JP4896440B2 - 二次元面発光レーザーアレイおよび光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

二次元面発光レーザーアレイおよび光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、二次元面発光レーザーアレイおよび光走査装置および画像形成装置に関する。
電子写真における画像記録において、高精細な画像品質を得るのに、レーザーを用いた画像形成方法が広く用いられている。電子写真の場合、感光性を有するドラムの軸方向にポリゴンミラーを用いてレーザーを走査(主走査)しつつ、ドラムを回転させ(副走査して)、潜像を形成する方法が一般的である。
一方、画像形成装置の分野(電子写真分野)では、画像の高精細化及び出力の高速化が求められている。これを実現するための1つの方法として、主走査・副走査速度を高速化するとともに、レーザーを高出力化するか、感光体を高感度化する方法が考えられるが、この方法により画像形成速度を向上させるには、レーザーの高出力化に伴う光源または高感度感光体の開発、主副走査の高速化によるそれを支持する筐体の補強、更には高速走査時の位置制御方法の開発等、多くの課題が発生し、多大なコストと時間を必要とする。また画像の高精細化について、画像の解像度が2倍になった場合、主走査・副走査方向ともに2倍の時間が必要となるため、画像出力時においては4倍の時間が必要となる。従って画像の高精細化を実現するには、画像出力の高速化も同時に達成する必要がある。
画像出力の高速化を達成するための別の方法として、レーザーをマルチビーム化する方法が考えられ、現在の高速出力機においては複数本のレーザーを用いるのが一般的となっている。レーザーをマルチビーム化することにより、1回の主走査で潜像の形成される領域が拡大され、n本のレーザーを用いた場合、1本のレーザーを用いた場合と比較して、潜像形成領域はn倍となり、画像形成に必要な時間は1/nとなる。
このような例として、1つのチップに複数の端面発光型半導体レーザーを有するマルチビーム半導体レーザーが例えば特許文献1,特許文献2において提案されているが、そのような構成では構造上・コスト上の問題により、4ビーム(2ビーム×2、4ビーム×1)若しくは8ビーム(2ビーム×4、4ビーム×2)程度が限界であり、今後進展するであろう画像出力の高速化に対応することはできない。
これに対し、近年盛んに研究が行われている面発光レーザー素子(以下、VCSELと記す)は二次元集積化が容易であり、より多くのVCSELを二次元集積することが可能で、集積方法を工夫することにより、実際のビームピッチをより狭く設定することが可能である。
しかしながら、VCSELのより多くの集積化に伴い、複雑な配線が必要となり、これによってVCSELの集積化が妨げられる恐れがある。
具体的には、VCSELを高集積度でアレイ化する場合、隣接するVCSEL間の間隔を狭めなければならないが、内部に配置されたVCSELに対し独立配線を施す場合、外側に配置されたVCSEL間を通して配線をレイアウトする必要がある。しかし、VCSEL間隔が狭まると配線の形成が困難となり、あるいは十分な配線幅を確保することができなくなり、配線の高抵抗化、断線を引き起こす恐れがある。これに対し、VCSELの外形寸法を小さくすることにより配線幅を確保することが可能となるが、極端にVCSELの外形寸法を小さくすると、VCSEL側面における非発光再結合の増加により発光効率の低下が発生する。
特許文献3,特許文献4,特許文献5に示されているVCSEL若しくはVCSELアレイは、第一反射鏡及び活性層を含むメサは単一の外径を有する円柱形をなしており、VCSELを高集積度で集積する場合、隣接するVCSELとの間隔が狭くなり、VCSELアレイの内部のVCSELの独立配線を隣接するVCSEL間に形成することが困難であるという問題があった。
特開平11−340570号公報 特開平11−354888号公報 特開平10−209567号公報 特開2000−114656号公報 特開2002−208755号公報
本発明は、複数の面発光レーザー素子(VCSEL)を有する二次元面発光レーザーアレイを高集積化した場合においても、個々の面発光レーザー素子(VCSEL)の独立配線を容易に設けることを可能にすることを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、第二反射鏡と、活性層と、第一反射鏡とを少なくとも有する面発光レーザー素子であって、少なくとも第一反射鏡の一部を含み且つ活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含み前記第一メサ構造よりも大きな外径を有する第二メサ構造とを有し、前記第一反射鏡上に、電気的に接続される電極を有し、前記第一メサ構造が、前記第二メサ構造の上側に形成され、前記第二メサ構造が、前記第二反射鏡の上側に形成されている面発光レーザー素子が複数個、同一の半導体基板上に、二次元に配列されており、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子の少なくとも1つの面発光レーザー素子を独立駆動するための電気配線が、隣接する面発光レーザー素子の第二メサ構造上に存在することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の二