JP5210503B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池に関し、特に負極に関する。
携帯電話やノートパソコン等のモバイル機器の普及により、その電力源となる二次電池の役割が重要視されている。これらの二次電池には、小型・軽量で、かつ高容量であり、充放電を繰り返しても、劣化しにくい性能が求められることから、現在はリチウムイオン二次電池が最も多く使用されている。
リチウムイオン二次電池の負極には、主として黒鉛やハードカーボン等の炭素を用いている。炭素は、充放電サイクルを良好に繰り返すことができるものの、理論容量付近まで容量向上が実現されていることから、今後、大幅な容量向上は期待出来ない。その一方で、リチウムイオン二次電池の容量向上の要求は強いことから、炭素よりも高容量すなわち高エネルギー密度を有する負極材料の検討が行われている。
リチウムイオン二次電池の負極には、高エネルギー密度で、かつ軽量という観点から金属リチウムの検討もされているが、充放電サイクルの進行にともない、充電時にリチウム表面に樹板(デンドライト)が析出し、この結晶がセパレータを貫通し、内部短絡を起こすために、寿命が短いという問題点があった。
エネルギー密度を高める材料として、組成式がLixA(Aはアルミニウムなどの元素からなる)で表されるリチウムと合金を形成するLi吸蔵物質を負極活物質として用いることが検討されている。この負極は単位体積当りのリチウムイオンの吸蔵放出量が多く、高容量である。最近では、特にSiを負極活物質として用いることが報告されている(非特許文献1)。このような負極材料を用いることによって、高容量の負極が得られるとされている。
この種のSiを用いた負極は、単位体積当りのリチウムイオンの吸蔵放出量が多く、高容量であるものの、リチウムイオンが吸蔵放出される際に電極活物質自体が膨脹収縮するために微粉化が進行し、初回充放電における不可逆容量が大きく、また充放電サイクルの寿命が短いという問題点があった。
このSiを用いた不可逆容量の低減及び充放電サイクルの寿命の改善対策として、ケイ素酸化物を活物質として用いる方法が報告されている(特許文献1)。この方法では、ケイ素酸化物を活物質として用いることにより、活物質単位重量あたりの体積膨張収縮を減らすことができるため、サイクル特性の向上が確認されたが、酸化物の導電性が低いため、集電性が低下し、不可逆容量が大きいという問題点を有していた。また、ケイ素酸化物を活物質として用いた際の集電性を向上させるために、ケイ素酸化物に鉄やチタンを添加することが報告されている(特許文献2)。しかし、これらの金属は電解液に対する耐食性や、耐酸化性が弱いために、金属を添加しただけではサイクルを繰り返すと導電性が低下してしまうという問題点を有していた。さらに不可逆容量の低減及び充放電サイクルの寿命の改善対策として、ケイ素、ケイ素酸化物に炭素材料を複合化させた粒子を活物質として用いる方法が報告されている(特許文献3)。これによりサイクル特性の向上が確認されたものの、まだ不十分である。
特開平6−325765号公報 特開平7−230800号公報 特開2004−139886号公報 ホング・リー(Hong Li)他著,「A High Capacity Nano-Si Composite Anode Material for Lithium Rechargeable Batteries」,Electrochemical and Solid-State Letters, 第2巻, 第11号,P547−549
第一の課題は、ケイ素もしくはケイ素酸化物系負極は、サイクル信頼性が不十分であることである。第二の課題は、特にケイ素酸化物を負極活物質として用いる場合に、初回充放電での充放電効率が低いことである。第三の課題は、ケイ素酸化物系負極は導電性が低く、また集電性が低いことである。
従って、本発明の課題は、集電性を向上させ、初回充放電での充放電効率が高く、かつエネルギー密度の高い良好なサイクル特性を持つ負極を備えた非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明によれば、負極活物質を形成する粒子が、ケイ素単体とFe、NiおよびTiからなる群から選択される少なくとも一種の遷移金属単体とを含む核と、該核の周辺にケイ素酸化物と、を含有し、さらにその周辺に炭素が被覆され、一体化されており、前記負極活物質中のケイ素と遷移金属の重量の合計と、炭素の重量の比をb:yで表したとき、0.5≦b/y<5であることを特徴とする非水電解質二次電池用負極が得られる。
また、本発明によれば、前記負極中のケイ素原子数と、前記遷移金属原子数の比をa:xで表したとき、2<a/x<10であることを特徴とする非水電解質二次電池用負極が得られる。
また、本発明によれば、前記負極活物質粒子中のケイ素がアモルファス構造をとることを特徴とする非水電解質二次電池用負極が得られる。
また、本発明によれば、前記負極活物質粒子の粒径が100μm以下であることを特徴とする非水電解質二次電池用負極が得られる。
活物質として作用するケイ素の周辺にケイ素酸化物、及び炭素を被覆することにより、電極活物質自体の膨脹収縮を緩和できるため、初回充放電における不可逆容量の低減、および充放電サイクル寿命の改善につながる。
