JP5212295B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙上に形成された画像を定着する定着装置及び画像形成装置に関する。
近年、プリンタ及びデジタル複合機等の電子写真方式の画像形成装置に対し、高品質な画像を多量に高速で出力可能な性能と電子写真プロセス関連部品の長寿命化に関する市場からの要求が強くなっている。
このような市場要求に応えて、同一サイズの用紙が連続して繰り返し定着装置に通紙されることで紙エッジ部に通紙と平行に発生する定着ローラの摩耗による画質不良(画像スジ)を防止するために、用紙が定着装置を通過している時に定着装置を幅方向に揺動させて用紙端部の定着ローラ表面に当接する位置を分散させる技術が望まれている。一方、用紙が定着装置と転写部に挟持された状態で定着装置側が変位するために用紙上にシワが発生する、あるいは用紙に供給される熱量のアンバランスによる画像不良(定着不足、光沢ムラ)が発生するという新たな問題が生じている。
用紙端部の当接位置を分散させる技術は、特許文献1〜3に提案されている。
特許文献1に記載の画像形成装置は、定着器の上流側に定着ローラに対して転写紙を所定角度斜行させてから搬入する転写搬送機構を配設するものである。従って、1枚の転写紙が定着ローラを通過するときに、転写紙の側端部は定着ローラとの接触位置を定着ローラの軸方向に移動しながら搬送する。その結果、定着ローラに対する転写紙の側端部の接触部分が連続的に変化し、定着ローラの局部的な摩耗が防止される。
特許文献1は、用紙端部の当接位置が用紙の斜行幅に分散されるものである。
特許文献2に記載の画像形成装置は、転写紙の位置を幅方向に変更可能にする位置変更手段を画像形成部の転写上流側に設けて、転写部に搬送される転写紙の位置に合わせて画像形成部における書き込み開始の位置を変更するものである。その結果、定着ローラのニップに進入する用紙の側端が幅方向に移動して、定着ローラの局部的な摩耗の防止を可能にしている。
特許文献3に記載の画像形成装置は、給紙装置から搬出される用紙と転写定着装置の転写定着体との位置関係を幅方向に相対的に変位して、用紙の側端部による転写定着体の局部的な摩耗の防止を可能にしている。
特開平9−265219号公報 特開2003−263090号公報 特開2004−287317号公報
ところが、上記特許文献1〜3にはそれぞれ以下のような問題を有している。
特許文献1は、定着装置と転写部の間で用紙全体を斜行させ、且つ斜行した用紙をその姿勢のまま定着装置に用紙搬送方向に搬送させるために、複雑且つ大型の転写紙搬送機構が必要となる。従って、コストが上昇及び装置が大型化するという問題を有する。
特許文献2は、転写部と給紙装置の間に用紙全体を幅方向に変位させる位置変更手段を必要し、特許文献1と同様にコストの上昇及び装置の大型化が問題となる。また、定着装置に進入する用紙に対して定着ローラの温度分布が変化するために、用紙の各部に供給される熱量のバランスが安定せず、定着ムラ(光沢、定着度)及び用紙シワ等の定着不良が発生した。
特許文献3は、転写定着体が用紙に対して幅方向に相対的に変位するために、特許文献2と同様の理由により用紙上のトナー像に定着ムラ(光沢、定着度)の問題を有する。また、転写定着装置に進入する用紙に対して転写定着体のみを幅方向に変位させている構成であり、転写定着体を移動する際に加圧ローラを転写定着体から離間させるような機構、あるいは圧接ローラの圧接に抗した強力な力で転写定着体を軸方向に作用する機構を必要とするために、実用化面で問題を有する。
本発明の目的は、用紙各部に供給される熱量のアンバランスと定着ローラに生じる局部的な摩耗を改善して、定着ムラ・用紙シワ等の発生もなく定着ローラの長寿命化を達成可能な画像形成装置を提供すること。
前記目的は、下記に記載する発明により達成する。
1.用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、
相互に圧接してニップを形成する一対の定着部材を有し、前記ニップで前記画像形成部から搬入された用紙のトナー像を前記用紙上に定着する定着装置と、を備える画像形成装置であって
前記一対の定着部材を用紙搬送方向と直交する幅方向に揺動させる揺動手段と、
前記ニップを前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜させる傾斜手段と、
前記用紙が前記ニップを通過している時に、前記揺動手段による前記用紙の揺動片寄りと前記ニップの傾斜による前記用紙の傾斜片寄りとが互い逆向きになるよう、前記揺動手段及び前記傾斜手段を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御部は、前記揺動片寄りの速度と前記傾斜片寄りの速度の差分を定着処理された用紙上にシワが発生しない程度以下に小さくすることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記制御部は、前記揺動手段による揺動の向きの切替に応じて、前記傾斜手段による傾斜の向きを切り替えることを特徴とする前記1、又は2に記載の画像形成装置。
4.前記制御部は、前記揺動手段による前記一対の定着部材の揺動速度に応じて、前記傾斜手段による前記ニップが前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜する傾斜角度を変化させることを特徴とする前記1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
5.前記制御部は、前記傾斜手段による前記ニップが前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜する傾斜角度に応じて、前記揺動手段による前記一対の定着部材の揺動速度を変化させることを特徴とする前記1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
