JP5200436B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

本発明は半導体装置の製造方法に関するものであり、特に、シングル・ダマシンまたはデュアル・ダマシン型の埋込ビア及び/又は埋込配線層を形成する際に金属障壁層とLow−k誘電体の間に高密度の薄膜保護絶縁膜を形成するための構成に特徴のある半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、半導体装置の電極材料、配線材料としては、アルミニウムが広く実用されてきたが、近年の半導体装置の微細化や処理の高速化の要求に伴い、電極や配線の形成をアルミニウムで対応することは困難になってきている。
そのため、アルミニウムの次世代材料として、エレクトロマイグレーションに強く、比抵抗がアルミニウムより小さな銅を利用する試みが進められている。
電極材料や配線材料として銅を用いる場合、銅が選択エッチングの困難な材料であることから、電極や配線はダマシン法により埋込電極或いは埋込配線として形成されることになるが、この場合は、形成される電極や配線のアスペクト比を高くすることによって、半導体装置の微細化、高速化を実現することが可能になる。
一方、半導体装置の高速化のためには、配線・電極の低抵抗化とともに、寄生容量を低減するためには層間絶縁膜の低誘電率化が必要となり、低誘電率の層間絶縁膜としてポリアエーテル等の低誘電率の有機絶縁材料(例えば、ダウケミカル社登録商標SiLK)やポーラスシリカの採用が試みられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このようなLow−k膜、特に、ポーラスシリカ等の多孔質絶縁膜を層間絶縁膜として用いて埋込配線層を形成する場合には、多孔質絶縁膜の空孔に起因するマイグレーション等を防止するために、多孔質絶縁膜に設けたトレンチやビアホールの側壁に無孔質保護絶縁膜を設けているので(例えば、特許文献2参照)、この様子を図12乃至図13を参照して説明する。
図12参照
なお、ここでは、デュアル・ダマシン工程のみを説明する。
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOCを堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してCuを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線61を形成する。
次いで、プラズマCVD法を用いて厚さが、例えば、50nmのSiCN膜62、厚さが、例えば、150nmのポーラスシリカからなるビア形成用絶縁膜63、厚さが、例えば、50nmのSiCN膜64、厚さが、例えば、250nmのポーラスシリカからなるトレンチ用絶縁膜65、及び、厚さが、例えば、50nmのSiCN膜66を順次堆積させる。
次いで、レジストパターン67をマスクとしてフロロカーボン系のエッチングガスを用いたプラズマエッチングによって、SiCN膜64に達する凹部68を形成する。
次いで、レジストパターン67を除去したのち、新たなレジストパターン69を設け、再び、フロロカーボン系のエッチングガスを用いたプラズマエッチングによって、トレンチ用絶縁膜65に配線用トレンチ70を形成するとともに、ビア形成用絶縁膜63に下層埋込配線61に達するビアホール71を形成する。
次いで、レジストパターン69を除去したのち、プラズマCVD法を用いて全面に数nmの膜厚のSiOCからなる無孔質絶縁膜72を堆積する。
図13参照
次いで、異方性エッチングを施すことによって、無孔質絶縁膜72をビアホール71及び配線用トレンチ70の側壁部のみに残存させることによって、無孔質保護絶縁膜73を形成する。
次いで、配線用トレンチ70及びビアホール71をTaNからなるバリア膜74を介してCuメッキ膜75で埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによってCuビアプラグ77及びCu上層埋込配線78からなる埋込導体76を形成する。
以降は、必要とする多層配線層数に応じて層間絶縁膜の堆積工程、配線用溝及びビアホールの形成工程、及び、ビア及び埋込配線の形成工程を繰り返すことによって半導体装置が完成する。
特開2004−071705号公報 特開2005−236285号公報
しかし、配線の微細化やパターンの複雑化にともない、多孔質絶縁膜を用いた埋込配線構造において、側壁部における無孔質保護絶縁膜を均一に成膜することが困難になり、無孔質保護絶縁膜に欠陥が生じるという問題がある。
そのため、この欠陥を通してバリアメタルや配線材料に用いられているCu等のメタル成分が多孔質絶縁膜に拡散し、抵抗上昇、配線間ショートの原因となる。
したがって、本発明は、配線用トレンチ或いはビアホールの側壁に無孔質保護絶縁膜を均一に成膜することを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、半導体装置の製造方法において、半導体基板上に空孔を含有する第1絶縁膜3を少なくとも一部に有する層間絶縁膜2を堆積する工程と、前記層間絶縁膜2上にメタルハードマスクを設ける工程と、前記メタルハードマスクに開口部を形成し、前記層間絶縁膜2に凹部4を形成する工程と、前記第1絶縁膜3を構成する材料とは異種の第2絶縁膜5を150nm〜500nmの波長の光を照射しながら前記メタルハードマスク上及び前記凹部4内に堆積させる工程と、前記凹部4内に導電体材料を埋め込む工程とを有することを特徴とする。