また、核となるケイ素に遷移金属を含有させることにより、集電性を向上させ、なおかつ遷移金属自身は電解液に接触しないので、電解液に対する耐食性や耐酸化性を保つことが出来る。このことより、初回充放電での充放電効率が高く、かつエネルギー密度の高い良好なサイクル特性を持つ二次電池を提供できる。
本発明は、ケイ素と遷移金属を核とし、その周辺にケイ素酸化物、炭素が被覆されて一体化した活物質粒子を非水電解質二次電池の負極として用いるものである。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、負極活物質を形成する粒子の構造図を示す。負極活物質粒子5は、ケイ素単体1、遷移金属2を核とし、その周辺にケイ素酸化物3、炭素4の順にそれぞれが被覆された粒径100μm以下、望ましくは粒径20μm以下の粒子である。粒径が小さいほど、充放電におけるリチウムの出入りがしやすく、容量の低下が生じにくくなる傾向にあるためである。
ケイ素単体1は、充放電の際Liを吸蔵あるいは放出する。ケイ素は充放電時の体積変化を緩和させるため、アモルファス構造とするのが望ましい。充放電の際、ケイ素酸化物3は、SiOx(0<x≦2)で表される。遷移金属2は、ケイ素の充放電による体積膨張を抑制されるために用いられるが、単体もしくはその化合物あるいは混合物の形態をとることができる。遷移金属としては、Fe,Ni,Co,Ti,Zr,Nb,V,Ta,Mo,W,Pd,Pt,Rh,Ir,Ru,Os,Reの元素から選ばれる少なくとも1種以上の金属を用いるのが、なお望ましい。これらの遷移金属は、導電性のケイ酸化合物(M−SiO2)を形成し、そのケイ酸化合物がSiとの密着性が良好で、良好な導電性を保つことができるので、よりサイクル特性の改善が可能である。上記ケイ素原子数と、遷移金属単体もしくはその化合物中の遷移金属原子数の比をa:xで表したとき、2<a/x<10であり、望ましくは3<a/x<5である。a/x<2ではケイ素原子数不足のため初期の容量が不足し、a/x>10ではケイ素原子数過多のため、繰り返し充放電による活物質の体積膨張が生じ、容量劣化を引き起こしてしまうためである。
炭素4は、アモルファス系炭素、黒鉛系炭素のどちらを含んでも良いが、黒鉛系炭素との混合により、活物質間の伝導性改善に寄与するため、アモルファス系炭素は、アモルファス系炭素と黒鉛系炭素の混合物であればなお望ましい。上記粒子核(ケイ素、遷移金属、ケイ素酸化物)と炭素の重量比をb:yで表したとき、b/y<5であり、望ましくは0.2<b/y<4である。b/y<0.2では、含ケイ素粒子核の割合が少なすぎて、容量が炭素材料と変わらなくなってしまい、b/y>4では、含ケイ素粒子核の割合が多過ぎて、繰り返し充放電の膨張を抑制できなくなってしまうためである。
負極活物質粒子5は、以下のようにして作製する。ケイ素と金属を溶融後、単ロール等により急冷した後、粒径50μm以下に粉砕し、含酸素雰囲気下で表面酸化することにより安定化させる。アモルファス系を主成分とする炭素粉末、及びバインダを有機溶剤と混錬させてスラリーを生成し、非酸素雰囲気下で焼成する。合金粉末の形成は、溶融後、単ロール等により急冷する方法以外に、メカニカルアロイング法、ガスアトマイズ法などが挙げられる。
図2に、本発明による負極を用いた二次電池の断面図を示す。図2に示すように、金属リチウム9が負極で、活物質層10が正極となる。電池内には金属板の電池収納ケース兼集電体6、同一金属材料の封止板7、絶縁性のガスケット8、金属リチウム9が配置される。また、電極12は、活物質層10と金属箔11からなり、金属リチウム9と電極12の間にセパレータ13が配置される。
金属板の電池収納ケース兼集電体6、及び封止板7は、電解液による腐食等の反応を生じない材料であり、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス、ニッケル等である。ガスケット8は電解液による反応を生じず、かつ絶縁性の材料であり、例えばポリエチレン、ポリプロピレンのようなオレフィン系樹脂である。
活物質層10は上記の方法で生成した負極活物質粒子と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤とをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤に分散させ混練し、金属箔11の上に塗布し、高温雰囲気で乾燥することにより形成される。活物質層10中には、必要に応じて導電性を付与するため、カーボンブラックやアセチレンブラック等を混合してもよい。金属箔11は導電性の金属であり、例えばアルミニウム、銅、ステンレス、金、タングステン、モリブデン等の単体金属または合金が上げられる。また金属箔11の厚みは、強度を保てるような厚みとすることが好ましいことから、4〜100μmであることが好ましく、エネルギー密度を高めるためには、5〜30μmであることがさらに好ましい。
セパレータ13は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、フッ素樹脂等の多孔性フィルムを用いると良い。
