JP5203631B2 - 光ビーム走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、画像形成装置等に応用可能な光ビーム走査装置に関する。
従来、活性層に直角な方向にレーザビームを出射する垂直キャビティ型の面発光レーザ(以下VCSELと称す)が知られている。このVCSELは、端面出射型の半導体レーザとは異なって、複数の発光点を2次元配列することができる。このVCSELを光ビーム走査装置に採用すれば、コリメータレンズで収差が生じることなく、かつ、独立変調可能な走査ライン数を増やすことができる利点がある。さらに、光ビーム走査装置を搭載したプリンタの生産性(画像形成のスループット)や、画像密度を飛躍的に向上させることが可能となりうる。
図11は、画像形成装置に適用可能なVCSELの一例を示す図である。12個の発光点が、4×3のマトリクス状に配列されている。また、各発光点から出力される光ビームの間隔が一定となるように、各発光点が副走査方向に等ピッチPで配列されている。このVCSELでは、同時に12ラインの走査を実現できる(特許文献1)。
図12は、画像形成装置に適用可能なVCSELの一例を示す図である。16個の発光点が、8×2のマトリクス状に配列されている。各発光点は、第1の方向では第1の等間隔L1で並んでおり、第2の方向では第2の等間隔L2(=2×L1)で並んでいる。間隔とは、図から明らかなように、発光点を射影して得られる点の間隔である。なお、図12に示された光源を回転させることで、2つの解像度(600dpi、1200dpi)を切り換えることが可能となる。
しかし、生産性や画素密度を上げるため、VCSELの発光点間隔を狭くして行くと、発光点間の熱影響による光出力変動(クロストーク)が発生しうる。一方で、クロストークを回避するために、発光点の間隔を広くすれば、コリメータレンズで収差が生じる。
図13は、コリメータレンズの収差を生じない範囲で発光点の間隔を広げることでクロストークの影響を改善するための配置を示す図である(特許文献2)。
特開平9−281420号公報 特開2001−272615号公報
ここで熱的なクロストークの影響について詳しく説明する。図14は、VCSELの入力電流に対する出力光量の特性(以下L−I特性)の一例を示す図である。ここでは、3つの特性(周囲環境の温度条件が20度C、40度C、60度CL−I特性)が示されている。図14を参照すれば、VCSELのL−I特性は、温度に対し著しく大きな光量変動を有することを理解できるであろう。
VCSELにおいて発光点の間隔を狭くした場合、発光点ごとの温度が相乗的に増加する。特に、高デューティーで(すなわち、点灯時間を長く、消灯時間を短く)発光させた場合、近接した発光点群の温度が急激に上昇する。これに伴い、光量が敏感に低下するため、画像にムラ(例えば、濃度のムラ)が発生してしまう。
このように、VCSELでは、さらに生産性を向上させるために画素密度を上げれば、熱的及び電気的な干渉が発生しやすいという課題がある。また、従来技術では、感光ドラム上を隣接して走査する光ビームを出射する発光点同士が光源の発光面上でも隣接配置されている。そのため、よりクロストークが生じやすいという課題もある。一般に、感光ドラム上で隣接して走査することになる複数の光ビームは、その変調に使用された画像データも類似していることが多い。そのため、これら光ビームは、同時に発光される確率も高くなる。よって、隣接配置された発光点同士で、相互に熱的な干渉を与えやすくなる。
そこで、本発明は、これらの課題や他の課題のうち少なくとも1つを解決することを目的とする。他の課題については、明細書及び図面の全体から把握できよう。
本発明は、例えば、
光ビーム走査装置であって、
複数の発光点が2次元配列された発光面を備え、該発光面は溝によって複数の異なる領域に分割されており、該複数の異なる領域の各々に少なくとも1つの発光点が配置された光源と、
偏向された各光ビームが主走査方向に沿って被露光面を走査するよう前記複数の発光点のそれぞれから射出され光ビームを偏向する偏向手段と、
前記被露光面において副走査方向に沿った一定間隔のスポットが形成されるように前記偏向手段によって偏向された各光ビームを結像させる結像手段と、
前記複数の発光点を順番に発光させる際に、前記複数の異なる領域から交互に発光点を選択して発光させる発光制御手段と
