JP2008066579A - 発光制御方法および発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光のビーム発光特性を維持することの可能な発光制御方法を提供する。
【解決手段】上部電極124と下部電極111との間に活性層114およびフォトニック結晶層116を介在して構成され、それぞれ独立して駆動可能な複数の発光素子118を備えた発光装置の発光制御方法が提供される。かかる発光制御方法では、複数の発光素子118を相隣接しない1または2以上の発光素子118からなる複数の同時発光グループにグループ化し、画像を構成する1ドットを形成するために要する1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割して、1ドット時間内に各同時発光グループごとに順次発光するよう制御することを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の発光素子を備える発光装置の発光制御方法に関し、より詳細には、プリンタやデジタル複写機等に用いられる複数の発光素子を備える発光装置の発光制御方法に関する。
プリンタやデジタル複写機等に用いられるレーザ走査装置1は、例えば図12に示すように、レーザ光を出射する光源10と、光源10から出射された光を平行光にするコリメータレンズ30と、コリメータレンズ30を通過した平行光を副走査方向について水平方向の線形光にするシリンダレンズ40と、中心Cを回転中心として回転し、シリンダレンズ40を通過した水平方向の線形光を等線速で移動させて走査するポリゴンミラー50と、ポリゴンミラー50から反射された光を走査面上に集光するfθレンズ60と、光源10から出射されたレーザ光を受光する第1の受光素子70と、fθレンズ60を透過したレーザ光を受光する第2の受光素子80と、から構成される。
このようなレーザ走査装置1は,画像に対応するプリント画像信号に応じて光源10が発光し,光源10から出射されたレーザ光はコリメータレンズ30によって平行光に変換される。該平行光はスリット35を通過した後、ポリゴンミラー50の面倒れを補正するため、シリンダレンズ40によって副走査方向にポリゴンミラー50面に集光される。ポリゴンミラー50によって反射されたレーザ光はfθレンズ60を通過して,結像面である感光ドラム2上で結像する。このようにして、画像に対応する潜像のイメージを形成することができる。
また、レーザ走査装置1には、光源10から出射されたレーザ光のパワーが適切か否かを判定するために、レーザパワーモニター用受光素子として、例えばフォトダイオード等の第1の受光素子70が設けられている。第1の受光素子70は、光源10の非放射面側に配置されている。また、fθレンズ60を透過したレーザ光をミラー81で反射して、同期信号HSYNC作成用受光素子である第2の受光素子80により受光する。第1の受光素子70により検出されたレーザ光のパワーは発光制御部90に伝達され、発光制御部90は検出されたレーザ光のパワーに基づいて、正規レーザパワーとなるように補正する。
かかるレーザ走査装置1において、高速プリントに対応するため、従来から光源10をマルチビーム化することが行われてきた(例えば、特許文献1等)。従来のマルチビームレーザとしては、例えば、図13に示すような端面発光型レーザ10Aがある。端面発光型レーザ10Aは、基板13上に、下部クラッド層14、活性層15、上部クラッド層16の順に各層をエピタキシャル成長させることにより形成された結晶に、基板13の底面側(z軸負方向側)に電極12、上部クラッド層16の上面側(z軸正方向側)にコンタクト層17を介して電極18を設けることにより構成される。
電極18を正極、電極12を負極として、電極18に接続された導線11aから電極12に接続された11b側へ電流が流れると、x方向に延びる電極12のストライプ領域19に沿って光が活性層15内を進行する。ここで、結晶の端面(yz平面)はへき開面となっており、光は、ミラーコーティングを施したへき開面間で反射を繰り返すことによりレーザ発振して活性層16の端面から出射する。
また、他のマルチビームレーザとして、図14に示すような面発光レーザ10Bがある。面発光レーザ10Bには、例えば、半導体基板に対して垂直方向にレーザ共振器を構成することによりレーザ光を垂直に出射する垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser;VCSEL)等がある。面発光レーザ10Bは、図14に示すように、下部電極21と上部電極25との間に、下部ミラー層22、活性層23および上部ミラー層24を介在して形成されており、上部電極25には、光を出射するための複数のホール26が形成されている。
しかし、端面発光型レーザ10Aにおいては、光が反射を繰り返すチャンネルの長さ(ストライプ領域の長さに相当する)を長くすることにより十分なレーザパワーを得ることはできるが、信頼性やコストを考慮すると、実用上4ビームの発光が限界であった。また、面発光レーザ10Bにおいても、ビーム数を増加して二次元アレイレーザを構成することができるが、十分なレーザパワーを得ることができない等の問題があった。
このような問題に対して、近年、高速プリントに対応した面発光型高出力マルチビームレーザ光源として、図1に示すようなフォトニック結晶マルチビームレーザ100が考案されている。フォトニック結晶マルチビームレーザ100は、上部電極124と下部電極111との間に発光材を含む活性層114を有し、この活性層114の上部に二次元フォトニック結晶層116を設けて構成されている。二次元フォトニック結晶は、板状の部材に二次元的に周期的に屈折率の分布を設けたものであり、電極からのキャリア注入により活性層114から発光が生じる。この光が二次元フォトニック結晶の周期構造による回折により強められてレーザ発振する。
