JP5206810B2 - 地図表示装置 - Google Patents
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Description
ところで、従来の地図表示装置では、移動先地点(例えば、車両の経路案内の目的地またはその周辺地点)が表示部の画面の枠外に存在している場合には、表示部に表示されている地図をスクロールすることで、当該移動先地点を表示部の画面の枠内に表示するようにしている。ところが、表示部に表示された地図をスクロールすると、移動元地点である車両の現在位置が表示部の画面の枠外に外れてしまい、移動元地点(車両の現在位置)と移動先地点との位置関係が把握できなくなる場合がある。
これにより、移動先地点が表示部の画面の枠外に存在している場合には、その移動先地点が表示部の画面の枠内に表示されるように当該移動先地点を含む移動先領域の表示位置を移動させることで、移動元地点を含む移動元領域の地図を保持したまま、移動先地点を含む移動先領域の地図を同一画面上に表示することができる。従って、移動元地点と移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。
これにより、所定の地点を特別移動先地点として記憶しておけば、その特別移動先地点が表示部の画面の枠外に存在する場合に、当該特別移動先地点が自動的に表示部の画面の枠内に表示されるようになり、しかも、移動元地点を含む移動元領域の地図を保持したまま、特別移動先地点を含む特別移動先領域の地図を同一画面上に表示することができる。従って、移動元地点と特別移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。
また、請求項1の地図表示装置によれば、特別移動先領域抽出手段は、複数の特別移動先領域を抽出可能に構成される。移動先領域位置変更手段は、移動元領域抽出手段によって抽出された移動元領域を表示部の画面に表示した状態を維持しつつ、特別移動先領域抽出手段によって抽出された複数の特別移動先領域にそれぞれ含まれる特別移動先地点が表示部の画面の枠内に表示されるように表示部の画面上における当該特別移動先領域の位置をそれぞれ自動的に変更可能に構成される。縮尺変更手段は、移動元領域抽出手段によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更手段によって表示部の画面における位置が自動的に変更された複数の特別移動先領域との間における地図の縮尺を変更して表示部に表示可能に構成される。
これにより、移動元地点と複数の特別移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。
これにより、移動元地点と複数の移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。
これにより、表示部の画面に縮尺が変更されて表示された地図に対して、その一部の縮尺をさらに変更して表示することができ、よりユーザの要望に沿った表示態様で地図を表示することができる。
また、移動元領域と移動先領域と縮尺保持領域とを除く領域、つまり、ユーザが注目する可能性が低い領域における地図の縮尺が変更され、移動元領域と移動先領域と縮尺保持領域、つまり、ユーザが注目する可能性が高い領域における地図の縮尺は変更されずに表示される。従って、ユーザが注目する可能性が高い領域における地図が見難くなることがなく、より使い勝手の良い態様で地図を表示することができる。
また、請求項4の地図表示装置によれば、特別移動先地点記憶手段は、地図データに基づいて表示される地図における所定の地点を特別移動先地点として記憶する。特別移動先領域抽出手段は、特別移動先地点記憶手段に記憶されている特別移動先地点が表示部の画面の枠外に存在する場合に、当該特別移動先地点を含む領域を特別移動先領域として抽出する。そして、移動先領域位置変更手段は、移動元領域抽出手段によって抽出された移動元領域を表示部の画面に表示した状態を維持しつつ、特別移動先領域抽出手段によって抽出された特別移動先領域に含まれる特別移動先地点が表示部の画面の枠内に表示されるように表示部の画面上における当該特別移動先領域の位置を自動的に変更し、縮尺変更手段は、移動元領域抽出手段によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更手段によって表示部の画面における位置が自動的に変更された特別移動先領域と、縮尺保持領域抽出手段によって抽出された前記縮尺保持領域とを除く領域における地図の縮尺を変更して表示部に表示する。
