JP2001267681A - 面発光レーザーの光量制御方法 - Google Patents
面発光レーザーの光量制御方法Info
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Abstract
量制御を可能とする面発光レーザの光量制御方法を得
る。 【解決手段】 レーザ光源の使用判定、各レーザ光源の
電流−光量特性バラツキ一時記憶、及び記憶した光量特
性バラツキに基づいた情報演算により、電流−光量特性
バラツキ差と環境変化の因子を補正するため、レーザ光
源の光量制御として、各レーザ素子の最大光出力近傍ま
で通電し、所定の光量に到達できない素子を異常として
判断し、予備のレーザを点灯もしくは使用可否判定する
よう光量制御するAPC動作1(90)、発光数増加に
伴う電流−光量特性の各素子バラツキの増加、通電時間
及び環境変化に対する電流−光量特性バラツキ増加に追
従できるよう光量制御するAPC動作2(92)の2段
階のAPC動作を実施する。
Description
光量制御方法にかかり、特に、複数のレーザ光源素子を
面状に配置した面発光レーザの発光光量を検出して所定
光量になるようにフィードバック光量制御する面発光レ
ーザーの光量制御方法に関する。
な光量を得るために、扱いが簡単な半導体レーザをレー
ザ光源として複数用いて、同時または逐次点灯させる等
の各々の光量を制御することが行われている。周知のよ
うに、半導体レーザの光量を制御する方法として、アナ
ログ的に半導体レーザへ注入する電流を決定するオート
パワーコントロール(APC)が知られている。このア
ナログ的にAPCする回路(APC回路)を備えて光量
制御を複数実施することで、複数の半導体レーザの光量
を容易に制御することができる。
れたレーザ光の光量が基準光量になるまで、注入電流I
を上昇させるフィードバック回路である。一般的には、
半導体レーザが射出するレーザ光を受光部で受光して、
射出光量に対応する電圧を検出することで、フィードバ
ックしている。すなわち、図12に示すように、半導体
レーザへの注入電流Iを0mAから上昇させ、基準電圧
(Vref)と比較しながら、基準電圧との電圧差がな
くなるまで、フィードバックする。この基準電圧(Vr
ef)は、半導体レーザが射出する基準光量p0を検出
したときの電圧である。従って、基準電圧(Vref)
になれば、発光されたレーザ光の光量が基準光量にな
る。
流i1で基準光量p0になり、半導体レーザLD2で
は、注入電流i2で基準光量p0になる。なお、図12
にも記載したが、半導体レーザが破壊されない範囲で、
設定光量の上限値Pmax(ピーク光量の30%以
下)、注入電流の上限値imaxが定められている。こ
のように、注入電流Iを0mAから徐々に上昇させるの
で、個々の半導体レーザの電流−光量特性に応じて、終
了時間が変動する。また、受光部は1つのため、各々独
立して順次実施する。この場合の設定精度は、±1%程
度である。
変化などの環境変化により、その特性が変動する(図1
2の例では、実線から点線へ移行する)。この場合にあ
っても、半導体レーザLD2についてAPCが実施され
るので、半導体レーザLD2の状態が変化した後にも基
準光量を得るための注入電流を設定することができる。
は、単一のシーケンスで各レーザビーム毎に各々AP
Cを実施するための精度が高く、単一受光部1個、個
別ビームに対応するAPC回路1個という単純な構成で
実現でき、走査ビームが数本まで、ライン走査毎の光
量制御ができるためにレーザ状態の変化に適応しやす
い、というものである。
を配置することは、装置の占有スペースの増大を招くの
で、好ましくない。このため、単一の光源でさらに多数
の発光素子を得ることができる面発光レーザなる光源素
子が実用化されている。面発光レーザは、複数の半導体
レーザを組み合わせた特性と略同様の特性を得ることが
できる。すなわち、複数の発光部位を面状に並べ1つの
発光面を構成している。従って、各発光部位で、1つの
半導体レーザと同様の挙動を示す。
特徴から、共振器端面間長が通常レーザの1/100分
以下の為、レーザ発振の閾値電流が低い反面、共振器反
射率を99%程度に上げても最大光出力は数mW程度で
飽和ピークに達してしまう。これは、各素子の共振器間
長バラツキがそのまま飽和光量差となり、飽和光量バラ
ツキが大きくなるためである。
と異なり、飽和光量を超える電流を注入しても発振モー