また、電池に用いる電解液としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類、1,2−エトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン(EME)等の鎖状エーテル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等の環状エーテル類、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、プロピルニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテル、1,3−プロパンサルトン、アニソール、N−メチルピロリドン、などの非プロトン性有機溶媒を一種又は二種以上を混合して使用し、これらの有機溶媒に溶解するリチウム塩を溶解させる。リチウム塩としては、例えばLiPF6、LiAsF6、LiAlCl4、LiClO4、LiBF4、LiSbF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、Li(CF3SO22、LiN(CF3SO22、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸リチウム、LiBr、LiI、LiSCN、LiCl、イミド類などがあげられる。また、電解液に代えてポリマー電解質を用いても良い。
本発明の実施例について以下に説明する。
(実施例1)
ケイ素単体(原子数a)とニッケル単体(原子数x)を原子数比a/x=5にて混合し、アルゴン雰囲気下、1700℃にて溶融、急冷させて合金粉末を形成した後、粒径50μm以下に粉砕し、大気中に24時間放置し安定化させた。上記合金粉末(重量b)とアモルファス系炭素(重量y)をb/y=1.5の割合で、ポリイミド系バインダ、及びエタノールと共に混錬させ、窒素雰囲気下、900℃にて焼成した後、最大粒径20μm以下となるよう粉砕処理を行った。このようにして生成した複合粒子を用いて、以下のようにして負極活物質を作製した。
活物質層10は負極活物質粒子90wt%、バインダとしてポリフッ化ビニリデン10wt%、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドンを混合した電極材を銅箔の上に成形し、125℃で乾燥した。この活物質層10/銅箔シートをφ12mmに打ち抜き、外寸φ21mm、内寸φ20mmの電池収納ケース内に配置した。負極活物質層10上に電解液を注液し、その上にセパレータ13、金属リチウム9の順に積層し、最後にガスケット8をはさみ、封止板7を載せてかしめることによりコイン型電池を作製した。なお電解液には、エチレンカーボネート(EC)と、ジエチルカーボネート(DEC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)との3:5:2の混合溶媒に1mol/lのLiPF6を溶解したものを用いた。
この電池を充放電電流1mAとして、電圧2.0Vから0Vの範囲における充放電サイクル試験を実施した。
(実施例2)
ニッケル単体の代わりに鉄単体を用いて負極活物質粒子を作製した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例3)
ニッケル単体の代わりにチタン単体を用いて負極活物質粒子を作製した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
参考例1
ニッケル単体の代わりにアルミニウム単体を用いて負極活物質粒子を作製した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例5)
ケイ素単体(原子数a)とニッケル単体(原子数x)を原子数比a/x=2の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例6)
ケイ素単体(原子数a)とニッケル単体(原子数x)を原子数比a/x=3の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例7)
ケイ素単体(原子数a)とニッケル単体(原子数x)を原子数比a/x=10の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例8)
ケイ素単体(原子数a)とニッケル単体(原子数x)を原子数比a/x=15の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例9)
合金粉末(重量b)とアモルファス系炭素(重量y)をb/y=0.5の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例10)
合金粉末(重量b)とアモルファス系炭素(重量y)をb/y=3の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
参考例2
合金粉末(重量b)とアモルファス系炭素(重量y)をb/y=5の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
参考例3
合金粉末(重量b)とアモルファス系炭素(重量y)をb/y=10の割合にて混合した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例13)
負極活物質粒子の粉砕処理の際、最大粒径を10μm以下に調整した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例14)
