JP7256761B2 - 昇降システム - Google Patents

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Description

本発明は、機器を昇降させ、機器を上げ位置および下げ位置に保持するための昇降システムに関する。
従来、機器が上げ位置にあるときに、機器を保持する昇降システムとして、たとえば、特許文献1に示す着陸装置が知られている。この着陸装置では、引き込みジャックにより車輪が引き上げられて格納ゾーンに格納される。このとき、アップロックでは、車輪の脚に装着されたピンを、格納ゾーンに配置されたフック部材に嵌める。そして、アップロックを解除する際には、ロック解除装置によってフック部材を駆動して、ピンをフック部材から外している。
特開2009-274715号公報
上記従来技術では、車輪を引き上げるための引き込みジャックに加えて、アップロックを解除するためのロック解除装置を用いており、各動作に対して専用のアクチュエータが必要である。このため、複数のアクチュエータを連動させるためのシーケンス制御を行わなければならず、制御が複雑になる。また、複数のアクチュエータおよびそれに接続する配線などが要り、重量およびコストが嵩む。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、機器を上げ位置で保持しながら、軽量化、低コスト化および制御の簡素化が図られた昇降システムを提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る昇降システムは、機器を昇降させるためのシステムであって、ロータリアクチュエータと、回転軸を有し、前記機器が取り付けられる昇降部と、前記ロータリアクチュエータと前記昇降部とを連結する複数のジョイント部および複数のリンク部を有し、前記ロータリアクチュエータの駆動によって前記昇降部を前記回転軸の回りに回転させる第1リンク機構と、上昇した前記機器を固定するためのアップロックと、を備え、前記アップロックは、前記ロータリアクチュエータに設けられた第1係合部と、前記昇降部に設けられた第2係合部と、を有し、前記第1リンク機構において前記昇降部の回転軸と前記ロータリアクチュエータの回転軸との間にオーバーセンターが生じた状態で前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する。
昇降システムは、開閉する扉と、前記ロータリアクチュエータと前記扉とを連結し、複数のジョイント部および複数のリンク部を有する第2リンク機構と、をさらに備え、前記オーバーセンターのときに、前記扉が閉じてもよい。
昇降システムでは、前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか一方の係合部が窪みを有し、他方の係合部が棒状体で形成されていてもよい。
昇降システムでは、前記窪みが略V字形状であってもよい。
昇降システムでは、前記窪みの底は、前記棒状体の外周面に沿って湾曲していてもよい。
昇降システムでは、前記第2係合部は、取付孔が設けられた鍔部を有し、前記昇降部は、前記取付孔に対応して配された長孔が設けられた取付部を有し、前記長孔は、前記ロータリアクチュエータの回転軸に対して垂直な方向に延びていてもよい。
昇降システムは、前記第2係合部と前記昇降部との間に配されたシムをさらに備えていてもよい。
昇降システムでは、前記第1リンク機構は、前記ロータリアクチュエータに一端が第1ジョイント部によって固定された第1リンク部と、前記第1リンク部の他端に一端が第2ジョイント部によって回転自在に接続された第2リンク部と、前記第2リンク部の他端に一端が第3ジョイント部によって回転自在に接続され、かつ、前記昇降部に他端が第4ジョイント部によって固定された第3リンク部と、を有し、前記ロータリアクチュエータの回転に伴って前記第1リンク部および前記第2リンク部がオーバーセンターになるときに、前記第1係合部が前記第1ジョイント部を中心に回転し、前記第2係合部が前記第4ジョイント部を中心に回転して、前記第1係合部と前記第2係合部とが係り合ってもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、機器を上げ位置で保持しながら、軽量化、低コスト化および制御の簡素化が図られた昇降システムを提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施形態1に係る昇降システムを左側から視た概略図である。 第1係合部が第2係合部に嵌った状態を示す斜視図である。 第1係合部および第2係合部を左側から視た図である。 機器が下げ位置にあるときの昇降システム示す概略図である。 機器が下げ位置から上昇しているときの昇降システムを示す概略図である。 機器がさらに上昇しているときの昇降システムを示す概略図である。 機器が最も高い位置にあるときの昇降システムを示す概略図である。 機器が上げ位置にあるときの昇降システムを示す概略図である。 ロータリアクチュエータの回転角が88~100%であるときの第1係合部および第2係合部を示す図である。 ロータリアクチュエータの回転角が88~100%であるときの第1係合部および第2係合部を示す図である。 本発明の実施形態2に係る昇降システムを左側から視た概略図である。 図11の昇降システムを後側から視た図である。 