JP5212729B2 - パーキングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速装置の回転部材と一体回転するパーキングギヤと、前記パーキングギヤに噛合したロック位置と、噛合解除されたロック解除位置との間で変位可能なロックポールと、前記ロックポールを前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で切り換え操作する切換機構とを備えたパーキングロック装置に関する。
この種のパーキングロック装置に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記されたパーキングロック装置では、アクチュエータと連結された制御ロッドによってデテントプレートが回転駆動されると、自動変速機とパークロッドが同時に摺動操作され、自動変速機がPレンジになる時に、パークロッドの先端に設けられた円錐状のロックカムが、ロックポールをパーキングギヤに噛合したロック位置に変位操作する。したがって、パーキングギヤの回転操作が禁止されるので、自動変速機の出力軸の回転も規制される。また、デテントプレートの変位はローラ付き板バネによってPレンジを含む各レンジに保持可能に構成されている。
特開2008−39094号公報(0037−0038段落、図1)
しかし、特許文献1による発明では、ロックポールをロック位置に変位操作するロックカム、ロックカムを押し引き操作するためのパークロッド、デテントプレートを介してパークロッドを摺動操作する制御ロッド、デテントプレートの変位を規制するローラ付き板バネなどといった多数の部材を設置する必要があるため、変速ユニット全体としての小型化を阻害する傾向があった。
また、従来の技術では、パーキングロック装置の駆動に比較的大きなトルクを必要とするため、一般にアクチュエータと制御ロッドの間に減速比の大きな減速機構を設けてあり、その結果、低効率の歯車機構となるため、必然的に大型のモータを用いる必要があり、パーキングロック装置のコンパクト化を阻害する要因となっていた。
本発明の課題は、上記の従来技術によって知られるパーキングロック装置の実情に鑑み、用いる部材の数がより少ないパーキングロック装置を提供すること、および、アクチュエータとして比較的小型のモータを適用可能なパーキングロック装置を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、
変速装置の回転部材と連動するパーキングギヤと、
前記パーキングギヤに噛合したロック位置と、噛合解除されたロック解除位置との間で変位可能なロックポールと、
前記ロックポールを前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で切り換え操作する切換機構と、を備え、
前記切換機構が、
モータによって正逆いずれかの方向に選択的に回動操作される操作片と、
前記ロックポールに一端を枢支され、前記ロックポールの前記ロック位置に対応した第1位置と、前記ロック解除位置に対応した第2位置との間で揺動可能なリンク部材と、
前記操作片からの操作力を前記リンク部材に伝達する弾性部材と、を備え、
前記モータと前記操作片との間に、停止中の前記モータが前記弾性部材の付勢力によって逆転操作され得る減速比の減速機構が設けられており、
前記操作片の正方向の回動に基づく前記ロックポールの前記ロック位置への切り換えが未完了の噛合準備段階における前記操作片の戻り回転を阻止するラチェット機構が設けられている点にある。
本発明の第1の特徴構成によるパーキングロック装置では、仮にパーキングギヤの歯の山部がロックポールの作用部と対向する位置にあるために、ロックポールの作用部がパーキングギヤと噛合完了できない状態になる場合でも、モータによって回動操作された操作片が、弾性部材を介してリンク部材を第1位置に向けて付勢し続ける。したがって、何らかの外力で車両の車輪が僅かに回転した時点では、パーキングギヤが連動して僅かに回転することで、ロックポールによる噛合−ロック状態が自動的に得られる。
また、停止中のモータが弾性部材の付勢力によって逆転操作され得る小さな減速比の減速機構を用いるので、大減速比の減速機構を用いた場合に比して機敏なロック操作およびロック解除操作を実現可能なパーキングロック装置となる。尚、操作片の戻り回転を防ぐラチェット機構が設けてあるので、停止中のモータおよび操作片が弾性部材の付勢力によって、ロック解除位置と対応する向きに逆転操作される現象は生じない。
本発明の他の特徴構成は、前記ラチェット機構は、前記ラチェット機構が前記戻り回転の阻止を実行後からの前記操作片の前記正方向の回転に基づいて前記阻止を解除する点にある。