これにより、所定の地点を特別移動先地点として記憶しておけば、その特別移動先地点が表示部の画面の枠外に存在する場合に、当該特別移動先地点が自動的に表示部の画面の枠内に表示されるようになり、しかも、移動元地点を含む移動元領域の地図を保持したまま、特別移動先地点を含む特別移動先領域の地図を同一画面上に表示することができる。従って、移動元地点と特別移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。
また、ユーザが注目する可能性が低い領域(移動元領域と特別移動先領域と縮尺保持領域とを除く領域)における地図の縮尺が変更され、ユーザが注目する可能性が高い領域(移動元領域と特別移動先領域と縮尺保持領域)における地図の縮尺は変更されずに表示される。従って、ユーザが注目する可能性が高い領域における地図が見難くなることがなく、より使い勝手の良い態様で地図を表示することができる。
これにより、移動元領域と移動先領域との間に、縮尺を小さく設定することが可能な領域、つまり、ユーザが表示部の画面に表示された地図を殆ど或いは全く確認しない可能性が高い領域が存在する場合には、その領域が小縮尺設定可能領域として抽出され、当該領域における地図の縮尺が一層小さく設定される。従って、例えば移動元地点と移動先地点との間の距離が長距離である場合であっても、このような小縮尺設定可能領域の縮尺が一層小さく設定されることで、移動元地点と移動先地点との位置関係を把握できる態様で地図を表示することができる。また、このように地図の縮尺を一層小さく設定する領域を設けることで、限りがある表示部の画面の表示面積を有効に活用して地図を表示することができる。
これにより、地図の縮尺を変更して表示する地図表示装置において、ユーザは、表示部の画面上の任意の2地点(実際の距離を把握したい2地点)をタッチするという簡単な操作により、その2地点間の実際の距離を把握することができる。
また、請求項1,4の地図表示装置によれば、地点抽出手段は、ユーザが第1タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第1タッチ位置に追従しながら当該第1タッチ位置に対応する地点を第1地点として抽出するとともに、ユーザが第2タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第2タッチ位置に追従しながら当該第2タッチ位置に対応する地点を第2地点として抽出するように構成されている。そして、実寸距離演算手段によって演算され実寸距離表示手段によって表示される実寸距離が、第1タッチ位置の移動、および/または、第2タッチ位置の移動に応じて変化するように構成されている。
これにより、ユーザが表示部の画面にタッチさせた指を移動させることに追従して、表示部に表示される実寸距離が動的に変化するようになり、ユーザの指の動きに応じたスムーズな実寸距離の表示が可能となる。なお、請求項9の地図表示装置のように、この動作は、ユーザが第1タッチ位置および第2タッチ位置を同時にタッチし、且つ、これら第1タッチ位置および第2タッチ位置をタッチした状態を維持している場合に実行可能に構成するとよい。
即ち、本発明における実寸距離は、第1地点と第2地点との間の距離であれば、例えば、直線距離、道路に沿った距離など種々の設定が可能である。
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図20を参照しながら説明する。
図1は、例えば自動車に搭載されるカーナビゲーションシステムに備えられた地図表示装置10の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
地図表示装置10は、制御装置11、位置検出部12、地図データ入力部13、操作スイッチ部14、外部メモリ15、表示部16、音声コントローラ17、リモコンセンサ18、通信部19などを備えている。制御装置11は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。地図表示装置10は、制御装置11のCPUにおいて制御プログラムを実行することにより、移動元領域抽出部20、移動先領域抽出部21、移動先領域位置変更部22、縮尺変更部23をソフトウェアによって仮想的に実現する。
外部メモリ15は、例えば着脱可能なフラッシュメモリカードやハードディスクドライブによって構成されている。なお、外部メモリ15は、例えば地図表示装置10の制御装置11に設けられているRAMやEEPROM、あるいは地図データ記憶部35などと共用してもよい。
なお、制御装置11が抽出する移動元領域Asおよび移動先領域Agの大きさや形状は、適宜変更可能であり、制御プログラムに予め設定しておいてもよいし、ユーザが操作スイッチ部14やリモコン36などを介して設定するようにしてもよい。