扉が開いているときの昇降システム示す概略図である。 扉の間が最も大きく開いているときの昇降システムを示す概略図である。 扉が閉じ始めているときの昇降システムを示す概略図である。 扉がさらに閉じているときの昇降システムを示す概略図である。 扉が閉じたときの昇降システムを示す概略図である。 本発明の実施形態3に係る第2係合部および第2取付部の分解斜視図である。 本発明の実施形態4に係るシムおよび第2取付部の分解斜視図を示している。 別の実施例の第1係合部および第2係合部を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。各図において、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に平行な方向を左右方向とし、回転軸11に垂直でかつ格納部91の天面91bに平行な方向を前後方向とし、左右方向および前後方向に垂直な方向を上下方向とする。ここで、格納部91の天面91bは、前側内面91aおよび後側内面91cに垂直な面であって、昇降システム100より上方に配置されている。ただし、格納部91の天面91bは、前側内面91aおよび後側内面91cに対して垂直でなく、傾斜していてもよい。
(実施の形態1)
<昇降システムの構成>
図1は、実施の形態1に係る機器90が上げ位置にある昇降システム100を左側から視た概略図である。なお、以下の実施の形態では、昇降システム100は航空機の格納部91に設けられ、航空機における様々な機器の昇降の用途に用いられ得る。
図1に示すように、昇降システム100は、機器90を昇降させ、機器90を上げ位置および下げ位置に保持するためのシステムであって、ロータリアクチュエータ10、昇降部30、第1リンク機構60およびアップロック20、40を備えている。なお、機器90の上げ位置は、機器90の下げ位置より高い位置であって、機器90が最も高く上げられた位置に限定されない。
ロータリアクチュエータ10は、回転する駆動部であって、たとえば、格納部91の前側内面91aに固定されている。ロータリアクチュエータ10の回転軸11は左右方向に延びている。ロータリアクチュエータ10は、その内部にブレーキ機能を有している。このブレーキが解除されると、ロータリアクチュエータ10はその回転軸11中心に回転することが可能になる。一方、ブレーキが作用すると、ロータリアクチュエータ10の回転は停止される。
昇降部30は、機器90を保持して回転し、機器90を昇降させるための構成部である。機器90が上げ位置にあるときに昇降部30はロータリアクチュエータ10より後方にあり、昇降部30の回転軸31はロータリアクチュエータ10の回転軸11に平行に延びている。
第1リンク機構60は、ロータリアクチュエータ10と昇降部30とを連結している。第1リンク機構60は、複数のジョイント部およびリンク部を有する多節リンクである。この実施の形態では、4つのジョイント部を有する4節リンクを用いたが、ジョイント部の数はこれに限定されない。
第1リンク機構60は、第1~第4ジョイント部61~64および第1~第3リンク部65~67により構成されている。第1ジョイント部61は、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に設けられており、格納部91の前側内面91aに固定されている。第4ジョイント部64は、第1ジョイント部61より下側であって昇降部30の回転軸31に設けられており、格納部91の前側内面91aに固定されている。第1~第4ジョイント部61~64の各軸は、ロータリアクチュエータ10の回転軸に平行に設けられている。
第1リンク部65の一端は、第1ジョイント部61によりロータリアクチュエータ10の回転軸11に固定されている。第1リンク部65の他端に、第2リンク部66の一端が第2ジョイント部62を中心に回転可能に接続されている。第2リンク部66の他端に、第3リンク部67の一端が第3ジョイント部63を中心に回転可能に接続されている。第3リンク部67の他端は、第4ジョイント部64により固定部32を介して昇降部30に固定されている。
アップロックは、上げ位置にある機器90を固定するための機構であって、第1係合部20および第2係合部40により構成されている。第1係合部20は第1取付部21の一端に取り付けられ、第1取付部21の他端はロータリアクチュエータ10の回転軸11に取り付けられている。機器90が上げ位置にあるときに、第1係合部20はロータリアクチュエータ10より後側の上側に配されている。第2係合部40は、昇降部30の回転軸31側を基端側としたときの昇降部30の先端側に取り付けられている。すなわち、機器90が上げ位置にあるときに、第2係合部40は昇降部30の前側の上側に配置されている。また、機器90が上げ位置にあるとき、機器90が昇降部30の後ろ側に配置されて、第1係合部20と第2係合部40とが係合する。そして、第1係合部20と第2係合部40とが係合した状態は、ロータリアクチュエータ10の内部のブレーキにより保持される。
<アップロックの構成>
図2は、第1係合部20が第2係合部40に嵌った状態を示す斜視図である。図3は、第1係合部20および第2係合部40を左側から視た図である。図2および図3に示すように、第1取付部21は、第1リンク部65と一体となって、略三角形状の板体22で形成されている。なお、第1取付部21は、第1リンク部65と別に設けられていてもよい。この場合も、第1取付部21および第1リンク部65はそれぞれロータリアクチュエータ10にそれぞれ固定される。
