JP2004276506A - 光量制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する安定した光量制御ができる光量制御装置を得る。
【解決手段】各々画像形成に用いるレーザービーム(光ビーム)を出射する複数の発光部を有するレーザーアレイ12を備えると共に、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は上記所定シーケンスを複数回実行することにより行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光量制御装置に係り、より詳しくは、複数の発光部から出射された光ビームを被走査面上に走査させる光走査装置等に用いられ、前記光ビームの光量制御を行う光量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式を採用した画像形成装置に対する画像形成速度の高速化、及び形成画像の高解像度化の要求が高くなってきている。そして、このような高速化及び高解像度化のためには、高速(高周波数)の画像クロック信号と、高速回転するポリゴンミラーと、レーザービームを高速に変調するレーザードライバと、を有する光走査装置が必要である。しかしながら、高い周波数のクロック信号を劣化なく伝送することは技術的にも難しく、伝送ケーブルやレーザードライバ等のデバイスも高価になってしまう。また、ポリゴンミラーを回転させるためのポリゴンモータは、回転速度を高速化させるほど、ポリゴンミラーの風損等の負荷による消費電流の増加に伴う発熱等により寿命が低下したり、発生する騒音が増加する等の問題もあり、回転速度の高速化にも限界がある。
【0003】
そこで、レーザービームを出射する発光点数を増やし、複数本のレーザービームを同時に走査することにより画像を形成する技術が、従来より提案されている。例えば、1チップから2本のレーザービームを出射することが可能なレーザーダイオード(以下、「LD」ともいう。)を使用することにより、ポリゴンミラーの回転速度を、1本のレーザービームを出射するLDに比較して1/2(2分の1)にすることができ、これによって感光体上を走査する速度も低下させることができることから、画像クロック信号の周波数も低下させることが可能となる。
【0004】
ところで、レーザーを用いた電子写真方式の画像形成装置では、レーザービームの光量を安定させて走査させるために、各走査毎にレーザービームの光量制御を行っている。通常、当該光量制御は、レーザービームの発光光量をモニター・フォト・ダイオード(以下、「MPD」ともいう。)等のセンサ(通常はLDパッケージの内部に配置されており、LDのバックビームを検知するセンサ)でモニターし、モニターした光量に応じた電流値を電圧に変換し、目標とする光量に応じた基準電圧と比較することにより、LDの光量が上記目標とする光量となるようにフィードバック制御することにより行われる。
【0005】
ここで、上述したような複数のレーザービームを走査する光走査装置においては、レーザービーム数の増加に伴い、走査毎に実行するレーザービームの光量制御も、レーザービーム数だけ実行しなければならない。このとき、各レーザービーム毎に個別にMPDを有する複数のLDを使用する場合や、LDパッケージ内のMPDを使用せずに、各々LDの全面からの出射光の光量を検知する、レーザービーム毎に外部に配置された複数のMPDを使用する場合等は、MPDが各レーザービームと一対一に用意されるので、同一走査内で複数のレーザービームの光量制御を同時に行うことが可能であり、光量制御に要する時間も単一のレーザービームの光量制御を行う場合と変わらない。しかしながら、1チップから2本のレーザービームを出射することが可能なLDの場合、LDパッケージ内のMPDは通常1個であり、また、コストやスペースの都合等でMPDを各レーザービームと一対一に配置できず、1つのMPDで全てのレーザービームの光量を検出するような場合には、複数のレーザービームの光量制御を同時に実行することができない。
【0006】
また、光量制御には、画像形成前に行う初期光量制御(以下、「初期APC(Auto Power Control)」ともいう。)と、画像形成時に行うランモード光量制御(以下、「ランモードAPC」ともいう。)とがある。ここで、初期APCにおいては、LDが消灯している状態から発光光量が所定の目標光量に達するまで光量制御を行う必要があるため時間がかかる。一方、ランモードAPCは、LDの発光光量を目標光量に維持するための制御であり、非有効走査期間で行う必要があるため、制御時間が限られている、という問題がある。
【0007】
このランモードAPCにおける問題を解決するための従来の技術として次に示すものがあった。
【0008】
すなわち、図12に示すような複数の光源(レーザーダイオードLD1、LD2)に対して1つの光量モニターセンサ(フォトダイオードPD)を有する場合において、図13に示すように、光量制御を行う際の制御時間を短縮するために、1走査毎に1つの光源の光量を制御する構成をとる技術があった(例えば、特許文献1参照。)。なお、図13におけるSOS(Start Of Scan)信号は、画像形成領域の開始タイミングを決定するための主走査同期信号である。
【0009】
また、図14に示すような複数の光源(レーザービームL1、L2を出射する各光源)に対して1つの光量モニターセンサ(フォトダイオードPD)を有する場合、図15に示すように、複数の光源の光量を各々独立に制御するために、各光源を選択的に順次点灯させる順次点灯回路により、非有効走査信号Uによって示される非有効走査期間毎に1つの光源もしくは各光源を順次点灯させて光量制御を行う構成をとる技術もあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
一方、画像形成装置の電源投入時及び待機時にはレーザービームは消灯状態になっているため、そのままではSOS信号を検出することができない。そのため、画像形成前には、レーザービームを消灯状態から最低限SOS信号を検出できる光量まで変化させておく必要があり、この際の光量制御が初期APCである。この初期APCに関する従来の技術として次に示すものがあった。
