JP2008107674A - 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置 - Google Patents

光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008107674A
JP2008107674A JP2006292070A JP2006292070A JP2008107674A JP 2008107674 A JP2008107674 A JP 2008107674A JP 2006292070 A JP2006292070 A JP 2006292070A JP 2006292070 A JP2006292070 A JP 2006292070A JP 2008107674 A JP2008107674 A JP 2008107674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light sources
light source
light
sub
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006292070A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Tanabe
潤 田邊
Masaaki Ishida
雅章 石田
Yasuhiro Nihei
靖厚 二瓶
Junji Omori
淳史 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006292070A priority Critical patent/JP2008107674A/ja
Publication of JP2008107674A publication Critical patent/JP2008107674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 複数の光源を有する光走査装置において、副走査方向における画素の位置補正をより高精度に行う。
【解決手段】 複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査装置において、複数の光源を駆動制御する光源駆動制御手段50を備え、複数の光源の場合、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、前記光源駆動制御手段50は、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うようになっており、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置に関する。
図32は電子写真プロセスを利用したレーザプリンタ,デジタル複写機等の一般的な画像形成装置の構成例を示す図である。図32を参照すると、光源ユニットである半導体レーザユニット1001から発光されたレーザ光は、回転するポリゴンミラー1002により偏向走査(スキャン)され、走査レンズ(fθレンズ)1003を介して被走査媒体である感光体1004上に光スポットを形成し、その感光体1004を露光して静電潜像が形成される。このとき、位相同期回路1009は、クロック生成回路1008により生成された変調信号を、ポリゴンミラー1002により偏向走査された半導体レーザの光を検出するフォトディテクタ1005に同期した位相に設定する。すなわち、位相同期回路1009では、1ライン毎に、フォトディテクタ1005の出力信号に基づいて、位相同期のとられた画像クロック(画素クロック)を生成して、画像処理ユニット1006とレーザ駆動回路1007へ供給する。このようにして、半導体レーザユニット1001は、画像処理ユニット1006により生成された画像データと位相同期回路1009により1ライン毎に位相が設定された画像クロックに従い、レーザ駆動回路1007を介して半導体レーザの発光時間をコントロールすることにより、被走査媒体(感光体)1004上の静電潜像をコントロールすることができる。
ところが近年、印刷速度(画像形成速度)の高速化,画像の高画質化の要求が高まり、それに対して、偏向器であるポリゴンモータの高速化や、レーザ変調の基準クロックとなる画素クロックの高速化で対応してきたが、どちらの高速化にも限界が近づいてきており、従来の方法では対応しきれなくなってきている。
そこで、複数の光源を用いたマルチビームを採用することで、高速化対応がなされている。マルチビームによる光走査方法では、偏向器の偏向により同時に走査できる光束が増えることにより、偏向器であるポリゴンモータの回転速度や、画素クロック周波数の低減が可能となり、高速にかつ安定した光走査及び画像形成が可能となる。
上記マルチビームを構成する光源としては、シングルビームのレーザチップを組み合わせる方法や、複数個の発光素子を一つのレーザチップに組み込んだLDアレイなどを用いる方法が使用されている。
上記マルチビームを構成するLDアレイなどの半導体レーザは、きわめて小型であり、かつ駆動電流により高速に直接変調を行うことが出来るので、近年レーザプリンタ等の光源として広く用いられている。しかし、半導体レーザの駆動電流と光出力との関係は、温度により変化する特性を有するので、半導体レーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合に問題となる。特に複数の光源を同一チップ上に構成する面発光レーザの場合、光源間の距離が短いため、発光,消光による温度変化や温度クロストークなどの影響が顕著であり、光量変動の要因となりやすい。
例えば、特許文献1には、複数の光源を2次元に配置し、複数の光束を偏向器で偏向することにより被走査媒体上を走査する光走査装置において、発光点間の発熱によるクロストークの影響を発生させずに発光点の配置密度を最大とする例が示されている。
また、特許文献2には、面発光レーザを用いた画像形成装置において、画素単位で各チップの発光強度を可変する手段及び発光時間を制御する手段を有することで、画素の静電潜像を制御する方法が示されている。
また、特許文献3には、面発光レーザを用いた走査装置において、光源の配置を規定した構成とすることにより熱ストロークの問題を回避し、かつ、記録画像の高密度化を実現する方法が示されている。
特開2001−272615号公報 特開2003−72135号公報 特開2001−350111号公報
しかしながら、複数の光源を有する従来の光走査装置では、一般に、1光源で1画素を構成するため、1画素の大きさよりも高い精度での位置ずれ補正を行うことができないという問題があった。
本発明は、複数の光源を有する光走査装置において、副走査方向における画素の位置補正をより高精度に行う事が可能な(副走査方向に対して画素密度以上の位置ずれ補正を行なうことが可能な)光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査装置において、複数の光源を駆動制御する光源駆動制御手段を備え、複数の光源の場合、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、前記光源駆動制御手段は、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うようになっており、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査装置において、複数の光源を駆動制御する光源駆動制御手段を備え、複数の光源の発生位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するときにおいて、光源チップ上での光源の副走査方向の配置間隔が5μm以下であり、前記光源駆動制御手段は、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記M個の光源は、副走査方向の走査位置が隣り合っていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるための補正データが与えられるとき、前記補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、副走査画素位置を検出して副走査方向の画素位置補正を行うための補正データを出力するための副走査画素位置検出手段がさらに設けられており、前記光源駆動制御手段は、副走査画素位置検出手段から出力される補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計発光時間または合計露光面積が一定となるようにパルス幅変調によってM個の光源の発光時間比を段階的に変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計露光エネルギーが一定となるようにパワー変調によってM個の光源の発光レベル比を段階的に変化させてM個の光源の露光エネルギー比を変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるために、パルス幅変調とパワー変調とを同時に行なうことによってM個の光源の発光時間比と発光レベル比を段階的に変化させるようになっていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、各画素ごとにM個の光源の発光をN個の光源の中から切り替える機能を有し、個々の画素について個別制御を行なうようになっていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、仮想光源列の構成を切り替える機能を有していることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載の光走査装置において、前記複数の光源には、(N×L)個の光源の他に、予備光源が設けられていることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項11記載の光走査装置において、前記予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列のいずれか一方の側に副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも(N−1)個設けられていることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項11記載の光走査装置において、前記予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列の両方の側のそれぞれに副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも2(N−1)個設けられていることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記(N×L)個の光源および/または前記予備光源には、面発光レーザが用いられることを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査方法において、複数の光源の場合、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行い、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であることを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項17記載の発明は、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とするカラー画像形成装置である。
請求項1乃至請求項15記載の発明によれば、複数の光源の場合に、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するときにおいて、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うので、1画素の大きさよりも高い精度で画素の副走査方向の位置補正が可能となる。
特に、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記M個の光源は、副走査方向の走査位置が隣り合っているので、より高い精度での副走査方向の画素位置補正が可能となる。
また、請求項3乃至請求項8の発明では、1画素の重心を副走査方向に移動させることができる。
特に、請求項6乃至請求項8記載の発明によれば、光源密度以上の解像度で副走査方向に画素の滑らかな(スムーズな)位置補正が可能となる。
また、請求項9記載の発明によれば、請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、画素ごとにM個の光源の発光をN個の光源の中から切り替える機能を有し、個々の画素について個別制御を行なうようになっているので、個別の画素について、高い精度での(1画素以下の大きさでの)画素位置の補正が可能となる。
また、請求項10乃至請求項13記載の発明によれば、請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、仮想光源列の構成を切り替える機能を有しているので、より高い精度での画素位置決めが可能となる。
また、請求項14記載の発明によれば、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記(N×L)個の光源および/または前記予備光源には、面発光レーザが用いられるので、一般的な半導体レーザを使用する場合と比べて、消費電力を低減することが可能となり、また光源の配列を形成しやすい構造のため、光源ユニット部の構造を簡略化でき、コストダウンを図ることが可能となる。
また、請求項16記載の発明によれば、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置であるので、高精度な画像形成装置の実現が可能となる。
また、請求項17記載の発明によれば、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とするカラー画像形成装置であるので、高精度なカラー画像形成装置の実現が可能となる。
さらに、請求項1乃至請求項15記載の発明によれば、複数の光源の場合に複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であるので、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は、光学倍率(正確には、走査光学系の副走査方向横倍率)が2倍よりも大きいときに(例えば2.12倍のときに)、約10μm以下となり(副走査方向の光源間ピッチが4.8μmや2.4μmの場合、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は10μm(2400dpi)や5μm(4800dpi)となり)、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)を十分に細かくすることができる。より具体的な例を挙げると、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が例えば4μm以下である場合、画素の解像度は、光学倍率(正確には、走査光学系の副走査方向横倍率)が2.5倍のときに、10μm以下となり(副走査方向のピッチが4μmや2μmの場合、画素の解像度は10μm(2400dpi)や5μm(4800dpi)となり)、画素の解像度を十分に細かくすることができる。
より詳細に、請求項1乃至請求項15記載の発明によれば、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満の複数の光源と副走査方向横倍率が|β|>2の走査光学系とを組み合わせることにより、副走査方向の解像度2400dpi以上の高解像度な光書込光学系を実現できる。すなわち、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満の複数の光源と副走査方向横倍率が|β|>2の走査光学系とを組み合わせることにより、副走査方向のアパーチャ径が小さくならないので、光源として面発光レーザ(VCSEL)等の光量の小さい光源を用いても、高解像度の光書込可能な光走査装置を実現できる。さらに、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満の複数の光源と副走査方向横倍率が|β|>2の走査光学系とを組み合わせることにより、被走査面に集光させるレンズを感光体に近づける必要が無いために、被走査面に集光させるレンズを小さく出来て、これにより、容易なレイアウト,低コストな高解像度の光書込可能な光走査装置を実現できる。また、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満の複数の光源と副走査方向横倍率が|β|>2の走査光学系とを組み合わせることにより、シリンドリカルレンズをポリゴンモータに近づける必要が無いために、発熱によるビームスポット径やビームピッチの変動を低減した高解像度の光書込可能な光走査装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明において、1画素とは、純粋な1画素のことであり(例えば2400dpiの画素とは約10.6μm角の画素のことを意味し)、ディザマトリックスのように複数の画素(例えば4×4の画素)を合成した結果の1画素を意味するものではない。
また、本発明において、「少なくとも副走査方向に異なる位置に配置された」n個の光源とは、単なる副走査方向に一列に並んだ光源配置のみならず、例えば図1に示すような光源配置などをも含むものとする。