制御装置11は、タッチパネルスイッチから移動信号が入力されたことを検知すると(ステップA5:YES)、移動元領域Asを表示部16の画面に表示した状態を維持しつつ、入力された移動信号に基づいて、表示部16の画面上における移動先領域Agの表示位置を変更する(ステップA6)。
次に、本発明の第2の実施形態について図21から図26を参照しながら説明する。本実施形態は、地図表示装置10の構成と制御装置11による制御内容が上述の第1の実施形態と異なる。以下、上述の第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
図21に示すように、本実施形態では、地図表示装置10は、さらに特別移動先地点を記憶するデータベース41(特別移動先地点記憶手段に相当)を備えている。このデータベース41には、この場合、各種店舗(ファーストフード店、カフェ、レストラン、コンビニエンスストアなど)が特別移動先地点として記憶されている。なお、制御装置11は、例えば、車両の経路案内の目的地Gとして設定された店舗、車両が所定時間(少なくとも信号待ち時間よりも長い時間)停車した地点に存在する店舗、ユーザが操作スイッチ部14やリモコン36などを介して好みの店舗として入力した店舗などをデータベース41に記憶する。
特別移動先領域抽出部42は、データベース41に記憶されている特別移動先地点が表示部16の画面の枠外に存在する場合に、当該特別移動先地点を含む領域を特別移動先領域として抽出する。なお、本実施形態では、移動先領域位置変更部22は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域を表示部16の画面に表示した状態を維持しつつ、特別移動先領域抽出部42によって抽出された特別移動先領域に含まれる特別移動先地点が表示部16の画面の枠内に表示されるように表示部16の画面上における当該特別移動先領域の位置を自動的に変更する。また、縮尺変更部23は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更部22によって表示部16の画面における位置が自動的に変更された特別移動先領域との間における地図の縮尺を変更して表示部16に表示する。地図表示装置10の制御装置11は、上述の移動元領域抽出部20、移動先領域位置変更部22、縮尺変更部23、および、これらデータベース41、特別移動先領域抽出部42によって、後述する制御を実行可能に構成されている。
本実施形態では、制御装置11は、図23に示すように、例えば目的地Gまでの経路案内時に表示部16の画面に経路案内用の地図を表示するとともに、当該画面の一部(この場合、右端部)に店舗群一覧表示バー43を表示する(ステップB1)。なお、制御装置11は、データベース41に記憶されている各種店舗を所定の項目(例えば、店舗の商号、店名、取扱い商品の種類など)ごとにグループ化した店舗群(この場合、店舗群A〜E)を作成する。そして、制御装置11は、これらグループ化した各店舗群を店舗群一覧表示バー43に、例えば接触操作(タッチ操作)や押圧操作によって選択可能なボタンとして表示する。
次に、制御装置11は、店舗群一覧表示バー43に表示した各店舗群のうち何れか1つが選択されたか否かを判断する(ステップB3)。なお、制御装置11は、タッチパネルスイッチから入力される選択信号(ユーザが店舗群に対応するボタンを選択したことを示す信号)に基づいて、店舗群一覧表示バー43において選択された店舗群を特定する。
次に、本発明の第3の実施形態について図27および図28を参照しながら説明する。上述の実施形態では、2つの領域(地点)間における地図の縮尺を変更して表示する実施形態を示した。本実施形態は、2つ以上の複数の領域(地点)間における地図の縮尺を変更して表示することを可能とした実施形態である。
即ち、本実施形態では、移動先領域抽出部21は、複数の移動先領域を抽出可能に構成されている。移動先領域位置変更部22は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域を表示部16の画面に表示した状態を維持しつつ、移動先領域抽出部21によって抽出された複数の移動先領域の表示部16の画面上における位置をそれぞれ変更可能に構成されている。縮尺変更部23は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更部22によって表示部16の画面における位置が変更された複数の移動先領域との間における地図の縮尺を変更して表示部16の画面に表示可能に構成されている。