【0011】
すなわち、図16に示すように、画像形成前の初期APC時に、強制的にレーザービームを出射させて段階的に当該レーザービームの光量を増加させていき、所定の光量になった時点で制御を終了させる技術(以下、「第1従来技術」という。)があった(例えば、特許文献3参照。)。
【0012】
また、図17に示すように、擬似的にSOS信号(同図では、「HS(仮)」)を発生させて光量を段階的に増加させていき、SOS信号(同図では、「HS」)が検出される光量に達した後に光量モニター信号Moaにより示される光量が所定の光量となるように光量制御を行う技術(以下、「第2従来技術」という。)もあった(例えば、特許文献4参照。)。
【0013】
ここで、上記第1従来技術及び第2従来技術において、初期APCはランモードAPCに比較して十分に長い期間をかけて制御が行われている。更に、複数の発光源がある場合には、各発光源から出射されるレーザービームの光量が各々所定の光量となるように順次発光源を切り換える等して光量制御が行われる。
【0014】
このように、ランモードAPCと初期APCとでは光量の調整レンジ、実施タイミングが異なるため、異なる制御回路が必要であった。
【0015】
【特許文献1】
特開平2−188277号公報
【特許文献2】
特開平7−235715号公報
【特許文献3】
特開平6−47951号公報
【特許文献4】
特開2000−255104公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、画像形成速度の高速化及び形成画像の高解像度化を達成するために画像形成装置では、光走査装置内に搭載される光源のレーザービーム数を増加させる手法が採られており、当該レーザービーム数を例えば数十本にすることによって2400dpi(Dot Per Inch)以上の高解像度の高速機も実現可能となる。
【0017】
レーザービーム数を増やせば増やすほど同時に光量制御を行うレーザービーム数も増加する。しかしながら、数十本のビームの各々に対応するMPDを設けることは、コスト的にもスペース的にも現実的ではない。従って、必然的に1つのMPDで全てのレーザービームの光量制御を行うことになる。
【0018】
1つのMPDで全てのレーザービームの光量制御を行う場合、当然複数のレーザービームを同時に光量制御することはできないため、レーザービーム毎に個別に光量制御を行う必要が生じる。この場合、最低でも「1レーザービーム当たりの光量制御時間」×「レーザービーム数」の光量制御時間を要してしまう。
【0019】
また、初期APCにおいては、上述した第1従来技術及び第2従来技術のように、通常、消灯状態から所定の光量に達するまで各々のレーザービームの光量を段階的又は連続的に変化させている。そして、発光源が複数の場合には順次発光させるレーザービームを切り換えて制御を行っている。このために、ランモードAPC用の制御回路と初期APC用の制御回路とを複数備える必要があり、回路構成の規模が大きくなってしまう、という問題点があった。
【0020】
更には、初期APCにおいては、光量変化量が大きく光量制御に時間がかかる。その一方で、光量制御後に各レーザービームはホールド状態となるが、時間と共にホールド電圧は低下していく。従って、レーザービーム数を数十本とした場合は、時間的な経過が大きく、最初に制御を行ったレーザービームと最後に制御を行ったレーザービームとではホールド電圧の低下量も異なり、各レーザービームの光量のばらつきが大きくなってしまう、という問題点もあった。
【0021】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する安定した光量制御ができる光量制御装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の光量制御装置は、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する発光手段と、前記複数の発光部から出射された光ビームの光量を検出する光検出手段と、を備え、前記光検出手段の検出結果に基づいて前記光ビームの光量を制御する光量制御装置であって、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は前記所定シーケンスを複数回実行することにより行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項1に記載の光量制御装置によれば、発光手段に有された複数の発光部の各々から画像形成に用いる光ビームが出射され、出射された光ビームの光量が光検出手段により検出され、当該検出結果に基づいて光ビームの光量が制御される。
【0024】
ここで、本発明では、制御手段により、画像形成時に行うランモード光量制御が所定シーケンスを実行することにより行われ、画像形成前に行う初期光量制御が上記所定シーケンスを複数回実行することにより行われる。
【0025】
このように、請求項1に記載の光量制御装置によれば、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する発光手段を備えると共に、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、初期光量制御とランモード光量制御を同様のタイミングを用いて制御できるため、初期光量制御のための制御回路とランモード光量制御のための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する光量制御が実現できる。
【0026】
なお、本発明において、初期光量制御で実行する所定シーケンスの回数は、光ビームの光量が目標光量に達するように、必要十分な回数とすればよい。
【0027】
