含む窒化物半導体層52(図1の領域F)へとInが流れ込むことを抑制することができ、これにより掘り込まれていない領域A上のInを含む窒化物半導体層52(図1の領域E)のIn組成を高めることができる。
<掘り込み領域>
図2は、掘り込み領域が形成された無極性窒化物半導体基板を模式的に示す断面図である。
本実施の形態において、無極性窒化物半導体基板50に形成される掘り込み領域は、図2に示されるような凹凸の段差を生じさせるものであればその形状は特に限定されず、矩形状、△形状、または台形状のいずれの形状であってもよい。また、1枚の無極性窒化物半導体基板50上に形成される掘り込み領域がそれぞれ、異なる形状のものであってもよい。
また、図2においては、掘り込み領域と掘り込まれていない領域とが一方向に沿ってストライプ状に形成されたものを示しているが、このような形態のみに限られるものではなく、掘り込み領域および掘り込まれていない領域が互いに交差するように桝目に配列してもよい。
また、1枚の無極性窒化物半導体基板上に形成される掘り込み領域は、必ずしも一定の周期である必要はなく、異なる周期で形成されていてもよい。
<掘り込み領域の形状>
掘り込み領域の「掘り込み深さ」は、図2のfに示されるように、無極性窒化物半導体基板50の掘り込まれていない領域の表面から掘り込み領域の底面部までの距離のことを意味する。当該掘り込み深さは3μm以上15μm以下であることが好ましく、3μm以上7μm以下であることがより好ましい。
掘り込み領域の掘り込み深さが3μm未満であると、無極性窒化物半導体基板50に形成した掘り込み領域の角度φが120°未満である場合に、掘り込み領域の側壁に形成される窒化物半導体層が無極性面となる前に掘り込み領域が埋まる虞があり、また15μmを超えると、掘り込み領域を形成するときの無極性窒化物半導体基板50のエッチング時間が長時間となるため好ましくない。
掘り込み領域の「開口幅」は、図2のgに示されるように、掘り込み領域の始点から終点までの長さのことを意味し、当該開口幅は、3.5μm以上50μm以下が好ましく、3.5μm以上20μm以下がより好ましい。掘り込み領域の開口幅が3.5μm未満であると、掘り込み深さを3μmとしたときに、角度φが最大120°となるように掘り込み領域を形成することができなくなる。一方、掘り込み領域の開口幅が50μmを超えると、窒化物半導体発光素子として使用できる領域が狭くなるため材料効率が悪くなる。なお、掘り込み領域の掘り込み深さおよび開口幅は、必ずしも一定でなくてもよく、それぞれ異なっていてもよい。
また、無極性窒化物半導体基板上に掘り込み領域を形成する間隔は、窒化物半導体層の一部に異常個所があった場合に、その掘り込み領域の凹によりその異常個所が波及するのを抑制するという観点から、5μm以上400μm以下が好ましい。
掘り込み領域を形成する間隔が5μm未満となると、リッジストライプを形成できなくなる虞があり、400μmを超えると、窒化物半導体層の一部に異常個所があったときに、その部分を起点とした表面モフォロジーの悪化の影響が窒化物半導体ウエハの全面に波及するため好ましくない。
ここで、掘り込み領域を含む無極性窒化物半導体基板上に窒化物半導体層、およびInを含む窒化物半導体層を形成するときの各層の形成について図3を参照して説明する。
図3(a)〜(d)は、掘り込み領域を有する無電極窒化物半導体基板上に、窒化物半導体層、およびInを含む窒化物半導体層を形成する各工程を示す図である。
図3(a)は、m面{1−100}無極性窒化物半導体基板50である。この無極性窒化物半導体基板50に対し、<0001>方向に幅5μm、深さ3μm、周期200μmの掘り込み領域30をストライプ状に形成する。ここで、図3(b)に示されるように、無極性窒化物半導体基板50の表面と掘り込み領域30の側壁とのなす角度がφとなるように掘り込み領域30を形成する。
次に、図3(c)に示されるように、上記の掘り込み領域30が形成された無極性窒化物半導体基板50に対し、その温度を1100℃にした上で、MOCVD装置を用いて窒化物半導体層51A,51B,51Cを同時に形成する。
ここで、掘り込まれていない領域上に形成された窒化物半導体層51Aの表面と、掘り込み領域30の側壁上に形成された窒化物半導体層51Bとのなす角度θが120°未満のとき、掘り込み領域の側壁上の窒化物半導体層51Bの成長速度は、掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層51A、および掘り込み領域底部上の窒化物半導体層51Cの成長速度よりも速い。このためθが次第に広がり、角度θがおおよそ120°(具体的には110°以上120°以下)まで広がったときに、掘り込み領域の側壁上の窒化物半導体層51Bに無極性面が形成される。
そして、このように掘り込み領域の側壁上に無極性面が形成されるようになると、掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層51Aの表面と、掘り込み領域の側壁上の窒化物半導体層51Bの表面とは結晶的に等価な面となる。これにより掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層51Aの成長速度と、掘り込み領域の側壁の窒化物半導体層51Bの成長速度とが同じになる。これにより掘り込み領域が埋まりにくくなり、掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層51Aの表面モフォロジーが悪化することを抑制することができる。
