JP5202542B2 - フリーホイールギアを備えたねじ回し工具 - Google Patents

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Description

本発明は、主要請求項の前段部分に記載されたねじ回し工具に関する。
この種の工具の従来の解決手段(特許文献16)においては、ハンドルとギアヘッドの間に中間部分である駆動アームが設けられている。駆動アームにより、旋回するねじ締め動作において印加するトルクのためにハンドルに対し十分な長さを与えられる。この中間部分は、その長さに亘って半分に分割されることにより、隙間調整を行うことができる。それにより、ギヤヘッドが容易に回転することを阻止し、この結果、駆動出力部分が駆動アームと同一線上にある位置においてギアヘッドによりねじ締め操作を行うとき、例えば安全な取扱いを確保する。逆に、駆動出力部分が駆動アームに対して直角に向いているときは、ギアヘッドを容易に回せるように調整する。2つの、通常連続するねじ締め動作に対するこのねじ回し工具の変化は、不満足なものである。
さらに、駆動アームの一端に設けられた汎用ジョイントをもつねじ回し工具が公知であり、その駆動アーム上に、十分大きなねじ締め力を印加するための横アームを設けている。この場合、駆動アーム自体は、その上に鞘状スリーブを有する。純粋な高速動作ねじ回し位置から、駆動アームがねじ軸に対して垂直に向くいわゆる強力動作ねじ回し位置へと簡便に切替可能であることは、通常、予想もできず不可能である。
本発明の目的は、課題とするこの種のねじ回し工具において、反転可能なギアヘッドが駆動アームに対してとる角度位置とは関係なく、2つの手動操作のために最適に設計されたねじ回し工具を提供することである。ギアヘッドのどの位置においても、両手をねじ回し操作のために使い易いようにすることを目的とする。
これは、請求項1の特徴とする解決手段により達成される。
この構成により、操作者は両手を、必要であれば同時に使用でき、ねじ回し工具に対し多数の異なる向きの駆動力を同時に導入することができる。高速動作ねじ回し位置においては、ねじ回し工具が、格段に正確にねじ込み方向に位置付けられかつ保持されることが判明した。これは、一方の手でスリーブを把持し、他方の手でハンドル部分を把持することによる。断続的な把持動作により、ねじ回し工具に対し大きな角運動量を与えることができる。これは、このねじ回し工具において、ギアヘッドの周囲に不均一に配置された質量体が、慣性質量体として働くことによる。この慣性質量体は、ハンドルの端部上の把持部を駆動したとき、ねじ回し工具の自己発動的な更なる回転により、再び把持するまでねじ回し動作を維持する。同様に、一方の手で把持されるスリーブは、ねじ回し工具の位置決めを支援する。これは、強力動作ねじ回し位置及び高速動作ねじ回し位置の双方に適用される。同様に、強力動作ねじ回し位置においては、駆動アームは、手になんら歪みを与えることなく、両手でしっかりと周囲を把持することができる。スリーブの周囲を把持している手は、固定する手に対して高さ調整動作を行うことができる。それにより、ハンドル部分を把持する手はより安全に駆動及び把持できる。
特許文献1は、ギアヘッドと駆動アームとを具備するねじ回し工具を開示し、そのギアヘッドは、ギアハウジングを形成し、その中には、出力回転軸をもつフリーホイールギアすなわちラチェットギアが設けられ、そのギアヘッドの前面には、特に多角形形状の結合用の出力部分を具備し、かつ、その駆動アームは、出力回転軸に対して実質的に横切るように延びる旋回軸の周囲を旋回可能であって、駆動アームが出力回転軸に位置する高速動作ねじ回し位置から、駆動アームが出力回転軸に対して実質的に横切るように延びた強力動作ねじ回し位置まで、旋回可能であり、さらに、回り止め手段により駆動アームを双方の旋回位置に固定可能であり、その回り止め手段は、駆動アームに取り付けられた操作部材を用いて固定位置から解放位置へと変位可能である。このねじ回し工具の場合、作動手段は、旋回軸に対して平行に変位可能なピンである。このピンは、回り止めボールと相互作用し、この回り止めボールはギアヘッドのベアリング延長部の回り止め凹部と相互作用する。ベアリング延長部は、ギアヘッドの細い部分であって四角い駆動結合用の出力部分の反対側に位置する。このベアリング延長部を、ベアリングねじが通過する。
特許文献2及び特許文献3は、ねじ回し工具を開示し、そのラチェットギアは四角い駆動結合用の出力部分を有し、ラチェットギアがギアヘッド内に設けられ、ギアヘッドは駆動アームの二股の開口内に旋回可能に嵌合している。
特許文献4は、自在スパナを開示し、そのギアヘッドは駆動アームのベアリングフォーク内に配置されている。駆動アーム上に設けられたハンドルは、駆動アームに沿って変位可能である。類似のねじ回し工具が特許文献5に開示されている。
特許文献6は、旋回可能なレバーをもつ工具を開示する。このレバーは、ハンドルの横穴に配置され、旋回軸の周囲を90°旋回可能である。
特許文献7は、同様に、ねじ回し工具を開示する。駆動アームは、軸方向に固定されて駆動出力刃に接続されている。この駆動アームは、2つの部品を有する。1つの部品は、旋回軸の周囲を90°位置へと旋回可能である。
特許文献8は、ねじ回し工具を開示し、旋回ハンドルが出力回転軸から直角に突出して駆動アームに装着されている。
特許文献9は、ねじ回し工具を開示し、直角に突出するハンドルが同様に旋回されることにより、結合用の出力部分に対してかかるトルクを増大させる。特許文献10で知られたねじ回しもまた、この目的のために90°旋回可能なハンドルを有する。
特許文献11は、偏心ジョイントを用いてギアヘッドに接続された駆動アームを具備するねじ回し工具を開示する。この駆動アームは、高速動作ねじ回し位置から90°変位して強力動作ねじ回し位置へと変位可能である。
特許文献12から公知のねじ回し工具の場合、高速動作ねじ回し位置から強力動作位置へと旋回可能な旋回ハンドルが、そのハンドルの凹部内に配置される。類似の解決手段が特許文献13に開示されている。
特許文献14は、ギアヘッドに固定的に接続された駆動アームを具備するねじ回し工具を開示する。ねじ回しハンドルは、ギアヘッドの駆動突起上に固定可能である。類似の解決手段が特許文献15に開示されている。
米国特許第6634262号明細書 独国実用新案2116286号公報 独国実用新案202006007090号公報 独国実用新案202004000843号公報 米国特許出願公開2005/0166718号公報 独国特許499786号公報 仏国特許2865677号公報 米国特許第6976411号明細書 米国特許第4799407号明細書 米国特許第3475999号明細書 米国特許第4541310号明細書 米国特許第1559097号明細書 米国特許第3342229号明細書 米国特許第1601767号明細書 米国特許第4054067号明細書 米国特許出願公開第2006/0201288号公報
