JP4647916B2 - 補助輪付き二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に、その左右両外側に配置される第1及び第2補助輪をそれぞれ支持する第1及び第2支持アームを、対応する補助輪を路面に対して進退させるべく昇降可能に取り付けた、補助輪付き二輪車の改良に関する。
かゝる補助輪付き二輪車は、例えば下記特許文献1に開示されるように、既に知られている。
特公昭62−21666号公報
従来のかゝる補助輪付き二輪車では、車速が規定車速以下になると、補助輪を接地させるべく下降させて、車体の自立を可能にするようになっているが、その車体の自立姿勢は鉛直姿勢であるため、特に、旋回時には、二輪車特有のバンク姿勢を取ることができず、ライダに違和感を与えることになる。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、旋回時には、車体に積極的にバンク姿勢を与えるようにして、ライダに違和感を与えない旋回を可能にした補助輪付き二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体に、その左右外側にそれぞれ配置される第1及び第2補助輪を、路面に対して進退させるべく接地位置及び格納位置間を昇降可能に取り付けた、補助輪付き二輪車において、第1及び第2補助輪に、これら補助輪を個別に昇降駆動し得る第1及び第2アクチュエータをそれぞれ連結し、これら第1及び第2アクチュエータに、これらの作動を制御する電子制御ユニットを接続して、自動二輪車の所定車速未満の停止若しくは低速走行時には第1及び第2アクチュエータにより両補助輪を前記接地位置まで下降させ、自動二輪車の前記所定車速以上での走行時には両補助輪を前記格納位置まで上昇させ、また自動二輪車の前記低速且つ定速走行状態での旋回時には、自動二輪車の重心に作用する重力ベクトルと遠心力ベクトルとの合力ベクトルの方向と車体の縦中心面とのなす角度がゼロとなるように第1及び第2アクチュエータにより両補助輪を作動させ、また自動二輪車の前記旋回状態での加速時には、前記縦中心面のバンク角が、前記合力ベクトルの方向と該縦中心面とのなす角度をゼロとするバンク角よりもとなるように第1及び第2アクチュエータにより両補助輪を作動させ、また自動二輪車の前記旋回状態での減速時には、前記縦中心面のバンク角が、前記合力ベクトルの方向と該縦中心面とのなす角度をゼロとするバンク角よりもとなるように第1及び第2アクチュエータにより両補助輪を作動させることを特徴とする。
本発明によれば、自動二輪車の停止若しくは低速走行時には両補助輪を接地位置へと下降させて自動二輪車を自動的に自立させることができ、したがってライダの自動二輪車1に対するバランス操作の負担を軽減することができる。また中速若しくは高速走行時には両補助輪を格納位置へと自動的に上昇させることができ、したがって両補助輪は自動二輪車の自由なバンクを妨げない。
また自動二輪車の前記低速且つ定速走行状態での旋回時には、自動二輪車の重心に作用する重力ベクトルと遠心力ベクトルとの合力ベクトルの方向と車体の縦中心面とのなす角度を自動的にゼロにすることができ、したがって二輪車は、ライダに違和感を与えることなく自然なバンク姿勢で旋回することができる。また旋回時でも、直進時でも路面に横勾配が存在する場合でも、それに影響されることなく、適正な車体姿勢を保つことができる。
また自動二輪車の前記旋回状態での加速時には、車体の姿勢は加速運転に対応した姿勢の方向へ自動的に制御されるので、ライダは違和感なく旋回加速運転を行うことができる。
また自動二輪車の前記旋回状態での減速時には、車体の姿勢は減速運転に対応した姿勢の方向へ自動的に制御されるので、ライダは違和感なく旋回減速運転を行うことができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る補助輪付き二輪車の側面図、図2は左右の第1及び第2補助輪と、それらの昇降機構を示す斜視図、図3は上記昇降機構における第1及び第2電動モータの作動を制御する電気回路図、図4は第1及び第2補助輪を後方から見た場合の作用説明図、図5は第1及び第2補助輪を後方から見た場合の別の作用説明図である。
先ず図1において、スクータ型自動二輪車1は、前端にヘッドパイプ2を有する車体3と、上記ヘッドパイプ2に操向可能に支承されるフロントフォーク4と、車体3の後部に上下揺動可能に取り付けられる、エンジンを含むパワーユニット5とを備え、フロントフォーク4の上端部に操向ハンドル6が固着され、またその下端部に前輪7Fが軸支される。パワーユニット5の揺動端部には、パワーユニット5の動力で駆動される後輪7Rが軸支される。
