JP2015171741A - シャーリングマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】送り切り加工においてワークに圧痕が付きにくいシャーリングマシンを提供する。【解決手段】シャーリングマシン(1)に、レーキ角(θa)が付与されワーク(W)の送り方向(DR1)下流側の下方の角部(7c)が最下位置となる上刃(7)と、上刃(7)との間に配置されたワーク(W)を、上刃(7)と協働で剪断切断する下刃(9)と、送り切り加工でワーク(W)を送り込むワーク送り込み装置(15)と、角部(7c)よりもワーク(W)の送り方向下流側に設けられ、角部(7c)よりも下方に突出した状態で上刃(7)と一体的に昇降する緩衝部材(17b)と、を設けた。【選択図】図1
Description
本発明は、シャーリングマシンに係り、特に、送り切り加工が可能なシャーリングマシンに関する。
送り切り加工が可能なシャーリングマシンの例が、特許文献1に記載されている。
送り切り加工は、ワークに対する切断長がシャーリングマシンの上刃の長さよりも長い場合に行う加工である。具体的には、最初の切断加工後に、上刃を上方に退避させると共にワークの未切断部分を上刃に対応した位置まで送り込んで、次の切断加工を行う加工である。この送り切り加工により、上刃よりも長い切断長でワーク切断ができる。
送り切り加工は、ワークに対する切断長がシャーリングマシンの上刃の長さよりも長い場合に行う加工である。具体的には、最初の切断加工後に、上刃を上方に退避させると共にワークの未切断部分を上刃に対応した位置まで送り込んで、次の切断加工を行う加工である。この送り切り加工により、上刃よりも長い切断長でワーク切断ができる。
送り切り加工においてワークを送り込む方法には、例えば次の二つの方法がある。
一つは、特許文献1に記載されたように、ワークをクランプで把持して送り込む方法である。
他は、ワーク支持台の内部に退避させていたコンベアベルトを、上刃の上方への退避タイミングで支持台表面から上方に突出させ、ワークをそのコンベアベルトに載せて送り込む方法である。
一つは、特許文献1に記載されたように、ワークをクランプで把持して送り込む方法である。
他は、ワーク支持台の内部に退避させていたコンベアベルトを、上刃の上方への退避タイミングで支持台表面から上方に突出させ、ワークをそのコンベアベルトに載せて送り込む方法である。
例えば、帯状又は送り方向に長尺のワークを用い、そのワークから長尺材の切り出しを行う場合には、送り込みの回数が多くなることから、前者のクランプを用いる方法よりも後者のコンベアベルトを用いる方法が好適である。
ところで、加工効率の観点から、ワークの送り込みの際の上刃の退避位置は、低い方が好ましい。
しかしながら、上刃の退避位置を低くした場合、送り込み中のワークに振動等が生じると、ワークが上刃に衝突する可能性が高くなる。
しかしながら、上刃の退避位置を低くした場合、送り込み中のワークに振動等が生じると、ワークが上刃に衝突する可能性が高くなる。
前者のクランプを用いた方法では、クランプがワークの一側部を把持して片持ち支持になることから、ワークが幅方向に長尺の場合に、移動に伴う共振等で上下振動が生じ、上刃に衝突する虞がある。
後者のコンベアベルトを用いた方法では、コンベアベルトを上方に突出させる動作の勢いでワークが上方に跳ね、上刃に衝突する虞がある。
後者のコンベアベルトを用いた方法では、コンベアベルトを上方に突出させる動作の勢いでワークが上方に跳ね、上刃に衝突する虞がある。
上刃には、レーキ角が設定されている。そのため、下端の一方の角部が鋭角に尖っており、上刃の最下部位となっている。
従って、ワークが上刃に衝突するときは、その鋭角に尖った角部に衝突するので、ワークに圧痕が付く可能性がある。
そのため、送り切り加工が可能なシャーリングマシンに対し、送り切り加工においてワークに圧痕が付く可能性をできるだけ低減する工夫が求められている。
従って、ワークが上刃に衝突するときは、その鋭角に尖った角部に衝突するので、ワークに圧痕が付く可能性がある。
そのため、送り切り加工が可能なシャーリングマシンに対し、送り切り加工においてワークに圧痕が付く可能性をできるだけ低減する工夫が求められている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、送り切り加工においてワークに圧痕が付きにくいシャーリングマシンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) ワークに対して送り切り加工が可能なシャーリングマシンであって、