6.前記揺動手段が前記幅方向に前記定着装置を揺動可能であることを特徴とする前記1から5までの何れか1項に記載の画像形成装置。
7.前記傾斜手段が前記幅方向に対し搬送面と平行に前記定着装置を傾斜可能であることを特徴とする前記1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
8.前記定着部材は、ローラ状の基体に耐熱性樹脂が形成されたローラであることを特徴とする前記1から7までの何れか1項に記載の画像形成装置。
9.前記定着部材の少なくとも一方は、耐熱性樹脂で成り、回動可能に配設されたエンドレスベルトであることを特徴とする前記1から7までの何れか1項に記載の画像形成装置。
本発明は、一対の定着部材を用紙搬送方向と直交する幅方向に揺動させる揺動手段と幅方向に対し搬送面と平行にニップを傾斜させる傾斜手段とを有し、用紙がニップを通過している時に、揺動手段による用紙の揺動片寄りとニップの傾斜による用紙の傾斜片寄りとが互い逆向きになり打ち消しあうよう、揺動手段及び傾斜手段を制御して、定着ムラ・用紙シワ等の問題もなく定着ローラの長寿命化を実現する画像形成装置を提供可能にする。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置Aの構成図。 本発明に係る加熱ローラ方式の定着装置30の実施形態を示す断面図。 定着装置30と装置架台部40の正面図。 定着装置30のローラ支持部38と揺動手段41の拡大断面図。 揺動手段41のA歯車と線形歯車の噛み合いの状態を示す、平面図。 画像形成装置Aの制御ブロック図。 揺動手段41により定着ローラ31等を揺動した場合の定着ローラ31の温度分布を示す、グラフ。 幅方向に対し傾斜したニップNの摩擦力で用紙Sが受ける搬送速度の成分を示す、概略図。 本発明に係る揺動手段及び傾斜手段の駆動制御におけるタイミングシークエンス。 本発明に係る他の実施形態におけるタイミングシークエンス。 一対の定着部材の少なくとも一方を回動可能に配設された耐熱性エンドレスにした定着ベルト型の定着装置の一例を示す、模式図。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
[画像形成装置]
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置Aの構成図である。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成部10、給紙装置20及び定着装置30等から構成されている。画像形成部10は、複数組の各色画像形成部10Y、10M、10C、10Kと転写部で構成されている。
画像形成装置Aの上部には、画像読取装置Bが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成するY色画像形成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成するM色画像形成部10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成するC色画像形成部10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段5Cを有する。黒(K)色の画像を形成するK色画像形成部10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段5Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像装置である。
転写部は、複数のローラにより巻回され回動可能に支持されているベルト状の中間転写体6と、一次転写手段7Y、7M、7C、7Kを有する一次転写部と、二次転写手段9を有する二次転写部とで構成される。
各色画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色のトナー像は、一次転写部の一次転写手段7Y、7M、7C、7Kにより、回動する中間転写体6上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の用紙収納部(給紙カセット)21内に収容された記録媒体(以下、用紙と称す)Sは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25A、25B、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写部の二次転写手段9に搬送され、用紙S上にカラー画像が転写される。上述のように画像形成部10によって用紙上に各色トナー像からなるカラー画像が形成される。
なお、画像形成装置Aの下部に鉛直方向に縦列配置された3段の用紙収納部21は、ほぼ同一の構成をなすものであり、同符号を付してある。また、3段の給紙手段22も、ほぼ同一の構成をなすものであり、同符号を付してある。用紙収納部21、給紙手段22を含めて給紙装置20と称す。
用紙収納部21に収容された用紙Sのサイズ及び紙種は操作部11の表示画面に表示され、任意に選択設定される。また、原稿サイズと複写倍率とによって用紙Sのサイズを自動設定する事も可能である。
画像形成部10でカラー画像が形成された用紙Sは、定着装置30に搬送される。そして、熱と圧力の作用が加えられ、用紙上のカラートナー像(あるいはトナー像)は用紙S上に定着される。