本発明の目的は、先ず、上記のねじ回し工具の使用に関して改良を行うことである。
上記の目的は、特許請求の範囲に特定された発明により達成される。各請求項は、この目的を達成する独自の手法を表現している。
先ず、駆動アームには、直径方向において反対側にある2つの慣性質量体が設けられる。また、駆動アームに設けられ、駆動アームに対し軸方向には固定されかつ回転自在に取り付けられたスリーブを有する。慣性質量体は、2本のフォーク先端部を形成するギアヘッドのベアリングフォークの近傍に設けられる。回転自在のスリーブは、駆動アームの自由端に取り付けたハンドルに隣接させてもよい。このハンドルは好適には回転対称である。それにより、高速動作ねじ回し位置においてこのねじ回し工具を回転させる角運動量を、このハンドルに対し親指、人差し指及び中指を用いて容易に負荷することができる。フォーク先端部の基部は、駆動アームの拡幅部分となっている。この駆動アームの拡幅部分は、直径方向に反対向きの凸部を形成しており、スライドボタンも取り付けられている。駆動アームの材料は、すなわちこれは凸部の材料でもあるが、金属であり、好適には鋼製であるので、これらの凸部はある程度の質量を有する。これらの凸部は、慣性質量体として作用することにより、高速動作ねじ回し位置におけるねじ回し工具の”ねじれ”を改善する。
高速動作ねじ回し位置においては、ユーザの複数の指によりハンドルの後端に対してトルクをかけることができる。ユーザのもう一方の手は、回転自在スリーブの周囲を握る。回転自在スリーブは、駆動アーム上に軸方向には固定された状態で装着されるが、回転自在である。慣性質量体が存在する結果、このようにして生じた角運動量は、必ずゆっくりと減衰することになる。この工具は、回転自在スリーブ内で自由に回転できる。この慣性質量体により、角形駆動出力部分を多回転数で回転可能とすることを確保できる。この結果、比較的長いねじであっても、速やかにねじ入れたり緩めたりすることができる。
このねじ回し工具の主要な構成要素として、ギアヘッド及びこのギアヘッド用のベアリングフォークを形成する鋼製本体と、回転自在のスリーブを装着するための軸部と、ハンドルが固定される後端部と、を有する。このハンドルは、プラスチック製であり、ハンドル軸部の後端部上に嵌合されるか成型される。慣性質量体は、鋼製本体により形成される。フォーク及び慣性質量体は双方とも、同じ材料からなり鋼製本体上に一体的に形成されている。鋼製本体は、硬い焼き入れされた部品により形成されることが好ましい。多数回の回転に亘って持続する自発的な回転を生じさせるために、高速動作ねじ回し位置におけるねじ回し工具においては、出力回転軸に関する鋼製本体の慣性モーメントが、高速動作ねじ回し位置における最小値を上回る必要がある。これに対し、強力動作ねじ回し位置においては、鋼製本体の慣性モーメントは、最大値を下回る必要があり、それにより、強力動作ねじ回し位置における方向反転の際には、可能な限り最小の減速トルクがかかるようにしなければならない。この目的のために、鋼製本体は、プラスチック製ハンドル内にある程度までしか入り込んでおらず、それにより、ハンドルの自由端はプラスチック製のハンドル部品で形成されている。
上記の最小値及び最大値の双方とも、ねじ回し工具の全体寸法に大きく依存する。実質的に3つの異なる寸法分類があり、それらの各々は、結合用出力部分の特定の寸法に関係する。高速動作ねじ回し位置における鋼製本体の慣性モーメントの最小値、及び、強力動作ねじ回し位置における鋼製本体の慣性モーメントの最大値は、結合用出力部分の寸法に依存する。これらの値は、1/2インチ(12.7mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の値の方が、3/8インチ(9.53mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の値よりも大きい。そして、3/8インチ(9.53mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の値は、1/4インチ(6.35mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の値よりも大きい。最適な質量分布を得るために、慣性質量体は、ベアリングフォークの近くに設けられる。1/2インチ(12.7mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の場合、高速動作ねじ回し位置における慣性モーメントの最小値は、30kgmmであり、好適には40kgmmであり、さらに好適には45kgmmである。3/8インチ(9.53mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の場合、高速動作ねじ回し位置における慣性モーメントの最小値は、15kgmmであり、好適には20kgmmであり、さらに好適には25kgmmである。1/4インチ(6.35mm)の結合用出力部分を具備するねじ回し工具の場合、高速動作ねじ回し位置における慣性モーメントの最小値は、3kgmmであり、好適には4kgmmであり、さらに好適には4.5kgmmである。
本発明の改良点としては、ギアハウジングが、直径方向に反対向きの2つのソケット型の半径延長部を有することである。2つの半径延長部の各々は、互いに逆向きの2つの駆動面を形成している。強力動作ねじ回し位置においては、これらの駆動面は、フォーク先端部の駆動段部に対して当接する。これら2つのフォーク先端部の間の基部領域は、空間状の凹部を有し、その凹部内には、ギアヘッドの回転位置に依存して一方又は他方の半径延長部が入り込み、駆動面が駆動段部に当接する。高速動作ねじ回し位置においては、この凹部は、ドーム部分の頂点の上方に延びる空間を形成できる。回り止めピンはこの空間を貫通する。
ねじ回し工具の質量の大部分は、フォーク先端部と結合している前述の駆動アームの拡幅部分により形成される。これに対応して、駆動アームの重心は、回転自在スリーブに結合された駆動アーム拡幅部分の真後ろに位置する。このことは、ねじ回し工具が回転自在のスリーブにより保持されたとき、その頭部を重くすることを意味する。慣性質量体は、高速動作ねじ回し位置においてはその最適効果を得る一方、強力動作ねじ回し位置においては中程度となる。なぜなら、慣性質量体は回転軸の近くに配置されているからである。慣性質量体は、好適には、径方向外方に向いた凸部により形成される。これらの凸部は、それらの間に皿状把持部を残している。強力動作ねじ回し位置においては、ユーザの手の指をこれらの皿状把持部に置くことができる。そのとき、ギアヘッドの回転装着部であるベアリング本体上にユーザの手を置く。複数の指が上述の皿状把持部に到達する。
ギアヘッドの領域に質量が集中している結果、このねじ回し工具は、強力動作ねじ回し位置においては片手で操作することも可能である。つまり、片手によりギアヘッドを把持することであり、その複数の指は皿状把持部内に置かれる。ギアヘッド近くの駆動アームにおける3分の1の位置に重心がある場合に有用であることが判明した。重心は、慣性質量体におけるハンドル側の端部領域に位置する。その場合、慣性質量体自体と回転自在のスリーブとの間に位置することになる。