ドが変化して光量が減衰するだけで、素子破壊には至ら
ない特徴を有している。さらに、面発光レーザの各特性
バラツキには、従来の光源素子を多数配置した場合と同
様、環境温度変化および、長時間の通電による電流−光
出力傾き劣化等の特性カーブ変化因子も加わるため、電
流−光量飽和特性バラツキが増大し、多数のレーザ素子
の中には温度、通電時間の状況により所望の光量に達し
ない個別発光素子の存在可能性がある。
体レーザに相当する面発光レーザの部位LDD1では、
注入電流i1で最大光量pmaxになり、他の半導体レ
ーザLD2に相当する面発光レーザの部位LDD2で
は、注入電流i2で最大光量pmaxになる。このよう
に面発光レーザは同一面内に特性が異なる素子が含まれ
る場合もある。従って、面発光レーザについて、温度変
化などの環境変化により、各部位の特性変動量が複数の
レーザを点灯するより大きくなる場合がある(図13の
例では、実線から点線へ移行する)。
光量制御をする場合、必要光量を稼ぐ為、電流−光量特
性カーブの飽和光量領域近くまで使用する必要があり、
かつ電流−光出力バラツキを適時把握し、かつ各素子に
応じた電流−光出力バラツキを抑制しなければならな
い。
光量制御として面発光レーザを複数の光検知器を用いて
光量制御する技術が提案されている(特開平8−204
273号)。また、他の例として、駆動ICと面発光レ
ーザチップと一体化したユニットを順次かつ個別に光量
制御する技術(特開平9−230259号)、面発光レ
ーザの出射ビームをビームスプリッタで分割し、光検知
器に入射し順次光量制御するもの。開平10−1193
50に面発光レーザの余熱の為にバイアス電流を注入す
る技術(特開平8−330661号)も提案されてい
る。
技術では、面発光レーザを発光させることいついては言
及されているものの、光出力特性にバラツキが生じる場
合があり、安定した光量を得ることができない。また、
面発光する各部位における異常出力を検知することもで
きない。
と光量の特性バラツキに拘わらず光量制御を可能とする
面発光レーザの光量制御方法を得ることが目的である。
に本発明は、複数のレーザ光源素子を面状に配置した面
発光レーザを発光光量を検出して所定光量になるように
光量制御する面発光レーザの光量制御方法であって、前
記面発光レーザに含まれる複数のレーザ光源素子の各々
について、最大発光光量近傍の予め定めた所定光量とな
るように、最低光量となる制御値から順次光量制御し、
前記所定光量となる制御値を求め、該所定光量となる制
御値に基づいてレーザ光源素子の状態を検出する検出工
程を含むことを特徴とする。
は、複数のレーザ光源素子を面状に配置した面発光レー
ザを発光光量を検出して所定光量になるようにフィード
バック光量制御する。すなわち、少なくとも1つの光セ
ンサ等の光検知手段により複数のレーザ光源素子の各々
について発光光量を検出し、レーザ光源素子の各々が所
定光量になるようにフィードバック光量制御する。この
光量制御には次の検出工程を含んでいる。まず、最大発
光光量近傍の予め定めた所定光量となるように、最低光
量となる制御値例えば最低注入電流値(0)等から順次
光量制御する。この場合、徐々に注入電流を増加させる
ことが好ましい。こうすることで、発光光量は徐々に増
大し、最大発光光量近傍に至ることになる。この最大発
光光量近傍の予め定めた所定光量となる制御値(例えば
注入電流値)を求め、所定光量となる制御値に基づいて
レーザ光源素子の状態を検出する。レーザ光源素子の状
態には、発光光量が安定しない不安定状態や発光光量が
得られない未達成状態等の挙動状態がある。このよう
に、面発光レーザに含まれる複数のレーザ光源素子の各
々の状態を検出することができるので、面発光レーザの
光量制御を適正にすることができる。
の状態が前記所定光量を得られない状態であるとき、検
出したレーザ光源素子が異常状態であると判定する判定
工程を含むことができる。
は、発光光量が安定しない不安定状態や発光光量が得ら
れない未達成状態等の挙動状態があるが、レーザ光源素
子の状態が所定光量を得られない状態であるとき、その
レーザ光を用いても、光量不足のため、良好な結果が望
めない。そこで、検出したレーザ光源素子を異常状態で
あると判定すれば、同時または後の対処が容易となる。
子が異常状態であると判定された場合、他のレーザ光源
素子で代替することができる。