定着処理された用紙Sは、搬送ローラ対37に挟持されて搬送され、排紙搬送路に設けられた排紙ローラ27から機外に排出されて機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段9により用紙Sにカラー画像を転写した後、用紙Sを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
定着処理された用紙Sを反転排紙する場合には用紙Sは定着装置30と排紙ローラ27の中間の分岐点に配置された分岐板29の図示右側の搬送路を通過し、下方の搬送路r1(反転搬送路)に搬送された後に逆転搬送される。そして、分岐板29の左側の搬送路r2を通過して、排紙ローラ27により装置外に排出される。
なお、上記の説明では、画像形成装置Aでカラー画像を形成する場合でしたが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
[定着装置]
以下、画像形成装置Aの定着装置30を説明する。
図2は、加熱ローラ方式の定着装置30の実施形態を示す断面図である。
定着装置30は、装置架台部40で用紙搬送方向に直交する幅方向に揺動可能に支持される。
定着装置30は、一対の定着部材としての定着ローラ31及び加圧ローラ32と、定着ローラ31を加熱する加熱源33と、加圧ローラ32を加熱する加熱源34等を有する。
定着ローラ31及び加圧ローラ32は相互に圧接してニップNを形成しており、加熱源33、34は、ハロゲンランプ、誘導加熱手段等が用いられる。
定着ローラ31の周囲には、クリーニングローラ35、温度検出手段(温度センサ)TS1、及び図示しない異常温度防止用のサーモスタット等が配置されている。加圧ローラ32の周囲にも、温度検出手段(温度センサ)TS2、異常温度防止用のサーモスタット等が配置されている。
定着ローラ31は、熱伝導性基体としての芯金311、弾性層312、被覆層313等により構成されている。
温度検出手段TS1は、定着ローラ31の表面温度を検出しており、定着ローラ31の表面温度は、温度検出手段TS1の検出信号に基づき所定温度に維持されるように制御されている。ニップNに用紙Sが導入されると、用紙Sはニップで熱と圧力の作用を受ける。その結果、用紙S上のトナー像tは用紙S上に定着される。
定着ローラ31は、熱伝導性基体311、弾性層312、被覆層313から成る外径20〜70mmの円筒状部材である。円筒状の熱伝導性基体311としては、熱伝導性の良好なアルミニウム材が主として用いられ、非磁性ステンレス鋼材、耐熱性ガラス等も用いられる。熱伝導性基体311は、所要の機械的強度を有し、厚さ(肉厚)が0.8〜10mm厚のものである。
弾性層312は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の合成ゴムで形成される。さらに画像形成の高速化対応のために、上記合成ゴム中に、フィラーとしてシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末5〜30質量%を配合させて熱伝導率を向上させる方法が好ましい。混入されたフィラーは、導電性カーボンブラックと同様に、良導電性のものが好ましい。そうすることにより、弾性層312の電気抵抗(体積抵抗率)を容易に低く設定することができる。弾性層312の厚さ(肉厚)は、0.3〜3mm、好ましくは1〜3mm厚で、JIS−Aゴム硬度のゴム硬度5Hs〜30Hsである。
加圧ローラ32は、定着ローラ31と対をなす下側の円筒状部材であり、熱伝導性基体321、弾性層322、被覆層323から成る。加圧ローラ32の構成部材は、定着ローラ31の構成部材とほぼ同一の材料、特性、寸法に形成されている。
例えば、熱伝導性基体321は厚さ1〜3mmのSTKMである。弾性層322は、熱伝導性基体321の外周面に形成されたシリコーンゴム層、フッ素ゴム層、あるいはシリコーンゴムの発泡材を用いたスポンジ状のゴム層である。そして、弾性層の層厚(肉厚)は0.3〜5mmであり、ゴム硬度は30Hs〜70Hs(JIS−Aゴム硬度)である。被覆層323は、弾性層322の外側(外周面)に被覆された、離型性を有するPFA、PTFA等の耐熱性樹脂チューブである。加圧ローラ32は、30〜70mm程度の外径を有する。
加圧ローラ32は固定位置に回転可能に支持され、上側の定着ローラ31にバネの付勢力で圧接されて、定着ローラ31との間で平面状のニップNを形成している。
ニップNを通過した用紙Sは、定着ローラ31及び加圧ローラ32の外周面から分離され、搬送ローラ対37に移動する。ニップNの下流側位置する分離爪36は、定着ローラ31から分離した用紙Sを搬送ローラ対37にスムーズに案内している。
ローラ支持部38は定着ローラ31と、定着ローラに圧接してニップNを形成する加圧ローラ32とを一体的に支持しており、定着装置30の筐体381を兼ねている。
<装置架台部>
装置架台部40は、揺動手段41と傾斜手段42を有し、画像形成装置Aの本体に固設され、画像形成装置Aの本体に装着された定着装置30を支持している。
<揺動手段>
画像形成装置Aから取り外し可能な定着装置30は、図2に示すように筐体381の底部における手前側と奥側にそれぞれ2つ固設された、4つの支持軸382を有し、各支持軸382にはローラ383が回転可能に支持されている。
定着装置30は、画像形成装置Aに装着された回転ローラ383で装置架台部40の架台部材411上に載置され、架台部材411の規制部411Aで規制されて幅方向に移動可能に支持されている。換言すると、定着ローラ31及び加圧ローラ32は、装置架台部40に対し幅方向に移動可能である。
図3は、定着装置30と装置架台部40の正面図である。以下に詳しく説明する、定着ローラ31及び加圧ローラ32を支持する定着装置30を幅方向に揺動させる揺動手段と、定着装置30を幅方向に対して傾斜させる、後述で詳しく説明する傾斜手段と、を示す。
図4は、定着装置30のローラ支持部38と揺動手段41の拡大断面図(図3に示すAA断面)である。