図1に示すフォトニック結晶マルチビームレーザ100では、4つの上部電極124が設けられており、各上部電極124に対応してそれぞれレーザ光が出射される発光部118が所定の間隔dを有して設けられている。
特開2001−4942号公報
しかし、上記フォトニック結晶マルチビームレーザを使用したレーザ走査装置において、フォトニック結晶マルチビームレーザ100の発光部118の間隔dを狭く設定して隣接する発光部118を発光させた場合、隣接する発光部118の発光領域に光が漏れ込み、ビーム発光特性に悪影響を及ぼすという問題が生じる。このため、隣接する発光部118は交互に発光させる必要が生じるが、従来の発光制御方法により発光部118を交互に発光させると、連続ラインが露光できないという不具合が生じる。
以下、図15(a)の発光素子LD1〜LD4(4つの発光部118に相当する)を二次元配列して形成された従来のマルチビームレーザを例として、従来の発光制御方法について説明する。図15(b)に示すように、従来のマルチビームレーザの発光素子LD1〜LD4は、各発光素子LD1〜LD4に対応するドライバD1〜D4によって発光制御される。各ドライバD1〜D4には、プリント画像信号VIDEO1〜4、SPL/HOLD1〜SPL/HOLD4、および受光素子PDからのレーザパワーモニター信号APCが入力される。
図16に、4つの発光素子(例えば図15(a)に示す発光素子LD1〜LD4)を発光させて4つのラインを作成するときの、従来の発光制御方法におけるタイミングチャートを示す。各ドライバD1〜D4は、同期信号HSYNCに同期しながら、同時にプリント画像信号VIDEO1〜VIDEO4をオンにする。ここで、同期信号HSYNCの水平同期期間が単位とする時間は、1ラインの画像を形成するのに要する時間(以下、「1ライン走査時間」という。)であり、例えば、図12において、回転するポリゴンミラー50の一の面Aによって光を反射することのできる時間である。なお、1ライン走査時間は、画像を構成する1ドットを形成するために要する時間(以下、「1ドット時間」という。)と1ラインを形成するドット数との積で表すことができる。各ドライバD1〜D4は、水平同期期間のうち、有効走査期間中に画像データをのせて出力することにより、各ドライバD1〜D4に対応する発光素子LD1〜LD4が発光する。
水平同期期間の有効走査期間内での発光素子LD1〜LD4の発光が終わると、各ドライバD1〜D4は、SPL/HOLD信号期間内に各発光素子LD1〜LD4を1つずつ発光させる(強制発光)。発光素子LD1〜LD4の強制発光は、各発光素子LD1〜LD4のレーザパワーを確認するために行われ、プリント画像信号VIDEO1〜VIDEO4を順次オンにして発光素子LD1〜LD4を発光させる。例えば、プリント画像信号VIDEO4、VIDEO3、VIDEO2、VIDEO1の順にオンとすると、発光素子は、LD4、LD3、LD2、LD1の順に1つずつ発光する。このとき各発光素子LD1〜LD4から出射された光を受光素子PDで受光することにより、各発光素子LD1〜LD4のレーザ光のパワーの大きさを検知する。
光を受光した受光素子PDは、各発光素子LD1〜LD4のレーザ光のパワーの大きさを各ドライバD1〜D4にフィードバックする(APC;Automatic Power Control)。そして、ドライバD1〜D4は、フィードバックされたレーザ光のパワーがあらかじめ設定されたレーザ光のパワーより大きい場合には次の発光時のレーザ光のパワーを小さくし、小さい場合にはレーザ光のパワーを大きくする。このようにして、あらかじめ設定された最適なレーザ光のパワーに補正した後、発光素子LD1〜LD4を発光させる。
このようなドライバを用いて4つの発光素子を発光させて4つのラインを形成する場合、4つの発光素子が同時発光される。このため、1列に配列された従来の端面発光型レーザ10を発光させた場合も(図17(a))、2×2に配列された4つの発光素子を備える従来の面発光レーザ20を発光させた場合も(図17(b))、4つの連続したラインが感光ドラム70に露光される。
一方、フォトニック結晶マルチビームレーザ100を図15(b)に示すドライバを用いて発光制御した場合、発光部118を同時発光させると隣接する発光部118に光が漏れ込み、各発光部118から出射されるレーザ光のビーム発光特性に悪影響を及ぼしてしまう。
さらに、隣接する発光部118への光の漏れを防ぐため、隣接する発光部118を交互に発光させたとしても、発光しないときは露光されないため、フォトニック結晶マルチビームレーザ100の4つの発光部118を1列に配列させた場合も(図18(a))、二次元配列した場合も(図18(b))、連続するラインを露光することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、レーザ光のビーム発光特性を維持することの可能な、新規かつ改良された発光制御方法および発光装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、上部電極と下部電極との間に活性層およびフォトニック結晶層を介在して構成され、それぞれ独立して駆動可能な複数の発光素子を備えた発光装置の発光制御方法が提供される。かかる発光制御方法では、複数の発光素子を相隣接しない1または2以上の発光素子からなる複数の同時発光グループにグループ化し、画像を構成する1ドットを形成するために要する1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割して、1ドット時間内に各同時発光グループごとに順次発光するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子から相隣接しない1または2以上の発光素子を抽出して、複数の同時発光グループにグループ化する。そして、各同時発光グループに属する発光素子は、1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割した時間だけ発光するように、同時発光グループごとに順次発光制御される。このように、相隣接する発光素子を発光させないことにより、相隣接する発光素子から出射されたレーザ光のビーム発光特性に与える影響をなくすことができる。