また、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記画像形成を前記光ビームによる走査露光により行うものとし、前記制御手段は、前記ランモード光量制御として、1走査期間内の非画像形成領域において前記複数の発光部から出射された全ての光ビームの光量制御を行うことが好ましい。これにより、各光ビームの光量制御が短時間で行われるため、各光ビーム間での光量のばらつきを抑制することができ、複数の光ビームに対する光量制御を安定化させることができる。
【0028】
一方、上記目的を達成するために、請求項3記載の光量制御装置は、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する複数の発光手段と、前記複数の発光手段における前記複数の発光部から出射された光ビームの光量を検出する単一の光検出手段と、を備え、前記光検出手段の検出結果に基づいて前記複数の発光手段から出射された光ビームの光量を制御する光量制御装置であって、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は前記所定シーケンスを複数回実行することにより行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0029】
請求項3に記載の光量制御装置によれば、複数の発光手段に有された複数の発光部の各々から画像形成に用いる光ビームが出射され、出射された光ビームの光量が単一の光検出手段により検出され、当該検出結果に基づいて光ビームの光量が制御される。
【0030】
ここで、本発明では、制御手段により、画像形成時に行うランモード光量制御が所定シーケンスを実行することにより行われ、画像形成前に行う初期光量制御が上記所定シーケンスを複数回実行することにより行われる。
【0031】
このように、請求項3に記載の光量制御装置によれば、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する複数の発光手段を備えると共に、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、複数の発光手段によって複数色による画像形成を行う場合においても、初期光量制御とランモード光量制御を同様のタイミングを用いて制御できるため、初期光量制御のための制御回路とランモード光量制御のための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する光量制御が実現できる。
【0032】
なお、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記画像形成を前記光ビームによる走査露光により行うものとし、前記制御手段は、前記ランモード光量制御として、1走査期間内の非画像形成領域において1つの前記発光手段における前記複数の発光部から出射された全ての光ビームの光量制御を行うと共に、走査期間毎に制御対象とする前記発光手段を切り換えることにより、全ての前記発光手段における前記複数の発光部から出射された全ての光ビームについて光量制御を行うようにしてもよい。これにより、発光手段を複数備える場合であっても、各発光手段から出射された光ビームの光量制御が短時間で行われるため、各光ビーム間での光量のばらつきを抑制することができ、複数の光ビームに対する光量制御を安定化させることができる。
【0033】
更に、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記光検出手段により検出された光量が所定レベルに達するまでアラーム信号を出力するアラーム出力手段を更に備え、前記制御手段は、前記初期光量制御時において前記アラーム信号の出力が停止された後に光量制御動作を終了するようにしてもよい。
【0034】
請求項5に記載の発明によれば、光検出手段により検出された光量が所定レベルに達するまでアラーム出力手段によってアラーム信号が出力される。ここで、本発明では、制御手段により、初期光量制御時において上記アラーム信号の出力が停止された後に光量制御動作が終了される。
【0035】
このように、請求項5に記載の光量制御装置によれば、光検出手段により検出された光量が所定レベルに達するまでアラーム信号を出力するものとし、初期光量制御時において上記アラーム信号の出力が停止された後に光量制御動作を終了するようにしているので、初期光量制御を所定シーケンスの必要最低限の実行回数で安定的に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を複数のレーザービームにより感光体に対して走査露光を行う光走査装置に適用した場合について説明する。
【0037】
〔第1実施形態〕
図1は、本実施の形態に係る光走査装置10の概略構成を示す平面図である。同図に示すように、この光走査装置10は、回路基板14に取り付けられると共に複数のレーザービームを出射する発光手段としての面発光型のレーザーアレイ12と、当該複数のレーザービームを主走査方向に走査するポリゴンミラー24とを備えている。
【0038】
このようにレーザーアレイ12は複数のレーザービームを発生するが、図1では簡略化のため1本のレーザービームのみを図示している。なお、アレイ化が容易な面発光型のレーザーアレイ12は、数十本のレーザービームを発生することができ、また、レーザービームの配列も1列に限ることなく、2次元的に配列することも可能である。本実施の形態に係るレーザーアレイ12は、図2に示すように2次元的に配置され、レーザー素子数は32個であるものとされている。
【0039】
レーザーアレイ12から出射されたレーザービームは、コリメータレンズ16により略平行光とされる。ハーフミラー18は、レーザービームの一部を分離して光検出手段としてのMPD20に導く。なお、レーザーアレイ12は、端面発光レーザとは異なり、共振器の後側からレーザービーム(バックビーム)を出射することができない。そこで、光量制御用のモニター信号(後述する光量検知信号)を得るために、レーザーアレイ12から出射されたレーザービームの一部はハーフミラー18により分離された後、上記のようにMPD20に導かれる。
【0040】
一方、ハーフミラー18を通過したレーザービームは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ22によってポリゴンミラー24の反射面近傍で主走査方向に長い線状に結像されてポリゴンミラー24に入射される。