次元面発光レーザーアレイにおいて、隣接する面発光レーザ素子との最小の前記第一メサ構造の間隔は、前記電気配線の幅よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の二次元面発光レーザーアレイにおいて、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子のそれぞれの活性層がPを含む材料よりなり、且つ該活性層上にAsを含み且つPを含まない材料よりなる第一反射鏡が形成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の二次元面発光レーザーアレイと、該二次元面発光レーザーアレイから放出されたレーザー光を走査する走査手段とを有していることを特徴とする光走査装置である。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段と、画像形成時以外の時に、前記受光手段を前記二次元面発光レーザーアレイから放出されるレーザー光の光路上に挿入する挿入手段とがさらに設けられていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の一部を反射し残りのレーザー光を透過させる光学手段と、光学手段で反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段とがさらに設けられていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5または請求項6記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイと前記受光手段との間に、所定の倍率でレーザー光を拡大する拡大手段がさらに設けられていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の光走査装置において、主走査方向終端に1回の主走査終了を検知する主走査終了検知手段がさらに設けられており、主走査終了検知手段で検知された主走査終了検知信号と同期して副走査が行なわれるようになっていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項4乃至請求項8のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1,請求項2記載の発明によれば、第二反射鏡と、活性層と、第一反射鏡とを少なくとも有する面発光レーザー素子であって、少なくとも第一反射鏡の一部を含み且つ活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含み前記第一メサ構造よりも大きな外径を有する第二メサ構造とを有し、前記第一反射鏡上に、電気的に接続される電極を有し、前記第一メサ構造が、前記第二メサ構造の上側に形成され、前記第二メサ構造が、前記第二反射鏡の上側に形成されている面発光レーザー素子が複数個、同一の半導体基板上に、二次元に配列されており、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子の少なくとも1つの面発光レーザー素子を独立駆動するための電気配線が、隣接する面発光レーザー素子の第二メサ構造上に存在することを特徴とする二次元面発光レーザーアレイであるので(より詳細には、隣接する面発光レーザ素子との最小の前記第一メサ構造の間隔は、前記電気配線の幅よりも大きいので)、面発光レーザ素子(VCSEL)を高集積度でアレイ化する場合に、活性層の発光効率を低下させることなく、VCSELのピッチを短縮することができ、同時に各VCSELに対して独立配線を施すことが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の二次元面発光レーザーアレイにおいて、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子のそれぞれの活性層がPを含む材料よりなり、且つ該活性層上にAsを含み且つPを含まない材料よりなる第一反射鏡が形成されているので、各VCSELの発光特性を均一にすることができる。
また、請求項4乃至請求項8記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の二次元面発光レーザーアレイと、該二次元面発光レーザーアレイから放出されたレーザー光を走査する走査手段とを有していることを特徴とする光走査装置であるので、複数のレーザー光で複数のラインを同時に走査することが可能となり、潜像を高速に(短時間で)形成することができる。
特に、請求項5記載の発明では、請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段と、画像形成時以外の時に、前記受光手段を二次元面発光レーザーアレイから放出されるレーザー光の光路上に挿入する挿入手段とがさらに設けられており、レーザー光出力を検知して二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御するので、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子からのレーザー光出力を均一に保つことができて、均一な潜像を安定して形成することができる。