次に、本発明の第4の実施形態について図29および図30を参照しながら説明する。本実施形態も、2つ以上の複数の領域(地点)間における地図の縮尺を変更して表示することを可能とした実施形態である。
即ち、本実施形態では、特別移動先領域抽出部42は、複数の特別移動先領域を抽出可能に構成されている。移動先領域位置変更部22は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域を表示部16の画面に表示した状態を維持しつつ、特別移動先領域抽出部42によって抽出された複数の特別移動先領域にそれぞれ含まれる特別移動先地点が表示部16の画面の枠内に表示されるように表示部16の画面上における当該特別移動先領域の位置をそれぞれ自動的に変更可能に構成されている。縮尺変更部23は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更部22によって表示部16の画面における位置が自動的に変更された複数の特別移動先領域との間における地図の縮尺を変更して表示部16の画面に表示可能に構成されている。
次に、本発明の第5の実施形態について図31から図33を参照しながら説明する。本実施形態は、地図表示装置10の構成と制御装置11による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、図31に示すように、地図表示装置10は、制御装置11のCPUにおいて制御プログラムを実行することにより、さらに、部分縮尺変更部51をソフトウェアによって仮想的に実現する。
以下、本発明の第6の実施形態について図34から図38を参照しながら説明する。本実施形態は、地図表示装置10の構成と制御装置11による制御内容が上述の各実施形態と異なる。以下、上述の各実施形態と異なる点のみを説明する。
図34に示すように、本実施形態では、地図表示装置10は、制御装置11のCPUにおいて制御プログラムを実行することにより、さらに、縮尺保持領域抽出部24、および、縮尺保持領域設定部25をソフトウェアによって仮想的に実現する。
制御装置11は、タッチパネルスイッチから移動信号が入力されたことを検知すると(ステップC6:YES)、移動元領域Asを表示部16の画面に表示した状態を維持しつつ、入力された移動信号に基づいて、表示部16の画面上における移動先領域Agの表示位置を変更する(ステップC7)。
次に、本発明の第7の実施形態について図39から図44を参照しながら説明する。本実施形態は、地図表示装置10の構成と制御装置11による制御内容が上述の第6の実施形態と異なる。以下、上述の第6の実施形態と異なる点のみを説明する。
図39に示すように、本実施形態では、地図表示装置10は、上述の第2の実施形態で示したデータベース41、特別移動先領域抽出部42を備えている。
縮尺変更部23は、移動元領域抽出部20によって抽出された移動元領域と、移動先領域位置変更部22によって表示部16の画面における位置が自動的に変更された特別移動先領域と、縮尺保持領域抽出部24によって抽出された縮尺保持領域とを除く領域における地図の縮尺を変更して表示部16に表示する。地図表示装置10の制御装置11は、上述の移動元領域抽出部20、移動先領域位置変更部22、縮尺保持領域抽出部24と、これら縮尺変更部23、データベース41、特別移動先領域抽出部42とによって、後述する制御を実行可能に構成されている。
本実施形態では、制御装置11は、図41に示すように、例えば目的地Gまでの経路案内時に表示部16の画面に経路案内用の地図を表示するとともに、当該画面の一部(この場合、右端部)に店舗群一覧表示バー43を表示する(ステップD1)。なお、制御装置11は、データベース41に記憶されている各種店舗を所定の項目(例えば、店舗の商号、店名、取扱い商品の種類など)ごとにグループ化した店舗群(この場合、店舗群A〜E)を作成する。そして、制御装置11は、これらグループ化した各店舗群を店舗群一覧表示バー43に、例えば接触操作(タッチ操作)や押圧操作によって選択可能なボタンとして表示する。
次に、制御装置11は、店舗群一覧表示バー43に表示した各店舗群のうち何れか1つが選択されたか否かを判断する(ステップD3)。なお、制御装置11は、タッチパネルスイッチから入力される選択信号(ユーザが店舗群に対応するボタンを選択したことを示す信号)に基づいて、店舗群一覧表示バー43において選択された店舗群を特定する。
なお、制御装置11は、車両の現在位置Nから最も近い位置に存在する店舗が画面の枠外に存在しないと判断した場合、即ち、車両の現在位置Nから最も近い位置に存在する店舗が画面の枠内に存在すると判断した場合(ステップD4:NO)には、この制御を終了する。即ち、制御装置11は、表示部16の画面における店舗の表示位置や地図の縮尺率を変更することなく、地図データに基づいて当該店舗をそのまま表示部16の画面に表示する。