ここで、複数の発光素子を、相異なる各同時発光グループに属する1または2以上の発光素子からなる発光制御グループにグループ化することもできる。このとき、各発光制御グループに対応して発光制御部を設け、発光制御グループ内の発光素子を同一の発光制御部によって発光するよう制御してもよい。このように、本発明の発光制御方法では、1つの発光制御部によって複数の発光素子の発光制御を行うことができるので、発光制御部の数を減少させることが可能となる。
さらに、各発光素子を、1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割した時間だけ発光させるとき、各発光素子から出射されるレーザ光のパワーは、各発光素子を1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーを同時発光グループのグループ数倍した値以上とすることもできる。発光素子の発光時間が短くなると、1ドットを形成するための十分なレーザ光のパワーを得ることができない。そこで、レーザ光のパワーを、各発光素子を1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーの同時発光グループのグループ数倍以上とすることにより、1ドットを形成することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上部電極と下部電極との間に活性層およびフォトニック結晶層を介在して構成された複数の発光素子と、複数の発光素子の発光を制御する1または2以上の発光制御部とを備えた発光装置が提供される。かかる発光装置において、複数の発光素子は、相隣接しない1または2以上の発光素子からなる複数の同時発光グループにグループ化されており、発光制御部は、画像を構成する1ドットを形成するために要する1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割して、1ドット時間内に各同時発光グループごとに順次発光するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子から相隣接しない1または2以上の発光素子を抽出して、複数の同時発光グループにグループ化されており、同一の同時発光グループに属する発光素子は、同時に発光することが可能である。また、各同時発光グループに属する発光素子は、1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割した時間だけ発光するように、発光制御部によって同時発光グループごとに順次発光制御される。これにより、相隣接する発光素子が発光しないため、相隣接する発光素子から出射されたレーザ光のビーム発光特性に与える影響を低減させることができる。
ここで、複数の発光素子は、相異なる各同時発光グループに属する1または2以上の発光素子からなる発光制御グループにグループ化されており、発光制御部は、各発光制御グループに対応して設けられ、発光制御グループ内の発光素子を同一の発光制御部によって発光するよう制御することもできる。このように、1つの発光制御部によって複数の発光素子の発光制御を行うことができるので、発光制御部の数を減少させることが可能となる。
また、発光制御部は、1ドット時間を第1グループのグループ数で時分割した時間だけ各発光素子を発光させるとき、各発光素子から出射されるレーザ光のパワーを、各発光素子を1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーを第1グループのグループ数倍した値以上としてもよい。このようにレーザ光のパワーを大きくすることにより、各発光素子の発光時間が短くても1ドットを形成することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、レーザ光のビーム発光特性を維持することの可能な発光制御方法および発光装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下、本発明の実施形態として、フォトニック結晶マルチビームレーザとその発光制御を行う発光制御部であるドライバとからなる発光装置と、発光装置の発光制御方法について説明する。まず、図1に基づいて、フォトニック結晶マルチビームレーザ100の構成について説明する。なお、図1は、フォトニック結晶マルチビームレーザ100の構成を示す分解斜視図である。
フォトニック結晶マルチビームレーザ100は、例えば、図12に示すようなレーザプリンタやレーザコピー機等の光走査装置の光源部(図12の光源10の代替)として用いることができる。光源部としてマルチビームを用いることにより、複数列を同時に走査することが可能となる。
本実施形態にかかるフォトニック結晶マルチビームレーザ100は、図1に示すように、下部電極(カソード電極)111上に、下部クラッド層112、閉じ込め層113、活性層114、下部スペーサ層115、二次元フォトニック結晶層116を積層して形成される。
下部クラッド層112、閉じ込め層113、活性層114、下部スペーサ層115、二次元フォトニック結晶層116は、後に下部電極111を構成する下部基板上に半導体結晶を成長させることにより形成される。下部クラッド層112は、例えばn型アルミニウム・ガリウムヒ素(AlGaAs)、閉じ込め層113は、例えばガリウムヒ素(GaAs)、活性層114は、例えばインジウム・ガリウムヒ素(InGaAs)/ガリウムヒ素(GaAs)、下部スペーサ層115および二次元フォトニック結晶層116は、例えばガリウムヒ素(GaAs)から形成することができる。また、下部電極111は、例えばn型ガリウムヒ素(GaAs)からなる下部基板に、金、ゲルマニウム、ニッケルを蒸着し合金化することにより形成することができる。