板体22の中央にロータリアクチュエータ10の回転軸11が第1ジョイント部61により固定されている。板体22の下角部に第2ジョイント部62により第2リンク部66が接続されている。また、板体22の上角部に第1係合部20が取り付けられている。このため、板体22においてその中央から下角部までの部分は第1リンク部65として機能する。板体22においてその中央から上角部までの部分は第1取付部21として機能する。なお、回転軸11が板体22の中央以外の位置に配置されてもよい。
板体22の上角部に切欠き23が設けられている。切欠き23は、第1係合部20が第2係合部40に嵌った状態にあるときに板体22の後側において上下方向に板体22を貫いている。この切欠き23を挟んだ2つの板部が左右方向に並び、各板部に貫通孔24が設けられている。各貫通孔24は各板部を左右方向に貫通する。2つの貫通孔24に棒状体の第1係合部20が通されている。第1係合部20は、たとえば、ローラであって、第1取付部21に取り付けられている。この第1係合部20は、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に平行に配されている。
第2係合部40は、略長方形状のブロックであって、その左右方向の厚みが第1係合部20の2つの板部の間の左右方向の幅より小さい。第2係合部40の長手方向が、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に対して垂直に配置されている。第2係合部40の底面は昇降部30に固定されている。第2係合部40の天面と前面との間の角部41、および、天面と後面との間の角部42には、アールまたは面取りが付けられている。
天面は、略V字形状に窪んでいる。窪み43の傾きは、たとえば、10~15度であって、窪み43は緩やかに傾斜する。この窪み43の前後方向の長さWは、たとえば、航空機が振動した際の第1係合部20に対する第2係合部40の振動の振幅より大きく設定される。窪み43の傾斜面の底は、第1係合部20の外周面に沿って湾曲している。窪み43の湾曲部の深さDは、たとえば、航空機が振動した際に、第1係合部20が第2係合部40から離れる距離より大きく設定される。
<昇降システムの動作>
次に、ロータリアクチュエータ10の回転に伴って、昇降システム100が機器90を下げ位置から上げ位置へ上昇させる動作について説明する。なお、昇降システム100が機器90を下降させる動作は、機器90を上昇させる動作の反対の動作であるため、その説明を省略する。
図4は、機器90が下げ位置にあるときの昇降システム100を左側から視た概略図である。図4に示すように、第1リンク機構60の第1リンク部65は、第1ジョイント部61から後側下方へ延びる。第2リンク部66は、第2ジョイント部62から前側下方へ延びる。第3リンク部67は、第3ジョイント部63から後側下方へ延びる。第4ジョイント部64は、第1リンク機構60において最も低い位置に配される。これにより、たとえば、昇降部30は水平に展開し、機器90はその動きの中で最も低い下げ位置に配される。このとき、第1係合部20は第1ジョイント部61より前側上方に位置し、第2係合部40は第4ジョイント部64から後側に位置する。
図5は、機器90が下げ位置から上昇しているときの昇降システム100を左側から視た概略図である。図5に示すように、ロータリアクチュエータ10が回転すると、第1リンク部65は第1ジョイント部61を中心に時計回りに回転する。第2リンク部66は、第1リンク部65との後側の成す角が大きくなる方向に第2ジョイント部62を中心に回転しながら、押し下げられる。第3リンク部67は、第2リンク部66との後側の成す角が小さくなる方向に第3ジョイント部63を中心に回転する。このとき、第4ジョイント部64が固定されているため、第3リンク部67は反時計回りへ回転して、第3ジョイント部63が下がる。これにより、昇降部30および機器90は、第4ジョイント部64を中心に回転し、下げ位置から上昇する。このとき、第1係合部20は第1ジョイント部61を中心に時計回りに後側上方へ回転し、第2係合部40は第4ジョイント部64を中心に反時計回りに前側上方へ回転する。
図6は、図5における位置から機器90が上昇しているときの昇降システム100を左側から視た概略図である。図6に示すように、ロータリアクチュエータ10のさらなる回転により、第1リンク部65は第1ジョイント部61を中心にさらに前側下方へ回転する。第2リンク部66は、第1リンク部65との後側の成す角がさらに大きくなる方向に第2ジョイント部62を中心に回転しながら降下する。第3リンク部67は、第2リンク部66との後側の成す角がさらに小さくなる方向に第3ジョイント部63を中心に回転する。これにより、第3ジョイント部63が下がり、昇降部30および機器90は、第4ジョイント部64を中心に回転し、さらに上昇する。このとき、第1係合部20は後側下方へ回転し、第2係合部40は前側上方へさらに回転する。