また、制御装置11は、ユーザが選択した店舗群に含まれる店舗のうち車両の現在位置Nから最も近い位置に存在する店舗を含む領域を特別移動先領域Aggとして抽出するのではなく、例えばユーザが選択した店舗群に含まれる店舗のうち案内経路の進行方向上に存在する店舗を含む領域を特別移動先領域Aggとして抽出するように構成してもよい。
以上のように状況に応じて推奨される地点や領域を表示部16の画面の枠内に自動的に引き込むようにするとよい。
また、制御装置11は、例えば事故多発地点や急カーブ地点など車両が走行する上で危険度が高い地点や領域は、自動的に縮尺保持領域Aaとして設定する構成としてもよい。
次に、本発明の第8の実施形態について図45から図48を参照しながら説明する。本実施形態は、移動元地点と移動先地点との間の距離が長距離である場合における制御装置11による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
図47に示すように、車両の現在位置N(移動元地点)と目的地G(移動先地点)との間の距離が長距離(例えば、400km以上)である場合、ユーザは、目的地Gまでの経路において高速道路Hを使用する可能性が高い。このような高速道路Hにおいては、ユーザは、表示部16の画面に表示された地図を殆ど或いは全く確認することなく、道なりに走行する場合が多い。従って、このような高速道路Hおよびその周辺部分の地図の縮尺は極端に小さく設定することが可能である。
小縮尺設定可能領域抽出部61は、車両の現在位置N(移動元地点)を含む移動元領域Asと目的地G(移動先地点)を含む移動先領域Agとの間において、縮尺を小さく設定することが可能な領域を小縮尺設定可能領域Am(図47参照)として抽出する。なお、小縮尺設定可能領域Amは、その全てが表示部16の画面の枠内に存在していなくてもよく、その一部が表示部16の画面の枠内に存在していればよい。
本実施形態では、制御装置11は、図47に示すように、例えば目的地Gまでの経路案内時に表示部16の画面に経路案内用の地図を表示すると(ステップE1)、表示部16の画面に表示された地図において、車両の現在位置Nを含む領域を移動元領域Asとして抽出するとともに(ステップE2)、表示部16の画面の枠外に存在する目的地Gを含む領域を移動先領域Agとして抽出する(ステップE3)。また、制御装置11は、地図データに基づいて表示される地図において、ユーザが縮尺保持領域選択画面(図38参照)を介して選択した地点を含む領域、或いは、ユーザが縮尺保持領域選択画面を介して選択した領域を縮尺保持領域Aaとして抽出する(ステップE4)。この場合、制御装置11は、高速道路H上に存在するサービスエリアSAおよびその周辺領域、並びに、高速道路H上に存在するパーキングエリアPAおよびその周辺領域を縮尺保持領域Aaとして抽出する。
以下、本発明の第9の実施形態について図49から図54を参照しながら説明する。本実施形態は、地図表示装置10の構成と制御装置11による制御内容が上述の各実施形態と異なる。以下、上述の各実施形態と異なる点のみを説明する。
図49に示すように、地図表示装置10は、制御装置11のCPUにおいて制御プログラムを実行することにより、さらに、地点抽出部71、実寸距離演算部72、実寸距離表示部73をソフトウェアによって仮想的に実現する。
本実施形態では、制御装置11は、上述の各実施形態で示したように地図の縮尺を変更して表示部16の画面に表示すると、表示部16の画面に設けられているタッチパネルスイッチからタッチ信号(ユーザが表示部16の画面に触れたことを示す信号、接触信号)が入力されたか否か、即ち、ユーザが表示部16の画面に指を接触(タッチ)させたか否かを判断する(ステップF1)。なお、本実施形態では、表示部16の画面に設けられているタッチパネルスイッチは、複数の指によって同時に操作することが可能な所謂マルチタッチ式のタッチパネルスイッチで構成されているものとする。
また、制御装置11は、第1地点Q1と第2地点Q2との間の直線距離を実寸距離Dとして演算するように構成してもよいし、第1地点Q1と第2地点Q2との間に存在する道路(例えば図53に示す案内経路R参照)に沿った距離を実寸距離Dとして演算するように構成してもよい。
また、実寸距離Dの演算および表示は、地図の縮尺が変更された状態(地図がデフォルメされた状態)のみならず、地図の縮尺が変更されていない状態(地図がデフォルメされていない状態、例えば図3に示す状態)においても実行可能に構成してもよい。
本発明は、上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば次のように変形または拡張することができる。
