JP5211996B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は発光装置に関するものであり、特に大電流用途に適したものである。
近年、LEDの発光効率の向上に伴い、一般照明用の光源にLEDを適用することが期待されている。一般照明用途では、高い発光効率だけでなく、明るさが求められるため、1素子あたりの光出力をできるだけ高めることが要求され、1A以上の大電流での駆動が必要となる。
駆動電流を増加させるうえで基本となる手法は、素子の大型化である。大型のLEDを1A以上の大電流で駆動する場合に問題となるのが、駆動電圧の上昇であり、これを大幅に下げることが必要となる。駆動電圧上昇の原因は、素子の面方向への電流拡散距離が増大し、その電流拡散による電圧降下が増大してしまうことである。この電圧降下による電力は熱となって消費されるため、素子の性能を著しく低下させる原因となる。また、素子面内での発光強度のばらつきが生じることも問題である。これは、発光層に注入される電流の面内密度に偏りが生じるためで、著しく電流密度の高い領域を生じさせ、素子の信頼性を低下させる原因となる。これらの問題を解決するため、現状では、電極を配線状に形成して効率的に基板面方向へ電流拡散させる方法などがとられている。
また、素子を大型化すると光取り出し効率が悪化するため、これを改善する必要がある。たとえば特許文献1には、GaN基板の裏面を加工してテーパー状の凹部を設けることで、側面からの光取り出し効率を向上できることが記載されている。
一方で、特許文献2には、GaN基板上に半導体層が積層され、GaN基板裏面にn電極、半導体層表面にp電極が形成され、n電極、p電極が高反射な金属からなり、側面から光を取り出す構造の発光素子が記載されている。
特開2005−19608 特開2003−86843
しかし、電極を配線状に形成すると、大電流通電では配線抵抗に起因する駆動電圧の増加が無視できないという問題があった。また、配線断面における電流密度が高くなるため、エレクトロマイグレーションによる変形などを生じさせる可能性があり、素子の信頼性の面で問題があった。
また、特許文献2に記載の発光素子では、p電極、n電極の面積を広くとることができるため、基板面方向にある程度電流を拡散させることができるが、p電極、n電極の抵抗が十分に低くないため、基板面方向における電流密度の分布に偏りが大きく、発光効率や信頼性の面で問題が生じる可能性があった。また、p電極、n電極の面積を広くとると、光取り出し効率が悪化してしまうという問題もあった。
そこで本発明の目的は、駆動電圧が抑制され、信頼性の向上した発光素子を実現することである。
第1の発明は、発光素子と、凹部を有したマウントと、を備えた発光装置において、発光素子は、導電性で発光波長に対して透明な基板の表面上に、半導体層が積層され、半導体層表面に第1電極、基板裏面に第2電極を有し、第1電極および第2電極が発光波長の光を透過しない発光素子であって、基板裏面は、基板主面に平行な平行面と、基板裏面のある一端において基板側面に向かって傾斜したテーパー面と、を有する形状であり、テーパー面に第2電極が形成されていて、第1電極と、テーパー面に形成された第2電極とが、接合用電極層を介して前記マウントの凹部側面に接するように、マウントにダイボンディングされていて、発光素子のテーパー面側とは反対側の側面は、基板主面に垂直かつ光取り出し面であり、第1電極と接合用電極層との一体構造および第2電極と接合用電極層との一体構造の最遠距離間の抵抗は、いずれも0.1Ω以下である、ことを特徴とする発光装置である。
ここで最遠距離間の抵抗とは、基板面方向における第1電極または第2電極の長さが最も長い方向での、第1電極または第2電極の抵抗である。たとえば発光素子の平面形状が矩形であり、そのほぼ全面にp電極またはn電極が形成されている場合は、矩形の対角線方向における抵抗であり、特に平面形状が、長辺が短辺に比べて十分に長い長方形であれば、長方形の長辺方向の抵抗に略一致する。また、最遠距離間の抵抗は、必ずしも第1電極または第2電極単体での抵抗である必要はなく、第1電極または第2電極がはんだ層などを介して電流供給体と一体となっている場合には、第1電極または第2電極とはんだ層とが一体となった状態、もしくは、第1電極または第2電極と電流供給体とが一体となった状態での最遠距離間の抵抗についても、本発明にいう第1電極、第2電極の最遠距離間の抵抗に含まれるものである。