このように、第2絶縁膜5を成膜する際に、官能基、特に、メチル基の結合エネルギーを上回るエネルギーを有する150nm〜500nmの波長の光6を照射しながら全面に堆積させることによって、第1絶縁膜3の表面のボンドを終端している官能基を遊離することができ、それによって、表面がOH基で終端して濡れ性が向上するため、第2絶縁膜5のカヴァレッジが向上して第1絶縁膜3の表面のボンドが官能基で終端している比率より第2絶縁膜5を構成する材料の主鎖と化学的に結合している比率が高くなる。通常の状態における層間絶縁膜2の表面は、層間絶縁膜2のプリカーサ等の製造原料起因或いは雰囲気起因の官能基、特に、メチル基で終端されており、この官能基が原因となって第1絶縁膜3と第2絶縁膜5との密着性が悪く、カヴァレッジが低下して側壁部における第2絶縁膜5の均一性が低下するので、この官能基を除去して第1絶縁膜3の表面のボンドが第2絶縁膜5を構成する材料の主鎖と化学的に結合させることによって、カヴァレッジが向上して側壁部における第2絶縁膜5の均一性を高めることができ、それによって、メタル成分の拡散を防止することができる。特に、層間絶縁膜2に凹部4を形成する工程において、エッチングマスク膜上にメタルハードマスクを設けているので、メタルハード膜を光6は透過しないので、第2絶縁膜5を形成する工程において照射する光6が第1絶縁膜3の内部に進入してメチル基を遊離して親水性のOH基と結合することがなく、水分進入による誘電率の上昇を抑制することができる。
この場合の第2絶縁膜5としてはSiOCが好適であり、特に、初期誘電率が2.5〜4.5、密度を1.5〜2.5g/cmとすることが好適である。
なお、初期誘電率が2.5未満の絶縁膜を無孔質で構成することは困難であり、一方、初期誘電率が4.5を超えるとLow−k膜を採用する意味が薄れる。
また、密度が1.5未満の絶縁膜を無孔質で構成することは困難であり、一方、密度が2.5を超えるとLow−k膜とは言えなくなる。
また、この第2絶縁膜5の膜厚としては、0.5〜5nmが好適であり、0.5nm未満の場合にはボイドが発生し易くなり、5nmを超えると微細ビアホール或いは微細埋込配線の形成が困難になる。
また、第1絶縁膜3における空孔の含有堆積比率としては、30〜50%が好適であり、30%未満であると誘電率が2.3以下の超Low−k膜の実現が困難になり、50%を超えると第1絶縁膜3の機械的強度が低下し配線構造を支えることが困難になる。
また、導体7のバリアメタル層を除いた部分を構成する材料としては、Cu、Al、W、或いは各材料の合金のいずれかが好適であり、特に、より上層配線を構成する埋込導体8としてはCu或いはCu合金が好適である。
また、第2絶縁膜5を形成する工程において、照射する光6を複数の波長の光としても良く、単一の波長を高エネルギー密度で照射する場合に比べて絶縁膜のダメージを低減することができる。
また、層間絶縁膜2を、半導体基板上に形成されたエッチングストッパー膜8と、エッチングストッパー膜8上に形成された第1絶縁膜3と、第1絶縁膜3上に形成されたエッチングマスク膜とで構成しても良く、その場合には、導体7はビアプラグ或いは配線層の一方を構成することになる。
或いは、層間絶縁膜2を、半導体基板上に形成された第1エッチングストッパー膜と、第1エッチングストッパー膜上に形成された第1絶縁膜3と、第1絶縁膜3上に形成された第2エッチングストッパー膜と、第2エッチングストッパー膜上に形成された空孔を有する第3絶縁膜と、第3絶縁膜上に形成されたエッチングマスク膜とで構成しても良く、その場合には、導体7がビアプラグ及び配線層を構成することになる。
本発明では、多孔質絶縁膜を含む層間絶縁膜に形成した配線用トレンチ及び/又はビアホールの側壁に無孔質保護絶縁膜を形成する際に、150〜500nmの波長の光、典型的には紫外線を照射して成膜しているので、多孔質絶縁膜の表面を終端しているメチル基を遊離して親水性を高め、それによって、無孔質保護絶縁膜の膜厚の均一性及び密着性を高めることができるので、埋込導体を構成するメタルのマイグレーションを抑制することができる。
本発明は、素子が形成された半導体基板上に下地絶縁膜を介して下層導体を形成したのち、下層導体上に下層絶縁膜及び空孔を含有する多孔質絶縁膜、典型的には空孔の含有堆積比率が30〜50%の多孔質絶縁膜を少なくとも一部に有する層間絶縁膜を堆積し、次いで、層間絶縁膜にビアホール或いは埋込配線用トレンチの少なくとも一方を構成する下層絶縁膜に達する凹部を形成したのち、多孔質絶縁膜を構成する材料とは異種の無孔質絶縁膜、典型的には、初期誘電率が2.5〜4.5で密度が1.5〜2.5g/cmのSiOCを150〜500nmの波長の光、例えば、185nmの紫外線を照射しながら0.5〜5nmの膜厚に全面に堆積させ、次いで、異方性エッチングによって無孔質絶縁膜を凹部の側壁部のみに残存させて無孔質保護絶縁膜を形成するとともに、下層絶縁膜の露出部を除去して凹部を下層導体に達する凹部したのち、凹部内にTaN等のバリアメタル膜を介してCu、Al、W、或いは各材料の合金のいずれかからなる導電体材料を埋め込んでビアプラグ或いは配線層の少なくとも一方を構成する埋込導体を形成するものである。
