JP5204555B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも車体の前部または後部のいずれかに一対の車輪を有する自動三輪車両または自動四輪車両であって、車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両に関する。
従来から、鞍乗型車両として車体を挟む一対の車輪を車体の前部または/および後部に設けているとともに、少なくともいずれか一対の車輪を車体に対して略上下方向逆向きに昇降可能に支持する支持機構を備えた車両が提案されている。このように構成される鞍乗型車両では、自動二輪車と同様に車体を傾斜させて旋回することができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載に記載の技術
特許文献1には、車体の前部に一対の車輪が設けられている自動三輪車両が開示されている。前部の一対の車輪を支持する機構は、メインフレームの前端に回転可能に支持された上下一対のクロスバーと、一対のクロスバーの両側に略上下方向に支持された左右一対のサイドチューブとによって関節四角形を呈するロール機構で構成されている。一対のサイドチューブは一対の車輪を回転可能に支持している。このように構成される支持機構は、一対の車輪を車体に対して上下動可能に支持する。よって、特許文献1に開示される車両は、メインフレームを傾斜させつつ一対の車輪を路面に接地させて旋回走行することができる。
上述の鞍乗型車両は、さらに、車体が傾斜することを制限するロック機構と、搭乗者が操作することによりロック機構を作動させるスイッチとを備えている。ロック機構が作動するとそれ以上車体が傾斜することがないので、三輪または四輪によって車体を自立可能な状態に保つことができる。このため、搭乗者はスイッチ操作によりロック機構を作動させることで、信号待ちなどの停車の際に搭乗者は足を付いて車両を支持しなくてよい。また、駐車の際にもスタンドを使わなくてもよい(例えば特許文献2参照)。
特開2004−359232号公報 特開2005−306363号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、ロック機構を作動させるために手動でスイッチ操作を行うことは搭乗者にとって煩わしい。車速が低い停車や発進の際にロック機構を作動させることは特に煩わしく感じられ、実際の走行場面ではロック機構を使用しづらいという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、少なくとも一対の車輪を有しつつ車体を傾斜させて旋回可能で、かつ、車体の傾斜の制限またはその解除を自動的に行うことができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、車両状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、を備え、前記状態検出部は、車速を検出する車速検出部と、ブレーキ操作を検出するブレーキ検出部と、を備え、前記制御部は、車速が所定速度以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない状態になったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、一対の車輪を車体に対して上下動可能に支持する支持機構を備えることで、車体の傾斜に伴って一対の車輪の双方を路面に接地させることができ、車体を傾斜させて旋回可能である。また、一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構を備えているので、車体が傾斜しないように抑制可能である。さらに、制御部は状態検出部の検出結果に基づいて傾斜制限機構を制御する。このため、一対の車輪の上下動の制限またはその解除は自動的に行われるので、傾斜制限機構の動作に関して搭乗者は特別な操作をしなくてもよい。また、制御部による傾斜制限機構の制御は車両状態に基づくので、一対の車輪の上下動の制限またはその解除を的確に行わせることができる。よって、搭乗者は軽快・快適に走行することができる。
また、制御部は、車速検出部とブレーキ検出部との各検出結果に基づいて、車速が所定速度以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない状態になったか否かを判断する。実際、同じ走行でもスロットルバルブを開いている場合と、スロットルバルブを閉じている場合とがある。さらに、後者の場合であっても、ブレーキ操作が生じる程度の車速であるときと、ブレーキ操作が不要なほど車速が低いときがある。本発明に記載の制御部によれば、上述したいずれの場合でも検知することができる。上記所定の状態になったと判断すると、制御部は傾斜制限機構による制限を解除する。このため、搭乗者は傾斜制限機構の制限を解除させるための特別な手動操作をすることなく、快適に車両を走行するができる。
ここで、「鞍乗型車両」は、搭乗者が鞍にまたがった状態で乗車可能な車両のほかに、足をそろえて乗車可能なスクーター型の車両も含む。また、「車体」はメインフレームおよびメインフレームと一体に固定されているものをいう。
また、本発明において、前記制御部は、車速が前記所定速度より大きい第4の速度以上である状態になったときにも、前記傾斜制限機構による制限を解除させることが好ましい。制御部は、車速およびブレーキ操作の有無によって規定される状態、あるいは、車速のみによって規定される状態になったときは、いずれも傾斜制限機構による制限を解除させる。これにより、実際に車両を走行させる際の様々な場面で、傾斜制限機構の制限を解除させることができる。なお、双方の状態は一部重複するように規定してもよいし、重複しないように規定してもよい。
また、請求項3に記載の発明は、車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、車両状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、を備え、前記状態検出部は、車速を検出する車速検出部と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出部と、ブレーキ操作を検出するブレーキ検出部と、を備え、前記制御部は、(A)車速が第1の速度以下で、かつ、スロットル開度が第1の開度以下の状態、および、(B)車速が第1の速度より大きい第2の速度以下で、スロットル開度が第1の開度以下で、かつ、ブレーキ操作が行われている状態の少なくともいずれかになったときに、前記傾斜制限機構による制限を行わせることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、一対の車輪を車体に対して上下動可能に支持する支持機構を備えることで、車体の傾斜に伴って一対の車輪の双方を路面に接地させることができ、車体を傾斜させて旋回可能である。また、一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構を備えているので、車体が傾斜しないように抑制可能である。さらに、制御部は状態検出部の検出結果に基づいて傾斜制限機構を制御する。このため、一対の車輪の上下動の制限またはその解除は自動的に行われるので、傾斜制限機構の動作に関して搭乗者は特別な操作をしなくてもよい。また、制御部による傾斜制限機構の制御は車両状態に基づくので、一対の車輪の上下動の制限またはその解除を的確に行わせることができる。よって、搭乗者は軽快・快適に走行することができる。