掘り込み領域の側壁上の窒化物半導体層51A、51B、51Cを無極性面にするためには、窒化物半導体層51A、51B、51Cの層厚を0.5μm以上3μm以下にすることが好ましい。窒化物半導体層51A、51B、51Cの層厚が0.5μmよりも薄いと無極性面が現れない可能性があり、3μmを超えると掘り込み領域が埋まる可能性がある。
そして、上記の窒化物半導体層を形成した後に、図3(d)に示されるように、Inを含む窒化物半導体層52A、52B、52Cを形成する。
本実施の形態において、Inを含む窒化物半導体層52A、52B、52Cは、窒化物半導体層51A、51B、51C上に形成されるものであり、その組成式は、InxGayN層(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y=1)で表される。
上記のように掘り込み領域の側壁の窒化物半導体層51Bを無極性面とした上で、Inを含む窒化物半導体層52A、52B、52Cを形成することにより、掘り込まれていない領域上に形成したInを含む窒化物半導体層52AのInが、掘り込み領域の側壁に形成されたInを含む窒化物半導体層52Bに流れ込む量が減り、結果として掘り込まれていない領域上に形成されるInを含む窒化物半導体層52AのIn組成を高くすることができる。
このように掘り込まれていない領域から掘り込み領域へとInの流れ込みを抑制することにより、掘り込まれていない領域上のInを含む窒化物半導体のIn組成xを0.15以上0.45以下にすることが好ましい。このようにIn組成xを調整することにより、窒化物半導体発光素子の発光波長を長波長側にすることができる。ただし、In組成xが0.45を超えるとInの凝集により窒化物半導体層が黒色化してしまうため好ましくない。
<掘り込み領域の側壁の傾斜角>
図3(b)において、無極性窒化物半導体基板の掘り込まれていない表面と掘り込み領域の側壁とのなす角度φは100°以上120°以下であることが好ましく、この範囲の中でも120°に近づくことがより好ましく、さらに好ましくは120°である。
このように無極性窒化物半導体基板50の掘り込まれていない表面と掘り込み領域の側壁とのなす角度φを調整することにより、掘り込み領域の側壁の窒化物半導体層が無極性面(θ=120°)を形成する時間を短くすることができ、その結果掘り込み領域を埋まりにくくすることができる。
無極性窒化物半導体基板50の掘り込まれていない表面と掘り込み領域の側壁とのなす角度φが100°未満であると、掘り込み領域の側壁が急勾配であるために、その上に形成される窒化物半導体層51に無極性面が現れにくくなる。一方、φが120°を超えると、掘り込み領域の側壁が滑らか過ぎるため窒化物半導体層により埋まりやすくなる。なお、無極性窒化物半導体基板50の掘り込まれていない表面と掘り込み領域の側壁とのなす角度φを調整する手法については、後述の図4(d)とともに説明する。
<掘り込み領域の形成方法>
図4(a)〜(e)は、無極性窒化物半導体基板に掘り込み領域を形成する工程を示す図である。
まず、図4(a)に示されるように、無極性窒化物半導体基板50の全面に対し、スパッタ法(Electron Beem蒸着法またはプラズマCVD法等でもよい)により、SiO2膜60を成膜する。
次に、図4(b)に示されるように、一般的なフォトリソ工程を用いることにより、[0001]方向に幅5μm、周期400μmのストライプのウィンドウを有するレジスト61を形成する。このレジスト61に形成されるストライプの周期は、その後に形成される窒化物半導体発光素子の幅で決められる。窒化物半導体発光素子の幅をたとえば200μmにしたい場合は、ストライプ方向と垂直な方向の間隔を200μmにすればよい。
次に、図4(c)に示されるように、上記で形成したレジスト61をマスクとしてSiO2膜60をエッチングにより除去して、無極性窒化物半導体基板50を露出させる。
次に、図4(d)に示されるように、レジスト61およびSiO2膜60をマスクとして誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)エッチング法、または反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)法により、無極性窒化物半導体基板50をエッチングする。
ここで、無極性窒化物半導体基板50の掘り込まれていない表面と掘り込み領域の側壁とのなす角度φを調整する方法としては、SiO2膜60をエッチングするときにSiO2膜60の形状に斜度を付けることにより行なってもよいし、無極性窒化物半導体基板50のエッチングマスクにSiO2膜ではなく直接レジスト61を形成して無極性窒化物半導体基板50にテーパーをつけることにより行なってもよい。
最後に、図4(e)に示されるように、HF等をエッチャントに用いてリフトオフ法によりSiO2膜60とレジスト61とを除去する。
以上の工程を行なうことにより、無極性窒化物半導体基板50に掘り込み領域を作製することができる。なお、本実施の形態において、エッチング法は、気相エッチングを用いてもよいし、液相のエッチャントを用いてエッチングを行なってもよい。
また、上記の掘り込み領域の形成は、無極性窒化物半導体基板上に、たとえばGaN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、InAlN等の窒化物半導体層を成長した後に行なってもよい。
