JP4970137B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、さらに詳しくは、面発光レーザアレイを有する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録において、高精細な画像品質を得るための画像形成手段として、レーザ光を用いた画像形成方法が広く用いられている。電子写真の場合、感光性を有するドラムの軸方向に、ポリゴンミラーを用いてレーザ光を走査(主走査)しつつ、ドラムを回転(副走査)させて、潜像を形成する方法が一般的である。このような電子写真分野では画像の高精細化及び出力の高速化が求められている。画像の高精細化については、画像の解像度が2倍になった場合、主走査・副走査ともに2倍の時間が必要となるため、画像出力時においては4倍の時間が必要となる。従って画像の高精細化を実現するには、画像出力の高速化も同時に達成する必要がある。
画像出力の高速化を実現するための方法として、レーザの高出力化、マルチビーム化、感光体の高感度化などが考えられる。なかでも、高速出力機においてはマルチビーム化された書込み光源を用いるのが一般的となっている。1本のレーザ光を用いた場合と比較して、n本のレーザ光を同時に用いた場合、一度の走査での潜像形成領域はn倍となり、画像形成に必要な時間は1/nとなる。
1つのチップに複数の光源を有する素子が特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1及び特許文献2に開示されている各素子は、複数の端面発光型半導体レーザが1次元配列された構成である。これらの場合には、ビーム数が多くなると消費電力が大きくなり、冷却システムが新規に必要となるため、コスト上、4ビーム若しくは8ビーム程度が限界である。
これに対し、近年盛んに研究が行われている面発光型半導体レーザ(以下では、「面発光レーザ」ともいう)は、複数の面発光レーザを2次元的に集積することが容易である。
例えば、特許文献3には、半導体基板上に2次元に配置された複数のレーザを有した2次元面発光レーザアレイと、2次元面発光レーザアレイのレーザ光の出射側に配置され、複数のレーザから出射される全てのレーザ光を受光する口径を有したレンズ系と、2次元面発光レーザアレイの複数のレーザを指定された走査パターンで駆動する駆動回路を備え、レンズ系は、複数のレーザから出射されるレーザ光を主走査方向で第1の倍率で拡大する第1のレンズ系と、複数のレーザから出射されるレーザ光を副走査方向で第1の倍率より小さい第2の倍率で拡大するか、あるいは縮小する第2のレンズ系を含む2次元面発光レーザビームスキャナが開示されている。
特開平11−340570号公報 特開平11−354888号公報 特許第3198909号公報
しかしながら、特許文献3に開示されている2次元面発光レーザアレイでは、面発光レーザの数が多くなると、実際の面発光レーザのサイズや隣接する面発光レーザとの間隔を考慮すると、2次元配列の中央部にある面発光レーザの独立配線は困難である。また、隣接する面発光レーザとの間隔が狭いため、複数の面発光レーザを同時に駆動した場合、隣接する面発光レーザで発生する熱の影響により、各面発光レーザの特性を低下させる恐れがある。これらの問題は、今後、画像の解像度向上を図る際の重大な制約要因の一つとなる。
発明の第の目的は、被走査面を高密度及び高速で走査することができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第の目的は、高精細な画像を高速で形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、複数の光によって被走査面を走査することができる光走査装置であって、複数の面発光レーザが、第1の方向に関して等間隔d1、前記第1の方向に対して傾斜した第2の方向に関して等間隔d2で配列されている面発光レーザ群を2つ有し、前記2つの面発光レーザ群の一方は、他方に対して、前記第1の方向にd1/2だけずらし、さらに前記第2の方向にd2/2だけずらした位置に配置され、前記2つの面発光レーザ群を構成する複数の面発光レーザは、前記第1の方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔である面発光レーザアレイを有し、該面発光レーザアレイの前記第1の方向が副走査方向に対応する方向と一致している光源ユニットと;前記光源ユニットからの光を偏向する偏向器と;前記偏向器にて偏向された光を前記被走査面上に集光する走査光学系と;を備える光走査装置である。
これによれば、複数の面発光レーザが、第1の方向に関して等間隔d1、第1の方向に対して傾斜した第2の方向に関して等間隔d2で2次元配列されている2つの面発光レーザ群を有し、2つの面発光レーザ群の一方は、他方に対して、第1の方向にd1/2だけずらし、さらに第2の方向にd2/2だけずらした位置に配置されている。そして、2つの面発光レーザ群を構成する複数の面発光レーザは、第1の方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔である。この場合には、従来と同一寸法であっても、最も近い位置にある面発光レーザとの距離を従来よりも長くすることができる。従って、大型化を招くことなく、各面発光レーザの独立配線が容易であり、かつ熱干渉の影響を小さくすることが可能である。結果として、被走査面上を高密度及び高速で走査することが可能となる。