本構成であれば、モータを再び僅かに正転させることでラチェット機構による操作片の戻り回転の阻止状態が解消され、続いてモータを逆転させることで、ロックポールを円滑にロック解除位置に戻すことができる。したがって、ラチェット機構による逆転阻止状態を解除するための専用機構を設ける必要がない。
本発明の他の特徴構成は、前記リンク部材が、前記ロックポールに一端を枢支された第1リンク部材、および、前記第1リンク部材の他端に枢支された一端と、前記弾性部材の基端側に支持された他端とを有する第2リンク部材からなり、
前記弾性部材の遊端側は、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とを連結した連結部を変位操作し、
前記ロック位置において、前記連結部が前記第1リンク部材の前記一端と前記第2リンク部材の前記他端とを結ぶ直線よりも前記ロックポールの基端部に近接するために、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とがオーバーセンター位置でロックされるように構成してある点にある。
本構成であれば、ロックポールが一旦ロック位置に到達後は、第1リンク部材と第2リンク部材とがオーバーセンター位置でロックされるため、パーキングギヤを強制的に回動させる外力などが、ロックポールの作用部をパーキングギヤの歯の谷部から押し出す虞はない。
本発明の他の特徴構成は、前記操作片に、前記モータの逆転操作に基づいて前記連結部を前記ロック解除位置に向けて押し操作する復帰操作部が設けられている点にある。
本構成であれば、モータが逆転操作された場合は、操作片の復帰操作部が、オーバーセンター位置でロックされている連結部をロック解除位置に向けて押し操作するので、連結部はオーバーセンター位置から解放され、その結果、パーキングロック装置のロック解除が可能となる。
本発明の他の特徴構成は、前記弾性部材は、前記第2リンク部材を回転自在に支持する軸部材と同軸状に巻回されたゼンマイバネからなる点にある。
本構成であれば、他の形態のバネに比して付勢力が大きく全体として平坦な外形を備えたゼンマイバネを、第2リンク部材を回転自在に支持する軸部材と同軸状に配置することで、十分な付勢力を持った弾性部材を比較的小さなスペースに収納することが可能となる。
本発明に係るパーキングロック装置を示す斜視図である。 本発明に係るパーキングロック装置を示す分解斜視図である。 パーキングロック装置の初期状態を示す要部平面図である。 パーキングロック装置の待ち状態を示す要部断面図である。 パーキングロック装置のロック状態を示す要部平面図である。 ロック状態における切換機構の状態を示す要部平面図である。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(パーキングロック装置の構成)
本発明の一実施形態としてのパーキングロック装置1は、図1および図2に示すように、車両の変速装置の出力軸(不図示、回転部材の一例)と連動するパーキングギヤ2と、パーキングギヤ2に隣接配置された中間プレート3と、中間プレート3に揺動可能に支持されたロックポール4とを有する。ロックポール4はその基端部4aを介して中間プレート3に支持されており、ロックポール4の中間部にはパーキングギヤ2と噛合することでパーキングギヤ2の回転を不能にすることの可能な係止爪4cが形成されている。
パーキングロック装置1は、ロックポール4の係止爪4cがパーキングギヤ2と噛合したロック位置と、噛合解除されたロック解除位置との間でロックポール4の姿勢を切り換え操作する切換機構5を有する。
切換機構5は、ロックポール4の遊端(被操作部の一例)に枢支された一端を有する第1リンク6(第1リンク部材の一例)、第1リンク6の他端に枢支された一端と、中間プレート3に枢支された他端とを有する第2リンク7(第2リンク部材の一例)、第2リンク7と共通の軸心で回動可能に支持されたセクター部材8(操作片の一例)と、セクター部材8を回動操作するためのモータMとを有する。セクター部材8および第2リンク7はいずれも中間プレート3に立設された第1軸部材9に支持されているが、第2リンク7はセクター部材8よりも上方に配置されている。
切換機構5は、第2リンク7とセクター部材8との間に介装され、第1軸部材9を取り囲むように配置されたゼンマイバネ10(弾性部材の一例)を含む。ゼンマイバネ10の基端10aはセクター部材8のボス部に固定されており、他方、ゼンマイバネ10の遊端付近は、ゼンマイバネ10の全体的な湾曲方向とは逆方向に湾曲加工された操作部10bを構成している。この操作部10bは、ゼンマイバネ10の拡張方向の付勢力に基づいて、第1リンク6の前記他端と第2リンク7の前記一端とを連結している連結ピン11から下方に延設された被操作部11a(連結部の一例)に押圧されている。