図7は、機器90が最も高い位置にあるときの昇降システム100を左側から視た概略図である。図7に示すように、ロータリアクチュエータ10の回転によって、第1リンク部65は、さらに前側へ回転して、第1ジョイント部61から前側下方へ延びる。第2リンク部66は、第1リンク部65との後側の成す角がさらに大きくなる方向に第2ジョイント部62を中心に回転しながら、押し下げられる。このとき、第1リンク部65および第2リンク部66は、その成す角が180度になって、直線状(オンライン)になり、第1ジョイント部61、第2ジョイント部62および第3ジョイント部63が直線上に並ぶ。そして、第3リンク部67は、第2リンク部66との後側の成す角がさらに小さくなる方向に第3ジョイント部63を中心に回転する。これにより、第3ジョイント部63がその動きの中で最も低い位置に下がる。このため、昇降部30および機器90は第4ジョイント部64を中心に上側へ回転し、機器90はその動きの中で最も高い位置に上昇する。このとき、第1係合部20は後側下方へさらに回転し、第2係合部40は最も前方の位置に移動する。
図8は、機器90が上げ位置にあるときの昇降システム100を左側から視た概略図である。図8に示すように、ロータリアクチュエータ10の回転に伴って、第1リンク部65は第1ジョイント部61を中心に前側上方に回転する。第2リンク部66は、第1リンク部65との後側の成す角が小さくなる方向に第2ジョイント部62を中心に回転する。このとき、第1リンク部65と第2リンク部66との後側の成す角は180度より小さくなり、第1リンク部65および第2リンク部66はオーバーセンターとなる。そして、第3リンク部67は、回転方向を反時計回りから時計回りに変えて、第2リンク部66との後側の成す角が大きくなる方向に第3ジョイント部63を中心に回転する。これにより、昇降部30および機器90は、第4ジョイント部64を中心に下側へ回転し、少し下がり、上げ位置に達する。このとき、第1係合部20は第1ジョイント部61を中心に時計回りに後側上方へさらに回転する。そして、第2係合部40は、回転方向を反時計回りから時計回りに変えて、第4ジョイント部64を中心に後側下方へ回転する。
<アップロックの動作>
次に、第1係合部20および第2係合部40の嵌合により、昇降部30が上げ位置において固定されるアップロックのロック動作について説明する。なお、このアップロックが解除される解除動作は、ロック動作の反対の動作であるため、その説明を省略する。
図4~図7に示すように、第1リンク部65と第2リンク部66との後側の成す角が180度より小さい状態から180度になる状態(オンセンター)までの間では、第1係合部20は下方へ、第2係合部40は上方へ移動する。一方、図7~図8に示すように、第1リンク部65と第2リンク部66との後側の成す角が180度より大きくなると(オーバーセンター)、第2係合部40は、その移動方向を変え、第1係合部20と同じく下方へ移動する。
図9は、ロータリアクチュエータ10の回転角が88~100%であるときの第1係合部20および第2係合部40を左側から視た図である。回転角は、図9(a)が88%、図9(b)が90%、図9(c)が92%、図9(d)が94%、図9(e)が96%、図9(f)が98%、図9(g)が100%である。なお、機器90が下げ位置にあるときの回転角を0%とし、機器90が上げ位置にあるときの回転角を100%としている。
図10は、ロータリアクチュエータ10の回転角が88%から100%に遷移するときの第2係合部40に対する第1係合部20の動きを示した図である。C1の円は回転角が88%のとき、C2の円は回転角が90%のとき、C3の円は回転角が92%のとき、C4の円は回転角が94%のとき、C5の円は回転角が96%のとき、C6の円は回転角が98%のとき、C7の円は回転角が100%のときの第1係合部20を表している。
図9(a)に示すように回転角が88%であるとき、たとえば、図7に示すように第1リンク部65と第2リンク部66が直線状になる。このとき、図10のC1に示すように、第1係合部20は第2係合部40の上側の前側に位置している。
ロータリアクチュエータ10が回転すると、図9(b)~図9(f)および図10のC2~C6に示すように、第1係合部20は後側下方に向かって曲線状に動く。このため、図9(g)および図10のC7に示すように、回転角が100%に達すると、第1係合部20は第2係合部40の窪み43に嵌る。このとき、図8に示すように、昇降部30は上げ位置にあり、その位置は第1係合部20および第2係合部40の嵌合によって固定される。
<作用・効果>
本実施の形態に係る昇降システム100では、昇降部30が上げ位置にあるときに、第1係合部20が第2係合部40に嵌る。これにより、第4ジョイント部64と、第2係合部40に嵌る第1係合部20とによって、昇降部30およびこれに固定されている機器90はその両端で支持されて強固に固定される。よって、航空機の着陸時や突風などによる衝撃が機器90などに加わっても、上げ位置にある機器90が下がることを防止することができる。
この第1係合部20および第2係合部40の嵌合は、ロータリアクチュエータ10内のブレーキ機能により保持される。これにより、昇降部30に下降する方向の力が作用すると、第3リンク部67が第4ジョイント部64を中心に時計回りに回転しようとする。これにより、第2ジョイント部62が押し上げられるため、第1リンク部65が第1ジョイント部61を中心に回転しようとする。しかしながら、ロータリアクチュエータ10の内部のブレーキにより第1リンク部65の回転が防止される。一方、昇降部30に上昇する方向の力が作用すると、第1係合部20が押し上げられ、第1リンク部65が回転軸11を中心に回転しようとする。ただし、ロータリアクチュエータ10の内部のブレーキにより第1リンク部65の回転が防止される。このように第1リンク部65の回転が防止されるため、第1リンク部65の回転によって第1係合部20と第2係合部40との嵌合が外れることがなく、各係合部20、40の係合を維持することができる。