本発明は、第の観点からすると、少なくとも1つの像担持体と;前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報が含まれる光を走査する少なくとも1つの本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、少なくとも1つの本発明の光走査装置を備えているため、結果として、高精細な画像を高速で形成することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのレーザプリンタ1000の概略構成が示されている。
このレーザプリンタ1000は、光走査装置1010、感光体ドラム1030、帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034、クリーニングブレード1035、トナーカートリッジ1036、給紙コロ1037、給紙トレイ1038、レジストローラ対1039、定着ローラ1041、排紙ローラ1042、及び排紙トレイ1043などを備えている。
感光体ドラム1030の表面には、感光層が形成されている。すなわち、感光体ドラム1030の表面が被走査面である。ここでは、感光体ドラム1030は、図1における矢印方向に回転するようになっている。
帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034及びクリーニングブレード1035は、それぞれ感光体ドラム1030の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム1030の回転方向に関して、帯電チャージャ1031→現像ローラ1032→転写チャージャ1033→除電ユニット1034→クリーニングブレード1035の順に配置されている。
帯電チャージャ1031は、感光体ドラム1030の表面を均一に帯電させる。
光走査装置1010は、帯電チャージャ1031で帯電された感光体ドラム1030の表面に、上位装置(例えばパソコン)からの画像情報に基づいて変調された光を照射する。これにより、感光体ドラム1030の表面では、画像情報に対応した潜像が感光体ドラム1030の表面に形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム1030の回転に伴って現像ローラ1032の方向に移動する。なお、この光走査装置1010の構成については後述する。
トナーカートリッジ1036にはトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ1032に供給される。
現像ローラ1032は、感光体ドラム1030の表面に形成された潜像にトナーカートリッジ1036から供給されたトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。ここでトナーが付着した潜像(以下では、便宜上「トナー像」ともいう)は、感光体ドラム1030の回転に伴って転写チャージャ1033の方向に移動する。
給紙トレイ1038には記録紙1040が格納されている。この給紙トレイ1038の近傍には給紙コロ1037が配置されており、該給紙コロ1037は、記録紙1040を給紙トレイ1038から1枚づつ取り出し、レジストローラ対1039に搬送する。該レジストローラ対1039は、給紙コロ1037によって取り出された記録紙1040を一旦保持するとともに、該記録紙1040を感光体ドラム1030の回転に合わせて感光体ドラム1030と転写チャージャ1033との間隙に向けて送り出す。
転写チャージャ1033には、感光体ドラム1030の表面上のトナーを電気的に記録紙1040に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム1030の表面のトナー像が記録紙1040に転写される。ここで転写された記録紙1040は、定着ローラ1041に送られる。
この定着ローラ1041では、熱と圧力とが記録紙1040に加えられ、これによってトナーが記録紙1040上に定着される。ここで定着された記録紙1040は、排紙ローラ1042を介して排紙トレイ1043に送られ、排紙トレイ1043上に順次スタックされる。
除電ユニット1034は、感光体ドラム1030の表面を除電する。
クリーニングブレード1035は、感光体ドラム1030の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。なお、除去された残留トナーは、再度利用されるようになっている。残留トナーが除去された感光体ドラム1030の表面は、再度帯電チャージャ1031の位置に戻る。
次に、前記光走査装置1010の構成について説明する。
この光走査装置1010は、一例として図2に示されるように、光源ユニットLU、コリメータレンズCL、ハーフミラーHM、受光素子PD、ポリゴンミラー15、走査光学系17、同期センサ18、及び処理装置20などを備えている。