また、二次元フォトニック結晶層116には複数の空孔117が設けられており、例えばエッチングにより形成することができる。空孔117を周期的に配列することにより、二次元フォトニック結晶層116は、二次元回折格子として機能することができる。また、空孔117は、図1に示すように1つの発光部118に対して複数設けられる。
二次元フォトニック結晶層116の上面側(z軸正方向側)は、上部スペーサ層121、上部クラッド層122、コンタクト層123が積層される。上部スペーサ層121は、例えばガリウムヒ素(GaAs)、上部クラッド層122は、例えばp型アルミニウム・ガリウムヒ素(AlGaAs)、コンタクト層123は、例えばp型ガリウムヒ素(GaAs)から形成することができる。
コンタクト層123の上面(z軸正方向側の面)には、複数の上部電極(アノード電極)124が設けられる。上部電極124は、例えば金や酸化亜鉛(ZnO)等からなる透明電極から形成することができ、発光部118に対応するように配置される。各上部電極124には、各上部電極124に電圧を印加するための導線125が接続されている。
このようなフォトニック結晶マルチビームレーザ100からレーザ光を出射するには、まず、発光させる発光部118に対応する上部電極124と下部電極111との間に電圧を印加して電流を流す。これにより、活性層114のうち、電流が流れた上部電極124の直下およびその周辺にキャリアが注入されて光が生成される。この光は、二次元フォトニック結晶層116内も伝搬し、二次元フォトニック結晶層116内で回折、増幅を繰り返してレーザ発振する。レーザ光は二次元フォトニック結晶層116に対して垂直方向(z方向)に放射され、コンタクト層123を介して外部に出射する。
図1に示すフォトニック結晶マルチビームレーザ100は、4つの発光部118を備える。例えば、4つの発光部118からレーザ光を出射させたとすると、隣接する他の発光部118との発光領域間隔dが小さいほど、発光する発光部118から隣接する発光部118に漏れ込む光が多くなる。そこで、本実施形態にかかる発光装置は、フォトニック結晶マルチビームレーザ100を、隣接する発光部118が同時発光しないように、各発光部118を時分割して発光させることを特徴とする。以下、このような発光制御を行う発光制御部であるドライバの構成と、発光装置の発光制御方法について説明する。
<発光パターン>
まず、図2〜図8に基づいて、複数の発光部118の発光パターンについて説明する。なお、図2〜図8は、発光部118の発光パターン例を説明するための説明図である。図2〜図8の各セル(1つの発光部118に対応)に記載された数字は、発光部118の発光順序を示しており、同一数字が付されたセルは同時発光することができる。
ここで、複数の発光部118は、相隣接しない1または2以上の発光部118からなる同時発光グループと、相異なる各同時発光グループに属する1または2以上の発光部118からなる発光制御グループとにグループ化される。同時発光グループは、同時に発光させることの可能な1または2以上の発光部118の集まりであり、同時発光グループのグループ数を少なくすることにより、発光切換数を低減させることができる。一方、発光制御グループは、同一のドライバで発光制御することの可能な1または2以上の発光部118の集まりであり、発光制御グループのグループ数を少なくすることにより、ドライバ数を減少させることができる。
例1.一次元配列
図2は、8個の発光部118を一次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザ100の発光パターンの例を説明するための説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。
8個の発光部118が1列に配置されている場合、発光部118は、例えば図2(a)に示すように、2つの同時発光グループG1、G2にグループ化することができる(同時発光グループ数=2)。同時発光グループは、上述したように、相隣接しない1または2以上の発光部118の集まりである。一次元配列された発光部118の場合、発光部118を交互に異なる同時発光グループに分類することにより、最小の同時発光グループにグループ化することができる。したがって、発光部118が1次元に配列されたフォトニック結晶マルチビームレーザ100では、2つの同時発光グループを交互に発光制御することによって、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。
一方、発光部118は、例えば図2(b)に示すように、4つの発光制御グループg1〜g4にグループ化することができる。発光制御グループは、上述したように、異なる同時発光グループに属する1または2以上の発光部118の集まりである。例1の場合、それぞれ4つの発光部118からなる同時発光グループG1、G2から1つずつ発光部118を抽出してグループ化することにより、8つの発光部118を、同時発光グループG1に属する発光部118と同時発光グループG2に属する発光部118とからなる、4つの発光制御グループg1〜g4にグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g4に対応する4つのドライバが設けられることになる。すなわち、1次元配列の場合、発光制御グループ数は、「発光制御グループ数=レーザビーム数/2(同時発光グループ数)」となる。
例2.二次元配列(3×3配列)
