JP5200348B2 - 触媒層転写フィルム及び触媒層−電解質膜積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、触媒層転写フィルム及び触媒層−電解質膜積層体に関する。
燃料電池等の触媒層を作成する方法として、今日まで様々の方法が提案されている。これらの中でも、一度別の基材を用いて作製した触媒層を電解質膜に転写する転写法は、触媒層を均一に形成することが容易であり、電解質膜及びガス拡散層にも悪影響が少ないため、有利である。
しかしながら、転写法では、触媒層を電解質膜に転写する際、触媒層の一部が転写できない問題点を有している。
このような問題点を解消するために、基材フィルムと触媒層との間にフッ素系の離型成分を積層した転写フィルム、及び触媒層と基材フィルムとの間にワックス層を形成した転写シートが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
これらの転写フィルム及び転写シートを使用すると、触媒層を電解質膜に良好に転写することができる。しかしながら、フッ素系の離型成分及びワックス層の一部が触媒層と共に固体電解質膜に転写されるのが避けられず、燃料電池の性能に悪影響を及ぼす虞れがある。
特開2003−285396号公報 特開2005−63832号公報
本発明は、触媒層を電解質膜に良好に転写することができ、しかも燃料電池の性能に悪影響を与えない転写フィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、転写フィルムを構成する基材フィルムとして、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上の熱収縮性フィルムを使用した場合に、所望の転写フィルムが得られることを見い出した。本発明は、このような知見に基づき完成されたものである。
本発明は、項1〜項10に係る触媒層転写フィルム、触媒層−電解質膜積層体及びその製造方法を提供する。
項1.基材フィルムの一方面上に触媒層が形成された転写フィルムであって、
該基材フィルムは、厚みが50μm以上であり、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である(厚みが50μmのポリプロピレンフィルムを除く)、
触媒層転写フィルム。
項2.基材フィルムの130℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である、項1に記載の触媒層転写フィルム。
項3.基材フィルムの一方面上に触媒層が形成された転写フィルムであって、
基材フィルムは、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上の熱収縮性フィルム(厚みが50μmのポリプロピレンフィルムを除く)と150℃における縦方向及び横方向の熱収縮率が共に2%未満のフィルムとの積層フィルムであり、
該積層フィルムは、厚みが50μm以上であり、
該積層フィルムに占める前記熱収縮性フィルムの厚みは、積層フィルム全体の40%以上であり、
触媒層は、積層フィルムの150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上のフィルム側に形成されている、
触媒層転写フィルム。
項4.熱収縮性フィルムが、130℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である、項3に記載の触媒層転写フィルム。
項5.項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムの触媒層面が電解質膜面に対面するように転写フィルムを配置し、加圧した後、該転写フィルムの基材フィルムを触媒層面から剥離する、触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
項6.135〜150℃の加熱温度で加圧する、項5に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
項7.項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムを二枚用い、二枚の転写フィルムの内の一方の触媒層面を電解質膜の一方の面に対面させ、二枚の転写フィルムの内の他方の触媒層面を電解質膜の他方の面に対面するように二枚の転写フィルムを配置し、加圧した後、該転写フィルムの基材フィルムを触媒層面から剥離する、触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
項8.135〜150℃の加熱温度で加圧する、項7に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
項9.項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムを用いて製造される触媒層−電解質膜積層体。