この時、シングル・ダマシン工程の場合には、ビアプラグの形成工程と埋込配線層の形成工程とにおいて、それぞれの層間絶縁膜として、エッチングストッパーとなる下層絶縁膜、下層絶縁膜上に形成された多孔質絶縁膜、及び、多孔質絶縁膜上に形成するメタルハードマスクを順に堆積するものである。
一方、デュアル・ダマシン工程の場合には、層間絶縁膜を、エッチングストッパーとなる下層絶縁膜、下層絶縁膜上に形成された第1の多孔質絶縁膜、第1の多孔質絶縁膜上に形成されたエッチングストッパーとなる中間絶縁膜、中間絶縁膜上に形成された第2の多孔質絶縁膜、及び、第2の多孔質絶縁膜上にメタルハードマスクを設け、ビアプラグ及び配線層を同時に形成するものである。
次に、本発明の実施例1を説明する前に、図2乃至図6を参照して、本発明の実施例1の前提となる参考例1のシングル・ダマシン工程を説明するが、まず、図2を参照して本発明の実施に用いる無孔質絶縁膜の成膜装置を説明する。
図2参照
図2は、無孔質絶縁膜の成膜装置の概念的構成図であり、成膜装置10は、排気口12を備えたチャンバー11、チャンバー11内に収容されたウェーハ14を載置するチラー式温調装置を備えたステージ13、無孔質絶縁膜の成膜に必要なブリカーサ17を放出する例えば、石英製のノズル16を中心部に備えたヘッド15、ヘッド15の凹部に収容された光源ランプ18、光源ランプ18を覆う石英カバー19から構成される。
この場合の光源ランプ18は、例えば、低圧水銀ランプやキセノンエキシマランプ等からなり、150〜500nmの波長の光、例えば、185nm或いは254nmの紫外線を照射するものであり、紫外線が石英カバー19で吸収されることなくウェーハ14に照射される。
次に、図3乃至図6を参照して、参考例1のシングル・ダマシン工程を説明するが、ここでは説明を簡単にするために埋込導体の形成工程のみを説明する。
図3参照
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOCを堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してCuを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線21を形成する。
次いで、第1エッチングストッパー層となる厚さが、例えば、25nmで比誘電率が3.5程度のSiC膜22を成膜したのち、スピンオン塗布法を用いて比誘電率が2.2程度で、厚さが、例えば、150nmのp−MSQ(Porous Methyl Silsesquioxane:メチルシルセスキオキサン)膜23を形成する。
なお、この場合のp−MSQ膜23における空孔の含有堆積比率は20〜50%、例えば、30%であり、空孔の含有堆積比率は予め混合されるナノクラスタ成分の含有量やアルキルを主成分とするテンプレートの含有量によって制御するものであり、それによって、比誘電率が規定される。
但し、テンプレート含有タイプのp−MSQは成膜後にテンプレートを抜く工程が別に必要になる。
次いで、p−MSQ膜23上に、CVD法によって、比誘電率が2〜3で、厚さが、例えば、100nmの第1キャップ層となるSiOC膜24を堆積する。
このように堆積したSiC膜22/p−MSQ膜23/SiOC膜24からなる第1層間絶縁膜全体の実効的な比誘電率は2.5〜3.0程度となっている。
次いで、ビアホールの開口パターン26を有するレジストマスク25をエッチングマスクにして、SiOC膜24及びp−MSQ膜23をRIE(反応性イオンエッチング)によって順次ドライエッチングし口径が例えば、80nmのビアホール27を断面側壁で90〜120°、例えば、95°になるような加工形成する。
なお、ここで、第1エッチングストッパー層となるSiC膜22はエッチングしないままにする。
次いで、レジストマスク25をHガス、Heガス等のプラズマで除去した後、上記図2に示した成膜装置を用いてプラズマCVD法(PE−CVD法)により側壁部における膜厚が0.5〜5nm、例えば、3nmになるように、SiOCからなる第1無孔質絶縁膜28を全面に堆積させる。
この場合、SiC膜22上にはそれ以下の膜厚が、SiOC膜24上にはそれ以上の膜厚の第1無孔質絶縁膜28が堆積する。
この場合、プリカーサとしては例えば、SiOCの前駆物質、テトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンを用い、例えば、500Paの圧力下において、400℃の基板温度で成膜するものであるが、この成膜工程中に、例えば、波長185nm(=6.7eV)の紫外線29を照射するが、波長185nm(=6.7eV)の紫外線29は、官能基、特に、メチル基の結合エネルギーを上回るエネルギーを有するので、SiC膜22/p−MSQ膜23/SiOC膜24の表面のボンドを終端している官能基を遊離させる。
なお、この場合の紫外線29の照射エネルギー密度は、例えば、500mJ/cmとする。