図3は、9個の発光部118を3×3の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を説明するための説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。
9個の発光部118が3×3の二次元に配置されている場合、発光部118は、例えば図3(a)に示すように、4つの同時発光グループG1〜G4にグループ化することができる。例2の配列の場合には、図3(a)のグループ化が最小グループ数となる。この4つの同時発光グループG1〜G4を順次発光制御することにより、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。
一方、発光部118は、図3(b)に示すように、3つの発光制御グループg1〜g3にグループ化することができる。例2の場合、相異なる同時発光グループG1〜G4から発光部118を抽出すると、発光部118は、4つの発光部118からなる発光制御グループg1と、3つの発光部118からなる発光制御グループg2と、2つの発光部118からなる発光制御グループg3とにグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g3に対応する3つのドライバが設けられることになる。
例3.二次元配列(偶数×偶数)
図4は、16個の発光部118を4×4の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を説明するための説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。
16個の発光部118が4×4の二次元に配置されている場合、発光部118は、例えば図4(a)に示すように、4つの同時発光グループG1〜G4にグループ化することができる。例3の場合、2×2の二次元に配置された4つの発光部118を1つの集まりとして、4つの同時発光グループG1〜G4に分類することが考えられる(同時発光グループ数=4)。この4つの同時発光グループG1〜G4を順次発光制御することにより、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。
一方、発光部118は、図4(b)に示すように、4つの発光制御グループg1〜g4にグループ化することができる。例3の場合、相異なる同時発光グループG1〜G4から発光部118を抽出すると、発光部118は、それぞれ4つの発光部118からなる発光制御グループg1〜g4にグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g4に対応する4つのドライバが設けられることになる。すなわち、発光部118が偶数×偶数の二次元配列されている場合、発光制御グループ数は、「発光制御グループ数=レーザビーム数/4(同時発光グループ数)」となる。
例4.二次元配列(4の倍数×奇数)
図5は、20個の発光部118を4×5の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を説明するための説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。
発光部118は、例えば図5(a)に示すように、4つの同時発光グループG1〜G4にグループ化することができる。例4の配列の場合には、図5(a)のグループ化が最小グループ数となる(同時発光グループ数=4)。この4つの同時発光グループG1〜G4を順次発光制御することにより、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。
一方、発光部118は、図5(b)に示すように、5つの発光制御グループg1〜g5にグループ化することができる。例4の場合、相異なる同時発光グループG1〜G4から発光部118を抽出すると、発光部118は、それぞれ4つの発光部118からなる発光制御グループg1〜g5とにグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g5に対応する5つのドライバが設けられることになる。すなわち、発光部118が4の倍数×奇数の二次元配列されている場合、発光制御グループ数は、「発光制御グループ数=(レーザビーム数/4(同時発光グループ数))×(4の倍数ビーム数/4)」となる。なお、「4の倍数ビーム数」とは、二次元配列された発光部118の4の倍数配列数である。
例5.二次元配列(5以上の奇数×3以上の奇数)
図6および図7に、25個の発光部118を5×5の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を説明するための説明図を示す。図6(a)および図7(a)は同時発光グループの例を、図6(b)および図7(b)は発光制御グループの例を示す。
まず、図6に基づいて、最小切換数ですべての光源を発光させる場合の発光パターンについて説明する。このとき、発光部118は、図6(a)に示すように、4つの同時発光グループG1〜G4にグループ化することができる。この4つの同時発光グループG1〜G4を順次発光制御することにより、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。
一方、発光部118は、図6(b)に示すように、8つの発光制御グループg1〜g8にグループ化することができる。例5の場合、相異なる同時発光グループG1〜G4から発光部118を抽出すると、発光部118は、4つの発光部118からなる発光制御グループg1、g2、g4、g5、g7と、2つの発光部118からなる発光制御グループg3、g6と、1つの発光部118からなる発光制御グループg8とにグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g8に対応する8つのドライバが設けられることになる。