【0041】
ポリゴンミラー24は図示しないモータによって回転され、入射されたレーザービームを主走査方向に偏向反射する。そして、ポリゴンミラー24によって偏向反射されたレーザービームは、主走査方向にのみパワーを有するFθレンズ26によって主走査方向において不図示の感光体上に結像され、かつ当該感光体上を略等速で移動するように結像される。そして、Fθレンズ26を通過したレーザービームは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー28によって感光体上で結像され、対応する色の画像信号に応じた静電潜像が感光体上に形成される。
【0042】
また、光走査装置10は、ポリゴンミラー24の各反射面での走査開始の同期を取る必要があるため、走査開始前のレーザービームを反射するピックアップミラー30と、ピックアップミラー30で反射されたレーザービームを検出する主走査同期センサ(以下、「SOSセンサ」という。)32と、を備えており、SOSセンサ32から出力されたSOS信号によって主走査方向の書き出しタイミングの同期が取られる。
【0043】
次に、図3を参照して、光走査装置10が適用される画像形成装置100の構成を説明する。同図に示すように、この画像形成装置100は、コントローラ102と、画像処理装置104と、レーザー駆動装置106と、本発明の制御手段としての光量制御装置108と、上述した光走査装置10と、を含んで構成されている。
【0044】
コントローラ102は、画像形成装置100全体の動作を司るものであり、形成すべき画像を示す画像信号と、画像形成開始前に関係各部をリセットするためのリセット信号が含まれた制御信号とを画像処理装置104に対して出力する役割と、レーザーアレイ12から出射される複数(本実施の形態では32本)のレーザービームの予め定められた目標光量を示すレベルとなるよう基準電圧の設定を光量制御装置108に指示する役割と、を有するものである。
【0045】
また、画像処理装置104は、コントローラ102から入力された画像信号に基づいて各レーザービームのオン/オフ状態を示すビデオ信号を生成してレーザー駆動装置106に出力する役割と、光走査装置10のSOSセンサ32から出力されたSOS信号に基づいて光量制御の実行を許可する期間を示すAPC許可信号及び光量制御の対象とするレーザービームの切り換えタイミングを示すビーム切換信号を生成すると共に、これらの信号が含まれた制御信号を光量制御装置108に対して出力する役割と、を有するものである。
【0046】
また、レーザー駆動装置106は、画像処理装置104から入力されたビデオ信号を用いてレーザーアレイ12を駆動することによって光走査装置10による画像形成を実行する役割と、光量制御時において、光量制御装置108から入力された後述する差分信号に基づいて各レーザービームの光量を上記目標光量とする役割と、を有するものである。
【0047】
更に、光量制御装置108は、光走査装置10のMPD20から入力された後述する光量検知信号に基づいてレーザーアレイ12から出射される各レーザービームの光量を上記目標光量とするための差分信号を生成し、画像処理装置104から入力されたAPC許可信号及びビーム切換信号に応じたタイミングでレーザー駆動装置106に出力する。
【0048】
すなわち、本実施の形態に係る光量制御装置108は、図4に示すように、演算増幅器(所謂オペアンプ)及び抵抗器により構成された増幅器108Aと、演算増幅器により構成された比較器108Bと、を含んで構成されている。ここで、増幅器108Aの入力端にはMPD20の出力端が接続され、出力端には一方の入力端にコントローラ102からの指示により設定される上記基準電圧が印加される比較器108Bの他方の入力端に接続されている。
【0049】
以上のように構成された光量制御装置108では、レーザーアレイ12から出射された各レーザービームの光量を示すと共に、MPD20により電流に変換された光量検知信号が増幅器108Aにより予め定められたレンジの電圧に変換された後、比較器108Bにより上記基準電圧と比較されることにより、当該基準電圧との差分に応じたレベルとされた差分信号が比較器108Bからレーザー駆動装置106に出力される。
【0050】
そして、レーザー駆動装置106では、光量制御装置108から入力された差分信号のレベルが0(零)となるように、すなわち、制御対象とするレーザービームの光量が上記目標光量と合致するように、当該レーザービームの光量が調整される。
【0051】
なお、本実施の形態に係る光走査装置10では、MPD20がレーザーアレイ12に対して1つしか設けられていないため、各レーザービームの光量調整は同時には行われず、個別に点灯制御されながら行われる。また、光量制御装置108には、図4に示される構成の他に、画像処理装置104から入力されたAPC許可信号及びビーム切換信号により示される、光量制御の実行を許可する期間で、かつ制御対象とするレーザービームの切り換えタイミングから次回の切り換えタイミングまでの間の期間のみに上記差分信号をレーザー駆動装置106に出力するように制御する回路も含まれているが、これについては図示を省略する。
【0052】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100の画像形成時における作用を説明する。まず、図5を参照して、ランモードAPCの動作を説明する。
【0053】
同図に示すように、本実施の形態に係るランモードAPCは、1走査期間(同図では‘SOSインターバル’と表記。)内における画像形成が行われない非画像形成領域にて行われる。
【0054】
各走査期間での光量制御(同図では‘APC’と表記。)は、同図に示すように、APC許可信号が光量制御の実行を許可する状態(本実施の形態では、ローレベルの状態)である期間内において、ビーム切換信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジに同期して制御対象とするレーザービームの切り換えを行うことにより、32本のレーザービーム全てに対して実行する。これによって、同一の目標光量に対する光量設定が各レーザービームに対して連続的に行われるため、1レーザービーム当たりの光量制御時間が短縮される。すなわち、1走査期間当たりの光量制御時間を短縮することが可能となる。