官能基が遊離した表面はOH基で終端して濡れ性が向上するため、第1無孔質絶縁膜28のカヴァレッジが向上してSiC膜22/p−MSQ膜23/SiOC膜24の表面のボンドが第1無孔質絶縁膜28を構成するSiOCの主鎖と化学的に結合することになる。
次いで、フッ素化合物ガスと窒素ガスからなる混合ガスを用いた高異方性のRIEによる異方性エッチングを施すことによって、SiC膜22及びSiOC膜24の主表面上に堆積した第1無孔質絶縁膜28を除去して、ビアホール27の側壁部にのみ第1無孔質保護絶縁膜30を形成するとともに、SiC膜22の露出部も除去してビアホール27を下層埋込配線21に達するように貫通させる。
なお、この時、第1無孔質保護絶縁膜30の膜厚は2nm程度となる。
図4参照
次いで、バリア材料として厚さが、例えば、15nmのTaN膜31と、厚さが、例えば、50nmのCuシード(図示は省略)をスパッタ(PVD)法で堆積し、更に、配線材料として、メッキ法を用いて膜厚が300nm〜500nmのCu膜32を成膜する。
なお、図においては、CuシードとCu膜32を合わせてCu膜32として図示している。
次いで、CMP(化学機械研磨)法を用いて、SiOC膜24上の不要な部分のCu膜32及びTaN膜31を研磨除去して、ビアホール27内に第1バリア層33を介してビアプラグ34を形成する。
この時、SiOC膜24が研磨ストッパーとなる。
次いで、再び、全面に第2エッチングストッパー膜となる厚さが、例えば、25nmのSiC膜35、比誘電率が2.0程度で厚さが、例えば、200nmのp−MSQ膜36、及び、第2キャップ層となる厚さが、例えば、100nmのSiOC膜37を順次堆積する。
このように堆積したSiC膜35/p−MSQ膜36/SiOC膜37からなる第2層間絶縁膜全体の実効的な比誘電率は2〜2.5程度となっている。
図5参照
次いで、トレンチ用の開口パターン39を有するレジストマスク38をエッチングマスクにして、SiOC膜37及びp−MSQ膜36をRIEで順次ドライエッチングして幅寸法が例えば、100nmのトレンチ40を側壁テーパ角度が90〜120°、例えば、95°になるよう形成する。
なお、ここでも、第2エッチングストッパー層となるSiC35はエッチングしないままとする。
次いで、レジストマスク38をHガス、Heガス等のプラズマで除去した後、残渣物を除去する洗浄処理を施し、次いで、上記の第1無孔質絶縁膜28の成膜工程と同じ条件で、全面にSiOCからなる第2無孔質絶縁膜41を全面に堆積させる。
但し、この場合には、トレンチ40の側壁部における膜厚が例えば、5nmとなるように成膜時間をコントロールする。
図6参照
次いで、再び、フッ素化合物ガスと窒素ガスからなる混合ガスを用いた高異方性のRIEによる異方性エッチングを施すことによって、SiC膜35及びSiOC膜37の主表面上に堆積した第2無孔質絶縁膜41を除去して、トレンチ40の側壁部にのみ第2無孔質保護絶縁膜42を形成するとともに、SiC膜35の露出部も除去してトレンチ40をビアプラグ34に達するように貫通させる。
なお、この時、第2無孔質保護絶縁膜42の膜厚は4nm程度となる。
次いで、バリア材料として厚さが、例えば、15nmのTaN膜43と、厚さが、例えば、50nmのCuシード(図示は省略)をスパッタ(PVD)法で堆積し、更に、配線材料として、メッキ法を用いて膜厚が300nm〜500nmのCu膜44を成膜する。
なお、図においては、CuシードとCu膜44を合わせてCu膜44として図示している。
次いで、CMP法を用いて、SiOC膜37上の不要な部分のCu膜44及びTaN膜43を研磨除去して、トレンチ40内に第2バリア層45を介して上層埋込配線46を形成する。
この時、SiOC膜37が研磨ストッパーとなる。
このようにして、ダマシン配線構造体の2層配線が完成するが、以降は必要とする多層配線層数に応じてこのダマシン配線構造体の2層配線を繰り返し形成することによって半導体装置が完成する。
この本発明の参考例1においては、トレンチ或いはビアホールの側壁に無孔質保護絶縁膜を形成する際に、紫外線を照射して成膜しているので、多孔質絶縁膜であるp−MSQ膜を含む多孔質絶縁膜の表面を終端しているメチル基を遊離して無孔質絶縁膜の膜厚の均一性及び密着性を高めることができ、それによって、埋込導体を構成するメタルのマイグレーションを抑制することができる。
また、エッチングストッパーとなるSiC膜22或いはSiC膜35の露出部の除去工程において、ビアホール27或いはトレンチ40の側壁は第1無孔質保護絶縁膜30或いは第1無孔質保護絶縁膜42により保護されているので、ビアホール27或いはトレンチ40の側壁の形状変形、絶縁膜ボイド、Cuのボイドは皆無になり、微細なダマシン配線構造体が半導体装置に形成できるようになる。
また、ダマシン構造のビアホール27及びトレンチ40の側壁を保護することで、多孔質の低誘電率膜であるp−MSQ膜を含む層間絶縁膜の機械的強度の低減に起因するクラックの発生およびダマシン配線間のショート不良は皆無になる。
さらに、第1無孔質保護絶縁膜30及び第1無孔質保護絶縁膜42は、層間絶縁膜内への水分あるいは配線材料膜のCuあるいはそのバリアメタルであるたとえばTaあるいはTaN等の侵入を抑制するために、ダマシン配線構造体の層間絶縁膜は高い信頼性を有し、層間絶縁膜の実効的な誘電率の上昇はなくなり、しかも配線層間のリーク電流の増加およびビア部での接続不良等の問題は皆無になる。
