以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図9は本発明をパチンコ機として具現化した一実施形態を例示している。図1及び図2において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。上皿カバー8には、スピーカー等の音声出力手段9からの音声を前側に出力する例えばスリット状の音声出力部8aが形成されている。
また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。12は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。
13は発射手段で、下皿10の一側で前枠3の前側に設けられた発射ハンドル14と、前面板5の後方に配置された発射レール15と、前枠3の裏側に配置された発射モータ16及び打撃槌17等を備え、発射ハンドル14を操作したときに、発射モータ16により打撃槌17が作動して、前面板5の裏側に装着された図外の球送り手段により上皿7から発射レール15上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤12側に発射させるようになっている。また、発射レール15の近傍には、発射レール15上の遊技球の有無等を検知することにより打撃槌17の打撃による遊技球の発射を検出する発射検出スイッチ18が設けられている。
遊技盤12の前面側には、図2に示すように、発射手段13により発射された遊技球を案内するガイドレール21が略環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域22内には、中央表示装置23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通図柄始動手段26、普通入賞手段27等の各種遊技部品が配置されている。
中央表示装置23は、遊技盤12に前面側から装着された表示ケース28と、この表示ケース28の略中央に配置された例えば液晶式の特別図柄表示手段(図柄表示手段)29とを備えている。表示ケース28には、普通図柄表示手段30、ランプ(発光手段、報知手段)31等が設けられている。
普通図柄始動手段26は、例えば通過ゲートにより構成され、遊技球が通過するときにその遊技球を検出するようになっている。なお、普通図柄始動手段26は、遊技球が入賞可能な入賞手段としてもよい。
普通図柄表示手段30は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成され、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、普通図柄が乱数制御により所定時間変動して、予め定められた当たり態様又はそれ以外の外れ態様で停止するようになっている。
普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能であり、この実施形態では「0」〜「9」までの10種類の数字図柄が使用されている。
なお、普通図柄表示手段30の変動表示中に普通図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出個数が所定個数、例えば4個を限度として記憶され、普通図柄表示手段30による図柄変動が終了する毎にその保留記憶分の図柄変動が順次消化されるようになっている。
特別図柄始動手段24は、例えば開閉自在な左右一対の開閉爪24aを備えた電動チューリップ等の開閉入賞手段により構成されており、普通図柄表示手段30の変動後の停止図柄(以下、普通停止図柄という)が予め定められた当たり態様となることを条件に発生する第1利益状態のときに、開閉爪24aが所定時間開放するようになっている。
特別図柄表示手段29は、図3に示すように、1又は複数個、例えば2個の特別図柄(遊技図柄)33を、表示画面29a上の所定位置、例えば周辺部分に変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出することに基づいてそれら特別図柄33を所定の変動パターンに従って変動させ、所定の大当たり態様又はそれ以外の外れ態様となるように左、右等の所定の順序で、又は同時に停止させ、その後短時間で表示画面29aから消去するように構成されている。
特別図柄33には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能であり、本実施形態では「●」「○」「★」「☆」「▲」「△」「−」の7種類の図形図柄が使用されている。また、本実施形態では、2つの特別図柄33の停止図柄態様として、10種類の大当たり態様(図6参照)と、1種類の外れ態様「−−」との計11種類が設定されており、更に10種類の大当たり態様は、図6に示すように夫々確変遊技状態に対応する確変大当たり態様と時短遊技状態に対応する時短大当たり態様とに分類されている。
なお、特別図柄表示手段29の変動表示中に特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合には、その検出個数が所定個数、例えば4個を限度として保留記憶され、特別図柄表示手段29による図柄変動が終了する毎にその保留記憶分の図柄変動が順次消化されるようになっている。
