JP5197710B2 - ワークサポート清掃装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工機のワーク(被加工物)をサポート(保持)するために加工テーブルや加工パレットなどに設けられたワークサポートに付着する付着物を除去するワークサポート清掃装置に関する。
従来、炭酸ガスレーザ加工機に代表される主に軟鋼板やステンレス鋼板を切断対象とするレーザ加工機では、被加工物であるワークを載置・保持するためのワークサポートは、加工テーブル上に設けられている。また、パレットチェンジャー装置、あるいはストッカー(棚)システムを備えたレーザ加工機においては、加工パレット上にワークサポートが設けられている。
ワークサポートの形状は、一般的には特許文献1に開示される「レーザ加工機におけるワークテーブル」のように、鋸歯状(凹凸の最上点と最下点とが直線で結ばれた形状)又はナイフエッジ状(凹凸の最上点と最下点とが曲線で結ばれた形状)のものが多く、他には、剣山状のものや網目状、ハニカム状のものなどもある。
レーザ加工による溶融蒸発飛散物(スラグ)をワークの下方へ障害なく落下させるという観点では、ワークサポートとワーク下面との接触面積は少ないほど理想的である。一方、ワークが撓んで振動が発生したり、レーザ光の焦点位置がずれたりすることを防止するためには、ワークを板厚などに応じて適当な間隔で支持する必要がある。このため、先に例示した各形状のワークサポートは、一般的には25〜100mm程度のピッチでワークを支持するように設置される。
性能(小接触面積及びワークの保持性)、交換の容易性、交換部品の入手の容易性、価格などの面から、レーザやターレットパンチプレスによって鋼板を鋸歯状やナイフエッジ状に形状切断加工したワークサポートが多用されている。レーザ加工時にワークとの接触部分やその近傍が損傷・焼損したりするため、ナイフエッジ状のワークサポートは次第に細目の鋸歯状になっていくが、鋸歯の谷部やワークサポート板上面の縁部にはレーザ切断加工によるスラグが付着・堆積する。ワークサポートが鋸歯状の場合には、特に鋸歯の谷底の部分でスラグが付着・堆積しやすい。
スラグがワークサポートに付着し始めると、レーザ光がスラグに当たってその反射でワーク下面が焼けたり、スラグの下方への抜けが悪くなったりすることによって加工不良が発生する。したがって、ワークサポートは交換が必要な消耗品となっている。
レーザ加工で製作されるワークサポートは、加工機の大きさにもよるが通常は製作及び交換に約1日が必要である。したがって、ワークサポートを定期的に清掃してスラグを除去し、耐用期間を延ばすことで、ワークサポートの交換をできるだけ行わないようにすることが試みられている。ワークサポートの耐用期間を延ばすためには、なるべく清掃の頻度を高くする必要がある。
スラグはワークサポートに溶融固着して付着しているため、タガネやブラシなどを用いた手作業による清掃は重労働である。また、市販の自動高速多針タガネを用いたとしても、定尺材の加工用の約1.2×2.5mの加工テーブルなどでは清掃作業は容易ではない。しかも、タガネやブラシ、市販の自動高速多針タガネなどを用いた清掃作業は、レーザ加工機の加工テーブルやパレットチェンジャーの加工パレットの上に作業者が乗って行うこととなるが、安全性の観点からは、装置上に作業者が乗ることなく清掃作業を行うことが好ましいといえる。さらには、自動高速多針タガネを駆動する際に発生する振動や騒音は、清掃作業者にとって作業環境を悪化させる一因となりうる。
特許文献2に開示される「板材搬入出システム及び板材搬入システム」は、レーザ加工機の稼働中に、使用していない加工パレットのワークサポートを自動清掃するものである。
特許文献3に開示される「ワークサポートのサポートストリップを洗浄するための機械的な装置」は、ストリップを備えたローラをワークサポートの側面に当接させてスラグ堆積物を除去するものである。なお、ストリップを備えたローラの代わりにブラシをワークサポートの側面に当接させてスラグを除去する構成の装置も知られている。
特開2001−105169号公報 特開2007−911号公報 特開2006−110632号公報
特許文献2に開示される発明は、ワークサポートにブラシを接触させて清掃を行うものであるが、上記のようにスラグはワークサポートに溶融固着しているため、単にブラシを接触させるのみでスラグを除去することは困難である。
