JP5187339B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の操舵装置に用いられるステアリングホイールに関するものである。
車両等の操舵装置に用いられるステアリングホイールの骨格部分は、一般に、円環状をなすリム部芯金と、リム部芯金の中心部分に配置されるボス部芯金と、ボス部芯金及びリム部芯金を連結する複数本のスポーク部芯金とを備えた芯金によって構成されている。こうした構成のステアリングホイールにおいては、軽量化を目的として、芯金を樹脂化すること、より詳しくは、全体が、アルミニウム、マグネシウム、鉄等の金属によって形成されているものから、全体が樹脂によって形成されているものに切替えることが検討されている。しかし、芯金の材料を、単に金属から樹脂に置き換えただけでは、軽量化はできても強度が低下してしまう。強度低下を抑えるために樹脂の使用量を増やすと、それに伴ってステアリングホイールが重くなってしまい、樹脂を用いたことによる軽量化のメリットが薄れてしまう。
そこで、強度低下を抑えつつ軽量化を図ることのできるステアリングホイールが種々提案されている。例えば、特許文献1には、ボス部芯金を金属によって形成し、リム部芯金及び各スポーク部芯金を樹脂によって形成したステアリングホイールが記載されている。このステアリングホイールでは、リム部芯金及び各スポーク部芯金が、内部に中空部を有する中空体によって構成されている。ボス部芯金におけるボスプレートの外周縁が、各スポーク部芯金のボス部側端部(内端部)によって包み込まれている。さらに、スポーク部芯金の内部空間(中空部)は、そのスポーク部芯金の長手方向に延びる隔壁によって2つに区画されている。
上記構成のステアリングホイールでは、リム部芯金及びスポーク部芯金を樹脂によって形成したこと、及びリム部芯金及び各スポーク部芯金を中空構造としたこと等により、軽量化を図っている。また、隔壁により、曲げや捩りに対する剛性を確保して、樹脂化に伴うステアリングホイールの強度低下の抑制を図っている。
特開平7−117682号公報
ところで、ステアリングホイールでは、車両の前面衝突時等に前傾する運転者からリム部が衝撃を受けた場合、運転者保護の観点から、変形して衝撃を吸収することが要求される。
ところが、上記特許文献1に記載された構成では、変形による衝撃吸収についてまで考慮されていない。衝撃が加わった場合、樹脂製品は一般に伸びにくく(変形しにくく)割れるおそれがある。そのため、特許文献1に記載されたステアリングホイールでは、強度低下を抑えつつ軽量化を図ることはできても、衝突時等に衝撃吸収性能を十分発揮することが難しい。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、強度低下の抑制及び軽量化に対する要求に応えつつ、衝撃が加わったときに変形してその衝撃を吸収することのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内部が中空状に形成された環状のリム部芯金と、前記リム部芯金の略中心部分に位置するとともに、金属製の筒状部において、前後方向に延びるステアリングシャフトに一体回転可能に取付けられるボス部芯金と、前記ボス部芯金及び前記リム部芯金を連結する複数本のスポーク部芯金とを備える芯金により骨格部分が構成されるステアリングホイールであって、前記リム部芯金は、前記ステアリングシャフトの回転軸線に沿う前後方向に半割状に分割された一対の樹脂製の半割体を、分割面同士で互いに接合させることにより形成され、複数本の前記スポーク部芯金の少なくとも1本は、金属により形成されるとともに、衝撃に応じて変形される変形予定部を自身の一部に有し、前記両半割体のうち前側の半割体は、その樹脂成形時に、前記金属製のスポーク部芯金をインサートとし、同スポーク部芯金の外端部を包み込んだ状態で形成されており、前記前側の半割体と後側の半割体との間には中空部が形成され、前記前側の半割体の前記スポーク部芯金が包み込まれた部分の後面には、前記後側の半割体に接合される線状の分割面が延びており、前記スポーク部芯金の外端部は、前記環状のリム部芯金の外周側内壁と間隔を有するように、前記中空部と前後方向に重なって延びていることを要旨とする。
上記の構成を有するステアリングホイールでは、その骨格部分を構成する芯金のリム部芯金が樹脂によって形成されている。また、リム部芯金が、ステアリングシャフトの回転軸線に沿う前後方向に半割状に分割された一対の樹脂製の半割体を互いに接合させることにより形成されていて、内部が中空状となっている。これらのことから、リム部芯金は、全体が金属によって形成されたものや、樹脂によって中実状に形成されたものよりも軽くなる。