レーキ角が付与され前記ワークの送り方向下流側の下方の角部が最下位置となる上刃と、
前記上刃との間に配置された前記ワークを、前記上刃と協働で剪断切断する下刃と、
前記送り切り加工で前記ワークを送り込むワーク送り込み装置と、
前記角部よりも前記ワークの送り方向下流側に設けられ、前記角部よりも下方に突出した状態で前記上刃と一体的に昇降する緩衝部材と、
を備えていることを特徴とするシャーリングマシンである。
2) 前記緩衝部材は、前記上刃と前記下刃との間に配置された前記ワークが上方に移動した際に、前記ワークに対し前記角部よりも先に当接すると共に圧縮変形して前記ワークの運動エネルギを吸収するよう構成されていることを特徴とする1)に記載のシャーリングマシンである。
3) 前記緩衝部材が前記角部よりも下方に突出する突出量を調整可能な調整部を有していることを特徴とする1)又は2)に記載のシャーリングマシンである。
1) ワークに対して送り切り加工が可能なシャーリングマシンであって、
レーキ角が付与され前記ワークの送り方向下流側の下方の角部が最下位置となる上刃と、
前記上刃との間に配置された前記ワークを、前記上刃と協働で剪断切断する下刃と、
前記送り切り加工で前記ワークを送り込むワーク送り込み装置と、
前記角部よりも前記ワークの送り方向下流側に設けられ、前記角部よりも下方に突出した状態で前記上刃と一体的に昇降する緩衝部材と、
を備えていることを特徴とするシャーリングマシンである。
2) 前記緩衝部材は、前記上刃と前記下刃との間に配置された前記ワークが上方に移動した際に、前記ワークに対し前記角部よりも先に当接すると共に圧縮変形して前記ワークの運動エネルギを吸収するよう構成されていることを特徴とする1)に記載のシャーリングマシンである。
3) 前記緩衝部材が前記角部よりも下方に突出する突出量を調整可能な調整部を有していることを特徴とする1)又は2)に記載のシャーリングマシンである。
本発明によれば、送り切り加工においてワークに圧痕が付きにくい、という効果が得られる。
本発明の実施の形態を、実施例を基に図1〜図7を参照して説明する。
上下左右前後の方向は、各図に示された矢印の方向に便宜的に規定してある。
上下左右前後の方向は、各図に示された矢印の方向に便宜的に規定してある。
(実施例)
本発明の実施の形態に係るシャーリングマシンの実施例は、シャーマシン1であり、図1はシャーマシン1の概略を説明するための模式的右側面図である。
シャーマシン1は、直交する2辺の同時切断が可能なL刃を備えた所謂ブランキングシャーである。
シャーマシン1は、本体部3と、前部が本体部3内に進入するように本体部3の後方側に連結された搬送部5と、を有する。搬送部5は、加工中及び加工後のワークWを、矢印DR1で示される搬送方向(前から後へ向かう方向)に搬送する。
本発明の実施の形態に係るシャーリングマシンの実施例は、シャーマシン1であり、図1はシャーマシン1の概略を説明するための模式的右側面図である。
シャーマシン1は、直交する2辺の同時切断が可能なL刃を備えた所謂ブランキングシャーである。
シャーマシン1は、本体部3と、前部が本体部3内に進入するように本体部3の後方側に連結された搬送部5と、を有する。搬送部5は、加工中及び加工後のワークWを、矢印DR1で示される搬送方向(前から後へ向かう方向)に搬送する。
本体部3は、上刃7と下刃9との組であるL刃11と、上刃駆動部13と、を有している。上刃7は上刃駆動部13の動作により上下動する。下刃9は本体部3側に固定されている。上刃7と下刃9とは、両刃の間に配置されたワークWを協働して剪断切断する。
搬送部5は、その前方部分におけるL刃11に対応する位置に、送りコンベア部15を備えている。
上刃駆動部13及び送りコンベア部15を含む搬送部5の動作は、例えば本体部3の内部に配置された制御部CTにより制御される(図7参照)。
作業者は、シャーマシン1の動作に関する指示やパラメータの設定等を、入力部CTa(図7参照)を介して制御部CTに入力する。
制御部CT及び入力部CTaは、外部のコンピュータ及び入力装置(キーボード或いはタッチパネルなど)であってもよい。
搬送部5は、その前方部分におけるL刃11に対応する位置に、送りコンベア部15を備えている。
上刃駆動部13及び送りコンベア部15を含む搬送部5の動作は、例えば本体部3の内部に配置された制御部CTにより制御される(図7参照)。