図3、図4に示すように、A回転軸412、B回転軸413及びC回転軸414が架台部材411に固設された軸受で垂直、且つ回転可能に支持されている。
A歯車G1とB歯車G2がA回転軸412に装着され、C歯車G3とD歯車G4がB回転軸393に装着されている。そして、C回転軸414は架台部材411に固設する揺動モータM1の駆動軸であり、E歯車G5がC回転軸414に装着されている。
B歯車G2はC歯車G3と噛みあい、D歯車G4はE歯車G5と噛みあい、結果として揺動モータM1の駆動によりA歯車G1が回転するように駆動連結を構成している。
線形歯車G6は、平歯が幅方向に展開された構成であって、筐体381の底部切欠部38Cに固設されており(図5参照)、揺動手段41のA歯車G1と噛みあっている。
図5は、揺動手段のA歯車G1と線形歯車G6の噛み合い状態を示す、模式図(平面図)である。
図示の破線は最奥側に変位した筐体381及び線形歯車G6の状態を示し、実線は最手前側に変位した状態を示す。L1は、定着装置30の筐体381、つまり定着ローラ31と加圧ローラ32が揺動する揺動幅(最手前側から最奥側までの距離)を示す。
ローラ支持部38としての筐体381は、揺動モータM1の駆動により図4の矢印a、あるいは矢印bに示すように幅方向に揺動幅L1の範囲で揺動可能である。換言すると、筐体381に一体的に支持される一対の定着部材としての定着ローラ31と加圧ローラ32は、揺動モータM1の駆動によって揺動幅L1の範囲内で幅方向に揺動可能である。一方、用紙Sは画像形成装置Aの幅方向における所定位置を搬送される。
従って、繰り返し搬入される用紙Sの位置は揺動幅L1の範囲で変動するために、用紙側端部による定着ローラの摩耗は一箇所に集中せず分散され、一対の定着部材としての定着ローラ等の長寿命化を可能にする。
図示の第1位置センサPS1は、筐体381が最手前側位置に移動したか否かを検出する手段であり、第2位置センサPS2は、筐体381が最奥位置に移動したか否かを検出する手段である。第1位置センサPS1および第2位置センサPS2は、筐体381の底部にある検出孔381Wがそれぞれの検出位置に到達すると、検出信号をONからOFFに切り替えるものである。L2は揺動幅L1と実質等しく、第1位置センサPS1の検知位置と第2位置センサPS2の検知位置との距離を示す。
図2及び図4に示すように、加熱源33(34)は定着装置30の筐体381にネジ止めされた一対の加熱源支持部材386(奥側は非図示)で支持されている。
加熱源支持部材386内には、非図示のリード線と、加熱源の凹型端子と接触する凸型端子387とを有しており、加熱源33及び加熱源34に電力が供給される。
定着ローラ31の温度分布は、加熱源の各部から定着ローラ31の各部に供給される熱量の分布とニップNで定着ローラ31の各部から用紙Sに奪われる熱量の分布によって、主に決定される。従って、加熱源33から定着ローラ31に供給される加熱源の放出熱量分布は鋭意検討が為された上で決定されたものである。
図7は、揺動手段41で定着ローラ31等を揺動した場合の定着ローラ31の温度分布を示す、グラフである。図7の下方には、用紙Sが占める位置Lsと、加熱源33が占める位置Lh、及び定着ローラ31が占める位置Lr、及びそれの位置関係を示す、概略図である。
Lsは、用紙Sが占める幅方向の位置を示す。Lrf、Lrrは定着ローラ31が占める幅方向の位置を示す。実線のLrfは定着ローラ31が最手前側に揺動した時に占める位置を示し、破線のLrrは最奥側に揺動した時に占める位置を示す。
Lhf、Lhrは加熱源33が占める幅方向の位置を示す。実線のLhfは定着ローラ31が最手前側に揺動した時に加熱源33が占める位置を示し、破線のLhrは定着ローラ31が最奥側に揺動した時に加熱源33が占める位置を示す。Lhf及びLhrの斜線部は加熱源が実質的に熱を定着ローラ31に放出している領域を示す。
図7の横軸は軸方向における用紙Sに対する相対的な位置を示し、縦軸は用紙Sの位置に対応する定着ローラ31の温度を示す。
Csf、Csrは、用紙Sの連続通紙中に測定した定着ローラ31上の温度分布の一例である。実線のCsfは、定着ローラ31が最手前側に揺動した時に測定された定着ローラ31の温度分布を示す。破線のCsrは、定着ローラ31が最奥側に揺動した時に測定された定着ローラ31の温度分布を示す。一点鎖線のCscは、定着ローラ31等を揺動させない場合に測定した定着ローラ31の温度分布を示している。
Wsは用紙Sの幅を示し、Wsにおける定着ローラ31の温度偏差(最大値と最小値の差)を示す。Dcは定着ローラ31及び加圧ローラ32を揺動させない場合の温度偏差であり、Dmは定着ローラ31等を揺動させた場合の温度偏差である。
図7は以下の傾向を示す。揺動速度を遅くする、つまり、揺動距離Lの往復に要する時間が長くなると、上記の温度偏差(温度ムラ)は増大する。逆に、揺動速度を速くする、つまり揺動距離Lの往復に要する時間が短くなると、小さくなる。
例えば、0.1mm/secの揺動速度の場合、10mmの揺動距離Lを200secの揺動時間を要して往復し、その揺動時間に160枚相当の用紙が処理されることになる。その結果、定着ローラ温度の偏差は、非揺動の場合と比較し20℃近く増大し、用紙各部の加熱アンバランスによる定着ムラ(不良)等の問題が発生した。
他方、揺動速度を0.5mm/secの場合、揺動時間が40secで、その間に処理される用紙枚数は32枚になる。結果として、0.1mm/secの場合と比較し、定着ローラ温度の偏差は4℃程度に低減される。その結果、用紙各部の加熱アンバランスによる定着不良等の問題は解消される。
従って、本発明に係る実施形態では、揺動手段の揺動により定着ローラ31の温度分布における差異が定着性能に支障が生じない程度以上の揺動速度で定着ローラ31及び加圧ローラ32を揺動させるものである。
