JP5187920B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に遊技状態を遊技者に報知するための技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者に報知される。
当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
近年のぱちんこ遊技機は、確率変動遊技(以下、適宜「確変」とよぶ)や変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」とよぶ)などの「特定遊技」を実行することが多い。特定遊技は、通常遊技における一形態であり、通常時よりも特別遊技に移行しやすい状態である。特定遊技中には特別な演出表示を実行することにより、遊技者の大当たりに対する期待感を高揚させることが多い。以下、特定遊技中であることを遊技者に積極的に報知する遊技機のことを「報知型」とよぶ。
特開2003−230714号公報
一方、特定遊技中であるか否かを遊技者に報知しないという設計も考えられる(以下、「非報知型」とよぶ)。非報知型の場合、遊技者は、実際には特定遊技中でなくても特定遊技中なのではないかという期待感を常に抱きやすい。このため、非報知型には、遊技意欲を長期にわたって継続させやすいという特性がある。本発明者は、特定遊技を報知することにより大当たりに対する期待感を高揚させるという報知型の特性と、特定遊技を報知しないことにより遊技意欲を継続させるという非報知型の特性に鑑みて、遊技者の発見に基づく特定遊技の報知方法に想到した。
本発明は、本発明者の上記着想に基づいてなされたものであり、その主たる目的は、遊技者が特定遊技の報知を発見するという遊技性により、遊技意欲の継続と期待感の高揚を両立させるための技術を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される特別図柄表示装置と、当否抽選の結果を示す特別図柄を特別図柄表示装置にて変動表示させる特図制御手段と、当否抽選の結果が当たりであったときに、複数の単位遊技を含む遊技であって、各単位遊技において大入賞口を開放させる遊技者に有利な特別遊技を特別図柄の停止表示後に実行する特別遊技制御手段と、当否抽選の結果が図柄変動のかたちで演出的に表示される演出画像表示装置と、演出画像表示装置にて、特別図柄の変動表示と時間的に並行して演出表示を実行させる演出表示手段と、所定の遊技条件の成否を判定し、所定の遊技条件が成立したとき、通常の遊技状態よりも特別遊技へ移行しやすい遊技状態である特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、を備える。
特定遊技制御手段は、特図制御手段と演出表示手段のうち特図制御手段にのみ所定の遊技条件の成否を通知し、特図制御手段は、特定遊技中に実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときの特別図柄の表示態様を、通常の遊技状態において実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときの特別図柄の表示態様とは異なる所定態様にて表示させることにより、特定遊技中であるか否かを示唆する。
ここでいう「当たり」とは、2回以上の連続的な単位遊技を含む特別遊技の実行契機となる当たり、いわゆる「大当たり」である。そして、1回だけの単位遊技の実行契機となる当たり、いわゆる「小当たり」は、ここでいう「当たり以外の結果」に含まれる。
演出表示手段には特定遊技中か否か示す信号が供給されず、演出図柄表示装置においては遊技者に特定遊技中か否かが報知されないとしてもよい。これにより、非報知型に近い遊技性が実現され、遊技者の遊技意欲を長期にわたって継続させやすくなる。その一方で、通常、遊技者からは注目されにくい特別図柄、特に、当たり以外の結果となるときの特別図柄により特定遊技を密かに報知してもよい。特別図柄が示す秘密のサインに気づいた遊技者だけが報知型としての遊技を楽しみやすくなる。特別図柄という通常は注目されにくい遊技要素に新たな興趣を付加しやすくなる。
このような態様によれば、非報知型に近い遊技性を実現しながらも、特別図柄の表示態様の違いに気づいた遊技者だけが報知型としての遊技性を密かに楽しみやすくなる。
特図制御手段は、特定遊技中に実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときには、通常の遊技状態において実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときに比べて高い確率にて特別図柄を所定態様にて表示させることにより、特定遊技中であるか否かを示唆してもよい。
このような態様によれば、特別図柄による特定遊技報知の不確実性を高めることができる。この報知の不確実性により、特別図柄の表示態様の違いに気づいた遊技者であっても、特定遊技中か否かを確実に知ることができなくなるため、遊技意欲が継続されやすくなる。
特図制御手段は、当否抽選の結果が当たり以外の結果であることを示す特別図柄を複数種類保持し、特定遊技中に実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときには、通常の遊技状態において実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときに比べて高い確率にて複数種類の特別図柄のうちの所定の特定図柄を所定態様として停止表示させることにより、特定遊技中であるか否かを示唆してもよい。
このような態様によれば、特別図柄の停止態様により特定遊技を示唆できる。通常、特別図柄は当たり態様にて停止するよりも当たり以外の態様にて停止することの方が多い。特別図柄が停止表示されるごとに高い頻度で特定遊技中か否かを示唆できるので、秘密の特定遊技報知を遊技者が発見しやすくなる。
特図制御手段は、複数種類の特別図柄を切換表示させることにより特別図柄を変動表示させ、特定遊技中に実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときには、通常の遊技状態において実行される当否抽選の結果が当たり以外の結果となるときに比べて高い確率にて所定態様として特別図柄を所定の切換表示態様にて変動表示させることにより、特定遊技中であるか否かを示唆してもよい。
