JP2600071Y2 - シノ付早廻しラチェットレンチ - Google Patents

シノ付早廻しラチェットレンチ

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JP2600071Y2
JP2600071Y2 JP1993056217U JP5621793U JP2600071Y2 JP 2600071 Y2 JP2600071 Y2 JP 2600071Y2 JP 1993056217 U JP1993056217 U JP 1993056217U JP 5621793 U JP5621793 U JP 5621793U JP 2600071 Y2 JP2600071 Y2 JP 2600071Y2
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一幸 藤崎
庄二郎 長谷川
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株式会社スーパーツール
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラチェット回動機構に
より回動されるソケット部材を具備したラチェットレン
チにおいて、建築現場等での足場の組立て時に適したシ
ノ付早廻しラチェットレンチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築現場等においては、鉄筋等の
主柱の設置が完了した後、その周囲に作業のための足場
を設置することが行われている。
【0003】上記の足場は、一般に、複数のパイプ部材
と作業踏面用のプレート部材とからなり、その設置に際
しては、先ず、パイプ部材を主柱の周囲に組み上げ、そ
の後、作業に適した箇所にプレート部材を取付けること
が行われる。このとき作業者は、パイプ部材同士を連結
金具,ボルト及びナットにより締結しながらパイプ部材
を組み上げるようにしている。このようなボルトやナッ
トの締結作業に際しては、従来からラチェットレンチが
使用されているが、特に最近では、相対回転可能なハン
ドル部分が外嵌された主軸部材がレンチ本体部分に対し
て折り曲げ可能とされた、いわゆる早廻し機能を備えた
ラチェットレンチが頻繁に使用されている。このラチェ
ットレンチによれば、ハンドル部分を把持してレンチ本
体部分を連続回転させることが可能なので、これにより
締結作業の迅速化を図ることができるようになってい
る。
【0004】そして、上記のようにパイプ部材の組み上
げが完了すると、その後、プレート部材をパイプ部材間
に載架し、プレート部材とパイプ部材とに亘って針金を
巻き付けることによりプレート部材をパイプ部材に固定
する。このとき、針金の巻き付け先端部と後端部とは、
シノと称する金属棒状の工具により一体に締め付けら
れ、これによってプレート部材とパイプ部材とが強固に
固定されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、足場の設置
作業においては、上述の通り、工具を必要とすべき作業
が2種類あるので、通常、作業者はいずれの工具をもた
だちに使用できるように、上記2種類の工具、すなわち
レンチとシノを常時携帯するようにしている。
【0006】ところが、このように2種類の工具を常時
携帯するのでは、工具の保管面での煩雑さがあるのでこ
れを解消する必要があり、また、足場の設置は高所での
作業が強いられるものであるから、作業者の負担となら
ないように携帯工具重量の軽減を図り、さらに工具交換
作業を容易に行える方が好ましい。
【0007】また、作業者は、工具の落下防止を図るべ
く、工具をロープ等により作業者自身に拘束することが
義務付けられているので、複数の工具を携帯すると、落
下防止用のロープ同士が絡み合う等して作業に支障を生
じることも考えられ、また、上記のように早廻し機能を
有するラチェットレンチでは連続回転が可能であるか
ら、ロープがねじれたり、あるいは作業の邪魔になるこ
とがないように落下防止用のロープをレンチに取り付け
る必要もある。
【0008】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、作業性の向上と、工具の落下防止を
好適に図ることができるシノ付早廻しラチェットレンチ
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、ラチェット回
