JP6251913B2 - ドロス除去装置 - Google Patents
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Description
この装置においては、操作者が、装置をワークサポートの上に載せ、自動高速多針タガネの針を往復動させて、針をワークサポートに衝突させることにより、ワークサポートに付着しているドロスが剥離する。
また、このような装置によるドロスの除去作業は、付着したドロスが移動の障害になるため、操作者にとって清掃装置を前後に動かすのに力を要するので、作業負荷を軽減することが望ましい。
このように構成された本発明においては、ドロス除去部は、複数のプレートのうちの一つの両側に下方に延びる、ドロスを除去するための一対の爪部材と、一対の爪部材がその上端部を中心として互いに接近又は離間する方向に揺動可能なように各爪部材の上端部を軸支する軸支部と、軸支部を上下方向に往復動させる駆動部と、一対の爪部材が互いに接近する方向に各爪部材を付勢する付勢手段とを備えているので、一対の爪部材の間にワークサポートを挟むようにドロス除去装置を配置すると、各爪部材は、ワークサポートに付着したドロスの大きさに応じて、付勢手段の付勢力に逆らって互いに離れる方向へ押し拡げられ、その付勢力によってドロスを挟み込む。この状態で駆動部を作動させると、一対の爪部材が付勢手段の付勢力によってドロス及びワークサポートを確実に挟みながら上下動を繰り返すので、ワークサポートに固着したドロスであっても容易にワークサポートから引きはがすことができる。
このように構成された本発明においては、ワークサポートが垂直方向から傾斜している場合でも、ワークサポートの傾斜に合わせて一対の爪部材がその上端部を中心として同じ方向に揺動することにより、傾斜したワークサポートに沿って上下動を行うことができ、ドロスを確実に除去することができる。
このように構成された本発明においては、一対の爪部材が互いに接近する方向に各爪部材を確実に付勢することができ、これにより、一対の爪部材が十分な力でドロスを挟み込むことができ、ワークサポートに固着したドロスであっても容易にワークサポートから引きはがすことができる。
このように構成された本発明においては、支持板によりワークサポート上に支持されたドロス除去装置を、ドロスが付着したワークサポートの各プレートの上縁部に沿ってスムーズに前後移動させることができる。また、ドロス除去装置を前方及び後方へ容易に傾斜させることができ、これにより、一対の爪部材がドロス及びワークサポートを挟みながら上方に向かって後退するときにドロス除去部に働く力を、ドロス除去装置がワークサポート上を前後に移動する推進力として利用することができ、操作者がドロス除去装置を前後に移動させる際の作業負荷を軽減することができる。
このように構成された本発明においては、1枚のワークサポートが一対の爪部材の間に挟まれるようにドロス除去装置を配置したとき、そのワークサポート及びその両隣のワークサポートによって支持板が支持され、これにより、ドロス除去装置をワークサポートの各プレートの上縁部に沿って安定して滑り移動させることができる。
このように構成された本発明においては、ドロスを挟み込んだ一対の爪部材を十分な力で上下動させることができ、ワークサポートに固着したドロスであっても容易にワークサポートから引きはがすことができる。
まず、図1乃至図3により、本発明の実施形態によるドロス除去装置の構成を説明する。図1は本発明の実施形態によるドロス除去装置の側面図であり、図2は本発明の実施形態によるドロス除去装置の正面図であり、図3は図2におけるIII−III矢視図である。以下の説明では、ドロス除去装置をワークサポートの各プレートの上縁部に沿って前後移動させる方向を「前後方向」と呼び、この前後方向に直交する方向を「横方向」又は「左右方向」と呼ぶ。
また、ベースプレート16の下面の前端部と後端部に、前後一対の支持ブラケット18が取り付けられており、これらの前後一対の支持ブラケット18の間に、前後方向に延びる軸20が設けられている。
支持板28の幅(横方向の長さ)は、ワークサポート2の複数のプレートのうちの互いに隣接するプレート間の距離の2倍よりも広い。すなわち、図2に示すように、1枚のワークサポート2が爪部材22a、22bの爪本体22e、22fの間に挟まれるようにドロス除去装置1を配置したとき、そのワークサポート2及びその両隣のワークサポート2によって支持板28が支持される。
また、支持板28の前後方向及び横方向の中央部には、爪部材22a、22bの爪本体22e、22fを挿通させる開口30が形成されている。この開口30は、ハウジング6に取り付けられた支持板28において、爪本体22e、22fの下端部と向かい合う位置に配置され、爪本体22e、22fを挿通可能な大きさに形成されている。さらに、開口30の前後方向両端縁30a、30bが、それぞれ上方へ持ち上がるように湾曲している。