セクター部材8の遊端側端面には平歯車状のラックギヤ8aが形成されており、モータMとラックギヤ8aとの間には減速機構14が設けられている。減速機構14は、モータMの出力軸に外嵌固定された第1ヘリカルギヤ12、および、ヘリカルギヤ12とラックギヤ8aとの間に配置されたダブルギヤ13からなる。ダブルギヤ13は、第1ヘリカルギヤ12と噛合した第2ヘリカルギヤ13a、および、ラックギヤ8aと噛合した平歯車状のピニオンギヤ13bとを有する。ピニオンギヤ部13bは第2ヘリカルギヤ部13aの下側に一体的に形成されている。
一例として、ここでは、特に高効率な伝動を達成可能な第1ヘリカルギヤ12と第2ヘリカルギヤ13aの間で得られる減速比を2:15、ピニオンギヤ13bとラックギヤ8aの間で得られる減速比を18:170とされ、減速機構14の全体としての減速比は1:71とされている。これは、停止中のモータが弾性部材の付勢力によって逆転操作され得る程度の小さな減速比である。尚、第1ヘリカルギヤ12としては歯数が2枚の少歯数ヘリカルギヤが採用されている。尚、図に示された各ギヤの歯数は図示の都合上必ずしも上記の値と一致していない。
このように減速比の小さな減速機構14を用いることで、パーキングロック装置1の動作を迅速化することが実現できる。また、減速機構14中に前述のような高効率のギヤを用いることで、減速機構14の減速比を小さくしながらも、モータMを小型化することが可能となり、パーキングロック装置1の小型化および軽量化が実現される。
しかし、このように減速機構14の減速比が小さければ、後述するパーキングロック装置1の「待ち状態」において、モータMがゼンマイバネ10の復元力によって逆転操作され、「待ち状態」を保持できなくなる可能性が生じる。
そこで、切換機構5は、さらに、「待ち状態」におけるセクター部材8の逆転を防止するラチェット機構20を有する。ラチェット機構20は、セクター部材8の基端側の一部に形成されたラチェット歯8r、ラチェット歯8rと噛合した噛合位置と噛合解除された噛合解除位置との間で揺動可能に支持されたポール15、および、ラチェット歯8rと噛合しているポール15を前記噛合解除位置に切り換えるレリーズレバー16、レリーズレバー16の姿勢を制御する捻りコイルバネ17(姿勢制御バネの一例)を有する。
ポール15とレリーズレバー16とは、パーキングギヤ2から離間した側の端部付近に設けられた枢支点で、互いに揺動自在に連結されている。また、ポール15とレリーズレバー16とは、この枢支点よりもパーキングギヤ2に近接した位置に長孔を有し、これらの長孔を介して、中間プレート3から立設された第2軸部材18に支持されている。
ポール15は、ラチェット歯8rの並びと略平行に延びた長孔(不図示)を介して第2軸部材18に支持されている。他方、レリーズレバー16は、ラチェット歯8rの並びと交差するように延びた長孔(不図示)を介して第2軸部材18に支持されている。
捻りコイルバネ17の一端は中間プレート3に支持されており、その他端は、レリーズレバー16における長孔を挟んで前記枢支点と反対側の他端に支持されている。
セクター部材8には、モータMの逆転操作に基づいて、第1リンク6と第2リンク7との間に設けられた被操作部11a(連結部の一例)をロック解除位置に向けて押し操作する復帰操作片8s(復帰操作部の一例)が立設されている。復帰操作片8sは、被操作部11aを間に挟む形でゼンマイバネ10の操作部10bと対向配置されている。
(パーキングロック装置の動作)
次にパーキングロック装置1の動作について説明する。
〈初期状態〉
図3は、自動変速機(不図示)などによるパーキングギヤ2の回転操作を許すパーキングロック装置1の「初期状態」を示す。この状態では、セクター部材8は、平面視において最も反時計方向の初期位置に存在し、ロックポール4は係止爪4cがパーキングギヤ2から完全に噛合解除されたロック解除位置にある。また、ラチェット機構20のポール15はセクター部材8のラチェット歯8rと未だ噛合していない。
〈ロック操作〉
上記の「初期状態」において、車両の運転席などにあるパーキングロックスイッチからのロック信号が発されると、図示されていないパーキングロック装置1の制御装置によって、モータMが一定速度で正方向(平面視において時計方向)に回転される。図4に示すように、この回転は減速機構14を介してセクター部材8のラチェット歯8rに伝達されて、セクター部材8が右側のロック操作位置まで時計方向に回動操作される。すると、ゼンマイバネ10の基端10aがセクター部材8と一体的に回動操作されるため、ゼンマイバネ10の遊端10bから連結ピン11に対して、連結ピン11を図の右側に変位させようとする付勢力が加えられる。その結果、第2リンク7を時計方向に、第1リンク6を反時計方向に回動操作する力が生じ、第2リンク7と第1リンク6とが直線状に並ぶ状態に近づくため、ロックポール4をパーキングギヤ2に対して近接操作することになる。