さらに、本発明は、駆動アームと、回転軸をもつフリーホイールギアとを備えたねじ回し工具に関し、その駆動アームは、回転軸に対して横方向に延びる旋回軸の周囲で旋回可能であり、駆動アームが回転軸上にある高速動作ねじ回し位置から、駆動アームが回転軸に対して実質的に直角となる強力動作ねじ回し位置へと旋回する。
このような工具は、既に特許文献4により公知である。類似の工具は、特許文献3に開示されている。
一端にラチェットヘッドを旋回可能に装着したフォーク開口を有する旋回可能な駆動アームもまた、特許文献2に開示されている。
この従来技術に基づいて、本発明の目的は、この種の工具の使用に関する問題点を改良することである。
この目的は、請求の範囲に特定された本発明により達成され、各請求項は、この目的を達成するための独立した構成を表現しているが、他の各請求項との組合せも可能である。
先ず、駆動アームを、回り止め手段により、強力動作ねじ回し位置又は高速動作ねじ回し位置のいずれかに固定可能とすることを提示する。この回り止め手段は、必ずゆっくりと解放されるようにすることが好適である。
この回り止め手段は、回り止め凹部を備えている。1つの回り止め凹部は、ドーム状の回転方向反転スイッチの頂点領域に設けることができる。さらに、これらの回り止め凹部は、環状ハウジングの領域にあり、旋回軸に関してそれぞれ90°離れた位置にある。駆動アームの軸部には、ラッチスライドをベアリング的に装着することが好適である。このラッチスライドは、ロック突起を有し、このロック突起は、回り止め位置においては、回り止め凹部の一方に位置する。軸部をもつハンドル等に取り付けることが好ましい適切な操作部を用いることにより、ラッチスライドは、バネの復帰力に抗して回り止め位置から引き出されることができる。そのときだけ、フリーホイールギアは旋回できる。本発明の好適な改良点として、別の回り止め凹部を設けることにより、駆動アームを、強力動作ねじ回し位置と高速動作ねじ回し位置の間の中間位置に固定することも可能である。特にフォークの2つの先端部により形成された駆動アームの軸部上には、1つのスリーブを回転自在に装着できる。このスリーブは、軸方向には固定されている。高速動作ねじ回し位置においては、このスリーブが、一方ではこの工具を軸方向に固定するために、他方ではハンドルを回すために用いられる。
本発明は、ねじ回し工具のための延長部品に関し、この延長部品は軸部を具備し、その軸部の一端が結合用外面、特に多角形断面をもつ外面を形成し、かつ、その軸部の他端がその結合用外面に適合する結合用空洞部を有する。
このような延長部品は、従来技術においては、ラチェットのアクセサリとして公知である。この種のラチェットはヘッドを有し、このヘッドは、ラチェットギアとも称されるフリーホイールギアを具備する。駆動アームはここから突出している。駆動アームを旋回することにより、角形駆動出力部分を回転とは反対方向に一段ずつ回すことができる。延長部品における結合用空洞部は、駆動出力部分に対して嵌合する。そのとき、結合用外面は、ソケット内に嵌合可能である。
本発明の目的は、この種の延長部品を、その使用に関する問題において改良することである。この目的は、請求の範囲で特定された発明により達成される。各請求項は、この目的を達成する独立した手法を表現し、かつ、他の請求項と組み合わせることができる。
主要な特徴は、回転自在かつ軸方向には固定されたスリーブであり、これは軸部上に設けられている。このスリーブは、その外面に溝を形成してもよい。このベアリングリングは、軸部の外周溝に嵌っている。それは、軸部の表面を超えて突出し、スリーブの空洞の内溝と係合する。結果的にこのスリーブは、軸部の周りで回転する。しかしながら、軸部に関して、軸方向には変位しない。この改良により、延長部品の機能の向上が得られる。駆動レバーは片手で前方にも後方にも旋回可能であるが、一方、延長部品は、他方の手で保持可能である。このスリーブは、ユーザの手で確実に保持可能である。軸力は、スリーブを介してソケットに掛かる。この目的のために、このスリーブは、それが回転自在であることによって、駆動アームの旋回中に確実に把持されることが可能となる。
以下の特徴は、それら自体及びそれらの組み合わせの双方において、本発明において本質的である。すなわち、フリーホイールギアが、駆動出力側に設けられた回転方向反転スイッチを有することである。この回転方向反転スイッチは、スイッチングリングにより形成される。駆動出力部分は、ねじ回し挿入部を受容するチャックにより形成される。確実な固定は、回り止め凹部内にある回り止めボールによる。
駆動アームは、そのねじ回しハンドル側の面に突起を具備し、その輪郭は、ねじ回しハンドルの周囲の溝に嵌合することができる。駆動出力部分へのトルクの伝達のために、ねじ回しハンドルは、回転可能に固定された方式で駆動出力部分へ接続されている。このハンドルは、軸Aに対して旋回可能に駆動出力部分へ接続され、旋回した状態で駆動出力部分に対してトルクを伝達することができる。ラッチスライドは、ハンドル内に突出可能である。スリーブは、周囲溝内にあるベアリングリングにより、軸部上で軸方向には固定されている。
特許文献1により公知のねじ回し工具を、その使用に関して有利となるよう改良するために、回り止め手段が、駆動アームに設けられかつ駆動アームの延びる方向に変位可能なラッチピンである。このラッチピンは、この場合、駆動アームの軸孔に嵌合する。それは、その回り止め位置からその解放位置まで、バネの復帰力に抗して変位可能である。この目的のために、スライドボタンが機能することが好ましい。このスライドボタンは、ギアヘッドに隣接して、駆動アームの拡幅部分の広い面上に配置されている。好適には、2つのスライドボタンが設けられ、駆動アームにおける反対向きの広い両面上に配置される。これらのスライドボタンは、互いに接続されるか、又は、交差部品を介してラッチピンへ接続される。
ギアハウジングは、実質的に円形の外壁を有することが好ましい。その外壁上には、2つの直径方向において反対向きのベアリング開口があり、その中にはベアリングピンが挿入されている。2つのベアリングピンにより形成された旋回軸は、出力回転軸と実質的に直角に交差する。ギアハウジングは、駆動アームの弓状先端部の末端にベアリングピンにより接続される。2つの先端部は、ギアハウジングを取り囲む固定フォークを形成する。2つの先端部の間には、ラッチピンの端部が、このフォークにより形成された空間内に突出している。ラッチピンは、このフォークにより形成された空間から、2つのスライドボタンにより引き出すことができる。これらのスライドボタンは、動くために互いに結合されている。