を含み、各領域には、前記複数の発光点が均等に配置されていることを特徴とする光ビーム走査装置を提供する。
また、本発明は、例えば、
光ビーム走査装置であって、
複数の発光点が2次元配列された発光面を備え、該発光面は溝によって複数の異なる領域に分割されており、該複数の異なる領域の各々に少なくとも1つの発光点が配置された光源と、
偏向された各光ビームが主走査方向に沿って被露光面を走査するよう前記複数の発光点のそれぞれから射出され光ビームを偏向する偏向手段と、
前記被露光面において副走査方向に沿った一定間隔のスポットが形成されるように前記偏向手段によって偏向された各光ビームを結像させる結像手段と、
前記複数の発光点を順番に発光させる際に、前記複数の異なる領域から交互に発光点を選択して発光させる発光制御手段と
を含み、前記複数の異なる領域のうち、第1領域に第1発光点及び第2発光点が設けられ、第2領域に設けられる第3発光点及び第4発光点が設けられ、前記第1発光点、前記第3発光点、前記第2発光点、前記第4発光点の順序で発光するよう制御されており、かつ、前記第1発光点と前記第2発光点との距離よりも前記第1発光点と前記第3発光点及び前記第4発光点との各距離が長く、前記第1発光点と前記第2発光点との距離よりも前記第2発光点と前記第3発光点及び前記第4発光点との各距離が長く、前記第3発光点と前記第4発光点との距離よりも前記第3発光点と前記第1発光点及び前記第2発光点との各距離が長く、前記第3発光点と前記第4発光点との距離よりも前記第4発光点と前記第1発光点及び前記第2発光点との各距離が長いことを特徴とする光ビーム走査装置を提供する。
本発明によれば、複数ある発光点の配置と発光タイミングを工夫することで、熱や電気的な干渉に起因するクロストークの影響を緩和し、画像形成装置の生産性を上げつつも画質を維持できる。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態に係る光ビーム走査装置の概略図である。光ビーム走査装置101は、例えば、画像形成装置における露光装置として採用できる。レーザ光源ユニット120は、発光制御基板122、VCSEL121及びコリメータレンズ119を含む。VCSEL121は、複数の発光点が2次元配列された発光面を備え、発光面を論理的に分割して得られた複数の異なる領域のいずれか1つに各発光点が配置された光源の一例である。発光制御基板122は、VCSEL121を駆動するための回路基板である。例えば、発光制御基板122は、複数の発光点を順番に発光させる際に、複数の異なる領域から交互に発光点を選択して発光させる発光制御手段の一例である。複数の発光点は、択一的に点灯してもよいし、同時に点灯してもよい。コリメータレンズ119は、VCSEL121から射出された光ビームを平行な光束Lに変換するための光学部品である。
シリンダーレンズ118は、光束Lの大部分を主走査方向(光ビーム走査装置の走査方向であり感光ドラムの長手方向)に対して長い線像としてポリゴンミラー111の反射面上に結像するための光学部品である。ポリゴンミラー111は、偏向された各光ビームが主走査方向に沿って被露光面を走査するよう、複数の発光点のそれぞれから射出され光ビームを偏向走査する偏向走査手段の一例である。すなわち、ポリゴンミラー111は、光束Lを偏向し走査するための光学部品であり、不図示のブラシレスモータによって回転される。
結像レンズ112やfθレンズ113は、被露光面において副走査方向に沿った一定間隔のスポットが形成されるよう偏向走査された各光ビームを結像させる結像手段の一例である。すなわち、結像レンズ112は、光束Lを感光ドラム100上に所定のスポット径で結像させる。感光ドラム100は、像を担持する像担持体の一例である。また、被露光面(被走査面)は、感光ドラム100の表面となる。fθレンズ113は、感光ドラム100を等速度で光束Lが走査するよう光束Lを変換する光学部品である。
光量検知センサ129は、光ビームの光量を測定するためのセンサである。ハーフミラー128は、光量検知センサ129に光束Lの光量の一部を取り込むための光学部品である。発光制御基板122は、各発光点から出射される光ビームの光量を検知し、各光量がそれぞれ常に一定となるように、各発光点に流される電流を制御する(いわゆる自動光量制御)。