また、請求項6記載の発明では、請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の一部を反射し残りのレーザー光を透過させる光学手段と、光学手段で反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段とがさらに設けられており、潜像形成中であってもレーザー光出力を検知して二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御するので、面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子からのレーザー光出力を均一に保つことができて、均一な潜像を安定して形成することができる。
また、請求項7記載の発明では、請求項5または請求項6記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイと前記受光手段との間に、所定の倍率でレーザー光を拡大する拡大手段がさらに設けられているので、二次元面発光レーザーアレイ中の個々の面発光レーザー素子のレーザー光出力を同時に独立して検知することができ、二次元面発光レーザーアレイ中の個々の面発光レーザー素子のレーザー光出力を均一に保つことができる。
また、請求項8記載の発明では、請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の光走査装置において、主走査方向終端に1回の主走査終了を検知する主走査終了検知手段がさらに設けられており、主走査終了検知手段で検知された主走査終了検知信号と同期して副走査が行なわれるようになっているので、高品質な画像形成を行なうことができる。
また、請求項9記載の発明によれば、請求項4乃至請求項8のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置(電子写真装置)であるので、画像(電子写真画像)を高速に出力することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
近年、電子写真分野においては、より一層の画像出力の高速化、画像の高密度化が求められている。このような要求に対し、これまではポリゴンミラーの高速化及びレーザー出力の向上によって対応していた。
現在の電子写真において画像形成を行う際には、レーザー光を高速回転するポリゴンミラーにより反射し、画像情報に応じて感光体の主走査方向に一列照射した後、感光体ドラムを副走査方向に一画素分走査するという工程を繰り返すことによって、潜像形成を行っていた。感光体上に潜像を形成する際には単位面積あたり一定のエネルギー以上のレーザー光を照射する必要があるため、潜像形成の高速化を達成するためには、ポリゴンミラーの回転速度を向上させるだけではなく、同時にレーザー出力も向上させなければならない。しかし、ポリゴンミラーの回転数やレーザー出力の向上には限界があり、特に前者については現在の2〜3倍程度が限界である。
画像形成の高速化を実現する他の方法としては、レーザーのマルチビーム化が考えられる。マルチビームレーザーを用いて潜像形成を行う場合、ポリゴンミラーを用いて感光体上、主走査方向に走査する際、一回の主走査でレーザーの本数に応じて同時に複数列(複数ライン)を走査できるので、ポリゴンミラーの回転数やレーザー出力は従来どおりであっても、より高速に潜像形成を実現することができる。しかし、従来より用いられている端面発光型半導体レーザーは、マルチビーム化において一次元アレイ以外実現することが困難であり、また消費電力が大きいため互いの熱干渉による出力・寿命低下を防止することが困難である。また、それを実現したとしても、非常に煩雑な工程を必要とし、単素子の端面発光型半導体レーザーと比較して大幅なコストアップは避けられない。この傾向はビーム数が増加するほど顕著となり、今後の画像形成の高速化に対応することは困難である。なお、単素子の端面発光型半導体レーザーを複数用いる場合は、素子数と同数の光学系が必要となるため、大幅なコストアップが不可避であることは言うまでもない。
一方、これらの問題を同時に解決する手段として、面発光レーザー素子(以下、VCSELと記す)をアレイ化した面発光レーザーアレイ(以下、VCSELアレイと記す)を書込み光源とすることが考えられる。VCSELは、レーザー光を基板に対して垂直に取り出すことが可能であるため、素子の高度な集積が容易である。また、VCSELはその発光領域が端面発光型レーザーと比較して大幅に小さい為、その消費電力は1/10以下である。
ところで、多数の発光素子を集積する場合、潜像形成時の感光体上における個々のレーザー光の位置精度の確保が課題となり、これを解決する方法として、VCSELアレイのサイズを縮小することによって実現することができる。
しかし、図1(a)に示すような第一反射鏡及び活性層を含むメサが単一の外径を有する在来の面発光レーザー素子(VCSEL)を図1(b)に示すような二次元面発光レーザーアレイとして高集積化する場合、個々のVCSELのピッチが狭くなり、図1(b)の破線Eの内部に示されたVCSELアレイ内部の配線を、外側のVCSELの間を通して外部に引き出すことが困難となる。