図1は本発明の光走査装置の構成例を示す図である。図1を参照すると、本発明の光走査装置(複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査装置)は、複数の光源を駆動制御する光源駆動制御手段50を備え、複数の光源が2次元に配列された2次元アレイの場合、複数の光源の発生位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、前記光源駆動制御手段50は、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うことを特徴としている。
本発明の光走査装置について、具体的に説明する。
いま、図32の一般的な画像形成装置(書込み光学系)において、光源ユニット1001が図2に示すように、格子状に複数の光源(複数の半導体レーザ)が配置された半導体レーザアレイ、または、同一チップ上に複数光源(複数の面発光レーザ(VCSEL,面発光型半導体レーザ)が格子状に配置された面発光レーザアレイから構成されるとき、複数の光源の配列方向が図32のポリゴンミラーのような偏向器の回転軸に対してある角度θを有するように、光源ユニット1001の配置,角度を調整する。
このとき、図2において、縦配列方向aの4個の光源を左から光源a1,a2,a3,a4とし、これら4光源a1,a2,a3,a4の中から例えばa2,a3の2光源を発光,走査して1画素を形成する場合を考える(4個の光源から作られる1つの仮想光源列によって1画素が形成される場合を考える)。形成する画素密度を1200dpiとしたとき2光源間の距離は4800dpi相当となり画素密度に対して光源密度が4倍となっている。よって、この場合、後述のように、1画素を構成する複数の光源の光量比などを変えることで、画素の重心位置を副走査方向にずらすことが可能となり、光源密度以上の高精度な画素形成が実現できる。
なお、図2および以後の図において、白い丸は発光させていない光源、黒い丸は発光させている光源を表している。図2の例では、縦配列方向aについては、4個の光源a1,a2,a3,a4の中からa2,a3の2光源を発光,走査して、1番目の画素を形成し、また、縦配列方向bについては、4個の光源b1,b2,b3,b4の中からb2,b3の2光源を発光,走査して、2番目の画素を形成し、また、縦配列方向cについては、4個の光源c1,c2,c3,c4の中からc2,c3の2光源を発光,走査して、3番目の画素を形成して、3個の画素を形成している。
図3には、図2のように4個の光源のうち、副走査方向の走査位置が隣り合う2個の光源(図2の例では、中央2光源)を発光,走査して、副走査方向にL個の仮想光源列1〜Lが並んだL個の画素を形成する例が示されている。なお、この例では、全体の光源数は(4×L)個である。
ここで、1画素に対して複数光源(図2,図3の例では2光源)を発光させて走査を行なうときには、次のような利点がある。すなわち、本発明の光源として面発光レーザを用いた場合には、面発光レーザの出力は従来のレーザに比べて出力が弱いために1光源での走査では現像に十分な光量を得られない可能性がある。そこで、十分な光量を得るために、1画素に対して複数の光源を発光させて走査を行うのが好ましい。
また、4個の光源のうち、副走査方向の走査位置が隣り合う2個の光源を発光させる利点について説明する。4光源のうち2光源を発光させて走査する場合に、光源間の距離は図4(a),(b),(c)に示す3つのパターンがある。図4(a),(b),(c)のそれぞれのパターンで走査した場合の静電潜像シミュレーションの結果を図5に示す。図5から、光源間の距離が1番短い図4(a)のパターンが潜像電荷分布の幅が広がっていないことが分かる。このことから、光源間の距離が1番短い隣り合う光源(副走査方向の走査位置が隣り合う光源)を走査に用いることで、高い解像度を実現できることが分かる。
また、1画素内の副走査方向に異なる位置を走査可能なN個の光源(N≧2)のすべてを発光,走査するのではなく、副走査方向の走査位置が隣り合うM個((N−1)≧M)の光源を発光させて走査を行うのが好ましい。この利点について説明する。図6には、1画素に対して従来のように1光源で走査を行った場合(図6(a))と、副走査方向に並んだ4光源のうちの中央2光源で走査を行った場合(図6(b))と、副走査方向に並んだ4光源すべてで走査した場合(図6(c))とにおける、画素と光源との関係が示されている。なお、図6の例では、それぞれの画素に走査される光量(光源数×光源の出力)は一定となっている。また、画素の大きさに比べて走査されるビーム径(光の強度が最大値の1/e以下になる位置の幅)が大きく、画素内に走査される光はそれぞれが重なっている。
図7には、図6の条件で走査を行った場合の露光強度の分布がそれぞれ示されている。図7から、1画素に対して副走査方向に並んだ4光源のうちの中央2光源で走査を行なう場合には、従来のように1光源で走査を行った場合と同程度の露光強度分布が得られていることが分かる。これに対し、1画素に対して副走査方向に複数光源を用意しそのすべての光源を用いて走査を行った場合には、露光強度,静電潜像の副走査方向の幅が広がってしまうために画素の精度が下がる。
従って、1画素に対して副走査方向に複数光源(光源数N)を用意し、その中の連続する複数光源(光源数M≦(N−1))を選択することによって、露光強度,静電潜像の副走査方向への幅の広がりを抑えると同時に、副走査方向に1画素よりも高い精度で位置ずれ補正が可能となる。
すなわち、本発明において、副走査方向に画素の位置ずれがない場合には、図8(a)に示すように、副走査方向の走査位置が隣り合う中央2光源(光源12と光源13,光源23と光源24,・・・光源L2と光源L3)を発光,走査させることにする。画素が下にずれた場合には、図8(b)に示すように、上の隣り合う2光源(光源11と光源12,光源21と光源22,・・・光源L1と光源L2)を発光,走査させることで、画素位置を補正することができる。また同様に、画素が上にずれた場合には、図8(c)に示すように、下の隣り合う2光源(光源13と光源14,光源23と光源24,・・・光源L3と光源L4)を発光,走査させることで、画素位置を補正することができる。
このように、本発明の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記M個の光源は、副走査方向の走査位置が隣り合っているのが好ましい。
そして、上記構成の本発明の光走査装置において、光源駆動制御手段50は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるように構成することができる。
より具体的に、本発明の光走査装置において、図9に示すように、光源駆動制御手段50は、1画素の重心を副走査方向に移動させるための補正データが与えられるとき、前記補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の駆動状態を変化させるように構成できる。
より詳細に、本発明の光走査装置は、図10に示すように、副走査画素位置を検出して副走査方向の画素位置補正を行うための補正データを出力するための副走査画素位置検出手段51が設けられているとき、光源駆動制御手段50は、副走査画素位置検出手段51から出力される補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の駆動状態を変化させるように構成できる。
ここで、副走査画素位置検出手段51には、例えば特許第3644923号に記載されている技術を用いることができる。
すなわち、特許第3644923号に記載されているカラー画像形成装置は、搬送ベルトの搬送方向に沿って配列されてそれぞれ異なる色の画像を電子写真方式によって形成する複数の画像形成部と、前記搬送ベルトの搬送方向と直交する主走査方向の中央部と両端部とを含む位置に配列された少なくとも3個以上のセンサと、前記搬送ベルト上において全ての前記センサのそれぞれにより読み取られる位置に前記画像形成部によって各色の位置検出用トナーマークを作成するトナーマーク作成手段と、前記位置検出用トナーマークを読み取った前記センサの出力に基づいてそれらの各センサの位置ごとに基準色に対する他の色の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段とを有しており、この位置ずれ量検出手段を本発明の副走査画素位置検出手段51として用いることができる。
より正確には、本発明の副走査画素位置検出手段51は、特許第3644923号の位置ずれ量検出手段で検出された位置ずれ量に基づいて、副走査方向の画素位置補正を行うための補正データを出力することができる。
また、光源駆動制御手段50は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるためにM個の光源の駆動状態を変化させる仕方としては、図8に示した仕方の他に、M個(但し、この場合、Mは(N−1)≧M≧2)の光源の合計発光時間または合計露光面積が一定となるようにM個の光源の発光時間比を変化させたり、あるいは、M個の光源の合計露光エネルギーが一定となるようにM個の光源の発光レベル比を変化させてM個の光源の露光エネルギー比を変化させたりすることなどが挙げられる。
