JP2003331852A - 燃料電池用膜−電極接合体およびその製造方法 - Google Patents
燃料電池用膜−電極接合体およびその製造方法Info
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Abstract
−触媒層接合体を強固に接合し、適切な水マネージメン
トの行える膜−電極接合体を提供すること。 【解決手段】 触媒層とガス拡散層の接合界面に接着剤
層を形成し、膜−触媒層とガス拡散層を強固に接合した
膜−電極接合体。この膜−電極接合体の製造方法は、膜
−触媒層接合体を形成する工程、ガス拡散層上に接着剤
層を形成する工程、および、前記膜−電極接合体と前記
ガス拡散層を接着剤層を介して接合し、膜−電極接合体
を形成する工程からなる。
Description
用いた燃料電池に関し、より詳細には、燃料電池用膜−
電極接合体およびその製造方法に関する。
を含有する燃料ガスと空気など酸素を含有する酸化剤ガ
スとを電気化学的に反応させることで、電力と熱とを同
時に発生させる。燃料ガスと酸化剤ガスとを併せて反応
ガスともいう。このような燃料電池は、水素イオンを選
択的に輸送する高分子電解質膜、および貴金属系触媒を
担持したカーボン粉末を主成分とする触媒層とガス拡散
層とからなる多孔質電極を含む。そして、2枚の多孔質
電極は、触媒層が高分子電解質膜に接するような位置関
係で高分子電解質膜を挟んでおり、ガス拡散層は、反応
ガスに対する通気性および電子伝導性を有する。
極から構成される接合体は、膜−電極接合体(MEA)
と呼ばれている。このMEAの両側には、反応ガスを供
給し、かつ生成ガスおよび余剰な反応ガスを運び去るた
めのガス流路が設けられたセパレータ板が配置される。
このMEAと一対のセパレータ板とからなる構造体は単
セルと呼ばれる。そして、単セルの複数個を冷却板など
を介して積層し、数ボルトから数百ボルトの出力を発揮
し得る積層電池が得られる。この積層電池が燃料電池に
相当する。
をスクリーン印刷法やスプレー法により、ガス拡散層上
に塗布し、乾燥して触媒層とガス拡散層からなる多孔質
電極を形成し、この多孔質電極を触媒層側が高分子電解
質膜と接するように配置し、ホットプレスなどにより接
合する方法がある。しかし、この方法では、触媒層用塗
料がガス拡散層に染み込むので、触媒層の膜厚の制御お
よび均一性の確保が困難である。他の製造方法として
は、触媒層用塗料をスクリーン印刷法やスプレー法によ
り、高分子電解質膜上に塗布し、乾燥して触媒層と高分
子電解質膜からなる膜−触媒層接合体を形成した後、こ
の触媒層にガス拡散層をホットプレスにより接合する方
法がある。さらに他の製造方法としては、触媒層塗料を
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、あるいはポリプロピレン
(PP)などからなる基材フィルム上に塗布し、乾燥し
て触媒層を形成し、次いで、この基材フィルム上の触媒
層を高分子電解質膜上に加熱圧着により転写し、基材フ
ィルムを剥離して、膜−触媒層接合体を形成した後、ガ
ス拡散層をこの触媒層にホットプレスなどにより接合す
る方法がある。
層接合体を形成した後、ガス拡散層をホットプレスなど
により接合する方法では、いずれも触媒層の膜厚の制御
および均一性の確保が可能である。しかし、ホットプレ
スなどの圧着工程での高分子電解質膜の熱膨張と収縮に
より、ガス拡散層と電解質膜−触媒層接合体との十分な
結合性が得られず、著しい場合にはMEAからガス拡散
層が脱離するという問題が発生する。また、これを回避