また、特許文献2に開示される発明は、加工テーブルを二つ備えたレーザ加工機のみに適用可能な構成であり、加工テーブルを一つだけ備える一般的なレーザ加工機やパレットチェンジャー装置を備えたレーザ加工機への適用ができない。
さらに、特許文献2に開示される発明は、レーザ加工と独立してワークサポートの清掃のみを行うことができないという問題がある。
また、特許文献3に開示される発明は、ワークサポートの上面にはローラが当接しないため、ワークサポートの上面に堆積したスラグを除去できず、スラグの除去効果が低いという問題がある。また、特許文献3に開示される発明は、ローラを傾けてワークサポートの上面に当接させることもできない構造である。これらの問題は、ローラに代えてブラシを設けた構成においても同様に生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レーザ加工機の構成によらずワークサポートの清掃をレーザ加工とは独立して実行可能で、スラグの除去効果が高く、安全かつ容易に清掃作業を行えるワークサポート清掃装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、間隔を空けて立設された複数の板材からなり、レーザ加工機のワークを保持するワークサポートを清掃するワークサポート清掃装置であって、複数の針と、該複数の針の各々を別々に往復動させる機構とを含む多針タガネと、開口が形成されたベースプレートと、ベースプレートの上側に設置されて、複数の針が開口を貫通してベースプレートの下側に露出するように多針タガネを支持する清掃装置本体と、開口を挟んで対峙するようにベースプレートの底面に設けられて、ワークサポート上における清掃装置本体の移動を案内する一対の案内板と、清掃装置本体の操作用の棒状の取手とを有することを特徴とする。
本発明によれば、所望のタイミングにおいて加工テーブル上に作業者が乗ることなくワークサポートの清掃作業を行うことができ、スラグを効率良く除去できるという効果を奏する。
図1−1は、本発明にかかるワークサポート清掃装置の実施の形態の構成を示す側面図である。 図1−2は、本発明にかかるワークサポート清掃装置の実施の形態の構成を示す背面図である。 図1−3は、本発明にかかるワークサポート清掃装置の実施の形態の構成を示す底面図である。 図2は、ベースプレートの開口の部分を拡大して示す図である。 図3は、ベースプレートの開口の部分での部分断面図である。 図4は、清掃装置本体をローリングさせた状態を示す図である。
以下に、本発明にかかるワークサポート清掃装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかるワークサポートの実施の形態の構成を示す図である。図1−1は、ワークサポート清掃装置の側面図、図1−2は、ワークサポート清掃装置の背面図、図1−3は、ワークサポート清掃装置の底面図である。ワークサポート清掃装置は、レーザ加工機の加工テーブル1に設置されたワークサポート3を清掃対象とする装置である。レーザ加工機の加工テーブル1は、レーザ加工がなされるワークを保持する複数のワークサポート3を支持する支持部材2を備えている。なお、ここでは支持部材2が加工テーブル1に設けられたレーザ加工機を例として説明するが、パレットチェンジャー装置やストッカーシステムにおける加工パレットに支持部材2が設けられた構成であっても同様である。
ワークサポート3の上部は、図1−1では鋸歯状となっているが、ナイフエッジ状の場合もある。ワークはワークサポート3の上に載置された状態でレーザ加工が施される。
自動高速多針タガネ4は、断面視略円形に束ねられた複数の針8(硬鋼線ニードル束)を備えている。自動高速多針タガネ4は空圧式であり、バルブ12を備えた圧縮空気配管11が接続されている。自動高速多針タガネ4は、圧縮空気配管11を介して供給される圧縮空気の圧力によって針8を各々の長手方向に沿って往復させる機構を備えている。自動高速多針タガネ4は、針8を下方(ワークスペース3の上面)に向けて、清掃装置本体6及びその下部に設けられたベースプレート5によってワークサポート3の上に垂直に保持される。
市販の空圧式の自動高速多針タガネには種々のものがあるが、ハンディタイプのものでは重量が1.5〜3kg程度、空気量が150〜250リットル/min(吐出圧力0.5MPaであれば1.5〜2.2kWのモータ容量に相当)である。このようなハンディタイプのものを自動高速多針タガネ4として用いた場合、ワークサポート清掃装置全体としての重量は5〜8kg程度となる。また、圧縮空気配管11は、配管径が外径φ15mm程度のホースとなるため取り扱いは容易である。