ギアヘッドは、ドーム部分を形成する。このドーム部分の表面は、球面の一部である。ドーム部分の中には、多数の回り止め凹部があり、ラッチピンの端部はその中に入ることができる。それにより、ギアヘッドを駆動アームに対して様々な旋回位置に固定することができる。第1の旋回位置は、高速動作ねじ回し位置であり、駆動アームの長軸が、出力回転軸上に位置する。駆動アームの端部上には、ねじ回しハンドルがある。このハンドルがその長軸の周りで回されると、ギアヘッドの角形駆動出力部分がその出力回転軸の周りで回転する。スライドボタンを解放位置へ引き戻すことにより、ラッチピンは、ドーム部分の頂点に設けられた回り止め凹部から出る。そのとき、ギアヘッドは、旋回軸の周りで旋回可能であり、例えば、出力回転軸が駆動アームの長軸に対して45°をなす中間位置へと旋回可能である。しかしながら、ギアヘッドは、さらに90°位置へ旋回してもよく、その位置では、駆動アームは、出力回転軸に対して強力動作ねじ回し位置にある。そのとき、駆動アームの長軸は、出力回転軸に対して90°旋回した位置にある。ラッチピンがこの位置で係合する回り止め凹部は、環状のギアハウジングに配置されている。この回り止め凹部は、直径方向に反対向きの回り止め凹部及び2つのベアリングピンがある面と同じ面内にある。
ドーム部分は、ラチェットすなわちフリーホイールギアの回転方向の反転のためにのみ機能するのではない。ドーム部分は、出力回転軸に関して軸方向に変位してもよい。この変位は、解放スライドの変位のためにバネの復帰力に抗して生じる。この解放スライドは、ソケットなどの保持部品の一部であり、角形駆動出力部分に嵌合させることができる。高速動作ねじ回し位置においては、ドーム部分が、2つのスライドボタンのうち1つの補助により変位可能である。この目的のために、フォークの基部近傍に設けられたスライドボタンが、反対方向に、すなわち固定フォークに向かって変位させられ、それにより、ラッチピンはドーム部分の回り止め凹部により深く押し込まれる。ラッチピンは、回り止め凹部の底部に対して作用し、ドーム部分を出力回転軸の軸方向に変位させる。その結果、解放スライドを変位させる。解放スライドは、回り止めボールと相互作用する。回り止めボールは、ソケットの挿入開口の壁にある対応する回り止め凹部に入る。ラッチピンは、2つの反対作用をする圧縮バネにより中立位置に保持される。中立位置から、ギアヘッドの旋回のための旋回位置か、又は、保持部品の解放のための解放位置のいずれかへ変位可能である。保持位置においては、回り止めボールは、解放スライドの壁の前面に位置する。解放位置においては、回り止めボールは、径方向内側へ移動可能である。この目的のために、解放スライドはポケットを有する。解放スライドがその保持位置へ戻るように変位させられたとき、回り止めボールは、ポケットの傾斜側壁により再び径方向外側へ変位させられる。ギアヘッドのドーム部分は、フリーホイールギア用の方向転換スイッチを形成する。ドーム部分の径方向外側部分は、溝を形成してもよい。この部分は、ギアヘッドの各旋回位置においてアクセス可能である。それにより、各旋回位置において一方向へのブロックを反転させることができる。それらの互いに向き合った内面により、ギアヘッドのベアリング装着部を形成するフォーク先端部は、ギアハウジングの凸外面と接触する閉鎖表面領域にある。この目的のために、フォーク先端部の内面は、半球状となっている。組み立て時には、ギアヘッドは、このボール装着部内に斜めにすることができる。フォーク先端部は、互いに固定され取り付けられている。これにより、角形駆動出力部分にかかるトルクを最大とすることができる。
本発明の第1実施例の斜視図であり、駆動アームが強力動作ねじ回し位置に対応する旋回位置にある。 図1に対応し、但し180°回転した図である。 図1のねじ回し工具の側面図であり、高速動作ねじ回し位置を破線で示している。 図3を90°回転した図であり、同様に高速動作ねじ回し位置を破線で示している。 図3のラインV−Vの断面図であり、フリーホイールギアは示されていない。 図4のラインXIX−XIXの断面図であり、ここでもフリーホイールギアは示されていない。 本発明の第2実施例の斜視図であり、強力動作ねじ回し位置にある。 図7の実施例の側面図である。 図7の実施例の平面図である。 図9のラインX−Xの断面図である。 本発明のさらに別の実施例の斜視図である。 図11の実施例の側面図である。 図12のラインXIII−XIIIの断面図である。 ねじ回し工具のさらに別の実施例の平面図であり、高速動作ねじ回し位置にある。 さらに別の実施例の側面図である。 図14のラインXVI−XVIの断面図である。 図16の断面の詳細図であり、ラッチピンが解放位置へ引き出されている。 図17において、ラッチピンが反対向きに変位した図である。 図16において、強力動作ねじ回し位置にある図である。 図17において、高速動作ねじ回し位置と強力動作ねじ回し位置の間の中間位置にある図である。 図14のラインXXI−XXIの断面図である。 本発明のさらに別の実施例の平面図であり、ラチェットヘッドが強力動作ねじ回し位置へ旋回している。 図22の実施例の側面図である。 図22のラインXXIV−XXIVラインの断面図である。 図24の部分図であり、ラチェットの中間旋回位置にある。 図25のラチェットヘッドを高速動作ねじ回し位置へ旋回した図である。
本発明の実施例を、添付の図面に基づいて説明する。
図示された実施例はラチェットに関し、そのラチェットヘッドはフリーホイールギア2を形成する。ギアハウジングは、環36を形成し、この環から2つのベアリング延長部33が直径方向において反対向きに突出している。ベアリング延長部33により規定される旋回軸8は、角形駆動出力部分4により規定されるフリーホイールギア2の回転軸Aと交差している。
駆動アーム3は、その自由端にねじ回しハンドル7を有する。ねじ回しハンドルから、フォーク形状の軸部が突出している。その端部には、軸部の2つのフォーク先端部32が、2つのアーム32’を形成し、これらのアーム32’の間には空洞が残され、この空洞は環状ハウジング36の周囲形状に対応する。2つのアーム32’の自由端には、互いに同一線上にあるベアリング開口があり、ベアリング開口内に環状ハウジング36のベアリング延長部33が嵌合する。2つのフォーク先端部32は、互いに僅かに離れている。2つのフォーク先端部32の間の空間には、ラッチスライド21があり、このラッチスライドは、駆動アーム3の軸部の全長に亘って延びている。ラッチスライド21における受容空間内に突出する部分21’は、アーム32’の間に位置しており、フリーホイールギア2のための回り止め延長部を形成している。この部分21’は、回り止め位置においては、フリーホイールギア2の回り止め凹部28、29の1つに入ることができる。2つのフォーク先端部32の自由端領域には、ねじ31があり、2つのフォーク先端部32を互いに接続している。ねじ31のねじ付き軸部31’は、2つのフォーク先端部32の間の空間及びラッチスライド21のスロット30を貫通している。ラッチスライド21は、操作ボタン(図示せず)を用いて圧縮バネ(図示せず)の復帰力に抗してねじ回しハンドル7の方向に変位可能である。この結果、回り止め延長部21’は、対応する回り止め凹部28、29から出る。この操作は、ハンドル7の端部から行うことができる。