られない状態であっても、その周辺等の面発光レーザに
含まれている他のレーザ光源素子を用いれば、面発光レ
ーザとしては正常に作動するかのように振舞わせること
が可能である。この場合、予備のレーザ光源素子がある
場合には予備のレーザ光源素子を用いればよく、その予
備のレーザ光源素子に切り替えたり、予備のレーザ光源
素子で光量を補ったりすることができる。
施することができる。前記の検出は、常時行う必要はな
い。例えば、半導体レーザは経時変化等のように時間軸
上では一定時間や任意の時間を経過したり周期的に生じ
たりする。従って、予め定めた所定時期例えば定期的に
堅守tうすることにより、処理による負荷を減少させる
ことができる。
検出工程で検出した所定光量となる制御値に基づいて複
数のレーザ光源素子の各々を光量制御するときに、前記
所定光量となる制御値による発光光量を検出し前記所定
光量に至らない場合、前記所定光量となる制御値に基づ
いて補正値を設定し、設定した補正値から前記所定光量
となるように順次光量制御して該所定光量となる補正制
御値を導出する補正工程をさらに含むことができる。
レーザ光源素子は、画像記録等のように、光量制御が行
われるが、その光量制御中にあって、レーザ光源素子の
状態が変動することがある。この場合、再度前記検出工
程を行ったのでは、同様の処理時間が必要である。そこ
で、次の補正工程を実施することで、処理負荷を軽減す
ることができる。まず、所定光量となる制御値による発
光光量を検出し所定光量に至らない場合、所定光量とな
る制御値に基づいて補正値を設定する。そして、設定し
た補正値から所定光量となるように順次光量制御して所
定光量となる補正制御値を導出する。この補正制御値
を、検出工程で求めた所定光量となる制御値に置きかえ
ればよい。
流であるバイアス電流以上に設定することが好ましい。
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は光走
査装置の光源に本発明を適用したものである。
の形態の光走査装置10は、詳細を後述する面発光レー
ザ12を備えている。面発光レーザ12の射出側には、
ハーフミラー16、コリメータレンズ18及び反射ミラ
ー20が順に配設されている。反射ミラー20の反射側
には、入射されたレーザ光を偏向するポリゴンミラー2
2が設けられており、ポリゴンミラー22の偏向側には
fθレンズ24、シリンドリカルミラー26及び感光体
32が順に配設されている。
レーザ光は、ハーフミラー16、コリメータレンズ1
8、及び反射ミラー20を介してポリゴンミラー22へ
至り偏向され、fθレンズ24及びシリンドリカルミラ
ー26を介して感光体32上を主走査する。感光体32
は円筒形であり(図2の矢印A方向に)一定回転するこ
とで、副走査している。これによって、主走査及び副走
査がなされ、感光体32上に2次元の画像が露光され
る。
ーフミラー16の反射側には、光センサ等で構成された
受光部14が設けられている。また、ポリゴンミラー2
2の偏向側で、主走査による感光体32の到達領域外に
は、反射ミラー28が設けられており、その反射ミラー
28の反射側にSOS同期センサ30が設けられてい
る。このSOS同期センサ30は、感光体32と光学的
に共役な位置に設けられている。
レーザ光は、ハーフミラー16によりその一部が反射さ
れて、発光光量に対応するレーザ光が受光部14へ入射
される。また、感光体32へ至るべきレーザ光のうち画
像記録範囲外のレーザ光が反射ミラー28により反射さ
れ、SOS同期センサ30へ入射される。これら受光部
14及びSOS同期センサ30は、面発光レーザ12の
駆動を制御するためのLD駆動装置36が接続されてい
る。
に露光する画像の画像データを記憶したイメージ制御部
34が接続されている。
に、面発光レーザ12は、セラミックバッケージ50内
に設けられており、共通N電極54上に、面発光レーザ
チップ56、発光層60及び絶縁層58、個別引出し電
極が順次積層されて構成されている。また、図3(A)
に示すように、面発光レーザ12は、セラミックバッケ
ージ50内に設けられた面発光LDチップ56により構
成されており、面発光レーザチップ56には、半導体レ
ーザに相当するレーザ光源40A,40B,40C,4
0D,40Eが副走査方向(図3の矢印S方向)に配設
され、主走査方向(図3の矢印M方向)に所定間隔を隔
ててレーザ光源42A,42B,42C,42D,42
