JP5328596B2 - 切断装置 - Google Patents
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Description
すなわち、このプレス機は、ワークが載置される下型と、ワークを切断する切断刃を有する上型と、この上型を支持するスライダと、このスライダを移動して上型を下型に対して接近させる駆動装置と、を備える(特許文献1参照)。
そこで、切断刃の摩耗を低減するため、切断刃を高強度な材料で形成することが要請されている。
しかしながら、高強度な材料は靱性が低いため欠けやすい特性がある。切断刃がワークに当たると、この切断刃に大きな衝撃が加わるため、切断刃が欠けてしまう、という問題があった。
ことを特徴とする。
よって、切断刃を高強度な材料で形成して、切断刃の硬度を従来より向上させても、切断刃の摩耗を低減しつつ、この切断刃の破損を防止できる。
しかしながら、本発明によれば、衝撃緩和手段により、切断刃がワークに当たる際、支持手段の移動速度を変化させることなく、切断刃の移動速度のみを低下させるため、切断加工のサイクルタイムが長期化するのを防止できる。
前記上型は、前記切断刃を有しかつ前記支持手段に対して相対的に移動可能な可動部(例えば、後述の可動部22)と、前記支持手段に前記可動部を囲むように設けられて前記可動部の移動を案内する枠状のガイド部(例えば、後述のガイド部24)と、を備えることが好ましい。
よって、切断刃から支持手段に伝わる接触反力を、複数のシリンダおよびピストンで均等に負担できるので、切断刃に加わる衝撃をさらに緩和できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る切断装置1の断面図である。
切断装置1は、ワークWが載置される下型10と、この下型10に対向配置された上型20と、この上型20を上方から支持する支持手段としての平板状のスライダ30と、スライダ30と上型20との間に設けられた衝撃緩和手段としての衝撃緩和装置40と、スライダ30を昇降させて上型20を下型10に対して接近させる駆動手段としての駆動装置50と、を備える。
周縁部12には、位置決め穴121が形成されている。
切断刃222は、ワークWを切断するものであり、高強度な材料で形成されている。この切断刃222は、下型10の周縁部12に対向している。
パッド23は、ワークWを押えるものであり、下型10の支持部11に対向している。
ピストン321Aの下端は、可動部22に連結されている。
ピストン321Bの下端は、パッド23に連結されている。
シリンダ322A、322Bには圧縮空気が充填されており、これらシリンダ322A、322B同士は、互いに連通している。
まず、図1に示すように、下型10にワークWを載置し、ダンパ機構32A、32Bのピストン321A、321Bを下降させておく。
また、上型20のパッド23がワークWの上面に当接し、このパッド23と下型10の支持部11とで、ワークWを挟み込んで、ワークWの位置ずれを防止する。このとき、図2中白抜き矢印で示すように、パッド23に接触反力が作用して、ピストン321Bが後退し、ダンパ機構32Bが収縮する。すると、このダンパ機構32Bにより、パッド23に加わる衝撃が緩和される。
このとき、図3中白抜き矢印で示すように、切断刃222に接触反力が作用して、ピストン321Aが後退し、ダンパ機構32Aが収縮する。すると、このダンパ機構32Aにより、切断刃222に加わる衝撃が緩和される。また、ダンパ機構32Aが収縮する際、切断刃222が設けられた可動部22は、ガイド部24に案内されて、このガイド部24に対して相対的に上昇し、可動部22の下降速度は、ガイド部24およびスライダ30の下降速度よりも遅くなる。
(1)スライダ30に、上型20の切断刃222の接触反力により収縮するダンパ機構32Aを設けた。よって、切断刃222がワークWに当たると、この切断刃222に接触反力が作用して、ダンパ機構32Aが収縮するため、切断刃222の下降速度がスライダ30の下降速度よりも遅くなり、切断刃222に加わる衝撃を緩和できる。
よって、切断刃222を高強度な材料で形成して、切断刃222の硬度を従来より向上させても、切断刃222の摩耗を低減しつつ、この切断刃222の破損を防止できる。
1 切断装置
10 下型
20 上型
22 可動部
23 パッド
24 ガイド部
30 スライダ(支持手段)
40 衝撃緩和装置(衝撃緩和手段)
50 駆動装置(駆動手段)
222 切断刃
321A ピストン(第1ピストン)
321B ピストン(第2ピストン)
322A シリンダ(第1シリンダ)
322B シリンダ(第2シリンダ)
Claims (2)
- ワークが載置される下型と、
前記ワークを切断する切断刃を有する上型と、
当該上型を支持する支持手段と、
当該支持手段を移動して、前記上型を前記下型に対して接近させる駆動手段と、
前記支持手段と前記上型との間に設けられ、前記上型の切断刃の接触反力により収縮する衝撃緩和手段と、を備える切断装置であって、
前記上型は、前記切断刃を有しかつ前記支持手段に対して相対的に移動可能な可動部と、前記支持手段に前記可動部を囲むように設けられて前記可動部の移動を案内する枠状のガイド部と、を備えることを特徴とする切断装置。 - 請求項1に記載の切断装置において、
前記上型は、前記ワークを押えかつ前記支持手段に対して相対的に移動可能なパッドをさらに備え、
前記衝撃緩和手段は、前記可動部に連結された複数の第1ピストンと、
前記支持手段に設けられて前記複数の第1ピストンのそれぞれを摺動可能に収容する複数の第1シリンダと、
前記パッドに連結された第2ピストンと、
前記支持手段に設けられて前記第2ピストンを摺動可能に収容する第2シリンダと、を備え、
前記複数の第1シリンダと前記第2シリンダとは互いに連通していることを特徴とする切断装置。
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