図6に示す発光パターンよりも、ドライバ数を少なくする場合には、例えば図7に示す発光パターンが考えられる。この場合、図7(a)に示すように、5つの同時発光グループG1〜G5にグループ化することができる。この5つの同時発光グループG1〜G5を順次発光制御することにより、相隣接する発光部118が同時発光しないようにすることができる。また、相異なる同時発光グループG1〜G5から発光部118を抽出すると、発光部118は、図7(b)に示すように、それぞれ5つの発光部118からなる発光制御グループg1〜g5にグループ化することができる。したがって、本実施形態にかかる発光装置には、各発光制御グループg1〜g5に対応する5つのドライバが設けられることになる。すなわち、この場合には「同時発光グループ数=奇数配列数の大きいまたは等しい方」、「発光制御グループ数=奇数配列数の小さい方または等しい方」となる。このように発光部118を発光させることにより、図6の発光パターンと比較して発光部118の発光切換数は5と増加するものの、ドライバ数を減少させることができる。
以上、複数の発光部118の発光パターンの例を示した。ここで、図2〜図7では、発光する発光部118の左右上下に隣接する発光部118および斜め方向に隣接する発光部118について同時発光しないような発光パターンを例示した。しかし、斜め方向に相隣接する発光部118が同時発光した場合のレーザ光のビーム発光特性への影響が小さい場合には、左右上下に隣接する発光部118が同時発光しないように制御するようにしてもよい。
例えば、図4に示した4×4の二次元に配列されたフォトニック結晶マルチビームレーザ(例3)について考えると、16個の発光部118は、図8(a)に示すように、2つの同時発光グループG1、G2にグループ化することができる。したがって、発光部118の発光切換数は、例3の場合と比較して減少させることができる。一方、発光部118は、図8(b)に示すように、それぞれ上下に隣接する2つの発光部118からなる8つの発光制御グループg1〜g8にグループ化される。このため、例3の場合と比較してドライバ数は増加する。
本実施形態にかかる発光装置では、上述したように、隣接する発光部118が同時発光しないようにドライバによって時分割して発光制御されるが、例えば、発光部118の発光切換数が多いと、1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割した時間(以下、「1ドット時分割発光時間」という。)が短くなる。このため、露光に必要なレーザ光のパワーを大きくする必要があり、画像転送スピードも早くする必要がある。したがって、高速な発光切り換え対応が困難な場合やレーザ光のパワーが小さい場合には発光部118の発光切換数を小さくし、一方、高速な発光切り換え対応が可能な場合やレーザ光のパワーを大きくすることが可能な場合は発光切換数を増加して、ドライバの数を減少させることができる。
<発光制御方法>
次に、図9〜図11に基づいて、上述した発光パターンで発光部118を発光させる発光制御部であるドライバについて説明する。なお、図9(a)は、本実施形態にかかるドライバによって発光制御される発光部118の配置例を示す説明図であり、(b)は、本実施形態にかかる発光制御方法を実施するための発光装置の回路配線図である。図10は、4個の発光部118を発光させて4つのラインを作成するときの、本実施形態にかかる発光制御方法におけるタイミングチャートである。図11は本実施形態にかかる発光制御方法により4つの発光部を発光させたときの露光パターンであって、(a)は発光部を1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーで発光させたときの露光パターンであり、(b)は発光部を(a)におけるレーザ光のパワーを時分割倍したパワーで発光させたときの露光パターンを示す。
以下では、図9(a)に示すような2×2に二次元に配列された4つの発光部118として発光部LD1〜LD4を備えるフォトニック結晶マルチビームレーザ100の発光制御方法について説明する。本実施形態にかかる発光制御方法では、相隣接しない発光部118が同時発光しないように発光されるため、図9(a)のように配列された発光部LD1〜LD4は、各発光部LD1〜LD4を1つずつ順次発光させるように発光制御される。したがって、同時発光グループのグループ数は4、発光制御グループのグループ数は1である。4つの発光部LD1〜LD4は、1つのドライバD1によって駆動される。
本実施形態にかかる発光装置の回路構成は、図9(b)に示すように、4つの発光部LD1〜LD4がセレクタを介して1つのドライバD1に接続されている。ドライバD1には、プリント画像信号VIDEO1〜VIDEO4、SPL/HOLD、LD_SELECT、および受光素子PDからのレーザパワーモニター信号APCが入力される。
図10に、図9(a)に示す発光部LD1〜LD4を発光させて4つのラインを作成するときのレーザ発光制御タイミングを示す。ドライバD1は、同期信号HSYNCに同期しながら駆動する。ここで、同期信号HSYNCの水平同期期間が単位とする時間は、1ライン走査時間とする。4つのラインを形成する場合、従来は4つの発光部LD1〜LD4を1ライン走査時間の有効走査期間同時発光させていたが、本実施形態にかかる発光制御方法では、1ドット時分割発光時間だけ各発光部LD1〜LD4を順次発光させることにより、ラインを構成する1ドットを形成する。
図9(a)に示す発光部LD1〜LD4の場合、同時発光グループのグループ数は4であるから、1ドット時分割発光時間は1ドット時間を4分割した時間となる。したがって、1ドット時間内に、発光部LD1〜LD4を順次1/4ドット時間ずつ発光させて1ドットを形成し、1ラインを構成するために必要なドット数だけ発光部LD1〜LD4の発光を繰り返す。なお、ドライバD1には、1ドット時間内に発光部LD1〜LD4の4ドット分のプリント画像データVIDEO1〜4が時分割されて入力される。このとき、発光させる発光部LD1〜LD4は、セレクタSに入力される選択信号LD_SELECTによって決定される。