清掃装置本体6には、棒状の取手7が取り付けられている。取手7は、先端部分がワークサポート3の配列方向に枝分かれしていて、全体的には略十字形状となっている。取手7の先端部分がワークサポート3の配列方向に枝分かれしていることにより、後述するローリング動作を行う際に清掃装置本体6を容易に傾けることができる。取手7の形状や長さは任意であるが、あまり長くなると操作しにくくなるため、操作性を損なわない程度の長さとすることが好ましい。通常、ワークサポート3は加工テーブル1の短手方向に沿って設置されるため、取手7の長さが1m程度あれば、加工テーブル1の片側からの作業のみでワークサポート3を清掃可能となる。
また、清掃装置本体6には、自動高速多針タガネ4の上下方向の取り付け位置を調整するための止めネジ13が設けられている。針8は消耗品であり、使用につれて徐々に短くなっていくため、針8が消耗した場合には止めネジ13を緩めて自動高速多針タガネ4の取り付け位置を下に移動することで、針8の所定の範囲で往復動するように調整可能である。なお、針8の往復動の範囲については後段で説明する。針8が使用限度まで消耗した場合には、止めネジ13を緩めて清掃装置本体6から自動高速多針タガネ4を取り外した上で針8を新品に交換することが可能である。
ベースプレート5には、自動高速多針タガネ4の針8を貫通案内する開口9が設けられている。図2は、ベースプレート5の開口9の部分を拡大して示す図である。開口9は、ワークサポート清掃装置の前後方向を長手方向とする長穴形状であり、幅方向の開口寸法fは、無負荷の状態での自動高速多針タガネ4の針8の束の断面外形である円弧eよりも幅狭となっている。一方、開口9の長手方向の開口寸法は、無負荷状態での自動高速多針タガネ4の針8の束の断面外形である円弧eよりも大きくなっている。このような形状の開口9に針8が略垂直に貫通するように案内させることにより、針8の束の断面は開口9の長手方向と同じ方向を長手方向とした略矩形状に矯正されている。これにより、ワークサポート3と当接する針8の本数が多くなり、スラグの除去を効率良く行えるようになる。なお、針8の往復動を妨げないためには、ワークサポート3の各側面と開口9との間には、少なくとも針8の直径分の隙間を確保する必要がある。一例として、開口9の幅方向の開口寸法fを、ワークサポート3の板厚tよりも10〜20mm大きくすることで、ワークサポート3の側面と開口9との間に針8の往復動を妨げないだけの隙間を確保しつつ針8を集束できる。自動高速多針タガネ4の針8の束をワークサポート3の上部及び清掃方向に集中させることにより、清掃効果を向上させ、かつ進行方向前後に針8の遊び場が十分にあるため開口9の前後縁部と針8との干渉が発生せず、清掃装置本体6の移動をスムーズに行うことができ、清掃作業が容易となる。
ハンディタイプの自動高速多針タガネを任意の方向に移動させて作業を行うような場合には、針の束が断面視円形状であるほうが好ましいが、本実施の形態に係るワークサポート清掃装置は移動方向が一定であり、ワークサポート3の長手方向に沿って前後に移動する。したがって、上記のようにワークサポート3の長手方向に沿って針8の束を集束させた方がワークサポート3と当接せずに空振りする針8の数が減少するため、清掃効率が向上する。また、開口9は、装置の前後方向に関しては、集束された針8の遊び場となるスペースが必要であり、開口9の前後方向の端部近傍には針8が存在していないことが好ましい。本実施の形態においては、開口9の前後方向の端部と針8の束との間に十分な隙間が確保されているため、清掃装置本体6を前後に移動させる際に、針8が開口9の縁部に当たったり、ワークサポート3の上部に引っ掛かったりして、清掃装置本体6のスムーズな移動の妨げとなることはない。
さらに、ベースプレート5の底面には、一対の案内板10a、10bが開口9を挟んで対峙するように、ベースプレート5に対して垂直に設けられている。案内板10a、10bは、清掃装置本体6がワークサポート3に沿って移動するように案内する。ベースプレート5は、清掃装置本体6の移動方向(図1−1の矢印方向)である前後方向の下部が上に反った形状となっている(図1−1参照)。また、案内板10a、10bの各々は、前後方向の端部が他方の案内板10b、10aから離れる方向に反った形状となっている(図1−3参照)。ベースプレート5や案内板10a、10bは、清掃作業時にワークサポート3と接触するため、摩耗や破損が生じた場合に交換可能な構造となっている。なお、ワークサポート3との接触面に耐摩耗性皮膜(硬質クロムめっきなど)や潤滑性皮膜(PTFE複合めっきなど)を施せばベースプレート5や案内板10a、10bなどの交換頻度を下げることができる。また、開口9を備える部分を別部品として分離交換可能な構成とすれば、ベースプレート5全体を交換する場合と比較して、低コスト化を図れる。