また、用紙Sが厚くなると、同一揺動速度にも拘わらず定着ローラ上に発生する温度偏差が大きくなる。従って、定着ローラ31の温度偏差を抑えるために、後述の制御部によって用紙厚に応じて揺動速度を速めるよう揺動手段の条件を切り替えるようにしてもよい。
例えば、普通紙(220g/m以下の用紙)の場合に0.5mm/secの揺動速度に設定し、厚紙(220g/m以上の用紙)の場合に1.0mm/secの揺動速度に設定する。
<傾斜手段>
ところが、前述の揺動手段による定着装置30(つまり、定着ローラ31及び加圧ローラ32)を揺動(一方の幅方向に移動)させると、ニップNで挟持されている用紙Sは幅方向に片寄りながら搬送される(揺動片寄りと仮称する)。特に、図1で示すように用紙が定着装置30(図2のニップN)と二次転写手段14の両方に挟持された場合には、定着装置側のみで揺動片寄りが生じるために、定着装置30と二次転写手段9との間に位置する用紙Sに歪みが生じる。しかも、揺動速度が大きくなると、用紙Sの歪みは大きくなり、用紙シワ、用紙折れを発生させることになる。例えば、0.1mm/sec程度以下の揺動速度では見られなかった用紙シワ、用紙折れが、0.5mm/sec相当の揺動速度になると、発生する。
本発明に係る装置架台部40の傾斜手段42は、ニップNを幅方向に対し搬送面と平行に傾斜させて、ニップNを通過する際に、揺動片寄りの方向とは逆方向に用紙Sに幅方向に片寄り搬送(仮称、傾斜片寄り)を行うものである。
次に、用紙Sの幅方向に対するニップNが交差する傾斜角度DAとニップNにより搬送される用紙Sの搬送方向との関係について説明する。
図8は、ニップNの摩擦力で用紙Sが受ける搬送速度の成分を示す、概略図である。
ここでは傾斜手段42によってニップNが幅方向に対して傾斜角度DAで交差している。VsはニップNによる用紙Sの搬送速度の搬送方向成分で、Vaは用紙Sの搬送速度の幅方向成分であり、用紙Sの傾斜片寄り速度と仮称する。用紙Sが定着装置30を通過する搬送速度はVsであるから、用紙Sの幅方向への移動速度、つまり傾斜片寄り速度Vaと傾斜角度DAとの間に次の式1が成り立つ。
DA=arctan(Va/Vs)・・・式1
後述の制御部は、揺動片寄りと傾斜片寄りとが逆向きで、且つ実質的に用紙シワ等が発生しない相当量になるよう、揺動手段41と傾斜手段42を制御している。
揺動手段41による揺動片寄り速度、つまり揺動速度Vnに対し、ニップNの傾斜による傾斜片寄り速度を−Vaとすると、用紙Sの実効的な揺動速度Venは次の式2のようになる。
Ven=Vn−Va・・・式2
Ven=0のとき、揺動手段41による揺動速度Vnと傾斜手段による片寄り速度Vaが完全に相殺され(完全に打ち消し合い)、定着装置30及び二次転写手段9に挟持された用紙Sの歪みは完全に解消される。つまり、揺動手段41によって定着ローラ等を0.5mm/sec以上の揺動速度Vnで用紙Sを移動しても、揺動速度Vnに応じて傾斜角度αが設定されるように傾斜手段42の傾斜モータM2に制御することによって、用紙シワ、用紙折れの問題は解消される。
Ven=0のとき、式1及び式2から下記式3が成立する。
DA=arctan(−Vn/Vs)・・・式3
但し、Venは必ずしも零である必要はなく、定着装置30と二次転写手段9の間に位置する用紙面に生じる歪が用紙シワ、用紙折れが生じない程度に低減されるように、傾斜手段42の作動条件を設定すればよい。実用的には、傾斜手段42の作動条件は具体的な実施形態を考慮して設定されるものである。
例えば、普通紙(220g/m以下の用紙)で0.5mm/secの揺動速度の場合に、傾斜角度は0.13°になり、厚紙(220g/m以上の用紙)で1.0mm/secの揺動速度の場合に、傾斜角度は0.26°になる。従って、傾斜モータM2の回転駆動で架台部材411の手前を用紙搬送方向に変位させる変位量は、回動軸423の支点と雌ネジFS1との距離を400mmとすると、0.5mm/secの揺動速度の場合に0.9mm相当になり、1.0mm/secの揺動速度の場合に1.8mm相当になる。
つぎに、傾斜手段42の構成について図2、3を用いて以下に詳しく説明する。
傾斜手段42は、定着装置30を支持する架台部材411を奥側の支点にして中心にして水平に回動して、定着装置30のニップNを幅方向に対して傾斜させ、ニップNの傾斜によって用紙Sを幅方向に移動させる、つまり、用紙搬送の片寄りを形成する。
図2に示すように、傾斜手段42は、画像形成装置Aの本体に固設されて架台部材411を下方で支持する支持基板421と、支持基板421の中央の奥に固設された回動軸423を有している。回動軸423の先頭部423Aには、架台部材411の中央の奧側に設けられた開孔411Cが挿入されている。揺動手段41及び架台部材411に装着された定着装置30は、奧側を支点に手前側が水平に回動できるように支持されている。
図3を参照して以下説明する。図3の右部に示すように傾斜手段42の手前側の支持基板421に、定着装置30の手前側を用紙搬送方向に変位する傾斜モータM2が固設されている。傾斜モータM2の出力軸422には雄ネジが形成されている。そして、架台部材411には雌ネジFS1が固設されており、雌ネジFS1に傾斜モータM2の出力軸422の雄ネジが回転挿入されている。従って、傾斜モータM2の回転駆動に応じ架台部材411の手前を用紙搬送方向の上流側へ、あるいは下流側へと任意に変位させることが可能である。
また、傾斜モータM2はステッピングモータと歯車群で構成された減速駆動機構で構成されており、幅方向に対する定着装置30の傾斜角を高精度で任意に変更可能である。
支持基板421に固設されたマイクロスイッチMS1は、変位する架台部材411が用紙搬送方向の基準位置にあるか否かを検出する検知手段である。作動片424が上流側に変位する架台部材411の規制部411Aに押されてマイクロスイッチMS1を作動する。この作動点が、架台部材411の基準位置、つまり変位する架台部材411のホームポジションとなる。ここでは、架台部材の手前側が最も上流側に変位した位置をホームポジションとしている。