以上を前提として、次に、図7及び図8を参照して本発明の実施例1のシングル・ダマシン工程を説明するが、この実施例1は、上記の参考例1における各工程でキャップ層上にTaからなるメタルハードマスクを形成し、CMP工程で除去するものであり、その他の工程は上記の参考例1と同様であるので、工程の要部のみを説明する。
図7参照
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOCを堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してCuを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線21を形成する。
次いで、SiC膜22/p−MSQ膜23/SiOC膜24からなる第1層間絶縁膜を形成したのち、その上にメタルハードマスクとなる厚さが、例えば、5nmのTa膜47を堆積させ、ビアホールの開口パターン26を有するレジストマスク25をエッチングマスクにして、Ta膜47乃至p−MSQ膜23をRIEによって順次ドライエッチングしてビアホール27を形成する。
次いで、レジストマスク25を除去した後、紫外線29を照射しながらSiOCからなる第1無孔質絶縁膜28を全面に堆積させ、次いで、高異方性のRIEによる異方性エッチングを施すことによって、ビアホール27の側壁部にのみ第1無孔質保護絶縁膜30を形成するとともに、SiC膜22の露出部も除去してビアホール27を下層埋込配線21に達するように貫通させる。
次いで、バリア材料としてTaN膜と、Cuシード、及び、Cuめっき膜を堆積させたのち、CMP法を用いて、SiOC膜24上の不要な部分のCu膜及びTaN膜を研磨除去して、ビアホール27内に第1バリア層33を介してビアプラグ34を形成する。
この時、SiOC膜24上に設けたTa膜47も同時に研磨除去する。
図8参照
次いで、再び、SiC膜35/p−MSQ膜36/SiOC膜37からなる第2層間絶縁膜を形成したのち、その上に、再び、メタルハードマスクとなる厚さが、例えば、5nmのTa膜48を堆積させる。
次いで、トレンチ用の開口パターンを有するレジストマスクをエッチングマスクにして、Ta膜48乃至p−MSQ膜36をRIEで順次ドライエッチングしてトレンチ40を形成する。
次いで、レジストマスクを除去した後、残渣物を除去する洗浄処理を施し、次いで、上記の第1無孔質絶縁膜28の成膜工程と同じ条件で、全面にSiOCからなる第2無孔質絶縁膜を全面に堆積させ、次いで、高異方性のRIEによる異方性エッチングを施すことによって、トレンチ40の側壁部にのみ第2無孔質保護絶縁膜42を形成するとともに、SiC膜35の露出部も除去してトレンチ40をビアプラグ34に達するように貫通させる。
次いで、バリア材料としてTaN膜、Cuシード、及び、Cuメッキ膜を順次堆積させたのち、CMP法を用いて、SiOC膜37上の不要な部分のCu膜及びTaN膜を研磨除去して、トレンチ40内に第2バリア層45を介して上層埋込配線46を形成する。
この時、Ta膜48を同時に研磨除去する。
このようにして、ダマシン配線構造体の2層配線が完成するが、以降は必要とする多層配線層数に応じてこのダマシン配線構造体の2層配線を繰り返し形成することによって実施例2の半導体装置が完成する。
この本発明の実施例1においては、各工程の最表面にメタルハードマスクを設けているので、ビアホール或いはトレンチの周辺部以外において層間絶縁膜中に紫外線が進入しないので、層間絶縁膜の親水性化を防止することができ、それによって、経時的な水分の進入による誘電率の上昇を抑制することができる。
次に、実施例2を説明する前に、図9乃至図11を参照して、本発明の実施例2の前提となる参考例2のデュアル・ダマシン工程を説明する。
図9参照
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOCを堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してAl−Cu合金を埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線21を形成する。
次いで、第1エッチングストッパー層となる厚さが、例えば、25nmで比誘電率が3.5程度のSiC膜22を成膜したのち、スピンオン塗布法を用いて比誘電率が1.8程度で、厚さが、200〜300nm、例えば、250nmのp−MSQ膜49を形成する。
なお、この場合のp−MSQ膜49における空孔の含有堆積比率は、例えば、50%である。
次いで、p−MSQ膜49上に、CVD法によって、比誘電率が2〜3で、厚さが、例えば、100nmのミッドストッパーとなるSiOC膜50を成膜したのち、再び、スピンオン塗布法を用いて比誘電率が1.8程度で、厚さが、例えば、150nmのp−MSQ膜51を形成する。
なお、この場合のp−MSQ膜51における空孔の含有堆積比率も、例えば、50%である。
次いで、p−MSQ膜51上に、CVD法によって、比誘電率が2〜3で、厚さが、例えば、100nmのキャップ層となるSiOC膜24を堆積する。