図11乃至図15は光源駆動制御手段50によってM個((N−1)≧M≧2)の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。
図11は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計発光時間が一定となるようにM個の光源の発光時間比を変化させる場合の具体例を説明するための図である。図11には、M個の光源が2光源A,Bである場合が示されており、2光源A,Bの発光信号が図の上部に示され、2光源A,Bにより被走査媒体上に走査される光束による走査光量分布が、図の右側方向を主走査方向として図示されている。
例えば図2の光源a2を図11の光源A、光源a3を光源Bとした場合を考える。画素1の場合には光源Bのみが点灯しており、画素1,2,3・・・となるにつれて、光源Bの発光時間が短くなり、光源Aの発光時間が長くなっている。例えば画素4のとき光源A,B共に同じ発光時間点灯しており、この画素を基準画素としたとき、画素5,6,7は図中上方向である副走査方向に画素の重心位置がずれている。逆に、画素3,2,1となるにつれ、図中下方向の副走査方向に画素の重心位置がずれており、2光源の合計発光時間を略一定として、その比率を変えることにより、画素の重心を副走査方向にずらすことができる。例えば画素3において、光源Aの発光時間をTa3、光源Bの発光時間をTb3としたとき、発光時間の和Tall=Ta3+Tb3=Tan+Tbn(nは自然数)=一定となるように露光時間比を変えてやるとする。このとき、例えば前述した特許第3644923号の技術を用いて、トナー画像の副走査方向の位置ずれをパッチ計測により測定し、位置ずれ量を補正するように補正データを与えて上記発光時間の比率を変えてやることにより、副走査方向の画素位置ずれを補正することが可能となる。
また、図12は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計露光面積が一定となるようにM個の光源の発光時間比を変化させる場合の具体例を説明するための図である。図12には、M個の光源が2光源A,Bである場合が示されており、2光源A,Bの発光信号の比を変えたときの感光体上の露光面積Sa,Sbが、図の右側方向を主走査方向として図示されている。
すなわち、図12では発光信号の発光時間幅を光源Aと光源Bとで変える場合に、各光源A,Bからの発光信号に基づいて光走査装置における感光体上に露光が行われるが、そのときの露光面積を光源A,Bによるものをそれぞれ露光面積Sa,Sbとする。画素3における露光面積をそれぞれSa3,Sb3としたとき、露光面積の和Sall=Sa3+Sb3=Sai+Sbi(iは自然数)=一定となるように発光信号を制御することで、2光源全体での露光面積を一定とすることができる。このとき、1画素あたりの露光面積を変えることなく、露光面積の重心を副走査方向に、光源A,Bの発光信号のここでは発光時間比を変えてやることでずらすことができるようになる。図12の場合も図11と同様に位置ずれ量を補正してやるように発光信号の発光時間比を決めることで、副走査方向の画素位置ずれ補正が可能となる。
また、図13は2光源の発光信号を変えたときの、感光体上の表面電位に関するものである。すなわち、図13では、M個の光源が2光源A,Bの場合が示されており、発光信号の発光時間幅を光源Aと光源Bとで変える場合に、各光源A,Bからの発光信号に基づいて感光体上に露光が行われるが、このとき発光時間,発光レベルにより感光体上には現像閾値を越えた発光量の場合に画素を形成するに足る表面電位が得られる。このときの現像閾値以下となる領域面積を光源A,BによるものをそれぞれSVa,SVbとする。画素3における領域面積をそれぞれSVa3,SVb3としたとき、領域面積の和SVall=SVa3+SVb3=SVai+SVbi(iは自然数)=一定となるように発光信号を制御することで、2光源全体での表面電位による領域面積を一定とすることができる。このとき、1画素あたりの領域面積を変えることなく、領域面積の重心を副走査方向に、光源A,Bの発光信号(例えば図中では発光時間比であり、発光レベルでも可能)を変えてやることで、画素の重心位置をずらすことができる。すなわち、図13の場合も、図11と同様に、位置ずれ量を補正してやるように発光信号の発光時間比を決めることで、副走査方向の画素位置ずれ補正が可能となる。
また、図14は3光源の場合の例が示されている。図11,図12では、2光源の発光信号の発光時間比を変え、かつ2光源での総発光時間、露光面積を略一定とすることで、副走査方向の画素位置ずれを補正するようにしたが、図14の例では、光源A,Bに光源Cを加えることで、M個の光源を3光源としている。また例えば図14の画素6に対して副走査方向に画素位置ずれが発生した場合には、図14の他の画素に示すように光源A,B,Cの発光信号を制御することで、画素の重心位置を副走査方向にずらすことが可能となり、図11と同様に位置ずれ量を補正してやるように発光信号の発光時間比を決めることで、副走査方向の画素位置ずれ補正が可能となる。
また、図15は、複数光源の発光信号の発光レベル比を変えた場合の、走査光の感光体上での露光エネルギーに関するものである。すなわち、図15は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計露光エネルギーが一定となるようにM個の光源の発光レベル比を変化させてM個の光源の露光エネルギー比を変化させる場合の具体例を説明するための図である。
図15の例では、発光レベル比を変更することで、露光エネルギー量の比を変更するものである。例えば画素3において、光源Aの露光エネルギーをEa3とし、光源Bの露光エネルギーをEb3としたとき、露光エネルギーの和Eall=Ea3+Eb3=Eai+Ebi(iは自然数)=一定となるように発光レベルを決めることで、2光源全体での露光エネルギーを略一定とすることができる。このとき、1画素あたりの露光エネルギーを変えることなく、露光エネルギーの重心を副走査方向に、光源A,Bの発光レベルの比を変えてやることでずらすことができるようになる。このように、図15の場合も図11と同様に位置ずれ量を補正してやるように発光レベル比を決めることで、副走査方向の画素位置ずれ補正が可能となる。
図16,図17は例えば図11の例において2光源A,Bの発光時間を変化させる仕方(光源駆動制御手段50の制御動作例)を説明するための図である。図16では1画素(例えば図11の画素1,画素2,画素3,・・・)を8個のパルスで構成する場合に、光源駆動制御手段50で生成されるパルスの例を画像データと画素イメージで示した図である。図11では、1画素の中央からパルスを形成する例が示されている。ここで、画素イメージは1画素の幅を示しており、画像データ1はその1/8幅の画素、画像データ2は2/8幅、・・・画像データ8は8/8幅という時間幅で定義されているとする。また、図17は図16の画像データと画素イメージ出力の関係に基づいて、図11のように2光源A,Bの発光時間を制御するパターンを示した表である。表の縦軸は2光源A,Bに与える7種類の制御パターン1〜7を表しており、各光源の数字は図16の画像データを表している。
ここで、光源駆動制御手段50は、補正データとして(000)が与えられると図17のパターン1を選択し、また、補正データとして(001)が与えられると図17のパターン2を選択し、また、補正データとして(010)が与えられると図17のパターン3を選択し、また、補正データとして(011)が与えられると図17のパターン4を選択し、また、補正データとして(100)が与えられると図17のパターン5を選択し、また、補正データとして(101)が与えられると図17のパターン6を選択し、また、補正データとして(111)が与えられると図17のパターン7を選択するというように、7種類のパターンのうちの1つを選択するようになっている。例えば補正データとして、(000),(001),(010),(011),(100),(101),(111)が順次与えられると、光源駆動制御手段50は、2光源A,Bの駆動状態を図11に示すように変化させることができる。
このように、図17の制御パターンを、その画素の副走査ドット位置ずれ量に応じて変更することで、図11に示すように画素の重心位置を副走査方向にずらすことが可能となり、位置ずれ量を補正するように制御パターンを選択することで、副走査ドット位置ずれ補正が可能となる。
なお、図16に示すような画像データは、一般に図18に示すようなパルス変調信号生成回路10からパルス幅変調信号PWMとして生成することができる。図18のパルス変調信号生成回路10は、高周波クロック生成回路11と、変調データ生成回路12と、シリアル変調信号生成回路13とから構成されている。ここで、高周波クロック生成回路11では、一般に画像形成装置で必要とされる画素クロックという1画素を表す基本的な周期よりも格段に高速な高周波クロックVCLKを生成する。また、変調データ生成回路12は、図示しない画像処理ユニット等の外部から与えられた画像データに基づいて所望ビットパターンを表す変調データを生成する。また、シリアル変調信号生成回路13は、変調データ生成回路12から出力される変調データを入力して、それを高周波クロックVCLKに基づいてシリアルなパルスパターン列(パルス列)に変換し、パルス変調信号PWMとして出力する。例えば外部からの変調データをシリアル変調信号生成回路13へ直接入力するようにすれば、変調データ生成回路12を省略することが出来る。