フリーホイールギア2のハウジングは、全部で3つの回り止め凹部28、29を有する。全ての回り止め凹部28、29は、旋回軸8から等距離に位置する。2つの回り止め凹部28は、直径方向に互いに反対側に位置し、旋回軸8に関して180°離れており、環状ハウジング36に設けられている。
この角度の2等分線上に、すなわち回り止め凹部28に対して90°の位置に、回り止め凹部29があり、これは、回転方向反転スイッチ12を形成するドーム部分の頂点領域にある。この回り止め凹部29は、回転軸A上に位置する。
2つのベアリング延長部32により形成される軸部は、円形の断面形状を有する。ねじ回しハンドル7に接続されたこの円形部分上には回転自在にスリーブが装着される。このスリーブは、軸方向には固定されて軸部に取り付けられる。
このねじ回し工具は、以下のように動作する。
ねじ回し工具が図1に示した強力動作ねじ回し位置にある場合、駆動アーム3は、フリーホイールギア2の回転軸に対してほぼ直角に突出する。図5及び図6から判るように、この位置においては、回り止め延長部21’は、回り止め凹部28内に突出する。この回り止め位置は、意図的にのみ、すなわちラッチスライド21を引き戻すことによってのみ解放可能であるように構成されている。この結果、フリーホイールギア2は、旋回を固定されて駆動アーム3に接続される。このねじ回し工具は、ラチェットとして公知の手法で用いることができ、駆動アーム3を後方又は前方に旋回することにより、角形駆動出力部分4を回転軸Aの周りで1ステップずつ回すことができる。
バネ(図示せず)の復帰力を抗してラッチスライド21を軸部内に引き戻すことにより、回り止め延長部21’を回り止め凹部28から出させる。このとき、フリーホイールギア2は、旋回軸8すなわちベアリング延長部33の周りで旋回可能であり、ベアリング延長部はベアリング開口内に回転可能に配置されている。ラッチスライド21が解放された場合、回り止め延長部21’は、回転方向反転スイッチ12の半球状ドーム部分に当接する。回り止め延長部21’は、この回り止め凹部29に入ることができるまで、このドーム表面上をスライドする。回り止め凹部29は、ドーム部分の頂点領域に配置されている。このとき、回転軸Aは、軸部すなわち駆動アーム3の中心に位置する。ねじ回しハンドル7は、このとき、通常通りに回すことができる。この高速動作ねじ回し位置においては、ねじ回しハンドル7を回すことにより、駆動出力部分4がそれ自体の軸の周りで回転する。この場合、ユーザの一方の手でねじ回しハンドル7を操作できる。他方の手は、回転自在のスリーブ27によりねじ回し工具を固定するように保持できる。回転自在のスリーブ27を介して軸力をかけることができる。なぜなら、回転自在のスリーブ27も、回転操作中に堅く把持できるからである。
この高速動作ねじ回し位置から強力動作ねじ回し位置への変位は、先ず、ラッチスライド21を引き戻すことが必要である。
図7〜図10に示したさらに別の実施例も同様に、旋回可能な駆動アームをもつねじ回し工具に関し、少なくとも高速動作ねじ回し位置及び強力動作ねじ回し位置において回り止め係合により旋回位置をロックすることができる。上述の実施例の場合とは異なり、回り止め凹部28、29が、帯片35に形成されている。帯片35は、回転方向反転スイッチ12の両端間に回し掛けられ、その間には隙間がある。帯片35は、アーム32’により形成されたフォークの口の中で半円弓状に延びている。帯片35上には、さらに別の戻り止め凹部34があり、各々の戻り止め凹部は角度30°だけ離れており、それにより、駆動アーム3を、中間旋回位置にもロックすることができる。
図11〜図13は、鋼製の延長部品101を示す。延長部品は、円形断面をもつ軸部104を有する。軸部104の一端は、角形部分102として形成されている。この角形部分102の両面の一方には、回り止めボール107があり、その一部は角形部分102の面を超えて突出している。この回り止めボール107は、バネの復帰力に抗して多角形部分の面内に押し込むことができる。
軸部104の他端は、角形空洞103を形成する。角形部分102の形状に相当する角形部分を、この角形空洞103に挿入可能である。回り止めボール107は、この場合、角形空洞103の多角形面の一つの回り止め凹部106に入ることができる。断面が丸い軸部上には、回転自在のスリーブ105がある。軸部104は鋼製であるが、スリーブ105はプラスチック製である。スリーブ105は、溝付きの外面と空洞とを有し、空洞の直径は軸部104の外直径よりも若干大きい。
軸方向のほぼ中間において、スリーブ105は、軸部104上に軸方向に固定されかつ回転自在に保持されている。この目的のために、軸部は環状溝を有し、この環状溝内にベアリングリング108が配置されている。ベアリングリング108の径方向外方に向いた部分は、スリーブ105の空洞の内壁の円形溝に突出する。
スリーブ105は、ねじ回しを操作する際に、延長部品101を固定するために機能する。例えば、前述の1又は複数の実施例においてフリーホイールギア2の角形駆動出力部分4は、多角形空洞103内に挿入可能である。スリーブ105を介して軸力を多角形部分102の方向にかけることができる。多角形部分102は、対応するソケットの多角形開口へ挿入可能である。
図11〜図13に示した延長部品は、前述及び後述のねじ回し工具と組み合わせることができる。その場合、高速動作ねじ回し位置及び強力動作ねじ回し位置の双方において用いることができる。ユーザは、スリーブ105に用いて一方の手で延長部品を保持することができる。他方の手で、このラチェットレンチを高速動作ねじ回し位置で回すこともでき、あるいは、強力動作ねじ回し位置で旋回させることもできる。このラチェットレンチは高速動作ねじ回し位置においては大きな質量を有するので、そのハンドルをねじることにより角運動量をかけることができる。ねじに対してナットを緩くねじ込んだり、対応するねじ穴にねじを緩くねじ込んだりするだけのときは、ねじ回し工具は、高速動作ねじ回し位置において多回数の自由回転動作が可能である。このスリーブ105を用いることにより摩擦を低減するので、ユーザの手により行われる1回転駆動操作は、ねじ回し工具をその軸回りに自由に多回転させるために十分である。
図14〜図21は、旋回可能なギアヘッド205を具備するラチェットレンチを示す。ギアヘッド205は、角形駆動出力部分204を有し、その寸法は1/4インチ(6.35mm)、3/8インチ(9.53mm)又は1/2インチ(12.7mm)である。角形駆動出力部分204は、出力回転軸201を規定する。角形駆動出力部分204は、ソケット又は他のトルク伝達補助部の角形開口内に挿入可能である。回り止めボール220が、角形駆動出力部品204の4つの壁の1つから突出している。図16に示す保持位置においては、回り止めボール220が解放スライド221の壁上で支持される。解放スライド221は、角形駆動出力部分204内に配置されている。解放スライド221は、角形駆動出力部分204の軸上空洞内に変位可能に装着されている。