また車体3の中間部には、車体3の左右外側に張り出して第1及び第2補助輪8L,8Rをそれぞれ支持する第1及び第2支持アーム9L,9Lが個別に上下揺動可能に軸支され、各支持アーム9L,9Lは、その上方又は下方への揺動時には、対応する補助輪8L,8Rを路面に対して上昇させ、又は下降させることができる。
これら第1及び第2支持アーム9L,9Lの基部には、それらを個別に上下揺動させ得る減速機付の第1及び第2電動モータ10L,10Rがそれぞれ取り付けられる。
また図1及び図3に示すように、車体3には、第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を制御する電子制御ユニット12と、この電子制御ユニット12にそれぞれの検知信号を入力する重力検知式傾斜センサ13、車速センサ14、ブレーキ操作センサ17、車輪速センサ18、舵角センサ20及びスロットル開度センサ21とが搭載される。その際、望ましく電子制御ユニット12及び重力検知式傾斜センサ13はラゲッジボックス11内に設置される。また図2及び図3に示すように、電子制御ユニット12にそれぞれの検知信号を入力する第1補助輪位置センサ15L及び第2補助輪位置センサ15Rが第1及び第2電動モータ10L,10Rに付設され、同じく電子制御ユニット12にそれぞれの検知信号を入力する第1補助輪荷重センサ16L及び第2補助輪荷重センサ16Rが第1支持アーム9L,9L及び第2支持アーム9L,9Lにそれぞれ付設される。重力検知式傾斜センサ13は、自動二輪車1の重心Gに作用する重力ベクトルF1と遠心力ベクトルF2との合力ベクトルF3の方向を検知し、車速センサ14は自動二輪車1の走行速度を検知し、第1及び第2補助輪位置センサ15L,15Rは第1及び第2補助輪8L,8Rのそれぞれの上下方向位置を検知し、第1及び第2補助輪荷重センサ16L,16Rは第1及び第2補助輪8L,8Rのそれぞれの接地荷重を検知し、ブレーキ操作センサ17は自動二輪車1のブレーキレバー等のブレーキ操作部材の操作状態を検知し、車輪速センサ18は前輪7F又は後輪7Rの回転速度を検知し、舵角センサ20は、操向ハンドル6の操舵角度を検知し、スロットル開度センサ21はパワーユニット5のスロットル弁の開度を検知するようになっている。
また路面の摩擦係数を推定する摩擦係数推定手段19も車体3に設けられ、その推定摩擦係数に対応する信号も電子制御ユニット12に入力される。
而して、電子制御ユニット12は、上記各種信号の入力に基づいて第1及び第2補助輪8L,8Rの上下方向位置を積極的に個別制御すべく、第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動するようになっている。
特に、重力検知式傾斜センサ13は、車体3の重心Gに働く遠心力ベクトルF2及び重力ベクトルF1の合力ベクトルF3の方向と車体3の縦中心面Sとのなす角度がゼロとなったとき、基準点となるレベルの信号を出力するようになっており、電子制御ユニット12は、自動二輪車1の低速旋回時には、第1及び第2補助輪8L,8Rの接地高さを相違させて重力検知式傾斜センサ13の出力信号のレベルが前記基準点に達するまで車体3の姿勢を積極的に制御するように第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動するようになっている。また電子制御ユニット12は、低速旋回時でも、自動二輪車1の加速時又は減速時には、前記基準点レベルを上記加速又は減速の程度に対応して補正することによって、前記合力ベクトルF3の方向と前記縦中心面Sとの間に角度をつけるように第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動するようになっている。
尚、自動二輪車1の加速又は減速状態は、電子制御ユニット12が車速センサ14の出力信号から演算して判別するようになっている。
次に、この実施例の作用について説明する。
[停止若しくは極低速時]
電子制御ユニット12が、車速センサ14の出力信号により、自動二輪車1が停止若しくは停止状態に近い極低速走行状態にあると判別したときには、電子制御ユニット12は、第1及び第2補助輪8L,8Rを下降、接地させるように、第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動すると共に、それらの作動を、重力検知式傾斜センサ13の出力信号レベルが前記基準点に達するように制御する。これによって自動二輪車1を、路面の横勾配に関係なく鉛直姿勢で自立させることができ、ライダの自動二輪車1に対するバランス操作の負担を軽減することができる。