また、第2電極を有する基板裏面には、基板裏面がテーパー形状に加工されている場合にはテーパー面をも含むものとする。また、第1電極、第2電極とは、第1電極をp電極とする場合は、第2電極はn電極であることを意味し、第1電極をn電極とする場合は、第2電極はp電極であることを意味する。
半導体材料には従来より発光素子に用いられている材料を用いることができ、たとえばIII −V族半導体や、II−VI 族半導体などである。紫外〜緑色の発光素子の材料としては、III −V族半導体のうちV族元素を窒素とするIII 族窒化物半導体が一般的である。III 族窒化物半導体は、GaN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなど、一般式Alx Gay In1-x-y N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表されるものである。n型不純物としては、Siなどを用い、p型不純物としてはMgなどを用いる。
この第1の発明の発光素子は、側面を光取り出し面として動作させるものである。したがって、基板面に垂直な方向の反射率は高いことが望ましい。反射率を高めるために、第1電極および第2電極を高反射な金属により形成するのがよい。高反射な金属は、たとえばAl、Ag、Agを主成分とする合金、などである。他にも、SiO2 とTiO2 の多層膜などによるDBR構造を形成することにより、基板面に垂直な方向の反射率を高めてもよい。また、電流を基板面方向に効率的に拡散させるために、第1電極、第2電極の面積はなるべく広くとることが望ましく、第1電極については半導体層表面の50%以上、第2電極については基板裏面の50%以上を覆うようにするのが望ましい。
また、p電極とn電極の最遠距離間の抵抗は等しいことが望ましい。基板面方向における電流密度分布の偏りがより少なくなるからである。
導電性で発光波長に対して透明な基板には、半導体材料としてIII 族窒化物半導体を用いる場合には、GaN基板などのIII 族窒化物半導体基板や、SiC基板などを用いることができる。また、半導体材料としてAlGaInP系材料を用いる場合には、GaP基板などを用いることができ、AlGaInAs系材料を用いる場合には、GaAs基板などを用いることができる。
ダイボンディングは、はんだやバンプを介して電流供給体に接続するものであってもよいし、電流供給体に圧着するものであってもよい。
テーパー面の角度は、20〜70度の範囲であることが望ましい。この範囲であると、より光取り出し効率が向上するためである。
このようなテーパー面を有する形状は、機械的な加工やドライエッチング、ウェットエッチングなどによって形成することができる。
第2の発明は、第1の発明において、第1電極および第2電極の最遠距離間の抵抗は、0.01Ω以下であることを特徴とする
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、第1電極および第2電極は、高反射な金属からなることを特徴とする
第4の発明は、第1の発明から第3の発明において、第1電極は半導体層表面の50%以上を覆うように形成され、第2電極は基板裏面の50%以上を覆うように形成されていることを特徴とする
第5の発明は、第1の発明から第4の発明において、半導体層は、III 族窒化物半導体からなることを特徴とする
第6の発明は、第1の発明から第5の発明において、基板は、III 族窒化物半導体基板であることを特徴とする
III 族窒化物半導体基板はc面基板であってもよいし、m面やa面などの非極性面を主面とする基板であってもよい。また、不純物がドープされたn型、またはp型の基板であってもよい
第7の発明は、第6の発明において、GaN基板であることを特徴とする
第8の発明は、第1の発明から第7の発明において、発光素子の面積は0.25mm2 以上であることを特徴とする。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明において、発光素子の平面形状は、矩形であることを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、発光素子の長辺は、500μm以上であることを特徴とする。