Eが配設されている。従って、本実施の形態の面発光レ
ーザ12は、主走査方向(図3の矢印M方向)に2つの
レーザ光源からなるレーザセットを、副走査方向(図3
の矢印S方向)に5組有する、複数光源を1つにパッケ
ージしたものに相当する。
開口の個別LDアパチャ44Aを備えており、その周囲
にP電極リング46Aが設けられている。このP電極リ
ング46Aは、レーザ光源40Aの点灯及び光量制御の
ために外部と接続可能な接続線52Aに接続されてい
る。なお、他のレーザ光源40B,40C,40D,4
0E,42A,42B,42C,42D,42Eについ
ても同様の構成のため、説明を省略する。
つのレーザ光源を有する構成としている。この構成によ
れば、一方のレーザ光源が損傷した場合であっても、他
方のレーザ光源で代用することができる機能を有するこ
とになる。損傷したレーザ光源の代わりに他方のレーザ
光源を用いる場合、他方のレーザ光源については一方の
レーザ光源から離間した距離に対応するタイミングで走
査開始位置を調整する機能が必要である。この調整は、
イメージ制御部34の点灯データのタイミング小生をす
ることで可能である。
ーザ光源が並んだ構成としているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、主走査方向に1つのレーザ光源
を対応させる構成としてもよい。この場合、図4に示す
ように、千鳥配置させることにより、発光数に応じた走
査線数を形成することができる。しかし、代替レーザ光
源を利用することができない。従って、図3の構成と、
図4の構成の何れの項絵師を選定するかは、各々の面発
光レーザ寿命と使用時間との兼ね合いから決定すること
が好ましい。
36は、面発光レーザ12に含まれるm個(本実施の形
態では、10個)のレーザ光源を個別に駆動する個別レ
ーザ駆動回路66を備えている。個別レーザ駆動回路6
6は、面発光レーザ12に接続されている。その駆動に
より、面発光レーザ12から射出されたm本(本実施の
形態では、10本)のレーザ光の各々は受光部14で受
光される。この受光部14は、面発光レーザ12に含ま
れるm個(10個)のレーザ光源の個数のサンプルホー
ルド回路72−1、72−2、・・・、72−mの各々
に接続されている。
72−mの各々は、サンプルホールド値記憶回路74、
及び判定回路68(詳細は後述)に接続されている。こ
の判定回路68は、個別レーザ駆動回路66、及びイメ
ージ制御回路70に接続されている。
動回路イネーブル信号、m個のAPC作動信号、m個の
点灯データ信号、m個の基準電圧信号Vrefの各々を
生成する回路を含んで構成されており、各々の信号を出
力する構成である。また、イメージ制御回路70は、走
査線の開始信号であるSOS信号が入力されるように同
期センサ30に接続されている。また、イメージ制御回
路70は、判定回路68により異常を検出したときに出
力される異常検知信号が入力されるようにも接続されて
いる。
68は、制御部76を備えており、この制御部76は加
算器、記憶部及び演算部(図示省略)を含んで構成され
ている。この制御部76には、m個の基準電圧信号Vr
efの各々が入力されるようにイメージ制御回路70に
接続されている。また、制御部76は、m個のスイッチ
80−1、80−2、・・・、80−mの各制御側に接
続されたセレクタ78にも接続されている。
に、m個の点灯データが入力されるように接続されてお
り、入力された点灯データに応じてm個のスイッチ80
−1、80−2、・・・、80−mの各々をオンオフさ
せる。これらm個のスイッチ80−1、80−2、・・
・、80−mは、m個の比較器82−1、82−2、・
・・、82−mの対応する比較器の出力側に接続されて
いる。また、m個の比較器82−1、82−2、・・
・、82−mは、制御部76に接続されている。
回路66に含まれる各レーザ光源を駆動するためのLD
ドライバはアナログAPCを用いていた場合を説明する
が、デジタルAPCにおいてもその基本動作は代わりが
無い。
実施の形態の光走査装置では、多数の面状に配列した面
発光レーザ光源の光量不良を検知すると共に、多数のレ
ーザ電流−光出力カーブを有する各レーザ光源の状態に
応じた情報に基づいた電流からスタートする光量制御に
より、レーザ使用判定及び電流−光出力飽和点近くまで
フィードバック光量制御を実行する。