通常、特別図柄は停止中であるよりも変動表示中であることが多い。このような態様によれば、特別図柄が変動表示されるごとに特定遊技中か否かを示唆できるため、秘密の特定遊技報知を遊技者が発見しやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機において、遊技意欲の継続させつつ、大当たりに対する期待感のを高める上で効果がある。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図4におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図5のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図5のS36における特別図柄の変動開始処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図4におけるS10の処理のうち、普通図柄制御に関する処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS126における普通図柄の変動開始処理を詳細に示すフローチャートである。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機に所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。更に遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62が拡開すると、遊技球は始動口62に入球しやすくなる。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が「大当たり」を示す態様にて停止したときに開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する演出図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。始動口62への遊技球の落入を契機として抽選(以下、「当否抽選」とよぶ)が実行される。当否抽選後、特別図柄192の変動表示が開始される。特別図柄192は当否抽選の結果に対応した図柄であり、変動表示が停止されたときの態様にて当否抽選の結果を示す。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段である。特別図柄表示装置61は、特別図柄192の変動表示として、「○」、「−」、「_」、「|」という4つの記号を循環させる。特別図柄192が「○」にて停止したときに大当たりとなり、大入賞口66が開放される。すなわち、「○」は当否抽選の当たりを示す図柄であり、「−」、「_」、「|」はいずれも外れを示す図柄である。
当否抽選の結果は大当たりか外れのいずれかであるが、大当たりは、更に、「通常当たり」と「確変当たり」の2種類に分けることができる。確変当たりが発生すると、以後の当否抽選は通常よりも高い当たり確率にて実行される。当否抽選の当たり確率が通常よりも高く設定される遊技者に有利な遊技状態のことを「確率変動遊技」とぶ。確率変動遊技は、再度大当たりが発生するまで継続する。いいかえれば、通常当たりが発生するまで継続することになる。
通常当たりであっても確変当たりであっても、特別図柄192の停止図柄は「○」で同じである。遊技者は、特別図柄192の停止図柄が当たり図柄「○」となるかそれ以外の外れ図柄となるかにより当否を知ることはできるが、当たり図柄自体により確変当たりと通常当たりの別を知ることはできない。以下においては、確率変動遊技が実行中であり当否抽選の当たり確率が通常よりも高く設定されている状態のことを「確変中」、当否抽選の当たり確率が通常設定の状態のことを「非確変中」とよぶことにする。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動するかたちで演出図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。演出図柄190は、当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60の画面には、演出図柄190の変動表示態様を含む演出画像が動画再生表示される。演出図柄190の変動表示は特別図柄192の変動表示と連動する。すなわち、特別図柄192の変動開始時に演出図柄190の変動表示も開始され、特別図柄192の変動停止時に演出図柄190の変動表示も停止する。また、特別図柄192の停止図柄に応じて、いいかえれば、当否抽選の結果に応じて演出図柄190の停止図柄も決まる。演出表示装置60の画面には、左変動列、中央変動列および右変動列という3つの図柄領域が設けられ、各変動列においては演出図柄190が上から下へ縦方向に変動表示される。ちょうどスロットマシンのリールを模した演出態様となる。
特別図柄192および演出図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および演出図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した演出図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後でいったん閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回を限度として繰り返される。特別遊技が実行されるときには、少なくとも2回、大入賞口66が開放される。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選(以下、「普図抽選」とよぶ)の契機となる。
遊技球が作動口68を遊技球が通過すると、普図抽選が実行され、所定時間、普通図柄194が普通図柄表示装置59にて変動表示される。普通図柄表示装置59も、7セグメントのLEDで構成される表示手段である。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。普通図柄表示装置59は、普通図柄194の変動表示として「0」、「1」、「2」、「3」という4つの数字を循環させる。このうち「0」が普図抽選の当たりを示す。所定時間の経過後に普通図柄194が「0」にて停止すると、始動口62が所定時間拡開する。普図抽選は、通常時に50%、時短時に80%の確率で当たりとなる。始動口62が拡開すると、遊技球は始動口62に入球しやすくなる。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。また、演出表示装置60は、遊技状態に応じて動作する複数の可動役物140を備える。演出表示装置60の左下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いいかえれば、4個を上限として抽選値を貯蔵できるようになっている。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。このように、4個を上限として普通図柄の抽選値も貯蔵できる。遊技効果ランプ90は遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
なお、通常当たりであった場合、特別遊技が終了した後の通常遊技においては変動時間短縮遊技(時短)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄192および演出図柄190の変動時間が通常より短縮される。また、普図抽選の当たり確率が高くなる。時短は、特別図柄192の所定回数の変動表示後に通常状態に戻される。一般的には、変動時間短縮遊技よりも確率変動遊技の方が遊技者にとって有利であることが多い。
本実施例におけるぱちんこ遊技機10の特定遊技をまとめると、以下の通りである。
1.確変:確変当たりの発生により確変に移行し、次に通常当たりが発生するまで継続する。
2.時短:通常当たりの発生により時短に移行し、特別図柄192が所定回数変動表示されるまで継続する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
メイン基板102は、入球判定手段110、抽選手段202、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。サブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134および役物制御手段136を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
抽選手段202は、当否抽選を実行する当否抽選手段112と普図抽選を実行する普図抽選手段200を含む。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技から特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を「当否抽選値」として取得する。当否抽選値は0〜65535の範囲から1つ取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる擬似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
当否抽選手段112は、確率変動遊技の実行中以外においては低確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「非確変当否テーブル」とよぶ)を参照し、確率変動遊技の実行中においては高確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「確変当否テーブル」とよぶ)を参照する。非確変当否テーブルにおいては0〜255の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。確変当否テーブルにおいては、0〜2500の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。当否抽選手段112は、いずれかの当否テーブルを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定することにより当否抽選を実行する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄192の変動表示により示される。また、当否は演出図柄190の変動表示によっても示される。
普図抽選手段200は、作動口68への遊技球の入球を契機として、始動口62を拡開させるか否かを判定するために乱数の値を「普図抽選値」として取得する。この普図抽選値は0〜255の範囲から1つ取得される。当否抽選と同様にして、この普図抽選値が当たりであるか否かを判定することにより普図抽選を実行する。先述したように普図抽選の当たり確率は時短中に拡大されるため、時短中は遊技球が始動口62に落入しやすくなる。普図抽選手段200による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄194の変動表示により示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄192の停止図柄と変動パターンを当否抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を普図抽選の結果に応じて決定する。停止図柄とは、図柄変動の終了時に表示すべき当否を示す図柄である。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するためのパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄192の変動開始時においてその変動パターンを決定するための「パターン決定抽選値」を取得する。パターン決定抽選値は、「0〜255」の範囲で生成される乱数である。パターン決定テーブルは、パターン決定抽選値と特別図柄の変動パターンの対応関係を定めた判定テーブルである。図柄決定手段114は、パターン決定テーブルとパターン決定抽選値から変動パターンを決定する。こうして、特別図柄192の変動時間が決定される。
図柄決定手段114は、長短様々な変動時間をもつ複数種の変動パターンを保持する。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に特別図柄192の変動表示が停止される。
また、図柄決定手段114は、当否抽選実行時において0〜255の範囲で図柄抽選値を生成する。当否抽選値が当たりであるときには、図柄抽選値によって、通常当たりか確変当たりのいずれとなるかが決定される。
図柄決定手段114は、当否抽選の結果、変動パターンのIDをメイン表示制御手段118に通知する。また、図柄決定手段114は、当否抽選の結果と変動パターンのIDを演出決定手段132にも通知する。図柄決定手段114は、確変当たりと通常当たりの別を同じメイン基板102のメイン表示制御手段118に通知してもよいが、サブ基板104の演出決定手段132に通知しない点は重要である。このため、演出決定手段132は、当否や特別図柄192の変動パターンを知ることはできるが、確変か否かを知ることはできない構成となっている。
図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄194の停止図柄と変動パターンを普図抽選の結果に応じて決定する。本明細書においては、確変中か否かを特別図柄192により示唆する「特別図柄示唆型」と普通図柄194により示唆する「普通図柄示唆型」の2つのタイプについて説明する。特別図柄示唆型の場合、普通図柄194の変動パターンは1種類であってもよいが、普通図柄示唆型の場合、普通図柄194の変動パターンは複数種類となる。この場合、普通図柄194の変動パターンを決定するためのパターン決定テーブルにより、特別図柄192と同様の仕組みにて選択される。図4以降においては、まず、特別図柄示唆型について説明し、その後、普通図柄示唆型について説明する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。保留制御手段116は、普図抽選手段200により取得された普図抽選値も保留球として保持する。普通抽選値も4つを上限として保持される。
メイン表示制御手段118は、特別図柄192を変動表示させる特図制御手段204と普通図柄194を変動表示させる普図制御手段206を含む。
特図制御手段204は、特別図柄192を特別図柄表示装置61に変動表示させる。特図制御手段204は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、特図制御手段204による特別図柄192と演出表示制御手段134による演出図柄190の変動表示が同期し、連動が保たれる。
普図制御手段206は、普通図柄194を普通図柄表示装置59に変動表示させる。普図抽選が当たりであるときには、所定時間の変動表示後に当たりを示す態様にて普通図柄194を停止表示させ、開閉制御手段124に当たり信号を送出する。開閉制御手段124は、普図制御手段206から当たり信号を受信すると、始動口62の普通電動役物ソレノイド76を駆動して、所定時間始動口62を拡開させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選が当たりであった場合に、特別遊技の実行を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技はたとえば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当たり確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、確変当たりが発生した場合、特別遊技後の通常遊技を高確率状態に設定することにより確率変動遊技を実行する。このときには、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、確変当否テーブルを設定する。高確率状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり確率は高い値のまま維持される。高確率状態において通常当たりが発生すると、特別遊技終了後の通常遊技は低確率状態となる。すなわち、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、非確変当否テーブルを設定する。
また、特定遊技実行手段122は、通常当たりが発生した場合、特別遊技後に通常遊技を時短状態に設定することにより変動時間短縮遊技を実行する。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
サブ基板104のパターン記憶手段130は、演出図柄190の変動表示も含めた演出画像の動画再生過程を示す演出パターンを保持する。演出パターンには、通常の外れ図柄を表示するときの演出図柄190の変動パターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときの変動パターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときの変動パターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときの変動パターンとしては、長短様々な変動時間をもつ変動パターンが含まれる。各演出パターンには、その図柄変動の終了条件として変動時間が定められており、その変動時間の経過時に演出図柄190の変動表示が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄とその変動時間が等しい演出パターンを選択する。
以下においては、特別図柄192の変動時間とその変動過程のことを「特別図柄192の変動パターン」または単に「変動パターン」、普通図柄194の変動時間とその変動過程のことを「普通図柄194の変動パターン」、演出図柄190の変動時間とその変動過程のことを「演出図柄190の変動パターン」、演出図柄190の変動表示も含めた演出画像の動画再生過程を示すデータのことを「演出パターン」とよぶ。
演出決定手段132は、演出図柄190の停止図柄の組合せと演出パターンを、当否抽選の結果や特別図柄192の変動パターンに応じて決定する。演出図柄190の停止態様は、3つの演出図柄190の組み合わせとして形成される。大当たり、すなわち、特別遊技への移行を示す場合は「7・7・7」や「1・1・1」のように3つの同じ演出図柄190が並んで停止表示される。ただし、演出図柄190によって確変当たりと通常当たりの別は示されない。メイン基板102は、確変当たりと通常当たりの別を示す信号自体をサブ基板104に供給しない。
当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「3・1・2」や「9・4・6」のように3つの演出図柄190が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「1・9・1」や「7・2・7」のように1つだけ演出図柄190が揃っていない組合せを選択する。演出パターンによる動画再生過程においては、演出図柄190の変動表示以外の動画も再生される。たとえば、当該変動が当たり変動である可能性を示唆する特別な動画を再生することにより、遊技者の大当たりに対する期待感を喚起してもよい。いわゆるスーパーリーチなどとよばれる演出態様においては、演出図柄190の変動表示以外にも様々なアニメーションや実写の動画再生がなされることが多い。
本実施例のぱちんこ遊技機10では、特別図柄192に比べて演出図柄190の方が格段に目立つように表示される。そのため、遊技者は同じ数字の演出図柄190が並ぶか否かにより当否を認識することになる。しかし、サブ基板104は確変中か否かを認識しないため、遊技者が演出図柄190を注視している限り、確変中か否かを知ることはできない。演出決定手段132は、演出図柄190の停止図柄と演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、選択された演出パターンにしたがって演出表示装置60に演出図柄190を含む演出画像を動画表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理を更に制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
以下においては、まず、図4から図8のフローチャートに関連して、確変中であるか否かを特別図柄の表示態様によって示唆する「特別図柄示唆型」について説明する。そのあと、図9および図10のフローチャートに関連して、確変中であるか否かを普通図柄の表示態様によって示唆する「普通図柄示唆型」について説明する。
[特別図柄示唆型]
図柄決定手段114は、図柄抽選値により確変当たりか通常当たりかの別を決定する。この確変か否かはサブ基板104には通知されないため、演出表示制御手段134は確変時に確変を示唆する演出を実行することはできない。演出図柄を見ているだけの遊技者にとって、ぱちんこ遊技機10の遊技性は非報知型のそれに近い。
一方、特図制御手段204は、確変中か否かを特別図柄により示唆する。たとえば、確変中に当否抽選が外れとなると外れ図柄「_」が停止表示され、非確変中に当否抽選が外れとなると外れ図柄「|」が停止表示されてもよい。確変中には比較的早期に大当たりが発生しやすいため、特別図柄192が「_」で停止するときには「|」で停止するときよりも大当たりになりやすいという事実に気づいた遊技者は、「_」が確変を示唆していることを発見する。演出図柄に比べると特別図柄は格段に小さく表示されるため、通常、特別図柄は演出図柄に比べると遊技者の興味の対象となりにくい。外れを示す特別図柄であれば、なおさらである。特別図柄示唆型のぱちんこ遊技機10は、このような遊技常識を逆手にとり、確変を演出図柄にて報知することなく特別図柄により報知している。外れ図柄「_」の内包する意味に気づいた遊技者だけが、報知型の遊技性を密かに楽しむことができる。
特別図柄の停止態様に限らず、その変動態様によって確変を示唆してもよい。
たとえば、「○」、「−」、「_」、「|」の4種類の特別図柄を切り換えながら変動表示する場合、確変中は「○」、「−」、「_」、「|」、「_」、「−」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換え示され、非確変中は「○」、「−」、「|」、「_」、「|」、「−」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換え表示されるとする。この場合、確変中は非確変中よりも「_」が多く表示されている。このように、変動表示中に表示される特別図柄の種類や出現頻度の違いにより確変を示唆してもよい。
そのほか、特別図柄の切換表示速度を確変中か否かにより異ならせてもよい。あるいは、確変中と非確変中とで特別図柄の切換順序を変更してもよい。たとえば、確変中は「○」、「−」、「_」、「|」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換えられながら変動表示され、通常状態においては「○」、「|」、「_」、「−」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換えられながら変動表示されてもよい。あるいは、確変中か否かに応じて特別図柄の変動時間の長さを異ならせてもよい。
このように、当否抽選が外れとなるときの特別図柄の表示態様により確変を示唆してもよいが、当否抽選が当たりとなるときであってもその変動態様により確変を示唆してもよい。本実施例においては確変を特別図柄により示唆する態様を中心として説明するが、時短を特別図柄により示唆してもよい。
以下においては、「○」、「−」、「_」、「|」、「_」、「−」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換えられながら変動表示される変動パターンを「(特別図柄についての)示唆パターン」、「○」、「−」、「|」、「_」、「|」、「−」、「○」、・・・という順序にて特別図柄が切り換えられながら変動表示される変動パターンを「(特別図柄についての)通常パターン」とよぶ。確変時には、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンを7:3の比率で選択し、非確変時には、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンを2:8の比率で選択する。確変時には非確変時に比べて示唆パターンが選択されやすいが、示唆パターンが確変を確定的に示すわけではない。このような示唆パターンによる報知の不確実性により、遊技者は示唆パターンが確変を示唆している旨に気づきにくくなり、たとえ気づいたとしても示唆パターンが確変を100%意味するものではないため、常に確変中であることを期待する心理による遊技意欲の継続という非報知型特有の遊技性も維持できる。上記確率設定にて、示唆パターンと通常パターンのいずれかを選択するための判定のことを「(特別図柄についての)示唆判定」とよぶ。
図4は、ぱちんこ遊技機10における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行する(S10)。普通図柄示唆型の場合、S10において普通図柄の変動パターンが確変を示唆するために選択されるがこれについては図9に関連して詳述する。
特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図5は、図4におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。当否判定処理の詳細については、次の図6に関連して説明する。特図制御手段204は特別図柄192の変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドをサブ基板104へ送信する。これを受信した演出決定手段132は演出パターンを選択し、演出表示制御手段134は演出図柄の変動表示を開始する(S36)。S36の変動開始処理の詳細については図7に関連して説明する。
S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動中であった場合は(S32のY)、S34からS36までの処理がスキップされる。図柄変動がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄の変動表示処理が続行される(S40)。図柄変動中でないときは(S38のN)、S40の処理はスキップされる。
図6は、図5のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、当否抽選手段112は、保留制御手段116から読み出した当否抽選値の当否判定を行う(S50)。確変中であれば確変当否テーブル、確変中でなければ非確変当否テーブルにより当否判定がなされる。大当たりであれば(S52のY)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオンする(S54)。特別遊技フラグがオンのときには、当該変動の終了後に特別遊技が実行される。
更に、確変当たりであれば(S58のY)、特定遊技実行手段122は確変フラグをオンする(S60)。通常当たりであれば(S58のN)、確変フラグはオフされる(S62)。確変フラグがオンのときには、当該変動の次の変動開始時から確率変動遊技が実行されることになる。
なお、当否抽選が外れであれば(S52のN)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオフする(S56)。
図7は、図5のS36における特別図柄の変動開始処理を詳細に示すフローチャートである。
図柄決定手段114は、確変フラグのオン・オフにより現在確変中であるかを判定する(S100)。確変中であれば(S100のY)、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンの選択比率が7:3となるように示唆判定の確率を設定する(S102)。確変中でなければ(S100のN)、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンの選択比率が2:8となるように示唆判定の確率を設定する(S104)。すなわち、確変中には示唆パターンが選択されやすく、確変中でなければ通常パターンが選択されやすくなる。図柄決定手段114は、S102またはS104にて設定された確率にて示唆判定を実行する(S106)。肯定的な結果となると(S108のY)、図柄決定手段114は示唆パターンを選択する(S110)。否定的結果となると(S108のN)、図柄決定手段114は通常パターンを選択する(S112)。図柄決定手段114は、特別図柄の変動パターンのIDと当否を特図制御手段204に通知し、特図制御手段204は特別図柄の変動表示を開始する(S114)。これにあわせて、特図制御手段204は変動開始コマンドをサブ基板104に送り、演出表示制御手段134も演出図柄の変動表示を開始する。
こうして変動表示される特別図柄の変動態様により、確変中か否かが示唆される。
変動態様ではなく、当否抽選が外れとなるときの停止態様によって確変を示唆する場合には、S110において確変を示唆する外れ図柄「|」を停止図柄として設定してもよい。あるいは、確変中は「−」:「_」:「|」を75:20:5の選択確率にていずれかの外れ図柄を設定し、非確変中においては「−」:「_」:「|」を75:5:20の選択確率にていずれかの外れ図柄を設定するとしてもよい。外れ図柄として「|」が表示されやすいときには、確変である可能性が高いことになる。
図8は、図4のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
特別遊技は、当否抽選が大当たりとなって特別遊技フラグがオンとなったとき、図柄変動後に実行される遊技である。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S72)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。特別遊技フラグもオフされる。なお、確変当たりであったときには(S92のY)、特定遊技実行手段122は当否抽選のための当否テーブルとして確変当否テーブルを設定し(S94)、通常当たりであったときには(S92のN)、非確変当否テーブルを設定する(S96)。通常当たりの場合、特定遊技実行手段122は変動時間短縮遊技を開始する。
なお、ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
[普通図柄示唆型]
普通図柄示唆型においても、確変か否かはサブ基板104には通知されないため、演出表示制御手段134は確変時に確変を示唆する演出表示を実行することはできない。特別図柄示唆型と同じく、演出図柄を見ているだけの遊技者にとって、ぱちんこ遊技機10の遊技性は非報知型のそれに近い。
一方、普図制御手段206は、確変中か否かを普通図柄により示唆する。詳しくは後述するが、普通図柄示唆型において、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄や変動パターンを確変中か否かに応じて決定する。先述したように普通図柄表示装置59は、普通図柄の変動表示として、「0」、「1」、「2」、「3」という4つの記号を循環させる。普通図柄が「0」にて停止したときに「当たり」の発生となり、始動口62が拡開される。すなわち、「0」は普図抽選の当たりを示す図柄であり、「1」、「2」、「3」はいずれも外れを示す図柄である。
普通図柄示唆型においては、確変中に普図抽選が外れとなると外れ図柄「2」が停止表示され、非確変中において普図抽選が外れとなると外れ図柄「3」が停止表示されてもよい。確変中には比較的早期に大当たりが発生しやすいため、普通図柄が「2」で停止するときには「3」で停止するときよりも大当たりになりやすいという事実に気づいた遊技者は、「2」が確変を示唆することを発見する。演出図柄に比べると普通図柄も格段に小さく表示されるため、特別図柄と同じく、通常、普通図柄は遊技者の興味の対象とはなりにくい。特に、外れを示す普通図柄であれば、なおさらである。普通図柄報知型のぱちんこ遊技機10は、確変を演出図柄にて報知することなく普通図柄により報知している。普通図柄「2」の内包する意味に気づいた遊技者だけが、秘密の確変報知という受益機会を得ることができる。
普通図柄示唆型についても、特別図柄示唆型と同様、普通図柄の停止態様や変動態様により確変を示唆してもよい。すなわち、変動表示中に表示される普通図柄の種類や出現頻度、切換表示速度、切換順序、変動時間の長さの違いにより確変を示唆してもよい。また、普図抽選が外れとなるときに普通図柄の表示態様により確変を示唆してもよいが、普図抽選が当たりとなるときであってもその変動態様により示唆してもよい。本実施例においては確変を普通図柄により示唆する態様を中心として説明するが、時短を普通図柄により示唆してもよい。
以下においては、「0」、「1」、「2」、「3」、「2」、「1」、「0」、・・・という順序にて普通図柄が切り換えられながら変動表示される変動パターンを「(普通図柄についての)示唆パターン」、「0」、「1」、「3」、「2」、「3」、「1」、「0」、・・・という順序にて普通図柄が切り換えられながら変動表示される変動パターンを「(普通図柄についての)通常パターン」とよぶ。確変時には、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンを6:4の比率で選択し、非確変時には、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンを3:7の比率で選択する。上記確率設定にて、示唆パターンと通常パターンのいずれかを選択するための判定のことを「(普通図柄についての)示唆判定」とよぶ。
ぱちんこ遊技機10における基本的な動作過程は、図4に示したフローチャートと同様である。普通図柄示唆型においては、図4のS10における普図抽選および普通図柄の変動開始処理の結果として、確変の示唆がなされる。
図9は、図4におけるS10の処理のうち、普通図柄制御に関する処理を詳細に示すフローチャートである。
普通図柄制御処理において、普図抽選値の保留がなされている場合であって(S120のY)、普通図柄が変動表示中でなければ(S122のN)、普図抽選手段200は普図抽選を実行して普図抽選値の当否を判定する(S124)。普図制御手段206は普通図柄の変動表示を開始する(S126)。S126の変動開始処理の詳細については次の図10に関連して説明する。