また、制御部は、(A)車速、スロットル開度およびブレーキ操作の有無によって規定される状態、あるいは、(B)ブレーキ操作の有無に関わらず、車速とスロットル開度によって規定される状態になったときは、いずれも傾斜制限機構による制限を行わせる。これにより、実際に車両を停車させる際の様々な場面で、傾斜制限機構を作動させることができる。なお、(A)、(B)の二つの状態は一部重複するように規定してもよいし、重複しないように規定してもよい。
また、本発明において、前記制御部は、(a)スロットル開度が第1の開度より大きい第2の開度以上である状態、(b)車速が第1の速度より大きく第2の速度より小さい第3の速度以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない状態、および、(c)車速が第2の速度より大きい第4の速度以上である状態の少なくともいずれかになったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることが好ましい。制御部は、(a)スロットル開度のみによって規定される状態、(b)車速およびブレーキ操作によって規定される状態、あるいは、(c)車速のみによって規定される状態になったときは、いずれも傾斜制限機構の制限を解除させる。これにより、実際に車両を発進させ、走行させる際の様々な場面で、傾斜制限機構による制限を解除させることができる。なお、(a)、(b)、(c)の三つの状態は一部重複するように規定してもよいし、重複しないように規定してもよい。
また、請求項5に記載の発明は、車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、車両状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、を備え、前記状態検出部はスロットル開度を検出するスロットル開度検出部を備え、前記制御部は、スロットル開度が所定開度以上の状態になったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、一対の車輪を車体に対して上下動可能に支持する支持機構を備えることで、車体の傾斜に伴って一対の車輪の双方を路面に接地させることができ、車体を傾斜させて旋回可能である。また、一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構を備えているので、車体が傾斜しないように抑制可能である。さらに、制御部は状態検出部の検出結果に基づいて傾斜制限機構を制御する。このため、一対の車輪の上下動の制限またはその解除は自動的に行われるので、傾斜制限機構の動作に関して搭乗者は特別な操作をしなくてもよい。また、制御部による傾斜制限機構の制御は車両状態に基づくので、一対の車輪の上下動の制限またはその解除を的確に行わせることができる。よって、搭乗者は軽快・快適に走行することができる。
また、制御部は、スロットル開度検出部の検出結果に基づいて、スロットル開度が所定開度以下の状態になったか否かを判断する。実際、車両を発進させる場合、車速が上昇するのに先立ってスロットル開度が大きくなる。これを考慮すると、制御部は、発進時を好適に検知することができる。別の観点からみれば、制御部は搭乗者の「発進する」という意思を車両状態から好適に汲み取ることができる。
上記所定の状態になったと判断すると、制御部は傾斜制限機構による制限を解除する。解除により、車体が傾斜可能になる。よって、車体を傾斜させて旋回するなど、搭乗者は二輪車と同様な感覚で乗車することができる。このように、搭乗者は傾斜制限機構による制限を解除させるための特別な手動操作をすることなく、快適に車両を発進させ、その後走行するができる。
また、本発明において、前記傾斜制限機構による制限、および、その解除の少なくともいずれかの命令を搭乗者から受け付ける入力部を備え、前記制御部は前記入力部からの命令に基づいて前記傾斜制限機構を制御することが好ましい。搭乗者が直接的に傾斜制限機構を作動させることができる。
また、本発明において、前記傾斜制限機構の作動状態を検出する作動検出部を備え、前記制御部は前記作動検出部の検出結果に基づいて、前記傾斜制限機構が正常に作動しているか否か判断することが好ましい。作動検出部を備えることで、傾斜制限機構の作動不良を好適に検知することができる。
また、本発明において、前記傾斜制限機構は、可動部を有するソレノイドと、前記可動部が係合可能な係止部とを備えて、前記可動部が前記係止部と係合離脱することで前記一対の車輪の上下動の制限およびその解除を行い、前記制御部は、前記ソレノイドへの通電制御によって前記可動部を前記係止部に係合離脱させることが好ましい。傾斜制限機構の応答性を良好にすることができる。これにより、搭乗者はより快適に乗車できる。
また、本発明において、前記支持機構は、一対の車輪の右側車輪を上下動可能に支持する右側支持機構と、一対の車輪の左側車輪を上下動可能に支持する左側支持機構と、車体に回転可能に支持されるとともに前記右側、左側支持機構に連動連結して、右側車輪および左側車輪の各上下動を互いに反対向きで同等量とさせるバランサ機構と、を備え、前記傾斜制限機構は前記バランサ機構を回転不能にすることによって前記一対の車輪の上下動を制限することが好ましい。好適に傾斜制限機構を構成することができる。
なお、本明細書は、次のような鞍乗型車両に係る発明も開示している。
(1)請求項1から請求項9のいずれかに記載の鞍乗型車両において、前記支持機構は、車体の前部に設けられた一対の車輪および車体の後部に設けられた一対の車輪をそれぞれ車体に対して上下動可能に支持し、前記傾斜制限機構は前部および後部のいずれか一方の一対の車輪に対応する支持機構に接続されていることを特徴とする鞍乗型車両。
前記(1)に記載の発明によれば、支持機構が車体の前部および後部に設けられた二対の車輪を支持する場合であっても、前部または後部の一方のみに対して傾斜制限機構を備えることで、車体の傾斜を効果的に制限することができる。これにより、構造を簡略化することができる。
(2)請求項6に記載の鞍乗型車両において、前記制御部は、前記入力部から命令が与えられたときは、この命令に基づく前記傾斜制限機構の制御を、前記状態検出部の検出結果に基づく前記傾斜制限機構の制御に対して優先させることを特徴とする鞍乗型車両。
前記(2)に記載の発明によれば、搭乗者が入力した命令が車両状態に応じた傾斜制限機構の制御と異なる場合であっても、搭乗者が与えた命令通りに傾斜制限機構を作動させることができる。
(3)請求項7に記載の鞍乗型車両において、前記制御部はさらに前記傾斜制限機構が正常に作動していないと判断したときは、前記傾斜制限機構の制御を繰り返すことを特徴とする鞍乗型車両。
前記(3)に記載の発明によれば、傾斜制限機構をより確実に作動させることができる。
(4)請求項1から請求項8のいずれかに記載の鞍乗型車両において、前記支持機構は、車体に対して車幅方向の一軸周りに回転することで、前記一対の車輪の右側車輪を上下動させる右側スイングアームと、車体に対して車幅方向の一軸周りに回転することで、前記一対の車輪の左側車輪を上下動させる左側スイングアームと、車体の略前後方向の回転軸周りに回転可能に設けられるとともに、前記右側、左側スイングアームとそれぞれ連動連結して、前記右側車輪および左側車輪の各上下動を互いに反対向きで同等量とさせるバランサ機構と、を備え、前記傾斜制限機構は、前記右側スイングアームおよび前記左側スイングアームの少なくとも一方を回転不能にすることによって前記一対の車輪の上下動を制限することを特徴とする鞍乗型車両。