の使用判定、各レーザ光源の電流−光量特性バラツキ一
時記憶、及び記憶した光量特性バラツキに基づいた情報
演算により、電流−光量特性バラツキ差と環境変化の因
子を補正するものである。このため、本実施の形態で
は、レーザ光源の光量制御として、2段階のAPC動作
を実施している。
傍まで通電し、所定の光量に到達できない素子を異常と
して判断し、予備のレーザを点灯もしくは使用可否判定
するよう光量制御する(図1のステップ90)。これを
APC動作1とする。このAPC動作1は、所定タイミ
ングで実行すればよい(図1のステップ94における判
定)。
特性の各素子バラツキの増加、通電時間及び環境変化に
対する電流−光量特性バラツキ増加に追従できるよう光
量制御する(図1のステップ92)。これをAPC動作
2とする。
リア外で通常のAPCを全レーザ光源40A〜42Eに
対して、所望の所定光量になるように順次実施する。所
望の設定光量は異常検知ができるよう、最大出力近傍の
光量で実施する。また、各レーザ光源の設定精度(仮に
±A%とすると)は受光部14からの電流信号を電圧変
換したサンプルホールド電圧値と基準電圧Vrefを比
較器による比較で行う。以上の操作を順次全てのレーザ
光源で実施する。判定回路68において、1つでも設定
光量に到達しないレーザ光源が検出された場合、判定回
路68は異常検知信号を出力する機能を有している。但
し、使用不能判定は行わず、同一走査ライン上に予備の
レーザ光源がある場合(本実施の形態では隣り合うレー
ザ光源)は、予備のレーザに切り替え、再度APC動作
1を実施する。この際、同一走査ライン上に1つでもレ
ーザ光源がない場合は、一時的に同一走査ライン上の点
灯本数を増加させる方法で光量を補うが、使用不可判定
を下す機能も有している。
は、各レーザ光源のAPC終了時の通電電流に比例する
サンプルホールド電圧値を記憶部に順次記憶しておく。
以上の一連の操作により、多数の異なる電流−光出力特
性を持つレーザの異常検知、使用不可判定と各レーザの
特性差を把握する記憶する機能を有するAPC動作1を
終了する。
図7に示すように、APC動作1の実行指示があると、
ステップ100において画像エリア外で、APC動作1
が開始される。このステップ100では、まず、イメー
ジ制御回路70から基準電圧信号Vrefを発信し、判
定回路68内の制御部76に出力され、比較器82に出
力される。次にイメージ制御回路70からの点灯デー
タ、レーザ駆動回路イネーブル、APCオン信号に従っ
て、APC動作1を実施すべきレーザ光源のレーザ光及
び個別レーザ駆動回路66の選定をすると共に、回路を
動作可能状態に設定する。本実施の形態では、第1番目
のレーザ光源40Aから順に第10番目のレーザ光源4
2Eまで順に行うものとする。
動回路66を動作可能状態に設定するイネーブル信号は
1レーザ光源毎に個別レーザ駆動回路66に供給され
る。すなわち、最初にレーザ光源40Aについて行われ
る。また、点灯データは判定回路68内のセレクタ78
を一旦通過し、指定されたレーザ光源に対応するスイッ
チ(80−1〜80−mの何れか)をオン(接続状態)
にし、個別レーザ駆動回路66に点灯データを出力す
る。ここでは、レーザ光源40Aのスイッチ80−1を
オンにする。これは、個別レーザ駆動回路66に含まれ
る多数のドライバの中に異常があった場合、点灯データ
転送を停止させるためのものである。なお、設定された
レーザ光源以外のレーザ光源に対応するスイッチはオフ
状態にしておく。
おいてAPCを実行するレーザ光源40Aを点灯させ
る。すなわち、設定したレーザ光源から射出されるレー
ザ光を一定光量にするAPCフィードバックに移行す
る。この場合、APCの設定光量はイメージ制御回路7
0からのVref信号の電圧値を用いる。そのタイミン
グは、点灯データに対応するレーザ光源40Aに同期セ
レクトされたときから開始する。すなわち、SOS信号
の入力に応じてなされる。
8内部に事前に記憶されたサンプルホールド電圧値から
上昇又は下降させる。すなわち、判定回路68は、図示
は省略したが、1次記憶レジスタであるサンプルホール
ド値記憶回路74と同様の構成の2次記憶レジスタを備
えており、その2次記憶レジスタに記憶された各サンプ
ルホールド電圧値から開始される。
供給する場合はバイアス電流以上の電流値から開始する
ような設定を予め個別レーザ駆動回路66内で設定して