【0055】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置100では、32本のレーザービーム全て対して1走査期間内に光量制御を行うため、光学系の有効走査エリア(1走査エリアに対する画像形成エリア(図5では‘露光エリア’と表記。))は、50%以下とすることが望ましい。
【0056】
次に、図6を参照して、初期APCの動作を説明する。本実施の形態に係る初期APCでは、同図に示すように、リセット信号が解除(本実施の形態では、ローレベルからハイレベルに移行)された後にランモードAPCの制御パターン(図5も参照、本発明の「所定シーケンス」に相当。)を1サイクルとしてnサイクル繰り返すことで目標光量となるまで各レーザービームの光量調整を行う。その後、レーザービームを点灯してSOS信号を検出した後は、前述したランモードAPCに移行する。
【0057】
ランモードAPCでは決められた順序で時間を決めて光量制御を行っているため、初期APCでは1回のランモードAPCの制御パターンを実行しても目標光量に到達することはできないが、本実施の形態に係る画像形成装置100では、ランモードAPCの制御パターンの実行回数を重ねることで目標光量まで調整することを可能にしている。従って、ランモードAPCの制御パターンの繰り返し回数nは、各レーザービームの光量調整に必要十分な値に設定される。
【0058】
従来、レーザービーム数が少ないときの初期APCでは、点灯するレーザービームを順次切り換えて所定光量に達するように、ランモードAPCとは異なる制御パターンを実行する制御回路を備えて光量制御を実行していた。しかしながら、この技術では、レーザービーム数が多くなるほど初期APC及びランモードAPCの各制御回路の規模が大きくなってしまうため、ランモードAPCと初期APCとで異なる制御パターンを持つことは回路規模の増大に繋がる。
【0059】
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置100では、初期APCにおいてはランモードAPCと同一の制御パターンを1サイクルとして複数サイクル繰り返すものとしており、この結果、全体としての回路規模の増大を防止するようにしている。
【0060】
また、初期APCで制御対象とするレーザービームを順次切り換えて光量制御を行う場合には個々の光量制御に時間がかかり、数十ビームもの光量制御を行う場合には最初に光量制御されたレーザービームの制御終了時から最後に光量制御されたレーザービームの制御終了までの時間差が大きくなってしまう。また、光量制御の後に、各レーザービームはホールド状態となるが、時間と共にホールド電圧は低下していくため、最初に光量制御されたレーザービームと最後に光量制御されたレーザービームではホールド電圧の低下量も異なり、各レーザービームの光量のばらつきが大きくなってしまう。
【0061】
しかしながら、本実施の形態に係る画像形成装置100では、ランモードAPCの制御パターンを複数回繰り返して初期APCを実行しているため、各レーザービーム間での光量制御からの経過時間の差を小さくすることができ、光量制御後の光量のばらつきも小さく抑えることができる。
【0062】
なお、本方式を採ることによって初期APCに要する時間そのものは増加するが、この増加時間は数msから数十msまでの間であり、問題とはならない。
【0063】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、各々画像形成に用いるレーザービームを出射する複数の発光部を有するレーザーアレイ12を備えると共に、画像形成時に行うランモードAPCは所定シーケンス(本実施の形態では「制御パターン」)を実行することにより行い、画像形成前に行う初期APCは上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、初期APCとランモードAPCを同様のタイミングを用いて制御できるため、初期APCのための制御回路とランモードAPCのための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数のレーザービームに対する光量制御が実現できる。
【0064】
また、本実施の形態では、画像形成をレーザービームによる走査露光により行うものとし、光量制御装置108は、ランモードAPCの制御パターンとして、1走査期間内の非画像形成領域において全てのレーザービームの光量制御を行っているので、各レーザービームの光量制御が短時間で行われるため、各レーザービーム間での光量のばらつきを抑制することができ、複数のレーザービームに対する光量制御を安定化させることができる。
【0065】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、光走査装置にレーザーアレイが1つのみ備えられている場合の形態について説明したが、本第2実施形態では、光走査装置に2色で画像を形成するための2つのレーザーアレイが備えられている場合の形態について説明する。
【0066】
まず、図7を参照して、本第2実施形態に係る光走査装置10Bの構成を説明する。なお、図7の図1と同一の構成要素については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0067】
図7に示すように、本第2実施形態に係る光走査装置10Bは、回路基板14Bに取り付けられると共に複数のレーザービームを出射する発光手段としての面発光型のレーザーアレイ12Bと、コリメータレンズ16Bと、ビームスプリッタ17と、シリンドリカルミラー28Bと、を更に備えた点が上記第1実施形態に係る光走査装置10と異なっている。なお、レーザーアレイ12Bの構成はレーザーアレイ12と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0068】