このようなパルス変調信号生成回路10の最大の特徴は、シリアル変調信号生成回路13に変調データを入力し、画素クロックよりもはるかに高速な高周波クロックに基づき、変調データのビットパターンに対応するパルス列をシリアルに出力してパルス変調信号PWMを生成することにある。シリアル変調信号生成回路13には例えばシフトレジスタを利用すれば良い。
図16に示すような画像データをパルス幅変調信号PWMとして生成し、図17に示すような制御パターンで駆動制御を行なうのに、図18のパルス変調信号生成回路10の概念を基本的に用いた図19に示すような光源変調信号生成回路17を用いることができる。
すなわち、図19の光源変調信号生成回路17では、2光源A,Bを制御するときに、その制御データとして、画像データと補正データを用いるようになっている。ここで、画像データとは、コピー機におけるスキャナ画像や、プリンタ時のデータなどである。一方、補正データとは、副走査画素位置検出手段51から出力される副走査方向の画素位置補正データなどの、画像データに対して副走査方向の画素位置補正を行うためのデータである。
図19の光源変調信号生成回路17では、画像データは、変調データ生成回路1(12)により変調データに変換され、シリアル変調信号生成回路1(13)に入力される。同様に、補正データも、変調データ生成回路2(14)により変調データに変換され、シリアル変調信号生成1,2(13,15)にそれぞれ入力される。シリアル変調信号生成回路1,2(13,15)では、変調データ生成回路1,2(12,14)からの変調データと、高周波クロック生成回路11から出力される高周波クロックとに基づいて、パルス幅変調信号(主光源パルス幅変調信号M−PWM,副光源パルス幅変調信号S−PWM)を出力する。この関係は図16にイメージ図として示されており、入力データであるここでは4ビットの画像データに基づいて、図示されたドットイメージのパルス変調信号が出力される。ここで、主光源パルス幅変調信号M−PWMを図11の光源Bの駆動制御信号とし、また、副光源パルス幅変調信号S−PWMを図11の光源Aの駆動制御信号とすることができる。
この場合、補正データを用いて、図17に示す7種類のパターンのいずれかを選択することができる。いま画像データ8(1000)のときのパルス幅を基準点灯時間としたとき、図17では2光源の画像データと出力パターンの関係を示しているが、各パターンでのパルス幅時間の総和は全て8となるように設定されている。このとき図17に示すLUT(ルックアップテーブル)などを設け、補正データの値に基づき7種類のパターンのうちから1つのパターンを選択することで、2光源による副走査位置ずれ補正を実現することが可能となる。具体的に、補正データが(000)のときは、図17のパターン1が選択され、光源A,Bはそれぞれ図16の画像データ0,8で駆動制御され、また、補正データが(010)のときは、図17のパターン3が選択され、光源A,Bはそれぞれ図16の画像データ3,5で駆動制御される。
このように、光源駆動制御手段50に図18のパルス変調信号生成回路10(より正確には、図19の光源変調信号生成回路17)を用いることで、2光源A,Bの駆動状態を図11に示すように変化させることができる。
なお、上述の例では、図11に示すような光源駆動制御がなされる場合の具体的な回路構成について説明したが、図15に示すような光源駆動制御がなされる場合には、基本回路構成として、図18のパルス変調信号生成回路10のかわりに、図20に示すようなパワー変調信号生成回路18を用いることができる。図20のパワー変調信号生成回路18では、変調データ生成回路12に入力される画像データは各光源における発光量を示しており、変調データ生成回路12にて強度変調された信号は、高周波クロック生成回路11で生成される画素クロックよりはるかに高速な高周波クロックに基づき、変調データの発光強度に対応するパワー信号をシリアルに出力してパワー変調信号PMを生成することができる。
図20に示すような回路を基本とした図19に示したと同様の回路を構成することによって、図15に示すような光源駆動制御を行なうことができる。
さらには、本発明の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、光源駆動制御手段50は、1画素の重心を副走査方向に移動させるために、パルス幅変調とパワー変調とを同時に行なうことによってM個の光源の発光時間比と発光レベル化を段階的に変化させることも可能である。
また、駆動制御される光源数が3つ以上になる場合(例えば図14に示すような駆動制御がなされる場合)には、図19に示した回路構成を拡張した回路構成で、容易に実現できる。
また、本発明では、上述した光源駆動制御の他にも、種々の形態の光源駆動制御を行なうことが可能である。
すなわち、例えば図8に示したように、光源駆動制御手段50は、各画素ごとにM個の光源の発光をN個の光源の中から切り替える機能を有し、個々の画素について個別制御を行なうようになっている。この場合には、個別の画素について、高い精度での(1画素以下の大きさでの)画素位置の補正が可能となる。
また、上述の説明では、図3に示したように例えば4個の光源のうち、副走査方向の走査位置が隣り合う光源(例えば2個の光源)を発光,走査させるのが好ましいとしたが、例えば図21のような光源駆動制御を行なうことももちろん可能である。
また、本発明の光走査装置において、光源駆動制御手段50は、仮想光源列の構成を切り替える機能を有することもできる。図22は仮想光源列の構成を切り替える機能を説明するための図である。なお、図22の例では、1つの仮想光源列は4個の光源から構成され、そのうちの2個の光源を発光させる場合が示されている。図22(a)では、4個の仮想光源列によって4画素を形成している。図22(b)では、3個の仮想光源列を図22(a)とは異なる区切り方で構成することによって、図22(a)の仮想光源列の区切りをまたいだ位置に画素を形成している。このように、仮想光源列の数や区切り方を変化させることによって、より高精度の画素位置決めを実現することが出来る。
なお、図22の例では、仮想光源列の構成を図22(a)から図22(b)に切り換えると、画素数が4から3に減ってしまう。これを回避するために、光源としては、(N×L)個の光源の他に、予備光源を設けるのが好ましい。
ここで、予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列のいずれか一方の側に副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも(N−1)個設けることができる。
図23,図24には、N=4,L=4であるとき、(4×4)個(すなわち、16個)の光源の下側(図23の例)に、あるいは上側(図24の例)に、(N−1)=3個の予備光源が設けられている例が示されている。このような予備光源を設けることによって、仮想光源列の構成を図23(a)から図23(b)に、あるいは、図24(a)から図24(b)に切り換えても、画素数を4のままに維持することができる。
さらに、予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列の両方の側のそれぞれに副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも2(N−1)個設けることができる。
図25には、N=4,L=4であるとき、(4×4)個(すなわち、16個)の光源の下側と上側とのそれぞれに、(N−1)=3個の予備光源(合計で2(N−1)=6個の予備光源)が設けられている例が示されている。このような予備光源を設けることによって、仮想光源列の構成を図25(a)から図25(b)に、あるいは、図25(c)に切り換えても、画素数を4のままに維持することができる。
なお、上述した本発明の光走査装置において、複数の光源の場合に複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔は5μm未満であることが好ましい。
すなわち、光源の副走査方向の配置間隔(以下、簡単のため、光源間ピッチと称す)を5μm未満とすると(例えば4.8μmや2.4μmにすると)、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は、光学倍率(正確には、走査光学系の副走査方向横倍率)が2倍よりも大きいときに(例えば2.12倍のときに)、約10μm以下となり(副走査方向の光源間ピッチが4.8μmや2.4μmの場合、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は10μm(2400dpi)や5μm(4800dpi)となり)、画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は十分に細かくなって、人間の目の視覚特性から考えて、画素の段差も人間の目で認識されることがなくなる。図35は、1200dpiと2400dpiとの画質を比較した図であり、2400dpiの場合には、特に、鮮鋭性,ジャギー特性(ジャギーが認識できなくなる程度)が優れている。このことからも、副走査方向の光源間ピッチは5μm未満(画素の解像度(1個の光源で1画素を形成する場合は画素密度でもある)は約10μm以下(2400dpi以上))が好ましい。