おき電流の逆流を防止する。この逆流防止は、コンデン
サ容量とプルアップ抵抗等により行うことができる。
射出されたレーザ光量を検知する。すなわち、面発光レ
ーザ12のレーザ光源40Aから射出されたレーザ光を
受光部14で受光し、電流増幅した後に、電流−電圧変
換、そしてデジタルアナログ変換(DA変換)を実施す
る。この結果、得られるサンプルホールド電圧値をサン
プルホールド回路72−1に一時記憶する。このサンプ
ルホールド電圧は、予めイメージ制御回路70から判定
回路68に供給された基準電圧信号Verfと比較器8
2−1を用いて比較され、その差が無くなるまで個別レ
ーザ駆動回路66のレーザ光源40Aへの注入電流を徐
々に上昇または下降させる。このフィードバック機構は
基準電圧信号Vrefとサンプルホールド電圧との差が
無くなるまで繰り返し実行される。
ルド電圧との差が無くなったか否かの判断が、ステップ
106の判断に相当する。ステップ106で否定される
と、ステップ102へ戻り、レーザ光源40Aへの注入
電流を徐々に上昇または下降させる。
Aの合否判定を行う。この判定は、最大基準電圧値であ
るか否かによって、合否を判定する。すなわち、イメー
ジ制御回路70から出力される基準電圧信号Vref
は、設定電圧範囲の最大基準電圧値を用いる。その理由
は、最大光出力まで到達しないレーザ光源が存在した場
合、異常検出信号をイメージ制御回路70に出力するた
めである。
110において、収束したサンプルホールド電圧を記憶
する。サンプルホールド電圧の収束時間は自己アナログ
APCの場合、コンデンサ容量とプルアップ抵抗の放電
時間により決定され、通常数秒あるが、実際の安定収束
時間は10μs程度であれば十分である。そこで、ステ
ップ110において、収束したサンプルホールド電圧
は、収束電圧値V1としてアナログデジタル変換(AD
変換)され、1次レジスタであるサンプルホールド値記
憶回路74に記憶される。
処理を繰り返し、実施することによって、全てのレーザ
光源について、収束したサンプルホールド電圧が収束電
圧値V1としてアナログデジタル変換(AD変換)され
てサンプルホールド値記憶回路74に記憶される。
テップ112において異常検出信号をイメージ制御回路
70に出力し、ステップ114において最大光出力まで
到達しないレーザ光源40Aに対する処理を設定する。
次のステップ116では、異常検知を受けたイメージ制
御回路70は同一走査ライン上の異なる点灯ビームを選
定するため、異なるレーザのAPCオン信号と点灯デー
タ信号と基準電圧信号Vref信号を出力し、ステップ
100へ戻り(レーザ光源42Aが選択され)、再度A
PC1を実施する。これは、本実施の形態では、同一走
査ライン上の異なるレーザ光源を選択できるからであ
る。
達するレーザが無い場合は、暫定的に同一走査ラインの
複数ビームを点灯しつつ、イメージ制御部からマシン本
体制御部に異常を発信し、マシン本体で使用不可判定を
実施することができる。
電圧は電圧V1、V2、・・・、Vmの1次記憶回路は
点灯ビームに対応するm個の1次レジスタ群で構成さ
れ、各ビームの電圧値V1〜Vm個の電圧値をAD変換
し256ビットの精度で保管する。また、本実施の形態
におけるフィードバックループは点灯するレーザ光源に
対して一対一対応するように構成されているが、注入電
流が小さいモノリシックな面発光レーザを用いた場合、
多段電流出力が可能なレーザ駆動回路を用いれば、フィ
ードバックループ(サンプルホールド電圧−比較器−レ
ーザ駆動回路)と点灯ビームが一対一対応である必要は
ない。また、上記受光部14は単一の受光部で、受光部
設置位置の制限は無く、走査線上にあっても、ビームス
プリッタやハーフミラー等でビーム分割したレーザ光を
用いても良い。
の選定したレーザ光源毎に全て順次実施することでAP
C動作1が終了する。このAPC動作1は、例えば、ペ
ージ間、JOB単位あるいは走査装置のモータスタンバ
イ時の低速回転時等において、定期チェックおよび動作
を実施し、面状の複数光源の状況を判定するために用い
られる。また、1次レジスタに記憶されたV1、・・
・、Vm値は判定回路68内の制御部の2次レジスタ群
に記憶され、新たなAPC動作1で記憶した1次レジス
タと比較し、許容差範囲なら次のAPC動作2を実行し
ないよう判定する機能も判定回路内制御部は有してい
る。
動作1で求めた、記憶回路の各電圧値に比例する電圧値