1つのロータリアクチュエータ10により機器90の昇降、第1係合部20と第2係合部40との嵌合、および、各係合部20、40の係合の保持が行われる。このため、各動作に専用のアクチュエータ、および、それに付随する配線や部品などを必要としない。よって、軽量化および低コスト化が図られる。また、複数のアクチュエータを連動して作動させるためのシーケンス制御が必要なく、昇降システム100の制御の簡素化が図られる。
第2係合部40の窪み43が略V字形状である。このため、昇降部30が上げ位置にくる前に第1係合部20が窪み43の傾斜面に当たっても、第1係合部20は傾斜面に沿って窪み43の底に導かれる。これにより、第1係合部20や第2係合部40にプリロードが作用することが防止される。
ロータリアクチュエータ10内のブレーキ機能によって第1係合部20が回転軸11を中心に回転することが停止されている。また、第2係合部40の窪み43が略V字状に形成されている。このため、航空機の振動によって第2係合部40が回転軸31を中心に回転しても、第1係合部20が窪み43の2つの傾斜面に当たる。よって、第1係合部20と第2係合部40とが係合し、機器90が確実に固定される。
第2係合部40の窪み43の長さWが、たとえば、航空機が振動した際の第1係合部20に対する第2係合部40の振動の振幅より大きく設定される。これにより、アップロック状態(第1係合部20と第2係合部40が係合した状態)またはアップロックが完了する前(オンライン後、第1係合部20と第2係合部40が係合する前)に振動によって第1係合部20および第2係合部40の相対位置がずれても、第1係合部20は、窪み43の傾斜面に当たり、第2係合部40に確実に嵌められる。
第2係合部40の窪み43の湾曲部の深さDは、たとえば、航空機が振動した際に、第2係合部40が第1係合部20から離れる距離より大きく設定される。このため、第2係合部40に嵌った第1係合部20は、振動によって外れることが抑制される。
第2係合部40の角部41、42にアールまたは面取りが付けられている。これにより、第2係合部40を昇降部30に取り付ける際に、作業者が角部41、42により傷付けられることが防がれ、作業の安全性が向上する。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2に係る機器90が上げ位置にある昇降システム100を左側から視た概略図である。図12は、図11の昇降システム100を後側から視た概略図である。実施の形態2に係る昇降システム100は、扉92、93および第2リンク機構70をさらに備えている。
図11および図12に示すように、扉は、たとえば、第1扉92および第2扉93により構成されている。第1扉92および第2扉93は、たとえば、第2リンク機構70に接続されており、格納部91の開口を開閉する。
第2リンク機構70は、ロータリアクチュエータ10と各扉92、93とを連結する。第2リンク機構70は、複数のジョイント部および複数のリンク部を有する多節リンクである。この実施の形態では、7つのジョイント部を有する7節リンクを用いたが、ジョイント部の数はこれに限定されない。
第2リンク機構70は、第11~第17ジョイント部71~77および第11~第16リンク部78~83により構成されている。第11、第14および第17ジョイント部71、74、77は、たとえば、格納部91の前側内面91aに固定されている。第11ジョイント部71は、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に設けられている。第14ジョイント部74は第11ジョイント部71の上側に配置され、第17ジョイント部77は第11ジョイント部71の下側に配置されている。第15~第17ジョイント部75~77、および、第14~第16リンク部81~83は、それぞれ2つずつ配されている。一方の第15~第17ジョイント部75~77、および、一方の第14~第16リンク部81~83は、ロータリアクチュエータ10より左側に配されている。他方の第15~第17ジョイント部75~77、および、他方の第14~第16リンク部81~83は、ロータリアクチュエータ10より右側に配されている。左側の第16リンク部83は第1扉92に固定されている。右側の第16リンク部83は第2扉93に固定されている。
第11リンク部78の一端は、第11ジョイント部71によりロータリアクチュエータ10に固定されている。第11リンク部78の他端に、第12リンク部79の一端が第12ジョイント部72を中心に回転可能に接続されている。第12リンク部79の他端に、第13リンク部80の一端が第13ジョイント部73を中心に回転可能に接続されている。第13リンク部80の他端に、第14リンク部81の一端が第14ジョイント部74により固定されている。第14リンク部81の他端に、第15リンク部82の一端が第15ジョイント部75を中心に回転可能に接続されている。第15リンク部82の他端に、第16リンク部83の一端が第16ジョイント部76を中心に回転可能に接続されている。第16リンク部83の他端は、第17ジョイント部77により格納部91の前側内面91aに固定されている。