一般に、自動光量制御は、光ビームが感光ドラム100を走査しない、限られた時間範囲で実行されなければならない。VCSEL121のように多くの発光点を備えている場合、例えば、ポリゴンミラーの1面ごとに、1つおきの2つの発光点について光量制御が実行される。そして、回転によりポリゴンミラーの面が切り替わるごとに、光量制御の対象となる2つの発光点も切り換えて行くことで、すべての発光点について光量制御が実行される。
なお、この場合、ある発光点を光量制御してからその発光点を再び光量制御するまでのインターバルが長くなってしまうため、発光点の昇温による光量低下を十分に補正することが難しくなりやすい。そこで、このような自動光量制御を行う光ビーム走査装置では、本発明による昇温防止策が有効となるであろう。
ビームディテクター(以下BD)116は、光ビームを検出するセンサである。BD116は、ポリゴンミラー111の面ごとに光ビームを検出する。この光ビームの検出されたタイミングは、次の光ビームの射出タイミングを決定するために使用される。反射ミラー114は、BD116に対して光ビームを導くための光学部品である。結像レンズ115は、反射ミラー114からの光ビームをBD116に結像させるための光学部品である。
図2は、VCSEL121とコリメータレンズ119との関係を示す図である。VCSEL121の各発光点は、発光部124に集約されて配置されている。各々独立に変調されて各発光点から出射された発散光は、コリメータレンズ119を通して平行な光束Lに変換される。図中の直線L0は、発光部124の発光面の法線であり、光束Lの中心線となっている。
図3は、実施形態に係る発光点の配置例を示す図である。発光面を論理的に分割するための境界線V1によって、2つの領域A、Bが形成されている。境界線は、分割線、区画線と呼ばれてもよい。領域Aには、発光点a1ないしa8が2次元的に配置されている。また、領域Bには、発光点b1ないしb8が配置されている。このように発光部124は、16個の発光点を備えている。
各発光点は、主走査方向に沿って一定の間隔L1=7.06[μm]で配置されている。一方で、各発光点は、副走査方向に沿って一定の間隔2×L1=14.1[μm]で配置されている。ここで、光ビーム走査装置101の副走査方向の光学倍率が3倍であれば、感光ドラム100上での走査ラインの間隔は42.3[μm](600dpi)となる。図3からわかるように、ここでの間隔は、2つの発光点の2次元平面上での最短距離ではなく、主走査方向又は副走査方向に各発光点を射影して得られる正射影間の間隔を意味する。
境界線V1によって分割されてなる2つの領域A、Bの各面積は、均等である。なお、図3に示すように、水平方向の境界線H1によって、これらの2つの領域をさらに分割してもよい。この場合にも、分割により得られる4つの領域の各面積が均等となってもよい。4つの領域のうち、右上の第1領域には、a1乃至a4が均等に配置されている。また、右下の第2領域には、a5乃至a8が均等に配置されている。左上の第3領域には、b1乃至b4が均等に配置されている。また、左下の第4領域には、b5乃至b8が均等に配置されている。このように、各領域には、複数の発光点が均等に配置されている。すなわち、各領域に配置された発光点の数は同数であるが、1つ程度であれば数が異なってもよい。なお、図3によれば、各領域に配置された発光点の疎密度も均等である。このように、本願での「均等」は、同数のみならず同数に近いことも意味する。
光ビーム走査装置101を用いて副走査方向に600dpiの解像度(画素密度)で走査する場合、各発光点の発光順序は、a1、b1、a2、b2、a3、b3、a4、b4、a5、b5、a6、b6、a7、b7、a8、b8の順である。これは、複数の発光点を順番に発光させる際には、異なる複数の領域から交互に発光点を選択して発光させることが、クロストークを緩和する観点からは望ましいからである。
なお、境界線H1、V1は、論理的な線であって、直接的に発光部124に描かれる線ではない。しかし、境界線H1、V1をマーキングなどにより発光部124に描画してもよい。さらに、後述するように、境界線H1、V1を溝として実現してもよい。この場合の溝は、異なる複数の領域に配置されたそれぞれの発光点間に相互に働く熱的な干渉と電気的な干渉とのうち少なくとも一方を軽減する軽減手段の一例である。