具体的に、図1(a),(b)において、面発光レーザー素子(VCSEL)の外径寸法を15μm、隣接するVCSEL間の間隔a,bを20.8μmとすると、隣接するVCSELとの最小幅は5.8μmとなり、この間を通して他のVCSEL配線・電極と干渉せず、且つ配線の高抵抗化を抑制しつつ独立配線を施すことは極めて困難である。VCSELに形成された電極上に絶縁層を介して他のVCSEL配線を形成する場合、VCSELによる段差(図1(a)中のh)は通常5μm程度であるため、断線することなく配線を形成することは極めて困難である。
また、VCSELのピッチを同等に保ちつつ最小幅の拡大を図るためにVCSELの外径寸法を縮小すると、VCSEL側面における非発光再結合の影響により発光効率が大幅に低下する。
(第1の形態)
図2は本発明の第1の形態の面発光レーザー素子(VCSEL)の構成例を示す図である。
図2を参照すると、第1の形態の面発光レーザー素子(VCSEL)は、第二反射鏡と、活性層と、第一反射鏡とを少なくとも有する面発光レーザー素子において、少なくとも第一反射鏡の一部を含み且つ活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含み前記第一メサ構造よりも大きな外径を有する第二メサ構造とを有し、前記第一反射鏡上に、電気的に接続される電極を有していることを特徴としている。
本発明の第1の形態では、第二反射鏡と、活性層と、第一反射鏡とを少なくとも有する面発光レーザー素子において、少なくとも第一反射鏡の一部を含み且つ活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含み前記第一メサ構造よりも大きな外径を有する第二メサ構造とを有し、前記第一反射鏡上に、電気的に接続される電極を有しているので、発光効率を低下させることなく、一つの半導体基板上に複数の面発光レーザーを狭ピッチで形成することができる。またこの場合、活性層を含む第二メサ外形は十分な外形寸法を有しているため、非発光再結合により発光効率が低下することはない。
このように、第1の形態では、狭ピッチ配列が可能なVCSELを提供することができる。
(第2の形態)
図3(a),(b)は本発明の第2の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)を説明するための図である。すなわち、図3(a)は第2の形態の二次元面発光レーザーアレイを構成する各VCSELの配列を説明するための図であり、図3(b)は第2の形態の二次元面発光レーザーアレイの複数のVCSELの独立配線方法を説明するための図である。
図3(a),(b)を参照すると、本発明の第2の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)は、同一の半導体基板上に、第1の形態の面発光レーザー素子が複数個、二次元に配列されており、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子の少なくとも1つの面発光レーザー素子を独立駆動するための電気配線が、隣接する面発光レーザーの第二メサ構造上に存在することを特徴としている。より詳細には、隣接する面発光レーザ素子との最小の第一メサ間隔が、前記電気配線の幅よりも大きいことを特徴としている。
このように、本発明の第2の形態の二次元VCSELアレイでは、少なくとも第一反射鏡を含み活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含む第二メサ構造とを有し、第一メサ構造上に第一電極を形成することによって、一つの半導体基板上に複数の面発光レーザーを形成した場合であっても、個々の面発光レーザーを独立制御することができる。また、第二メサ構造上には絶縁膜を介して他のVCSELの配線Aが形成されている。一般的なVCSELにおいては図3(b)に示す共振器の厚さh2は0.5μm以下であり、第二メサ構造の高さも同程度に設定することが可能である。
図4は、本発明の第2の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)の各VCSELの配置と独立配線のレイアウトを説明するための平面図である。図4において、第一メサ構造の外径r1を10μmとし、第二メサ構造の外径r2を15μmとし、VCSELの間隔d1を20.8μmとすると、第二メサ構造の最小間隔d2は5.8μmであるが、該第二メサ構造による段差は上述したように0.5μm以下で、また第一メサ構造の最小間隔d3は10.8μmであるから、第一メサ構造間に他のVCSEL配線を形成することは容易である。またこの場合、活性層を含む第二メサ構造の外形は十分な外形寸法を有しているので、非発光再結合により発光効率が低下することはない。
このように、第2の形態では、VCSELの独立配線が容易な二次元VCSELアレイを提供することができる。
(第3の形態)
一般的にVCSELアレイの特性においては、それを構成する個々のVCSELの特性の均一性が求められており、個々のVCSELが図3(a),(b)に示したような第一メサ構造,第二メサ構造により構成されている場合、それぞれの高さh1,h2が不均一であると、個々のVCSELの抵抗や発振閾値等の不均一性を誘発し、VCSELアレイの特性としては好ましくない。
VCSELアレイの製造工程において、第一メサ構造,第二メサ構造はドライエッチング若しくはウェットエッチングにより作製するが、ドライエッチングやウェットエッチングを用いる場合であっても、第一メサ構造,第二メサ構造の高さh1,h2を均一にすることは一般に困難である。