動機構により回動されるソケット部材を具備してなるレ
ンチ本体と、この本体に折曲自在に連結される主軸部材
と、この主軸部材に相対回動自在に外嵌されるハンドル
部材とを備えたラチェットレンチにおいて、上記ハンド
ル部材の後端に筒部を設けるとともに、この筒部にシノ
部材を嵌入し、上記ハンドル部材とシノ部材とに亘っ
て、上記ハンドル部材の軸方向と直交する方向に筒状の
ピン部材を嵌入することにより、上記ハンドル部材の後
端にシノ部材を結合するとともに、上記ピン部材により
落下防止用ロープの挿通孔を設けたものである。
【0010】
【作用】本考案によれば、ナット等の締結に使用される
レンチ本体と、針金の締め付け等に使用されるシノ部材
とを主軸部材及びハンドル部材を介して連結することに
よりレンチ及びシノという2種類の工具を一体化したの
で、工具の保管や携帯に極めて有利であるとともに、落
下防止用ロープも一本ですむという利点がある。
【0011】また、ハンドル部材の後端に設けられた筒
部にシノ部材が嵌入され、筒状のピン部材がハンドル部
材及びシノ部材に亘って嵌入されることによりシノ部材
がハンドル部材に接合されているので、上記ロープの取
付けに際しては、この筒状のピン部材に上記ロープを挿
通して作業者自身に拘束することができ、これにより工
具の落下を確実に防止することができる。しかも、ボル
ト等の締結作業時に主軸部材及びハンドル部材をレンチ
本体に対して折曲し、作業者がハンドル部材を把持して
レンチ本体を連続して早廻しする場合でも、主軸部材に
対して相対回動可能なハンドル部材にロープが取付けら
れているので、落下防止用ロープがねじれたり、作業の
邪魔になる等の煩雑さがない。
【0012】
【実施例】本考案に係るシノ付早廻しラチェットレンチ
について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本考
案に係るシノ付早廻しラチェットレンチを示す斜視図で
ある。同図に示すように、シノ付早廻しラチェットレン
チ10は、把持部14と、この把持部14の先端側に連
結されるレンチ本体12とから構成されている。
【0013】上記レンチ本体12は、胴体13と、ボル
トやナットへの係合部となる筒状のソケット18と、こ
のソケット18に対するラチェット回動機構とから構成
されている。上記ソケット18は、上記胴体13の先端
部に回転自在に装着されており、異なる2種類のサイズ
のボルト及びナットの締結を可能とするべく、小径ソケ
ット18aと大径ソケット18bとをその軸方向上下に
具備している。また、その外周面には、図2に示すよう
に、後述のラチェット回動機構の構成部分となるギア部
18cが一体に形成されている。
【0014】上記ラチェット回動機構は、ソケット18
の上記ギア部18cと、上記胴体13の内部に揺動可能
に軸支され、上記ギア部18cと係合可能な方向切換突
片20とからから構成されている。上記方向切換突片2
0には、図2に示すように、上記ソケット18に対向す
る側(図2では左側)に左右一対(図2では上下一対)
の係合部20a,20bが形成され、方向切換突片20
が揺動されることによりいずれか一方の係合部20a,
20bが上記ソケット18のギア部18cと係合するよ
うにされている。このとき、図2の実線に示すように、
係合部20aがギア部18cと係合される場合には、上
記ソケット18の反時計回り(図2で反時計回り:図2
の実線矢印)の回転のみが許容され、時計回りの回転が
阻止されるようになってる。一方、図2の破線に示すよ
うに係合部20bがギア部18cと係合される場合に
は、上記ソケット18の時計回り(図2で時計回り:図
2の破線矢印)の回転のみが許容され、反時計回りの回
転が阻止されるようになっている。
【0015】また、方向切換突片20において係合部2
0a,20bが形成された側と反対の側(図2では右
側)には、突起部20cが形成され、この突起部20c
の部分が、上記胴体13に埋設されたバネ部材24によ
り付勢されるボール22により押圧されるようになって
いる。すなわち、上述のように、いずれか一方の係合部
20a,20bが上記ギア部18cに係合された状態で
は、このボール22が突起部20cの側部を押圧し、こ
れにより上記方向切換突片20においては、上記係合部
20a,20bがギア部18cに係合した状態が保持さ
れるようになっている。
【0016】さらに、上記方向切換突片20においては
その左右両端部が、上記胴体13の左右(図2では上
下)に形成された開口部21から外部に突出するように