ワークサポート3の上部が鋸歯状の場合、ベースプレート5の下面平坦部(ワークサポート3と当接する部分)の長さが鋸歯ピッチの2倍以上であると、ベースプレート5は常に二つの鋸歯で支持されることとなるため、清掃装置本体6が前後方向に傾くことを防止できる。これにより、清掃作業を安定して行うことが可能となる。
ワークサポート清掃装置の動作について説明する。なお、以下に説明する作業は、清掃作業者が加工テーブル1の上に乗って行うのではなく、加工テーブル1の側方から取手7を用いて行う。清掃作業者は、案内板10a、10bでワークサポート3を挟むようにしてベースプレート5(清掃装置本体6)をワークサポート3の上に載せる。取手7の先端部分を把持してバルブ12を開くと、自動高速多針タガネ4に圧縮空気が供給され、針8は、作業対象物であるワークサポート3の凹凸に追従して往復動する。針8の往復は、毎分約4000〜6000回行われるため、ベースプレート5の開口9によって案内された針8は、ワークサポート3に衝突する。ワークサポート3に付着しているスラグは、主に針8の衝突動作によってワークサポート3から剥離し、除去される。この際、針8は主にワークサポート3の上面に衝突するため、ワークサポート3の上面に堆積したスラグが効率的に除去される。
自動高速多針タガネ4の針8がワークサポート3を打つ反力は、ワークサポート清掃装置の重量を軽減させる。自動高速多針タガネ4の針8がワークサポート3を打つことによって発生する振動も、ワークサポート清掃装置の移動動作が容易となるように作用する。
清掃作業者は、取手7を用いて清掃装置本体6をワークサポート3に沿って前後に移動させたり、清掃装置本体6を移動方向と交差する方向に傾斜(ローリング)・揺動させることによって清掃作業を行う。案内板10a、10bの各々は、前後方向の端部が他方の案内板10b、10aから離れる方向に反った形状となっているため、清掃装置本体6の前後の移動がワークサポート3に付着したスラグによって妨げられることは起こりにくくなっている。また、案内板10a、10bの間隔はワークサポート3の板厚よりも広いため、清掃装置本体6は取手7の操作によって左右に移動させることも可能である。すなわち、案内板10aがワークサポート3に当接する位置と、案内板10bがワークサポート3に当接する位置との間で、任意の位置に清掃装置本体6を移動させることができる。
図3は、ベースプレート5の開口9の部分での部分断面図である。自動高速多針タガネ4は、針8の先端が少なくともワークサポート3の鋸歯の最下点(谷部)に到達し、かつ、針8の先端が鋸歯の最上点(頂)よりも上まで上昇するように設置される。ただし、針8を必要以上に下降させると、スラグの除去に寄与しない時間が長くなってしまい、清掃効率が低下してしまう。また、開口9の上側の縁よりも上まで針8を上昇させると、ベースプレート5の上面に針8が当接して開口9に案内されなくなってしまい、清掃効率が低下してしまう可能性がある。したがって、針8の往復動の範囲は、清掃効率が低下しないように適宜設定する必要がある。
針8の往復動の範囲(ストローク)dは、針8の上昇端とワークサポート3の鋸歯の最上点(ベースプレート5の底面の下端)との距離をa、針8の下降端とワークサポート3の鋸歯の最下点との距離をb、ワークサポート3の鋸歯の高さをcとすると、d=a+b+cとなるが、一例を挙げると、a及びbの寸法が10mm以下となるようにすることで、清掃効率の低下を抑えることができる。このためには、針8のストロークdが鋸歯高さcよりも0〜20mm大きい自動高速多針タガネ4を選定して清掃装置本体6に設置すればよい。自動高速多針タガネ4の針8のストロークdが予め決まっている場合には、鋸歯高さcが針8のストロークdよりも0〜20mm小さいワークサポート3を選定して支持部材2に設置すれば良い。このようにすれば、自動高速多針タガネ4の針8が鋸歯状のワークサポート3の最上点から最下点の全範囲に当たるため、清掃性能を高めて確実に清掃を行える。