項10.項5〜8のいずれかに記載の方法で製造される触媒層−電解質膜積層体。
触媒層転写フィルム
本発明の触媒層転写フィルムは、基材フィルムの一方面上に触媒層が形成された転写フィルムである。本発明の触媒層転写フィルムの一例を図1に示す。
基材フィルム
基材フィルムは、厚みが50μm以上であり、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上の熱収縮性フィルムである。前記熱収縮率が3%以上の熱収縮性フィルムが好ましい。熱収縮率は、例えば、JIS C2151、JIS K6782又はJIS Z1712に従って、測定される。
150℃における縦方向の熱収縮率及び横方向の熱収縮率が共に2%未満になると、固体電解質膜に転写する際、触媒層の大部分が電解質膜に転写せず、基材フィルム側に残るので、不都合である。
本発明の基材フィルムは、150℃における縦方向の熱収縮率及び横方向の熱収縮率のいずれか一つが2%以上の熱収縮性フィルムであればよい。このような熱収縮率を有するフィルムであれば、公知のフィルムを本発明で使用することができる。
斯かる熱収縮性フィルムとして、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリパルバン酸アラミド、ポリアミド(ナイロン)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムの他、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性フッ素樹脂を使用することができる。
上記熱収縮率を有している限り、基材フィルムは、無軸延伸、一軸延伸及び二軸延伸のいずれであってもよい。
また、基材フィルムは、130℃における縦方向の熱収縮率及び横方向の熱収縮率のいずれか一つが2%以上の熱収縮性フィルムが好ましい。前記熱収縮率が3%以上の熱収縮性フィルムが好ましい。
基材フィルムは、厚みが50μm以上であることが必須である。基材フィルムの厚さが50μmより薄くなると、熱によりフィルムにシワが発生するため、触媒層を基材フィルム上に形成するとフィルムがカールするのが避けられず、基材フィルム上に触媒層を形成させるのが極めて困難になり、作業性の点で不都合が生ずる。
本発明の基材フィルムは、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上の熱収縮性フィルムと150℃における縦方向及び横方向の熱収縮率が共に2%未満のフィルムとの積層フィルムであってもよい。この場合、積層フィルムの厚さの合計が50μm以上であればよい。積層フィルムに占める前記熱収縮性フィルムの厚みは、積層フィルム全体の10%以上、好ましくは40%以上である。
150℃における縦方向及び横方向の熱収縮率が共に2%未満のフィルムとしては、公知のものを広く使用することができる。このようなフィルムとしては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムの他、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性フッ素樹脂等であって、上記特性を備えたものを挙げることができる。
触媒層
触媒層は、公知のものである。
触媒層は、触媒粒子を担持させた炭素粒子及び水素イオン伝導性高分子電解質を含有する。
触媒粒子としては、例えば白金、白金化合物等が挙げられる。白金化合物としては、例えば、ルテニウム、パラジウム、ニッケル、モリブデン、イリジウム、鉄等からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属と白金との合金等が挙げられる。
水素イオン伝導性高分子電解質としては、例えばパーフルオロスルホン酸系のフッ素イオン交換樹脂等が挙げられる。
基材フィルム上に触媒層を形成させるに当たっては、触媒粒子を担持させた炭素粒子及び水素イオン伝導性高分子電解質を適当な溶剤に混合、分散してペースト状にしておき、形成される触媒層が所望の層厚になるように、このペーストを公知の方法に従い基材フィルム上に塗布するのがよい。基材フィルムとして積層フィルムを使用する場合には、積層フィルムの熱収縮性フィルム側に前記ペーストを塗布するのがよい。
溶剤としては、例えば、各種アルコール類、各種エーテル類、各種ジアルキルスルホキシド類、水又はこれらの混合物等が挙げられる。
ペーストの塗布方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ナイフコーター、バーコーター、スプレー、ディップコーター、スピンコーター、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷等の一般的な方法を適用できる。
斯かるペーストを塗布した後、乾燥することにより、触媒層が形成される。乾燥温度は、通常40〜100℃程度、好ましくは60〜80℃程度である。乾燥時間は、乾燥温度にもよるが、通常5分〜2時間程度、好ましくは30分〜1時間程度である。