また、特別図柄表示手段29は、特別図柄33とは別に、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄32a〜32cを、表示画面29a上の所定位置、例えば略中央に大きく変動表示可能に構成されている。この演出図柄32a〜32cは、特別図柄33の変動を演出するもので、例えば特別図柄33の変動開始と同時に変動開始され、特別図柄33が大当たり態様又は外れ態様で停止したとき又はその前後所定のタイミングで、特別図柄33の停止図柄に対応して大当たり演出態様又は外れ演出態様の何れかで停止するようになっている。なお、大当たり演出態様は、特別図柄33の確変大当たり態様、時短大当たり態様とは無関係となっている。
演出図柄32a〜32cには、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能であり、本実施形態では「0」〜「9」までの10種類の数字図柄が使用されている。また、本実施形態では、3つの演出図柄が同一となる停止図柄、即ち「0・0・0」「1・1・1」…「9・9・9」の10種類を大当たり演出態様とし、3つの演出図柄のうちの少なくとも1つが異なる停止図柄を外れ演出態様とする。
ランプ31は、その発光により演出を行うもので、特別図柄表示手段29による変動表示中に所定の図柄変動発光パターンで発光して図柄変動を演出する等、遊技状態に応じて発光演出を行うと共に、特別遊技状態中には、その特別遊技状態の種類に対応する特別遊技発光パターン(報知パターン)で発光して、その特別遊技状態の種類を報知するように構成されている。なお、本実施形態では、ランプ31はその発光色を複数色、例えば「赤」、「青」、「緑」、「黄」の4色に切り換え可能に構成されているものとする。
大入賞手段25は、いわゆるアタッカーを構成するもので、例えば下部側の横軸廻りに開閉自在な開閉板25aを備え、特別図柄表示手段29による特別図柄33の変動後の停止図柄(以下、特別停止図柄という)が予め定められた大当たり態様を表示することを条件に発生する第2利益状態のときに、開閉板25aが前側に開放するようになっている。
また、大入賞手段25は、開閉板25aの開放後に所定時間(例えば30秒)が経過したとき、又はその所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板25aを閉じると共に、入賞した遊技球が内部の特定領域34を通過することを条件に、最大所定ラウンド数(例えば16ラウンド)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
図4は本実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。図4において、41は主制御基板、42は演出制御基板で、共に遊技領域22に装着された中央表示装置23、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤12を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板41は、主として遊技盤12側の遊技に関する制御を行うもので、CPU、ROM、RAM等の電子部品により構成される第1抽選手段44、第1判定手段45、第1利益状態発生手段46、第2抽選手段47、第2判定手段(大当たり判定手段)48、停止図柄選択手段49、変動パターン選択手段50、第2利益状態発生手段(利益状態発生手段)51、特別遊技状態発生手段52、発射停止判定手段53、制御コマンド送信手段54等を備えている。
第1抽選手段44は、普通停止図柄が当たり態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の当たり判定用乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の当たり判定用乱数値を発生し、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、その何れかの当たり判定用乱数値を抽選するようになっている。
また、第1抽選手段44は、普通図柄表示手段30の変動表示中に普通図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、そのときに抽選した当たり判定用乱数値を所定個数、例えば4個を限度として記憶するようになっている。
第1判定手段45は、第1抽選手段44で抽選された当たり判定用乱数値に基づいて普通停止図柄を当たり態様とするか否か、即ち特別図柄始動手段24を開状態にする第1利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、普通図柄表示手段30が図柄変動可能な状態となったときに、第1抽選手段44で抽選された当たり判定用乱数値を1個取得して、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かを判定し、両者が一致する場合には当たりの判定結果を、一致しない場合には外れの判定結果を夫々出力するように構成されている。
第1利益状態発生手段46は、第1判定手段45の判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段30の変動後の普通停止図柄が当たり態様となることに基づいて、特別図柄始動手段24の開閉爪24aを所定時間開放させる第1利益状態を発生させるものである。
第2抽選手段47は、特別停止図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定用乱数、大当たり態様の選択に用いる大当たり図柄用乱数等を繰り返し発生し、特別図柄始動手段24が遊技球を検出することを条件に、大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄用乱数値を1個ずつ抽選するようになっている。