制御装置11は、移動元領域Asと移動先領域Agとの間の縮尺を変更した地図を表示部16の画面に表示した状態を所定の条件に応じて保持するのではなく、例えばタッチパネルスイッチからの操作信号の入力が検知されなくなったことを条件として、縮尺を変更する前の元の表示態様に戻すセルフセンタリング機能を有するように構成してもよい。また、制御装置11は、移動元領域Asと移動先領域Agまたは特別移動先領域Aggと縮尺保持領域Aaとを除く領域における縮尺を変更した地図を表示部16の画面に表示した状態を保持するのではなく、例えばタッチパネルスイッチからの操作信号の入力が検知されなくなったことを条件として、縮尺を変更する前の元の表示態様に戻すセルフセンタリング機能を有するように構成してもよい。また、制御装置11は、移動元領域Asと移動先領域Agとの間の縮尺を変更した地図を表示部16の画面に表示した状態を所定の条件に応じて保持した後、或いは、移動元領域Asと移動先領域Agまたは特別移動先領域Aggと縮尺保持領域Aaとを除く領域における縮尺を変更した地図を表示部16の画面に表示した状態を保持した後、例えばタッチパネルスイッチからの操作信号の入力を再度検知した場合、つまり、ユーザが表示部16の画面に再度接触(タッチ)した場合に、縮尺を変更する前の元の表示態様に復帰(セルフセンタリング)させるようにしてもよい。また、制御装置11は、表示部16の画面に車両の現在位置を表示するための現在地ボタンが操作された場合に、セルフセンタリングを行うようにしてもよい。
タッチパネルスイッチは、例えば抵抗膜を備えた感圧式のタッチパネルスイッチで構成してもよい。この場合、ユーザによるタッチパネルスイッチの操作圧力(押圧力)に応じて地図の縮尺を変更することが可能である。
例えば操作スイッチ部14に、切替スイッチを設け、当該切替スイッチの操作に応じて、上述した各実施形態に係る何れかの表示態様と、地図をスクロールすることで移動先地点を表示部の画面の枠内に表示する従来の表示態様とを切り替える構成としてもよい。
地図表示装置10に対し同時に複数の実施形態を適用してもよい。
本発明は、上述したカーナビゲーションシステムに備えられる地図表示装置10のみならず、例えば携帯電話、携帯端末、デスクトップ端末など、地図データに基づいて画面に地図を表示する地図表示装置全般に適用可能である。
Claims (9)
- 地図データに基づいて画面に地図を表示する表示部と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、移動元地点を含む領域を移動元領域として抽出する移動元領域抽出手段と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、移動先地点を含む領域を移動先領域として抽出する移動先領域抽出手段と、
前記地図データに基づいて表示される前記地図における所定の地点を特別移動先地点として記憶する特別移動先地点記憶手段と、
前記特別移動先地点記憶手段に記憶されている前記特別移動先地点が前記表示部の前記画面の枠外に存在する場合に当該特別移動先地点を含む領域を特別移動先領域として抽出するものであり、且つ、複数の前記特別移動先領域を抽出可能に構成された特別移動先領域抽出手段と、
前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域を前記表示部の前記画面に表示した状態を維持しつつ、前記移動先領域抽出手段によって抽出された前記移動先領域の前記表示部の前記画面上における位置を変更し、および/または、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域を前記表示部の前記画面に表示した状態を維持しつつ、前記特別移動先領域抽出手段によって抽出された複数の前記特別移動先領域にそれぞれ含まれる前記特別移動先地点が前記表示部の前記画面の枠内に表示されるように前記表示部の前記画面上における当該特別移動先領域の位置をそれぞれ自動的に変更する移動先領域位置変更手段と、
前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と、前記移動先領域位置変更手段によって前記表示部の前記画面における位置が変更された前記移動先領域との間における前記地図の縮尺を変更して前記表示部の前記画面に表示し、および/または、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と、前記移動先領域位置変更手段によって前記表示部の前記画面における位置が自動的に変更された複数の前記特別移動先領域との間における前記地図の縮尺を変更して前記表示部に表示する縮尺変更手段と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、ユーザがタッチした第1タッチ位置に対応する地点を第1地点として抽出するとともに、ユーザがタッチした第2タッチ位置に対応する地点を第2地点として抽出する地点抽出手段と、