するために圧力を上げてホットプレスを行うと、高分子
電解質膜にピンホールなどの損傷を発生し易いという問
題がある。また、ガス拡散層の材料にカーボンクロスや
炭素繊維の不織布を用いた場合、表面の凹凸や炭素繊維
の毛羽などにより、高分子電解質膜にピンホールなどの
損傷が発生し易い。このようなガス拡散層を用いる場
合、圧力を低くし、触媒層とガス拡散層を接合する必要
がある。
織布は、柔軟性を有するため、触媒層と部分的な脱離が
発生し、触媒層とガス拡散層の界面に空隙が生じる。こ
のようなMEAを用いた燃料電池を、高加湿された反応
ガスを用いて作動させると、水蒸気の結露や反応生成水
がその空隙に停滞し、触媒層への反応ガスの拡散を阻害
する現象、いわゆるフラッディングが発生する。このよ
うに従来のMEAを用いた電池では、水分マネージメン
トが適切に行われないために、フラッディングにより電
池性能が低下するという問題がある。また、積層型燃料
電池を構成する場合に、このようなガス拡散層の結合強
度が不十分なMEAを用いると、組立てなどの作業時に
ガス拡散層の脱離による電極の位置ずれなどの問題が発
生するとともに作業効率が低下する問題がある。
の問題を解決し、ガス拡散層が強固に結合された燃料電
池用膜−電極接合体を提供することを目的とする。本発
明は、また、この膜−電極接合体を用いた燃料電池を提
供することを目的とする。
電極接合体は、高分子電解質膜の両側に触媒層とガス拡
散層からなる一対の電極が配置され、前記触媒層と前記
ガス拡散層の界面に接着剤層を形成し、前記接着剤層を
介し、前記触媒層と前記ガス拡散層を接合することを特
徴とするものである。本発明の燃料電池用膜−電極接合
体の製造方法は、高分子電解質膜の両側に一対の触媒層
を結合させて、膜−触媒層接合体を形成する工程、ガス
拡散層の前記触媒層と対向する側の面に接着剤層を付与
する工程、および、前記触媒層と前記ガス拡散層とを前
記接着剤層を介して圧着して膜−電極接合体を形成する
工程からなることを特徴とするものである。
体(MEA)は、触媒層とガス拡散層が、それらの接合
界面に形成された接着剤層を介して、接合されているこ
とを特徴とする。前記接着剤層は、ガス拡散層の触媒層
と接する側の面全体に均一に形成するものとする。前記
接着剤層を構成する接着剤は、高分子電解質膜を構成す
る高分子電解質と同じ、水素イオン伝導性を有する樹
脂、または多糖類の水溶液またはアルコール溶液が好ま
しく用いられる。なかでもパーフルオロスルホン酸イオ
ン交換樹脂の溶液ないし分散液が好ましい。
により、ガス拡散層の通気性の確保および触媒層とガス
拡散層との接触抵抗を制御した接着剤層を形成すること
ができる。前記接着剤は、剪断速度10(1/S)にお
ける粘度が3.0mPa・s以上15.0mPa・s以
下であり、さらには、7.0mPa・s以上12mPa
・s以下が好ましい。粘度が3.0mPa・s未満の場
合、ガス拡散層に塗布した接着剤は、ガス拡散層に浸透
するかまたは通過してしまい、触媒層とガス拡散層との
界面に接着剤層を形成することが困難である。また、粘
度が15mPa・sを超える場合、ガス拡散層上に厚い
接着剤層が形成され、通気性の阻害およびガス拡散層と
触媒層間の接触抵抗の増加となり、電池性能の低下を生
じる。
ス拡散層の単位面積当たりの重量が0.015mg/c
m2以上0.050mg/cm2以下であり、さらには塗
布量0.025mg/cm2以上0.035mg/cm2
以下が好ましい。塗布量が0.015mg/cm2未満
の場合、接着剤層の結着強度が弱く、触媒層とガス拡散
層の剥がれあるいは部分的な脱離が発生する。塗布量が