また、第2抽選手段47は、特別図柄表示手段29の変動表示中に特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合には、そのときに抽選した大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄用乱数値を所定個数、例えば各4個を限度として記憶するようになっている。
第2判定手段48は、第2抽選手段47で抽選された大当たり判定用乱数値に基づいて特別停止図柄を大当たり態様とするか否か、即ち大入賞手段25を開状態にする第2利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、特別図柄表示手段29が図柄変動可能な状態となったときに、第2抽選手段47で抽選された大当たり判定用乱数値を1個取得して、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かを判定し、両者が一致する場合には大当たりの判定結果を、一致しない場合には外れの判定結果を夫々出力するように構成されている。
停止図柄選択手段49は、特別停止図柄を選択するためのもので、例えば図5に示すように、第2判定手段48の判定結果が大当たり判定となった場合には、大当たり図柄用乱数値と大当たり態様テーブル(図6)とに基づいて1又は複数種類(ここでは10種類)の大当たり態様(確変大当たり態様又は時短大当たり態様)の何れかを(S1→S2)、第2判定手段48の判定結果が外れ判定となった場合には外れ態様を(S1→S3)夫々選択するようになっている。
本実施形態の大当たり態様テーブルは、図6に示すように、大当たり図柄用乱数値が奇数であれば「●△」「☆○」等の確変大当たり態様の何れかが、偶数であれば「★●」「△★」等の時短大当たり態様の何れかが夫々選択されるように設定されている。また、本実施形態では、外れ態様として「−−」の1種類のみが設けられているものとするが、例えば外れ態様を複数種類設け、大当たり図柄用乱数値又はこれとは別の乱数値に基づいてそれら複数種類の外れ態様のうちの1つを選択するように構成してもよい。
変動パターン選択手段50は、特別図柄33の変動パターンを複数種類の中から選択するためのもので、第2判定手段48による判定結果に基づいて、その判定結果が大当たり判定の場合には複数種類の大当たり変動パターンの何れかを、外れ判定の場合には複数種類の外れ変動パターン(リーチ外れ、リーチなし外れ等)の何れかを乱数抽選等により選択するように構成されている。なお、変動パターンにおけるリーチの有無の別は、演出図柄32a〜32cの変動に反映される。
停止図柄選択手段49による特別停止図柄の選択、変動パターン選択手段50による変動パターンの選択が終了すると、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に、変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別停止図柄を指定する特別停止図柄コマンドが順次送信され、変動パターンコマンドの送信からその変動パターンの変動時間に対応する所定時間が経過したときに、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に変動停止コマンドが送信される。
第2利益状態発生手段51は、第2判定手段48の判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段29の変動後の特別停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、遊技者に有利な第2利益状態を発生させるものである。この第2利益状態では、大入賞手段25の開閉板25aが前側に開放して遊技球が容易に入賞可能な状態となる。
大入賞手段25は、その開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、その所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板25aを閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域34を通過した場合には、再度開閉板25aが開放し、最大所定ラウンド数(例えば16ラウンド)までこの開閉動作を繰り返すようになっている。
特別遊技状態発生手段52は、第2利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる複数種類の特別遊技状態、例えば確変遊技状態と時短遊技状態との何れかを発生させるもので、確変遊技状態発生手段52aと、時短遊技状態発生手段52bとを備えている。
確変遊技状態発生手段52aは、例えば第2判定手段48の判定結果が大当たり判定となり、停止図柄選択手段49が確変大当たり態様の何れかを選択して、変動後の特別停止図柄が確変大当たり態様となることを条件に、第2利益状態の終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動する等の所定の確変終了条件が満たされるまで確変遊技状態を発生させるように構成されている。