ここで、1ドット時分割発光時間は1ドット時間よりも短い。このため、各発光部LD1〜LD4を1ドット時間発光させるときの同一のレーザ光のパワーで1ドット時分割発光時間だけ発光させた場合、1ドットを形成するにはレーザ光のパワーが小さい。このとき、露光パターンは、図11(a)に示すようにライン状ではなく点状となり、連続したラインを形成することができない。
そこで、本実施形態にかかる発光制御方法では、発光部LD1〜LD4を1ドット時分割発光時間発光させるときのレーザ光のパワーの大きさを、時分割倍、すなわち同時発光グループのグループ数倍以上の大きさに設定する。例えば、図9(a)に示す発光部LD1〜LD4の場合、レーザ光のパワーの大きさは、従来のレーザ光のパワーの少なくとも4倍に設定される。このときの露光パターンを図11(b)に示す。図11(b)に示すように、発光部のレーザ光のパワーが大きくなったことにより露光面積が大きくなって、点状であった露光パターン(図11(a))がほぼ連続したライン状となる。これにより、発光部LD1〜LD4を短時間発光させても、従来と同等に連続したラインを形成することが可能となる。
主走査有効走査期間内での発光部LD1〜LD4の発光が終わると、従来と同様、SPL/HOLD信号期間内に、各発光部LD1〜LD4を1つずつ強制発光させる。発光させる発光部LD1〜LD4は、セレクタSに入力される選択信号LD_SELECTによって決定される。受光素子PDは、各発光部LD1〜LD4から出射された光を受光して、各発光部LD1〜LD4のレーザ光のパワーの大きさを検知し、各発光部LD1〜LD4のレーザ光のパワーの大きさをドライバD1にフィードバックする(APC)。
ドライバD1は、各発光部LD1〜LD4についてあらかじめ設定されたレーザ光のパワーをAPCメモリ1〜4に記憶している。ドライバD1は、APCメモリ1〜4に記憶されたレーザ光のパワーに基づいて、フィードバックされたレーザ光のパワーが、記憶されたレーザ光のパワーより大きい場合には次の発光時のレーザ光のパワーを小さくし、小さい場合にはレーザ光のパワーを大きくする。このようにして、あらかじめ設定された最適なレーザ光のパワーで発光部LD1〜LD4を発光させることができる。
上記では、二次元配列された4つの発光部の発光制御を1つのドライバによって行う場合について説明した。このような発光制御方法は、上述した複数の発光パターンにおいても適用することができる。この場合、発光制御グループに対応してドライバが設けられる。例えば、例1(図2)であれば4つのドライバが設けられ、各ドライバは2つの発光部の発光制御を行うように構成される。そして、各ドライバは、1ドット時間を2分割して、2つの発光部を1/2ドット時間ずつ交互に発光させる。このとき、各発光部のレーザ光のパワーは、少なくとも2倍に設定される。
また、例えば例2(図3)のように、各同時発光グループに属する発光部118の数が異なる場合、上記と同様に1ドット時間を同時発光グループのグループ数で時分割した時間を1ドット発光時間としてもよく、または、同時発光グループごとに1ドット時分割発光時間を決定してもよい。すなわち、4つの発光部118からなる同時発光グループg1の1ドット時分割発光時間は、1ドット時間を4分割した時間とし、3つの発光部118からなる同時発光グループg2の1ドット時分割発光時間は、1ドット時間を3分割した時間、2つの発光部118からなる同時発光グループg3の1ドット時分割発光時間は、1ドット時間を2分割した時間としてもよい。このとき、各発光部118から発光されるレーザ光のパワーは、各同時発光グループにおける1ドット時間の時分割数倍以上とすればよい。
以上、本実施形態にかかる発光制御方法について説明した。かかる発光制御方法によれば、複数の発光部を、同時発光グループと発光制御グループとにグループ化し、同時発光グループごとに、各同時発光グループに属する発光部の発光制御を行う。この発光制御は、発光制御グループのグループ数と同一数のドライバによって行われる。このように、相隣接する発光部が同時に発光しないように発光制御し、各発光部の発光時間を短くするとともに各発光部から出射されるレーザ光のレーザパワーを大きくすることにより、発光する発光部から該光源に隣接する発光部にレーザ光が漏れることがなく、発光部から出射されたレーザ光のビーム発光特性への影響をなくすことができる。また、ドライバ数を減少させることにより、発光装置の製造コストを低減させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、発光する発光部を選択する回路部分はドライバ内に設けられたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、フォトニック結晶マルチビームレーザと同一チップ上またはこのチップを搭載するSiサブマウント基板上に設けてもよい。