第1の発明は、第1電極、第2電極による反射によって側面側から光を取り出す発光素子である。この第1の発明では、第1電極と第2電極の発光素子の最遠距離間の抵抗を1Ω以下としているため、基板面方向における電流密度分布の偏りが減少し、理想的に電流を拡散させることができる。その結果、電流の集中が抑制され、マイグレーションなどの不良発生が減少し、素子の信頼性を向上させることができる。また、p電極とn電極の最遠距離間の抵抗をともに0.1Ω以下としているため、電流拡散のために発生する電圧降下を抑えることができ、駆動電圧を低減することができる。また第1電極および第2電極の発光素子の最遠距離間の抵抗を0.1Ω以下とすると、基板面方向における電流密度分布の偏りがより少なくなるので、素子の信頼性がさらに向上し、駆動電圧もより低減することができる。
特に第2の発明のように、第1電極および第2電極の発光素子の最遠距離間の抵抗を0.01Ω以下とすると、基板面方向における電流密度分布の偏りをさらに少なくすることができる。
また、第3の発明のように、p電極およびn電極が高反射な金属であると、側面からの光取り出し効率をより向上させることができる。
また、第4の発明のように、第1電極、第2電極を面方向に広く形成することで、基板面方向における電流密度分布の偏りを少なくすることができる。
また、第5の発明のように、本発明は半導体層をIII 族窒化物半導体とする発光素子に適用することができる。
また第6の発明のように、基板としてIII 族窒化物半導体基板を用いることができ、特に第7の発明のようにGaN基板を用いることができる。
また第8の発明のように、本発明は面積が0.25mm2 以上の大型の発光素子に適用すると、電流密度分布を均一にする効果が高くて望ましい。
また、第9の発明のように、本発明は平面形状が矩形の発光素子に適用することができ、特に第10の発明のように長辺の長さが500μm以上の大型の発光素子に適用すると、電流密度分布を均一にする効果が高くて望ましい。
また、本発明のように、基板裏面をテーパー形状にすることで、光取り出し効率をより向上させることができる。これは、上下に電極を設けた構造では側面側から光を取り出す必要があるからであり、テーパー形状とすることで側面方向へ光を反射させることができ、光取り出し効率が向上する。
また、本発明によると、発光素子のテーパー面側とは反対側の側面が上方になるようマウントに実装することができ、上方に効率的に光を放射させることができる。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の発光素子1の構造について示した図である。発光素子1は、n−GaN基板10と、n−GaN基板10表面上に積層されたIII 族窒化物半導体からなる半導体層11と、半導体層11表面11aの全面にわたって形成されたp電極12と、n−GaN基板10裏面10aに形成されたn電極13と、で構成されている。また、発光素子1の平面形状は長方形であり、長辺が1000μm、短辺が300μm、面積0.3mm2 である。なお、図1(a)は短辺方向における断面を示していて、長辺方向は図1(a)において紙面垂直方向である。
半導体層11は、図1(b)に示すように、n層111、活性層112、p層113が順に積層された構造である。n層111は、GaNからなる高濃度にSiがドープされたn型コンタクト層、GaNからなるnクラッド層が順に積層された構造であり、p層113は、AlGaNからなるMgがドープされたpクラッド層、GaNからなるMgがドープされたpコンタクト層が順に積層された構造である。活性層112はGaNからなる障壁層とInGaNからなる井戸層が繰り返し積層されたMQW構造である。
n−GaN基板10の裏面10a側はテーパー形状に加工されており、そのテーパー形状は、n−GaN基板10の短辺方向の一方の側面10c側において、その側面10c方向に向かって傾斜し、長辺方向に沿ったテーパー面10bを有する形状である。テーパー面10bの傾斜角度は、n−GaN基板10に対して約60度である。n電極13は、このテーパー面10bにも形成されている。