このセクター部材8がロック操作位置まで時計方向に連続的に回動操作される際は、ラチェット機構20のポール15は、捻りコイルバネ17によってラチェット歯8rに押し付けられたポール15の係合歯15aがラチェット歯8rの凹凸に沿って出入りしながら小さな揺動を繰り返すことで、セクター部材8の時計方向への回動を許す。
〈待ち状態〉
しかし、図4に示すように、仮にパーキングギヤ2の歯の山部がロックポール4の係止爪4cと対向するような角度位相にあった場合、パーキングギヤ2の歯の山部に押し付けられた「待ち状態」となる。この「待ち状態」では、ロックポール4の係止爪4cはパーキングギヤ2と噛合しないが、ゼンマイバネ10からは、連結ピン11をさらに図の右側に変位させることで、ロックポール4の係止爪4cをパーキングギヤ2の歯の山部に押し付ける押圧力が継続して加えられる。
「待ち状態」では、ロックポール4およびゼンマイバネ10からセクター部材8を初期位置に押し戻そうとする力が加えられるので、ラチェット機構20のポール15は、ラチェット歯8rの歯の谷部に押し付けられた噛合状態で、セクター部材8の戻りを防止する。同時に、図では示さないが、レリーズレバー16のポール15に対する角度が変化することで、次に行われるロック解除工程のための準備が完了する。
〈ロック状態〉
この「待ち状態」において、駐車された車両の車輪に対して、路面の起伏、或いは、悪意で車両を移動させようとする力に基づいて車両の車輪に僅かな回転が加えられると、パーキングギヤ2がいずれかの方向に回動操作されるため、ロックポール4の係止爪4cは前述したゼンマイバネ10からの継続的な押圧力によってパーキングギヤ2の歯の谷部に押し込まれて噛合が成立し、自動的に図5の「ロック状態」が得られる。
尚、上記のロック操作に際して、もしも初めからパーキングギヤ2の歯の谷部がロックポール4の係止爪4cと対向するような角度位相にあった場合は、待ち状態を介することなく、直ぐに係止爪4cがパーキングギヤ2の歯と噛合し、図5のロック状態が得られる。
「ロック状態」が達成される過程では、第2リンク7と連結ピン11と第1リンク6とが直線状に並ぶ状態を経て、最終的には、図6に示すように、連結ピン11が、第2リンク7の枢支軸心X1と、ロックポール4と第1リンク6との連結軸心X2とを結ぶ仮想直線L1よりもロックポール4の基端部4aに近接したオーバーセンター位置に存在する「ロック状態」となる。しかも、「ロック状態」では、ゼンマイバネ10の余力が第2リンク7の先端7aをロックポール4の外周面に形成された係止凹部4rに押圧するため、連結ピン11のオーバーセンター状態が安定的に維持され、安定したロック状態が得られる。
図6に示すように、この「ロック状態」において、パーキングギヤ2を強制的に矢印方向に回動させる外力Fなどに基づいて、ロックポール4の係止爪4cをパーキングギヤ2の歯の谷部から押し出そうとする力F1が発生する場合が考えられ、これはロックポール4の先端の軸心X2付近をパーキングギヤ2から離間させる向きの分力F2として作用する。しかし、連結ピン11がオーバーセンター状態にあるので、この分力F2は、連結ピン11をロックポール4の基端部4a付近に向けて押圧する分力F3に変換され、第2リンク7の先端7aをロックポール4の係止凹部4に押圧する力が増す。したがって、第2リンク7と連結ピン11と第1リンク6とは図6に示された姿勢を維持するため「ロック状態」が保持される。
〈ラチェット機構の主な役割〉
尚、図4の「待ち状態」では、未だ連結ピン11がオーバーセンター位置にないため、ゼンマイバネ10からの押圧力を超える外力が加えられると、セクター部材8が不用意に前記初期位置に向けて戻し操作される可能性が考えられる。しかし、「待ち状態」では、前述したラチェット機構20のポール15がセクター部材8のラチェット歯8rと噛合し、セクター部材8の逆転を禁止する噛合位置にあるため、セクター部材8の戻し操作は不能となっている。
〈ロック解除操作〉
上記の「ロック状態」において、車両の運転席などにあるパーキングロックスイッチからのロック解除信号が発されると、制御装置によってモータMが再び正方向に僅かに回転され、次に、モータMの逆方向への回転操作が行われる。この正方向への僅かな再回転により、セクター部材8がロック操作位置よりも更に僅かに時計方向のロック解除位置(不図示)まで回動操作され、この回動操作に基づいて、ラチェット機構20のポール15はレリーズレバー16によって、ラチェット歯8rから抜け出た噛合解除位置に強制操作される。そこで、後続するモータMの逆回転操作によるセクター部材8の戻し操作が可能となる。