第一メサ構造,第二メサ構造の高さh1,h2を均一にするため、本発明の第3の形態の二次元面発光レーザーアレイでは、第2の形態の二次元面発光レーザーアレイにおいて、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子のそれぞれの活性層がPを含む材料よりなり、且つ該活性層上にAsを含み且つPを含まない材料よりなる第一反射鏡が形成されていることを特徴としている。
本発明の第3の形態のVCSELアレイにおいては、活性層を構成する材料としてPを含有する材料を用い、第一反射鏡を構成する材料としてAsを含有し、Pを含有しない材料を用いる場合、硫酸系エッチャントを用いてウェットエッチングにより第一反射鏡をエッチングして第一メサ構造を形成した後、塩酸系エッチャントを用いてウェットエッチングにより活性層をエッチングして第二メサ構造を形成することにより、特性の均一なVCSELより構成される図3(a),(b)に示すようなVCSELアレイを得ることができる。
このように、第3の形態では、VCSELの独立配線が容易な二次元VCSELアレイを安定に提供することができる。
(第4の形態)
本発明の第4の形態は、第2または第3の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)と、該二次元面発光レーザーアレイから放出されたレーザー光を走査する走査手段とを有していることを特徴とする光走査装置である。
より具体的に、この第4の形態の光走査装置は、第2または第3の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)と、該二次元面発光レーザーアレイより放出されたレーザー光を平行ビームに変換する手段と、該平行ビームを走査する走査手段と、走査された平行ビームより同一平面上に焦点が得られるよう変換する手段とを有している。
図5は本発明の第4の形態の光走査装置の具体例を示す図であり、図5の例では、光走査装置は、第2または第3の形態の二次元VCSELアレイ、コリメータレンズ(面発光レーザーアレイより放出されたレーザー光を平行ビームに変換する手段)、ポリゴンミラー(走査手段)、fθレンズ(走査された平行ビームより同一平面上に焦点が得られるよう変換する手段)より構成されている。図5において、ポリゴンミラーの回転軸は紙面に対し垂直に設定されており、図1(b)(図4)に示した二次元VCSELアレイの第一の基線は、主走査方向に対し垂直に(副走査方向に対し平行に)、即ち紙面に対し垂直に設定されている。また、コリメータレンズは、二次元VCSELアレイより放出されるあらゆるレーザー光を全て含む大きさに設計されている。なお、図5の光走査装置は、レーザー光を走査して感光体ドラムに画像を形成する画像形成装置に利用されるものとなっている。
図5の構成では、二次元VCSELアレイより放出されたレーザー光はコリメータレンズによって平行ビームに変換された後、ポリゴンミラーによって主走査方向に走査され、主走査方向に走査されたレーザー光はfθレンズによって感光体ドラム上の全ての位置において焦点が得られるように設定されている。
実際の画像形成においては、ポリゴンミラーによって走査されたレーザー光は、図5において左から右へ走査される。この時、二次元VCSELアレイは、画像情報に応じて図示しない駆動回路によって駆動されている。一回の主走査が完了すると、それと同期して直ちに副走査が開始されるが、従来の光走査装置においては一つの光源しか有していなかったため、一回の主走査で書込まれるのは1行であるから、副走査は1行分のみなされていた。しかし、本発明においては、複数の光源(複数のVCSEL)を有しているため、一回の主走査で光源の数に対応した行数を書込むことが可能である。従って一回の副走査で走査される行数も同様にそれに対応した行数分実施される。
本発明においては、レーザー光のピッチは、図1(b)においてa/8によって示される間隔であるが、主走査時に感光体への画像書込む場合、第一の基線に対する各VCSELのオフセット量を考慮して実施することにより、感光体上での各VCSELからのビームを一直線上に配置することができる。
一般に、同等の光出力,ポリゴンミラー回転速度を有する光書込み系においては、レーザー本数がn本になった場合、感光体ドラム一回転に要する書込み時間は1/nとなり、従来と比較して大幅な高速書込みが可能となる。
このように、第4の形態では、第2または第3の形態の二次元面発光レーザーアレイと、該二次元面発光レーザーアレイから放出されたレーザー光を走査する走査手段とを有していることを特徴とする光走査装置であるので、複数のレーザー光で複数のラインを同時に走査することが可能となり、潜像を高速に(短時間で)形成することができる。
(第5の形態)
本発明の第5の形態は、第4の形態の光走査装置において、二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)の各面発光レーザー素子(VCSEL)から放出されるレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段と、画像形成時以外の時に、前記受光手段を二次元面発光レーザーアレイから放出されるレーザー光の光路上に挿入する挿入手段とがさらに設けられていることを特徴としている。