光源ユニットLUは、一例として図3に示されるように、32個の面発光レーザ(VCSEL)が2次元配列されている面発光レーザアレイ100を有している。なお、図3におけるM方向は、主走査方向に対応する方向を示し、S方向は、副走査方向に対応する方向を示している。
この面発光レーザアレイ100は、図4(A)に示されるように、16個の面発光レーザ(v1〜v16)が、S方向に関して等間隔d1、S方向に対して角度θだけ傾斜した方向(以下、便宜上「T方向」という)に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100Aと、図4(B)に示されるように、16個の面発光レーザ(v17〜v32)が、S方向に関して等間隔d1、T方向に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100Bとを有している。
そして、図5に示されるように、面発光レーザ群100Bは、面発光レーザ群100Aに対して、S方向にd1/2だけずらし、そして、T方向にd2/2だけずらした位置に配置されている。さらに、2つの面発光レーザ群を構成する32個の面発光レーザ(v1〜v32)は、S方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔d3(ここでは、d3=d1/8)である。また、cosθ=(d1/4)/d2、M方向に関する間隔(図5では符号b)は、(d2/2)・sinθである。
例えば、解像度4800dpiの画像を形成する場合には、仮に光学系の倍率を1とすると、d3は5.3μmであり、d1=42.3μm、b=26.5μmとすると、θ=78.7°となる。このとき、面発光レーザ間の最短距離(cとする)は30.9μmである。また、M方向に関して両端に位置する2つ面発光レーザ間の距離(面発光レーザアレイの幅)dは185.5μmである。
これに対し、図6に示されるように、T方向に沿って等間隔d2/2に配置された8個の面発光レーザからなる面発光レーザ列を4列有し、これら4列がS方向に等間隔d1で配置されている従来の面発光レーザアレイの場合、面発光レーザ間の最短距離cを本実施形態と同程度とするには、面発光レーザアレイの幅dは212.8μmとなり、本実施形態よりも約10%大きい。また、この場合に、面発光レーザアレイの幅dを本実施形態と同程度とするには、面発光レーザ間の最短距離cは27.0μmとなり、本実施形態よりも約10%小さい。
また、例えば、解像度2400dpiの画像を形成する場合には、仮に光学系の倍率を1とすると、d3は10.6μmであり、d1=84.7μm、b=63.5μmとすると、θ=80.5°となる。このとき、面発光レーザ間の最短距離cは71.0μmである。また、面発光レーザアレイの幅dは444.5μmである。
これに対し、図6に示される従来の面発光レーザアレイの場合、面発光レーザ間の最短距離cを本実施形態と同程度とするには、面発光レーザアレイの幅dは491.4μmとなる。また、この場合に、面発光レーザアレイの幅dを本実施形態と同程度とするには、面発光レーザ間の最短距離cは64.4μmとなる。
各面発光レーザは、発振波長が780nm帯であり、一例として図7に示されるように、基板111上に、下部反射鏡112、スペーサー層113、活性層114、スペーサー層115、上部反射鏡117、及びpコンタクト層118などの半導体層が、順次積層されている。なお、以下では、これら複数の半導体層が積層されているものを、便宜上「積層体」ともいう。
基板111は、n―GaAs基板であり、結晶方位(100)が15°傾斜したいわゆるオフ基板である。
下部反射鏡112は、n−AlAsからなる低屈折率層(低屈折率層112aとする)とn−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層(高屈折率層112bとする)とをペアとして、30ペア有している。各屈折率層はいずれも、発振波長をλとするとλ/4の光学厚さとなるように設定されている。なお、低屈折率層112aと高屈折率層112bとの間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた組成傾斜層(図示省略)が設けられている。
スペーサー層113は、GaInPからなる層である。
活性層114は、InGaAsP/GaInPのTQW活性層である。
スペーサー層115は、GaInPからなる層である。
スペーサー層113と活性層114とスペーサー層115とからなる部分は、共振器構造体とも呼ばれており、その厚さが1波長(ここでは、波長λ=780nm)の光学厚さとなるように設定されている。
上部反射鏡117は、p−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層(低屈折率層117aとする)とp−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層(高屈折率層117bとする)とをペアとして、30ペア有している。各屈折率層はいずれも、λ/4の光学厚さとなるように設定されている。なお、低屈折率層117aと高屈折率層117bとの間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた組成傾斜層(図示省略)が設けられている。