また、複数本のスポーク部芯金の少なくとも1本が金属によって形成されている。しかも、両半割体の片方が、金属製のスポーク部芯金の外端部を包み込んだ状態で形成されていて、同端部に強固に固定されている。これらのことから、芯金の強度は、複数本の全てのスポーク部芯金が樹脂によって形成されたものよりも高くなる。
さらに、ステアリングホイールでは、車両の前面衝突時等に前傾する運転者からリム部芯金が衝撃を受ける場合がある。
ここで、ステアリングホイールの芯金の各部が自己の形状を維持できないほどの大きな衝撃を受けた場合、樹脂製の部分と金属製の部分とでは異なる挙動を示す。樹脂よりも伸びやすい金属製の部分が湾曲・屈曲したり捩れたりするのに対し、金属よりも伸びにくい樹脂製の部分は割れる懸念がある。
リム部芯金が樹脂によって形成され、かつ複数本のうち少なくとも1本のスポーク部芯金が金属によって形成されたステアリングホイールでは、上記のようにリム部が運転者から衝撃を受けた場合、樹脂製のリム部芯金は初期の形状(環状)を維持しようとする。金属製のスポーク部芯金は、自身の変形予定部において変形(湾曲、屈曲、捩れ)しようとする。ステアリングホイールは、この金属製のスポーク部芯金が変形予定部において変形することにより、リム部芯金を少なくとも金属製のスポーク部芯金を介してボス部芯金に繋げた状態で(分離することなく)、衝撃を吸収して運転者を保護する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、複数本の全ての前記スポーク部芯金は金属により形成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、複数本の全てのスポーク部芯金が金属によって形成されたステアリングホイールの強度は、複数本のスポーク部芯金のうちの少なくとも1本が樹脂によって形成されたステアリングホイールの強度よりも高くなる。また、複数本のスポーク部芯金のうち変形予定部を設定できるスポーク部芯金の数が多くなる。その結果、金属製のスポーク部芯金の数が多くなるに従い、リム部芯金が周方向のどの箇所で衝撃を受けても、いずれかの金属製のスポーク部芯金が変形予定部において変形することとなり、その衝撃を確実に吸収することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記スポーク部芯金は金属の板材により形成されていることを要旨とする。
金属製のスポーク部芯金としては、例えば、請求項3に記載の発明によるように、金属の板材によって形成されたものを用いることができる。この場合、金属製のスポーク部芯金において、少なくとも変形予定部の厚み方向と、運転者からリム部が衝撃を受ける方向とを略一致させることが望ましい。このように設定すると、リム部が運転者から衝撃を受けた場合、金属製のスポーク部芯金が変形予定部において厚み方向に確実に変形して、衝撃を吸収する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記ボス部芯金において前記筒状部とは異なる箇所と、複数本の全ての前記スポーク部芯金とは板金加工により形成されており、前記各スポーク部芯金は前記ボス部芯金との境界部分に前記変形予定部を有していることを要旨とする。
上記の板金加工が行われることで、ボス部芯金において筒状部とは異なる箇所と、複数本の全てのスポーク部芯金とが一体となったもの(ボス部芯金に各スポーク部芯金が繋がったもの)が簡単に製作される。
また、リム部が運転者から衝撃を受けた場合、スポーク部芯金が、ボス部芯金との境界部分に設定された変形予定部において変形することで、衝撃を吸収して運転者を保護する。
請求項5に記載の発明は、内部が中空状に形成された環状のリム部芯金と、前記リム部芯金の略中心部分に位置するとともに、金属製の筒状部において、前後方向に延びるステアリングシャフトに一体回転可能に取付けられるボス部芯金と、前記ボス部芯金及び前記リム部芯金を連結する複数本のスポーク部芯金とを備える芯金により骨格部分が構成されるステアリングホイールであって、前記リム部芯金は、前記ステアリングシャフトの回転軸線に沿う前後方向に半割状に分割された一対の樹脂製の半割体を互いに接合させることにより形成され、複数本の前記スポーク部芯金の少なくとも1本は、金属により形成されるとともに、衝撃に応じて変形される変形予定部を自身の一部に有し、前記両半割体の片方は、その樹脂成形時に、前記金属製のスポーク部芯金をインサートとし、同スポーク部芯金の外端部を包み込んだ状態で形成されており、金属製の前記スポーク部芯金を除く少なくとも1本の前記スポーク部芯金は樹脂により形成されていることを要旨とする。