[中、高速走行時]
自動二輪車1が発進して、所定車速以上の中、高速走行状態に入ったことを車速センサ14の出力信号から制御ユニット12が判別したときは、制御ユニット12は、両補助輪8L,8Rを、上昇限即ち格納位置まで上昇させて自動二輪車1の自由なバンクを妨げないように第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動させる。第1及び第2補助輪8L,8Rが上昇限に到達したことは、電子制御ユニット12が第1及び第2補助輪位置センサ15L,15Rの出力信号より判別することができる。
第1及び第2補助輪8L,8Rが移動限界で、不必要な上下動を繰り返すことを回避するために、移動停止のための設定車速と、移動開始のための設定車速とに一定の差が設けられる。
またスロットル開度センサ21やブレーキ操作センサ17の出力信号を電子制御ユニット12に入力することで、ライダの運転操作意志を電子制御ユニット12の作動に反映させることが可能となる。したがって車体3の運動変化を電子制御ユニット12に予測させ、第1及び第2電動モータ10L,10Rの応答性を高めることができる。
[急ブレーキ時]
電子制御ユニット12がブレーキ操作センサ17からの検知信号により、自動二輪車1がブレーキ状態にあることを判別したときで、且つ車輪速センサ18の出力信号から所定値以上の減速度を推定したときは、該制御ユニット12は、急ブレーキ状態と判別して、両補助輪8L,8Rを下降、接地させて自動二輪車1の姿勢安定化を図るように、第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動する。
[低速旋回時]
いま、図4(A)に示すように、自動二輪車1が低速の直進走行状態にあって、第1及び第2補助輪8L,8Rが共に接地しているとする。そこで、操向ハンドル6を例えば左方へ切ることにより、自動二輪車1が左旋回を始めると、自動二輪車1の重心Gに右向きの遠心力が作用し、この遠心力ベクトルF2と、上記重心Gに作用する重力ベクトルF1との合力ベクトルF3の方向が重力検知式傾斜センサ13に検知され、電子制御ユニット12に入力される。すると、該制御ユニット12は、旋回方向外側の補助輪8Rを前輪7F及び後輪7Rより下方に下降させると共に、内側の補助輪8Lを前輪7F及び後輪7Rより上方に上昇させることにより、車体3を左旋回方向にバンクさせるように、第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動させる。そして、このような第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動は、重力検知式傾斜センサ13の出力信号レベルが前記基準点に達するまで継続される。即ち、重力検知式傾斜センサ13の出力信号レベルが前記基準点に達した時点で第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を停止する。
ところで、重力検知式傾斜センサ13の出力信号レベルが前記基準点に達することは、図4(B)に示すように、車体3の重心Gに働く遠心力ベクトルF2及び重力ベクトルF1の合力ベクトルF3の方向に車体3の縦中心面Sが一致若しくは平行すること、即ち合力ベクトルF3の方向と車体3の縦中心面Sとのなす角度がゼロとなることを意味する。
而して、旋回速度が比較的速いとき、又は旋回半径が比較的小さいときは、上記遠心力ベクトルF2は大きいから、車体3のバンク角θは比較的大きく制御され、反対に旋回速度が比較的遅いとき、又は旋回半径が比較的大きいときは、上記遠心力ベクトルF2は小さいから、車体3のバンク角θは比較的小さく制御されることになり、したがって自動二輪車1は、旋回速度、旋回半径に対応したバンク角θをもって旋回することができ、ライダに違和感を与えない。
また前記合力ベクトルF3の方向と車体3の縦中心面Sとのなす角度がゼロとなるように、車体3のバンク角θが制御されることは、路面に横勾配が存在する場合でも、それに影響されることなく、適正なバンク角θを維持し得ることにもなる。
右旋回操作時も上記と同様の作用により、右旋回方向へのバンク姿勢が車体3に与えられ、また高速走行状態から低速旋回状態に移行した場合でも、第1及び第2補助輪8L,8Rが上昇位置からそれぞれ異なる位置へ下降して、旋回方向へのバンク姿勢が車体3に与えられることは勿論である。
[低速旋回中の加速・減速時]