解放スライド221が、図16に示した保持位置から図18に示した解放位置へ軸方向に変位することにより、解放スライド221の凹部を、回り止めボール220に対して後方位置に移動させる。回り止めボール220は、角形駆動出力部分204の壁に装着されているので、径方向内方に窓に入り込むことができる。解放スライド221の軸方向変位は、圧縮バネ224の復帰力に抗して行う。圧縮バネ224が解放スライド221を再び保持位置へ変位させたならば、回り止めボール220は、凹部の傾斜面により再び径方向外方に変位する。それにより、角形駆動出力部分204上に嵌合したソケットを保持できる。
角形駆動出力部品204は、ギアヘッド205のフリーホイールギア202に固定的に接続されている。ギアヘッドは詳細に図示しない。フリーホイールギア202は、ギアハウジング212により形成された環状空間内に配置される。ギアハウジング212は、実質的に環形状を有する。ギアハウジング212における角形駆動出力部品204の反対側の面には、ドーム状のスイッチ部分219がある。これは、金属製でもプラスチック製でもよい。ギアハウジング212は鋼製が好ましく、同様に角形駆動出力部分204も鋼製が好ましい。ドーム状スイッチ部分219は、出力回転軸201と一致するスイッチ軸の周りで回すことができる。それにより、簡単に示すフリーホイールギア202のブロック方向又は解放方向を切り替えることができる。フリーホイールギア202は、ラチェット機構等を有し、これは、角形駆動出力部分204を一方向に回転させ、かつ、他方向にはブロックすることができる。さらにドーム状部分219は、出力回転軸201の方向に軸方向に変位可能としてもよい。これは、圧縮バネ224の復帰力に抗して行われる。ドーム状スイッチ部分219のこの軸方向変位に伴って、解放スライド221は、その保持位置からその解放位置へと変位する。解放スライド221は、移動に関して、ドーム状部分219に固定的に接続されている。ドーム状部分219は、ギアハウジング212のベアリング凹部内で軸方向移動の相応の自由度を有する。
ギアハウジング212は、直径方向において反対向きの2つの回り止め凹部210を有する。ギアハウジング212は、2つの回り止め凹部210の間にベアリング開口を有し、その中にベアリングピン223が係合する。ベアリングピン223は、旋回軸208を規定する。旋回軸208は、出力回転軸201と直角に交差する。ギアヘッド205は、ベアリングピン223により、駆動アーム203の固定フォークに装着される。この固定フォークは、2つの弓状のフォーク先端部217により形成されている。フォーク先端部217の内壁は、半球形状である。この結果、図19に示す強力動作ねじ回し位置において、フォーク先端部217の内壁が、ギアハウジング212の表面と実質的に密着するようになる。
ドーム状部分219は、その頂点に回り止め凹部209を有する。ギアハウジング212の回り止め凹部210と中央の回り止め凹部210との間には、さらに別の回り止め凹部211が設けられている。この回り止め凹部211は、同様にギアハウジング212に設けられている。これらのさらに別の回り止め凹部211もまた、ドーム状スイッチ部分219の領域で旋回可能である。
固定フォークの領域、すなわちその基部の領域には孔があり、駆動アーム203の長軸に対して軸方向に延びている。この孔には、ラッチピン206が挿入される。ラッチピン206の端部は、この孔から固定フォーク内に設けられた空間内に突出しており、回り止め凹部209、210又は211のいずれかに位置する。ギアヘッド205は、これにより種々の角度位置となる。図19に示した位置においては、ラッチピン206は、ギアハウジング212の2つの回り止め凹部210の一方に位置する。この操作位置においては、駆動アーム203は、出力回転軸201の方向に対して横方向に延びている。駆動アーム203の端部に位置するハンドル207を用いて、角形駆動出力部分204に対して大きなトルクをかけることができる。駆動アーム203の旋回運動により、角形駆動出力部分204は、一方向に一段ずつ回ることができる。
図20に示した位置においては、ラッチピン206が回り止め凹部211にある。この位置では、出力回転軸211は、駆動アーム203の軸方向に対して約75°の角度をなす。
駆動アーム203における固定フォークの基部との境界部分は、幅が広くなっている。この拡幅部分には、スライドボタン213が設けられている。この部分における互いに反対向きの2つの拡幅面の各々に、スライドボタン213がある。ハンドル207と駆動アーム203の拡幅部分との間の領域は、円形の、比較的小さい断面を有する。
2つのスライドボタン213は、接続用交差部品218を有し、これは、貫通孔22を貫通している。2つのスライドボタン213は、接続用交差部品218により互いに接続されている。2つの接続用交差部品218は、互いに横方向に離れかつ軸方向にも離れている。これらは、2つの反対側のスライドボタン213を互いにロックするためのフック(図示せず)を形成してもよい。接続用交差部品218は、互いに重なっている。接続用交差部品218はまた、ラッチピン206との能動的駆動結合を形成してもよく、それにより、ラッチピン206をその軸方向に変位させることができる。2つのスライドボタン213の各々は、駆動アーム203の平坦部分にある凹部216に設けられている。
スライドボタン213は、接続用交差部品218により、ラッチピン206上に係合する。この結果、接続用交差部品218は、スライドボタン213とラッチピン206との接続を形成する。接続用交差部品218の両側には、圧縮バネがある。第1の圧縮バネ214は、ラッチピン206を回り止め凹部209、210又は211のいずれかから引き戻すために圧縮されなければならない。第2の圧縮バネ215は、スライドボタン213の反対方向への変位により圧縮される。圧縮バネ214、215は、それぞれ接続用交差部品と貫通孔222の壁とにより支持されている。付随する効果は、ラッチピン206が固定フォーク内の空間すなわち回り止め凹部209に深く押し込まれることである。ラッチピン206が、ドーム状部分219の頂点に設けた回り止め凹部209に押し込まれた場合、ドーム状部分219は変位する。この変位により、解放スライド221は、その解放位置へと変位する。
2つの圧縮バネ214、215は、スライドボタン213すなわち双方のスライドボタン213を中央の中立位置に保持する。その中立位置から、スライドボタン213は、駆動アーム203の軸方向において互いに反対向きの2つの方向に変位可能である。これにより、回り止めボール220を解放するか、又は、ギアヘッド205を旋回可能とする。