図4は、実施形態に係る発光部を所定角度θだけ回転させたときの発光点の配置例を示す図である。すなわち、解像度を切り換えるために、図3に示した発光部を時計回りにθ(例:90度)回転させた様子が示されている。なお、回転中心は、境界線H1とV1との交点である。
この場合、上述した16個の発光点は、副走査方向においてL1=7.06[μm]の間隔で配置されることになる。光学倍率が3倍であるため、感光ドラム100における走査ラインの間隔は21.2[μm]となる。
なお、副走査方向に1200dpiの解像度を達成する際の各発光点の発光順序は、b2、b6、b4、b8、b1、b5、b3、b7、a2、a6、a4、a8、a1、a5、a3、a7の順序である。このように、境界線H1により区画される領域A’、B’から交互に発光点が選択された発光される。すなわち、領域A’に属する発光点が点灯した後は、必ず、領域B’に属する発光点が点灯するため、領域A’に属する2つの発光点が連続して点灯することは回避されている。これにより、発光点同士を発光面上で十分に離間させるだけでなく、距離が近い2つの発光点(隣接発光点)が連続して点灯しないようにすることができる。一般に、画像データでは、画像の連続性から、隣り合った走査ラインの露光パターンも類似することが多い。よって、隣接した走査ラインを担当する発光点間の距離を離間させれば、これらの発光点間における相乗的な熱影響を緩和できる。ひいては、クロストークによる画像不良の発生を抑制しやすくなる。
図5は、実施形態に係るVCSELに発光点についての概略断面図である。このVCSELの発光波長は、780nmである。もちろん、780nmは単なる例示であり、他の波長(例:赤色レーザ、670nm)であってもよい。
n側電極として機能する基板161に対して、分布ブラック反射鏡162、1波長共振器層163、n側DBRミラー層164及びポリイミド165、p側電極166など各種の層が積層されている。分布ブラック反射鏡162は、p側DBRミラー層として機能するもので、AlGaAs多層膜からなる。1波長共振器層163は、GaAs/AlGaAsの3量子井戸からなる活性層を含み、両端にAlGaAsを有する。n側DBRミラー層164は、AlGaAs多層膜からなる。n側DBRミラー層164には、電流狭窄を目的として、その上部が円柱状に加工されており、円柱の周りはポリイミド165が埋め込まれている。この構成において、活性層で発生した光は、活性層の上部にあるn側DBRミラー層164と活性層の下部にある分布ブラック反射鏡162によって複数回反射され、基板161に垂直な方向にレーザビームを発する。
VCSELの温度環境におけるL−I特性(図14)は、前述したような特性を持っている。そのため、発光部124が温度上昇すると、一般に画像ムラの原因となる光量低下がポリゴンミラーの同一面により走査している間であっても発生する。
よって、上述したように、VCSEL121のように、各発光点を十分に離間させ、隣接した走査ラインを担当する各発光点も十分に離間させることで、各発光点の温度上昇を従来よりも低減することが望ましい。こにより、クロストークの影響が効果的に緩和される。また、高デユーティーで発光することを要求する画像データに対しても、画像ムラの発生を抑制できるようになる。
本実施形態によれば、複数ある発光点の配置と発光タイミングを工夫することで、熱や電気的な干渉に起因するクロストークの影響を緩和し、画像の生産性を上げつつも画質を維持できる。例えば、発光面を論理的に分割して得られた複数の領域にそれぞれ発光点を2次元配列し、異なる複数の領域から交互に発光点を選択して発光させることで、クロストークが緩和され、画質が維持される。なお、複数の領域は、複数の境界線(例:V1,H1など)により論理的に発光面を分割することで形成された4つ以上の領域であってもよい。
例えば、各領域に複数の発光点を均等に配置することで、クロストークの原因となる発光点の温度上昇を低減できる。均等配置は、例えば、各領域に配置された発光点の数を同数又は1つ異なる数とすることで実現可能である。また、各領域に配置された発光点の疎密度が均等となるようにしてもよい。これにより、発光点間の間隔が、温度上昇を押させる程度に離間されることになるからである。