このようなテーパー形状は、III 族窒化物半導体を異方性エッチングできる溶液によって容易に形成することができる。そのような溶液として、リン酸やピロリン酸などのリン酸類、リン酸と硫酸の混酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。たとえばリン酸を用いてn−GaN基板10裏面10aをウェットエッチングすると、n−GaN基板10に対して約60度の傾斜を有したテーパー面10bが露出する。
他にも、ドライエッチングや機械的な加工によってテーパー面10bを有した形状を形成してもよい。
p電極12およびn電極13は、膜厚300nmのAgからなる。Ag以外にも、AlやAg合金などの高反射な金属を用いることができる。また、p電極12およびn電極13は、Ti/Pt/Auなどからなるバリア層14、Auなどからなるはんだである接合用電極層15に覆われている。バリア層14と接合用電極層15を合わせた厚さは、約1μmである。このバリア層14と接合用電極層15とを合わせた状態でのp電極12、n電極13の長辺方向の抵抗(本発明における最遠距離間の抵抗に略一致する)が、双方ともに0.1Ωとなっている。
この発光素子1は、発光層であるMQW層112から放射された光をp電極12、n電極13によって反射し、テーパー面10bが形成されている側とは反対側の側面16を主たる光取り出し面として動作する。
ここで、p電極12およびn電極13の長辺方向の抵抗が、ともに1Ω以下であるため、電流を理想的に基板面方向に拡散させることができ、基板面方向における電流密度分布の偏りを少なくすることができる。そのため、電流集中が抑制され、マイグレーションなどの不良発生を抑制することができ、素子の信頼性が向上している。p電極12とn電極13の発光素子1の長辺方向の抵抗が0.1Ω以下となるようにすれば、より基板面方向における電流密度分布の偏りを少なくすることができて望ましく、0.01Ω以下であればさらに望ましい。
また、p電極12とn電極13の発光素子1の長辺方向の抵抗を1Ω以下としているため、電流拡散により生じる電圧降下を抑えることができ、大電流駆動時における駆動電圧を従来よりも低減することができる。また、n−GaN基板10裏面はテーパー面10bを有したテーパー形状に加工され、テーパー面10bにはn電極13が形成されているため、テーパー面10bによって側面16方向に反射される光量が増大し、光取り出し効率が向上している。
なお、実施例1ではテーパー面10bの角度は60度であるが、テーパー面10bのn−GaN基板10に対する角度は、20〜70度の範囲であればよい。この範囲であると、光取り出し効率をより向上できるからである。
図2〜5は、駆動電流を1Aとし、p電極、n電極の長辺方向の抵抗をさまざまに変化させた場合の長辺方向における電流密度分布および駆動電圧を、シミュレーションにより求めた結果である。なお、解析を容易にするため、発光素子1においてn−GaN基板10裏面をテーパー形状に加工しない構造の発光素子をモデルとした。
図2は、p電極、n電極の長辺方向の抵抗をともに0.7Ωとした場合の長辺方向における電流密度分布である。図2のように、長辺方向の電流密度分布は比較的均一となっていることがわかる。また、駆動電圧は3.7Vであった。これは小型のIII 族窒化物半導体発光素子と比較してそれほど大きくない範囲である。
図3は、p電極、n電極の長辺方向の抵抗をともに0.07Ωとした場合の長辺方向における電流密度分布である。図3のように、長辺方向の電流密度分布は図2の場合よりもさらに均一となっていることがわかる。また、駆動電圧は3.3Vであり、図2の場合よりも低い駆動電圧となっている。
図4は、p電極の長辺方向の抵抗を0.07Ω、n電極の長辺方向の抵抗を0.03Ωとした場合の長辺方向における電流密度分布である。図3のように、p電極、n電極の長辺方向の抵抗が双方ともに十分に低いため、p電極の長辺方向の抵抗とn電極の長辺方向の抵抗とが異なっていても、その電流密度分布への影響は少なく、図3の場合に匹敵する均一な分布が得られている。また、駆動電圧は図3の場合と同じく3.3Vであった。
図5は、p電極の長辺方向の抵抗を6.7Ω、n電極の長辺方向の抵抗を0.67Ωとした場合の長辺方向における電流密度分布である。図5のように、一方の長辺方向の抵抗が低くても、他方の長辺方向の抵抗が高いために電流密度分布に偏りが生じている。また、駆動電圧も4.8Vであり十分な低さではない。