図6は第5の形態の光走査装置の具体例を示す図であり、図6の例では、光走査装置には、図5の構成例において、二次元VCSELアレイの各VCSELから放出されたレーザー光を検知する受光手段と、該受光手段をVCSELアレイと走査手段(ボリゴンミラー)との間に挿入する挿入手段(図示せず)とがさらに設けられている。
一般に半導体レーザーは、通電と共に徐々に出力が低下する現象が確認されており、この現象は多かれ少なかれあらゆる半導体レーザーについて当てはまる。レーザー出力の変動は、潜像形成における感光体上の電位むらとなって現れ、最終的には画像の濃度むらとなって観察される。従って、均一な濃度の画像を形成する際には、レーザー光出力を均一にしなければならない。
図6の例では、受光手段は、画像形成時には図6のaに示す光路外の位置にあるが、画像非形成時には、図示しない挿入手段(移動手段)によって図6のbに示す光路内の位置に挿入される。これによって、光路上に挿入された受光手段は、VCSELアレイの各VCSELから放出されるレーザー光の光出力を検知し、その結果に基づいて各VCSELへの注入電流を補正する。これにより、VCSELアレイの各VCSELから放出されるレーザー光出力を均一に保つことができる。
このように、本発明の第5の形態では、第4の形態の光走査装置において、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段と、画像形成時以外の時に、前記受光手段を二次元面発光レーザーアレイから放出されるレーザー光の光路上に挿入する挿入手段とがさらに設けられており、レーザー光出力を検知して二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御するので、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子からのレーザー光出力を均一に保つことができて、均一な潜像を安定して形成することができる。
(第6の形態)
本発明の第6の形態は、第4の形態の光走査装置において、二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)の各面発光レーザー素子(VCSEL)から放出されるレーザー光の一部を反射し残りのレーザー光を透過させる光学手段(例えば、ハーフミラー)と、光学手段で反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段とがさらに設けられていることを特徴としている。
図7は第6の形態の光走査装置の具体例を示す図であり、図7の例では、光走査装置には、図5の構成例において、二次元VCSELアレイの各VCSELから放出されたレーザー光の一部を反射し、残りのレーザー光を透過させるハーフミラーと、ハーフミラーで反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段とがさらに設けられている。
前述した第5の形態の光走査装置の構成においては、画像形成時において全てのレーザー光を潜像形成に用いることができる反面、受光手段の移動手段の設置や該受光手段の位置精度向上のために、構成が複雑になる恐れがあった。
これに対し、第6の形態の光走査装置では、光学手段(ハーフミラー)によってレーザー光の一部を分離・反射し、反射光を受光手段で検出することにより、レーザー光の出力ロスは避けられないが、一切の移動手段(挿入手段)を設けることなく、各VCSELから放出されるレーザー光の光出力を検知し、各VCSELへの注入電流を補正して、各VCSELから放出されるレーザー光出力を均一に保つことができる。また、この第6の形態によれば、潜像形成中であっても光出力の検出が可能であり、潜像形成中に各VCSELのレーザー光出力が変動した場合であっても、注入電流の補正,レーザー光出力の調整が可能である。
このように、本発明の第6の形態では、第4の形態の光走査装置において、二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の一部を反射し残りのレーザー光を透過させる光学手段と、光学手段で反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段とがさらに設けられており、潜像形成中であってもレーザー光出力を検知して二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御するので、面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子からのレーザー光出力を均一に保つことができて、均一な潜像を安定して形成することができる。
(第7の形態)
本発明の第7の形態は、第5または第6の形態の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)と前記受光手段との間に、所定の倍率でレーザー光を拡大する拡大手段がさらに設けられていることを特徴としている。
図8は第7の形態の光走査装置の具体例を示す図であり、図8の例では、図7の構成例において、ハーフミラーと受光手段との間に、二次元VCSELアレイから放出されたレーザー光を所定の倍率で拡大する拡大手段(例えば拡大レンズ)が設けられ、受光手段は、拡大手段で拡大されたレーザー光の光出力を検知するように構成されている。