2つのスライドボタン213は、ユーザの手の親指により変位可能である。従って、2つのスライドボタン213は、ギアヘッド205の近傍に位置すること、すなわちハンドル207から反対側の駆動アーム203の端部に位置することが好ましい。スライドボタン213が両側に設けられていることにより、駆動アーム203がいずれの旋回位置にあるときでも、ギアヘッド205の保持又はソケットのロック係合を解放することができる。これは、一つの操作部品すなわち一つのスライドボタン213を用いて行われる。高速動作ねじ回し位置では、スライドボタン213の変位は、出力回転軸201の方向に生じる。凹部216の底面は、フォーク先端部217の位置する面に対して平行な面に位置する。
ハンドル207と、スライドボタン213を設けた拡幅部分との間では、駆動アーム203は円筒形状であり、回転自在のスリーブ226により取り囲まれている。回転自在のスリーブ226は、プラスチック製でもよい。スリーブ226は、軸方向には固定されるが回転自在であるように駆動アーム203に取り付けられている。実施例では、回転自在のスリーブ226は溝を有する。図16に示した高速動作ねじ回し位置では、このスリーブは、ユーザの一方の手により把持可能である。ユーザは、他方の手を用いて回転運動をハンドル207に伝達することができる。これによりユーザは、ねじ回し工具に対して角運動量を伝達する。ねじ回し工具の主要部分は鋼製であるので、ねじ回し工具は、大きな慣性質量体を有していることになる。この結果、ユーザは、比較的大きな角運動量をねじ回し工具に対して伝達できる。よって、ねじ回し工具は、1回の回転動作を行わせた後に多数の回転を実行できることになる。
図22〜図26に示したさらに別の実施例は、主として、拡大された慣性質量体225を有する点で前述の実施例と異なる。慣性質量体225は、この場合、フォーク本体の外向きの胴部として形成されている。これらの凸部は、フォーク先端部217と直接結合している。この慣性質量体225を形成する径方向外側における質量集中の結果、図26に示した高速ねじ回し位置において、ねじ回し工具に対し増強された角運動量を印加することができる。この角運動量は、回されるねじに伝達される。ユーザが回転自在のスリーブ27を保持することにより、ねじ回し工具を自由に回転できる。
ギアヘッド205は、ギアハウジング212に設けられた直径方向に反対向きの2つの半径延長部227を有する。強力動作ねじ回し位置においては、これらの半径延長部227の一方が、2つのフォーク先端部217の間のフォーク基部における対応する形状の凹部に係合する。各半径延長部227は、2つの駆動面228を有する。半径延長部227は、フォーク基部における凹部に位置するとき、その2つの駆動面228が、2つの駆動段部229に当接するように設けられている。これらの駆動段部229はフォーク基部の凹部の側壁として形成されている。これにより、強力動作ねじ回し位置において、ギアヘッド205に対しより大きなトルクを伝達できる。2つの駆動面228及び2つの駆動段部229は、平行な面として配置されていることが好ましい。
図22に示すように、慣性質量体225を形成するギアヘッドにおける2つの狭い面の各々には、全部で3つの凸部230が設けられている。個々の凸部230の間は、皿状把持部231となっている。これらの皿状把持部231は、慣性質量体225を形成するギアヘッドを手の指で掴むために十分大きな幅を有する。全部で2つの皿状把持部231が設けられ、それらは中央の凸部230により互いに分離されている。図22に示した強力動作ねじ回し位置においては、慣性質量体225を形成するギアヘッドを、ユーザの手で把持することができる。この手は同時に、ギアヘッド205も把持する。出力回転軸201を速やかに回す場合は、ハンドル207を保持する必要はない。高速動作ねじ回し位置においては、ハンドル207は旋回自在である。この点に関して、ねじ回し工具全体の重心が、駆動アーム203における出力側の3分の1に位置することが有利であることが判明した。重心は、ギアヘッド205と回転自在のスリーブ226の間の領域にあることが好ましい。
ハンドル207は、回転対称であることが有利であることが判明した。その場合、ハンドル207を、ユーザの片手の親指、人指し指及び中指により回転駆動可能である一方、他方の手で回転自在のスリーブ226を把持する。このようにして、ねじ回し工具に対して角運動量を印加でき、それにより多数回の持続する回転を自在に生じさせることができる。
反転スイッチ219の半球形状並びにそのドーム表面上に設けたリブすなわち溝により、ギアヘッド205のいずれの旋回位置においてもフリーホイールギア202の回転方向を変えることができる。従って、本発明の主な特徴の一つは、フリーホイールギア202が、ギアヘッド205のいずれの旋回位置においても反転可能であることである。
駆動アームは、多数の部品で形成されている。その主要な構成部品は鋼製本体であり、2つのフォーク先端部32’又はフォーク先端部217と、回転自在のスリーブ27又はスリーブ226を装着するための円筒形軸部とを形成する。この鋼製本体は、硬い焼き入れされた部品でもよく、さらにギアヘッドのための回り止め機構を取り付けられ、かつその自由端にはプラスチック製のハンドル207を取り付けられている。ハンドル207は、自由端に嵌合させてもよい。また、ハンドル207は、射出成形工程により自由端上に成型してもよい。鋼製本体は、高速動作ねじ回し位置における回転軸と一致するその長軸周りの慣性モーメントが非常に大きく、すなわち最小値より大きくなるように設計されている。この場合、慣性質量体が、ギアヘッドのベアリングフォークの近傍に設けられることにより、長軸に対し直角にフォークを通る軸(強力動作ねじ回し位置における回転軸に対応)周りの鋼製本体の慣性モーメントは最小となる、すなわち最大値より小さくなる。
前述の実施例においては、スリーブ226又はスリーブ105は、それぞれ駆動アーム203又は軸部104に対し、軸方向には固定されて取り付けられている。スリーブ226又はスリーブ105は、それぞれ駆動アーム203又は軸部104上に回転自在に装着されていることが重要である。好ましくない構成においては、スリーブ226又はスリーブ105を、駆動アーム203又は軸部104に対し、軸方向に変位可能に取り付けることもできる。スリーブ226、115の装着は、平ベアリングとボールベアリングの双方を用いてもよい。
実施例においてはいずれも、慣性質量体225が駆動アーム203に固定的に接続されている。しかしながら、慣性質量体を、径方向に変位可能な又は旋回可能な方式で駆動アーム203に取り付けてもよい。慣性質量体は、駆動ヘッドのごく近傍に設けられるだけではない。慣性質量体は、ハンドルの自由端に配置することも可能である。これは特に、慣性質量体が、径方向内方位置から径方向外方位置へ変位可能である場合に有利である。慣性質量体を変位可能とすることは、慣性質量体を駆動アームに対して変位可能又は旋回可能に可動的に取り付けることにより実施できる。慣性質量体はまた、慣性モーメントの増す位置へと慣性力により自動的に変位可能な方法で駆動アームに取り付けることもできる。これは、復帰バネにこうして行うことができる。
参考例として、回り止め手段の態様を以下にまとめて記載する。