前記地点抽出手段によって抽出された前記第1地点と前記第2地点との間の距離を実寸距離として演算する実寸距離演算手段と、
前記実寸距離演算手段によって演算された前記実寸距離を前記表示部の前記画面に表示する実寸距離表示手段と、
を備え、
前記地点抽出手段は、ユーザが前記第1タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第1タッチ位置に追従しながら当該第1タッチ位置に対応する地点を前記第1地点として抽出するとともに、ユーザが前記第2タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第2タッチ位置に追従しながら当該第2タッチ位置に対応する地点を前記第2地点として抽出するように構成され、
前記実寸距離演算手段によって演算され前記実寸距離表示手段によって表示される前記実寸距離が、前記第1タッチ位置の移動、および/または、前記第2タッチ位置の移動に応じて変化するように構成されているとともに、
縮尺を変更した地図を前記表示部の画面に表示した状態を、縮尺を変更する前の元の表示態様に復帰させる機能を備えたことを特徴とする地図表示装置。 - 前記移動先領域抽出手段は、複数の移動先領域を抽出可能に構成され、
前記移動先領域位置変更手段は、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域を前記表示部の前記画面に表示した状態を維持しつつ、前記移動先領域抽出手段によって抽出された複数の前記移動先領域の前記表示部の前記画面上における位置をそれぞれ変更可能に構成され、
前記縮尺変更手段は、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と、前記移動先領域位置変更手段によって前記表示部の前記画面における位置が変更された複数の前記移動先領域との間における前記地図の縮尺を変更して前記表示部の前記画面に表示することを特徴とする請求項1記載の地図表示装置。 - 前記縮尺変更手段が縮尺を変更して前記表示部の前記画面に表示した地図の一部の縮尺を変更する部分縮尺変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の地図表示装置。
- 地図データに基づいて画面に地図を表示する表示部と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、移動元地点を含む領域を移動元領域として抽出する移動元領域抽出手段と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、移動先地点を含む領域を移動先領域として抽出する移動先領域抽出手段と、
前記地図データに基づいて表示される前記地図における所定の地点を特別移動先地点として記憶する特別移動先地点記憶手段と、
前記特別移動先地点記憶手段に記憶されている前記特別移動先地点が前記表示部の前記画面の枠外に存在する場合に、当該特別移動先地点を含む領域を特別移動先領域として抽出する特別移動先領域抽出手段と、
前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域を前記表示部の前記画面に表示した状態を維持しつつ、前記移動先領域抽出手段によって抽出された前記移動先領域の前記表示部の前記画面上における位置を変更し、および/または、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域を前記表示部の前記画面に表示した状態を維持しつつ、前記特別移動先領域抽出手段によって抽出された前記特別移動先領域に含まれる前記特別移動先地点が前記表示部の前記画面の枠内に表示されるように前記表示部の前記画面上における当該特別移動先領域の位置を自動的に変更する移動先領域位置変更手段と、
前記地図中に存在する任意の領域を縮尺保持領域として抽出する縮尺保持領域抽出手段と、
前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と、前記移動先領域位置変更手段によって前記表示部の前記画面における位置が変更された前記移動先領域と、前記縮尺保持領域抽出手段によって抽出された前記縮尺保持領域とを除く領域における前記地図の縮尺を変更して前記表示部の前記画面に表示し、および/または、前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と、前記移動先領域位置変更手段によって前記表示部の前記画面における位置が自動的に変更された前記特別移動先領域と、前記縮尺保持領域抽出手段によって抽出された前記縮尺保持領域とを除く領域における前記地図の縮尺を変更して前記表示部に表示する縮尺変更手段と、