前記(4)に記載の発明によれば、支持機構を簡略に構成することができる。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、一対の車輪を車体に対して上下動可能に支持する支持機構を備えることで、車体の傾斜に伴って一対の車輪の双方を路面に接地させることができ、車体を傾斜させて旋回可能である。また、一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構を備えているので、車体が傾斜しないように抑制可能である。さらに、制御部は状態検出部の検出結果に基づいて傾斜制限機構を制御する。このため、一対の車輪の上下動の制限またはその解除は自動的に行われるので、傾斜制限機構の動作に関して搭乗者は特別な操作をしなくてもよい。また、制御部による傾斜制限機構を制御は車両状態に基づくので、一対の車輪の上下動の制限またはその解除を的確に行わせることができる。よって、搭乗者は軽快・快適に走行することができる。
以下、図面を参照して本発明の鞍乗型車両について説明する。
図1は実施例に係る鞍乗型車両の外観を示す側面図であり、図2は実施例に係る鞍乗型車両の概略構成を示す側面図であり、図3は実施例に係る鞍乗型車両の概略構成を示す斜視図であり、図4はロック機構を示す要部正面図であり、図5はロック機構を示す要部斜視図である。以下の説明において用いる「右側」、「左側」は、鞍乗型車両に乗車した搭乗者から見た場合を基準とする。図1、図2においては図面の右側が鞍乗型車両1の前側であり、図3においては図面の左側が鞍乗型車両1の後側である。
本実施例に係る鞍乗型車両1は、車体の前部および後部にそれぞれ一対の車輪を備えた自動四輪車両である。鞍乗型車両1は、ダウンチューブやシートレールなどを有するメインフレーム11を備えている。メインフレーム11の前端部にはヘッドパイプ39が設けられている。ヘッドパイプ39には操舵軸37が回転可能に支持されており、この操舵軸37の上端にハンドル41が取り付けられている。ハンドル41の後方にあたるメインフレーム11には、燃料タンク3が取り付けられており、さらにその後方にはシート4が取り付けられている。 燃料タンク3の下方にあたるメインフレーム11にはエンジン5が取り付けられている。
以下の説明で、このメインフレーム11およびメインフレーム11と一体に固定されるもの(たとえば、シート4など)を「車体」と適宜に記載する。各図において、車体の前後方向と車幅方向と上下方向をそれぞれx方向、y方向、z方向として示す。
<前輪に関連する構成>
1.支持機構〜右側、左側支持機構
メインフレーム11の前端下部に、車体の前部へ延びる右側下方スイングアーム13Rと左側下方スイングアーム13Lとが車幅方向に並んで設けられている。同様に、メインフレーム11の前端上部には、車体の前部へ延びる右側上方スイングアーム15Rと左側上方スイングアーム15Lとが車幅方向に並んで設けられている。右側、左側下方スイングアーム13R、13Lの一端は、下方ピボット軸14周りに回転可能にメインフレーム11に支持されている。同様に、右側、左側上方スイングアーム15R、15Lの一端は上方ピボット軸16周りに回転可能にメインフレーム11に支持されている。下方、上方ピボット軸14、16は、それぞれ車幅方向と略平行である。
右側下方スイングアーム13Rの他端に、右側フロントチューブ17Rが連結されている。右側フロントチューブ17Rは斜め上方に延びており、その略中央部で右側上方スイングアーム15Rの他端と連結されている。右側フロントチューブ17Rの下部には、右側車輪19Rが回転可能に支持されている。側面視において、右側フロントチューブ17Rが右側下方スイングアーム13Rおよび右側上方スイングアーム15Rとそれぞれ結合する各結合部と、下方、上方ピボット軸14、16の各位置は、略平行四辺形の各頂点に対応するように選択設計されている。
そして、右側下方スイングアーム13Rおよび右側上方スイングアーム15Rがそれぞれ下方、上方ピボット軸14、16周りに正逆方向に回転することで、右側フロントチューブ17Rは車体の略上下方向に車体に沿って昇降する。これにより、右側車輪19Rは車体に対して上下動する。
左側フロントチューブ17L、左側車輪19Lについても、右側フロントチューブ17R、右側車輪19Rと同様に構成される。以下では、このように車体を挟んで設けられる右側車輪19Rと左側車輪19Lを、適宜に「左右輪19」または「一対の車輪」と総称する。
図6は鞍乗型車両1が傾斜しているときの要部正面図あり、図7は鞍乗型車両1が傾斜しているときの要部斜視図である。図示するように、平坦な路面に対して鞍乗型車両1を走行方向左側に傾斜させると、それに伴って左側車輪19Lが車体に対して上昇するとともに、右側車輪19Rが車体に対して下降して、左右輪19は路面接地する。この状態で前進すると(紙面手前方向)、鞍乗型車両1は左に旋回する(紙面右方向)。
右側下方スイングアーム13Rと右側上方スイングアーム15Rと右側フロントチューブ17Rは、この発明における右側支持機構に相当する。また、左側下方スイングアーム13Lと左側上方スイングアーム15Lと左側フロントチューブ17Lとは、この発明における左側支持機構に相当する。
2.支持機構〜バランサ機構
右側、左側下方スイングアーム13R、13Lの間であってやや下側には、車体前方に延びるフロントキャリアビーム23がメインフレーム11に一体に支持されている。フロントキャリアビーム23は、さらにメインフレーム11の前端中央部とフロントサスペンション25を介して連結されている。フロントキャリアビーム23は車体の略前後方向の一軸(以下では適宜に「回転軸」と記載する)周りに回転可能にフロントバランサビーム27を支持している。フロントバランサビーム27は車幅方向に延びており、その両端にはロッド29a、29bの下端が回動可能に連結されている。各ロッド29a、29bの上端は、右側、左側下方スイングアーム13R、13Lの略中央部に回動可能に連結されている。
そして、たとえば、右側下方スイングアーム13Rが下方ピボット軸14周りに回転して右側車輪19Rを下降させるとともにロッド29aを押し下げると、フロントバランサビーム27が回転し、他方のロッド29bが上昇して、左側下方スイングアーム13Lを押し上げる。これにより、左側車輪19Lは、右側車輪19Rが下降した分だけ上昇する。このように、右側、左側車輪19R、19Lは、車体の略上下逆向きに等量ずつ昇降する。
フロントキャリアビーム23とフロントサスペンション25とフロントバランサビーム27とロッド29a、29bとは、この発明におけるバランサ機構に相当する。また、上述した車体前部の左右輪19に対応する右側支持機構と左側支持機構とバランサ機構とは、この発明における支持機構に相当する。
3.ステアリング機構
右側フロントチューブ17Rと、右側下方、上方スイングアーム13R、15Rとの各結合部はそれぞれボールジョイントが用いられている。これにより、右側フロントチューブ17Rは上下の結合部を結ぶ軸まわりに回転可能に右側下方スイングアーム13Rおよび右側上方スイングアーム17Rに支持されている。
右側フロントチューブ17Rの上端であって、上記結合部を結ぶ軸から偏心した位置で、右側ステアリングロッド31Rが右側フロントチューブ17Rに連動連結されている。左側フロントチューブ17Lおよびこれに連動連結される左側ステアリングロッド31Lの構成も同様である。
右側、左側ステアリングロッド31R、31Lの他端は、それぞれフロントバー33に連結されている。フロントバー33は、車体の略上下方向の1軸周りに回転可能にメインフレーム11に支持されている中央部を有している。フロントバー33の中央部からは、略車幅方向両側に2本のアームが延びており、これらのアームに上述した右側、左側ステアリングロッド31R、31Lの他端がそれぞれ連結されている。
フロントバー33の中央部からさらに1本のアームが車体の斜め前方に延びており、このアームにはリンク部材35a、35bを介して操舵軸37の下端に連結されている。操舵軸37は、メインフレーム11の前端最上部に設けられるヘッドパイプ39内に挿通されて回転可能に支持されている。操舵軸37の上端にはハンドル41が固定されている。