<窒化物半導体発光素子の作製方法>
図5において(a)は、本実施の形態の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見たときの模式的な断面図であり、(b)は、本実施の形態の窒化物半導体発光素子を上面から見た図である。
まず、図5(a)に示されるように、m面{1−100}の無極性窒化物半導体基板は、掘り込み領域30が形成されている(以下において、掘り込み領域30が形成された無極性窒化物半導体基板のことを単に「加工基板50a」とも称する)。
この加工基板50aの上面にMOCVD法を用いて窒化物半導体薄膜66を成長させた後に、レーザ光導波路構造であるレーザストライプ62、電流狭窄を目的としたSiO2薄膜63、p型電極64をこの順に形成する。他方、加工基板50aの下面には、n型電極65を形成する。このようにして窒化物半導体ウエハを作製する。このようにして得られた窒化物半導体ウエハのキャビティ長が300μmから1800μmの範囲の長さとなるようにバー状に分割し、当該バー状に分割された窒化物半導体ウエハをチップ分割することにより、本実施の形態の窒化物半導体発光素子を得ることができる。
上記のようにレーザ光導波路構造とすることにより、窒化物半導体発光素子に発生するクラックの発生と表面モフォロジーの悪化とを抑制することができ、これにより共振器方向に窒化物半導体薄膜の層厚が均一なものとなり、高い利得が得られる。すなわち、このようなレーザ光導波路構造とすることにより、窒化物半導体薄膜とレーザストライプと界面の低しきい値化を実現することができるとともに、Inが掘り込み領域内に流れ込みにくくなり、長波長の発光を得ることができる。
(実施例1)
図5(a)は本発明における実施例1の窒化物半導体発光素子を光出射方向から見た断面模式図であり、図5(b)は実施例1の窒化物半導体発光素子を上面側から見た模式図である。
実施例1では、図5に示される窒化物半導体発光素子を作製した。
<掘り込み領域の形成>
まず、厚み0.1μmのm面{1−100}のn型GaNからなる無極性窒化物半導体基板50の表面に掘り込み領域を形成した。すなわち、図4(a)に示されるようにn型GaNからなる無極性窒化物半導体基板50の全面に膜厚1μmのSiO2膜60をスパッタ法で成膜した。そして、図4(b)に示されるようにフォトリソ工程により、[0001]方向に幅5μm、周期200μmのストライプのウィンドウをレジスト61に形成した。
次に、図4(c)に示されるように、レジスト61をマスクとしてRIE法によりSiO2膜60をエッチングした。そして、図4(d)に示されるように、レジスト61とSiO2膜60をマスクとしてICP法によりGaN基板をエッチングし、5μmの深さの掘り込み領域を形成した(図4(d)の深さdがエッチング深さとなる)。
その後、図4(e)に示されるように、HFによるリフトオフ法によりSiO2膜60およびレジスト61を除去し、掘り込み領域が形成された無極性窒化物半導体基板(すなわち図5の加工基板50a)を作製した。
<窒化物半導体層の形成>
次に上記で得られた加工基板50a上に、層厚2.2μmのn型Al0.050Ga0.950N第一クラッド層、層厚0.1μmのn型GaNガイド層、層厚4nmのInGaNと層厚8nmのInGaNからなるInGaN−2QW活性層、層厚20nmのp型Al0.15Ga0.85N蒸発防止層、層厚0.05μmのp型GaNガイド層、層厚0.5μmのp型Al0.050Ga0.950Nクラッド層、および層厚0.1μmのp型GaNコンタクト層がn型GaN基板側からこの順にMOCVDで成長させて、掘り込み領域を有する窒化物半導体ウエハを得た。
<窒化物半導体発光素子の作製>
上記で得られた窒化物半導体ウエハを窒化物半導体発光素子に加工するプロセスは、一般的な方法を用いるためここでは詳細には説明しないが概略は以下の通りである。
まず、図5(a)に示されるように、窒化物半導体薄膜66上にレーザ光導波路構造のレーザストライプ62を形成し、電流狭窄構造であるリッジ構造のSiO2薄膜63を作製した。さらに、窒化物半導体薄膜66上にPd/Pt/Au=15nm/15nm/200nmからなるp型電極64の作製した。
そして、加工基板50aの裏面(窒化物半導体薄膜が成長されていない面)を研削研磨した後に、無極性窒化物半導体基板の裏面にHf/Al/Mo/Pt/Au=5nm/150nm/36nm/18nm/200nmからなるn型電極65を作製し、窒化物半導体ウエハを得た。
そして、上記で得られた窒化物半導体ウエハのキャビティ長が600μmとなるようにバー状に分割を行ない、このバーをチップ分割して窒化物半導体発光素子を得た。
<掘り込み領域のSEM写真>
図6は、実施例1で作製された無極性窒化物半導体発光素子の掘り込み領域周辺部をSEMで観察したときの断面写真である。
図6において、掘り込まれていない領域の無極性窒化物半導体基板50の表面(図6中の50a)と、掘り込み領域の無極性窒化物半導体基板50bの側壁とのなす角度φは、120°より小さい。一方、当該無極性窒化物半導体基板50上に形成された窒化物半導体層51において、掘り込まれていない領域上に形成された窒化物半導体層51aの表面と、掘り込み領域の側壁上に形成された窒化物半導体層51bの表面とのなす角度θは、おおよそ120°であり、掘り込み領域が埋まることなく、掘り込み領域の側壁上に形成された窒化物半導体層51の表面は無極性面が形成されていることがわかる。