確変遊技状態中は、特別図柄33が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/360の低確率)から高確率(例えば1/60程度)となる他、例えば普通図柄表示手段30及び特別図柄表示手段29の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段24の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようになっている。なお、通常確率から高確率への切り換えは、例えば第2判定手段48の大当たり判定に用いる大当たり判定値の数を増加させればよい。
時短遊技状態発生手段52bは、例えば第2判定手段48の判定結果が大当たり判定となり、停止図柄選択手段49が時短大当たり態様の何れかを選択して、変動後の特別停止図柄が時短大当たり態様となることを条件に、第2利益状態の終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動する等の所定の時短終了条件が満たされるまで時短遊技状態を発生させるように構成されている。
時短遊技状態中は、特別図柄表示手段29の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となる他、例えば普通図柄表示手段30の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段24の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようになっている。
なお、特別遊技状態(確変遊技状態又は時短遊技状態)の開始に際しては、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側にその開始される特別遊技状態の種類に応じて確変遊技状態開始コマンド又は時短遊技状態開始コマンドが送信され、特別遊技状態の終了に際しては、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に特別遊技状態終了コマンドが送信される。
発射停止判定手段53は、発射手段13による遊技球の発射が停止された状態が所定時間継続したか否かを判定するもので、例えば、発射検出スイッチ18からの検出信号を受信する毎に減算タイマに初期値、例えば10秒を設定し、減算タイマの値が0となったとき、発射停止状態が所定時間(10秒)継続したと判定し、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に発射停止指定コマンドを送信するように構成されている。
また発射停止判定手段53は、発射停止指定コマンドの送信後、発射検出スイッチ18によりその発射が検出されたときに発射手段13による発射が再開されたと判定し、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に発射開始指定コマンドを送信するように構成されている。
制御コマンド送信手段54は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板42等のサブ基板側へと送信するためのもので、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することに基づいて、第1判定手段45の判定結果に基づく普通図柄の変動制御コマンドを演出制御基板42側へと送信する機能、特別図柄始動手段24が遊技球を検出することに基づいて、変動パターン選択手段50で選択された変動パターンに基づく変動パターンコマンド、停止図柄選択手段49で選択された特別停止図柄に基づく特別停止図柄コマンド、特別図柄の変動停止を指令する変動停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを夫々所定のタイミングで演出制御基板42側に送信する機能、特別遊技状態発生手段52による特別遊技状態の開始に際して確変遊技状態開始コマンド又は時短遊技状態開始コマンドを、特別遊技状態発生手段52による特別遊技状態の終了に際して特別遊技状態終了コマンドを夫々演出制御基板42側に送信する機能、発射停止判定手段53により発射停止状態が所定時間継続したと判定されることに基づいて発射停止指定コマンドを、発射手段13による発射が再開されたと判定されることに基づいて発射開始指定コマンドを夫々演出制御基板42側に送信する機能、各種遊技状態に応じて演出制御基板42側に音声、ランプの制御コマンドを送信する機能等を有している。
演出制御基板42は、図柄演出、ランプ演出、音声演出等の各種演出を制御するもので、CPU、ROM、RAM等の電子部品により構成される普通図柄制御手段61、演出停止図柄選択手段62、特別図柄制御手段63、発光パターン記憶手段(報知パターン記憶手段)64、発光パターン選択手段(報知パターン選択手段)65、ランプ制御手段(報知制御手段)66、音声制御手段67等を備えている。
普通図柄制御手段61は、普通図柄表示手段30の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段54からの普通図柄の変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段30の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段45の判定結果が当たり判定のときに当たり態様で普通図柄を停止させるようになっている。
演出停止図柄選択手段62は、演出図柄32a〜32cの変動後の演出停止図柄を選択するもので、主制御基板41側からの変動パターンコマンド等に基づいて、その変動パターンに対応する演出停止図柄を選択するように構成されている。例えば、変動パターンコマンドが大当たり変動パターンに対応するものであれば「0・0・0」「7・7・7」等の大当たり演出態様のうちの何れかが、リーチ外れ変動パターンに対応するものであれば「7・6・7」「6・3・6」等のリーチ外れ演出態様の何れかが、リーチなし外れ変動パターンに対応するものであれば「7・5・3」「1・4・2」等のリーチなし外れ演出態様の何れかが、夫々乱数抽選等により選択される。
特別図柄制御手段63は、特別図柄表示手段29の表示制御を行うもので、制御コマンド送信手段54からの特別図柄の変動制御コマンド(変動パターンコマンド、特別停止図柄コマンド、変動停止コマンド)と、演出停止図柄選択手段62で選択された演出停止図柄とに基づいて、例えば変動パターンコマンドで指定された変動パターンに従って特別図柄表示手段29による特別図柄33と演出図柄32a〜32cとの変動表示を開始させ、変動停止コマンドを受信したときに、特別図柄33を特別停止図柄コマンドで指定された特別停止図柄で停止させると共に、それと同時、またはその前後所定のタイミングで演出図柄32a〜32cを演出停止図柄選択手段62で選択された演出停止図柄で停止させるように構成されている。なお、停止表示された特別停止図柄は、その後短時間で消去される。
発光パターン記憶手段64は、ランプ31による発光パターンを記憶するためのもので、特別遊技状態の種類を報知するための特別遊技発光パターン、特別図柄表示手段29による変動表示に対応する図柄変動発光パターン、その他の発光パターンが複数種類記憶されている。
発光パターン記憶手段64に記憶されている特別遊技発光パターンとしては、図7に示すように、確変遊技状態に対応する確変発光パターン(確変報知パターン)と時短遊技状態に対応する時短発光パターン(時短報知パターン)とが夫々複数種類、例えば各3種類記憶されている。
本実施形態における特別遊技発光パターンは、ランプ31の発光色の切り換え順序で規定されており、C1〜C4に設定された各発光色がC1,C2,C3,C4,C1,C2,…の順で繰り返し現れるように設定されている。即ち、各発光パターンは、その発光色の切り換え順序が異なるのみで、その切り換えの時間間隔等の他の条件については略同じに設定されている。例えば図7に示すように、確変発光パターンa1と時短発光パターンb1、確変発光パターンa2と時短発光パターンb2、確変発光パターンa3と時短発光パターンb3は、夫々1,2番目の発光色C1,C2が同じで、3,4番目の発光色C3,C4が互いに異なっている。このように、確変発光パターンa1〜a3と時短発光パターンb1〜b3とは発光色の切り換え順序のみが異なる類似の報知パターンとなっている。なお、各発光パターンa1〜a3,b1〜b3は、ランプ31の発光色がC1〜C4の順で繰り返し現れればよく、C1〜C4のどの発光色から発光を開始してもよい。
発光パターン選択手段65は、主制御基板41側からの制御コマンドに基づいて、ランプ31の発光パターンを選択するもので、例えば主制御基板41側から特別図柄の変動制御コマンドを受信したときには1又は複数種類の図柄変動発光パターンのうちの何れかを選択し、また主制御基板41側から特別遊技状態開始コマンドを受信したときには、その特別遊技状態開始コマンドの種類に応じて、そのコマンドが確変遊技状態開始コマンドであれば複数種類(3種類)の確変発光パターンa1〜a3の何れかを、時短遊技状態開始コマンドであれば複数種類(3種類)の時短発光パターンb1〜b3の何れかを、夫々乱数抽選等により選択するように構成されている。
ランプ制御手段66は、ランプ31の発光制御を行うもので、主制御基板41側からの特別図柄の変動制御コマンド、特別遊技状態開始/終了コマンド、ランプ制御コマンド等に基づいてランプ31を所定の発光パターンで発光開始/停止させるように構成されている。
例えば、ランプ制御手段66は、主制御基板41側から特別図柄の変動制御コマンドを受信することに基づいて、特別図柄33の変動表示中、発光パターン選択手段65で選択された図柄変動発光パターンでランプ31を発光させ、また主制御基板41側から特別遊技状態開始コマンド(確変遊技状態開始コマンド又は時短遊技状態開始コマンド)を受信したときには、発光パターン選択手段65で選択された特別遊技発光パターンa1〜a3,b1〜b3の何れかに従ってランプ31の発光を開始させると共に、特別遊技状態終了コマンドを受信したときにその特別遊技発光パターンによるランプ31の発光を停止させるように構成されている。
また、ランプ制御手段66は、特別図柄の変動制御コマンドを受信した場合には、特別遊技状態開始コマンドに基づく発光制御よりもこの特別図柄の変動制御コマンドに基づく発光制御を優先させるように構成されている。従って、例えば特別遊技状態中、即ち特別遊技発光パターン(確変遊技発光パターン又は時短遊技発光パターン)によるランプ31の発光が行われている途中で特別図柄の変動制御コマンド、例えば変動パターンコマンドを受信した場合には、その特別図柄の変動中は特別遊技発光パターンでの発光が中断され、図柄変動発光パターンでの発光が行われる。
更に、ランプ制御手段66は、発射手段13による遊技球の発射が停止された状態が所定時間継続すること、即ち主制御基板41側から発射停止指定コマンドを受信することを条件に、ランプ31による特別遊技状態に関する報知、即ち特別遊技発光パターン(確変遊技発光パターン又は時短遊技発光パターン)によるランプ31の発光を中断し、その後、発射が再開されること、即ち例えば主制御基板41側から発射開始指定コマンドを受信することを条件に、特別遊技状態に関する報知を再開するように構成されている。
音声制御手段67は、スピーカー等の音声出力手段9の音声出力制御を行うもので、主制御基板41側からの音声制御コマンド等に基づいて音声出力手段9から所定の効果音等を出力させるようになっている。
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して遊技者が発射ハンドル14を操作すると、発射手段13により遊技球が遊技領域22に向けて発射される。この発射動作は、発射検出スイッチ18によりその都度検出され、その検出信号が発射停止判定手段53に出力される。発射停止判定手段53は、発射検出スイッチ18からの検出信号を受信する毎に減算タイマに初期値、例えば10秒を設定する処理を繰り返し行う。従って、遊技球の発射が連続的に行われている間は、減算タイマの値が0となることはない。
発射手段13により発射された遊技球がガイドレール21を経て遊技領域22の上部側に到達し、遊技釘等に弾かれつつ落下する間に普通図柄始動手段26を通過し、この普通図柄始動手段26が遊技球を検出すると、第1抽選手段44が当たり判定用乱数値を抽選し、第1判定手段45がその当たり判定用乱数値と予め定められた当たり判定値とを比較して当たりか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段54から演出制御基板42側に普通図柄の変動制御コマンドが送信される。
なお、普通図柄表示手段30の変動表示中に普通図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、そのときに第1抽選手段44により抽選された当たり判定用乱数値は所定個数、例えば4個を限度として記憶され、普通図柄表示手段30が図柄変動可能な状態となる毎に、順次第1判定手段45による当たり判定処理に供される。
演出制御基板42側では、普通図柄の変動制御コマンドに基づく普通図柄制御手段61の制御により、普通図柄表示手段30の普通図柄が所定時間変動した後、第1判定手段45の判定結果が当たり判定の場合には「7」等の当たり態様で、当たり判定以外の場合には「7」等以外の外れ図柄で停止する。
普通図柄の変動後の停止図柄が「7」等の当たり態様となった場合には、第1利益状態発生手段46の制御により第1利益状態が発生して、特別図柄始動手段24の開閉爪24aが所定時間開放され、この特別図柄始動手段24に遊技球が入賞し易くなる。
特別図柄始動手段24に遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段24が遊技球を検出すると、第2抽選手段47が大当たり判定用乱数値と大当たり図柄用乱数値とを抽選し、第2判定手段48がその大当たり判定用乱数値と予め定められた大当たり判定値とを比較して大当たりか否かを判定する。
なお、特別図柄表示手段29の変動表示中に特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合には、そのときに第2抽選手段47により抽選された大当たり判定用乱数値と大当たり図柄用乱数値とは所定個数、例えば各4個を限度として記憶され、特別図柄表示手段29が図柄変動可能な状態となる毎に、順次第2判定手段48による大当たり判定処理等に供される。
第2判定手段48による大当たり判定処理が行われると、停止図柄選択手段49により特別停止図柄が、変動パターン選択手段50により特別図柄33の変動パターンが、夫々乱数抽選等により選択される。即ち、第2判定手段48の判定結果が大当たり判定となった場合には、大当たり図柄用乱数値と大当たり態様テーブル(図6)とに基づいて10種類の大当たり態様(確変大当たり態様又は時短大当たり態様)の何れかが選択され(図5のS1→S2)、また変動パターン選択手段50により複数種類の大当たり変動パターンの何れかが選択される。例えば、大当たり図柄用乱数値が6であれば時短大当たり態様「▲☆」が、大当たり図柄用乱数値が7であれば確変大当たり態様「☆▲」が、特別停止図柄として夫々選択される。
一方、第2判定手段48の判定結果が外れ判定となった場合には、1種類の外れ態様「−−」が選択され(図5のS1→S3)、また変動パターン選択手段50により複数種類の外れ変動パターン(リーチ外れ又はリーチなし外れ変動パターン)の何れかが選択される。
特別停止図柄選択手段49により特別停止図柄が、変動パターン選択手段50により特別図柄33の変動パターンが夫々選択されると、制御コマンド送信手段54から演出制御基板42側に特別図柄の変動制御コマンド(変動パターンコマンド、特別停止図柄コマンド、及び変動停止コマンド)が送信される。例えば、まず変動パターンコマンドと特別停止図柄コマンドとが順次送信され、変動パターンコマンドの送信からその変動パターンの変動時間に対応する所定時間が経過したときに変動停止コマンドが送信される。
演出制御基板42側では、変動パターンコマンドを受信すると、演出停止図柄選択手段62によりその変動パターンに対応する演出停止図柄が選択され、また発光パターン選択手段65により1又は複数種類の図柄変動発光パターンのうちの何れかが選択される。例えば、演出停止図柄は、変動パターンコマンドが大当たり変動パターンに対応するものであれば「0・0・0」「7・7・7」等の大当たり演出態様のうちの何れかが、リーチ外れ変動パターンに対応するものであれば「7・6・7」「6・3・6」等のリーチ外れ演出態様の何れかが、リーチなし外れ変動パターンに対応するものであれば「7・5・3」「1・4・2」等のリーチなし外れ演出態様の何れかが、夫々乱数抽選等により選択される。