二次元VCSELアレイの各VCSELから放出される各レーザー光は、実際には互いの間隔が狭いため、各VCSELから同時にレーザー光が出射されるとき、受光手段においてそれぞれのレーザー光を正確に分離して検出するのは難しい。従って、前述した第4,第5の形態において、受光手段で各VCSELからの個々のレーザー光を検出する場合、VCSELアレイの各VCSELをそれぞれ個別に(例えば順次に)駆動する必要があった。
これに対し、この第7の形態では、二次元VCSELアレイの各VCSELからのレーザー光のビームピッチを拡大手段(拡大レンズ)によって拡大しているため、各VCSELが同時に駆動され、各VCSELから同時にレーザー光が出射されても、受光手段においてそれぞれのレーザー光を正確に分離して検知することができる。
なお、図8の例においては、図7の構成に拡大レンズを追加して、個々のレーザー光を分離・検知しているが、図6の構成に拡大レンズを追加した構成であっても構わない。その場合、画像形成時においては、拡大レンズは、受光手段とともに、図6のaに示す光路外の位置にあり、画像非形成時においては、拡大レンズは、図示しない挿入手段によって図6のbに示す光路内の位置に受光手段と連動して挿入されなければならない。
(第8の形態)
本発明の第8の形態は、第4乃至第7のいずれかの形態の光走査装置において、主走査方向終端に1回の主走査終了を検知する主走査終了検知手段がさらに設けられており、主走査終了検知手段で検知された主走査終了検知信号と同期して副走査が行なわれるようになっていることを特徴としている。
図9は第8の形態の光走査装置の具体例を示す図であり、図9の例では、図5の光走査装置において、主走査方向終端に、主走査終了検知手段としての光センサが設けられている。
電子写真においては、図9におけるポリゴンミラー(走査手段)による主走査が終了した後、感光体ドラムを副走査方向に所定の量走査することの繰り返しによって画像形成がなされている。従って、主走査と副走査はあらかじめ決められたタイミングによって行われているが、ポリゴンミラーの回転むらにより上記タイミングにずれが生じ、1つの画像分の主走査を完了する間にそのずれが蓄積し、高品質な画像形成を妨げる恐れがある。
これに対し、第8の形態においては、主走査方向終端に、走査されたレーザー光を検知する主走査終了検知手段(図9の光センサ)を設け、光センサからの1回の主走査終了の信号と同期して副走査を行うことにより(感光体ドラムの副走査方向への走査制御を行なうことにより)、ポリゴンミラーの回転むらによる画像品質の低下を防止することができ、高品質な画像形成を行うことができる。
なお、第8の形態において、潜像形成プロセスについては、副走査の実施を主走査終了検知手段より得られる主走査終了の信号をトリガとして行う以外は、第4の形態で説明したものと同様である。
また、図9の例では、図5の構成例に適用した場合を示したが、図6,図7,図8の構成例にも、同様に適用できる。
(第9の形態)
本発明の第9の形態は、第4乃至第8のいずれかの形態の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置(電子写真装置)である。
ここで、画像形成装置としては、例えば、複写機,プリンタ,ファクシミリ、あるいは、これらの複合機などが挙げられる。
図10は第9の形態の画像形成装置(電子写真装置)の具体例を示す図であり、図10において、光走査装置には、第4乃至第8のいずれかの形態の光走査装置が用いられている。
以下に、図10の画像形成装置(電子写真装置)を用いた画像形成プロセス(電子写真形成プロセス)を示す。
図10の電子写真装置では、帯電ユニットにより感光体ドラム上を一様に帯電した後、光走査装置により潜像を形成する。潜像形成プロセスについては第4の形態で説明したものと同様である。潜像が形成された後、電荷により形成された潜像に現像ユニットによりトナー現像を施す。次いで、図示しない給紙ユニットにより供給された記録紙に、転写ユニットによりトナー画像を転写する。そして、記録紙上に転写されたトナー画像を図示しない定着ユニットにより熱定着し、電子写真画像形成が完了する。一方、トナー画像を転写した感光体ドラム上の潜像を除電ユニットにより消去した後、感光体ドラム上に残留したトナーをクリーニングユニットにより除去する。以上のプロセスを繰り返し実行することで、電子写真画像を連続且つ高速に出力することができる。
実施例1は、第3の形態の二次元VCSELアレイを用いた光走査装置を含む画像形成装置(電子写真装置)に関するものである。二次元VCSELアレイを構成するVCSELは、図11に示すように第一反射鏡としてAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As p−DBRを用い、また、第二反射鏡としてAlAs/Al0.3Ga0.7As n−DBRを用い、また、スペーサ層としてGaInPを用い、また、活性層としてGaInP障壁層を含むInGaAsP TQWを用い、半導体基板としてn−GaAs (100)15°オフ基板を用い、また、第一電極としてAu,Zn,Crを含有するオーミック電極を用い、また、第二電極としてAu,Ge,Niを含有するオーミック電極を用いた。なお、活性層中に含まれるInGaAsPは、発振波長が780nmになるよう組成を調整している。
二次元VCSELアレイにおける配列について、9,600dpi(ドットピッチ:2.65μm)用の32素子アレイ(第二の基線上に8素子)を設計する場合、図1(b)におけるa,bをa=b=21.2μmとし、第一メサ径を8μmとし、第二メサ径を18μmとすると、隣接するVCSELとの最小の第二メサ間隔(図3(a)中のd1−r2)は3.2μmとなり、最小の第一メサ間隔(図3(a)中のd1−r1)は13.2μmとなり、図3(a)の如く第二メサ上に絶縁層を形成した後、第一メサに干渉されることなく配線を容易に形成することができる。