そして、当該窒化物半導体層51上にさらにInGaN/InGaN―2QW活性層、p型クラッド層、およびp型コンタクト層からなるInを含む窒化物半導体層52を形成したときの表面52aと、掘り込み領域の側壁上に形成したInを含む窒化物半導体層52の側壁52bとのなす角度をθ’とすると、その角度はおおよそ120°に保たれていることがわかる。
このように掘り込み領域の内部で成長した窒化物半導体層51の側壁を無極性面とすることにより、その後にInを含む窒化物半導体層52を形成しても掘り込み領域が埋まらないことが明らかとなった。
このように掘り込み領域が埋まることなく、窒化物半導体ウエハを形成することにより、掘り込み領域の側壁上に形成される窒化物半導体層の表面と、掘り込まれていない領域上に形成される窒化物半導体層の表面とが等価な面となり、窒化物半導体ウエハの表面モフォロジー(掘り込まれていない領域上の窒化物半導体層の表面の平坦性)を改善できることがわかった。しかも、掘り込み領域が埋まらないことにより、掘り込み領域を形成する当初の目的であるクラック抑制の効果も得ることができる。
また、掘り込み領域を形成することにより、400μm間隔で[11−20]方向の成長が分断されるため、窒化物半導体ウエハの一部に異常個所があって、それが原因となり層厚変動が起こっても、掘り込み領域上の凹により分断されるためその異常個所による影響が拡散しないと考えられる。
<Inを含む窒化物半導体層の発光ピーク>
本実施例により作製された窒化物半導体発光素子の掘り込み領域と掘り込まれていない領域とに対して同時に電流注入することによりその自然放出光の発光スペクトルを測定した。
図7は、実施例1の窒化物半導体発光素子に対して電力注入したときの発光スペクトルを示す図である。実施例1の窒化物半導体発光素子は、図7に示されるように、長波長側のピーク35と短波長側のピーク36との2つのピークに分離している。
このように発光スペクトルのピークが分離している理由は、掘り込まれていない領域上に形成されたInを含む窒化物半導体層のIn組成が、掘り込み領域上に形成されたInを含む窒化物半導体層のInの組成よりも高いためである。
よって、図7において、長波長側のピーク35は、掘り込まれていない領域上に形成されたInを含む窒化物半導体層からの発光であり、短波長側のピーク36は、掘り込み領域上に形成されたInを含む窒化物半導体層からの発光であることが発光パターンからわかる。
以上の結果により、特定の斜度の掘り込み領域を有する無極性窒化物半導体基板に対し、窒化物半導体層、Inを含む窒化物半導体層の順に形成することにより、Inを含む窒化物半導体層が掘り込み領域内に流れ込むことを抑制することができ、もって窒化物半導体発光素子の発光を長波長にできることが明らかとなった。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
30 掘りこみ領域、35 長波長側のピーク、36 短波長側のピーク、40 n型GaN基板、41 n型第一クラッド層、44 n型GaNガイド層、45 InGaN/InGaN−2QW活性層、46 p型Al0.15Ga0.85N蒸発防止層、47 p型GaNガイド層、48 p型Al0.050Ga0.950Nクラッド層、49 p型GaNコンタクト層、50 無極性窒化物半導体基板、50a 加工基板、51,51A,51B,51C 窒化物半導体層、52,52A,52B,52C Inを含む窒化物半導体層、60 SiO2膜、61 レジスト、62 レーザストライプ、63 SiO2薄膜、64 p型電極、65 n型電極、66 窒化物半導体薄膜。

Claims (9)

  1. 無極性窒化物半導体基板上に窒化物半導体層が形成され、前記窒化物半導体層上にInを含む窒化物半導体層が形成された窒化物半導体発光素子であって、
    前記無極性窒化物半導体基板には、掘り込み領域と掘り込まれていない領域とが形成されており、
    前記掘り込まれていない領域上に形成された前記窒化物半導体層の表面と、前記掘り込み領域の側壁上に形成された前記窒化物半導体層とのなす角度は、110°以上120°以下である、窒化物半導体発光素子。
  2. 前記掘り込まれていない領域の無極性窒化物半導体基板の表面と、前記掘り込み領域の無極性窒化物半導体基板の側壁とのなす角度は、100°以上120°以下である、請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 前記掘り込み領域の掘り込み深さは、3μm以上15μm以下である、請求項1または2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記掘り込み領域の開口幅は、3.5μm以上50μm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  5. 前記Inを含む窒化物半導体層のIn組成は、15%以上45%以下である、請求項に記載の窒化物半導体発光素子。
  6. 前記窒化物半導体層の層厚は、0.5μm以上3μm以下である、請求項1〜のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  7. 前記掘り込み領域の側壁上に形成された前記窒化物半導体層の表面は、前記掘り込まれていない領域上に形成された前記窒化物半導体層の表面と等価な結晶面である、請求項1〜のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  8. 前記等価な結晶面は、無極性面である、請求項に記載の窒化物半導体発光素子。