作業者は、シャーマシン1の動作に関する指示やパラメータの設定等を、入力部CTa(図7参照)を介して制御部CTに入力する。
制御部CT及び入力部CTaは、外部のコンピュータ及び入力装置(キーボード或いはタッチパネルなど)であってもよい。
図2は、本体部3における下刃9と、送りコンベア部15と、切断加工時のワークWと、の水平方向の位置関係を説明するための模式的平面図である。
図2に示されるように、下刃9は、前後方向に延在する長手刃9aと、長手刃9aの前方端部から直交して左方に向け延出する短手刃9bと、を有して平面視でL字形状に形成されている。
上刃7の平面視上の位置は、図2において一点鎖線で示されている。すなわち、上刃7は、下刃9と同様に、前後方向に延在する長手刃7aと、長手刃7aの前方端部から直交して左方に向け延出する短手刃7bと、を有して平面視でL字形状に形成されている。
上刃7は、平面視で、下刃9の内側(左後方側)に沿うように設けられている。
図2に示されるように、下刃9は、前後方向に延在する長手刃9aと、長手刃9aの前方端部から直交して左方に向け延出する短手刃9bと、を有して平面視でL字形状に形成されている。
上刃7の平面視上の位置は、図2において一点鎖線で示されている。すなわち、上刃7は、下刃9と同様に、前後方向に延在する長手刃7aと、長手刃7aの前方端部から直交して左方に向け延出する短手刃7bと、を有して平面視でL字形状に形成されている。
上刃7は、平面視で、下刃9の内側(左後方側)に沿うように設けられている。
送りコンベア部15は、下刃9の長手刃9aと短手刃9bとを二辺とする長方形の範囲に大部分が入り込むように配置されている。また、上下動する上刃7とも干渉しないようになっている。
送りコンベア部15は、詳細を後述する送り込み加工において、ワークWの送り込みを行う送り込み装置として機能する。
送りコンベア部15は、詳細を後述する送り込み加工において、ワークWの送り込みを行う送り込み装置として機能する。
加工に際し、ワークWは、本体部3に対し、前方側から後方に向けて人手又は図示しない搬入装置により導入される。
この導入における左右方向の位置は、ワークWの幅と切断する位置とに応じた位置になるよう図示しない左右案内部により案内される。
また、導入における高さ位置(上下方向位置)も、パスラインPL(図4参照)上となるよう図示しない高さ規定部により規定される。
この導入における左右方向の位置は、ワークWの幅と切断する位置とに応じた位置になるよう図示しない左右案内部により案内される。
また、導入における高さ位置(上下方向位置)も、パスラインPL(図4参照)上となるよう図示しない高さ規定部により規定される。
図3は、図1における上刃7の後端部近傍(A部)の詳細を説明するための部分二面図である。図3(a)が部分右側面図であり、図3(b)が部分後面図である。
上刃7の長手刃7aには、レーキ角θaが与えられており、長手刃7aにおける後方側の角部7cが上刃7で最も下方に位置する。
長手刃7aの後端部の下方側、換言するならば、角部7cよりも送り方向の下流側には、緩衝部17が取り付けられている。
緩衝部17は、長手刃7a側にボルトBaで固定されたホールドプレート17aと、ホールドプレート17aにボルトBbで固定された緩衝部材17bと、を有している。
従って、緩衝部材17bは、上刃7と一体的に昇降するようになっている。
緩衝部17は、長手刃7a側にボルトBaで固定されたホールドプレート17aと、ホールドプレート17aにボルトBbで固定された緩衝部材17bと、を有している。
従って、緩衝部材17bは、上刃7と一体的に昇降するようになっている。
ホールドプレート17aは、金属で形成されている。
緩衝部材17bは、例えば四角柱状に形成され、設置状態で上下方向に弾性的に圧縮変形可能とされている。緩衝部材17bの材質は限定されないが、例えば、発泡ポリウレタンである。
緩衝部材17bは、その下端面17b1が、緩衝部材17bが変形していない自由状態において、角部7cの上下方向位置よりも距離Daだけ下方側に位置するようにホールドプレート17aに固定されている。
ホールドプレート17aにおけるボルトBaを挿通する孔17dは、上下方向に長い長孔とされている。これにより、距離Daは調整可能になっている。
すなわち、ボルトと長孔の孔17dとを含んで、緩衝部材17bの突出する距離Daを調整可能な調整部TSが構成されている。
距離Daの設定例は、1mmである。もちろん1mmに限定されるものではなく、適宜設定される。