レーザーアレイ12Bから出射されたレーザービームは、コリメータレンズ16Bにより略平行光とされ、コリメータレンズ16とハーフミラー18との中間部に配設されたビームスプリッタ17により、レーザーアレイ12から出射されてコリメータレンズ16によって略平行光とされたレーザービームと光路が合わせられる。
【0069】
その後、当該レーザービームは、ハーフミラー18によって一部が分離されてMPD20に導かれる。
【0070】
一方、ハーフミラー18を通過した当該レーザービームは、シリンドリカルレンズ22によってポリゴンミラー24の反射面近傍で主走査方向に長い線状に結像されてポリゴンミラー24に入射される。
【0071】
ポリゴンミラー24は図示しないモータによって回転され、入射された当該レーザービームを主走査方向に偏向反射する。そして、ポリゴンミラー24によって偏向反射された当該レーザービームは、Fθレンズ26によって主走査方向において不図示の第2の感光体上に結像され、かつ当該第2の感光体上を略等速で移動するように結像される。そして、Fθレンズ26を通過した当該レーザービームは、シリンドリカルミラー28Bによって第2の感光体上で結像され、対応する色の画像信号に応じた静電潜像が第2の感光体上に形成される。
【0072】
本実施の形態に係る光走査装置10Bでは、このように2つのレーザーアレイ12、12Bを用いるものとして構成されているが、SOS信号は、上記第1実施形態に係る光走査装置10と同様に、レーザーアレイ12から出射されたレーザービームに応じてSOSセンサ32から出力されるものを適用し、当該SOS信号によって2色各々の主走査方向の書き出しタイミングの同期が取られる構成となっている。
【0073】
なお、本実施の形態に係る光走査装置10Bが適用される画像形成装置の構成は、上記第1実施形態に係る画像形成装置100(図3参照)の構成と略同一であるので、ここでの詳細な説明は省略するが、レーザーアレイが2つとされたことに伴い、画像処理装置104からレーザー駆動装置106に出力されるビデオ信号と、画像処理装置104から光量制御装置108に出力されるAPC許可信号及びビーム切換信号と、が各々2系統設けられている点が異なっている。なお、以下では、レーザーアレイ12に対応するビデオ信号、APC許可信号、及びビーム切換信号を、各々第1レーザービデオ信号、第1レーザーAPC許可信号、及び第1レーザービーム切換信号といい、レーザーアレイ12Bに対応するビデオ信号、APC許可信号、及びビーム切換信号を、各々第2レーザービデオ信号、第2レーザーAPC許可信号、及び第2レーザービーム切換信号という。
【0074】
以下、図8及び図9を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100の画像形成時における作用を説明する。
【0075】
レーザーアレイ12、12Bから各々出射されたレーザービームは、ポリゴンミラー24に入射される前に、ハーフミラー18を介して共通のMPD20に入射される。本実施の形態において、MPD20は、2つのレーザーアレイ12、12Bに対して1つしか設けられていないため、同時に2つのレーザーアレイ12、12Bの光量制御を行うことができない。
【0076】
このため、本実施の形態におけるランモードAPCでは、図8に示すように、ある主走査期間内ではレーザーアレイ12から出射された各レーザービームの光量調整を個別に点灯制御しながら上記第1実施形態と同様に行い、次の主走査期間内ではレーザーアレイ12Bから出射された各レーザービームの光量調整を個別に点灯制御しながら上記第1実施形態と同様に行う、というように交互に光量制御を行う。このように、レーザーアレイ12の光量調整と、レーザーアレイ12Bの光量調整とを交互に行うことが、本実施の形態におけるランモードAPCの制御パターンとなる。
【0077】
一方、本実施の形態における初期APCでは、図9に示すように、リセット信号が解除された後にランモードAPCの制御パターン(本発明の「所定シーケンス」に相当。)、即ち、レーザーアレイ12の光量調整と、レーザーアレイ12Bの光量調整とを1サイクルとしてnサイクル繰り返すことで目標光量となるまで各レーザービームの光量調整を行う。その後、レーザーアレイ12を点灯してSOS信号を検出した後はランモードAPCに移行する。ここで、サイクル数nは、各レーザービームの光量が目標光量となるまで調整するのに必要十分な回数に設定される。
【0078】
ここで、レーザーアレイ12に対するランモードAPCを1サイクルとしてnサイクル実行することでレーザーアレイ12に対する初期APCを実行した後に、レーザーアレイ12Bに対するランモードAPCを1サイクルとしてnサイクル実行することでレーザーアレイ12Bに対する初期APCを実行する方法も考えられるが、この場合は2つの初期APC間の時間経過が大きくなってしまい、先に初期APCを行った方のレーザーアレイの光量が設定値からずれてしまうことが考えられる。
【0079】
そこで、本実施の形態では、レーザーアレイ12の光量調整と、レーザーアレイ12Bの光量調整とを1サイクルとして交互に光量制御を行うことでレーザーアレイ間の制御後の経過時間の差を小さくし、制御ばらつきを抑えることができるようにしている。
【0080】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、各々画像形成に用いるレーザービームを出射する複数の発光部を有する2つのレーザーアレイ12、12Bを備えると共に、画像形成時に行うランモードAPCは所定シーケンス(本実施の形態では「制御パターン」)を実行することにより行い、画像形成前に行う初期APCは上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、2つのレーザーアレイによって2色による画像形成を行う場合においても、初期APCとランモードAPCを同様のタイミングを用いて制御できるため、初期APCのための制御回路とランモードAPCのための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数のレーザービームに対する光量制御が実現できる。