一方、本実施例においては、第一反射鏡がAs系材料、活性層がP系材料により構成されているため、ウェットエッチングにより第一メサ,第二メサを形成する際、適当なエッチャントを用いることにより、第二メサの高さ(図3(a)中のh2)を均一にすることができ、ひいてはアレイを構成する個々のVCSELの特性を均一にすることができる。具体的な第一メサのエッチャントとしては硫酸系エッチャントを用いることができ、第二メサのエッチャントとしては塩酸系エッチャントを用いることができる。
在来の面発光レーザー素子および二次元面発光レーザーアレイの構成例を示す図である。 本発明の第1の形態の面発光レーザー素子(VCSEL)の構成例を示す図である。 本発明の第2の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)を説明するための図である。 本発明の第2の形態の二次元面発光レーザーアレイ(二次元VCSELアレイ)の各VCSELの配置と独立配線のレイアウトを説明するための平面図である。 本発明の第4の形態の光走査装置の具体例を示す図である。 本発明の第5の形態の光走査装置の具体例を示す図である。 本発明の第6の形態の光走査装置の具体例を示す図である。 本発明の第7の形態の光走査装置の具体例を示す図である。 本発明の第8の形態の光走査装置の具体例を示す図である。 本発明の第9の形態の画像形成装置(電子写真装置)の具体例を示す図である。 実施例1に用いられる二次元面発光レーザーアレイを構成する面発光レーザ素子を示す図である。

Claims (9)

  1. 第二反射鏡と、活性層と、第一反射鏡とを少なくとも有する面発光レーザー素子であって、少なくとも第一反射鏡の一部を含み且つ活性層を含まない第一メサ構造と、少なくとも活性層を含み前記第一メサ構造よりも大きな外径を有する第二メサ構造とを有し、前記第一反射鏡上に、電気的に接続される電極を有し、前記第一メサ構造が、前記第二メサ構造の上側に形成され、前記第二メサ構造が、前記第二反射鏡の上側に形成されている面発光レーザー素子が複数個、同一の半導体基板上に、二次元に配列されており、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子の少なくとも1つの面発光レーザー素子を独立駆動するための電気配線が、隣接する面発光レーザー素子の第二メサ構造上に存在することを特徴とする二次元面発光レーザーアレイ。
  2. 請求項1記載の二次元面発光レーザーアレイにおいて、隣接する面発光レーザ素子との最小の前記第一メサ構造の間隔は、前記電気配線の幅よりも大きいことを特徴とする二次元面発光レーザーアレイ。
  3. 請求項1または請求項2記載の二次元面発光レーザーアレイにおいて、二次元に配列された複数の面発光レーザー素子のそれぞれの活性層がPを含む材料よりなり、且つ該活性層上にAsを含み且つPを含まない材料よりなる第一反射鏡が形成されていることを特徴とする二次元面発光レーザーアレイ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の二次元面発光レーザーアレイと、該二次元面発光レーザーアレイから放出されたレーザー光を走査する走査手段とを有していることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段と、画像形成時以外の時に、前記受光手段を前記二次元面発光レーザーアレイから放出されるレーザー光の光路上に挿入する挿入手段とがさらに設けられていることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項4記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子から放出されるレーザー光の一部を反射し残りのレーザー光を透過させる光学手段と、光学手段で反射されたレーザー光の光出力を検知する受光手段と、該受光手段における光出力の検知結果に基づいて、前記二次元面発光レーザーアレイの各面発光レーザー素子への注入電流を制御する制御手段とがさらに設けられていることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の光走査装置において、前記二次元面発光レーザーアレイと前記受光手段との間に、所定の倍率でレーザー光を拡大する拡大手段がさらに設けられていることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の光走査装置において、主走査方向終端に1回の主走査終了を検知する主走査終了検知手段がさらに設けられており、主走査終了検知手段で検知された主走査終了検知信号と同期して副走査が行なわれるようになっていることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項4乃至請求項8のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置。
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