異なる複数の領域に配置されたそれぞれ発光点間に相互に働く熱的な干渉と電気的的な干渉とのうち少なくとも一方を軽減する軽減手段(例:溝など)を、異なる複数の領域間に設けてもよい。特に、複数の異なる領域の境界に設けられた溝を軽減手段とすれば、製造が容易となる利点がある。
[実施形態2]
図6は、実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。境界線については記載が省略されている。この例では、発光面が2つの領域C,Dに分割されている。各領域には、それぞれ5個の発光点が設けられている。すなわち、領域Cには、発光点c1乃至c5が均等に配置されており、領域Dには、発光点d1乃至d5が均等に配置されている。また、各発光点は、副走査方向に一定間隔qとなるように配置されている。
とりわけ、主走査方向における間隔に着目してみると、領域Cにおける発光点の間隔はS1となっており、領域Dにおける発光点の間隔はS3となっている。また、領域Cの発光点と、領域Dの発光点との間隔はS2となっている。ここで、S2>=1.5×S1、かつ、S2>=1.5×S3とすること、クロストークを緩和する観点から望ましい。なお、倍数の上限値は、実現しようとする解像度や、発光部をどの程度小さくすべきかに依存する。
また、発行順序は、c1、d1、c2、d2、c3、d3、c4、d4、c5、d5の順序となる。このように、実施形態2でも、複数の異なる領域から交互に発光点が選択されて発光されるため、クロストークの発生及び画像不良を抑制しやすくなる。
このように、第1領域Cに第1発光点c1及び第2発光点c2が設けられ、第2領域Dに第3発光点d1及び第4発光点d4が設けられている。また、第1発光点c1、第3発光点d1、第2発光点c2、第4発光点d2の順序で発光するよう発光制御基板122により制御される。ここで、2次元平面的な距離に着目してみると、第1発光点c1と第2発光点c2との距離よりも、第1発光点c1と第3発光点d1及び第4発光点d4との各距離が長くなっている。同様に、第1発光点c1と第2発光点c2との距離よりも、第2発光点c2と第3発光点d1及び第4発光点d4との各距離が長くなっている。同様に、第3発光点d1と第4発光点d2との距離よりも、第3発光点d1と第1発光点c1及び第2発光点c2との各距離が長くなっている。同様に、第3発光点d1と第4発光点d2との距離よりも、第4発光点d4と第1発光点c1及び第2発光点c2との各距離が長くなっている。すなわち、同一領域内の近接した発光点間の距離は、他の領域に属するいずれかの発光点までの距離よりも長くなっていることがわかる。これにより、発光点の温度上昇を抑制しやすくなるのである。
図7は、実施形態に係る発光点への給電用の配線パターンの一例を示す図である。図からわかるように、領域C、Dに配置された各発光点への配線パターン701、702は、領域ごとにそれぞれ独立して設けられている。一般に、発光制御基板122がPWM(パルス幅変調)制御等を用いて高速にレーザ光を変調する場合、近接した発光点に接続された配線間で電気的な干渉が発生し、これが、画像不良の原因となりうる。しかし、図7が示すような配線パターンを採用すれば、電気的な干渉が軽減されるため、画象不良の発生を低減できる。
[実施形態3]
図8は、実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。中央の境界線によって、発光部の発光面が領域E、Fに分割されている。領域Eには、3つの発光点e1、e2、e3が設けられている。領域Fには、4つの発光点f1、f2、f3、f4が設けられている。このように、各領域における発光点の数が同数ではないが、1つ(30%程度)異なるにすぎず、実質的に両者の発光点数は均等である。
各発光点は、副走査方向に一定間隔qとなるように配置されている。各領域内では、発光点が縦方向(副走査方向)に一列に配列されている。さらに、発光面には、n側電極(図5の基板161)に達しない程度の深さの溝801が設けられている。各発光点の発行順序は、f1、e1、f2、e2、f3、e3、f4の順序となる。すなわち、領域E,Fから交互に発光点が選択されて発光される。
実施形態3においても、特有の、発光点の散在配置、軽減手段としての溝、及び、発光順序によって、クロストークの発生及びそれに伴う画像不良を抑制しやすくなる。
[実施形態4]