・ギアヘッド(205)と駆動アーム(203)とを具備し、前記ギアヘッド(205)は、出力回転軸(201)をもつラチェットギアであるフリーホイールギア(202)を内包するギアハウジング(212)を形成し、該ギアヘッド(205)の前面に多角形の結合用出力部分(204)を有し、かつ、前記駆動アーム(203)は、前記出力回転軸(201)に対して略直角に延びる旋回軸(208)の周りで、前記出力回転軸(204)上に位置する高速動作ねじ回し位置から、前記出力回転軸(204)に対して略直角に延びる強力動作ねじ回し位置へと旋回可能であり、さらに、前記駆動アームは、回り止め手段(206)により双方の旋回位置に固定可能であり、前記回り止め手段(206)は、前記駆動アーム(203)に設けた操作部品(213)を用いて回り止め位置から解放位置へと変位可能であって、前記回り止め手段が前記駆動アーム(203)に設けたラッチピン(206)であって該駆動アームの延びる方向に変位可能である、ねじ回し工具において、前記結合用出力部分(204)が、それに対して結合可能なソケット等のための保持機構(220、221)を有し、その保持機構は、前記操作部品(213)を操作することにより保持位置から解放位置へと移動可能であることを特徴とするねじ回し工具。
・前記操作部品は、バネ(214)の復帰力に抗して、前記駆動アーム(203)が延びる方向に変位可能なスライドボタン(213)であることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記ギアハウジング(212)は、略円形の外壁を有し、該外壁は、該ギアハウジングを取り囲む、前記駆動アーム(203)の固定フォークの先端部(217)の両端間における直径方向に反対向きの位置にて装着されることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記操作部品は、2つの反対向きのスライドボタン(213)を有し、これらのスライドボタンは、これらの間に位置する前記ラッチピン(206)に対し接続用交差部品(218)を用いて接続されることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記ラッチピン(206)又は前記操作部品(213)が、中立の、2つのバネ(214、215)の間の浮動位置に保持されることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記結合用出力部分(204)の反対側にあるドーム部分(219)を有し、該ドーム部分は、ラチェットギアであるフリーホイールギア(202)の回転方向切替スイッチを形成し、前記駆動アーム(203)のいずれの旋回位置においても操作可能であることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記保持機構(220、221)は、前記ドーム部分(219)に対する軸方向の押圧により解放位置へと移動可能であることを特徴とする上記のねじ回し工具。
・前記ギアヘッド(205)における凸の周囲面が、前記固定フォークの先端部(217)の半球形状の内壁と面接触し、かつ、前記ギアハウジング(212)から突出する2つの半径延長部(227)が直径方向において互いに反対向きであって、該固定フォークの先端部(217)の駆動段部に対して当接する駆動面(228)を形成することを特徴とする上記のねじ回し工具。
開示された全ての特徴は(それら自体)本発明に関連する。関係する添付の優先権書類の開示内容もまた、本願の請求の範囲においてこれらの書類における特徴を包括する目的も含め、その全体を本願の開示に含める。
3:駆動アーム、7:ねじ回しハンドル、32:フォーク先端部、32’:アーム、
36:環状ハウジング、21:ラッチスライド、2:フリーホイールギア、28、29:回り止め凹部、31:ねじ、32:ベアリング延長部、27:スリーブ

Claims (6)

  1. 一端にハンドル(207)を他端にギアヘッド(205)を有する駆動アーム(203)を備え、前記ギアヘッド(205)はフリーホイールギア(202)を形成し、前記フリーホイールギア(202)の出力回転軸(201)は、該出力回転軸(201)と直交する旋回軸の周りで少なくとも90°旋回して回り止め手段(206、209、210、211)により固定される保持位置となることができるねじ回し工具において、
    前記ハンドル(207)と前記フリーホイールギア(202)の間において前記駆動アーム(203の軸部上に、該軸部の周りで回転自在かつ該軸部の軸方向に変位不能であり手で操作されるスリーブ(226)を設け、かつ、
    前記ギアヘッド(205)が、径方向外方に向いた凸部(230)として形成した慣性質量体(225)を有することを特徴とするねじ回し工具。
  2. 前記駆動アーム(203)が、鋼製である金属本体を有し、この金属本体は、前記ギアヘッド(205)のためのベアリングフォーク(217)と、前記ベアリングフォーク(217)の近傍に設けられた前記慣性質量体(225)と、前記スリーブ(226)のための前記軸部と、前記ハンドル(207)を固定するための端部とを形成し、前慣性質量体(225)は、前記出力回転軸(201)に関する前記金属本体の慣性モーメントの値が、高速動作ねじ回し位置における最小値より大きくかつ強力動作ねじ回し位置における最大値より小さいものであり
    前記最小値は、前記ねじ回し工具における結合用出力部分が1/2インチ(12.7mm)の場合は30kgmm、40kgmm又は45kgmmであり、該結合用出力部分が3/8インチ(9.53mm)の場合は15kgmm、20kgmm又は25kgmmであり、該結合用出力部分が1/4インチ(6.35mm)の場合は3kgmm、4kgmm又は4.5kgmmであることを特徴とする請求項1に記載のねじ回し工具。
  3. 前記回転自在のスリーブ(226)は、前記駆動アーム(203)に対し軸方向には固定されて取り付けられ、かつ、ボールベアリング又は平ベアリングを用いて装着されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ回し工具。
  4. 前記径方向外方に向いた凸部(230)の間に設けた皿状指把持部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載のねじ回し工具。
  5. 前記ねじ回し工具の重心が、前記駆動アーム(203)における前記ギアヘッド側の3分の1の位置にあり、かつ、前記回転自在のスリーブ(226)と前記慣性質量体(225)との間に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載のねじ回し工具。
  6. 前記ハンドル(207)が回転対称であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載のねじ回し工具。
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