緩衝部材17bは、例えば四角柱状に形成され、設置状態で上下方向に弾性的に圧縮変形可能とされている。緩衝部材17bの材質は限定されないが、例えば、発泡ポリウレタンである。
緩衝部材17bは、その下端面17b1が、緩衝部材17bが変形していない自由状態において、角部7cの上下方向位置よりも距離Daだけ下方側に位置するようにホールドプレート17aに固定されている。
ホールドプレート17aにおけるボルトBaを挿通する孔17dは、上下方向に長い長孔とされている。これにより、距離Daは調整可能になっている。
すなわち、ボルトと長孔の孔17dとを含んで、緩衝部材17bの突出する距離Daを調整可能な調整部TSが構成されている。
距離Daの設定例は、1mmである。もちろん1mmに限定されるものではなく、適宜設定される。
次に、シャーマシン1における送り切り加工及び送り込み動作について、右側面側からみた動作図である図4(a)〜(d)を主に参照して説明する。
図4(a)〜(d)は、図2におけるI−I位置での断面図に相当し、図の煩雑化を避けるため、固定された下刃9は不図示としている。
すなわち、図4には、上刃7と、緩衝部17と、パスラインPL位置と、ワークWと、送りコンベア部15と、が示されている。
図4(a)〜(d)は、図2におけるI−I位置での断面図に相当し、図の煩雑化を避けるため、固定された下刃9は不図示としている。
すなわち、図4には、上刃7と、緩衝部17と、パスラインPL位置と、ワークWと、送りコンベア部15と、が示されている。
送りコンベア部15は、図示しないモータにより回転駆動される駆動プーリ15a及び従動プーリ15bと、一対のガイドローラ15c,15dと、プーリ15a,15bとガイドローラ15c,15dとに掛け渡されたベルト15eと、を有する昇降部、及び昇降部を所定のストロークで上下に昇降させる昇降駆動部15fを有している。
駆動プーリ15a及び昇降駆動部15fの動作は、制御部CTにより制御される。
駆動プーリ15a及び昇降駆動部15fの動作は、制御部CTにより制御される。
制御部CTは、まず、上刃駆動部13を動作させて上刃7を上昇させ、上刃7と下刃9とが上下方向に離隔した待機状態にする。この待機状態は、図1に示される。
待機状態において、上刃7及び緩衝部17と下刃9との間に、長尺なワークWを、人手又は図示しないワーク搬入装置により移動(導入)する。
待機状態において、上刃7及び緩衝部17と下刃9との間に、長尺なワークWを、人手又は図示しないワーク搬入装置により移動(導入)する。
ワークWの導入が完了したら、制御部CTは、上刃駆動部13を動作させて、図4(a)に示されるように上刃7を下降させる。この下降による上刃7と下刃9との剪断によって、ワークWは切断される。
ワークWに対する最初の切断加工では、上刃7の長手刃7aにおける角部7c及び緩衝部17は、ワークWの先端部Waよりも後方側に位置しているので、ワークWに当接しない。
ワークWに対する最初の切断加工では、上刃7の長手刃7aにおける角部7c及び緩衝部17は、ワークWの先端部Waよりも後方側に位置しているので、ワークWに当接しない。
この上刃7の一回の下降で切断するワークWの切断長S1は、上刃7の下降ストロークに応じて決まる。
具体的には、上刃7の下降に伴い、ワークWにおける切断最前位置が前方に移動して切断長が大きくなる。その切断長が所望の長さとなる切断最前位置を、加工端点P1として送り切り加工における第1の加工停止点となるように設定する。
すなわち、切断最前位置が加工端点P1に達したときに上刃7の加工を停止するよう予め動作プログラムで設定しておく。
具体的には、上刃7の下降に伴い、ワークWにおける切断最前位置が前方に移動して切断長が大きくなる。その切断長が所望の長さとなる切断最前位置を、加工端点P1として送り切り加工における第1の加工停止点となるように設定する。
すなわち、切断最前位置が加工端点P1に達したときに上刃7の加工を停止するよう予め動作プログラムで設定しておく。
上刃7が第1の加工停止点に達したら、上刃駆動部13は、上刃7の下降を停止させ、次いで図4(b)に示されるように、上刃7を所定の位置まで上昇させる。
この所定の位置は、ワークWがパスライン上を後方に向け移動しても角部7c及び緩衝部材17bに干渉することなく、ワークWと緩衝部材17bの下端面17b1との間に上下方向のクリアランスとして距離Dbが得られる位置である。
この所定の位置は、ワークWがパスライン上を後方に向け移動しても角部7c及び緩衝部材17bに干渉することなく、ワークWと緩衝部材17bの下端面17b1との間に上下方向のクリアランスとして距離Dbが得られる位置である。