なお、ここで、光学倍率が2倍よりも大きくしたのは、後述のように、光学倍率を2倍よりも大きくすると、光源の光量は差程大きくなくても済み、光源に光量の小さい面発光レーザを用いることができること、また、被走査面に集光させるレンズの大きさを差程大きくせずともレンズの透過率を向上できるという利点があることによる。
図26は本発明の光走査装置を用いた画像形成装置の一例を示す図である。図26を参照すると、光源ユニット801の背面には、半導体レーザの制御を司る駆動回路及び画素クロック生成装置が形成されたプリント基板802が装着され、光軸と直交する光学ハウジングの壁面にスプリングにより当接され、調節ネジ803により傾きが合わせられ姿勢が保持される。尚、調節ネジ803はハウジング壁面に形成された突起部に螺合される。光学ハウジング内部には、シリンダレンズ805、ポリゴンミラーを回転するポリゴンモータ808、fθレンズ806、トロイダルレンズ、および折り返しミラー807が各々位置決めされ支持され、また、同期検知センサを実装するプリント基板809は、ハウジング壁面に光源ユニットと同様、外側より装着される。光学ハウジングは、カバー811により上部を封止し、壁面から突出した複数の取付部810にて画像形成装置本体のフレーム部材にネジ固定される。
このとき、半導体レーザとして、図2に示すような複数光源を有する半導体アレイまたは面発光レーザ(面発光レーザアレイ)を用いることができる。半導体レーザ(面発光レーザ)から出射された光はシリンダレンズ805を介して、ポリゴンミラーでその回転に伴い偏向走査され、偏向走査された光束はfθレンズ806、トロイダルレンズ、および折り返しミラー807などを介して図示されていない感光体ドラムに入射する。また、走査光は、感光体に走査されない領域や、途中ミラー等による反射光として、センサにより検知される。このときセンサで検知される信号としては、ポリゴンミラーの回転に伴う走査方向である主走査方向の2点間の時間間隔を同期検知センサにより検出したり、主走査方向に対し90度回転した方向の副走査方向への位置ずれ量などを位置検出センサで測定し、その値をLD制御、変調回路やその前段の変調データ生成部へフィードバック制御することにより、画素位置の補正を行うことができる。
次に、複数の光源を用いて構成するマルチビーム走査装置(マルチビーム光学系)について説明する。
図27はマルチビーム走査装置の一例を示す図である。図27の例では、2個の発光源が間隔ds=25μmでモノリシックに配列された半導体レーザアレイ(4チャンネル)を2個(301,302)用いている(8個の光源としている)。
図27において、半導体レーザアレイ301,302は、コリメートレンズ303,304との光軸を一致させ、主走査方向に対称に射出角度を持たせ、ポリゴンミラー307の反射点で射出軸が交差するようレイアウトされている。各半導体レーザアレイ301,302より射出された複数のビームは、シリンダレンズ308を介してポリゴンミラー307で一括して走査され、fθレンズ310、トロイダルレンズ311により感光体312上に結像される。バッファメモリには各発光源に1ライン分の印字データが蓄えられ、ポリゴンミラー1面毎に読み出されて、4ラインずつ同時に記録が行なわれる。
また、マルチビームを構成するLD毎の波長誤差により生じる光学的走査長さの差、倍率差を補正するために、画素クロックについて位相シフトを行うことにより、位相シフトの精度まで走査長さの差を補正し、走査光のばらつきを緩和することが可能となる。
図28には、複数の面発光レーザが2次元アレイ状に配置された2次元面発光レーザアレイを光走査装置の光源ユニットに用いた例が示されている。図28の例では、横方向に3個、縦方向に4個、計12個の発光源(面発光レーザ)を有する2次元面発光レーザアレイが示されている。
次に、光源ユニットに面発光レーザアレイ(VCSELアレイ)を用いたマルチビーム走査装置(マルチビーム光学系)について説明する。図33は光源ユニットにVCSELアレイを用いたマルチビーム走査装置の一例を示す図である。図33の例では、図27の2個の発光源301,302を1個のVCSELアレイ402に置き換えたものとなっている。
図33において、VCSELアレイ402から射出された複数の光ビームはコリメートレンズ404,シリンダレンズ408を介してポリゴンミラー407で一括して走査され、fθレンズ410,トロイダルレンズ411により被走査面である感光体412上に結像される。バッファメモリには各発光源に1ライン分の印字データが蓄えられ、ポリゴンミラー1面毎に読み出されて、複数本ずつ同時に記録が行なわれる。また、マルチビームを構成する各面発光レーザ毎の波長誤差により生じる光学的走査長さの差,倍率差を補正するために、画素クロックについて位相シフトを行うことにより、位相シフトの精度まで走査長さの差を補正し、走査光のばらつきを緩和することが可能となる。
図34は光源ユニットとしての面発光レーザアレイから射出された複数の光ビームが走査光学系を介し被走査面に走査される例を示す図である。ここで、走査光学系は、図33と同様に、コリメートレンズ403、シリンダレンズ408、ポリゴンミラー407、fθレンズ410、トロイダルレンズ411等から構成されている。
副走査方向に所定の間隔で配置された複数の光源から射出した複数の光ビームが複数のレンズを介して被走査面上に導光して光走査する場合に、光源から被走査面上にいたる光路中に配置したレンズによる被走査面上の副走査方向横倍率βが2より大きくなるように構成した図34の例では、4光源で1画素を形成し、12光源で3画素を同時に形成可能となっている。すなわち光源a1,a2,a3,a4の4光源からの光ビームで1画素すなわち画素Aを形成する。同様に、光源b1,b2,b3,b4の4光源からの光ビームで画素Bを形成し、光源c1,c2,c3,c4の4光源からの光ビームで画素Cを形成する。すなわち、上記12光源により被走査媒体上には3画素が形成されることとなる。
光源である面発光レーザが2次元に配置された面発光レーザアレイとして、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が4.8μmであり、副走査方向横倍率|β|=2.12の場合を考える。この時、被走査面上での副走査方向ビーム間ピッチは4.8μm×2.12=10.1μmとなる。これは副走査方向2400dpiの解像度が得られることになる。また、同様に副走査方向横倍率|β|=2.12の時、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔を2.4μmとすると、被走査面上での副走査方向ビーム間ピッチは2.4μm×2.12=5.0μmとなり、副走査方向4800dpiの解像度を実現できる。
これに対し、副走査方向横倍率を|β|≦2とした場合には、被走査面上での副走査方向において所望のビームスポット径(例えば主副50×60μm)を得ようとするとアパーチャ径が小さくなり、アパーチャを通り抜ける光が減少するために、光量不足となってしまう。特に光源としてVCSELを用いる場合には、光量面での課題が大きいため、この問題は切実である。次に、走査光学系全体で副走査方向横倍率を|β|≦2と設定した場合を考える。その場合、被走査面に集光させるレンズ、図33ではトロイダルレンズ311を感光体412に近づけることになる。そのため、トロイダルレンズ311を大きくしなければならないので、機内のレンズのレイアウトが困難となり、コストアップに繋がる。また副走査方向横倍率を|β|≦2とした場合には、シリンドリカルレンズ408をポリゴンモータ407に近づける必要がある。この時、ポリゴンモータの発熱によってシリンドリカルレンズ408の温度が上昇し、光学特性の温度変動によってビームスポット径やビームピッチが変動し、安定した画像が得られないという問題がある。よって、副走査方向横倍率を|β|>2とすることで、これらの問題を軽減できる。