負極活物質粒子の粉砕処理の際、最大粒径を50μm以下に調整した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例15)
負極活物質粒子の粉砕処理の際、最大粒径を100μm以下に調整した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(実施例16)
負極活物質粒子の粉砕処理の際、最大粒径を150μm以下に調整した。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
(比較例)
粒径50μmのケイ素単体(原子数c)とニッケル単体(原子数z)を原子数比c/z=5にて混合し、大気中に24時間放置し安定化させた後、上記粉末の混合物(重量d)とアモルファス系炭素(重量w)をd/w=1.5の割合で混合した。このようにして生成した混合物を負極活物質粒子の代わりに用いた。その他は実施例1と同様にして電池を作製し、充放電サイクル試験を実施した。
電池組立前の負極にてX線回折測定を行ったところ、実施例1から3、実施例5から10、実施例13から16、参考例1から3および比較例では、負極活物質層はアモルファス構造をとっていることを確認した。
実施例1から3、実施例5から10、実施例13から16、参考例1から3および比較例1の、比較例1に対する相対的な負極放電容量エネルギー密度(活物質層10の単位体積当たり)を表1に示す。また、実施例1から3、実施例5から10、実施例13から16、参考例1から3、比較例1の初回充放電効率および100サイクル後の容量維持率も表1に示す。
100サイクル後の容量維持率は、式(1)にて算出した。
(各サイクルにおける放電容量)/(5サイクル目における放電容量)・・・(1)
Figure 0005210503
表1より、実施例1〜実施例3および参考例1では、いずれも比較例より大きい負極放電容量エネルギー密度を示した。参考例1のアルミニウムを複合させた場合のみ特性が不十分であるが、その一方で実施例1〜実施例3の遷移金属を複合させた場合は、良好な特性を示した。このことから、遷移金属を複合粒子に混合させることにより、負極放電容量エネルギー密度、初回充放電効率、及び100サイクル後の容量維持率の改善のいずれにも効果があることが分かる。
実施例1及び実施例5〜実施例8では、ケイ素/金属の原子数比を減少させると、活物質の減少から負極放電容量エネルギー密度が低下するが、ケイ素/金属の原子数比が10を超える場合、著しくサイクル特性の低下、及び初回充放電効率の低下が見られた。このことから、ケイ素/金属の原子数比を10未満とすることにより、初回充放電効率、及び100サイクル後の容量維持率の改善に効果があることが分かる。
実施例1実施例9、実施例10、参考例2及び参考例3では、合金/炭素の重量比を減少させると、活物質の減少から負極放電容量エネルギー密度が低下するが、合金/炭素の重量比が5を超える場合、著しくサイクル特性の低下、及び初回充放電効率の低下が見られた。このことから、合金(ケイ素+金属)/炭素の重量比を5未満とすることにより、初回充放電効率、及び100サイクル後の容量維持率の改善に効果があることが分かる。
実施例1及び実施例13〜実施例16では、活物質粒径の最大粒径が100μmを超える場合、著しくサイクル特性の低下、及び初回充放電効率の低下が見られた。このことから、活物質粒径の最大粒径は100μm未満とすることにより、初回充放電効率、及び100サイクル後の容量維持率の改善に効果があることが分かる。
このように、本発明により、初回充放電効率が高く、負極のエネルギー密度も高い、かつサイクル特性の良い電池を提供できることが確認できた。
本発明の負極活物質を形成する粒子の構造図。 本発明による負極を評価するために用いた二次電池の断面図。
符号の説明
1 ケイ素単体
2 遷移金属
3 ケイ素酸化物
4 炭素
5 負極活物質粒子
6 電池収納ケース兼集電体
7 封止板
8 ガスケット
9 金属リチウム
10 活物質層
11 金属箔
12 電極
13 セパレータ

Claims (4)

  1. 負極と正極とリチウムイオン導電性の非水電解質とからなる非水電解質二次電池において、前記負極に用いる負極活物質を形成する粒子が、ケイ素単体とFe、NiおよびTiからなる群から選択される少なくとも一種の遷移金属単体とを含む核と、該核の周辺にケイ素酸化物と、を含有し、さらにその周辺に炭素が被覆され、一体化されており、前記負極活物質中のケイ素と遷移金属の重量の合計と、炭素の重量の比をb:yで表したとき、0.5≦b/y<5であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記負極活物質中のケイ素原子数と、遷移金属原子数の比をa:xで表したとき、2<a/x<10であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記負極活物質粒子中のケイ素がアモルファス構造をとることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記負極活物質の粒子の粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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