上刃7が所定の位置まで上昇したら、制御部CTは、図4(c)に示されるように、駆動プーリ15aを駆動させてベルト15eを時計回り方向、すなわち、ワークWを後方側に送る方向に移動させる。
さらに、昇降駆動部15fを動作させて、送りコンベア部15を所定の上昇位置まで上昇させる。所定の上昇位置は、ベルト15eの上面15e1がパスラインPLから上方に距離Dcだけ突出する位置である。
この上昇により、ワークWはベルト15eの上に乗るので、ワーク搬入装置のワーク移動と同期してベルト15eの移動によって後方側に送り込まれる。
送り込み量(距離)は、任意に設定できる。例えば切断長S1と同じ距離とする。
送り込みが終了したら、図4(d)に示されるように、送りコンベア部15を下降させ、駆動プーリ15aを停止し、待機状態とする。
さらに、昇降駆動部15fを動作させて、送りコンベア部15を所定の上昇位置まで上昇させる。所定の上昇位置は、ベルト15eの上面15e1がパスラインPLから上方に距離Dcだけ突出する位置である。
この上昇により、ワークWはベルト15eの上に乗るので、ワーク搬入装置のワーク移動と同期してベルト15eの移動によって後方側に送り込まれる。
送り込み量(距離)は、任意に設定できる。例えば切断長S1と同じ距離とする。
送り込みが終了したら、図4(d)に示されるように、送りコンベア部15を下降させ、駆動プーリ15aを停止し、待機状態とする。
次に、上刃駆動部13を動作させて上刃7を下降させ、送り切り加工としての二回目の切断を行う。
この下降で上刃7の角部7cがワークWに当接した直後の状態が図5に示されている。
図5は、角部7c及び緩衝部17近傍の模式的拡大右側面図である。
この下降で上刃7の角部7cがワークWに当接した直後の状態が図5に示されている。
図5は、角部7c及び緩衝部17近傍の模式的拡大右側面図である。
二回目の切断では、上刃7の下降に伴い、緩衝部17の緩衝部材17bは、ワークWに対し上刃7よりも先に当接する。
この場合、緩衝部材17bの弾性反発力よりも上刃7を下降させる力の方がはるかに大きい。そのため、図5に示されるように、緩衝部材17は上下方向に弾性的に圧縮する。従って、緩衝部材17bは、上刃7による切断に影響を与えない。
この場合、緩衝部材17bの弾性反発力よりも上刃7を下降させる力の方がはるかに大きい。そのため、図5に示されるように、緩衝部材17は上下方向に弾性的に圧縮する。従って、緩衝部材17bは、上刃7による切断に影響を与えない。
図4(a)〜(d)を参照して説明した送り切り加工(切断)を繰り返し、切断長が所定の長さに達する切断に至ったら、その切断において上刃7の下降ストロークを、大きくする。すなわち、第1の加工停止点を超えて下方に下降させる。
これにより、ワークWに対し、上刃7の長手刃7aと下刃9の長手刃9aとの剪断による前後方向の切断に加えて、上刃7の短手刃7bと下刃9の短手刃9bとの剪断による左右方向の切断が実行される。すなわち、短冊状の被切断材が得られる。
これにより、ワークWに対し、上刃7の長手刃7aと下刃9の長手刃9aとの剪断による前後方向の切断に加えて、上刃7の短手刃7bと下刃9の短手刃9bとの剪断による左右方向の切断が実行される。すなわち、短冊状の被切断材が得られる。
上述のように、シャーマシン1は、緩衝部17を備えている。
これにより、ワークWが、外力の付与によってパスラインPLよりも上方に予期せず移動しても、ワークWは、上刃7に当接する前に緩衝部17の緩衝部材17bの下端面17b1に当接する。
緩衝部材17bは、弾性的に圧縮変形可能に設けられているので、このワークWの当接で上方に向け圧縮変形すると共に、その圧縮変形による反発力でワークWを下方に付勢する。
そのため、ワークWの上方への移動が規制されワークWの上刃7への当接が回避される、又はワークWの上方への移動速度が低下し、ワークWへ当接しても圧痕が付きにくくなる。
これにより、ワークWが、外力の付与によってパスラインPLよりも上方に予期せず移動しても、ワークWは、上刃7に当接する前に緩衝部17の緩衝部材17bの下端面17b1に当接する。
緩衝部材17bは、弾性的に圧縮変形可能に設けられているので、このワークWの当接で上方に向け圧縮変形すると共に、その圧縮変形による反発力でワークWを下方に付勢する。
そのため、ワークWの上方への移動が規制されワークWの上刃7への当接が回避される、又はワークWの上方への移動速度が低下し、ワークWへ当接しても圧痕が付きにくくなる。