以下の説明では、操作ハンドル部4が操作者によってワークサポート2の長手方向に沿って引かれる方向を後方とし、操作ハンドル部4が操作者によってワークサポート2の長手方向に沿って押される方向を前方とする。
爪本体22e、22fが圧縮ばね24a、24bの弾性力によってドロスDを挟み込んだ状態で上下動することにより、図4(c)乃至図4(e)に示すように、ドロスDがワークサポート2から引きはがされる。特に、上述したように、爪本体22e、22fの凹凸部22g、22hの鋸歯状の突起が上方に傾斜するように形成されているので、図4(c)に示すように、爪本体22e、22fが上昇する場合、凹凸部22g、22hの鋸歯状の突起がドロスDの表面に食い込みやすくなっており、ドロスDをワークサポート2から一層引きはがしやすくなっている。
また、ドロス除去装置1は、支持板28によって3枚のワークサポート2の上に支持されているので、ワークサポート2の各プレートの上縁部に沿って安定して滑り移動させることができる。
さらに、爪本体22e、22fの凹凸部22g、22hは平面視で内側に向かって凸の円弧状に形成されているので、ワークサポート2上でドロス除去装置1を前後に移動させる際にドロス除去装置1を左右に振ることができる。したがって、大量のドロスがワークサポート2に付着している場合でも、ドロス除去装置1を左右に振りながら前後に移動させることによって、よりスムーズにドロス除去装置1を移動させることができる。
したがって、図5(a)及び(b)に示すように、ワークサポート2が垂直方向から傾斜している場合でも、爪部材22a、22bが軸20を中心として同じ方向に揺動することにより、傾斜したワークサポート2に沿って上下動を行うことができ、ドロスを確実に除去することができる。
したがって、爪部材22a、22bの間にワークサポート2を挟むようにドロス除去装置1を配置すると、爪部材22a、22bは、ワークサポート2に付着したドロスの大きさに応じて、圧縮ばね24a、24bの付勢力に逆らって互いに離れる方向へ押し拡げられ、その圧縮ばね24a、24bの付勢力によってドロスを挟み込む。この状態で複動型エアシリンダー12を作動させると、爪部材22a、22bが圧縮ばね24a、24bの付勢力によってドロス及びワークサポート2を確実に挟みながら上下動を繰り返すので、ワークサポート2に固着したドロスであっても容易にワークサポート2から引きはがすことができる。
2 ワークサポート
4 操作ハンドル部
4a コントロールグリップ
4b、4c ライジンググリップ
4d 端部
6 ハウジング
6a 下端部
8 ハンドル固定部
10 ドロス除去部
12 複動型エアシリンダー(駆動部)
12a エアバルブ
12b エアホース
14 ロッド
16 ベースプレート(軸支部)
18 支持ブラケット
20 軸
22a、22b 爪部材
22c、22d 上端部
22e、22f 爪本体
22g、22h 凹凸部
24a、24b 圧縮ばね(付勢手段)
26 隙間調整ねじ
28 支持板
28a 前縁部
28b 後縁部
30 開口
D ドロス
Claims (6)
- 複数のプレートが平行に立設された金属熱切断加工機のワークサポートに付着したドロスを除去するためのドロス除去装置であって、
前記プレート上で摺動可能な支持板と、前記支持板によって支持されたドロス除去部と、操作者が持って前記ドロス除去装置を前後移動させるための操作ハンドル部とを有し、
前記ドロス除去部は、前記複数のプレートのうちの一つの両側に下方に延びる、ドロスを除去するための一対の爪部材と、前記一対の爪部材がその上端部を中心として互いに接近又は離間する方向に揺動可能なように各爪部材の上端部を軸支する軸支部と、前記軸支部を上下方向に往復動させる駆動部と、前記一対の爪部材が互いに接近する方向に各爪部材を付勢する付勢手段とを備える、ことを特徴とするドロス除去装置。 - 前記軸支部は、前記一対の爪部材が同じ方向に揺動可能なように各爪部材を軸支する、ことを特徴とする請求項1に記載のドロス除去装置。
- 前記付勢手段は、前記各爪部材に取り付けられ、それらの各爪部材を互いに接近する方向に付勢する一対のばねである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のドロス除去装置。
- 前記支持板は、前縁部及び/又は後縁部が上方へ湾曲するように形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のドロス除去装置。
- 前記支持板の幅は、前記複数のプレートのうちの互いに隣接するプレート間の距離の2倍よりも広い、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のドロス除去装置。
- 前記駆動部は、空圧シリンダーである、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のドロス除去装置。
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