  9. 前記窒化物半導体基板の掘り込まれていない領域上の窒化物半導体薄膜に、光導波路構造が形成される、請求項1〜のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
JP2009126640A 2009-05-26 2009-05-26 窒化物半導体発光素子 Expired - Fee Related JP5212829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126640A JP5212829B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 窒化物半導体発光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126640A JP5212829B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 窒化物半導体発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010278064A JP2010278064A (ja) 2010-12-09
JP5212829B2 true JP5212829B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=43424793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009126640A Expired - Fee Related JP5212829B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 窒化物半導体発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5212829B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4854275B2 (ja) * 2004-12-08 2012-01-18 シャープ株式会社 窒化物半導体発光素子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010278064A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4963060B2 (ja) 窒化物系半導体レーザ素子及びその製造方法
JP4540347B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子及び、その製造方法
JP2008300584A (ja) 窒化物系半導体レーザ素子及びその製造方法
JP4446315B2 (ja) 窒化物系半導体レーザ素子の製造方法
JP2006128661A (ja) 窒化物系半導体レーザ
KR20090017409A (ko) 반도체 레이저를 제작하는 방법
JP2005236109A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP4967657B2 (ja) Iii族窒化物半導体光素子およびその製造方法
JP2005353808A (ja) 半導体素子、半導体装置及びその製造方法
JP2009004645A (ja) 窒化物系半導体レーザ装置およびその製造方法
JP2009170658A (ja) 半導体レーザ装置の製造方法
JP4294077B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2008300802A (ja) 半導体レーザ素子およびその製造方法
JP5212829B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP6724687B2 (ja) ナノロッドの形成方法及び半導体素子の製造方法
JP5658433B2 (ja) 窒化物半導体ウェハ及び窒化物半導体素子の製造方法
JP2010219376A (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2004158500A (ja) 窒化物半導体、窒化物半導体基板、窒化物半導体素子及びそれらの製造方法
JP4679867B2 (ja) 窒化物半導体発光素子、及びその製造方法
JP5624166B2 (ja) 窒化物半導体ウェハ
JP2005322786A (ja) 窒化物半導体素子及びその製造方法
JP5099524B2 (ja) 窒化物半導体発光素子とその製造方法
JP5341353B2 (ja) Iii族窒化物半導体素子およびiii族窒化物半導体素子の製造方法
JP4689195B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP5530341B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5212829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees