JP5193776B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、トレッド部に、溝により区画してなるブロックを備える空気入りタイヤに関し、より具体的には、氷上性能の飛躍的な向上をもたらす技術を提案するものである。
従来、空気入りタイヤでは、エッジ効果を高めることによって、氷上性能等を向上させることを目的に、図6に示すように、トレッド部100に、トレッド周方向に延びる縦溝101やトレッド幅方向に延びる横溝102をもってブロック103を区画形成するとともに、形成されたブロック103内に複数のサイプ104を付加することが広く一般に行われている。そして、このような従来の空気入りタイヤでは、より高い駆動、制動及び旋回性能の要求の下で、ブロック103内に多数のサイプ104を配設するため、また特に氷上性能を大きな接地面積の確保によって向上させるために、トレッド踏面内のブロック列数を3から9列と少なくするとともに各ブロック103をトレッド周方向に長い縦長の形状としていた。
しかしながら、上記のような従来の空気入りタイヤでは、サイプ104によって区画された分割ブロック部分103aの剛性が低くなり過ぎて、接地時に分割ブロック部分103aの倒れ込みが生じ接地性が悪化してしまうことから、近年の車両性能の向上に見合った十分な氷上性能を得ることが難しかった。また、ブロック103一つ一つの大きさが大きく、ブロック103の中央域においてはサイプ104の形成のみでは、氷上でのブレーキの際に氷面とタイヤとの間の水膜を十分除去することができず、このことからも氷上性能を飛躍的に向上させることは困難であった。
それゆえ、この発明は、これらの問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、トレッドパターンの適正化を図ることにより、氷上性能を飛躍的に向上させることにある。
前記の目的を達成するため、この発明の空気入りタイヤは、溝により区画された複数の独立したブロックを相互に密集して配置してなるブロック群がトレッド部の少なくとも一部に設けられた空気入りタイヤであって、前記ブロック群におけるブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、該ブロック群の幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPと該幅Wとで区画される、該ブロック群の基準区域内に存在する前記ブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、a/(P×W×(1−N/100)で与えられる、該ブロック群の単位実接地面積当りのブロック個数密度Sは0.003個/mm〜0.04個/mmの範囲内にあり、前記ブロックは、それぞれ円形に形成されるとともに相互に同一の大きさに形成されていることを特徴とする空気入りタイヤである。
なお、ここでいう「ブロックの基準ピッチ長さ」とは、ブロック群を構成する1つのブロック列におけるブロックの繰り返し模様の最小単位を指すものとし、例えば1つのブロックとそのブロックを区画する溝によってパターンの繰り返し模様が規定されている場合は、ブロック1個分のトレッド周方向長さとこのブロックのトレッド周方向に隣接する溝1分のトレッド周方向長さとを加算したものがブロックの基準ピッチ長さとなる。
また、「ブロック群の幅W」とは、ブロックを密集配置してなるブロック群のトレッド幅方向長さを指し、例えばブロック群がトレッド全体に存在する場合は、トレッド接地幅を指すものとする。
ブロック群の「実接地面積」とは、ブロック群の基準区域内に在る全ブロックの総表面積をいうものとし、言い換えれば、基準ピッチ長さPと幅Wとの積で規定される、上記基準区域の面積から個々のブロックを区画している溝の面積を減算した面積を指すものである。
この発明の空気入りタイヤにあっては、溝により区画されたブロックを、そのブロック個数密度Sが0.003〜0.04個/mmの範囲となるように密集して配置したことから、ブロックのトータルエッジ長さ及びエッジ方向が増大し、サイプよりも高いエッジ効果が得られる。また、ブロック一つあたりの表面積が小さくなり、ブロック一つ一つの接地性が向上する。さらにブロックの中央域からブロック周縁までの距離が小さくなるので、ブロックの中央域での水膜はブロック接地時に効率的に除去される。また、この発明の空気入りタイヤにあっては、各ブロックをそれぞれ円形に形成するとともに相互に同一の大きさに形成したことから、ブロックの配置範囲における接地圧をほぼ均一とすることができ、接地性が一層向上する。さらに、あらゆる方向からの力の入力に対してブロック剛性の異方性を無くすことができ、これは特にコーナリング性に有利となる。
従って、この発明の空気入りタイヤによれば、優れた接地性及びエッジ効果の確保と、ブロックによる効率的な水膜の除去を実現することにより、氷上性能を飛躍的に向上させることができる。
なお、ブロック群はトレッド全体に設けると氷上性能に対してより有効であるが、限られた領域に適用することで操縦安定性や耐偏摩耗性等の他性能とのバランスを図ることができる。
また、この発明の空気入りタイヤにあっては、ブロック群のブロックをトレッド周方向に千鳥状に配置することが好ましい。
しかも、この発明の空気入りタイヤにあっては、ブロック群のブロックに、1本以上のサイプを配設することが好ましい。
この発明の空気入りタイヤによれば、優れた接地性及びエッジ効果の確保と、ブロックによる効率的な水膜の除去を実現することにより氷上性能を顕著に向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ここに、図1は、この発明に従う一実施形態の空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という)のトレッドパターンを示した部分展開図である。
この実施形態のタイヤは、図示を省略するが、左右一対のビードコア間でトロイド状に延びるカーカスと、このカーカスのクラウン部のタイヤ径方向外側に配置したベルトと、このベルトのタイヤ径方向外側に配置したトレッド部とを具える慣例に従ったタイヤ構造を有し、トレッド部に図1に示したトレッドパターンを有するものである。
このタイヤは、図1に示すように、トレッド部1に、溝2により区画した、独立した複数のブロック3を互いに密集させてなるブロック群Gを有する。ブロック群Gは、トレッド部1の全体に存在する。ここで、ブロック3は、それぞれ円形(円柱状であり表面輪郭形状が円形である形状)に形成されるとともに相互に同一の大きさに形成されており、かつトレッド周方向に千鳥状に配置されている。そしてこのタイヤでは、ブロック群Gにおけるブロック3の基準ピッチ長さをP(mm)、該ブロック群Gの幅をW(mm)(この実施形態では、トレッド部1の全体にブロック3が配置されているので、トレッド接地幅TWと等しい。)、該基準ピッチ長さPと該幅Wとで区画される、該ブロック群Gの基準区域Z(図中斜線で示す領域)内に存在するブロック3の個数をa(個)、基準区域Z内のネガティブ率をN(%)としたとき、
Figure 0005193776
として表される、ブロック群Gの単位実接地面積当りのブロック個数密度S(個/mm)は、0.003個/mm以上0.04個/mm以下の範囲内にある。なお、ブロック群の基準区域Z内のブロック3の個数aをカウントするに際して、ブロック3が基準区域Zの内外に跨って存在し、1個として数えることができない場合は、ブロック3の表面積に対する、基準区域内に残ったブロック3の残存面積の比率を用いて数えることとする。例えば、図1に符号B1で示すブロックのように、基準区域Zの内外に跨り、基準区域Z内にその半分しか存在しないブロックの場合は、1/2個と数えることができる。
この実施形態のタイヤにあっては、溝により区画されたブロック3を、そのブロック個数密度Sが0.003〜0.04個/mmの範囲となるように密集して配置したことから、ブロック3のトータルエッジ長さ及びエッジ方向が増大し、サイプよりも高いエッジ効果が得られる。また、ブロック一つあたりの表面積が小さくなり、ブロック一つ一つの接地性が向上する。さらにブロック3の中央域からブロック周縁までの距離が小さくなるので、ブロック3の中央域での水膜はブロック接地時に効率的に除去される。また、この実施形態のタイヤにあっては、各ブロック3をそれぞれ円形に形成するとともに相互に同一の大きさに形成したことから、ブロック3の配置範囲における接地圧をほぼ均一とすることができ、接地性が一層向上する。さらに、あらゆる方向からの力の入力に対してブロック剛性の異方性を無くすことができ、これは特にコーナリング性に有利となる。
従って、この実施形態の空気入りタイヤによれば、優れた接地性及びエッジ効果の確保と、ブロック3による効率的な水膜の除去を実現することにより、氷上性能を飛躍的に向上させることができる。
また、この実施形態のタイヤによれば、各ブロック3をそれぞれ円形に形成するとともに相互に同一の大きさに形成することにより、ブロック3の配置設計に関して、隣接するブロック間での影響を低減することができ、ブロック個数密度の増大化を容易に図ることもできる。しかも、ブロック3を円形とすることにより、ブロック3の周壁における水抵抗を低減することができるので、周壁に角部を有するブロックを用いた場合に比べてウェット路面での排水効率を向上させることもできる。
さらに、この実施形態のタイヤによれば、ブロック3をトレッド周方向に千鳥状に配置したことから、タイヤ転動時に、より多くのブロック3の形成下で、それぞれのエッジを逐次作用させることができるので、エッジ効果をより一層効果的に発揮させることが可能となる。また、ブロック3をトレッド周方向に千鳥状に配置することで、トレッド幅方向に隣接するブロック3の相互間で路面への接地タイミングをずらすことができ、パターンノイズを低減させることもできる。さらに、このようにブロック3を千鳥状に配置することにより、ブロック3の高い密集配置を容易に実現することができる。
ところで、ブロック群Gにおけるネガティブ率Nは5%〜50%とすることが好ましい。ブロック群Gにおけるネガティブ率Nが5%未満の場合は、溝面積が小さ過ぎ排水性が不十分となる他、ブロック一つ一つの大きさが大きくなり過ぎて本発明が狙いとするところのエッジ効果の実現が難しくなり、一方、50%を超えると接地面積が小さくなり過ぎて、操縦安定性が低下するおそれがあるからである。また、ブロック群Gにおけるブロック3の個数密度Sが0.003個/mm未満の場合は、多数のサイプの形成なしには、高いエッジ効果の実現が難しく、一方、ブロック3の個数密度Sが0.04個/mmを超えるとブロック3が小さくなり過ぎて所要のブロック剛性の実現が難しい。また、ブロック群Gにおけるブロック3の個数密度Sを、0.0035〜0.03個/mmの範囲内とすれば、ブロック剛性とエッジ効果との両立をより高い次元で達成することができる。
次いで、この発明に従う他の実施形態について説明する。図2は、この発明の他の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示した部分展開図である。なお、先の図1に示したタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
このタイヤでは、ブロック群Gのブロック3にトレッド幅方向に延びるサイプ4がそれぞれ2本設けられている。サイプ4は、その中間部分がトレッド周方向に向けてジグザグ状に屈折しながらトレッド幅方向に延在している。
このようにブロック3にサイプ4を設けることにより、エッジ効果及び除水効果を一層向上させることができるので、より高い氷上性能を得ることができるとともに、例えば氷上性能以外の他性能との調整を図る観点から、ブロック個数密度Sをサイプ4を形成しない場合よりも小さくしても、本発明が狙いとするところの優れた氷上性能を得ることができる。
なお、サイプ4の形態は、接地時のブロック3の過大な変形を抑制してさらなる氷上性能の向上を図る観点からジグザグ状のものとしているが、サイプ4の形態は、図示例に限らず直線状とすることができ、あるいはタイヤ径方向に向けて屈折する、いわゆる3次元サイプとすることもできる。また、図示例では、サイプ4は、その両端にてブロック3を区画する溝2に開口しているが、これに限らず一方の端又は両端をブロック3内で終端させてなる、いわゆる盲サイプとすることもでき、これによれば、ブロック3の剛性の低下を抑制することができ、これは特にブロック3内に複数のサイプ4を設けた場合に有利である。また、この発明では、サイプ4は全てのブロック3に設ける必要はなく、複数個のブロック3に設ければ所定の効果を得ることができる。より高いエッジ効果等が必要とされる場合には各ブロック群のほぼ半数以上のブロック3にサイプ4を設けることが好ましい。
また、各ブロックに対するサイプ4の配設本数は2本に限らず、ブロック剛性と必要とされるエッジ長さ(エッジ効果)との調整により、3本としたり1本としたりすることができる。より具体的には、例えば操縦安定性や耐摩耗性等の他性能とのバランスを図る目的で、ブロック3を比較的大きく形成することが要求される場合には、ブロック個数密度Sを0.003個/mm以上0.01個/mm以下の範囲内とし、ブロックにそれぞれ設けるサイプの本数を2本以上とすることが好ましい。このようにすれば、他性能とのバランスを図りつつ所要のエッジ効果を得ることができる。そして、このようにブロック3に複数のサイプを配設した場合、同一ブロック内でのサイプは相互に平行に配置することが好ましい。このように同一ブロック内でのサイプを平行に配置することで、サイプ間の分割ブロック部分の形態を均一にしてブロック剛性の部分的な強弱を無くすことができ、氷上性能をさらに向上させることができるからである。また、ブロック剛性の部分的な強弱を無くすことは、耐偏摩耗性にも有利である。なお、より高いブロック剛性の要求の下では、ブロック個数密度Sを0.003個/mm以上0.008個/mm以下とすることがより好ましい。
一方、例えば操縦安定性や耐摩耗性等の他性能とのバランスを図る目的で、ブロック3を比較的小さく形成することが要求される場合には、ブロック個数密度Sを0.005個/mm以上0.02個/mm以下の範囲内とし、ブロック3にそれぞれ設けるサイプの本数を1本とすることが好ましい。このようにすれば、他性能とのバランスを図りつつ所要のエッジ効果を得ることができる。なお、より高いエッジ効果の要求の下では、ブロック個数密度Sを0.007個/mm以上0.015個/mm以下とすることより好ましい。
また、サイプ4の延在方向も図2のものに限らず、必要とするエッジ長さとの関係で任意に設定することができる。例えば、トラクション(駆動)性能やブレーキ(制動)性能を重視する場合には、トレッド幅方向に沿って設定することができ、一方で横方向の入力(コーナリング性能)を重視する場合には、トレッド幅方向に傾斜させて設定することができる。また、図示を省略するが、トレッド内でブロック単位で部分的にサイプの方向を異ならせることで、より効果的に性能調整することができる。このようにすれば、トラクション性能、ブレーキ性能及びコーナリング性能の良好なバランスを図りつつこれらを効率的に向上させることができる。
次に、この発明に従う実施例1及び2のタイヤ、従来技術に従う従来例1のタイヤ及び比較例1〜3のタイヤをそれぞれ試作し、氷上性能及び排水性能についての性能評価を行ったので、以下説明する。
実施例1及び2のタイヤは、図1及び2に示すトレッドパターンをトレッド部に有する、205/55R16サイズの乗用車用ラジアルタイヤである。これらのタイヤは、トレッド部全体に、溝により区画形成した、独立した複数のブロックを密集させてなるブロック群Gを有する。各ブロックは、それぞれ円形に形成されるとともに相互に同一の大きさに形成されており、かつ、トレッド周方向に千鳥状に配置されている。各ブロックのトレッド周方向長さBL(mm)、トレッド幅方向長さBW(mm)、高さ(溝底からの高さ)BH(mm)、トレッド周方向に隣接するブロック間距離BGL(mm)、トレッド幅方向に隣接するブロック間距離BGW(mm)、及び、トレッド周方向に対して斜め方向に隣接するブロック間距離BGO(mm)を表1に示す。また各タイヤにおける、ブロックの基準ピッチ長さP(mm)、ブロック群の幅W(mm)、ブロックの基準ピッチ長さPとブロック群の幅Wとで区画される、ブロック群Gの基準区域Zにおけるネガティブ率N(%)、該基準区域Z内に存在するブロックの個数a(個)、ブロック群の単位実接地面積当りのブロック個数密度S(個/mm)、ブロック群Gにおける、トレッド幅方向に数えたブロック列数(列)を表1に示す。なお、実施例2のタイヤは、各ブロックにトレッド幅方向に延びるサイプが各2本設けられている点で実施例1のタイヤと異なる。
比較のため、205/55R16サイズの乗用車用ラジアルタイヤであり、トレッド部全体のネガティブ率が31.9%である図6に示すトレッドパターンを有する従来例1のタイヤを併せて試作した。従来例1のタイヤは、トレッド部に、トレッド周方向に延びる縦溝と、この縦溝に直交して延びる横溝とによって複数のブロックが区画形成されている。縦溝は、幅が3mm、深さが8.5mmであり、横溝は、幅が7.9mm、深さが8.5mmである。また各ブロックには直線状に延びるサイプが3本ずつ形成されている。その他の諸元を表1に示す。
さらに比較のため、205/55R16サイズの乗用車用ラジアルタイヤであり、トレッド部に図3〜5に示すトレッドパターンを有する比較例1〜3のタイヤについても併せて試作した。比較例1のタイヤは、ブロックの形状が八角形であることを除いては、実施例1のタイヤとほぼ同じであり、比較例2及び3のタイヤは、ブロック個数密度Sが、0.003〜0.04個/mmの範囲外であることを除いては実施例1のタイヤとほぼ同じである。各比較例のタイヤの諸元を表1に示す。
Figure 0005193776
(性能評価)
上記各供試タイヤについて、サイズ6.5J×16のリムに組み付け、内圧220kPa(相対圧)のとして車両に装着し、以下の試験を行って性能を評価した。
(1)氷上での制動性能評価試験
氷上での制動性は、氷板路面上を時速20km/hからフル制動したときの制動距離を測定し、その測定した距離から評価した。その評価結果を表2に示す。表2中の評価は、従来例1の結果を100とし実施例1及び2のタイヤ及び比較例1〜3のタイヤについて指数で表したものであり、数値が大きいほど氷上での制動性能が良好であることを示す。
(2)氷上での駆動性能評価試験
氷上での駆動性は、氷上路面上をフル加速し、20mの距離に達するまでの時間を測定し、その測定した時間から評価した。その評価結果を表2に示す。表2中の評価は、従来例1の結果を100とし実施例1及び2のタイヤ及び比較例1〜3のタイヤについて指数で表したものであり、数値が大きいほど氷上での駆動性能が良好であることを示す。
(3)氷上での操縦安定性評価試験
氷上での操縦安定性は、氷板路面のテストコースを各種走行モードで走行したときのテストドライバーによる制動性、加速性、直進性およびコーナリング性を総合的にフィーリング評価することによって行った。その評価結果を表2に示す。表2中の評価は、従来例1の結果を100とし実施例1及び2のタイヤ及び比較例1〜3のタイヤについて指数で表したものであり、数値が大きいほど氷上での操縦安定性が良好であることを示す。
(4)排水性評価試験
排水性は、水深5mmの湿潤路面を直線走行し、ハイドロプレーニング現象が発生する限界速度を測定し、その測定した限界速度から評価した。その評価結果を表2に示す。表2の評価は、従来例1の結果を100とし実施例1及び2のタイヤ及び比較例1〜3のタイヤについて指数で表したものであり、数値が大きいほど排水性が良好であることを示す。
Figure 0005193776
表2に示す評価結果から、実施例1、2のタイヤは、従来例1のタイヤに比べて、氷上制動性能、氷上駆動性能、氷上操縦安定性能及び排水性能の全てについて優れた性能を示している。また、ブロック形状を円形とした実施例1、2のタイヤはブロック形状を八角形とした比較例1のタイヤに比べて特に排水性能おいてより優れた性能を示している。
この発明によって、優れた接地性及びエッジ効果の確保と、ブロックによる効率的な水膜の除去を実現することにより、氷上性能を飛躍的に向上させることが可能となった。
この発明に従う一実施形態の空気入りタイヤ(実施例1のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤ(実施例2のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 比較としての空気入りタイヤ(比較例1のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 比較としての空気入りタイヤ(比較例2のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 比較としての空気入りタイヤ(比較例3のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 従来技術の空気入りタイヤ(従来例1のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 溝
3 ブロック
4 サイプ
ブロック群
P ブロック群の基準ピッチ長さ
W ブロック群の幅
Z 基準区域

Claims (3)

  1. 溝により区画された複数の独立したブロックを相互に密集して配置してなるブロック群がトレッド部の少なくとも一部に設けられた空気入りタイヤであって、
    前記ブロック群におけるブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、該ブロック群の幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPと該幅Wとで区画される、該ブロック群の基準区域内に存在する前記ブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、a/(P×W×(1−N/100)で与えられる、該ブロック群の単位実接地面積当りのブロック個数密度Sは0.003個/mm〜0.04個/mmの範囲内にあり、
    前記ブロックは、それぞれ円形に形成されるとともに相互に同一の大きさに形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ブロックは、トレッド周方向に千鳥状に配置されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ブロックに、1本以上のサイプが配設されている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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