図6は、発光素子1をサブマウント50に実装した発光装置の構造に示した図である。サブマウント50は、Siからなり、底面から上面に向かって断面積が増加する角錐台状の凹部51が形成されている。この凹部51は、Siに対して異方性エッチング可能な溶液によってウェットエッチングすることで形成した。凹部51の一方の側面51aからサブマウント50の表面にわたってp電極52が形成され、側面51aと対向する側の凹部51側面51bからサブマウント50の表面にわたってn電極53が形成されている。発光素子1は、発光素子1のp電極12側と側面51aに形成されたサブマウント50のp電極52とが接し、発光素子1のn電極13側と側面51bに形成されたサブマウント50のn電極とが接するように凹部51にはめ込まれ、実装されている。すなわち、発光素子1のp電極12とn電極13の双方が電流供給体であるサブマウント50にダイボンディングされている状態である。
発光素子1をこのように実装することで、テーパー面10b側とは反対側の側面16から上方に効率的に光を放射させることができる。
図7は、実施例2の発光素子2の構造に示した図である。この発光素子2は、n−GaN基板20表面上に、実施例1の発光素子1と同様に半導体層11と、p電極12と、n電極13と、で構成されている。実施例1の発光素子1との違いは、n−GaN基板20裏面20aの加工形状が、実施例1のn−GaN基板10の加工形状と異なることである。すなわち、n−GaN基板20裏面20aの中央部に、n−GaN基板20に対して傾斜したテーパー面20bを側面とするV字型形状の凹部21が形成されている点が異なっている。V字の頂角の位置から半導体層までの厚さdは、n−GaN基板20の厚さの30〜60%の範囲であることが望ましい。また、テーパー面20bのn−GaN基板20に対する角度θは、20〜70度の範囲が望ましい。厚さd、角度θがこの範囲であると、光取り出し効率をより向上できるからである。
この発光素子2は、実施例1の発光素子1と同様に、電流集中が抑制されているため素子の信頼性が高く、また駆動電圧が低減されている。さらに、テーパー面20bに形成されたn電極13によって光を側面方向に反射させることができるため、側面方向の光取り出し効率が向上している。
図8は、発光素子2をサブマウント60に実装した発光装置の構造に示した図である。サブマウント60は、底面から上面に向かって断面積が増加する角錐台状の凹部61が形成されていて、凹部61の底面61bは発光素子2の面積よりも広い。凹部61の底面61bからサブマウント60の側面61a、サブマウント60の上面にわたってn電極63が形成され、サブマウント50上面のn電極63とは離間した位置にp電極62が形成されている。発光素子2は、凹部61の底面61bに形成されたn電極62上に、発光素子2のn電極13側がn電極62と接続するようにダイボンディングされ、ボンディングワイヤ64a、b、cによって発光素子2のp電極12側と、サブマウント60のp電極62とが接続されている。
このように発光素子2を実装すると、発光素子2の側面から放射された光をサブマウント60の側面61aによって反射させることで、効率的に光を上方に放射させることができる。また、p電極12が複数のワイヤによってボンディングされているため、面方向に効率的に電流を拡散させることができる。
実施例では基板裏面をテーパー形状にしているが、必ずしも裏面をテーパー形状に加工する必要はない。ただし、テーパー形状に加工して側面からの光取り出し効率を向上させる方が望ましい。
また、実施例ではp電極、n電極を高反射な金属とすることで、反射率を高め、光取り出し効率を向上させているが、発光層の上部側と下部側にSiO2 とTiO2 の多層膜などによるDBR構造を形成することで反射率を高めるようにしてもよい。
また、実施例では成長基板としてn−GaN基板を用いているが、本発明はこれに限るものではなく、導電性で発光波長に対して透明な基板であればよい。たとえば、AlGaNなどのIII 族窒化物半導体基板や、SiC基板などを用いてもよい。また、半導体層はIII 族窒化物半導体である必要はなく、発光素子の材料として従来より使用されているもの、たとえばAlGaInAs系の材料や、AlGaInP系の材料、であればよい。AlGaInAs系材料を用いる場合には成長基板としてGaAs基板などを用いることができ、AlGaInP系材料を用いる場合には成長基板としてGaP基板などを用いることができる。