なお、上記のように針8は消耗品であり、使用するにつれて徐々に短くなっていくため、針8の往復動の中心がワークサポート3の鋸歯の中央よりも下になるように自動高速多針タガネ4を設置する(a<bとなるように自動高速多針タガネ4を設置する)ことで、自動高速多針タガネ4の設置位置の調整頻度を低くできる。
開口9を備える部分のみを別部品としてベースプレート5から分離できるように構成する場合には、開口9を備える部品の厚さをベースプレート5の厚さよりも大きくすれば、針8のストロークを上側に広げる(針8の上昇端とワークサポート3の鋸歯の最上点との距離aを広げる)ことができる。
図4は、清掃装置本体6をローリングさせた状態を示す図である。清掃装置本体6をほぼ垂直に保っての清掃作業では、自動高速多針タガネ4の針8がワークサポート3に当たる確率が低く、かつ特定の針8のみがワークサポート3に当たる。図4に示すように、清掃装置本体6をローリングさせることにより、ワークサポート3に当たる針8の本数及び確率が増加するため、清掃効率が向上する。また、ワークサポート3の上面のみならず側面にも針8が衝突しやすくなるため、ワークサポート3の側面に堆積したスラグを効率良く除去できる。なお、清掃装置本体6を傾けるにあたっては、案内板10a、10bの一方がワークサポート3に近づくように清掃装置本体6を左右に移動させてから傾けるようにしてもよい。このような操作を行うことで、清掃装置本体6を傾ける際にベースプレート5が隣接するワークサポート3と干渉することを回避できる。
清掃装置本体6を傾斜させる場合、案内板10a、10bの高さ寸法hが小さいほど傾斜角度を大きくすることが可能となる。しかし、清掃装置本体6をあまり大きく傾けると、清掃装置本体6が転倒するのを防ぐように取手7で操作しなければならなくなる。このため、案内板10a、10bは、転倒限界を超える(重心から下ろした鉛直線が底面を通らなくなる)まで清掃装置本体6を傾けることを規制する高さ寸法hを有することが好ましい。換言すると、清掃装置本体6を開口9の幅方向へ転倒限界角度未満の角度傾斜させた時点で、一対の案内板10a、10bの一方が、間に挿入されたワークサポート3に干渉することが好ましい。また、案内板10a、10bの高さ寸法hは、支持部材2の上端と干渉しない範囲で大きくすることが可能ではあるが、あまり大きくすると、清掃装置本体6の載せ替え作業を行いにくくなってしまうため、作業性を損なわない程度の大きさとすることが好ましい。一例として、案内板10a、10bの高さ寸法hを開口9の幅方向の開口寸法fよりも5〜15mm大きくすることで、ローリングの最大傾斜角度を25〜30°程度に制限し、案内板10a、10bの下部がワークサポート3の側面に当接して案内される状態とすることができる。
清掃装置本体6の傾斜・揺動は、清掃効率を高めるために必要な動作であるが、清掃装置本体6を傾斜させると清掃装置本体6の自重によってワークサポート3の上端部がベースプレート5と案内板10a、10bとがなす隅部へ嵌りやすくなる。この際、案内板10a、10bの開口9側の面と開口9の縁部とのギャップ寸法kが大きいと、ワークサポート3の上端部に針8が当たらなくなるとともに、清掃装置本体6を前後に移動させにくくなる。したがって、ギャップ寸法kは、ワークサポート3の板厚tよりも小さくする必要があり、板厚tよりも十分小さいことが好ましい。ギャップ寸法kが板厚tよりも小さければ、清掃装置本体6を傾けたときに開口9の縁部はワークサポート3の上面上に位置し、ワークサポート3が隅部に完全に嵌ることはなくなる。この場合、一対の案内板10a、10bの取り付け間隔寸法gは、f+2kである。一例として、ギャップ寸法kを1mm以下とすることで、ベースプレート5と案内板10a、10bとがなす隅部にワークサポート3の上端部が嵌ることを防ぐことができる。このような構成とすることで、清掃装置本体6の傾斜時に、進行方向に直角な方向の開口縁部付近の針8が確実にワークサポート3の上部に当たることが保証されるため、清掃性能が向上し、かつ清掃装置の前後移動動作がスムーズになる。なお、案内板10a、10bとベースプレート5との隅部を斜面やR面とすれば、ワークサポート3の上端部が隅部に嵌りにくくなる。
一本のワークサポート3の清掃を終えたら、隣接するワークサポート3に清掃装置本体6を載せ替え、加工テーブル1上のワークサポート3を順次清掃する。