以上のように、定着ローラ31と加圧ローラ32で形成されたニップNが幅方向に対して交差する傾斜角度は、傾斜モータM2のパルス駆動によって任意に設定可能である。
[制御ブロック構成]
図6は、画像形成装置Aの制御ブロック図である。
画像形成装置Aの制御関係は、制御部101、プリンタ部102、画像処理部103、操作表示部105、記憶部104、送受信部106、プリントコントローラ部107等により構成される。各部はバス110により接続されている。また、バス110を介して画像形成装置Aの上部の設置された画像読取装置Bとも通信している。
制御部101は、CPU、ROM、RAM等により構成される。制御部101のCPUは、操作表示部105の操作により、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って画像形成装置A各部の動作を集中制御する。
操作表示部105は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部101から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部101に出力する。
画像読取装置Bは、原稿をR、G、Bのアナログ信号として読み取り、アナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換してR、G、Bの画像データを生成する。その後に画像データをバス経由で画像形成装置Aの画像処理部103に出力する。
画像処理部103は、画像読取装置Bから入力したR、G、Bの画像データをプリントエンジン部101で処理可能なY、M、C、K色の画像データに変換させる。更に、プリントエンジン部101の出力特性に合わせてγ補正処理を行い、あるいは誤拡散方法等の2値化処理を行い、Y、M、C、K色の印刷データを生成する。そして、印刷データをプリントエンジン部101に出力する。
送受信部106は、ネットワーク上のパソコンから印刷ジョブが受信されると、受信された印刷ジョブをプリントコントローラ部107に転送する。印刷ジョブは印刷処理に関する処理情報と印刷データ(ファイル)で構成されている。
プリントコントローラ部107は、印刷ジョブの内容に基づきY、M、C、K色の画像データであるところの印刷データを生成し、処理情報と対応してプリントエンジン部101へ出力する。
プリントエンジン部101は、画像処理部103及びプリンタコントーラ部107から入力された画像データを画像メモリ上に展開し、順次走査して各画像形成部10Y、10M、10C、10Kで中間転写体上にカラー画像を形成する。その後に中間転写体上のカラー画像を用紙上に転写し、用紙を定着装置30で定着処理し画像形成装置Aから出力する。
制御部101は、温度検出手段TS1、TS2で検出された温度に基づき定着加熱駆動部109を制御して加熱源33、34を点滅させて、定着装置30の定着ローラ31及び加圧ローラ32の温度を各所定温度に制御する。
<本発明に係る定着装置の揺動速度Vn及びニップの傾斜角度DAの制御>
モータ駆動部108は、一対の定着部材としての定着ローラ等を幅方向に所定速度で移動させるために揺動モータM1を所定速度で駆動する回路と、幅方向に対するニップNの傾斜角度DAを所定値に設定するために傾斜モータM2の出力軸422を駆動する回路と、第1位置センサPS1及び第2位置センサPS2の信号とマイクロスイッチMS1の信号が入力される入力回路を有する。
制御部101は、ROMに記憶された処理プログラミングに基づき、定着ローラ31等の揺動による用紙Sの揺動速度とニップNの傾斜によって付与される用紙Sの片寄り速度とが互いに逆向きで打ち消し合うよう、揺動手段41及び傾斜手段42(傾斜モータM2の駆動)を制御する。その結果、定着ローラ31等の高い揺動速度での揺動にも拘わらず、用紙Sの実効的な揺動速度Venは大幅に低減され、用紙シワ等の問題は解消される。
例えば、制御部101は、揺動モータM1を駆動させて定着ローラ31等を所定の揺動速度プロファイルで幅方向に揺動させ、更に揺動速度に対応して傾斜モータM2を作動させてニップNの傾斜角度DAを形成するように制御する。
あるいは、制御部101は、所定の処理プログラミングに基づきに傾斜手段42の傾斜モータM2を作動制御してニップの傾斜角度DAを所定の角度プロファイルで切替え、ニップの傾斜角度DAに応じて定着ローラ31等の揺動速度(揺動の向き)を切り替えるよう、揺動モータM1の駆動を制御する。
あるいは、制御部101は、揺動モータM1を駆動させる揺動駆動プロファイルと、傾斜モータM2を駆動させる傾斜駆動プロファイルとを対応づけて記憶された処理プログラミングに基づき、定着ローラ31等の揺動による揺動片寄り速度とニップNの傾斜による傾斜片寄り速度とが互いに逆向きで打ち消し合うよう、揺動モータM1及び傾斜モータM2の駆動を制御する。
本発明に係る画像形成装置Aは、用紙Sに対し定着ローラ31及び加圧ローラ32を幅方向に揺動させて用紙端部による定着ローラ31等に対する局部的な繰り返し摩耗を防止して定着ローラ31等の長寿命を実現する。そして、揺動速度を速くして用紙各部に供給される熱量バランスを良好に維持して、定着ムラ及び定着不良もなく優れた定着性能を有する。更に、揺動速度に応じてニップ傾斜角度を変更して幅方向における用紙の揺動片寄りをニップ傾斜による用紙の傾斜片寄りで相殺して、用紙シワ及び用紙折れ等もなく安定した用紙搬送性能を有する。
図9は、揺動手段及び傾斜手段の駆動制御に関するタイミングシークエンスである。横軸は時間を示す。縦軸は、定着装置30等の揺動位置Lと、定着装置30の揺動速度Vnと、定着装置30(ニップN)の幅方向に対する傾斜角度DAと、傾斜モータM2の回転速度Vmを示す。