上部反射鏡117における共振器構造体からλ/4離れた位置には、AlAsからなる被選択酸化層116が設けられている。
次に、上記面発光レーザアレイ100の製造方法について簡単に説明する。
(1)上記積層体を有機金属気相成長法(MOCVD法)あるいは分子線結晶成長法(MBE法)を用いた結晶成長によって作成する。
(2)それぞれが発光部となる複数の領域の各周囲にドライエッチング法により溝を形成し、いわゆるメサ部を形成する。ここでは、エッチング底面は下部反射鏡112中に達するように設定されている。なお、エッチング底面は少なくとも被選択酸化層116を超えたところにあれば良い。これにより、被選択酸化層116が溝の側壁に現れることとなる。
(3)溝が形成された積層体を水蒸気中で熱処理し、選択的にメサ部における被選択酸化層116の一部を酸化してAlの絶縁物層に変える。このとき、メサ部の中央部には、被選択酸化層116における酸化されていないAlAs領域が残留する。これにより、発光部の駆動電流の経路をメサ部の中央部分だけに制限する、いわゆる電流狭窄構造が形成される。
(4)各メサ部の上部電極103が形成される領域及び光出射部102を除いて、例えば厚さ150nmのSiO保護層120を設け、さらに各溝にポリイミド119を埋め込んで平坦化する。
(5)各メサ部におけるpコンタクト層118上の光出射部102を除いた領域に上部電極103をそれぞれ形成し、積層体の周辺に各ボンディングパッドを形成する。そして、各上部電極103とそれぞれに対応するボンディングパッドとを繋ぐ各配線を形成する。
(6)積層体裏面に下部電極(n側共通電極)110を形成する。
(7)積層体を複数のチップに切断する。
例えば、解像度4800dpiの画像を形成する場合に、メサ径が20μmのときには、隣接する面発光レーザ間の間隙の最小値は10.9μmであるので、この間隙に独立配線を施すことが可能である(図8参照)。
図2に戻り、コリメータレンズCLは、光源ユニットLUから射出された光を略平行光にする。このコリメータレンズCLには、面発光レーザアレイ100の大きさに応じたサイズのコリメータレンズが用いられている。
ハーフミラーHMは、コリメータレンズCLを介した光の光路上に配置され、入射光の一部を分岐する。
ハーフミラーHMを透過した光は、ポリゴンミラー15で偏向された後、走査光学系17によって感光体ドラム1030の表面に光スポットとして集光される。
なお、ポリゴンミラー15は、ポリゴンモータ(不図示)によって一定の速度(例えば、30000rpm)で回転しており、その回転に伴って、感光体ドラム1030の表面の光スポットは、主走査方向に等速移動する。
また、走査光学系17を透過して有効画像領域外に向かう光の一部は、同期センサ18で受光される。この同期センサ18は、受光量に応じた信号(光電変換信号)を処理装置20に出力する。この同期センサ18の出力信号は、主走査の同期に関する情報を含んでいる。
また、ハーフミラーHMで分岐された光の一部は、受光素子PDで受光される。この受光素子PDは、受光量に応じた信号(光電変換信号)を処理装置20に出力する。
処理装置20は、上位装置からの画像情報に基づいて、画像データを生成し、該画像データに応じた各面発光レーザの駆動信号を光源ユニットLUに出力する。また、処理装置20は、受光素子PDの出力信号に基づいて、所望のレーザ光出力が得られるように各面発光レーザの駆動信号を補正する。さらに、処理装置20は、同期センサ18の出力信号に基づいて、走査タイミングを制御する。
以上説明したように、本実施形態に係る面発光レーザアレイ100によると、16個の面発光レーザが、S方向(第1の方向)に関して等間隔d1、S方向に対して角度θだけ傾斜したT方向(第2の方向)に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100Aと、16個の面発光レーザが、S方向に関して等間隔d1、T方向に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100Bとを有している。そして、面発光レーザ群100Bは、面発光レーザ群100Aに対して、S方向にd1/2だけずらし、そして、T方向にd2/2だけすらした位置に配置されている。さらに、2つの面発光レーザ群を構成する32個の面発光レーザは、S方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔d3である。
これにより、面発光レーザアレイの大きさが従来と同じであっても、面発光レーザ間の最短距離を従来よりも大きくすることができる。また、面発光レーザ間の最小間隙を従来よりも広くすることができる。従って、大型化を招くことなく、各面発光レーザの独立配線が容易であり、かつ熱干渉の影響が小さい面発光レーザアレイを実現することが可能である。
また、本実施形態に係る光走査装置1010によると、光源ユニットLUが、大型化を招くことなく、各面発光レーザの独立配線が容易であり、かつ熱干渉の影響が小さい面発光レーザアレイ100を有しているため、結果として、感光体ドラム1030の表面を高密度及び高速で走査することが可能となる。