そして、ハンドルが切られると、リンク部材35a、35bは屈伸して、フロントバー33を回転させる。これにより、右側、左側ステアリングロッド31R、31Lは互いに車体の略前後方向逆向きに移動し、右側、左側フロントチューブ17R、17Lを回転させ、右側、左側車輪19R、19Lに舵角を与える。
4.ロック機構
図3および図4を参照する。ロック機構50は、ディスク51とソレノイド53とを備えて構成される。ディスク51は、門型形状を呈する板状物であり、フロントバランサビーム27に一体に設けられている。ディスク51には、複数の小孔51aがフロントバランサビーム27の回転軸を中心とする円周方向に並ぶように形成されている。
ソレノイド53は、フロントバランサビーム27が回転してもいずれかの小孔51aと対向可能な位置にフロントキャリアビーム23に一体に設けられている。ソレノイド53は、伸縮することにより小孔51aに係合離脱可能な可動部53aを備えている。可動部53aが伸縮する位置はソレノイド53への通電によって制御される。
そして、可動部53aが小孔51aに係合することで、フロントバランサビーム27はフロントキャリアビーム23(すなわちメインフレーム11)に対して回転することが制限される。これにより、右側、左側下方スイングアーム13R、13Lは、それ以上、下方ピボット軸14周りに回転不能になり、左右輪19の上下動が制限される。他方、可動部53aが小孔51aから離脱することで、フロントバランサビーム27はフロントキャリアビーム23(すなわちメインフレーム11)に対して回転可能になる。これにより、右側、左側下方スイングアーム13R、13Lは、下方ピボット軸14周りに回転可能となり、左右輪19の上下動の制限が解除される。
このようにロック機構50はソレノイド53を備えて構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、ソレノイド53に換えて、ディスク51を挟むパッドと、このパッドを駆動するモータとを備えるように、ロック機構50を変更してもよい。しかしながら、ソレノイド53を備えて構成されるロック機構50によれば、パッドとモータとを含んで構成されるロック機構に比べて応答性がよい。具体的には、ロック機構50の応答性が例えば約20msに対し、パッドとモータとを含んで構成されるロック機構では約1秒である。ディスク51は、この発明における係止部に相当する。また、ロック機構50は、この発明における傾斜制限機構に相当する。
5.作動検出部
ソレノイド53には可動部53aの位置を検出する位置検出センサ55が付設されている(図8参照)。この位置検出センサ55によって、可動部53aが小孔51aに係合しているか離脱しているかが判別される。位置検出センサ55としてはホールICやポテンショメータが例示される。位置検出センサ55はこの発明における作動検出部に相当する。
<後輪に関連する構成>
1.支持機構〜右側、左側支持機構
図2、図3を参照する。メインフレーム11の後端下部には、車体の後部へ延びる右側リアスイングアーム61Rと左側リアスイングアーム61Lとが車幅方向に並んで設けられている。右側、左側リアスイングアーム61R、61Lはそれぞれ、リアピボット軸62周りに回転可能にメインフレーム11に支持されている。右側リアスイングアーム61Rの各後端部には車幅方向に延びる駆動軸(図示省略)が回転可能に支持されている。駆動軸には右側車輪63Rが連結されている。
そして、右側リアスイングアーム61Rがリアピボット軸62周りに正逆方向に回転することで、右側車輪63Rは車体に対して上下動する。左側リアスイングアーム61Lに関連する支持機構の構成(駆動軸、左側車輪63L)も、右側リアスイングアーム61Rの場合と同様である。
以下では、このように車体を挟んで設けられる右側車輪63Rと左側車輪63Lを、適宜に「左右輪63」または「一対の車輪」と総称する。右側リアスイングアーム61Rと左側リアスイングアーム61Lとは、それぞれこの発明における右側支持機構と左側支持機構とに相当する。
2.支持機構〜バランサ機構
右側、左側リアスイングアーム61R、61Lの間には、車体後方に延びるリアキャリアビーム65がメインフレーム11に一体に支持されている。リアキャリアビーム65は、さらにメインフレーム11の後端上部とリアサスペンション67を介して連結されている。
リアキャリアビーム65は車体の略前後方向の一軸(以下では適宜に「回転軸」と記載する)周りに回転可能にリアバランサビーム69を支持している。リアバランサビーム69は車幅方向に延びており、その両端にはロッド71a、71bの下端が回動可能に連結されている。各ロッド71a、71bの上端は、右側、左側リアスイングアーム61R、61Lの略中央部に連動連結されている。
そして、たとえば、右側リアスイングアーム61Rがメインフレーム11に対して回転して右側車輪63Rを下降させるとともにロッド71aを押し下げると、リアバランサビーム69が回転して他方のロッド71bが上昇する。これにより、左側リアスイングアーム61Lは押し上げられて、左側車輪63Lは右側車輪63Rが下降した分だけ上昇する。このように、右側、左側車輪63R、63Lは、車体の略上下方向逆向きに昇降する。
リアキャリアビーム65とリアサスペンション67とリアバランサビーム69とロッド71a、71bとは、この発明におけるバランサ機構に相当する。また、上述した車体後部の左右輪63に対応する右側支持機構と左側支持機構とバランサ機構とは、この発明における支持機構に相当する。
3.駆動機構
図3を参照する。右側リアスイングアーム61Rに回転可能に支持されている駆動軸には、さらにドリブンスプロケット75Rが連結されている。ドリブンスプロケット75Rにはチェーン77Rが掛け回されている。チェーン77Rはさらにドライブスプロケット79Rに掛け回されている。ドライブスプロケット79Rにはエンジン5(図1参照)の駆動力が伝達される。
エンジン5の駆動力が伝達されると、ドライブスプロケット79Rは回転し、チェーン77Rを介してドリブンスプロケット75Rを回転させる。これにより、駆動軸、右側車輪63Rはドリブンスプロケット75Rと一体に回転する。
左側リアスイングアーム61Lに関連する駆動機構の構成(ドリブンスプロケット、チェーン、ドライブスプロケット(図示の都合上、図3中への符号を省略))も、右側リアスイングアーム61Rの場合と同様である。
<状態検出部>
鞍乗型車両1は、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ81と、車速を検出する車速センサ83R、83Lと、ブレーキ操作を検出するブレーキセンサ85とを備えている(図8参照、スロットル開度センサ81については図1にも示す)。
スロットル開度センサ81で検出される「スロットル開度」は、エンジンの吸気管に設けられるスロットルバルブの開度である。車速センサ83R、83Lでそれぞれ検出される「車速」は、右側車輪19Rと左側車輪19Lの各車輪速である。ブレーキセンサ85で検出されるブレーキ操作は、ハンドルに付設されたブレーキレバーが搭乗者によって操作されているか否かである。
スロットル開度センサ81は、この発明におけるスロットル開度検出部に相当する。車速センサ83R、83Lは、この発明における車速検出部に相当する。ブレーキセンサ85は、この発明におけるブレーキ検出部に相当する。
<制御部>
図8は、鞍乗型車両1が備える制御系の概略構成を示すブロック図である。制御部91は、ロック状態決定部93とロック機構作動制御部95とドライブ回路97を備えている。制御部91は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)や記憶媒体、あるいは、マイクロコンピュータとによって実現されている。記憶媒体には、車両状態の検出結果と比較する閾値(後述する第1から第4の速度v1−v4、または第1、第2の開度oa1、oa2等)などが予め記憶されている。