制御部101は、T1の周期で揺動モータM1を正転、逆回転で交互に繰り返して、定着ローラ31及び加圧ローラ32、すなわち定着装置30をL1の範囲内で揺動している。
図9のLは、揺動モータM1の駆動で揺動される定着ローラ31等の揺動位置であり、−L1/2から+L1/2までの範囲で変化する。また、図示のプラス記号は基準位置に対する奥側(図1の紙面上での奧側)への揺動位置を示し、マイナス記号は手前側への揺動位置を示す。
図9のVnは、揺動モータM1の駆動で揺動される定着ローラ31等の揺動速度で、図示のように+Vn1の揺動速度で奥側に移動し、−Vn1の揺動速度で手前側に移動している。
図9の揺動速度Vnのプロファイルに示すように、制御部101は、揺動モータM1の駆動を制御してT2の時間を掛けて連続的に揺動の向きを切り替えている。T2の切替時間内では、揺動速度VnはV1より低くなるが、T2は定着ローラ31の温度ムラによる定着ムラが生じない程度に短い時間が適宜選択されている。
図9のDAは、定着装置30のニップNが幅方向に対して交差して傾斜角度であり、傾斜モータM2の駆動によって+αから−αの範囲で変化する。そして、Vnのプロファイルに対応して図示のようにプロファイルを示す。+は、傾斜片寄りの方向(向き)が手前側であること示し、−は傾斜片寄りの方向(向き)が奧側であること示す。
図9のVmは、傾斜モータM2の出力軸422の回転速度である。この回転速度の時間積分である出力軸422の回転量が傾斜角度DAに対応し、Vmは図示のようなプロファイルを示す。
図9の実施形態のように揺動速度を連続に切り替えることによって、揺動の向き及び傾斜の向きの切替時にも用紙Sをニップに通過させることが可能であり、画像形成装置Aの高い用紙処理能力が維持できる特長を有している。
制御部101は、第1位置センサPS1及び第2位置センサPS2の信号に基づき、揺動モータM1の回転方向を+V1から−V1に、あるいはその逆に切り替え、定着装置30の傾斜角度DAを+αから−αに、あるいはその逆に切り替えるように揺動モータM1及び傾斜モータの駆動を制御してもよい。
図10は、定着装置30の揺動速度の向き及び傾斜角度の方向を瞬時に切り替える、本発明に係る他の実施形態におけるタイミングシークエンスである。T2の切替時間が存在しない点のみが、図9と異なる。
この実施形態では、揺動の向き及び傾斜の向きを切り替える時と、用紙Sのニップ通過時とが重ならないように、用紙Sのニップ通過タイミング、あるいは揺動の向き等の切替タイミングを延期させるような複雑な処理プログラミングを用いて画像形成装置Aの高い用紙処理能力を維持可能にする。
なお、『揺動手段が所定の揺動速度プロファイルで定着装置30を揺動させる機械的な機構で構成され、制御部が揺動手段による定着装置30の揺動速度に対応して幅方向に対する定着装置30(ニップN)の傾斜角度を調整するよう傾斜手段を制御する』画像形成装置は、本発明に係る実施形態で、本発明の対象範囲である。
また、『傾斜手段が所定プロファイルでニップNの傾斜角度を変動させる機械的な機構で構成され、制御部が傾斜手段によるニップ傾斜角の変動に応じて定着装置30の幅方向における揺動速度を調整するよう揺動手段を制御する』画像形成装置も、本発明に係る実施形態で、本発明の対象範囲である。
上述の揺動制御では定着装置30、又は画像形成装置Aの動作時間に応じて定着ローラ31と加圧ローラ32の揺動位置を変位させているが、用紙Sの処理枚数、又は処理される用紙Sの長さに応じて定着ローラ31と加圧ローラ32の揺動位置を変位させるようにしてもよい。
本発明に係る上記の実施形態は、揺動手段41と傾斜手段42を有する装置架台部40を画像形成装置Aに固設し、画像形成装置Aの固設された装置架台部40に定着装置30を装着している。交換ユニットの部品数が少なくなり、コスト面で優れる。
本発明に係る実施形態は、揺動手段41及び傾斜手段42を有する装置架台部40を定着装置30と一体にして画像形成装置Aに装着させるような形態であってもよい。
上記の本発明に係る実施形態では、定着ローラ及び加圧ローラを支持するローラ支持部38が定着装置30の筐体381であり、筐体381を幅方向に揺動可能にしている。なお、ローラ支持部38を定着装置の筐体381と別体にして、ローラ支持部38を筐体381に対して幅方向に揺動可能にする形態でもよく、この実施形態も本発明に係る範囲である。
なお、本発明に係る上記の実施形態では、一対の定着部材として定着ローラ31と加圧ローラ32が用いられているが、これに限定されるものではなく、一対の定着部材の少なくとも一方を回動可能に配設されたエンドレスベルトに置換してもよい。
図11は、一対の定着部材を回動可能に配設された耐熱性エンドレスにしたベルト型の定着装置の一例を示す、模式図である。
図11(a)は、一対の定着部材の一方が加圧ローラ32に圧接する定着ベルト611である形態である。
定着ベルト部61は、加圧ローラ32に圧接する弾性ローラ612と、定着ベルト611を伝導加熱する加熱ローラ613と、加熱ローラ613と弾性ローラ612とで張架・支持された定着ベルト611で構成されている。定着ベルト611は、加熱ローラ613、あるいは弾性ローラ612の駆動により矢印方向に回動可能である。
定着ベルト611は拡大図に示すようにポリイミド樹脂等の耐熱性エンドレスベルト611Aと、耐熱性エンドレスベルト611A上に被覆されたシリコンゴム等の耐熱性弾性層611Bと、耐熱性弾性層611B上に形成されたPFA等の最外層611Cを有する。
弾性ローラ612は、芯金であるローラ軸612Aと、ローラ軸612Aの芯金上に発泡シリコンゴム等が被覆された耐熱性弾性層612Bと、耐熱性弾性層612Bに比較して高硬度のシリコンゴムの表面層612Cで構成されている。弾性ローラ612の内部には加熱源はなく、加熱ローラ613の内部に定着ベルトを加熱する加熱源33を有している。