ワークWが上方に移動する可能性のある事象として、送りコンベア部15の上昇に伴うワークWの跳ね上げがある。
加工効率を上げるために、送りコンベア部15の上昇速度はより速いことが望まれる。この上昇速度の高速化により、ワークWの跳ね上げ速度が増加して上刃7への衝突の可能性が高くなると共に、衝突した場合の衝突エネルギも大きくなって、圧痕がより付きやすくなる。
加工効率を上げるために、送りコンベア部15の上昇速度はより速いことが望まれる。この上昇速度の高速化により、ワークWの跳ね上げ速度が増加して上刃7への衝突の可能性が高くなると共に、衝突した場合の衝突エネルギも大きくなって、圧痕がより付きやすくなる。
これに対して、シャーマシン1は緩衝部17を備えているので、図6に示されるように送りコンベア部15の上昇に伴い跳ね上がったワークW(二点鎖線で図示)は、上刃7における長手刃7aの角部7cに当接する前に、緩衝部17の緩衝部材17bの下端面17b1に当接する。
この当接で、緩衝部材17bは、弾性的に圧縮変形してワークWの運動エネルギーを吸収するので、ワークWの上刃7への当接が回避される、又は上刃7に当接した際の衝突エネルギが低減する。
これにより、ワークWに圧痕が付きにくくなる。
この当接で、緩衝部材17bは、弾性的に圧縮変形してワークWの運動エネルギーを吸収するので、ワークWの上刃7への当接が回避される、又は上刃7に当接した際の衝突エネルギが低減する。
これにより、ワークWに圧痕が付きにくくなる。
緩衝部材17bの圧縮剛性は、切断加工時のワークWとの当接では、加工の妨げにならないように上刃7の下降する力に屈して距離Daの分だけ圧縮変形し、切断加工時以外のワークWとの当接では、圧縮変形によりワークWの運動エネルギを良好に吸収してワークWの速度を減少させるように設定されている。
後者においては、ワークWの跳ね上がり態様によらず、圧縮変形量が距離Da未満になるよう設定すると、衝突が回避されるので望ましい。
この設定は、緩衝部材17bの形状及び材質、並びに、距離Da〜Dcの少なくとも一つを最適化して行う。
後者においては、ワークWの跳ね上がり態様によらず、圧縮変形量が距離Da未満になるよう設定すると、衝突が回避されるので望ましい。
この設定は、緩衝部材17bの形状及び材質、並びに、距離Da〜Dcの少なくとも一つを最適化して行う。
また、送り切り加工での上刃7の下降速度、すなわち、緩衝部材17bに対するワークWの接近速度Vaと、送りコンベア部15の上昇により跳ね上がるワークWの接近速度(上昇速度)Vbと、に差がある場合、緩衝部材の緩衝特性に速度依存性をもたせてもよい。
例えば、上刃7の下降速度よりも送りコンベア部15によるワークWの跳ね上がり速度が速い場合(Va<Vbの場合)、緩衝部材17bとして、その圧縮剛性が、衝突速度が速いほど大きくなる材質を選択することは好ましい。
これにより、上刃7の送り切り加工でのワークWの当接では、比較的容易に圧縮変形し、跳ね上がりによるワークWの当接では、圧縮変形しにくくなる。そのため、ワークWの上刃7への当接が、より起こりにくくなる。
例えば、上刃7の下降速度よりも送りコンベア部15によるワークWの跳ね上がり速度が速い場合(Va<Vbの場合)、緩衝部材17bとして、その圧縮剛性が、衝突速度が速いほど大きくなる材質を選択することは好ましい。
これにより、上刃7の送り切り加工でのワークWの当接では、比較的容易に圧縮変形し、跳ね上がりによるワークWの当接では、圧縮変形しにくくなる。そのため、ワークWの上刃7への当接が、より起こりにくくなる。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
シャーマシン1は、送り切り動作を、送りコンベア部15で行うものであるが、クランパによるワークWの把持で行うものであってもよい。
1 シャーマシン(ブランキングシャー)
3 本体部
5 搬送部
7 上刃、 7a 長手刃、 7b 短手刃、 7c 角部
9 下刃、 9a 長手刃、 9b 短手刃
11 L刃
13 上刃駆動部
15 送りコンベア部、 15a 駆動プーリ、 15b 従動プーリ
15c,15d ガイドローラ、 15e ベルト、 15e1 上面
15f 昇降駆動部
17 緩衝部、 17a ホールドプレート、 17b 緩衝部材
17b1 下端面、 17d 孔
Ba,Bb ボルト
CT 制御部、 CTa 入力部
Da〜Dc 距離
PL パスライン、 P1 加工端点
S1 切断長
TS 調整部
Va,Vb 接近速度
W ワーク、 Wa 先端部
θa レーキ角