ロック状態決定部93には、スロットル開度センサ81、車速センサ83R、83L及びブレーキセンサ85の各検出結果が入力される。スロットル開度センサ81の検出結果は、アイドリング時を0%、フルスロットル時を100%として正規化された値である。
車速センサ83R、83Lの検出結果は、例えば時速(km/h)で換算される値である。ブレーキセンサ85の検出結果は、例えば、左右輪63のブレーキ操作が行われているときを「ON」とし、ブレーキ操作がされていないときを「OFF」とする情報である。
ロック状態決定部93は、与えられた検出結果に基づいてロック機構50による制限またはその解除を決定する。決定したときは、さらにその決定情報をロック機構作動制御部95に与える。
ロック機構作動制御部95は決定情報に応じた位置に可動部53aを移動させるためのPWM信号を出力する。また、ロック機構作動制御部95には、位置検出センサ55からの検出結果が入力される。ロック機構作動制御部95は、位置検出センサ55の検出結果から得られた位置が決定情報に応じた位置と一致しているか否かを比較する。ここで、一致している場合はロック機構50が正常に作動していると判断し、一致していない場合はロック機構50が正常に作動していないと判断する。そして、正常に作動していないと判断した場合には、決定情報に応じた位置に可動部53aを移動させるためのPWM信号を再び出力する。
ドライブ回路97には、ロック機構作動制御部95からPWM信号が与えられる。ドライブ回路97はPWM信号に応じた電流をソレノイド53に出力する。
次に、実施例に係るロック機構50の制御例およびこれに関連して鞍乗型車両1の動作例について説明する。ここで、ロック機構による制限と、その解除に分けて説明する。
[ロック機構による制限の動作]
ロック状態決定部93は、スロットル開度センサ81、車速センサ83R、83L及びブレーキセンサ85の各検出結果に基づいて、状態Aおよび状態Bの少なくともいずれかになったか否かを判断する。この判断は、予め制御部91に記憶されているマップを用いて行ってもよいし、一連の判断フローによって行ってもよい。その結果、車両が状態Aおよび状態Bの少なくとも一方である場合には、ロック状態決定部93はロック機構50によって左右輪19の上下動を制限すること、言い換えれば、車両の傾斜をロックさせることを決定する。また、状態A、Bのいずれでもない場合には、ロック機構50による制限を決定しない。
図9を参照して、状態Aと状態Bを具体的に説明する。図9は、車両の傾斜をロックする状態Aおよび状態Bの領域を模式的に示す図である。図9(a)、(b)の各図において、縦軸はスロットル開度(%)であり、横軸は車速(km/h)である。図9(a)はブレーキ操作が行われていない(ブレーキ操作が「OFF」の)場合であり、図9(b)はブレーキ操作が行われている(ブレーキ操作が「ON」の)場合である。なお、図9に示される状態a、状態bおよび状態cについては後述する。
図示するように、状態Aは、車速が第1の速度v1以下で、かつ、スロットル開度が第1の開度oa1以下の車両状態である。状態Bは、車速が第2の速度v2以下で、スロットル開度が第1の開度oa1以下で、かつ、ブレーキ操作が「ON」の車両状態である。
上記第1の速度v1、第2の速度v2および第1の開度oa1の各値は予め設定されている。ただし、第2の速度v2は第1の速度v1より大きい値が設定されている。また、ロック状態決定部93は、車速センサ83R、83Lでそれぞれ検出される車速のうち大きい方を使用して判断する。
状態Aと状態Bとは重複している。重複部分は、車速が第1の速度v1以下で、スロットル開度が第1の開度oa1以下で、かつ、ブレーキ操作が「ON」の車両状態である。
実際、走行する車両を止める場合、まずスロットルバルブを閉じて(スロットル開度が略0%で)エンジンブレーキをかけて減速を開始するが、ブレーキ操作を最終的に行う場合とブレーキ操作を最後まで行わない場合とがある。ブレーキ操作を行わない場合としては、渋滞の中など車速が極めて低い速度まで落ちている場面や、登り勾配のようにスロットル開度を閉じるだけで車速が十分に落ちる場面などが例示される。
これを考慮して、ブレーキ操作を行わずに車両を停止させる場合にもロック機構50を作動させるために、状態Aが上述のように規定されている。また、ブレーキ操作が行われている場合には、搭乗者の「停止する」という意思を明確に汲み取ることができるため、状態Aに比べて車速が大きい範囲でもロック機構50を作動させるように、第2の速度v2が第1の速度v1より大きく設定されている。
スロットル開度については状態A、Bとも同じである。また、搭乗者がスロットルバルブを開いている場合はロック機構50を作動させないようにするために、スロットル開度が第1の開度oa1(2%)より大きい場合は状態A、Bのいずれにも含まれないように設定されている。
図9には、状態Aおよび状態Bを規定する第1の開度oa1、第1の速度v1および第2の速度v2の各値の一例を示している。すなわち、第1の開度oa1は2%である。また、第1の速度v1は例えば2km/hであり、第2の速度v2は例えば6km/hである。スロットル開度2%は、ほぼアイドリング状態に相当する開度である。また、2km/hは、車両が停止する直前の車速に相当する。
上述のような状態Aおよび状態Bには、次のような走行場面において含まれることになる。すなわち、スロットルバルブを閉じ(スロットル開度:2%以下)、ブレーキ操作を行い(ブレーキ操作:ON)、車速が6km/h以下に低下すると、状態Bに含まれる。さらに、スロットルバルブを閉じたままで車速が2km/h以下になると、状態A、Bのいずれにも含まれる。
ロック状態決定部93は、ロック機構50による制限が解除されているときに、図9に例示するようなマップを用いて、車体の傾斜をロックするか否かの判断を好適に行うことができる。ただし、ロック状態決定部93による判断は、マップを用いることなく行ってもよい。たとえば、以下に説明する一連の判断フローによって、車体の傾斜をロックするか否かの判断を行ってもよい。
図10を参照する。図10は、ロック状態決定部93が状態Aおよび状態Bのいずれかになったか否かを判断する手順の一例を示すフローチャートである。なお、ロック機構50は左右輪19の上下動を制限しておらず、車体の傾斜のロックは解除されている状態であるものとする。
<ステップS1> 検出部の各検出結果の読み込み
ロック状態決定部93は、スロットル開度センサ81、車速センサ83R、83L及びブレーキセンサ85の各検出結果を一定時間ごとに読み込む。ロック状態決定部93は、車速センサ83R、83Lの検出結果である車速のうち大きい方を選択する。以下の説明では、選択された車速を単に「車速」と記載する。
<ステップS2> 車速がv1以下か?
ロック状態決定部93は、車速が第1の速度v1以下であるか否かを判断する。その結果、車速が第1の速度v1以下である場合は、ステップS4に進む。それ以外の場合は、ステップS3に進む。
<ステップS3> 車速がv2以下か?
ロック状態決定部93は、車速が第2の速度v2以下であるか否かを判断する。その結果、車速が第2の速度v2以下である場合はステップS5に進む。それ以外の場合はステップS1に戻る。
<ステップS4> スロットル開度がoa1以下か?
ロック状態決定部93は、スロットル開度が第1の開度oa1以下であるか否かを判断する。その結果、スロットル開度が第1の開度oa1以下である場合はステップS7に進む。それ以外はステップS1に戻る。
<ステップS5> スロットル開度がoa1以下か?
ロック状態決定部93は、ステップS4と同様の判断をする。その結果、スロットル開度が第1の開度oa1以下である場合はステップS6に進む。それ以外はステップS1に戻る。
<ステップS6> ブレーキ操作がONか?