図9は、実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。2つの境界線によって、発光部の発光面が領域G、H、Iに分割されている。領域Gには、3つの発光点g1、g2、g3が設けられている。領域Hには、3つの発光点h1、h2、h3が設けられている。領域Iには、3つの発光点i1、i2、i3が設けられている。このように、各領域における発光点が均等に配置されている。また、各発光点は、副走査方向に一定間隔qとなるように配置されている。
各発光点の発行順序は、g1、h1、i1、g2、h2、i2、g3、h3、i3の順序となる。すなわち、領域G,H,Iから交互に発光点が選択されて発光される。
このように、実施形態4においても、特有の、発光点の散在配置、及び、発光順序によって、クロストークの発生及びそれに伴う画像不良を抑制しやすくなる。なお、領域GとHの間や、領域HとIの間の少なくとも一方に、上述した溝を設けてもよい。
[他の実施形態]
実施形態1などでは、2方向に使用可能なVCSELであって、発光点の数が4の倍数のものについて説明した。しかし、発光点の数は、4の倍数でなくともよい。
図10は、4分割した領域に対し、6個の発光点の重心が概ね発光部124又はコリメータレンズ119の中心となるように、6個の発光点を分散配置した例を示す図である。図10が示す例でも、各発光点は、実質的に均等に配置されているといえよう。各方向における間隔は、図10が示すように、それぞれm、nとなっている。上述したように、発光部124を回転させることで、m、nに応じた解像度に切り換えることが可能となる。なお、発光制御基板122が発光部124を回転させるための回転駆動部を備えていることはいうまでもない。
また、上述した溝は、基本的に空洞としてもよいが、熱的な干渉や電気的な干渉を軽減するための軽減部材(例:絶縁体)などを溝の一部又は全部に充填してもよい。
上述した実施形態では、発光点と走査ラインとが1対1となることを前提としていたが、例えば、深い潜像を形成することを目的として、複数の発光点によって1つの走査ラインが形成されてもよい。このような光ビーム走査装置に対しても、本発明の技術思想は有効に機能する。
上述した実施形態に係る光ビーム走査装置101を、画像形成装置に適用してもよい。図15は、実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置1501は、モノクロ又はフルカラーの画像を形成する装置である。例えば、画像形成装置1501は、印刷装置、画像出力装置、プリンタ、複写機、複合機又はファクシミリとして実現される。
光ビーム走査装置101は、一様に帯電されたドラム上の感光ドラム100上を光ビームによって走査する。これにより、感光性を有する感光ドラム100上には、画像信号に対応する静電潜像が形成される。また、静電潜像は、現像装置によって、現像剤(例:トナー)の像に変換される。定着装置1502は、感光ドラム100から現像剤の像が転写された記録媒体Sに対して現像剤の像を定着させる。記録媒体Sは、用紙、シート、転写材などと呼ばれることもある。このように、実施形態に係る光ビーム走査装置101を画像形成装置1501に適用することで、熱や電気的な干渉に起因するクロストークによる画像不良を緩和し、生産性を上げつつも画質を維持できる。
実施形態に係る光ビーム走査装置の概略図である。 VCSELとコリメータレンズとの位置関係を示す図である。 実施形態に係る発光点の配置例を示す図である。 実施形態に係る発光部を所定角度θだけ回転させたときの発光点の配置例を示す図である。 実施形態に係るVCSELに発光点についての概略断面図である。 実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。 実施形態に係る発光点への給電用の配線パターンの一例を示す図である。 実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。 実施形態に係るVCSELの発光部の他の例を示す図である。 実施形態に係るVCSELの一例を示す断面図である。 従来例における発光点の配置を示す図である。 従来例における発光点の配置を示す図である。 従来例における発光点の配置を示す図である。 VCSELのL−I特性の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。