<昇降システムの動作>
次に、図13(a)~図17(b)を参照して、ロータリアクチュエータ10の回転に伴って、昇降システム100が機器90を昇降させるとともに、各扉92、93を開閉する動作について説明する。
図13(a)は、扉92、93が開いているときの昇降システム100を後側から視た概略図である。図13(b)は、図13(a)の昇降システム100を左側から視た概略図である。図13(a)および図13(b)に示すように、機器90が下げ位置にあるとき、第2リンク機構70の第11リンク部78は、第11ジョイント部71から前側上方に延び、第12リンク部79に対してオーバーセンターになる。第13および第14リンク部80、81は、第14ジョイント部74から後側上方に延びる。第15リンク部82は、第15ジョイント部75から前側下方に延びる。右側の第16リンク部83は右側の第17ジョイント部77から見て左側上方に延び、左側の第16リンク部83は左側の第17ジョイント部77から見て右側上方に延びる。これにより、各扉92、93は第17ジョイント部77を中心に上側へ回転しており、格納部91の開口は開いている。このため、下げ位置にある機器90は、格納部91の開口から格納部91の下側へ展開される。
図14(a)は、扉92、93の間が最も大きく開いているときの昇降システム100を後側から視た概略図である。図14(b)は、図14(a)の昇降システム100を左側から視た概略図である。図14(a)および図14(b)に示すように、ロータリアクチュエータ10が回転すると、第11リンク部78は、第11ジョイント部71を中心に後側へ回転して、第12リンク部79と直線状(オンライン)になる。これにより、第13~15リンク部80~82は引き上げられる。そして、第16リンク部83は第17ジョイント部77を中心に回転して、各扉92、93はその動きの中で最も大きく開いている位置に上昇する。このとき、機器90は第1リンク機構60によって上昇し始める。
図15(a)は、扉92、93が閉じ始めているときの昇降システム100を後側から視た概略図である。図15(b)は、図15(a)の昇降システム100を左側から視た概略図である。図15(a)および図15(b)に示すように、ロータリアクチュエータ10のさらなる回転により、第11リンク部78は第11ジョイント部71を中心にさらに後側下方へ回転し、第12~第15リンク部79~82は下側へ移動する。これにより、第16リンク部83および各扉92、93は第17ジョイント部77を中心に回転して、扉92、93はその間隔が狭くなりながら下降し始める。このとき、第1リンク機構60によって機器90が上昇しているため、格納部91の開口における機器90の左右方向の幅は狭くなっている。このため、第1および第2扉92、93は機器90と衝突することなく移動することができる。
図16(a)は、扉92、93がさらに閉じているときの昇降システム100を後側から視た概略図である。図16(b)は、図16(a)の昇降システム100を左側から視た概略図である。図16(a)および図16(b)に示すように、ロータリアクチュエータ10がさらに回転し、第11リンク部78は第11ジョイント部71を中心にさらに後側下方へ回転する。これにより、第12~第15リンク部79~82はさらに下げられて、第16リンク部83は第17ジョイント部77を中心にさらに下側へ回転する。そして、第1および第2扉92、93は、この間隔がさらに狭くなりながら下降する。このとき、第1リンク機構60の第1リンク部65と第2リンク部66とが直線状になり、機器90が最も高い位置にあり格納部91に収まっている。
図17(a)は、扉92、93が閉じたときの昇降システム100を後側から視た概略図である。図17(b)は、図17(a)の昇降システム100を左側から視た概略図である。図17(a)および図17(b)に示すように、ロータリアクチュエータ10の回転に伴って、第11リンク部78は第11ジョイント部71を中心にさらに下側へ回転する。第12~第15リンク部79~82は下がり、第16リンク部83および各扉92、93は回転し、第1および第2扉92、93は閉じる。このとき、第1リンク機構60では第1および第2リンク部66はオーバーセンターになっており、第1係合部20および第2係合部40が嵌合した状態でロータリアクチュエータ10の内部のブレーキにより保持され、上げ位置にある機器90が固定される。
<作用・効果>
本実施の形態に係る昇降システム100では、ロータリアクチュエータ10は、第1リンク機構60を介して昇降部30と連結されるとともに、第2リンク機構70を介して各扉92、93と連結されている。これにより、1つのロータリアクチュエータ10により、昇降部30の昇降、扉92、93の開閉および第1係合部20および第2係合部40の嵌合(アップロックのロック動作)、および、各係合部20、40の係合の保持の3つの動作を実現している。このため、各動作に専用のアクチュエータを必要としないため、部品点数を抑えられ、軽量化および低コスト化が図られる。また、各動作のためのシーケンス制御が不要であるため、制御の簡素化が図られる。