また、本実施形態に係る光走査装置1010によると、光源ユニットLUからの光の一部を分岐するハーフミラーHM(分岐光学素子)と、ハーフミラーHMで分岐された光を受光する受光素子PDとを備え、該受光素子PDの出力信号に基づいて、所望のレーザ光出力となるように各面発光レーザの駆動信号を補正している。これにより、潜像の形成中であってもリアルタイムで各面発光レーザの駆動信号を補正することができ、画像の濃度むらを抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る光走査装置1010によると、主走査の同期検知用の同期センサ18を備え、該同期センサ18の出力信号に基づいて、走査タイミングを制御している。これにより、ポリゴンミラー15の回転むらによる画像品質の低下を抑制することができる。なお、同期センサ18は、主走査の開始タイミングに関する情報を含む信号が出力される位置に配置されても良い。
また、本実施形態に係るレーザプリンタ1000によると、感光体ドラム1030の表面を高密度及び高速で走査することができる光走査装置1010を備えているため、結果として、高精細な画像を高速で形成することが可能となる。
なお、上記実施形態では、面発光レーザアレイ100が32個の面発光レーザを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、面発光レーザアレイ100に代えて、図9に示されるように、64個の面発光レーザを有する面発光レーザアレイ100´を用いても良い。この面発光レーザアレイ100´は、32個の面発光レーザが、S方向に関して等間隔d1、S方向に対して角度θだけ傾斜したT方向に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100A´と、32個の面発光レーザが、S方向に関して等間隔d1、T方向に関して等間隔d2で配列された面発光レーザ群100B´とを有している。面発光レーザ群100B´は、面発光レーザ群100A´に対して、S方向にd1/2だけずらし、そして、T方向にd2/2だけずらした位置に配置されている。さらに、2つの面発光レーザ群を構成する64個の面発光レーザは、S方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔である。
この場合に、例えば、解像度7200dpiの画像を形成する場合には、仮に光学系の倍率を1とすると、d3は3.53μmであり、d1=56.4μm、b=21.2μmとすると、θ=85.2°となる。このとき、面発光レーザ間の最短距離cは32.6μmである。また、面発光レーザアレイの幅dは318.0μmである。
これに対し、図10に示されるように、T方向に沿って等間隔d2/2に配置された16個の面発光レーザからなる面発光レーザ列を4列有し、これら4列がS方向に等間隔d1で配置されている従来の面発光レーザアレイの場合、面発光レーザ間の最短距離cを面発光レーザ群100A´と同程度(32.6μm)とするには、面発光レーザアレイの幅dは486.1μmとなる。また、面発光レーザアレイの幅dを面発光レーザ群100A´と同程度(318.0μm)とするには、面発光レーザ間の最短距離cは21.5μmとなる。なお、実際の面発光レーザのメサ径(>20μm)を考慮すると、独立配線は不可能に近い。
すなわち、面発光レーザアレイの大きさが同じであっても、面発光レーザ間の最短距離を従来よりも大きくすることができる。また、面発光レーザ間の最小間隙を従来よりも広くすることができる。
また、上記実施形態では、画像形成装置としてレーザプリンタ1000の場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、光走査装置1010を備えた画像形成装置であれば、高精細な画像を高速で形成することが可能となる。
例えば、前記光走査装置1010を備え、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、多色のカラー画像を形成する画像形成装置であっても、カラー画像に対応した光走査装置を用いることにより、高精細な画像を高速で形成することが可能となる。
例えば、図11に示されるように、カラー画像に対応し、複数の感光体ドラムを備えるタンデムカラー機1500であっても良い。このタンデムカラー機1500は、ブラック(K)用の感光体ドラムK1、帯電器K2、現像器K4、クリーニング手段K5、及び転写用帯電手段K6と、シアン(C)用の感光体ドラムC1、帯電器C2、現像器C4、クリーニング手段C5、及び転写用帯電手段C6と、マゼンタ(M)用の感光体ドラムM1、帯電器M2、現像器M4、クリーニング手段M5、及び転写用帯電手段M6と、イエロー(Y)用の感光体ドラムY1、帯電器Y2、現像器Y4、クリーニング手段Y5、及び転写用帯電手段Y6と、光走査装置1010Aと、転写ベルト80と、定着手段30などを備えている。
光走査装置1010Aは、ブラック用の面発光レーザアレイ、シアン用の面発光レーザアレイ、マゼンタ用の面発光レーザアレイ、イエロー用の面発光レーザアレイを有している。各面発光レーザアレイの複数の面発光レーザは、前記面発光レーザアレイ100あるいは面発光レーザアレイ100´と同様な2次元配列されている。そして、ブラック用の面発光レーザアレイからの光はブラック用の走査光学系を介して感光体ドラムK1に照射され、シアン用の面発光レーザアレイからの光はシアン用の走査光学系を介して感光体ドラムC1に照射され、マゼンタ用の面発光レーザアレイからの光はマゼンタ用の走査光学系を介して感光体ドラムM1に照射され、イエロー用の面発光レーザアレイからの光はイエロー用の走査光学系を介して感光体ドラムY1に照射されるようになっている。