Claims (8)

  1. 光ビーム走査装置であって、
    複数の発光点が2次元配列された発光面を備え、該発光面は溝によって複数の異なる領域に分割されており、該複数の異なる領域の各々に少なくとも1つの発光点が配置された光源と、
    偏向された各光ビームが主走査方向に沿って被露光面を走査するよう前記複数の発光点のそれぞれから射出され光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記被露光面において副走査方向に沿った一定間隔のスポットが形成されるように前記偏向手段によって偏向された各光ビームを結像させる結像手段と、
    前記複数の発光点を順番に発光させる際に、前記複数の異なる領域から交互に発光点を選択して発光させる発光制御手段と
    を含み、各領域には、前記複数の発光点が均等に配置されていることを特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 光ビーム走査装置であって、
    複数の発光点が2次元配列された発光面を備え、該発光面は溝によって複数の異なる領域に分割されており、該複数の異なる領域の各々に少なくとも1つの発光点が配置された光源と、
    偏向された各光ビームが主走査方向に沿って被露光面を走査するよう前記複数の発光点のそれぞれから射出され光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記被露光面において副走査方向に沿った一定間隔のスポットが形成されるように前記偏向手段によって偏向された各光ビームを結像させる結像手段と、
    前記複数の発光点を順番に発光させる際に、前記複数の異なる領域から交互に発光点を選択して発光させる発光制御手段と
    を含み、前記複数の異なる領域のうち、第1領域に第1発光点及び第2発光点が設けられ、第2領域に設けられる第3発光点及び第4発光点が設けられ、前記第1発光点、前記第3発光点、前記第2発光点、前記第4発光点の順序で発光するよう制御されており、かつ、前記第1発光点と前記第2発光点との距離よりも前記第1発光点と前記第3発光点及び前記第4発光点との各距離が長く、前記第1発光点と前記第2発光点との距離よりも前記第2発光点と前記第3発光点及び前記第4発光点との各距離が長く、前記第3発光点と前記第4発光点との距離よりも前記第3発光点と前記第1発光点及び前記第2発光点との各距離が長く、前記第3発光点と前記第4発光点との距離よりも前記第4発光点と前記第1発光点及び前記第2発光点との各距離が長いことを特徴とする光ビーム走査装置。
  3. 各領域に配置された前記発光点の数は、同数又は1つ異なる数であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビーム走査装置。
  4. 各領域に配置された前記発光点の疎密度が均等であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビーム走査装置。
  5. 前記溝は、前記複数の異なる領域に配置された発光点間に相互に働く熱的な干渉と電気的な干渉とのうち少なくとも一方を軽減する軽減手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置。
  6. 前記複数の異なる領域では、前記発光点への配線パターンがそれぞれ独立して設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置。
  7. 前記複数の異なる領域は、前記溝により分割された4つ以上の領域であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置。
  8. 画像形成装置であって、
    像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に潜像を形成するために光ビームを走査する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
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