前記表示部の前記画面に表示された前記地図において、ユーザがタッチした第1タッチ位置に対応する地点を第1地点として抽出するとともに、ユーザがタッチした第2タッチ位置に対応する地点を第2地点として抽出する地点抽出手段と、
前記地点抽出手段によって抽出された前記第1地点と前記第2地点との間の距離を実寸距離として演算する実寸距離演算手段と、
前記実寸距離演算手段によって演算された前記実寸距離を前記表示部の前記画面に表示する実寸距離表示手段と、
を備え、
前記地点抽出手段は、ユーザが前記第1タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第1タッチ位置に追従しながら当該第1タッチ位置に対応する地点を前記第1地点として抽出するとともに、ユーザが前記第2タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第2タッチ位置に追従しながら当該第2タッチ位置に対応する地点を前記第2地点として抽出するように構成され、
前記実寸距離演算手段によって演算され前記実寸距離表示手段によって表示される前記実寸距離が、前記第1タッチ位置の移動、および/または、前記第2タッチ位置の移動に応じて変化するように構成されているとともに、
縮尺を変更した地図を前記表示部の画面に表示した状態を、縮尺を変更する前の元の表示態様に復帰させる機能を備えたことを特徴とする地図表示装置。 - 前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と前記移動先領域抽出手段によって抽出された前記移動先領域との間において、縮尺を小さく設定することが可能な領域を小縮尺設定可能領域として抽出する小縮尺設定可能領域抽出手段をさらに備え、
前記縮尺変更手段は、前記小縮尺設定可能領域抽出手段によって抽出された前記小縮尺設定可能領域における前記地図の縮尺を、前記移動元領域と前記移動先領域と前記縮尺保持領域とを除く領域における前記地図の縮尺よりも小さく設定することを特徴とする請求項4記載の地図表示装置。 - 前記移動元領域抽出手段によって抽出された前記移動元領域と前記特別移動先領域抽出手段によって抽出された前記特別移動先領域との間において、縮尺を小さく設定することが可能な領域を小縮尺設定可能領域として抽出する小縮尺設定可能領域抽出手段をさらに備え、
前記縮尺変更手段は、前記小縮尺設定可能領域抽出手段によって抽出された前記小縮尺設定可能領域における前記地図の縮尺を、前記移動元領域と前記特別移動先領域と前記縮尺保持領域とを除く領域における前記地図の縮尺よりも小さく設定することを特徴とする請求項4記載の地図表示装置。 - 前記実寸距離演算手段は、前記第1地点と前記第2地点との間の直線距離を前記実寸距離として演算することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の地図表示装置。
- 前記実寸距離演算手段は、前記第1地点と前記第2地点との間に存在する道路に沿った距離を前記実寸距離として演算することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の地図表示装置。
- ユーザが前記第1タッチ位置および前記第2タッチ位置を同時にタッチし、且つ、これら第1タッチ位置および第2タッチ位置をタッチした状態を維持している場合において、
前記地点抽出手段は、ユーザが前記第1タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第1タッチ位置に追従しながら当該第1タッチ位置に対応する地点を前記第1地点として抽出するとともに、ユーザが前記第2タッチ位置を移動させた場合には、その移動する当該第2タッチ位置に追従しながら当該第2タッチ位置に対応する地点を前記第2地点として抽出し、
前記実寸距離演算手段によって演算され前記実寸距離表示手段によって表示される前記実寸距離が、前記第1タッチ位置の移動、および/または、前記第2タッチ位置の移動に応じて変化するように構成されていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の地図表示装置。
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