S120において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S120のN)、S122からS126までの処理がスキップされ、S122において普通図柄が変動表示中であった場合は(S122のY)、S124からS126までの処理がスキップされる。普通図柄の変動表示がすでに開始されていれば(S128のY)、普通図柄の変動表示処理が続行される(S130)。変動表示中でないときは(S128のN)、S130の処理はスキップされる。
普通図柄の変動表示が終了するタイミングであって(S132のY)、S124において実行されていた普図抽選が当たりであれば(S134のY)、開閉制御手段124は始動口62を拡開させる(S136)。変動終了のタイミングでなかったり(S132のN)、普図抽選が外れのときには(S134のN)、始動口62は拡開されない。
図10は、図9のS126における普通図柄の変動開始処理を詳細に示すフローチャートである。
図柄決定手段114は、確変フラグのオン・オフにより現在確変中であるかを判定する(S140)。確変中であれば(S140のY)、図柄決定手段114は示唆パターンと通常パターンの選択比率が6:4となるように示唆判定の確率を設定する(S142)。確変中でなければ(S140のN)、その選択比率は3:7に設定される(S144)。すなわち、確変中であれば示唆パターンが選択される確率を高確率に、確変中でなければ示唆パターンが選択される確率を低確率に設定する。図柄決定手段114は、S142またはS144にて設定された確率にて示唆判定を実行する(S146)。肯定的結果となると(S148のY)、図柄決定手段114は示唆パターンを選択する(S150)。否定的結果となると(S148のN)、図柄決定手段114は通常パターンを選択する(S152)。図柄決定手段114は、普通図柄の変動パターンのIDと当否を普図制御手段206に通知し、普図制御手段206は普通図柄の変動表示を開始する(S154)。
こうして変動表示される普通図柄の変動態様により、確変中か否かが示唆される。
変動態様ではなく、普図抽選が外れとなるときの停止態様によって確変を示唆する場合には、S150において確変を示唆する外れ図柄「2」を停止図柄として設定してもよい。あるいは、確変中は「1」:「2」:「3」を70:25:5の選択確率にていずれかの外れ図柄を設定し、非確変中においては「1」:「2」:「3」を75:5:20の選択確率にていずれかの外れ図柄を設定するとしてもよい。外れ図柄として「2」が表示されやすいときには、確変である可能性が高いことになる。
更に、普通図柄示唆型の場合、普図抽選が当たりであるときにも、その当たり態様に応じて確変を示唆してもよい。たとえば、普通図柄として「0」と「1」が当たりを示し、「2」と「3」が外れを示すとする。このとき、確変中は「0」により当たり表示されやすく、非確変中は「1」により当たり表示されやすくなるように確率設定してもよい。特に、時短中においては普図抽選が当たりやすいため、このように当たり図柄によって時短を示唆してもよい。
普通図柄示唆型におけるS14の通常遊技制御処理は図5に示した通常遊技制御処理と同様である。また、当否判定処理も図6に示した当否判定処理と同様である。普通図柄示唆型におけるS36の変動開始処理においては、図7のように確変か否かに応じて特別図柄の変動パターンの選択方法を変えなくてもよい。なお、普通図柄と特別図柄の両方によって確変か否かを示唆してもよい。また、普通図柄示唆型におけるS16の特別遊技制御処理は図8に示した特別遊技制御処理と同様である。
以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10は、注視対象となりやすい演出図柄ではなく、注視対象となりにくい特別図柄や普通図柄により確変等の特定遊技を示唆する。このため、常に特定遊技の可能性を期待しやすい非報知型特有の遊技性を実現しつつ、特別図柄や普通図柄の発する秘密のサインに気づいた遊技者だけが報知型としての遊技性を楽しむことができる。遊技者が自らの発見により固有の楽しみを味わうことができる遊技機となる。また、特定遊技報知を不確実なものにすることにより、秘密の報知に気づいた遊技者に対しても非報知型特有の遊技性が維持されることになり、結果として遊技意欲が継続されやすくなる。ぱちんこ遊技機10それぞれに応じて示唆の仕方を異ならせてもよい。これにより、自分が確変報知方法を知っている台に対する遊技者の愛着を増すことができる。
一般的には、特別図柄や普通図柄は、弾球遊技機の設計上の規則として搭載されることが多く、遊技性自体への影響は小さくなってきている。本実施例におけるぱちんこ遊技機10によれば、このような特別図柄や普通図柄に新たな遊技性を付加することができる。
なお、本実施例においては特別図柄示唆型として、特別図柄の外れ図柄により確変を示唆するという態様について説明した。このほかにも特別図柄の小当たり図柄により確変を示唆してもよい。小当たり機能を搭載する弾球遊技機の場合、通常、当否抽選の結果は大当たり、小当たり、外れの3種類に大別できる。大当たりとなると2回以上の単位遊技を含む特別遊技が実行される。小当たりとなると単位遊技が1回だけ発生する。小当たりは大当たりほどの賞球獲得を期待できないが、その代わり大当たりよりも高い頻度で発生することが多い。そこで、小当たり図柄を複数種類用意しておき、停止時の小当たり図柄の違いにより確変や時短を示唆するとしても、上記と同様の遊技性を実現可能である。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
以上の実施の形態および変形例から把握される発明のいろいろな態様をすでに特許請求の範囲に記載したものも含むかたちにて以下に例示する。まず、普通図柄示唆型の特徴について、以下の発明が認識される。
A1.遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能であって、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に拡開可能な始動入賞口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される特別図柄表示装置と、
前記当否抽選の結果を示す特別図柄を前記特別図柄表示装置にて変動表示させる特図制御手段と、
前記当否抽選の結果が当たりであったときに、特別図柄の停止表示後に前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
前記当否抽選の結果が図柄変動のかたちで演出的に表示される演出画像表示装置と、
前記演出画像表示装置にて、前記特別図柄の変動表示と時間的に並行して演出表示を実行させる演出表示手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な作動口と、
前記作動口へ遊技球が入球したことを契機として、普図抽選を実行する普図抽選手段と、