3 本体部
5 搬送部
7 上刃、 7a 長手刃、 7b 短手刃、 7c 角部
9 下刃、 9a 長手刃、 9b 短手刃
11 L刃
13 上刃駆動部
15 送りコンベア部、 15a 駆動プーリ、 15b 従動プーリ
15c,15d ガイドローラ、 15e ベルト、 15e1 上面
15f 昇降駆動部
17 緩衝部、 17a ホールドプレート、 17b 緩衝部材
17b1 下端面、 17d 孔
Ba,Bb ボルト
CT 制御部、 CTa 入力部
Da〜Dc 距離
PL パスライン、 P1 加工端点
S1 切断長
TS 調整部
Va,Vb 接近速度
W ワーク、 Wa 先端部
θa レーキ角
Claims (3)
- ワークに対して送り切り加工が可能なシャーリングマシンであって、
レーキ角が付与され前記ワークの送り方向下流側の下方の角部が最下位置となる上刃と、
前記上刃との間に配置された前記ワークを、前記上刃と協働で剪断切断する下刃と、
前記送り切り加工で前記ワークを送り込むワーク送り込み装置と、
前記角部よりも前記ワークの送り方向下流側に設けられ、前記角部よりも下方に突出した状態で前記上刃と一体的に昇降する緩衝部材と、
を備えていることを特徴とするシャーリングマシン。 - 前記緩衝部材は、前記上刃と前記下刃との間に配置された前記ワークが上方に移動した際に、前記ワークに対し前記角部よりも先に当接すると共に圧縮変形して前記ワークの運動エネルギを吸収するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載のシャーリングマシン。
- 前記緩衝部材が前記角部よりも下方に突出する突出量を調整可能な調整部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャーリングマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048486A JP2015171741A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | シャーリングマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048486A JP2015171741A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | シャーリングマシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015171741A true JP2015171741A (ja) | 2015-10-01 |
Family
ID=54259415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014048486A Pending JP2015171741A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | シャーリングマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015171741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106881487A (zh) * | 2015-12-15 | 2017-06-23 | 北京升华电梯有限公司 | 适用于自动生产线的单边上下料的剪板机体系 |
CN108015335A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-05-11 | 河北工程大学 | 一种钢带自动剪切装置及剪切方法 |
-
2014
- 2014-03-12 JP JP2014048486A patent/JP2015171741A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106881487A (zh) * | 2015-12-15 | 2017-06-23 | 北京升华电梯有限公司 | 适用于自动生产线的单边上下料的剪板机体系 |
CN108015335A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-05-11 | 河北工程大学 | 一种钢带自动剪切装置及剪切方法 |
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