このように堆積したSiC膜22/p−MSQ膜49/SiOC膜50/p−MSQ膜51/SiOC膜24からなる層間絶縁膜全体の実効的な比誘電率は2〜2.5程度となっている。
次いで、ハードマスクとなる厚さが、例えば、50nmのSiO膜52を形成したのち、通常のフォトリソグラフィー技術とドライ・エッチング技術を用いてSiO膜52にトレンチに対応する幅寸法が例えば、100nmのパターンの開口部53を設けるとともに、SiOC膜24にビアホールに対応する口径が例えば、80nmの開口部54を形成する。
次いで、SiOC膜24をマスクとしてフルオロカーボン系のフッ素化合物ガスを用いたRIEを施すことによりp−MSQ膜51をエッチングして、SiOC膜50の表面に達するビアパターンを転写する。
図10参照
次いで、SiO膜52をマスクとしてハイドロフルオロカーボン系のフッ素化合物ガスを用いたRIEを施すことによりSiOC膜24をエッチングして、トレンチパターンをSiOC膜24に転写すると同時に、SiOC膜50もエッチングして、ビアパターンを転写する。
次いで、SiO膜52をマスクとしてフルオロカーボン系のフッ素化合物ガスを用いたRIEを施すことによりp−MSQ膜51をエッチングして、トレンチ40を形成すると同時に、SiOC膜50をマスクとしてp−MSQ膜49をエッチングしてテーパ角が例えば、95°のビアホール27を形成する。
なお、ここでも、SiC膜22はエッチングしないままとする。
次いで、CVD法を用いて185nmの紫外線29を照射しながら側壁部における膜厚が例えば、6nmになるように、SiOからなる無孔質絶縁膜55を全面に堆積させる。
この場合、SiC膜22上にはそれ以下の膜厚が、SiO膜52上にはそれ以上の膜厚の無孔質絶縁膜55が堆積する。
図11参照
次いで、フッ素化合物ガスと窒素ガスからなる混合ガスを用いた高異方性のRIEによる異方性エッチングを施すことによって、SiC膜22、SiOC膜50、及び、SiO膜52の主表面上に堆積した無孔質絶縁膜55を除去して、ビアホール27及びトレンチ40の側壁部にのみ無孔質保護絶縁膜56を形成するとともに、SiC膜22の露出部も除去してビアホール27を下層埋込配線21に達するように貫通させる。
なお、この時、無孔質保護絶縁膜56の膜厚は5nm程度となる。
次いで、バリア材料として厚さが、例えば、15nmのTaN膜57と、厚さが、例えば、50nmのCuシード(図示は省略)をスパッタ(PVD)法で堆積し、更に、配線材料として、メッキ法を用いて厚さが、例えば、500nmのCu膜58を成膜する。
なお、図においては、CuシードとCu膜58を合わせてCu膜58として図示している。
次いで、CMP法を用いて、SiO膜52上の不要な部分のCu膜58及びTaN膜57を研磨除去して、ビアホール27及びトレンチ40内にバリア層59を介してビアプラグと埋込配線とが一体になった上層配線60を形成する。
この時、SiO膜52も同時に研磨除去する。
このようにして、デュアル・ダマシン構造の埋込配線構造が完成するが、以降は必要とする多層配線層数に応じてこのデュアル・ダマシン構造の埋込配線構造を繰り返し形成することによって参考例2の半導体装置が完成する。
この参考例2においては、参考例1のシングル・ダマシン構造に比べて、多孔質の低誘電率膜以外の絶縁層、即ち、エッチングストッパー層或いはキャップ層の一部を省くことができるようになり、層間絶縁膜の実効的な誘電率をさらに低減することが可能になり、それによって、半導体装置の動作のさらなる高速化が可能になる。
以上を前提として、次に、本発明の実施例2のデュアル・ダマシン工程を説明するが、この実施例2は、上記の参考例2におけるハードマスクとなるSiO膜52をTaからなるメタルハードマスクに置き換えただけであるので、具体的な説明は省略する。
即ち、上述の図9において、SiO膜52の代わりにTa膜を設け、このTa膜にトレンチパターンを形成し、図10において、このトレンチパターンを形成したTa膜をマスクとしてSiOC膜24にトレンチパターンを転写し、図11に示したCMP工程において、Cu膜及びTaN膜と同時にこのTa膜も研磨除去するものである。
この本発明の実施例2においても、上記の実施例1と同様に最表面にメタルハードマスクを設けているので、無孔質絶縁膜の成膜工程においてビアホール及びトレンチの周辺部以外において層間絶縁膜中に紫外線が進入せず、それによって、層間絶縁膜の親水性化を防止することができるので、経時的な水分の進入による誘電率の上昇を抑制することができる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、ビアホールのサイズ及びトレンチの幅等は任意であり、必要とする集積度に応じて適宜決定すれば良い。
また、上記の各実施例においては、ビア及び埋込配線をCuによって形成しているが、Cuに限られるものではなく、Cu−AlやCu−Si等のCuを主成分とする合金にも適用されるものであり、さらには、AlやAg等のCu以外の金属、或いは、TiNやTaN等の金属窒化物にも適用されるものである。