触媒層の厚さは、通常10〜50μm程度、好ましくは15〜30μm程度がよい。
触媒層−電解質膜積層体
本発明の触媒層が積層された電解質膜(触媒層−電解質膜積層体)は、例えば本発明転写フィルムの触媒層面が電解質膜面に対面するように転写シートを配置し、加圧した後、該転写シートの基材を剥離することにより製造される。この操作を2回繰り返すことにより、触媒層面が電解質膜の両面に積層された触媒層−電解質膜積層体が製造される。
作業性を考慮すると、触媒層面を電解質膜の両面に同時に積層するのがよい。この場合には、例えば、本発明転写フィルムの触媒層面が電解質膜の両面に対面するように転写フィルムを配置し、加圧した後、該転写フィルムの基材フィルムを剥離すればよい。
使用される電解質膜は、公知のものである。電解質膜の膜厚は、通常20〜250μm程度、好ましくは20〜80μm程度である。電解質膜の具体例としては、デュポン社製の「Nafion」(登録商標)膜、旭硝子(株)製の「Flemion」(登録商標)膜、旭化成(株)製の「Aciplex」(登録商標)膜、ゴア(Gore)社製の「Gore Select」(登録商標)膜等が挙げられる。
加圧レベルは、転写不良を避けるために、通常0.5〜10Mpa程度、好ましくは1〜10Mpa程度がよい。また、この加圧操作の際に、転写不良を避けるために、加圧面を加熱するのが好ましい。加熱温度は、電解質膜の破損、変性等を避けるために、通常80〜200℃程度、好ましくは135〜150℃程度がよい。
本発明の触媒層−電解質膜積層体の一例を図2に示す。
電極−電解質膜接合体
本発明の電極−電解質膜接合体は、触媒層−電解質膜積層体の両面に電極基材を配置し、加圧することにより製造される。
電極基材は、公知であり、燃料極、空気極を構成する各種の電極基材を使用できる。
加圧レベルは、通常0.1〜100Mpa程度、好ましくは5〜15Mpa程度がよい。この加圧操作の際に加熱するのが好ましく、加熱温度は通常120〜150℃程度でよい。
本発明によれば、触媒層を電解質膜に良好に転写することができ、しかも燃料電池の性能に悪影響を与えない触媒層−電解質膜積層体製造用転写フィルムを提供することができる。
本発明によれば、触媒層−電解質膜積層体製造用転写フィルムを容易に製造することができる。
本発明の転写フィルムを使用することにより、均一な触媒層を電解質膜上に形成させることができる。
従って、本発明の触媒層−電解質膜積層体を使用すれば、優れた電池性能を備えた高品質の燃料電池を製造することができる。
以下に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。下記の実施例及び比較例においては、次の基材フィルムを使用した。
基材フィルム
実施例1:ポリエチレンテレフタレート(帝人デュポン(株)製のテフレックスFW2−50)、膜厚50μm、150℃における熱収縮率 MD9.0%,TD6.5%
実施例2:ポリエチレンテレフタレート(帝人デュポン(株)製のテフレックスFT3−50)、膜厚50μm、150℃における熱収縮率 MD1.5%,TD3.5%
実施例3:ポリエチレンテレフタレート(帝人デュポン(株)製のテフレックスFT−50)、膜厚50μm、150℃における熱収縮率 MD1.0%,TD2.5%
参考例1:二軸延伸ポリプロピレン(東洋紡(株)製のトヨパールSS、P4256)、膜厚50μm、130℃における熱収縮率 MD3%以上,TD3%以上
比較例1:ポリエチレンテレフタレート(東洋紡(株)製のエステルフィルムE5100)、膜厚50μm、150℃における熱収縮率 MD1.1%,TD0.3%
比較例2:ポリエチレンテレフタレート(東レ(株)製のルミナーX44)、膜厚50μm、150℃における熱収縮率 MD1.2%,TD0.2%
比較例3:ポリエチレンテレフタレート(東レ(株)製のルミナーX44)、膜厚25μm、150℃における熱収縮率 MD1.4%,TD0.2%
比較例4:ポリエチレンテレフタレート(帝人デュポン(株)製のテフレックスFT3−50)、膜厚25μm、150℃における熱収縮率 MD1.5%,TD3.5%
比較例5:ポリエチレンテレフタレート(帝人デュポン(株)製のテフレックスFT−50)、膜厚25μm、150℃における熱収縮率 MD1.0%,TD2.5%
比較例6:二軸延伸ポリプロピレン(東レ(株)製のトレファン、2500)、膜厚30μm、130℃における熱収縮率 MD3%以上,TD3%以上
比較例7:二軸延伸ポリプロピレン(東洋紡(株)製のトヨパールSS、P4255)、膜厚35μm、130℃における熱収縮率 MD3%以上,TD3%以上。
実施例1〜3及び参考例1
白金ルテニウム担持カーボン(Pt:27.2重量%、Ru:28.7重量%)(田中貴金属(株)製、TEC62E58)10重量部及び5重量%電解質溶液(Dupont社製、DE−520、溶剤:1−プロパノール/水=1/1(重量比))100重量部を、イソプロピルアルコール100重量部及びプロピレングリコール2重量部に加え、混合及び分散を行い、触媒層形成用ペーストを調製した。