そして、特別図柄制御手段63の制御により、変動パターンコマンドで指定された変動パターンに従って特別図柄表示手段29による特別図柄33と演出図柄32a〜32cとの変動表示が開始され(図8(a))、変動停止コマンドを受信したときに、特別図柄33が特別停止図柄コマンドで指定された特別停止図柄で停止され(図8(b))、その後まもなく表示画面29aから消去される(図8(c))。また、演出図柄32a〜32cは、特別図柄33の停止と同時、またはその前後所定のタイミングで、演出停止図柄選択手段62で選択された演出停止図柄で停止される(図8(b))。
また、その特別図柄表示手段29による図柄変動中は、ランプ制御手段66の制御により、発光パターン選択手段65により選択された図柄変動発光パターンに従ってランプ31が発光し、図柄変動を演出する。
特別図柄33の変動後の停止図柄が「★●」等の大当たり態様となった場合には、第2利益状態発生手段51の制御により、大入賞手段25の開閉板25aが前側に開放して遊技球が容易に入賞可能な状態となる。大入賞手段25は、その開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、その所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板25aを閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域34を通過した場合には、再度開閉板25aが開放し、最大所定ラウンド数(例えば16ラウンド)までこの開閉動作を繰り返す。
また、この第2利益状態中、即ち大当たり中は、演出制御基板42側の特別図柄制御手段63の制御により、特別図柄表示手段29の表示画面29aに大当たりを演出する大当たり演出画像が例えば動画表示される(図8(d)〜(g))。なお、本実施形態では、この大当たり演出表示において、その大当たりの終了後に発生する特定遊技状態の種類の報知は行われないようになっている。
第2利益状態が終了すると、特別遊技状態発生手段52の制御により、その第2利益状態発生の起因となった図柄変動における特別停止図柄の種類に応じて特別遊技状態、即ち確変遊技状態又は時短遊技状態が発生する。例えば特別停止図柄が「●△」「☆○」等の確変大当たり態様であった場合には、特別図柄33が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/360等の低確率)から高確率(例えば1/60程度)となり、普通図柄表示手段30及び特別図柄表示手段29の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、特別図柄始動手段24の開放時間及び/又は開放回数が通常よりも増加する確変遊技状態が発生し、例えば特別停止図柄が「★●」「△★」等の時短大当たり態様であった場合には、普通図柄表示手段30及び特別図柄表示手段29の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、特別図柄始動手段24の開放時間及び/又は開放回数が通常よりも増加する時短遊技状態が発生する。
また、特別遊技状態の発生に際しては、制御コマンド送信手段54から演出制御基板42側に、その特別遊技状態の種類に応じた特別遊技状態開始コマンド、即ち確変遊技状態開始コマンド又は時短遊技状態開始コマンドが送信される。
演出制御基板42側では、特別遊技状態開始コマンドを受信すると、発光パターン選択手段65により、その特別遊技状態開始コマンドの種類に応じて、そのコマンドが確変遊技状態開始コマンドであれば3種類の確変発光パターンa1〜a3の何れかが、時短遊技状態開始コマンドであれば3種類の時短発光パターンb1〜b3の何れかが、夫々乱数抽選等により選択される。
そして、ランプ制御手段66により、発光パターン選択手段65で選択された発光パターンに従ってランプ31が発光され、これによってその時点で発生している特別遊技状態の種類が報知される。例えば、発光パターン選択手段65により確変発光パターンa1が選択された場合には、ランプ31は「赤」「青」「黄」「緑」の各発光色がその順序で繰り返し現れるように、その発光色が所定時間間隔で切り換えられる(図9(a))。同様に、発光パターン選択手段65により時短発光パターンb1が選択された場合には、ランプ31は「赤」「青」「緑」「黄」の各発光色がその順序で繰り返し現れるように所定時間間隔で切り換えられる(図9(b))。
本実施形態では、特別図柄表示手段29の変動後の演出停止図柄は特別遊技状態の種類とは無関係であり、変動後の特別停止図柄により特別遊技状態の種類を報知するように構成されているが、図6に示すように特別停止図柄はそれが確変大当たり態様であるか時短大当たり態様であるかが見分け難く、また特別図柄33は演出図柄32a〜32cよりも小さく表示され、しかも変動停止後短時間で表示画面29aから消去されてしまうため、遊技者は特別図柄表示手段29の変動停止時に特別停止図柄に基づいて特別遊技状態の種類を判別することは容易ではない。
また、特別遊技状態中に行われるランプ31による特別遊技状態の報知についても、確変遊技状態に対応する確変発光パターンと時短遊技状態に対応する時短発光パターンとはランプ31の発光色の切り換え順序が異なっているのみであり、互いに類似しているため、遊技者はこのランプ31による特別遊技状態の報知によっても特別遊技状態の種類を判別することは容易ではない。