セクター部材8の戻し操作では、連結ピン11から下方に延びた被操作部11aが、セクター部材8の復帰操作片8mによって図の左向きに変位操作されていく。この左向きの変位操作の最初の段階では、先ず被操作部11aが仮想直線Lよりも左側の領域に移動操作されることで、前記オーバーセンター位置から解放され、同時に、第2リンク7の先端7aがロックポール4の係止凹部4rから引き離されるので、ロックポール3のロック位置からロック解除位置に向けた後続する揺動操作が可能となる。最終的に、セクター部材8が初期位置に戻り、ロックポール3の係止爪4cがパーキングギヤ2の歯の山部よりも径方向外側の領域に抜け出ることで、ロック解除が完了する。
〔別実施形態〕
上記実施形態のリンク部材を単一リンク部材で構成した形態で実施することも可能である。この単一リンク部材は、上記実施形態の第2リンク7と同様に中間プレート3の第1軸部材9に回転可能に支持させ、単一リンク部材の遊端側とロックポールの遊端付近とを連結ピンで枢支連結させればよい。但し、単一リンク部材とロックポールとのいずれか一方には同連結ピンが移動可能な長孔を部材の長手方向に沿って延設する必要がある。
変速装置の回転部材と連動するパーキングギヤと、パーキングギヤに噛合したロック位置と、噛合解除されたロック解除位置との間で変位可能なロックポールと、ロックポールをロック位置とロック解除位置との間で切り換え操作する切換機構とを備えたパーキングロック装置を、部品点数が少なく小型化し易いものに改善する技術として利用可能である。
M モータ
1 パーキングロック装置
2 パーキングギヤ
3 中間プレート
4 ロックポール
5 切換機構
6 第1リンク
7 第2リンク
8 セクター部材(操作片)
8r ラチェット歯
9 第1軸部材
10 ゼンマイバネ(弾性部材)
11 連結ピン
11a 被操作部
8m 復帰操作片
14 減速機構
20 ラチェット機構

Claims (5)

  1. 変速装置の回転部材と連動するパーキングギヤと、
    前記パーキングギヤに噛合したロック位置と、噛合解除されたロック解除位置との間で変位可能なロックポールと、
    前記ロックポールを前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で切り換え操作する切換機構と、を備え、
    前記切換機構が、
    モータによって正逆いずれかの方向に選択的に回動操作される操作片と、
    前記ロックポールに一端を枢支され、前記ロックポールの前記ロック位置に対応した第1位置と、前記ロック解除位置に対応した第2位置との間で揺動可能なリンク部材と、
    前記操作片からの操作力を前記リンク部材に伝達する弾性部材と、を備え、
    前記モータと前記操作片との間に、停止中の前記モータが前記弾性部材の付勢力によって逆転操作され得る減速比の減速機構が設けられており、
    前記操作片の正方向の回動に基づく前記ロックポールの前記ロック位置への切り換えが未完了の噛合準備段階における前記操作片の戻り回転を阻止するラチェット機構が設けられているパーキングロック装置。
  2. 前記ラチェット機構は、前記ラチェット機構が前記戻り回転の阻止を実行後からの前記操作片の前記正方向の回転に基づいて前記阻止を解除する請求項1に記載のパーキングロック装置。
  3. 前記リンク部材が、前記ロックポールに一端を枢支された第1リンク部材、および、前記第1リンク部材の他端に枢支された一端と、前記弾性部材の基端側に支持された他端とを有する第2リンク部材からなり、
    前記弾性部材の遊端側は、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とを連結した連結部を変位操作し、
    前記ロック位置において、前記連結部が前記第1リンク部材の前記一端と前記第2リンク部材の前記他端とを結ぶ直線よりも前記ロックポールの基端部に近接するために、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とがオーバーセンター位置でロックされるように構成してある請求項1または2に記載のパーキングロック装置。
  4. 前記操作片に、前記モータの逆転操作に基づいて前記連結部を前記ロック解除位置に向けて押し操作する復帰操作部が設けられている請求項2に記載のパーキングロック装置。
  5. 前記弾性部材は、前記第2リンク部材を回転自在に支持する軸部材と同軸状に巻回されたゼンマイバネからなる請求項3または4に記載のパーキングロック装置。
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