【0081】
また、本実施の形態では、画像形成をレーザービームによる走査露光により行うものとし、光量制御装置108は、ランモードAPCの制御パターンとして、1走査期間内の非画像形成領域において1つのレーザーアレイにおける複数の発光部から出射された全てのレーザービームの光量制御を行うと共に、走査期間毎に制御対象とするレーザーアレイを切り換えることにより、全てのレーザーアレイにおける複数の発光部から出射された全てのレーザービームについて光量制御を行っているので、レーザーアレイを2つ備える場合であっても、各レーザーアレイから出射されたレーザービームの光量制御が短時間で行われるため、各レーザービーム間での光量のばらつきを抑制することができ、複数のレーザービームに対する光量制御を安定化させることができる。
【0082】
なお、本実施の形態では、ポリゴンミラーを共通とした2色用の光走査装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポリゴンミラーを共通とした更に多数色用の光走査装置に対して本発明を適用することができることは言うまでもない。この場合は、対応する色と同数のレーザーアレイを光走査装置に設けることになる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0083】
〔第3実施形態〕
本第3実施形態では、MPD20により検知されたレーザービームの光量が、所定光量レベルに達するまでアラーム信号を出力すると共に、当該アラーム信号の出力が停止された後に初期APCを終了する場合の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る光走査装置の構成は、上記第1実施形態に係る光走査装置10と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0084】
次に、図10を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100Bの構成を説明する。なお、図10の図3と同一の構成要素については図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0085】
図10に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100Bは、光量制御装置108に代えて、本発明のアラーム出力手段としてのアラーム出力回路109を備えた光量制御回路108Bが設けられている点のみが上記第1実施形態に係る画像形成装置100と異なっている。アラーム出力回路109は、MPD20から出力された光量検知信号を監視して、光量が規定光量に達するまでアラーム信号を出力する。
【0086】
上記第1実施形態では、初期APCにおいて、ランモードAPCの制御パターンを1光量制御サイクルとしてnサイクル実行することで必要十分な光量に調整を行っていた。そのため、n回未満で十分な光量に達していても余計に光量制御を実行している場合があった。
【0087】
一方、本実施の形態では、光量制御装置108Bのアラーム出力回路109において、光量制御サイクルを実行する際のMPD20からの出力信号(光量検知信号)を観測してレーザーアレイ12の何れかのレーザービームが規定光量に達するまでアラーム信号を出力し、保持される。
【0088】
すなわち、図11のタイムチャートで示すように、本実施の形態の初期APCでは、光量制御装置108Bにおいて、次の光量制御サイクルを実行する前にアラーム信号を用いてレーザービームが規定光量に達したか否かの判定を行い、アラーム信号が出力されているときにはアラーム信号をリセットして次の光量制御サイクルを実行する。光量制御サイクルを実行後にアラーム信号が出力されていないときには当該サイクルの終了後にレーザービームを点灯させてSOS信号を探索し、SOS信号が検出された以降はランモードAPCに移行する。このようにすることによって画像形成領域で必要以上にレーザービームが点灯することを防止し、感光体の劣化を低減することが可能になる。
【0089】
更には、nサイクルの回数制限と併用することによって、n回の光量制御サイクルを実行した後もアラーム信号が出力された場合にはレーザーアレイ12が劣化したと判定することができ、光走査装置のメンテナンスの指示等を行うことが可能になる。
【0090】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に、MPD20により検出された光量が所定レベルに達するまでアラーム信号を出力するものとし、初期APC時において上記アラーム信号の出力が停止された後に光量制御動作を終了するようにしているので、初期APCを所定シーケンスの必要最低限の実行回数で安定的に行うことができる。
【0091】
なお、本実施の形態を上記第2実施形態のようにポリゴンミラーを共通として複数色に対応する形態に適用し、ランモードAPCの制御パターンを初期APCでの1光量制御サイクルとして実行し、かつアラーム信号を用いることで同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0092】
また、上記各実施の形態において示したタイムチャート(図5、図6、図8、図9、図11参照)は各々一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0093】
更に、上記各実施の形態で説明した光走査装置及び画像形成装置の構成(図1〜図4、図7、図10参照)も各々一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1、請求項2、請求項5に係る光量制御装置によれば、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する発光手段を備えると共に、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、初期光量制御とランモード光量制御を同様のタイミングを用いて制御できるため、初期光量制御のための制御回路とランモード光量制御のための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する光量制御が実現できる、という効果が得られる。