このように、本実施形態のパチンコ機では、特別遊技状態が開始されても、その特別遊技状態の種類が確変遊技状態であるのか時短遊技状態であるのかを遊技者が把握することが難しいため、例えば時短遊技状態中であっても遊技者の大当たりに対する期待感を喚起することができ、また大当たりが発生することなく確変遊技状態が終了した場合であっても遊技者が遊技意欲を大きく喪失することがなく、特別遊技状態の種類に拘わらず遊技者の遊技意欲を維持できる利点がある。
確変遊技状態、時短遊技状態は、例えば特別図柄が所定回数(例えば100回)変動する等の所定の確変終了条件、時短終了条件の成立により終了する。特別遊技状態の終了に際しては、制御コマンド送信手段54から演出制御基板42側に特別遊技状態終了コマンドが送信される。演出制御基板42側では、特別遊技状態終了コマンドを受信すると、ランプ制御手段66の制御により、ランプ31による特別遊技発光パターンでの発光が終了する。
なお、特別遊技状態中、即ちランプ31による特別遊技発光パターンでの発光中に主制御基板41側から演出制御基板42側に特別図柄の変動制御コマンドが送信された場合には、ランプ制御手段66の制御により、ランプ31による特別遊技発光パターンでの発光が中断され、図柄変動発光パターンでの発光が優先的に行われる。
遊技中に遊技者が発射ハンドル14の操作を中断し、発射手段13による遊技球の発射動作が停止すると、発射検出スイッチ18による発射検出、及びそれによる発射停止判定手段53への検出信号の出力が途絶える。発射停止判定手段53側では、発射検出スイッチ18からの検出信号が途絶えると、所定時間(10秒)後に減算タイマの値が0となる。これにより、発射停止判定手段53は、発射停止状態が所定時間(10秒)継続したと判定し、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に発射停止指定コマンドを送信する。
その後、発射検出スイッチ18からの検出信号を受信すると、発射停止判定手段53は、発射手段13による発射が再開されたと判定し、制御コマンド送信手段54を介して演出制御基板42側に発射開始指定コマンドを送信する。
演出制御基板42側では、特別遊技状態中、即ちランプ31による特別遊技発光パターンでの発光中に発射停止指定コマンドを受信すると、ランプ制御手段66の制御により、ランプ31による特別遊技発光パターンでの発光が中断され、その後に発射開始指定コマンドを受信すると、ランプ制御手段66の制御によりランプ31による特別遊技発光パターンでの発光が再開される。
このように、発射手段13による発射が停止された場合にはランプ31による特別遊技状態の種類の報知を中断させるように構成されていることにより、遊技者が特別遊技状態の種類を認識することはより困難となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、複数種類の特別遊技発光パターンは、ランプ31の発光色の切り換え順序を異ならせるものに限られるものではなく、例えば図10に示すようにランプ31を点滅させると共にその発光間隔(発光からと発光との間の時間間隔)の変化順序を異ならせるもの、図11に示すようにランプ31を点滅させると共にその個々の発光時間の変化順序を異ならせるもの等であってもよい。また、それら発光色の切り換え順序、発光間隔の変化順序、発光時間の変化順序等のうちの2以上を異ならせてもよい。
また、報知手段はランプ31等の発光手段に限られるものではなく、音声出力手段、所定の可動物を動作させる可動手段、液晶表示手段等の画像表示手段等を報知手段として用いてもよい。
実施形態では、特別遊技状態の開始に際して発光パターン選択手段(報知パターン選択手段)による発光パターン(報知パターン)の選択を行い、その特別遊技状態が終了するまでその特別遊技状態の開始時に選択された発光パターンでランプ(報知手段)31による報知を行うように構成したが、例えば特別遊技状態中に報知パターンを切り換えるように構成してもよい。例えば、特別図柄表示手段(図柄表示手段)29の変動毎に報知パターン選択手段による報知パターンの選択を行い、その特別図柄表示手段29の変動毎に報知パターンを切り換えてもよい。もちろん、その他の所定のタイミング、例えば所定時間経過毎に報知パターン選択手段による報知パターンの選択及び報知パターンの切り換えを行ってもよい。
実施形態では、特別図柄33により特別遊技状態の種類を報知するように構成したが、特別図柄表示手段29の変動終了時に特別遊技状態の種類を報知できるものであればどのような手段を用いてもよい。
また、特別図柄33により特別遊技状態の種類を報知する場合、特別停止図柄は演出制御基板42等のサブ制御基板側で選択するように構成してもよい。変動パターンについても演出制御基板42等のサブ制御基板側で選択するように構成してもよい。
発射停止判定手段53は、例えば遊技球の入球検出等、遊技盤12側での遊技球の検出の有無に基づいて発射手段13による遊技球の発射が停止された状態が所定時間継続したか否かを判定するように構成してもよい。この場合には、発射検出スイッチ18を省略できる。また、発射停止判定手段53は省略してもよい。
制御系の基板構成は実施形態に示したものに限られるものではない。例えば、演出制御基板42は、普通図柄制御手段61、特別図柄制御手段63等を備えた図柄制御基板、ランプ制御手段66等を備えたランプ制御基板、音声制御手段67等を備えた音声制御基板等を夫々別個の基板として構成してもよい。もちろん、それ以外の組み合わせにより演出制御基板を複数の基板に分割してもよい。
また、実施形態では本発明をパチンコ機に採用した例を示したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機でも同様に実施可能であることは言うまでもない。