また、上記の各実施例における配線用絶縁膜及びビア形成用絶縁膜の組み合わせた単なる一例であり、他の絶縁材料を用いた層間絶縁膜構造に適用できることは言うまでもないことであり、エッチングストッパーとなるSiC膜の代わりにSiCN膜或いはSiN膜を用いても良いし、また、キャップ層となるSiOC膜の代わりにSiO膜、SiN膜或いはSiCN膜を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、バリアメタルとしてTaNを用いているが、TaNに限られるものではなく、Ta膜を用いても良いものであり、さらには、W膜、WN膜、WSiN膜、Ti膜、TiN膜、TiSiN膜を用いても良い。
また、上記の各実施例においては、多孔質構造の低誘電率膜としてp−MSQ膜を用いているが、p−MSQ膜に限られるものではなく、p−MSQと同様に、シロキサン骨格を有する他の絶縁膜あるいは有機高分子を主骨格とした絶縁膜を多孔質化した絶縁膜を用いることができる。
なお、シロキサン骨格を有する絶縁膜には、シルセスキオキサン類の絶縁膜であるSi−CH結合、Si−H結合、Si−F結合のうち少なくとも1つの結合を含むシリカ膜がある。
また、有機高分子を主骨格とした絶縁膜には、有機ポリマーで成るSiLK(登録商標)がある。
また、シルセスキオキサン類の絶縁膜としてよく知られた絶縁材料には、MSQの他、ハイドロゲンシルセスキオキサン(HSQ:Hydrogen Silsesquioxane)、メチレーテッドハイドロゲンシルセスキオキサン(MHSQ:Methylaled Hydrogen Silsesquioxane)等がある。
さらに、多孔質構造の低誘電率膜としては上述の塗布系絶縁膜の他に、CVD法により成膜する多孔質のSiOCH膜、SiOC膜も同様に使用することができる。
また、上記の各実施例においては、側壁を保護するための無孔質絶縁膜を堆積させる際に、185nmの紫外線を照射しているが、185nmに限られるものではなく、例えば、254nm等の他の波長紫外線を照射しても良いものである。
さらに、紫外線照射工程において照射する紫外線は単一波長である必要はなく、例えば、185nmおよび254nmの2つの波長にピークを有する紫外線を照射しても良く、単一波長と親水性化については単一波長の場合と同等の効果が期待できるとともに、照射する全体のエネルギーを小さくすることができるので、照射に伴う損傷を低減することができる。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記) 半導体基板上に空孔を含有する第1絶縁膜3を少なくとも一部に有する層間絶縁膜2を堆積する工程と、前記層間絶縁膜2上にメタルハードマスクを設ける工程と、前記メタルハードマスクに開口部を形成し、前記層間絶縁膜2に凹部を形成する工程と、前記第1絶縁膜3を構成する材料とは異種の第2絶縁膜5を150nm〜500nmの波長の光6を照射しながら前記メタルハードマスク上及び前記凹部4内に堆積させる工程と、前記凹部4内に導電体材料を埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記前記導電体材料を埋め込む工程の前に、前記層間絶縁膜2上の前記第2絶縁膜5をエッチングにより除去する工程と、前記導電体材料を埋め込む工程の後に、前記層間絶縁膜2上の前記メタルハードマスク及び前記導電体材料を研磨により除去する工程とを有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記) 前記第2絶縁膜5を形成する工程において照射する光6が複数の波長の光からなることを特徴とする付記1または付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記) 前記層間絶縁膜2が、前記半導体基板上に形成されたエッチングストッパー膜8と、前記エッチングストッパー膜8上に形成された前記第1絶縁膜3と、前記第1絶縁膜3上に形成されたエッチングマスク膜とを有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記) 前記層間絶縁膜2が、前記半導体基板上に形成された第1エッチングストッパー膜と、前記第1エッチングストッパー膜上に形成された前記第1絶縁膜3と、前記第1絶縁膜3上に形成された第2エッチングストッパー膜と、前記第2エッチングストッパー膜上に形成された空孔を有する第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に形成された前記エッチングマスク膜とを有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記) 前記第2絶縁膜5がSiOCからなるとともに、初期誘電率が2.5〜4.5、密度が1.5〜2.5g/cmであることを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法
(付記) 前記第2絶縁膜5の膜厚が0.5〜5nmであることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法
(付記) 前記第1絶縁膜3における空孔の含有堆積比率が30〜50%であることを特徴とする付記1乃至付記7のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法