前記普図抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される普通図柄表示装置と、
前記普図抽選の結果を示す普通図柄を前記普通図柄表示装置にて変動表示させる普図制御手段と、
前記普図抽選の結果が当たりであったときに、普通図柄の停止表示後に前記始動入賞口を拡開させる拡開制御手段と、
所定の遊技条件の成否を判定し、前記所定の遊技条件が成立したとき、通常の遊技状態よりも特別遊技へ移行しやすい遊技状態である特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、を備え、
前記特定遊技制御手段は、前記普図制御手段と前記演出表示手段のうち前記普図制御手段にのみ前記所定の遊技条件の成否を通知し、
前記普図制御手段は、前記特定遊技中に実行される前記普図抽選の結果が外れとなるときの普通図柄の表示態様を、前記通常の遊技状態において実行される前記普図抽選の結果が外れとなるときの普通図柄の表示態様とは異なる所定態様にて表示させることにより、前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とする弾球遊技機。
A2.前記普図制御手段は、前記特定遊技中に実行される前記普図抽選が外れとなるときには、前記通常の遊技状態において実行される前記普図抽選が外れとなるときに比べて高い確率にて普通図柄を前記所定態様にて表示させることにより、前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とするA1に記載の弾球遊技機。
A3.前記普図制御手段は、前記普図抽選の外れを示す普通図柄を複数種類保持し、前記特定遊技中に実行される前記普図抽選が外れとなるときには、前記通常の遊技状態において実行される前記普図抽選が外れとなるときに比べて高い確率にて前記複数種類の普通図柄のうちの所定の普通図柄を前記所定態様として停止表示させることにより、前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とするA2に記載の弾球遊技機。
A4.前記普図制御手段は、複数種類の普通図柄を切換表示させることにより普通図柄を変動表示させ、前記特定遊技中に実行される前記普通抽選が外れとなるときには、前記通常の遊技状態において実行される前記普図抽選が外れとなるときに比べて高い確率にて前記所定態様として普通図柄を所定の切換表示態様にて変動表示させることにより、前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とするA2に記載の弾球遊技機。
10 ぱちんこ遊技機、 20 抽選保留ランプ、 22 作動保留ランプ、 50 遊技盤、 58 アウト口、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 68 作動口、 69 通過検出装置、 72 一般入賞口、 73 一般入賞検出装置、 74 始動入賞検出装置、 78 入賞検出装置、 80 大入賞口ソレノイド、 82 操作ボタン、 90 遊技効果ランプ、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 200 普図抽選手段、 202 抽選手段、 204 特図制御手段、 206 普図制御手段。

Claims (2)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果を示す特別図柄動表示される特別図柄表示装置と、
    記特別図柄を前記特別図柄表示装置にて変動表示させる特図制御手段と、
    前記当否抽選の結果が当たりであったときに、複数の単位遊技を含む遊技であって、各単位遊技において前記大入賞口を開放させる遊技者に有利な特別遊技を特別図柄の停止表示後に実行する特別遊技制御手段と、
    前記当否抽選の結果を演出的に示す複数の図柄の組合せである演出図柄動表示される演出画像表示装置と、
    前記演出画像表示装置にて、前記特別図柄の変動表示と時間的に並行して前記演出図柄を変動表示させる演出表示手段と、
    所定の遊技条件の成否を判定し、前記所定の遊技条件が成立したとき、通常の遊技状態よりも特別遊技へ移行しやすい遊技状態である特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、を備え、
    前記特定遊技制御手段は、前記特図制御手段と前記演出表示手段のうち前記特図制御手段にのみ前記所定の遊技条件の成否を通知し、
    前記特図制御手段は、前記特定遊技中における特別図柄の変動を、前記通常の遊技状態における特別図柄の変動態様とは異なる所定態様にて表示させることにより、前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果を示す特別図柄が変動表示される特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄の変動態様として、通常の変動態様である通常態様、および、前記通常態様とは異なる態様によって所定の遊技状態であることを示唆する態様である示唆態様のうちいずれかの変動態様を選択する図柄決定手段と、
    前記特別図柄を前記特別図柄表示装置にて前記選択された変動態様にしたがって変動表示させる特図制御手段と、
    前記当否抽選の結果が当たりであったときに、複数の単位遊技を含む遊技であって、各単位遊技において前記大入賞口を開放させる遊技者に有利な特別遊技を特別図柄の停止表示後に実行する特別遊技制御手段と、
    前記当否抽選の結果を演出的に示す複数の図柄の組合せである演出図柄が変動表示される演出画像表示装置と、
    前記演出画像表示装置にて、前記特別図柄の変動表示と時間的に並行して前記演出図柄を変動表示させる演出表示手段と、
    所定の遊技条件の成否を判定し、前記所定の遊技条件が成立したとき、通常の遊技状態よりも特別遊技へ移行しやすい遊技状態である特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、を備え、
    前記特定遊技制御手段は、前記特図制御手段と前記演出表示手段のうち前記特図制御手段にのみ前記所定の遊技条件の成否を通知し、
    前記図柄決定手段は、前記通常の遊技状態および前記特定遊技中のいずれの状態であるかによって前記通常態様および前記示唆態様の選択比率を異ならせることにより、前記特定遊技中の場合には前記通常の遊技状態の場合に比べて高い確率にて前記示唆態様を選択し、
    前記特図制御手段は、前記通常態様および前記示唆態様のいずれの変動態様にしたがって特別図柄を変動表示させるかによって前記特定遊技中であるか否かを示唆することを特徴とする弾球遊技機。
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