されており、作業者による揺動切換操作が可能とされて
いる。すなわち、作業者が、上記方向切換突片20を揺
動操作することより、適宜上記ソケット18の回転阻止
方向を変更できるようになっている。
【0017】上記把持部14は、上記レンチ本体12に
連結される略円柱状の主軸部材26と、この主軸部材2
6に外嵌される円筒状のハンドル部材32と、このハン
ドル部材32の後端部(図2では右側端部)に結合され
るシノ部材16とから構成されている。
【0018】上記主軸部材26は、図2に示すように、
細軸部分26aと太軸部分26bとを有し、この細軸部
分26aの先端部に形成された連結突起26cがピン2
7によって上記胴体13の後端部に折曲自在に連結され
ている。
【0019】上記細軸部分26aには、カラー28及び
バネ30が挿通されており、このバネ30の付勢力によ
りカラー28が上記胴体13に押圧されるようになって
いる。このとき、上記バネ30は、ハンドル部材32か
ら外部に露出することがないようにされている。その一
方で、上記太軸部分26bの後側の部分には、C型止め
輪等の抜止めリング34及びカラー36が挿通され、こ
れらの部材が、ボルト40により主軸部材26の後端部
に取付けられた座金38及びスプリングワッシャ38に
より主軸部材26に固定されている。
【0020】上記主軸部材26に外嵌されるハンドル部
材32には、同図に示すように、その内周面に上記抜止
めリング34に対応する溝部32aが形成されており、
上記抜止めリング34がこの溝部32aに突入してい
る。すなわち、上記主軸部材26とハンドル部材32と
の関係では、主軸部材26に対するハンドル部材32の
相対回転のみが許容されるようになっている。
【0021】上記シノ部材16は、例えば、先端部が先
細りに形成された鉄棒で、図1に示すようにその中間部
位から先端部位に亘ってわずかに折曲されており、ま
た、その基端部位には、その軸方向と直交する方向に貫
通孔16aが形成されている。
【0022】上記シノ部材16の上記ハンドル部材32
への結合は、図3に示すように、シノ部材16をその基
端部側から上記ハンドル部材32の後端部に挿通した
後、貫通孔16aを、これに対応してハンドル部材32
後端部位に形成された一対の穿孔部32bに一致させ、
この穿孔部32bと貫通孔16aとに亘ってスプリング
ピン42を圧入することにより行われている。なお、ハ
ンドル部材32においては、図2に示すように、穿孔部
32bが形成される部分の肉厚が多少厚く設けられてお
り、上記シノ部材16への衝撃等による穿孔部32b周
辺の変形や破損を防止するようにされている。
【0023】そして、同図に示すように、上記スプリン
グピン42には、作業時の工具落下を防止するための落
下防止用ロープ44が挿通されており、作業時には、ラ
チェットレンチ10がこの落下防止用ロープ44により
作業者に拘束されるようになっている。
【0024】次に、以上のように構成された上記ラチェ
ットレンチ10の作用について説明する。
【0025】上記ラチェットレンチ10を用いてナット
の締結作業を行う際には、先ず、ナットのサイズに対応
する小径ソケット18a、あるいは大径ソケット18b
を選択し、これに応じて、図1に示すように把持部14
を胴体13に対して矢印X1あるいはX2の方向に折曲
する。このとき、例えば、大径ソケット18bを選択し
た場合には、把持部14を矢印X1方向に折曲するよう
にする。
【0026】そして、ナットの締め付け方向に応じて方
向切換突片20を揺動操作して、ソケット18の回転阻
止方向を決定する。一般に、ナットの締め付け方向は時
計回りであるから、上記のように大径ソケット18bを
使用する場合には、方向切換突片20を図2の破線に示
すように切換えて、ソケット18の時計回りの回転を阻
止するようにする。
【0027】その後、大径ソケット18をナットに係合
させ、作業者が把持部14を把持してレンチ本体12を
回転させることによりナットの締結が行われる。このと
き、ハンドル部材32が主軸部材26に対して相対回動
可能とされているので、作業者は持ち変え等を行うこと
なく、レンチ本体12を連続して早廻しすることがで
き、これによりレンチ本体12に係合されているナット
を一気にボルト部材に捩じ込むことができる。従って、
ボルト等の軸長が比較的長い場合のナットの締め付けに
は都合がよい。
【0028】そして、ナットがボルト部材に対して適度
に螺着されると、上記のように折曲された状態にある把