に応じた補正電流を求め(例えば最大光出力のサンプル
ホールド値を調整し、所望光量の10〜19%の範囲で
任意にスタートさせる)、各レーザ素子毎の補正開始電
流値により順次光量制御をする。この時の補正スタート
電流下限値は余熱電流であるバイアス電流以上が好まし
い。これは、通常バイアス電流値はレーザの最大定格6
%未満であり、この値が1つの目安となるためである。
なお、所望光量の収束精度は、点灯ビームをm個、各ビ
ームの設定光量をVm、従来の収束精度をA%とすると Vm±√m*A% (1) (1)式を満足することで、各レーザ光源を1本づつ光
量制御した精度以下にすることができる。また、設定光
量に近傍の値から、補正開始電流値を実行することで収
束時間短縮も図ることができる。
2は、APC動作2の実行指示があると、ステップ12
0において画像エリア外で、APC動作2が開始され
る。このステップ120では、先ず、イメージ制御70
からこれからAPC動作2制御するこれから点灯するレ
ーザ光源に応じたVref信号列を判定回路68の制御
部76に出力する。なお、点灯信号列は各レーザ光源毎
に異なっても、一定でもよく、光強度変調も可能であ
る。
リア外で点灯する点灯データ信号とレーザ駆動回路イネ
ーブル信号、APCオン信号を出力し、レーザ光源のレ
ーザ光及び個別レーザ駆動回路66の選択を行う。レー
ザ光源はAPC動作1と同様に、判定回路68内のセレ
クタを選定し、点灯するレーザ光源のスイッチをオンす
る。
るレーザ光源を点灯させ、APCフィードバックに入
る。この場合、上述のAPC動作1と同様に、点灯デー
タに対応するレーザ光源40Aに同期セレクトされたと
きから開始され、点灯されたレーザ光源のLDドライバ
に対して順次電流流入を開始する。但し、この時の開始
電流はAPC動作1とは異なりAPC動作1で記憶保持
されたサンプルホールド電圧列V1、・・・、Vm値に
比例する電圧値から順次スタートさせる。例えば、上記
例の場合、V1、V2、・・・、Vm列の10〜90%
程度に相当するサンプルホールド電圧値になるように、
判定回路68内の制御部76で電圧変換したデータを比
較器82−1、82−2、・・・、82−mに順次転送
することで開始電流値が調整される。なお、バイアス電
流が負荷されている場合はAPC動作1と同様に、全て
のレーザ光源に対しバイアス電流以上が下限設定値とな
る。
2、・・・、Vmのサンプルホールド値に比例する電流
値から開始したレーザ光は単一の受光部14で受光さ
れ、新たなサンプルホールド電圧値が1次記憶レジスタ
に(V1’、V2’、・・・、Vm’)として記憶され
る。
の制御部76でこのサンプルホールド値(V1’、V
2’、・・・、Vm’)値と各基準電圧値と比較器で比
較することによる、電流注入量を上昇または下降させ、
次のフィードバックに入る。すなわち、ステップ126
では所定光量であるか否かを判定し、否定されるとステ
ップ122へ戻り繰り返し、上記処理を実行し、肯定さ
れると、ステップ128へ進む。従って、この動作は、
APC動作1と同様にサンプルホールド電圧と基準電圧
値がある許容差になるまで継続される。
源について上記処理が実行されたか否かを判断し、残存
するレーザ光源がある場合には、ステップ128で否定
され、ステップ120へ戻り、上記処理が繰り返され
る。一方、全てのレーザ光源について上記処理が終了す
ると、ステップ130へ進み、収束した各サンプルホー
ルド電圧を判定回路68の制御部76内の2次レジスタ
に格納し、APC動作2を終了する。なお、格納された
2次レジスタの情報は、次のAPC動作1まで保管さ
れ、APC動作2が終了した後に、画像の記録が開始さ
れる。
化したレーザ電流−光出力特性あるいは、多数のばらつ
いた電流−光出力特性をもつ、面発光レーザ各素子全て
の点灯レーザ特性差を、補正された初期注入電流差に変
換し直したフィードバック光量制御が実施できる。な
お、APC動作2は画像エリア外における何れのタイミ
ングで実施してもよい。
PC動作2で確定した2次レジスタにサンプルホールド
電圧により、通常のアナログスクリーン情報による点灯
時間変換でPWM変調を実施し、光点灯画像を感光体3
2に書きこむ(露光する)。
対し、LDドライバ、比較器、サンプルホールド電圧値
と記憶部が各々一対一に対応しているため、各走査ライ
ンの一定光量設定によるPWM方式以外にも、イメージ
制御回路の基準電圧値により、任意の走査ラインの設定