基材フィルムの一方面上に触媒層形成用ペーストをブレードコーターを用いて、乾燥後の厚さが20μmになるように塗布し、85℃で乾燥させ、本発明の触媒層転写フィルムを製造した。
比較例1〜9
上記基材フィルムを使用する以外は、上記実施例1〜と同様にして、触媒層転写フィルムを製造した。
性能評価試験
上記実施例1〜3、参考例1及び比較例1〜9で製造した各触媒層転写フィルムを2.5cm×2.5cmに裁断し、3.0cm×3.0cmに裁断した電解質膜(Dupont社製、Nafion112)の両側に、転写フィルムの触媒層側を挟み込み、温度150℃、圧力6.5MPaで転写を行い、触媒層−電解質膜積層体を製造した。
電解質膜に触媒層を転写した際の転写率(%)を次式に従い、算出した。
Figure 0005200348
ここで、転写前の触媒量は、転写前の触媒層転写フィルムの重量から、触媒層をふき取った後の基材フィルムの重量を差し引いた重量である。転写後の触媒量は、転写後の触媒層転写フィルムの重量から、触媒層をふき取った後の基材フィルムの重量を差し引いた重量である。
転写性の判定基準:転写率が70%以上で良好であると判断した。
シワの有無は、オーブンにて基材フィルムを150℃に加熱し、フィルムにシワが発生するかどうかを目視にて判断した。
結果を表1に示す。
Figure 0005200348
上記表から、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である基材フィルムを使用することにより、触媒層の形成と剥離が良好に行い得る転写フィルムが得られることがわかる。
図1は、触媒層−電解質膜積層体製造用転写フィルムの断面図である。 図1は、触媒層が積層された電解質膜の断面図の断面図である。

Claims (10)

  1. 基材フィルムの一方面上に触媒層が形成された転写フィルムであって、
    該基材フィルムは、厚みが50μm以上であり、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である(厚みが50μmのポリプロピレンフィルムを除く)、
    触媒層転写フィルム。
  2. 基材フィルムの130℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である、請求項1に記載の触媒層転写フィルム。
  3. 基材フィルムの一方面上に触媒層が形成された転写フィルムであって、
    基材フィルムは、150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上の熱収縮性フィルム(厚みが50μmのポリプロピレンフィルムを除く)と150℃における縦方向及び横方向の熱収縮率が共に2%未満のフィルムとの積層フィルムであり、
    該積層フィルムは、厚みが50μm以上であり、
    該積層フィルムに占める前記熱収縮性フィルムの厚みは、積層フィルム全体の40%以上であり、
    触媒層は、積層フィルムの150℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上のフィルム側に形成されている、
    触媒層転写フィルム。
  4. 熱収縮性フィルムが、130℃における縦方向及び/又は横方向の熱収縮率が2%以上である、請求項3に記載の触媒層転写フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムの触媒層面が電解質膜面に対面するように転写フィルムを配置し、加圧した後、該転写フィルムの基材フィルムを触媒層面から剥離する、触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
  6. 135〜150℃の加熱温度で加圧する、請求項5に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムを二枚用い、二枚の転写フィルムの内の一方の触媒層面を電解質膜の一方の面に対面させ、二枚の転写フィルムの内の他方の触媒層面を電解質膜の他方の面に対面するように二枚の転写フィルムを配置し、加圧した後、該転写フィルムの基材フィルムを触媒層面から剥離する、触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
  8. 135〜150℃の加熱温度で加圧する、請求項7に記載の触媒層−電解質膜積層体の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の転写フィルムを用いて製造される触媒層−電解質膜積層体。
  10. 請求項5〜8のいずれかに記載の方法で製造される触媒層−電解質膜積層体。
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