ここで、加工テーブル1が1.2×2.5mで、ワークサポート3の配列ピッチが50mmの場合を例として作業時間を考える。この場合、設置されるワークサポート3の数は50本となる。スラグの付着度合いにもよるが、一本のワークサポート3の清掃に要する時間は概ね1分未満であるため、全ワークサポート3の清掃を40〜50分程度で行えることとなる。
清浄な状態(新品又は清掃後)のワークサポート3に市販のスパッタ付着防止剤を塗布しておくことにより、スラグの清掃をより容易に行える。
以上に説明したように、本実施の形態にかかるワークサポート清掃装置は、取手を備えかつ軽量であるため、ワークサポートの清掃作業を一人でも安全かつ容易に行うことができる。しかもワークサポートに付着したスラグの除去(清掃)効果が高い。さらに、構造が単純であるため信頼性が高く、安価に製造可能である。本実施の形態にかかるワークサポート清掃装置でワークサポート3の清掃を行うことにより、ワークサポート3を長期間使用することが可能となる。したがって、ワークサポート3を製作し直す頻度が低くなるため、ワークサポート3の製作に必要なエネルギーの消費を抑えることができる。すなわち、レーザ加工機を運用するにあたっての環境負荷を低減できる。
以上の説明では、上部が鋸歯又はナイフエッジ状の板状のワークサポート3を清掃対象として説明したが、止めネジ13を緩めて自動高速多針タガネ4を清掃装置本体6から取り外すことで、一対の案内板10a、10bの間に挿入することができない形状のワークサポート(例えば網状やハニカム状)を清掃することも可能である。
また、以上の説明においては、自動高速多針タガネ4が空圧式である場合を例として説明したが、自動高速多針タガネ4は電動式であってもよい。電動式の自動高速多針タガネ4を用いる場合には、バルブ12を備えた圧縮空気配管11の代わりにスイッチを備えた電気配線が接続されることとなる。
上記実施の形態において示したワークサポート清掃装置の各部の形状や寸法はあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
以上のように、本発明にかかるワークサポート清掃装置は、レーザ加工機に用いられるワークサポートを安全に効率良く清掃できる点で有用であり、特に、上部が鋸歯状又はナイフエッジ状の板状のワークサポートの清掃に適している。
1 加工テーブル
2 支持部材
3 ワークサポート
4 自動高速多針タガネ
5 ベースプレート
6 清掃装置本体
7 取手
8 針
9 開口
10a、10b 案内板
11 圧縮空気配管
12 バルブ
13 止めネジ

Claims (5)

  1. 間隔を空けて立設された複数の板材からなり、レーザ加工機のワークを保持するワークサポートを清掃するワークサポート清掃装置であって、
    複数の針と、該複数の針の各々を別々に往復動させる機構とを含む多針タガネと、
    開口が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートの上側に設置されて、前記複数の針が前記開口を貫通して前記ベースプレートの下側に露出するように前記多針タガネを支持する清掃装置本体と、
    前記開口を挟んで対峙するように前記ベースプレートの底面に設けられて、前記ワークサポート上における前記清掃装置本体の移動を案内し、前記清掃装置本体が転倒限界角度以上傾斜することを妨げる高さを有する一対の案内板と、
    前記清掃装置本体の操作用の棒状の取手とを有することを特徴とするワークサポート清掃装置。
  2. 前記ワークサポートの上部が鋸歯状であり、
    前記多針タガネは、前記針の先端を鋸歯の最下点よりも下まで下降させ、かつ前記針の先端を鋸歯の最上点よりも上まで上昇させることを特徴とする請求項1記載のワークサポート清掃装置。
  3. 前記開口は、前記複数の針が前記開口に挿入される前の無負荷状態での束幅よりも幅細であることを特徴とする請求項1又は2記載のワークサポート清掃装置。
  4. 前記開口の縁と前記案内板との間隔は、前記ワークサポートの幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のワークサポート清掃装置。
  5. 前記多針タガネが前記清掃装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のワークサポート清掃装置。
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