0.050mg/cm 2を超える場合、ガス拡散層上に
厚い接着剤層が形成され、通気性の阻害およびガス拡散
層と触媒層間の接触抵抗の増加となり、電池性能の低下
を生じる。接着剤を塗布した後の乾燥は、室温(25
℃)で6時間以上行うのが好ましい。
ドクターブレードやバーコーターによる塗布方法が用い
られる。なかでもスプレーによる塗布方法が好ましい。
スプレーによる塗布方法は、噴霧時に接着剤の乾燥を促
進し、ガス拡散層上に余剰な溶媒成分を付与することな
く接着剤層を形成することができる。また、ガス拡散層
表面への均一な塗布、さらには局所的に分布をつけるこ
とができる。前記接着剤の溶媒には、水あるいはアルコ
ール類が用いられる。なかでもアルコール類を用いた接
着剤を用いるのが好ましい。アルコール類を溶媒とした
接着剤は、速乾性であり以下のような効果がある。すな
わち、スプレーによる塗布を行った場合、ガス拡散層上
に接着剤層を形成し易い。ガス拡散層中に浸透した溶媒
は、残存することがなく、ガス拡散層の通気性を確保で
きる。触媒層とガス拡散層の接合時に、溶媒成分の影響
により膜−触媒層接合体が膨潤したり収縮したりするこ
とがない。
ーパ−、カーボンクロス、炭素繊維の不織布などが用い
られる。なかでもカーボンクロスが好ましい。本発明の
接着剤層の働きにより、ガス拡散層と触媒層を強固に結
合させることができ、ガス拡散層の剥がれおよび部分的
な脱離の問題が解決できる。これにより、MEAの水分
マネージメントを適切に行うことができ、高電流密度、
高加湿条件下での電池稼働が可能となる。高電流密度、
高加湿条件下では、反応ガスの通気性が良いカーボンク
ロスの使用が好ましい。さらに、ガス拡散層は目付け3
0g/m2以上250g/m2以下、厚み0.15mm以
上0.50mm以下であり、さらには目付け100g/
m2以上150g/m2以下、厚み0.25mm以上0.
40mm以下が好ましい。
マネージメントを適切に行うことが可能になり、高電流
密度、高加湿条件下での運転が可能となり、高出力で安
定な特性を維持する燃料電池を提供することができる。
本発明のMEAの製造方法は、上記MEAの好ましい製
造方法を提供するものである。本発明の製造方法では、
まず、高分子電解質膜の両側にそれぞれ触媒層を結合さ
せて膜−触媒層接合体を形成する。一方、ガス拡散電極
は、触媒層と相対する面に接着剤を塗布した接着剤層を
形成しておく。次いで、前記膜−触媒層接合体のそれぞ
れの触媒層面に、前記接着剤層を介して、ガス拡散層を
接着することにより、MEAを作製する。これにより、
膜−触媒層接合体とガス拡散層とを強固に結合させたM
EAを容易に製造することができる。
してガス拡散層を接合したMEAの断面模式図である。
ガス拡散層1の触媒層3と相対する面に接着剤を塗布
し、室温で6時間以上乾燥して接着剤層2を形成した一
対のガス拡散層1が、高分子電解質膜4にあらかじめ触
媒層3を付与した膜−触媒層接合体を挟み込み、ホット
プレス機により接合する。このときガス拡散層1と触媒
層3が接着剤層2によりお互い全面で強固に接合される
ので、熱による膨潤・収縮作用による剥がれや部分的な
脱離が生じるという従来の問題が解決される。また、こ
のとき接着剤層2の効果により、温度を25℃以上10
0℃以下の低温でホットプレスによる接合を可能とし、
MEAの膨潤・収縮を抑制することができる。ホットプ
レス温度は75℃以上100℃以下の範囲が好ましい。
さらに、接着剤層2の効果により、5.0×105Pa
以上12.5×105Pa以下の低い圧力で接合が可能
となり、ピンホールなどの損傷を回避することができ
る。このとき、接合圧力は、7.5×105Paが好ま