航空機の振動などによって第1係合部20と第2係合部40との相対位置がずれて、第1および第2扉92、93が閉まっていない状態で第1係合部20が第2係合部40に当たることがある。この場合であっても、第2係合部40の窪み43が略V字形状であるため、第1係合部20が窪み43の傾斜面に沿って窪み43の底に移動することにより、ロータリアクチュエータ10が回転し続けて、第1および第2扉92、93が閉まる。よって、第1および第2係合部40の嵌合が扉92、93の開閉に影響を与えず、扉92、93を確実に閉じることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る昇降システム100は、長孔56をさらに備えている。図18は、第2係合部40および第2取付部50の分解斜視図である。なお、昇降部30に取り付けられた長孔56の長手方向を前後方向とし、昇降部30に取り付けられた長孔56の短手方向を左右方向とし、前後方向および左右方向に対して垂直な方向を上下方向とする。
図18に示すように、第2係合部40は鍔部44を有している。鍔部44は、前後方向に延びる略長方形状のブロック本体から左右方向に突き出している。鍔部44には取付孔45が設けられている。取付孔45は、断面が円形の孔であって、上下方向に鍔部44を貫通している。
第2取付部50は、第2係合部40の底面と等しいまたはほぼ等しい形状を有している。第2取付部50には、たとえば、3個の第1固定孔55および2個の長孔56が設けられている。長孔56は、左右方向の長さが取付孔45の径に等しく、前後方向の長さが取付孔45の径より長く設定されている。長孔56は、第2係合部40の取付孔45に対応する位置に配され、ロータリアクチュエータ10の回転軸11に対して垂直な方向に延びている。
このような第2係合部40を第2取付部50を介して昇降部30の前側上面に取り付ける際、まず、第2取付部50の第1固定孔55と昇降部30の貫通孔(図示せず)とにボルトを通してナットで固定し、第2取付部50を昇降部30の上に取り付ける。次に、第2係合部40の取付孔45を第2取付部50の長孔56に対応させる。このとき、長孔56が取付孔45より前後方向に長いため、第2係合部40の前後方向の位置調整を行う。そして、取付孔45および長孔56にボルトを通してナットで固定し、昇降部30に取り付けられた第2取付部50の上に第2係合部40を固定する。
この実施の形態に係る昇降システム100では、前後方向に長い長孔56が第2取付部50に設けられている。このため、昇降部30における第2係合部40の前後方向の位置を調整することができる。よって、航空機の種類および部品の集積誤差に応じて第1係合部20に対する第2係合部40の前後方向の位置を調整することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る昇降システム100は、シム58をさらに備えている。図19は、シム58および第2取付部50の分解斜視図を示している。図19に示すように、第2取付部50は、ベース金具51およびセレーションプレート54を有している。
ベース金具51は、第2取付部50を昇降部30に取り付けるための土台である。ベース金具51は、L字形状であって、上下方向に対し垂直な第1面52と、前後方向に対し垂直な第2面53を有している。セレーションプレート54は、第2係合部40と昇降部30との前後方向の位置ずれを防止するためのプレートである。セレーションプレート54の天面には、鋸歯状の溝が設けられている。溝は、左右方向に延びている。
ベース金具51の第1面52およびセレーションプレート54は、第2係合部40の底面と同じまたはそれよりも広い形状を有している。ベース金具51の第1面52およびセレーションプレート54のそれぞれに、たとえば、3個の第1固定孔55および2個の長孔56が設けられている。ベース金具51の第2面53に、たとえば、2個の第2固定孔57が設けられている。
シム58は、第2係合部40と昇降部30との間であって、この実施の形態では、第2取付部50のベース金具51とセレーションプレート54との間に配されている。シム58は、溝はないが、セレーションプレート54と同じ形状であって、たとえば、3個の第3固定孔58aおよび2個の長孔58bを有している。なお、シム58の数は1枚であっても複数枚であってもよい。
このような第2取付部50を昇降部30に取り付ける際、第1面52が昇降部30の上面に接し、第2面53が昇降部30の前面に接するように、ベース金具51を昇降部30に対して配置する。そして、ボルトを第2面53の第2固定孔57および昇降部30の貫通孔34に通してナットで固定し、ベース金具51を昇降部30に取り付ける。次に、このベース金具51の第1面52上にシム58およびセレーションプレート54をこの順で順に配置し、第1面52およびセレーションプレート54のそれぞれの第1固定孔55と、シム58の第3固定孔58aと、昇降部30の貫通孔35とにボルトを通してナットで固定して、ベース金具51、シム58およびセレーションプレート54を昇降部30に取り付ける。これにより、シム58が第2取付部50と共に昇降部30に取り付けられる。
この実施の形態に係る昇降システム100では、シム58が第2係合部40と昇降部30との間に設けられている。このため、昇降部30に対する第2取付部50の上下方向の位置を調整することができる。よって、航空機の種類および部品の集積誤差に応じて第1係合部20に対する第2係合部40の上下方向の位置を調整することができる。
(その他の実施例)
上記全実施の形態に係るアップロックでは、棒状体の第1係合部20が第2係合部40の窪み43に嵌合した。ただし、第1係合部20に対する第2係合部40の動きが抑制されれば、アップロックは第1係合部20と第2係合部40との嵌合に限定されない。