各感光体ドラムは、図11中の矢印の方向に回転し、回転順にそれぞれ帯電器、現像器、転写用帯電手段、クリーニング手段が配置されている。各帯電器は、対応する感光体ドラムの表面を均一に帯電する。この帯電器によって帯電された感光体ドラム表面に光走査装置1010Aにより光が照射され、感光体ドラムに静電潜像が形成されるようになっている。そして、対応する現像器により感光体ドラム表面にトナー像が形成される。さらに、対応する転写用帯電手段により、記録紙に各色のトナー像が転写され、最終的に定着手段30により記録紙に画像が定着される。
なお、このタンデムカラー機1500において、光走査装置1010Aに代えて、ブラック用の光走査装置とシアン用の光走査装置とマゼンタ用の光走査装置とイエロー用の光走査装置を用いても良い。要するに、各面発光レーザアレイの複数の面発光レーザが、前記面発光レーザアレイ100あるいは面発光レーザアレイ100´と同様な2次元配列されていれば良い。
以上説明したように、本発明の面発光レーザアレイによれば、大型化を招くことなく、各面発光レーザの独立配線が容易であり、かつ熱干渉の影響を小さくするのに適している。また、本発明の光走査装置によれば、被走査面を高密度及び高速で走査するのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、高精細な画像を高速で形成するのに適している。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を説明するための図である。 図1における光走査装置を示す概略図である。 図2における光源ユニットが有する面発光レーザアレイを説明するための図である。 図4(A)は、面発光レーザ群100Aを説明するための図であり、図4(B)は、面発光レーザ群100Bを説明するための図である。 図3の面発光レーザアレイにおける2次元配列を説明するための図である。 従来の面発光レーザアレイにおける2次元配列を説明するための図である。 面発光レーザの構造を説明するための図である。 独立配線を説明するための図である。 64個の面発光レーザを有する本発明の一実施形態に係る面発光レーザアレイを説明するための図である。 64個の面発光レーザを有する従来の面発光レーザアレイを説明するための図である。 タンデムカラー機の概略構成を示す図である。
符号の説明
15…ポリゴンミラー(偏向器)、17…走査光学系、18…同期センサ(同期検知用の受光素子)、100…面発光レーザアレイ、100´…面発光レーザアレイ、100A…面発光レーザ群、100B…面発光レーザ群、1000…レーザプリンタ(画像形成装置)、1010…光走査装置、1010A…光走査装置、1030…感光体ドラム(像担持体)、1500…タンデムカラー機(画像形成装置)、K1,C1,M1,Y1…感光体ドラム(像担持体)、HM…ハーフミラー(分岐光学素子)、LU…光源ユニット、PD…受光素子(分岐光学素子で分岐された光を受光する受光素子)、v1〜v32…面発光レーザ。

Claims (5)

  1. 複数の光によって被走査面を走査することができる光走査装置であって、
    複数の面発光レーザが、第1の方向に関して等間隔d1、前記第1の方向に対して傾斜した第2の方向に関して等間隔d2で配列されている面発光レーザ群を2つ有し、前記2つの面発光レーザ群の一方は、他方に対して、前記第1の方向にd1/2だけずらし、さらに前記第2の方向にd2/2だけずらした位置に配置され、前記2つの面発光レーザ群を構成する複数の面発光レーザは、前記第1の方向に延びる仮想線上に正射影したときの間隔が等間隔である面発光レーザアレイを有し、該面発光レーザアレイの前記第1の方向が副走査方向に対応する方向と一致している光源ユニットと;
    前記光源ユニットからの光を偏向する偏向器と;
    前記偏向器にて偏向された光を前記被走査面上に集光する走査光学系と;を備える光走査装置。
  2. 前記光源ユニットと前記偏向器との間に配置され、前記光源ユニットからの光の一部を分岐する分岐光学素子と;
    前記分岐光学素子で分岐された光を受光する受光素子と;を更に備えることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記走査光学系の近傍に配置され、主走査の同期検知用の受光素子を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 少なくとも1つの像担持体と;
    前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報が含まれる光を走査する少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
  5. 前記画像情報は、多色の画像情報であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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