しい。
て、触媒層とガス拡散層とを強固に接合することによ
り、ガス拡散層の剥がれや部分的な脱離、および電解質
膜のピンホールなどの損傷を生じないMEAの製造方法
を提供することができる。また、複数枚のMEAを使用
する積層電池の組立てにおいて作業性を向上することが
できる。本発明のMEAの製造方法は、以上の説明に限
定されることはなく、ガス拡散層がカーボン粒子と撥水
剤からなる撥水層を有する場合、撥水層に接着剤層を同
様に形成し、ガス拡散層と触媒層を接合することも可能
である。
る。 《実施例1》MEAを作製するにあたり、まず以下の方
法で膜−触媒層接合体を形成した。触媒粉末10g、水
35g、およびパーフルオロスルホン酸イオン交換樹脂
のアルコール分散液(旭硝子(株)製、商品名:9%F
FS)59gを超音波攪拌機を用いて混合し、触媒層用
ペーストを調製した。上記触媒粉末には、比表面積80
0m2/gで、DBP吸油量が360ml/100gの
ケッチェンブラックECに白金を重量比で50:50の
割合で担持させたものを用いた。この触媒ペーストを、
塗工機(ヒラノテクシード(株)製、コンマコーターM
200L)により、膜厚50μmのポリプロピレン製支
持体フィルム(東レ(株)製、商品名:トレファン50
−2500)上に塗布し、乾燥して触媒層を形成した。
得られた触媒層中の白金量は0.3mg/cm2であっ
た。次いで、ホットプレスを用い、前記支持体フィルム
上に形成した6×6cm2の触媒層を、12×12cm2
の高分子電解質膜(ジャパンゴアテックス(株)製、商
品名:Gore−Select)の両側に温度120
℃、圧力50×10 5Paで加熱圧着し、膜−触媒層接
合体を作製した。パーフルオロスルホン酸イオン交換樹
脂の分散液(旭硝子(株)、商品名:9%FFS)をエ
タノールで濃度5wt%に希釈した接着剤を、ガス拡散
層(ジャパンゴアテックス(株)製、商品名:Carb
el−CL)の片面に、スプレー法により塗布し、室温
で6時間乾燥して接着剤層を形成した。接着剤層を形成
したガス拡散層と膜−触媒層接合体をホットプレスを用
い接合した。ホットプレス条件を20℃〜125℃、圧
力を2.5×105Pa〜20×105Paの範囲で変化
させて各種MEAを作製した。
セルロース(第一工業製薬(株)製、CMC)の3wt
%水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてMEA
を作製した。
しないものを用いた以外は、実施例1と同様にしてME
Aを作製した。
施例1、実施例2および比較例1の各MEAについて、
ガス拡散層の脱離の有無を観察した。実施例1について
の結果を表1、実施例2の結果を表2、比較例1の結果
を表3にそれぞれ示した。表中の圧力および温度は、ホ
ットプレスの条件を示す。また、×印はガス拡散層の脱
離が観察されたもの、○印は脱離が観察されなかったも
のを示す。
び実施例2では、ホットプレスの温度および圧力が比較
的低い条件においても、ガス拡散層の脱離が生じること
なくMEAを作製できることが確認された。また、ホッ
トプレスの温度を低くしたものほど、熱による膨潤・収
縮効果が発生しにくいことが確認された。また、ホット
プレスの圧力を低くしたものほど、ピンホール発生など
の損傷が生じにくいことが確認された。
ン酸イオン交換樹脂の分散液(旭硝子(株)製、商品
名:9%FFS)を用い、エタノールで希釈して濃度を
2.5wt%〜9wt%に調製した。この接着剤を実施
例1と同じガス拡散層上に塗布し、室温で6時間乾燥し
て接着剤層を形成した。そして、温度75℃、圧力7.