ロック状態決定部93は、ブレーキ操作がONであるか否かを判断する。その結果、ブレーキ操作がONである場合はステップS7に進む。それ以外はステップS1に戻る。
<ステップS7> ロック機構による制限を決定
ロック状態決定部93はロック機構50によって左右輪19の上下動を制限することを決定する。
このような手順では、車両が状態Aおよび状態Bのいずれであるかを特定していない。すなわち、車両状態が状態Aであれば、必ずステップS4においてスロットル開度が第1の開度oa1以下であると判断される。ただし、ステップS4においてスロットル開度が第1の開度oa1以下であると判断されたときは、車両状態は状態Aである場合もあるが、状態Bである場合もあり得る。また、ステップS6においてブレーキ操作がONであると判断されれば、必ず車両状態は状態Bである。ただし、車両状態が状態Bである場合は必ずステップS6においてブレーキ操作がONであると判断されるとは限らない。
しかしながら、車両状態が状態Aおよび状態Bのいずれか一方である場合には全て、ステップS4においてスロットル開度が第1の開度oa1以下であると判断されるか、あるいは、ステップS6においてブレーキ操作がONであると判断される。このような手順によって、ロック状態決定部93は車両状態が状態Aおよび状態Bのいずれか一方であるか否かを好適に判断することができる。
以上のようにロック状態決定部93がロック機構50による制限を決定すると、その決定情報をロック機構作動制御部95に与える。ロック機構作動制御部95は可動部53aを所定の位置に移動(前進)させるためのPWM信号をドライブ回路97に出力する。ドライブ回路97はPWM信号に応じた電流をソレノイド53に通電し、可動部53aを移動させる。
このとき、ロック機構作動制御部95は、可動部53aが小孔51aに係合したか否か(言い換えれば、正常に作動したか否か)を位置検出センサ55の検出結果に基づいて判断する。そして、正常に動作したと判断するとロック機構50の作動制御を完了する。また、正常に作動していないと判断したときは、ロック機構作動制御部95は再びPWM信号をドライブ回路97に出力して、可動部53aを移動させる。
可動部53aが小孔51aに係合すると、左右輪19の上下動が制限される。これにより、左右輪63の上下動も制限される。ロック機構50による制限が働いたまま車速が零になると、搭乗者が足をつけなくても車両は自立する。
このように、搭乗者はロック機構50を作動させるための特別な手動操作をすることなく、快適に鞍乗型車両1を停止させることができる。また、ロック機構50による制限を決定しない場合はロック機構50による制限は行われない。このため、搭乗者は快適に走行することができる。
[ロック機構による制限解除の動作]
ロック状態決定部93は、スロットル開度センサ81、車速センサ83R、83L及びブレーキセンサ85の各検出結果に基づいて、状態a、状態bおよび状態cのいずれかになったか否かを判断する。この判断も、予め制御部91に記憶されているマップを用いて行ってもよいし、一連の判断フローによって行ってもよい。その結果、鞍乗型車輌1が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかである場合には、ロック状態決定部93はロック機構50による左右輪19の上下動の制限を解除すること、言い換えれば、車両の傾斜のロックを解除させることを決定する。また、状態a、状態bおよび状態cのいずれでもない場合には、ロック機構50による制限の解除を決定しない。
図9を参照する。状態aは、スロットル開度が第2の開度oa2以上である車両状態である。状態bは、車速が第3の速度v3以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない車両状態である。状態cは、第4の速度v4以上である車両状態である。ここで、第2の開度oa2は第1の開度oa1より大きい値が予め設定されている。第3の速度v3は第1の速度v1より大きく第2の速度v2より小さい値が予め設定されている。第4の速度v4は第2の速度より大きい値が予め設定されている。また、ロック状態決定部93は、車速センサ83R、83Lでそれぞれ検出される車速のうち大きい方を使用する。状態a、状態bおよび状態cとは図9(a)、(b)に示すように互いに重複している。
実際、車両を発進させる場合、車速が上昇するのに先立ってスロットル開度が大きくなる。これを考慮して、発進時にロック機構50による制限を解除するために、状態aが上述のように規定されている。
また、車両走行中であっても、スロットルバルブを開いている場合と、スロットルバルブを閉じている場合とがある。後者の場合としては、下り坂などを走行する場面が例示される。これを考慮して、前者および後者のいずれの場合であってもロック機構50による制限を解除できるように、状態cが第4の速度v4のみによって規定されている。
さらに、スロットルバルブを閉じて走行している場合であっても、ブレーキ操作が生じる程度の車速であるときと、ブレーキ操作が不要なほど車速が低いときがある。ブレーキ操作が不要なほど車速が低い場合であっても、ロック機構50による制限を解除できるように、状態bが第4の速度v4より小さい第2の速度v2によって規定されている。
図9には、状態a、状態bおよび状態cを規定する第2の開度oa2、第3の速度v3および第4の速度v4の各値の一例を示している。すなわち、第2の開度oa2は5%である。第3の速度v3は例えば4km/hであり、第4の速度v4は例えば7km/hである。
上述のように例示した値で規定される状態A、Bおよび状態a、b、cの関係は次のようになる。すなわち、ブレーキ操作がOFFの場合、第3の速度v3と第2の速度v2の差、および、第1の開度oa1と第2の開度oa2の差とによって、状態Aおよび状態Bと、状態a、状態bおよび状態cとが隔てられている。また、ブレーキ操作がONの場合は、第2の速度v2と第4の速度v4の差、および、第1の開度oa1と第2の開度oa2の差とによって、状態Aおよび状態Bと、状態a、状態bおよび状態cとが隔てられている。これにより、走行時に交互に状態Aおよび状態Bと、状態a、状態bおよび状態cとに切り替わって、ロック機構50による制限とその解除を頻繁に繰り返すことを避けることができる。
ロック状態決定部93は、ロック機構50による制限が行われているときに、図9に例示するようなマップを用いて、車体の傾斜のロックを解除するか否かを判断を好適に行うことができる。ただし、ロック状態決定部93による判断は、マップを用いることなく行ってもよい。たとえば、以下に説明する一連の判断フローによって、車体の傾斜のロックを解除するか否かの判断を行ってもよい。
図11を参照する。図11は、ロック状態決定部93が状態a、状態bおよび状態cのいずれかになったか否かを判断する手順の一例を示すフローチャートである。なお、ロック機構50は左右輪19の上下動を制限しており、車体の傾斜はロックされている状態であるものとする。
<ステップS11> 検出部の各検出結果の読み込み
ロック状態決定部93は、スロットル開度センサ81、車速センサ83R、83L及びブレーキセンサ85の各検出結果を一定時間ごとに読み込む。ロック状態決定部93は、車速センサ83R、83Lの検出結果である車速のうち大きい方を選択する。以下の説明では、選択された車速を単に「車速」と記載する。
<ステップS12> 車速がv4以上か?
ロック状態決定部93は、車速が第4の速度v4以上であるか否かを判断する。その結果、車速が第4の速度v4以上である場合は、ステップS17に進む。それ以外の場合は、ステップS13に進む。
<ステップS13> 車速がv3以上か?
ロック状態決定部93は、車速が第3の速度v3以上であるか否かを判断する。その結果、車速が第3の速度v3以上である場合はステップS14に進む。それ以外の場合はステップS16に進む。
<ステップS14> スロットル開度がoa2以上か?
ロック状態決定部93は、スロットル開度が第2の開度oa2以上であるか否かを判断する。その結果、スロットル開度が第2の開度oa2以上である場合はステップS17に進む。それ以外はステップS15に進む。
<ステップS15> ブレーキ操作がOFFか?
ロック状態決定部93は、ブレーキ操作がOFFであるか否かを判断する。その結果、ブレーキ操作がOFFである場合はステップS17に進む。それ以外はステップS11に戻る。
<ステップS16> スロットル開度がoa2以上か?