本発明の実施形態にかかるフォトニック結晶マルチビームレーザを示す分解斜視図である。 8個の光源を一次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 9個の光源を3×3の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 16個の光源を4×4の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 20個の光源を4×5の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 25個の光源を5×5の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの、最小切換数での発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 25個の光源を5×5の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザの、ドライバ数を低減させたときの発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 16個の光源を4×4の二次元に配列したフォトニック結晶マルチビームレーザについて、斜め隣接を考慮しない場合の発光パターンの例を示す説明図であり、(a)は同時発光グループの例を、(b)は発光制御グループの例を示す。 (a)は、本実施形態にかかるドライバによって発光制御される発光部の配置例を示す説明図であり、(b)は、本実施形態にかかる発光制御方法を実施するための発光装置の回路配線図である。 4個の発光部を発光させて4つのラインを作成するときの、本実施形態にかかる発光制御方法におけるタイミングチャートである。 本実施形態にかかる発光制御方法により4つの発光部を発光させたときの露光パターンであって、(a)は発光部を1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーで発光させたときの露光パターンであり、(b)は発光部を(a)におけるレーザ光のパワーを時分割倍したパワーで発光させたときの露光パターンを示す。 レーザ走査装置の構成を示す概略構成図である。 端面発光型半導体レーザの概略構成を示す斜視図である。 面発光型半導体レーザの概略構成を示す斜視図である。 (a)は発光制御される光源の配置例を示す説明図であり、(b)は従来の発光制御方法を実施するための発光装置の回路配線図である。 4個の発光部を発光させて4つのラインを作成するときの、従来の発光制御方法におけるタイミングチャートである。 従来の半導体レーザによる露光パターンを示す説明図であり、(a)は一次元配列された発光素子の露光パターンであり、(b)は二次元配列された発光素子の露光パターンである。 フォトニック結晶マルチビームレーザを従来の発光制御方法により発光させたときの露光パターンを示す説明図であり、(a)は一次元配列された発光部の露光パターンであり、(b)は二次元配列された発光部の露光パターンである。
符号の説明
100 フォトニック結晶マルチビームレーザ
111 下部電極(カソード電極)
112 下部クラッド層
113 閉じ込め層
114 活性層
115 下部スペーサ層
116 二次元フォトニック結晶層
117 空孔
118 発光部
121 上部スペーサ層
122 上部クラッド層
123 コンタクト層
124 上部電極(アノード電極)
125 導線

Claims (6)

  1. 上部電極と下部電極との間に活性層およびフォトニック結晶層を介在して構成され、それぞれ独立して駆動可能な複数の発光素子を備えた発光装置の発光制御方法であって、
    前記複数の発光素子を、相隣接しない1または2以上の前記発光素子からなる複数の同時発光グループにグループ化し、画像を構成する1ドットを形成するために要する1ドット時間を前記同時発光グループのグループ数で時分割して、前記1ドット時間内に前記各同時発光グループごとに順次発光するよう制御することを特徴とする、発光制御方法。
  2. 前記複数の発光素子を、相異なる前記各同時発光グループに属する1または2以上の前記発光素子からなる発光制御グループにグループ化し、
    前記各発光制御グループに対応して発光制御部を設け、前記発光制御グループ内の前記発光素子を同一の発光制御部によって発光するよう制御することを特徴とする、請求項1に記載の発光制御方法。
  3. 前記1ドット時間を前記同時発光グループのグループ数で時分割した時間だけ前記各発光素子を発光させるとき、
    前記各発光素子から出射されるレーザ光のパワーは、前記各発光素子を前記1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーを前記同時発光グループのグループ数倍した値以上とすることを特徴とする、請求項1または2に記載の発光制御方法。
  4. 上部電極と下部電極との間に活性層およびフォトニック結晶層を介在して構成された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の発光を制御する1または2以上の発光制御部を備え、
    前記複数の発光素子は、相隣接しない1または2以上の前記発光素子からなる複数の同時発光グループにグループ化されており、
    前記発光制御部は、画像を構成する1ドットを形成するために要する1ドット時間を前記同時発光グループのグループ数で時分割して、前記1ドット時間内に前記各同時発光グループごとに順次発光するよう制御することを特徴とする、発光装置。
  5. 前記複数の発光素子は、相異なる前記各同時発光グループに属する1または2以上の前記発光素子からなる発光制御グループにグループ化されており、
    前記発光制御部は、前記各発光制御グループに対応して設けられ、前記発光制御グループ内の前記発光素子を同一の発光制御部によって発光するよう制御することを特徴とする、請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記発光制御部は、前記1ドット時間を前記同時発光グループのグループ数で時分割した時間だけ前記各発光素子を発光させるとき、
    前記各発光素子から出射されるレーザ光のパワーを、前記各発光素子を前記1ドット時間発光させるときのレーザ光のパワーを前記同時発光グループのグループ数倍した値以上とすることを特徴とする、請求項4または5に記載の発光装置。
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