また、実施例では発光素子の平面形状は長方形であったが、任意の形状でよい。また、発光素子の大きさは実施例に限るものではないが、発光素子の面積が0.25mm2 以上、または発光素子の平面形状が長方形である場合にはその長辺が500μm以上であることが望ましい。このような大型の発光素子では、電流密度分布の均一性が低いため、本発明を適用することで効果的に電流密度分布の均一性を高めることができる。
本発明の発光素子は、大電流用途に適しているので、一般照明などに利用することができる。
実施例1の発光素子1の構造を示す図。 電流密度分布のシミュレーション結果を示すグラフ。 電流密度分布のシミュレーション結果を示すグラフ。 電流密度分布のシミュレーション結果を示すグラフ。 電流密度分布のシミュレーション結果を示すグラフ。 発光素子1を実装した発光装置の構造を示す図。 実施例2の発光素子2の構造を示す図。 発光素子2を実装した発光装置の構造を示す図。
10、20:n−GaN基板
11:半導体層
12:p電極
13:n電極
50、60:サブマウント

Claims (10)

  1. 発光素子と、凹部を有したマウントと、を備えた発光装置において、
    前記発光素子は、
    導電性で発光波長に対して透明な基板の表面上に、半導体層が積層され、前記半導体層表面に第1電極、前記基板裏面に第2電極を有し、前記第1電極および前記第2電極が発光波長の光を透過しない発光素子であって、
    前記基板裏面は、前記基板主面に平行な平行面と、前記基板裏面のある一端において前記基板側面に向かって傾斜したテーパー面と、を有する形状であり、前記テーパー面に前記第2電極が形成されていて、
    前記第1電極と、前記テーパー面に形成された第2電極とが、接合用電極層を介して前記マウントの前記凹部側面に接するように、前記マウントにダイボンディングされていて、
    前記発光素子の前記テーパー面側とは反対側の側面は、前記基板主面に垂直かつ光取り出し面であり、
    前記第1電極と前記接合用電極層との一体構造および前記第2電極と前記接合用電極層との一体構造の最遠距離間の抵抗は、いずれも0.1Ω以下である、
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1電極および前記第2電極の最遠距離間の抵抗は、0.01Ω以下であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置
  3. 前記第1電極および前記第2電極は、高反射な金属を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置
  4. 前記第1電極は前記半導体層表面の50%以上を覆うように形成され、前記第2電極は前記基板裏面の50%以上を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光装置
  5. 前記半導体層は、III 族窒化物半導体からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発光装置
  6. 前記基板は、III 族窒化物半導体基板であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発光装置
  7. 前記基板は、GaN基板であることを特徴とする請求項6に記載の発光装置
  8. 前記第1電極および前記第2電極の面積は、0.25mm2 以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の発光装置
  9. 前記発光素子の平面形状は、矩形であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の発光装置
  10. 前記発光素子の長辺は、500μm以上であることを特徴とする請求項9に記載の発光装置
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