ロック状態決定部93は、ステップS14と同様の判断をする。その結果、スロットル開度が第2の開度oa2以上である場合はステップS17に進む。それ以外はステップS11に戻る。
<ステップS17> ロック機構による制限の解除を決定
ロック状態決定部93はロック機構50によって左右輪19の上下の制限を解除することを決定する。
このような手順では、車両状態が状態aであるか否か、状態bであるか否か、状態cのいずれであるか、それぞれについて特定していない。しかしながら、車両状態が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかである場合には必ずステップS17に進む。このような手順によって、ロック状態決定部93は車両状態が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかであることを好適に特定することができる。
ロック状態決定部93がロック機構50による制限を解除することを決定すると、その決定情報をロック機構作動制御部95に与える。ロック機構作動制御部95は可動部53aを所定の位置に移動(後退させる)ためのPWM信号をドライブ回路97に出力する。ドライブ回路97はPWM信号に応じた電流をソレノイド53に通電し、可動部53aを移動させる。
このとき、ロック機構作動制御部95は、可動部53aが小孔51aから離脱したか否か(正常に作動したか否か)を位置検出センサ55の検出結果に基づいて判断する。そして、正常に動作したと判断した場合はロック機構50の作動制御を完了し、そうでない場合は、ロック機構作動制御部95は再びPWM信号をドライブ回路97に出力して、可動部53aを移動させる。
可動部53aが小孔51aから離脱すると、左右輪19が車体に対して上下動可能になる。左右輪19が車体に対して上下動すると、これに応じて左右輪63も上下動し、鞍乗型車両1の車体は傾斜する。このように、ロック機構50による制限が解除されることで鞍乗型車両1は傾斜可能になる。そして、搭乗者は鞍乗型車両1を傾斜させて走行することができる。
このように、本実施例に係る鞍乗型車両1によれば、制御部91はロック機構50を制御して、左右輪19の上下動の制限またはその解除を自動的に行う。このため、ロック機構50の動作に関して搭乗者は特別な操作をしなくてもよい。これと併せて、制御部91は車両状態を検出する各種センサ81、83R、83L、85の検出結果に基づいてロック機構50を制御させるので、搭乗者は軽快・快適に走行することができる。
ロック状態決定部93は、車両状態が状態Aおよび状態Bのいずれかになったときはロック機構50による制限を行わせるので、実際に車両を停車させる際の様々な場面に対応することができる。同様に、車両状態が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかになったときはロック機構50による制限を解除させるので、実際に鞍乗型車両1を発進、走行させる際の様々な場面において対応することができる。
また、位置検出センサ55を備えることで、ロック機構50の作動不良を好適に検知することができる。さらに正常に作動していないと判断されるときは、ロック機構作動制御部95は再びロック機構50の制御を行うので、より確実にロック機構50を正常に作動させることができる。
また、ロック機構50はソレノイド53を備えて構成されるので、良好な作動応答性を確保できる。また、ロック機構50によれば油圧回路等のロック機構に比べて省スペース化、軽量化を図ることができる。
また、ロック機構50によれば、フロントバランサビーム27をメインフレーム11に対して回転不能にすることで、左右輪19、63の4輪の上下動を一挙に制限することができる。このため、ロック機構50の構造を簡略化することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、ロック状態決定部93は状態Aおよび状態Bの少なくとも一方である場合にロック機構50による制限を決定したが、これに限られない。たとえば、ロック機構50による制限の決定は、状態Aである場合のみとしてもよいし、状態Bである場合のみとしてもよい。
同様に、ロック状態決定部93は状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかである場合にロック機構50による制限の解除を決定したが、これに限られない。たとえば、ロック機構50による制限解除の決定は、状態aである場合のみとしてもよいし、状態bである場合のみとしてもよいし、状態cである場合のみとしてもよい。また、状態aおよび状態bのいずれか一方である場合にロック機構50による制限解除を決定するなど、任意の2つ状態のいずれかである場合に決定してもよい。
(2)上述した実施例では、状態Aと状態Bとは互いに重複するように規定されていたが、これに限られない。すなわち、状態Aと状態Bとを互いに重複しないように規定するように変更してもよい。同様に、状態a、状態bおよび状態cと互いに重複するように規定されていたが、これに限られない。
(3)上述した実施例では、ロック状態決定部93は状態A、Bの少なくとも一方であるか否かを判断する手順を図10に例示したが、これに限られない。図10に示す判断は、車速(ステップS2、S3)、スロットル開度(ステップS4、S5)およびブレーキ操作(ステップS6)をこの順番で判定する手順であったが、任意の順番で各車両状態を判定するように変更してもよい。あるいは、車速、スロットル開度およびブレーキ操作の各判定を同時に行うように変更してもよい。
また、図10に例示した手順は、車両状態が状態Aであるか否か、および、車両状態が状態Bであるか否かをそれぞれ特定していないが、これに限られない。すなわち、車両状態が状態Aであるか否かの判断と、車両状態が状態Bであるか否かの判断とをそれぞれ行うように変更してもよい。これらの判断は並行して行ってもよいし、互いに時間的な先後をつけて行ってもよい。また、先に判断した結果によっては後の判断を省略してもよい。
(4)上述した実施例では、ロック状態決定部93は車両状態が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかであるか否かを判断する手順を図11に例示したが、これに限られない。上記(3)と同様に変更することができる。
(5)上述した実施例では、ロック状態決定部93は、車両状態が状態A、Bの少なくとも一方であるか否かの判断と、車両状態が状態a、状態bおよび状態cの少なくともいずれかであるか否かの判断とを図10、図11にそれぞれ示す別個の手順で行ったが、これに限られず、同じ手順で行うように変更してもよい。この場合には、車速を第1−第4の速度v1−v4を用いて場合分けするステップと、アクセル開度を第1、第2の開度oa1、oa2を用いて場合分けするステップと、ブレーキ操作の有無を判断するステップとを、適宜に組み合わせることによって実現することができる。
(6)上述した実施例では、車両状態を検出する各種センサ81、83R、83L、85を具体的に例示したが、同等の車両状態を検出するセンサに選択変更することができる。たとえば、スロットル開度センサ81を、アクセルグリップの操作量を検出するセンサに変更してもよい。また、車速センサ83は、左右輪19の車輪速を検出するセンサ、あるいは、車輪以外の部位で車速を検出するセンサに変更してもよい。ブレーキセンサ85は、左右輪19に対するブレーキ操作の有無を検出してもよい。
(7)ロック機構50は、ディスク51とソレノイド53とを備え、ソレノイド53の可動部53aがディスク51に形成された小孔51aに係合離脱することで、左右輪19の上下動の制限とその解除を行っていたが、これに限られない。たとえば、ディスク51の側面に押し当ててディスク51の回転を抑制可能なブレーキパッドを備えるように変更してもよい。このように構成されるロック機構50によっても、好適に左右輪19の上下動の制限とその解除を行うことができる。
(8)上述した実施例において、さらに、ロック機構50による制限、および、その解除の少なくともいずれかの命令を搭乗者から受け付ける入力部を備えて、この入力部からの命令に基づいてロック状態決定部93が決定するように変更してもよい。これによれば、搭乗者が直接的にロック機構50を作動させることができる。この場合には、入力部から与えられた命令に基づくロック機構50の制御と、各種センサ81、83R、83L、85の検出結果に基づくロック機構50の制御との間で適宜に優先順位をつけるように構成してもよい。たとえば、入力部から与えられた命令に基づくロック機構50の制御を優先させるように構成すれば、搭乗者が与えた命令通りにロック機構50を作動させることができる。
(9)上述した実施例において、ロック機構50は、左右輪19の昇降移動を制限するものであったが、これに限られない。たとえば、左右輪63の昇降移動を制限するロック機構を付加してもよいし、左右輪19、63の双方に対してそれぞれロック機構を備えるように構成してもよい。