図29は本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。図29を参照すると、被走査面である感光体ドラム901の周囲には、感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ902、光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ903、現像ローラ903にトナーを供給するトナーカートリッジ904、ドラム901に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース905が配置されている。感光体ドラム901へは上記したように1面毎に複数ライン同時に潜像記録が行われる。記録紙は、給紙トレイ906から給紙コロ907により供給され、レジストローラ対908により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送り出され、感光体ドラム901を通過する際に転写チャージャ906によってトナーが転写され、定着ローラ909で定着されて排紙ローラ912により排紙トレイ910に排出される。上記画像形成装置の光走査装置900に本発明の光走査装置を適用することにより、高精度なドット位置補正が可能となり、高画質な画像を得ることができる。
また、本発明は、カラー画像形成装置にも適用可能である。図30には、本発明を、複数の感光体を有する画像形成装置であるタンデムカラー機に搭載した例が示されている。タンデムカラー機は、シアン,マゼンダ,イエロー,ブラックの各色に対応した別々の感光体が必要であり、光走査光学系はそれぞれの感光体に対応して、別の光路を経て潜像を形成する。したがって、各感光体上で発生する主走査ドット位置ずれは異なる特性を有する場合が多い。
図30において、18は転写ベルト、19a,19b,19c,19dは各色に対応した感光体、20a,20b,20c,20dは各色に対応した光走査装置である。
ここで、光走査装置20a,20b,20c,20dに本発明の光走査装置を用いることにより、副走査ドット位置ずれが良好に補正された高画質な画像を得ることができる。特に画質の面では副走査方向の位置ずれに対して本発明は有効であり、各ステーション間の色ずれを効果的に低減した、色再現性の良い画像が得られる。
図31は、本発明の光走査装置の光源駆動制御手段50のハードウェア構成例を示す図である。この例では、光源駆動制御手段50は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(ハードディスクドライブ)104、HD(ハードディスク)105、FDD(フレキシブルディスクドライブ)106などが、バス100によって接続され構成されている。
CPU101は、装置全体を制御する。ROM102には、制御プログラムが記憶されている。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御にしたがってHD105に対するデータのリード/ライトの制御を行なう。HD105は、HDD104の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する。FDD106は、CPU101の制御にしたがってFD(フレキシブルディスク)107に対するデータのリード/ライトの制御を行なう。FD107は、着脱自在になっており、FDD106の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する。
なお、本発明を実施するための上述した最良の形態で説明した光源駆動制御手段50における処理は、コンピュータ(例えばCPU101)に実現させるプログラムの形で提供することができる。
また、本発明を実施するための上述した最良の形態で説明した光源駆動制御手段50における処理をコンピュータに実現させるためのプログラムは、ハードディスク(105)、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を解して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
本発明は、レーザプリンタ、デジタル複写機等に利用可能である。
本発明の光走査装置の構成例を示す図である。 光源ユニットの一例を示す図である。 副走査方向にL個の仮想光源列1〜Lが並んだL個の画素を形成する例を示す図である。 4光源のうち2光源を発光させる場合の光源間の距離のパターンを示す図である。 図4(a),(b),(c)のそれぞれのパターンで走査した場合の静電潜像シミュレーションの結果を示す図である。 副走査方向の走査位置が隣り合うM個((N−1)≧M)の光源を発光させて走査を行う利点を説明するための図である。 図6の条件で走査を行った場合の露光強度の分布を示す図である。 画素位置を補正する処理を説明するための図である。 本発明の光走査装置の構成例を示す図である。 本発明の光走査装置の構成例を示す図である。 m個の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。 m個の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。 m個の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。 m個の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。 m個の光源の駆動状態を変化させる仕方の具体例を説明するための図である。 光源駆動制御手段の制御動作例を説明するための図である。 光源駆動制御手段の制御動作例を説明するための図である。 パルス変調信号生成回路の基本構成例を示す図である。 図18のパルス変調信号生成回路の基本構成例を用いた光源変調信号生成回路の構成例を示す図である。 パワー変調信号生成回路の基本構成例を示す図である。 光源駆動制御の一例を示す図である。 仮想光源列の構成を切り替える機能を説明するための図である。 予備光源を設けた一例を示す図である。 予備光源を設けた一例を示す図である。 予備光源を設けた一例を示す図である。 本発明の光走査装置を用いた画像形成装置の一例を示す図である。 マルチビーム走査装置の一例を示す図である。 光源ユニットの一例を示す図である。 本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。 カラー画像形成装置の一例を示す図である。 本発明の光走査装置の光源駆動制御手段のハードウェア構成例を示す図である。 一般的な画像形成装置の構成例を示す図である。 マルチビーム走査装置の一例を示す図である。 光源ユニットから射出された光ビームが走査光学系を介し被走査面に走査される例を示す図である。 1200dpiと2400dpiとの画質を比較した図である。
符号の説明
50 光源駆動制御手段
51 副走査画素位置検出手段
11 高周波クロック生成回路
12,14 変調データ生成回路
13,15 シリアル変調信号生成回路
801 光源ユニット
100 バス
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD(ハードディスクドライブ)
105 HD(ハードディスク)
106 FDD(フレキシブルディスクドライブ)
107 FD(フレキシブルディスク)
201 画像処理制御装置
203 画像処理デバイス
204 不正コピー検知用デバイス
301 操作部
302 上位の制御ソフト
303 蓄積文書情報管理部
501 1プロセス要求管理部
502 インタフェースプロトコル管理部
503 蓄積文書情報管理部
504 リソース管理およびサービス管理部
505 詳細情報変換管理部
506 ダウンロード要求管理部

Claims (17)

  1. 複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査装置において、複数の光源を駆動制御する光源駆動制御手段を備え、複数の光源の場合、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、前記光源駆動制御手段は、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行うようになっており、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記M個の光源は、副走査方向の走査位置が隣り合っていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、画素の重心位置を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるための補正データが与えられるとき、前記補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、副走査画素位置を検出して副走査方向の画素位置補正を行うための補正データを出力するための副走査画素位置検出手段がさらに設けられており、前記光源駆動制御手段は、副走査画素位置検出手段から出力される補正データに応じた量だけ1画素の重心を副走査方向に移動させるために、M個の光源の駆動状態を変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計発光時間または合計露光面積が一定となるようにパルス幅変調によってM個の光源の発光時間比を段階的に変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるためにM個の光源の合計露光エネルギーが一定となるようにパワー変調によってM個の光源の発光レベル比を段階的に変化させてM個の光源の露光エネルギー比を変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、Mが(N−1)≧M≧2である場合に、前記光源駆動制御手段は、1画素の重心を副走査方向に移動させるために、パルス幅変調とパワー変調とを同時に行なうことによってM個の光源の発光時間比と発光レベル比を段階的に変化させるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、各画素ごとにM個の光源の発光をN個の光源の中から切り替える機能を有し、個々の画素について個別制御を行なうようになっていることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項1記載の光走査装置において、前記光源駆動制御手段は、仮想光源列の構成を切り替える機能を有していることを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項10記載の光走査装置において、前記複数の光源には、(N×L)個の光源の他に、予備光源が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項11記載の光走査装置において、前記予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列のいずれか一方の側に副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも(N−1)個設けられていることを特徴とする光走査装置。
  13. 請求項11記載の光走査装置において、前記予備光源は、(N×L)個の光源に対応して副走査方向に配列される(N×L)個の仮想光源列の両方の側のそれぞれに副走査方向に少なくとも(N−1)個の仮想光源列が配列されるように、少なくとも2(N−1)個設けられていることを特徴とする光走査装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記(N×L)個の光源および/または前記予備光源には、面発光レーザが用いられることを特徴とする光走査装置。
  15. 複数の光源からの複数の光ビームを主走査方向に走査する光走査方法において、複数の光源の場合、複数の光源の発光位置と複数の光源からの光ビームの配列が異なっていることがあることを考慮して光ビームの副走査方向の配列を仮想光源列と称するとき、副走査方向に異なる位置を走査可能なN個(N≧2)の光源のうちのM個((N−1)≧M≧1)の光源を発光,走査させることによって1画素を形成する仮想光源列が副走査方向にL個(L≧2)並んでL個の画素が形成されるように、複数の光源の駆動制御を行い、仮想光源列において隣り合う光ビームに対応した光源の副走査方向の配置間隔が5μm未満であることを特徴とする光走査方法。
  16. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
JP2006292070A 2006-10-27 2006-10-27 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置 Pending JP2008107674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292070A JP2008107674A (ja) 2006-10-27 2006-10-27 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292070A JP2008107674A (ja) 2006-10-27 2006-10-27 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008107674A true JP2008107674A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39441058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006292070A Pending JP2008107674A (ja) 2006-10-27 2006-10-27 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008107674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048884A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ricoh Co Ltd 光ビーム走査装置と画像形成装置
JP2010179629A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048884A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ricoh Co Ltd 光ビーム走査装置と画像形成装置
JP2010179629A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863840B2 (ja) 画素形成装置、光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP4912071B2 (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP2007269001A (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
US7995251B2 (en) Optical scanning device, optical scanning method, and image forming apparatus
US7826110B2 (en) Light scanning apparatus, light scanning method, image forming apparatus, and color image forming apparatus
US8253768B2 (en) Optical scanner and image forming apparatus
JP4868841B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US9266351B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP5078836B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4896663B2 (ja) 画素形成装置、光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP4321764B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2008107674A (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2007008132A (ja) ドット位置補正装置、光走査装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置
JP4313224B2 (ja) ドット位置補正方法及びそれを適用した画像形成装置
JP5240645B2 (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP2008026852A (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2008026434A (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP2004009349A (ja) 画像形成装置
JP2006116716A (ja) 光走査装置、光走査装置の画素クロック生成方法および画像形成装置
JP5445798B2 (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP2012078849A (ja) 光走査装置、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2008249980A (ja) 光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP5659565B2 (ja) 光走査装置、光走査方法及び画像形成装置
JP2008076579A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2006088567A (ja) 画像形成装置