持部14をもとの状態、すなわち胴体13と把持部14
とを真直な状態(図1の実線に示す状態)にもどし、さ
らにナットを締め付けることにより、ボルト部材に対し
てナットが強固に螺着されることになる。
【0029】一方、ラチェットレンチ10を用いて針金
の締め付けを行う場合、例えば足場の設置作業におい
て、プレート部材をパイプ部材に固定する場合には、図
1の実線に示すように胴体13と把持部14とを直線状
態として、プレート部材とパイプ部材とに亘り複数回巻
き付けられた針金の先端部と終端部とを、シノ部材16
を用いて一体にねじることにより針金を締め付け、これ
によりプレート部材をパイプ部材に固定するようにす
る。このとき、作業者は把持部14の部分を把持するよ
うにするが、より強固な力が必要な場合には、レンチ本
体12を把持して、作用点となるシノ部材16との距離
を長めに確保するようにしても構わない。
【0030】以上説明したように、上記ラチェットレン
チ10によれば、ナット等の締結に使用されるレンチ本
体12と、針金の締め付け等に使用されるシノ部材16
とを把持部14を介して連結し、これによりレンチ及び
シノという2種類の工具を一体化したので、工具の保管
や携帯に有利であるとともに、落下防止用ロープ44を
一本でまかなうことができ、従来のようにレンチ及びシ
ノの双方の落下防止用ロープ同士が絡み合い、これによ
り作業に支障を生ずるような不都合がない。
【0031】また、ラチェットレンチ10では落下防止
用ロープ44がハンドル部材32とシノ部材16とを結
合するスプリングピン42に挿通されるようになってい
るので、落下防止用ロープを確実にラチェットレンチ1
0に取り付けることができ、これにより落下防止用ロー
プ44からラチェットレンチ10が離脱することがな
く、従って工具の落下を確実に防止することができる。
しかも、ナット等の締結作業時に、把持部14をレンチ
本体12に対して折曲し、ハンドル部材32を把持して
連続早廻しする場合でも、主軸部材26に対して相対回
動可能なハンドル部材32に落下防止用ロープ44が取
付けられているので、ハンドル部材32自体が回転され
ることがなく、これにより回転落下防止用ロープ44が
ねじれたり、作業の邪魔になる等の煩雑さがない。
【0032】さらに、シノ部材16を用いて針金の締め
付けを行う場合には、レンチ本体12と把持部14を直
線状態とすることで、把持部14やレンチ本体12の部
分を作業時の把持部として利用することができるので、
シノ部材16自体の寸法を比較的短くすることが可能と
なる。すなわち、ラチェットレンチ10の重量が、従来
のように2つの工具を携帯した場合と比較して軽減され
ることになるので、作業者の負担が軽減されて高所での
作業等には極めて都合がよい。
【0033】また、上記実施例では、主軸部材26に取
付けられたバネ30の付勢力によりカラー28をレンチ
本体12に押圧することで、把持部14とレンチ本体1
2との一体性を確保するようにしてあるが、このときバ
ネ30が図2に示すようにハンドル部材32内に埋設さ
れて外部に露出しないようにされているので、これによ
り作業中及び折曲時等に作業者の衣服がバネ30に挾ま
れる等の煩雑さがないという利点もある。
【0034】なお、上記実施例のラチェットレンチ10
は、本考案の一実施例であり、その構成は本考案の趣旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記
ラチェットレンチ10における把持部14の構造を、図
4及び図5に示す把持部14a、14bのような構造と
しても構わない。以下にその構成を簡単に説明する。
【0035】図4に示す把持部14aでは、細軸部分5
0aと太軸部分50bとを有し、太軸部分50bの外径
がハンドル部材53の内径よりも充分に小さく形成され
た主軸部材50が適用され、その細軸部分50aにカラ
ー28,51及びバネ30が、バネ30を各カラー2
8,51により軸方向に挾んだ状態で挿通されている。
その一方で、太軸部分50bにカラー54が挿通され、
ハンドル部材53に装着された抜止めリング34に当接
された状態で、太軸部分50bの溝部50cに装着され
たC型止め輪等の固定リング52により固定されてい
る。なお、主軸部材50の後端部とシノ部材16の基端
部との間には、図4に示すように適度の隙間Rが確保さ
れるようになっている。
【0036】このように構成された把持部14aを具備
するラチェットレンチでは、上記実施例のラチェットレ