(10)上述した実施例において、ロック機構50はフロントバランサビーム27を車体(メインフレーム11)に対して回転不能にさせる機構であったが、これに限られない。たとえば、右側、左側支持機構を構成する下方スイングアーム13、上方スイングアーム15およびフロントチューブ17のいずれかを車体(メインフレーム11)に対して移動不能または回転不能にさせるロック機構に変更してもよい。また、移動不能または回転不能にする部材に応じて、公知のロック機構を適宜に適用することができる。
(11)上述した実施例において、支持機構は、右側車輪19Rを昇降可能に支持する右側支持機構と、左側車輪19Lを昇降可能に支持する左側支持機構と、メインフレーム11に回転可能に支持されるとともに右側、左側支持機構に連動連結して、右側、左側車輪19R、19Lの昇降を互いに反対向きで同等量とさせるバランサ機構とに大きく分けられる。ここで、右側支持機構と左側支持機構とはそれぞれ右側、左側下方スイングアーム13R、13Lを備えて、メインフレーム11に直接回動可能に支持されていたが、これに限られない。たとえば、バランサ機構にそれぞれ昇降可能に支持される右側支持機構と左側支持機構を構成して、バランサ機構を介して間接的にメインフレーム11に支持されるように構成してもよい。
(12)上述した実施例において、車体の前部および後部に左右輪19、63を備えた四輪車両であったが、いずれか前部または後部を1輪とする三輪車両に変更してもよい。
(13)実施例および上記(1)から(12)で説明した各変形実施例については、さらに各構成を他の変形実施例の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
実施例に係る鞍乗型車両の外観を示す側面図である。 実施例に係る鞍乗型車両の概略構成を示す側面図である。 実施例に係る鞍乗型車両の概略構成を示す斜視図である。 ロック機構を示す要部正面図である。 ロック機構を示す要部斜視図である。 鞍乗型車両が傾斜しているときの要部正面図である。 鞍乗型車両が傾斜しているときの要部斜視図である。 鞍乗型車両が備える制御系の概略構成を示すブロック図である。 車両の傾斜をロックする状態A、B、a、b、cの領域を模式的に示す図であり、(a)はブレーキ操作が「OFF」の場合を、(b)はブレーキ操作が「ON」の場合である。 ロック状態決定部が状態Aおよび状態Bのいずれかになったか否かを判断する手順の一例を示すフローチャートである。 ロック状態決定部が状態a、状態bおよび状態cのいずれかになったか否かを判断する手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 … 鞍乗型車両
11 … メインフレーム
13R、13L … 右側、左側下方スイングアーム
15R、15L … 右側、左側上方スイングアーム
17R、17L … 右側、左側フロントチューブ
19 … 左右輪(右側車輪、左側車輪)
23 … フロントキャリアビーム
25 … フロントサスペンション
27 … フロントバランサビーム
29a、29b … ロッド
50 … ロック機構
51 … ディスク
51a … 小孔
53 … ソレノイド
53a … 可動部
55 … 位置検出センサ
61R、61L … 右側、左側リアスイングアーム
63 … 左右輪(右側車輪、左側車輪)
65 … リアキャリアビーム
67 … リアサスペンション
69 … リアバランサビーム
71a、71b … ロッド
81 … スロットル開度センサ
83R、83L … 車速センサ
85 … ブレーキセンサ
91 … 制御部
93 … ロック状態決定部
95 … ロック機構作動制御部
97 … ドライブ回路
A、B、a、b、c … 状態
v1、v2、v3、v4 … 第1、第2、第3、第4の速度
oa1、oa2 … 第1、第2の開度

Claims (9)

  1. 車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、
    車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、
    前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、
    車両状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、
    備え、
    前記状態検出部は、車速を検出する車速検出部と、ブレーキ操作を検出するブレーキ検出部と、を備え、
    前記制御部は、車速が所定速度以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない状態になったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記制御部は、車速が前記所定速度より大きい第4の速度以上である状態になったときにも、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、
    車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、
    前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、
    車両状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、
    備え、
    前記状態検出部は、車速を検出する車速検出部と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出部と、ブレーキ操作を検出するブレーキ検出部と、を備え、
    前記制御部は、(A)車速が第1の速度以下で、かつ、スロットル開度が第1の開度以下の状態、および、(B)車速が第1の速度より大きい第2の速度以下で、スロットル開度が第1の開度以下で、かつ、ブレーキ操作が行われている状態の少なくともいずれかになったときに、前記傾斜制限機構による制限を行わせることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項3に記載の鞍乗型車両において、
    前記制御部は、(a)スロットル開度が第1の開度より大きい第2の開度以上である状態、(b)車速が第1の速度より大きく第2の速度より小さい第3の速度以上で、かつ、ブレーキ操作がされていない状態、および、(c)車速が第2の速度より大きい第4の速度以上である状態の少なくともいずれかになったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 車体を傾斜させて旋回可能な鞍乗型車両であって、
    車体を挟んで設けられた少なくとも一対の車輪を、車体に対して上下動可能に支持する支持機構と、
    前記支持機構に接続されて前記一対の車輪の上下動を制限する傾斜制限機構と、
    車両状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づいて前記傾斜制限機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記状態検出部はスロットル開度を検出するスロットル開度検出部を備え、
    前記制御部は、スロットル開度が所定開度以上の状態になったとき、前記傾斜制限機構による制限を解除させることを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記傾斜制限機構による制限、および、その解除の少なくともいずれかの命令を搭乗者から受け付ける入力部を備え、
    前記制御部は前記入力部からの命令に基づいて前記傾斜制限機構を制御することを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記傾斜制限機構の作動状態を検出する作動検出部を備え、
    前記制御部は前記作動検出部の検出結果に基づいて、前記傾斜制限機構が正常に作動しているか否か判断することを特徴とする鞍乗型車両。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記傾斜制限機構は、可動部を有するソレノイドと、前記可動部が係合可能な係止部とを備えて、前記可動部が前記係止部と係合離脱することで前記一対の車輪の上下動の制限およびその解除を行い、
    前記制御部は、前記ソレノイドへの通電制御によって前記可動部を前記係止部に係合離脱させることを特徴とする鞍乗型車両。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記支持機構は、
    一対の車輪の右側車輪を上下動可能に支持する右側支持機構と、
    一対の車輪の左側車輪を上下動可能に支持する左側支持機構と、
    車体に回転可能に支持されるとともに前記右側、左側支持機構に連動連結して、前記右側車輪および左側車輪の各上下動を互いに反対向きで同等量とさせるバランサ機構と、
    を備え、
    前記傾斜制限機構は前記バランサ機構を回転不能にすることによって前記一対の車輪の上下動を制限することを特徴とする鞍乗型車両。
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