自動二輪車1が一定の車速で例えば左旋回しているときは、図5に符号(イ)で示すように車体の縦中心面Sと、車体3の重心Gに働く遠心力ベクトルF2及び重力ベクトルF1の合力ベクトルF3の方向とのなす角度がゼロとなるように、両補助輪8L,8Rが安定的に接地し、車体の縦中心面Sは一定のバンク角θに保持されている。
このようなとき、自動二輪車1の加速運転を行えば、それに伴なう車速の上昇を車速センサ18が検知して、その検知信号を電子制御ユニット12に送るので、電子制御ユニット12は、その信号から自動二輪車1の加速度を演算して、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の前記基準点レベルを上記加速度に対応して補正することで、旋回方向内側の補助輪8Lが下降すると共に、旋回方向外側の補助輪8Lが上昇するように、第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を制御する。その結果、車体の姿勢は加速運転に対応した姿勢(ロ)の方向へ自動的に制御され、ライダは違和感なく旋回加速運転を行うことができる。
また上記とは反対に、自動二輪車1の減速運転を行えば、それに伴なう車速の低下を車速センサ18が検知して、その検知信号を電子制御ユニット12に送るので、電子制御ユニット12は、その信号から自動二輪車1の減速度を演算して、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の基準点レベルを上記減速度に対応して補正することで、旋回方向内側の補助輪8Lが上昇すると共に、旋回方向外側の補助輪8Lが下降するように、第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を制御する。その結果、車体の姿勢は減速運転に対応した姿勢(ハ)の方向へ自動的に制御され、ライダは違和感なく旋回減速運転を行うことができる。
また電子制御ユニット12は、舵角センサ20の出力信号を演算することにより、操向ハンドル6の切り始め、切り終わり及び戻し始めを判別することができ、操向ハンドル6の切り始めを判別したときは、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の前記基準点レベルを補正することにより、前記縦中心面Sを前記合力ベクトルF3の方向より旋回方向内側に傾斜させるよう、即ち車体3を旋回方向に積極的にバンクさせるように、第1及び第2電動モータ10L,10Rを介して第1及び第2補助輪8L,8Rを相対的に昇降させるから、旋回をスムーズに開始することができる。
その後、電子制御ユニット12が操向ハンドル6の切り終わりを判別したときには、電子制御ユニット12は、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の基準点レベルに対する補正をキャンセルすることにより、前記縦中心面Sと前記合力ベクトルF3の方向とのなす角度をゼロにしたところで第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を停止して、車体3の旋回姿勢を安定させる。
電子制御ユニット12が操向ハンドル6の戻し始めを判別したときには、電子制御ユニット12は、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の基準点レベルを、切り始め時と逆に補正することにより、前記縦中心面Sを前記合力ベクトルF3の方向より旋回方向外側に起こすように第1及び第2電動モータ10L,10Rを介して第1及び第2補助輪8L,8Rを相対的に昇降させるので、旋回戻しをスムーズに行うことができる。
このように、電子制御ユニット12による第1及び第2補助輪8L,8Rの昇降制御は、前記合力ベクトルF3と車体3の縦中心面Sとのなす角度をゼロとするのみならず、自動二輪車1の運転状態によっては、重力検知式傾斜センサ13の出力信号の基準点レベルを補正することにより、前記合力ベクトルF3と車体3の縦中心面Sとの間に角度を積極的に付けて、自動二輪車1本来の運動性能を確保することができる。
[補助輪の接地荷重制御]
第1及び第2補助輪8L,8Rが接地状態にある場合、電子制御ユニット12は、第1及び第2補助輪荷重センサ16L,16Rからの検知信号に基づいて、第1及び第2補助輪8L,8Rの接地荷重の合計が所定の範囲に維持されるように、第1及び第2電動モータ10L,10Rを作動する。即ち、電子制御ユニット12が第1及び第2補助輪8L,8Rの接地荷重の合計が所定の範囲に入ったことを判別したときは、下降中の補助輪8L又は8Rに対しては、その下降を停止すべく対応の電動モータ10L又は10Rの作動を停止し、また第1及び第2補助輪8L,8Rの接地荷重の合計が所定の範囲を越えたことを判別したときは、停止中の補助輪8L又は8Rに対しては、それを上昇させるように対応の電動モータ10L又は10Rを作動する。これにより第1及び第2補助輪8L,8Rの異常下降による前輪7F及び後輪7Rの接地荷重の減少を防ぐことができる。