5×105PaでホットプレスしてMEAを作製した。
各接着剤の粘度を粘弾性測定装置(HAAKE社製、R
heo Stress:RS150)で測定した。ガス
拡散層の剥がれの有無を観察した。また、各MEAを用
いて単電池を作製し、電池性能を測定した。単電池は、
MEAの両側に、導電性セパレータ板、集電板、ヒータ
ー、絶縁板の順に配置し、締結ロッドで7×105Pa
で締結して作製した。この電池のアノードに露点が70
℃になるよう加温・加湿した純水素ガスを、カソードに
露点が70℃になるよう加温・加湿した空気をそれぞれ
供給し、電池温度75℃、燃料ガス利用率75%、空気
利用率60%、電流密度0.7A/cm2の条件で電池
性能の測定を行った。その結果を表4に示す。
く、ガス拡散層上に接着剤層が形成されず、剥がれが発
生した。電池性能測定の結果から、接着剤の濃度が低い
ものは、剥がれによりガス拡散層と触媒層との間に空隙
が生じ、フラッディングによる性能低下が確認された。
また、接着剤の濃度が高いものは、接着剤層がガス拡散
層の通気性を阻害し、反応ガスが供給されず、電池性能
の低下が確認された。
ン酸イオン交換樹脂の分散液(旭硝子(株)製、商品
名:9%FFS)を用い、これをエタノールで希釈して
濃度を5wt%に調製した。この接着剤を実施例1と同
じくガス拡散層上に塗布し、乾燥して接着剤層を形成し
た。そして、温度75℃、圧力7.5×105Paでホ
ットプレスしてMEAを作製した。このMEAを用い、
実施例3と同様の方法で単電池を作製し、電池性能を測
定した。この電池のアノードに露点が70℃になるよう
加温・加湿した純水素ガスを、カソードに露点が60℃
になるよう加温・加湿した空気をそれぞれ供給し、電池
温度75℃、燃料ガス利用率75%、空気利用率40%
の条件で電池の放電試験を行った。
しないものを用いた以外は、実施例4と同様の方法でM
EAを作製し、実施例4と同様に単電池による放電試験
を行った。その結果を図2に示す。
電池電圧の変化が一段と少なく、特に高電流密度領域で
高い性能を示すことが確認された。このことは、実施例
4の電池は、ガス拡散層と触媒層とが強固に結合するこ
とで、適切な水のマネージメントが行われていることを
意味する。
ス拡散層が強固に結合することで、高加湿、高電流密度
の作動条件下でも適切な水分マネージメントができる膜
−電極接合体、およびこれを用いた燃料電池を供給する
ことができる。また、本発明により、電解質膜へのピン
ホールなどの損傷を発生しない膜−電極接合体の製造方
法を提供できる。
体の断面を示す模式図である。
合体を用いた各電池の電流−電圧曲線を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 高分子電解質膜および前記高分子電解質
膜を挟む一対の多孔質電極を具備する膜−電極接合体で
あって、前記多孔質電極が、触媒層、ガス拡散層、およ
び前記触媒層とガス拡散層との界面に形成された接着剤
層からなることを特徴とする燃料電池用膜−電極接合
体。 - 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池用膜−電極接合
体を備えた燃料電池。 - 【請求項3】 高分子電解質膜の両側に触媒層を形成す
る工程、ガス拡散層の前記触媒層と対向する側の面に接
着剤層を付与する工程、および前記触媒層と前記ガス拡
散層とを前記接着剤層を介して圧着して膜−電極接合体
を形成する工程からなることを特徴とする燃料電池用膜
−電極接合体の製造方法。 - 【請求項4】 前記接着剤層が、剪断速度10(1/
S)における粘度が3.0〜15.0mPa・sの範囲
にある樹脂のアルコール溶液または水溶液により形成さ
れる請求項3記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方
法。 - 【請求項5】 前記ガス拡散層が、カーボン繊維からな
る柔軟性を有するシート、カーボン繊維からなる織物ま
たは不織布である請求項3記載の燃料電池用膜−電極接
合体の製造方法。 - 【請求項6】 前記触媒層と前記ガス拡散層とが、温度
25℃〜100℃、圧力5.0×105〜12.5×1
05Paのもとで接合される請求項3記載の燃料電池用
膜−電極接合体の製造方法。
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