ンチ10のように構造上ビス(上記実施例のビス40)
を用いていないので、ラチェットレンチの使用中にビス
が緩む等の心配がない点で有利である。また、この把持
部14aの構造では、シノ部材16に衝撃が加えられた
場合、例えば図4において左側方向への衝撃が加えられ
た場合に、シノ部材16、ハンドル部材53、抜止めリ
ング34及びカラー51が、隙間Rの範囲で一体的に左
側方向に移動され、これによりシノ部材16への衝撃が
バネ30により弾性的に受けられることになる。従っ
て、上記実施例のように、衝撃をハンドル部材32の穿
孔部32bの部分で受けることがなので、把持部14a
のハンドル部材53においては、シノ部材16の取付け
部分の厚みを必ずしも厚く設けることなく衝撃による変
形や破損を防止できるので、ハンドル部材の製造、ある
いはラチェットレンチの組立面で極めて都合がよい。
【0037】一方、図5に示す把持部14bは、上記把
持部14aの構造をより簡素化したもので、細軸部分5
5aと太軸部分55bとを有し、太軸部分55bの外径
がハンドル部材53の内径とほぼ同等に形成された主軸
部材55が適用され、上記カラー28,51、バネ30
及び抜止めリング34が全て細軸部分55aに挿通さ
れ、抜止めリング34が細軸部分55aの最奥部で太軸
部分55bに押圧された状態でハンドル部材53の溝部
32aに突入されている。
【0038】このように構成された把持部14bを具備
するラチェットレンチにおいても、上記把持部14aを
具備したものと同様に、シノ部材16への衝撃をバネ3
0により弾性的に受けることができる。また、上記把持
部14aよりも部品点数が少なくその構造が簡素化され
ているので、上記把持部14aと比較すると、コストや
製造の面においてより有利なものとなっている。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、ラチェッ
ト回動機構により回動されるソケット部材を具備してな
るレンチ本体と、この本体に折曲自在に連結される主軸
部材と、この主軸部材に相対回動自在に外嵌されるハン
ドル部材とを備えたラチェットレンチにおいて、上記ハ
ンドル部材の後端に筒部を設けるとともに、この筒部に
シノ部材を嵌入し、上記ハンドル部材とシノ部材とに亘
って、上記ハンドル部材の軸方向と直交する方向に筒状
のピン部材を嵌入することにより、上記ハンドル部材の
後端にシノ部材を結合するとともに、上記ピン部材によ
り落下防止用ロープの挿通孔を設けたので、作業性の向
上と工具の落下防止を好適に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシノ付早廻しラチェットレンチの
一例を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るシノ付早廻しラチェットレンチの
一例を示す断面図である。
【図3】シノ部材の結合手段を示す斜視図である。
【図4】把持部の別の一例を示す断面図である。
【図5】把持部の別の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 シノ付早廻しラチェットレンチ 12 レンチ本体 14 把持部 16 シノ部材 18 ソケット 26 主軸部材 32 ハンドル部材 42 スプリングピン 44 落下防止用ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25B 13/46 B25B 13/02 B25H 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラチェット回動機構により回動されるソ
    ケット部材を具備してなるレンチ本体と、この本体に折
    曲自在に連結される主軸部材と、この主軸部材に相対回
    動自在に外嵌されるハンドル部材とを備えたラチェット
    レンチにおいて、上記ハンドル部材の後端に筒部を設け
    るとともに、この筒部にシノ部材を嵌入し、上記ハンド
    ル部材とシノ部材とに亘って、上記ハンドル部材の軸方
    向と直交する方向に筒状のピン部材を嵌入することによ
    り、上記ハンドル部材の後端にシノ部材を結合するとと
    もに、上記ピン部材により落下防止用ロープの挿通孔を
    設けたことを特徴とするシノ付早廻しラチェットレン
    チ。
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