一対の定着部材の他方は加圧ローラ32であり、図2の定着装置の場合に準ずるために説明を省略する。
加熱ローラ613で加熱された定着ベルト611は、互いに圧接する加圧ローラ32と弾性ローラ612とで形成されたニップで搬入された用紙Sに圧接する。
画像形成部から搬入された用紙Sはニップに案内され、熱と圧力の作用によりトナー像が用紙上に定着される。
図11(b)は、一対の定着部材の一方が定着ローラ31に圧接する加圧ベルト621である形態である。定着ローラ31は、図2の定着装置の場合に準ずるために説明を省略する。
加圧ベルト部62は、定着ローラ31に圧接する弾性ローラ622と、加圧ベルト621を伝導加熱する加熱ローラ623と、加熱ローラ623と弾性ローラ622とで張架・支持された加圧ベルト621とで構成されている。加圧ベルト611は、加熱ローラ623、あるいは弾性ローラ622の駆動により矢印方向に回動可能である。
加圧ベルト621は拡大図に示すようにポリイミド樹脂等の耐熱性エンドレスベルト621Aと、耐熱性エンドレスベルト621Aに被覆されたシリコンゴム等の耐熱性弾性層621Bと、耐熱性弾性層621B上に形成されたPFA等の低表面エネルギー樹脂の最外層621Cを有する。
本発明に係る図11(a)及び(b)の定着装置30は、一対の定着部材を幅方向に揺動する非図示の揺動手段41と、ニップを幅方向に対し傾斜する非図示の傾斜手段41を非図示の装置架台部40に備えており、一対の定着部材61、32(又は31、62)は幅方向に揺動可能で、幅方向に対して傾斜可能である。
本発明に係る上記のベルト型の定着装置を用いた画像形成装置Aは、用紙がニップを通過している時に、揺動手段による用紙の揺動片寄りとニップの傾斜による用紙の傾斜片寄りとが互い逆向きになるよう、揺動手段41と傾斜手段42を制御する。その結果、定着ムラ及び定着不良もなく優れた定着性能と用紙シワ及び用紙折れ等もなく安定した用紙搬送性能とを備え、一対の定着部材を用紙Sに対し幅方向に揺動させて用紙端部による定着部材に対する局部的な繰り返し摩耗を防止して定着部材の長寿命化を実現可能にする。
10 画像形成部
30 定着装置
31 定着ローラ(一対の定着部材の一方)
32 加圧ローラ(一対の定着部材の他方)
33、34 加熱源
38 ローラ支持部
381 筐体
386 加熱源支持部材
40 装置架台部
41 揺動手段
42 傾斜手段
611 定着ベルト(一対の定着部材の一方)
621 加圧ベルト(一対の定着部材の他方)
101 制御部
108 モータ駆動部
A 画像形成装置
S 用紙
N ニップ
M1 揺動モータ
M2 傾斜モータ

Claims (9)

  1. 用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、
    相互に圧接してニップを形成する一対の定着部材を有し、前記ニップで前記画像形成部から搬入された用紙のトナー像を前記用紙上に定着する定着装置と、を備える画像形成装置であって
    前記一対の定着部材を用紙搬送方向と直交する幅方向に揺動させる揺動手段と、
    前記ニップを前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜させる傾斜手段と、
    前記用紙が前記ニップを通過している時に、前記揺動手段による前記用紙の揺動片寄りと前記ニップの傾斜による前記用紙の傾斜片寄りとが互い逆向きになるよう、前記揺動手段及び前記傾斜手段を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記揺動片寄りの速度と前記傾斜片寄りの速度の差分を定着処理された用紙上にシワが発生しない程度以下に小さくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記揺動手段による揺動の向きの切替に応じて、前記傾斜手段による傾斜の向きを切り替えることを特徴とする請求項1、又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記揺動手段による前記一対の定着部材の揺動速度に応じて、前記傾斜手段による前記ニップが前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜する傾斜角度を変化させることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記傾斜手段による前記ニップが前記幅方向に対し搬送面と平行に傾斜する傾斜角度に応じて、前記揺動手段による前記一対の定着部材の揺動速度を変化させることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記揺動手段が前記幅方向に前記定着装置を揺動可能であることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記傾斜手段が前記幅方向に対し搬送面と平行に前記定着装置を傾斜可能であることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着部材は、ローラ状の基体に耐熱性樹脂が形成されたローラであることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部材の少なくとも一方は、耐熱性樹脂で成り、回動可能に配設されたエンドレスベルトであることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の画像形成装置。
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