光強度変調方式も採用できる構成となり、より高精度に
感光体に光エネルギーを付与することができ、高画質な
画像形成が可能となる。
制御を実施することで、面発光レーザのレーザ光源の使
用判定機能、及び各レーザ素子の電流−光出力特性に追
従したフィードバック光量制御が可能となり、高精度で
レーザ飽和ピーク光量近傍まで光量制御が実現できる。
2の射出側にハーフミラー16を設けて、レーザ光を採
取するようにしたが、図9に示すように、ハーフミラー
16に代えてビームスプリッタを用いてもよい。
2と受光部14とを分離構成し、ハーフミラー16を設
けて、レーザ光を採取するようにしたが、図10に示す
ように、面発光レーザ12と受光部14とを一体構成と
して、その内部にハーフミラー16を設けて一体構造と
し、レーザ光を採取してもよく、また、図11に示すよ
うに、ハーフミラー16に代えてビームスプリッタを設
けて一体構造とし、レーザ光を採取してもよい。
発光レーザの光量制御において、最大発光光量近傍の予
め定めた所定光量となるように、最低光量となる制御値
から順次光量制御したときに最大発光光量近傍の所定光
量である制御値に基づいてレーザ光源素子の状態を検出
するので、面発光レーザに含まれる複数のレーザ光源素
子の各々の状態を検出することができ、面発光レーザの
光量制御を適正にすることができる、という効果があ
る。
ける光量制御アルゴリズムの流れを示すフローチャート
である。
略構成を示すブロック図である。
光レーザの一例を示し、(A)は平面図、(B)は断面
図である。
置)の一例を示す線図である。
ック図である。
概略構成を示すブロック図である。
制御アルゴリズムの流れを示すフローチャートである。
制御アルゴリズムの流れを示すフローチャートである。
例の概略構成を示すブロック図である。
他例の概略構成を示すブロック図である。
他例の概略構成を示すブロック図である。
の説明図である。
説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のレーザ光源素子を面状に配置した
面発光レーザを発光光量を検出して所定光量になるよう
に光量制御する面発光レーザの光量制御方法であって、 前記面発光レーザに含まれる複数のレーザ光源素子の各
々について、最大発光光量近傍の予め定めた所定光量と
なるように、最低光量となる制御値から順次光量制御
し、前記所定光量となる制御値を求め、該所定光量とな
る制御値に基づいてレーザ光源素子の状態を検出する検
出工程を含むことを特徴とする面発光レーザーの光量制
御方法。 - 【請求項2】 前記検出工程は、検出したレーザ光源素
子の状態が前記所定光量を得られない状態であるとき、
検出したレーザ光源素子が異常状態であると判定する判
定工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の面発光
レーザーの光量制御方法。 - 【請求項3】 前記判定工程で、検出したレーザ光源素
子が異常状態であると判定された場合、他のレーザ光源
素子で代替することを特徴とする請求項2に記載の面発
光レーザーの光量制御方法。 - 【請求項4】 前記検出工程は予め定めた所定時期に実
施することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
1項に記載の面発光レーザーの光量制御方法。 - 【請求項5】 前記検出工程で検出した所定光量となる
制御値に基づいて複数のレーザ光源素子の各々を光量制
御するときに、前記所定光量となる制御値による発光光
量を検出し前記所定光量に至らない場合、前記所定光量
となる制御値に基づいて補正値を設定し、設定した補正
値から前記所定光量となるように順次光量制御して該所
定光量となる補正制御値を導出する補正工程をさらに含
むことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項
に記載の面発光レーザーの光量制御方法。 - 【請求項6】 各制御値は、レーザ光源素子の余熱電流
であるバイアス電流以上に設定されていることを特徴と
する請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の面発光
レーザーの光量制御方法。
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