たとえば、図20(a)に示すように、第1摩擦板25が第1係合部20として用いられ、第2摩擦板46が第2係合部40として用いられてもよい。この場合、第1リンク部65および第2リンク部66がオーバーセンターになると、第1摩擦板25と第2摩擦板46とが接触する。これにより、昇降部30が降下しようとしても、第1および第2摩擦板25、46の各接触面における摩擦により降下が防止される。
また、図20(b)に示すように、先端が曲がった鍵形形状のフック26が第1係合部20として用いられ、棒状体などの突起47が第2係合部40として用いられる。この場合、第1リンク部65および第2リンク部66がオーバーセンターになると、フック26が突起47にかかる。これにより、昇降部30が降下しようとしても、フック26が突起47に引っ掛かることにより降下が防止される。
上記全実施の形態に係るアップロックでは、第1係合部20が棒状体で形成され、第2係合部40が窪み43を有するブロックで形成されている。ただし、第1係合部20が窪み43を有するブロックで形成され、第2係合部40が棒状体で形成されていてもよい。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。たとえば、実施の形態4に係るシム58を実施の形態3に係る昇降システム100に用いてもよい。実施の形態3に係る長孔56および/または実施の形態4に係るシム58を実施の形態2に係る昇降システム100に用いてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の昇降システム100は、機器を上げ位置で保持しながら、軽量化、低コスト化および制御の簡素化が図られた昇降システム100として有用である。
100 昇降システム
10 ロータリアクチュエータ
20 第1係合部
30 昇降部
40 第2係合部
43 窪み
45 取付孔
50 第2取付部(取付部)
56 長孔
58 シム
60 第1リンク機構
61 第1ジョイント部
62 第2ジョイント部
63 第3ジョイント部
64 第4ジョイント部
65 第1リンク部
66 第2リンク部
67 第3リンク部
70 第2リンク機構
90 機器
92 第1扉(扉)
93 第2扉(扉)

Claims (8)

  1. 機器を昇降させるためのシステムであって、
    ロータリアクチュエータと、
    回転軸を有し、前記機器が取り付けられる昇降部と、
    前記ロータリアクチュエータと前記昇降部とを連結する複数のジョイント部および複数のリンク部を有し、前記ロータリアクチュエータの駆動によって前記昇降部を前記回転軸の回りに回転させる第1リンク機構と、
    上昇した前記機器を固定するためのアップロックと、を備え、
    前記アップロックは、
    前記ロータリアクチュエータに設けられた第1係合部と、
    前記昇降部に設けられた第2係合部と、を有し、
    前記第1リンク機構において前記昇降部の回転軸と前記ロータリアクチュエータの回転軸との間にオーバーセンターが生じた状態で前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する、昇降システム。
  2. 開閉する扉と、
    前記ロータリアクチュエータと前記扉とを連結し、複数のジョイント部および複数のリンク部を有する第2リンク機構と、をさらに備え、
    前記オーバーセンターのときに、前記扉が閉じる、請求項1に記載の昇降システム。
  3. 前記第1係合部および前記第2係合部のいずれか一方の係合部が窪みを有し、
    他方の係合部が棒状体で形成される、請求項1または2に記載の昇降システム。
  4. 前記窪みが略V字形状である、請求項3に記載の昇降システム。
  5. 前記窪みの底は、前記棒状体の外周面に沿って湾曲している、請求項4に記載の昇降システム。
  6. 前記第2係合部は、取付孔が設けられた鍔部を有し、
    前記昇降部は、前記取付孔に対応して配された長孔が設けられた取付部を有し、
    前記長孔は、前記ロータリアクチュエータの回転軸に対して垂直な方向に延びる、請求項1~5のいずれか一項に記載の昇降システム。
  7. 前記第2係合部と前記昇降部との間に配されたシムをさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の昇降システム。
  8. 前記第1リンク機構は、
    前記ロータリアクチュエータに一端が第1ジョイント部によって固定された第1リンク部と、
    前記第1リンク部の他端に一端が第2ジョイント部によって回転自在に接続された第2リンク部と、
    前記第2リンク部の他端に一端が第3ジョイント部によって回転自在に接続され、かつ、前記昇降部に他端が第4ジョイント部によって固定された第3リンク部と、を有し、
    前記ロータリアクチュエータの回転に伴って前記第1リンク部および前記第2リンク部がオーバーセンターになるときに、前記第1係合部が前記第1ジョイント部を中心に回転し、前記第2係合部が前記第4ジョイント部を中心に回転して、前記第1係合部と前記第2係合部とが係り合う、請求項1~7のいずれか一項に記載の昇降システム。
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