本発明の活用例としては、高集積度半導体装置の多層配線構造が典型的なものであるが、半導体装置における配線構造に限られるものではなく、強誘電体を用いた光デバイスの配線接続構造等としても適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 無孔質絶縁膜の成膜装置の概念的構成図である。 本発明の参考例1のシングル・ダマシン工程の途中までの説明図である。 本発明の参考例1のシングル・ダマシン工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の参考例1のシングル・ダマシン工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の参考例1のシングル・ダマシン工程の図5以降の説明図である。 本発明の実施例1のシングル・ダマシン工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のシングル・ダマシン工程の図7以降の説明図である。 本発明の参考例2のデュアル・ダマシン工程の途中までの説明図である。 本発明の参考例2のデュアル・ダマシン工程の図9以降の途中までの説明図である。 本発明の参考例2のデュアル・ダマシン工程の図10以降の説明図である。 従来のデュアル・ダマシン工程の途中までの説明図である。 従来のデュアル・ダマシン工程の図12以降の説明図である。
1 下層導体
2 層間絶縁膜
3 第1絶縁膜
4 凹部
5 第2絶縁膜
6 光
7 導体
8 エッチングストッパー膜
10 成膜装置
11 チャンバー
12 排気口
13 ステージ
14 ウェーハ
15 ヘッド
16 ノズル
17 ブリカーサ
18 光源ランプ
19 石英カバー
21 下層埋込配線
22 SiC膜
23 p−MSQ膜
24 SiOC膜
25 レジストマスク
26 開口パターン
27 ビアホール
28 第1無孔質絶縁膜
29 紫外線
30 第1無孔質保護絶縁膜
31 TaN膜
32 Cu膜
33 第1バリア層
34 ビアプラグ
35 SiC膜
36 p−MSQ膜
37 SiOC膜
38 レジストマスク
39 開口パターン
40 トレンチ
41 第2無孔質絶縁膜
42 第2無孔質保護絶縁膜
43 TaN膜
44 Cu膜
45 第2バリア層
46 上層埋込配線
47,48 Ta膜
49 p−MSQ膜
50 SiOC膜
51 p−MSQ膜
52 SiO
53,54 開口部
55 無孔質絶縁膜
56 無孔質保護絶縁膜
57 TaN膜
58 Cu膜
59 バリア層
60 上層配線
61 下層埋込配線
62 SiCN膜
63 ビア形成用絶縁膜
64 SiCN膜
65 トレンチ用絶縁膜
66 SiCN膜
67 レジストパターン
68 凹部
69 レジストパターン
70 配線用トレンチ
71 ビアホール
72 無孔質絶縁膜
73 無孔質保護絶縁膜
74 バリア膜
75 Cuメッキ膜
76 埋込導体
77 Cuビアプラグ
78 Cu上層埋込配線

Claims (4)

  1. 半導体基板上に空孔を含有する第1絶縁膜を少なくとも一部に有する層間絶縁膜を堆積する工程と、
    前記層間絶縁膜上にメタルハードマスクを設ける工程と、
    前記メタルハードマスクに開口部を形成し、前記層間絶縁膜に凹部を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜を構成する材料とは異種の第2絶縁膜を150nm〜500nmの波長の光を照射しながら前記メタルハードマスク上及び前記凹部内に堆積させる工程と、
    前記凹部内に導電体材料を埋め込む工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記導電体材料を埋め込む工程の前に、前記層間絶縁膜上の前記第2絶縁膜をエッチングにより除去する工程と、
    前記導電体材料を埋め込む工程の後に、前記層間絶縁膜上の前記メタルハードマスク及び前記導電体材料を研磨により除去する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記層間絶縁膜が、
    前記半導体基板上に形成されたエッチングストッパー膜と、
    前記エッチングストッパー膜上に形成された前記第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成されたエッチングマスク膜と
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記層間絶縁膜が、
    前記半導体基板上に形成された第1エッチングストッパー膜と、
    前記第1エッチングストッパー膜上に形成された前記第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成された第2エッチングストッパー膜と、
    前記第2エッチングストッパー膜上に形成された空孔を有する第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に形成されたエッチングマスク膜と
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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