【0095】
また、請求項3、請求項4、請求項5に係る光量制御装置によれば、各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する複数の発光手段を備えると共に、画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は上記所定シーケンスを複数回実行することにより行っているので、複数の発光手段によって複数色による画像形成を行う場合においても、初期光量制御とランモード光量制御を同様のタイミングを用いて制御できるため、初期光量制御のための制御回路とランモード光量制御のための制御回路の共通化が可能となり、回路規模の増加を招くことなく複数の光ビームに対する光量制御が実現できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第3実施形態に係る光走査装置10の概略構成を示す平面図である。
【図2】実施の形態に係るレーザーアレイ12の構成を示す概略図である。
【図3】第1、第2実施形態に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係る光量制御装置108の一部構成を示す回路図である。
【図5】第1実施形態に係る画像形成装置100のランモードAPCの動作の説明に供するタイムチャートである。
【図6】第1実施形態に係る画像形成装置100の初期APCの動作の説明に供するタイムチャートである。
【図7】第2実施形態に係る光走査装置10Bの概略構成を示す平面図である。
【図8】第2実施形態に係る画像形成装置100のランモードAPCの動作の説明に供するタイムチャートである。
【図9】第2実施形態に係る画像形成装置100の初期APCの動作の説明に供するタイムチャートである。
【図10】第3実施形態に係る画像形成装置100Bの構成を示すブロック図である。
【図11】第3実施形態に係る画像形成装置100Bの初期APCの動作の説明に供するタイムチャートである。
【図12】従来の光源及び光量モニターセンサの概略構成を示す斜視図である。
【図13】従来の光量制御の流れを示すタイムチャートである。
【図14】他の従来の光源及び光量モニターセンサの概略構成を示す斜視図である。
【図15】他の従来の光量制御の流れを示すタイムチャートである。
【図16】従来の初期APCの流れを示すタイムチャートである。
【図17】他の従来の初期APCの流れを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10、10B 光走査装置
12、12B レーザーアレイ(発光手段)
20 MPD(光検出手段)
24 ポリゴンミラー
32 SOSセンサ
100、100B 画像形成装置
102 コントローラ
106 レーザー駆動装置
108、108B 光量制御装置(制御手段)
109 アラーム出力回路(アラーム出力手段)

Claims (5)

  1. 各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する発光手段と、前記複数の発光部から出射された光ビームの光量を検出する光検出手段と、を備え、前記光検出手段の検出結果に基づいて前記光ビームの光量を制御する光量制御装置であって、
    画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は前記所定シーケンスを複数回実行することにより行う制御手段
    を備えたことを特徴とする光量制御装置。
  2. 前記画像形成を前記光ビームによる走査露光により行うものとし、
    前記制御手段は、前記ランモード光量制御として、1走査期間内の非画像形成領域において前記複数の発光部から出射された全ての光ビームの光量制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の光量制御装置。
  3. 各々画像形成に用いる光ビームを出射する複数の発光部を有する複数の発光手段と、前記複数の発光手段における前記複数の発光部から出射された光ビームの光量を検出する単一の光検出手段と、を備え、前記光検出手段の検出結果に基づいて前記複数の発光手段から出射された光ビームの光量を制御する光量制御装置であって、
    画像形成時に行うランモード光量制御は所定シーケンスを実行することにより行い、画像形成前に行う初期光量制御は前記所定シーケンスを複数回実行することにより行う制御手段
    を備えたことを特徴とする光量制御装置。
  4. 前記画像形成を前記光ビームによる走査露光により行うものとし、
    前記制御手段は、前記ランモード光量制御として、1走査期間内の非画像形成領域において1つの前記発光手段における前記複数の発光部から出射された全ての光ビームの光量制御を行うと共に、走査期間毎に制御対象とする前記発光手段を切り換えることにより、全ての前記発光手段における前記複数の発光部から出射された全ての光ビームについて光量制御を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の光量制御装置。
  5. 前記光検出手段により検出された光量が所定レベルに達するまでアラーム信号を出力するアラーム出力手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記初期光量制御時において前記アラーム信号の出力が停止された後に光量制御動作を終了する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の光量制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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