したがって、例えば自動二輪車1が第1及び第2補助輪8L,8Rの接地状態で走行している場合に、前輪7F及び後輪7Rが轍に入ったとすると、前輪7F及び後輪7Rの接地荷重が減少するのに伴い、両補助輪8L,8Rの接地荷重の合計が所定の範囲を越えるので、電子制御ユニット12がこの状態を判別して、第1及び第2補助輪8L,8Rを上昇させることになり、その結果、前輪7F及び後輪7Rの本来の接地荷重を回復させることができる。
この場合、第1及び第2補助輪8L,8Rの上昇は、それらの接地荷重の合計が所定の範囲に収まったとき、電子制御ユニット12が第1及び第2電動モータ10L,10Rの作動を停止することで止まる。こうして、第1及び第2補助輪8L,8Rには、適正な接地荷重が付与され、車体3に対する本来のバランス機能を発揮し続けることができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、本発明は、スクータ型自動二輪車のみならず、自転車を含む各種二輪車に適用することができる。
本発明に係る補助輪付き二輪車の側面図。 第1及び第2補助輪と、それらの昇降機構を示す斜視図。 上記昇降機構における第1及び第2電動モータの作動を制御する電気回路図。 第1及び第2補助輪を後方から見た場合の作用説明図。 第1及び第2補助輪を後方から見た場合の別の作用説明図。
F1・・・・重力ベクトル
F2・・・・遠心力ベクトル
F3・・・・合力ベクトル
G・・・・・自動二輪車の重心
S・・・・・車体の縦中心面
1・・・・・自動二輪車
3・・・・・車体
8L・・・・第1補助輪
8R・・・・第2補助輪
10L・・・第1アクチュエータ(第1電動モータ)
10R・・・第2アクチュエータ(第2電動モータ)
12・・・・電子制御ユニット
13・・・・合力方向センサ(重力検知式傾斜センサ)

Claims (1)

  1. 車体(3)に、その左右外側にそれぞれ配置される第1及び第2補助輪(8L,8R)を、路面に対して進退させるべく接地位置及び格納位置間を昇降可能に取り付けた、補助輪付き二輪車において、
    第1及び第2補助輪(8L,8R)に、これら補助輪(8L,8R)を個別に昇降駆動し得る第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)をそれぞれ連結し、これら第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)に、これらの作動を制御する電子制御ユニット(12)を接続して、
    自動二輪車の所定車速未満の停止若しくは低速走行時には第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)により両補助輪(8L,8R)を前記接地位置まで下降させ、自動二輪車の前記所定車速以上での走行時には両補助輪(8L,8R)を前記格納位置まで上昇させ、
    また自動二輪車の前記低速且つ定速走行状態での旋回時には、自動二輪車の重心(G)に作用する重力ベクトル(F1)と遠心力ベクトル(F2)との合力ベクトル(F3)の方向と車体(3)の縦中心面(S)とのなす角度がゼロとなるように第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)により両補助輪(8L,8R)を作動させ、
    また自動二輪車の前記旋回状態での加速時には、前記縦中心面(S)のバンク角が、前記合力ベクトル(F3)の方向と該縦中心面(S)とのなす角度をゼロとするバンク角よりもとなるように第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)により両補助輪(8L,8R)を作動させ、
    また自動二輪車の前記旋回状態での減速時には、前記縦中心面(S)のバンク角が、前記合力ベクトル(F3)の方向と該縦中心面(S)とのなす角度をゼロとするバンク角よりもとなるように第1及び第2アクチュエータ(10L,10R)により両補助輪(8L,8R)を作動させることを特徴とする、補助輪付き二輪車。
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