上記のように複数本のスポーク部芯金のうち、金属製のスポーク部芯金を除くものの少なくとも1本が樹脂によって形成されることで、複数本の全てのスポーク部芯金が金属によって形成されたものに比べてステアリングホイールが軽量となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、金属製の前記スポーク部芯金は、金属の棒材により形成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、金属の棒材によって形成されたスポーク部芯金は、樹脂によって形成されたものよりも高い強度を発揮する。また、ステアリングホイールでは、リム部が運転者から衝撃を受けた場合、スポーク部芯金が、変形予定部において変形することで、衝撃を吸収して運転者を保護する。衝撃により、万が一樹脂製のスポーク部芯金が割れるようなことがあったとしても、リム部芯金は、変形予定部において変形した金属製のスポーク部芯金を介してボス部芯金に繋がった状態を維持する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記金属の棒材からなる前記スポーク部芯金において、前記半割体により包み込まれる箇所である外端部は、前記リム部芯金に沿って周方向に延びるように曲げられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、金属の棒材からなるスポーク部芯金の外端部が、同リム部芯金に沿って周方向に延びるように曲げられることにより、リム部芯金におけるスポーク部芯金との連結部分が補強される。従って、リム部が運転者から衝撃を受けた場合、リム部芯金の金属棒製スポーク部芯金との連結部分に応力が集中するが、この応力は上記のように曲げられたスポーク部芯金の外端部によって受け止められる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1つに記載の発明において、前記リム部芯金における前記両半割体は、前側に位置するもののみが、繊維強化樹脂により形成されていることを要旨とする。
一般に、樹脂製品のうち、繊維強化樹脂によって形成されたものは、繊維強化樹脂によって形成されていないものに比べ強度が高い反面、伸びにくい。
こうした樹脂材料(繊維による強化の有無)の物性の違いを利用し、請求項8に記載の発明では、前側の半割体のみが繊維強化樹脂によって形成されている。そのため、運転者から遠い側である前側の半割体により、リム部芯金の強度が確保される。また、運転者に近い側である後側の半割体により、リム部芯金の割れが抑制される。
また、繊維強化樹脂は、繊維による強化のなされていない一般的な樹脂材料や金属材料に比べて高価であるところ、請求項8に記載の発明では、前側の半割体のみが繊維強化樹脂によって形成されている。そのため、前後両半割体が繊維強化樹脂によって形成されたものよりも繊維強化樹脂の使用量が少なくなり、リム部芯金、ひいてはステアリングホイールのコストが低くなる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の発明において、前記リム部芯金は軟質被覆部により覆われていることを要旨とする。
樹脂製のリム部芯金はそれ自体が硬いが、その周りに形成された軟質被覆部は柔らかく弾性変形し得る。従って、請求項9に記載の発明では、リム部芯金の周りに軟質被覆部のないものに比べ、リム部の触感が良好なものとなる。
本発明のステアリングホイールによれば、強度低下の抑制及び軽量化に対する要求に応えつつ、衝撃が加わったときに変形してその衝撃を吸収することができる。
本発明を具体化した第1実施形態におけるステアリングホイールの要部を示す正面図。 ステアリングホイールの芯金を示す図であり、後側の半割体が接合される前の状態を示す正面図。 ステアリングホイールの側面図。 図2のP部を拡大して示す部分正面図。 図1のA−A線に沿った断面構造を示すステアリングホイールの断面図。 ボス部芯金及びスポーク部芯金の右半分を示す部分正面図。 図6のC−C線に沿ったボス部芯金及びスポーク部芯金の断面構造を示す断面図。 図1のB−B線に沿った断面構造を示すリム部の断面図。 図8のリム部芯金を構成する前後一対の半割体が接合される前の状態を示す断面図。 図5におけるQ部を拡大して示す部分断面図。 図5におけるR部を拡大して示す部分断面図。 本発明を具体化した第2実施形態におけるステアリングホイールの要部を示す正面図。 (A)は図12のD−D線に沿ったステアリングホイールの断面構造を示す断面図、(B)は図12のE−E線に沿ったリム部の断面構造を示す断面図。 第2実施形態のステアリングホイールの芯金を示す図であり、後側の半割体が接合される前の右半分の状態を示す部分正面図。 本発明を具体化した第3実施形態におけるステアリングホイールの要部を示す正面図。 制振機構が組み込まれたリム部芯金を示す図であり、後側の半割体が接合される前の状態を示す部分正面図。 図16のF−F線に沿った断面構造を示す断面図。 図16のG−G線に沿った断面構造を示す断面図。 図16のH−H線に沿った断面構造を示す断面図。 図16のI−I線に沿った断面構造を示す断面図。 図20に対応する図であり、第2弾性部材の別の実施形態を示す断面図。 リム部芯金における前後一対の半割体について、接合態様の別の実施形態を示す断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1及び図3の少なくとも一方に示すように、車両の運転席よりも前方には、回転軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が、運転席側ほど高くなるように傾斜した状態で配設されている。
図5に示すように、ステアリングシャフト11の後端部には雄ねじ部12が形成されている。ステアリングシャフト11の雄ねじ部12の前側には所定数の歯を有するセレーション13が形成され、さらにその前側には、セレーション13に近づくに従い縮径するテーパ面14が形成されている。
ステアリングシャフト11の後端部には、本実施形態のステアリングホイール10が一体回転可能に取付けられている。詳細については、後述する。
ステアリングホイール10は、図1及び図3の少なくとも一方に示すように、リム部(ハンドル部、リング部と呼ばれることもある)15、パッド部16、複数のスポーク部及びロアカバー21を備えている。
リム部15は、上記回転軸線L1を中心とした略円環状をなしている(図1参照)。パッド部16は、リム部15によって囲まれた空間に配置されている。スポーク部17は、リム部15及びパッド部16間に複数設けられている。本実施形態では、複数のスポーク部は、パッド部16を基準とし、それよりも左側に位置するもの(スポーク部17)と、右側に位置するもの(スポーク部18)と、下側に位置するもの(スポーク部19)とからなる。
なお、本実施形態では、ステアリングホイール10の各部について説明する際には、ステアリングシャフト11の回転軸線L1を基準とする。この回転軸線L1に沿う方向をステアリングホイール10の「前後方向」といい、回転軸線L1に直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール10の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール10の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
また、回転操作されるリム部15の周方向の位置を特定するために、本実施形態では、車両が直進しているときのステアリングホイール10の状態、すなわち中立状態を基準に、「上」、「下」、「左」、「右」を規定するものとする。従って、ステアリングホイール10の左右方向は、車両の幅方向(車幅方向)と同一となる。
図1及び図5の少なくとも一方に示すように、ステアリングホイール10の上記リム部15内と、スポーク部17〜19内と、パッド部16及びロアカバー21によって囲まれた空間とには、芯金29が配設されている。芯金29はステアリングホイール10の骨格部分をなすものであり、ステアリングシャフト11の回転軸線L1上に配置されるボス部芯金30と、ボス部芯金30よりも若干後方において、回転軸線L1を中心とする略円環状のリム部芯金40と、ボス部芯金30及びリム部芯金40を複数箇所で連結するスポーク部芯金とを備えている。
ボス部芯金30は、金属の板材を塑性変形させることにより凹状に形成されたボス本体部32と、鋼鉄等の金属によって円筒状に形成された筒状部34とを備えている。ボス本体部32は、後面において円形に開口されている。ボス本体部32の内底部には円形の孔33があけられている。筒状部34は、その中心軸線が前後方向に延びるように配置されている。筒状部34の外周面において、前後方向についての中間部分には突起35が設けられている。
筒状部34の内周面の後半部には、所定数の歯を有するセレーション36が形成されている。また、筒状部34の内周面の前半部には、後側ほど縮径するテーパ面37が形成されている。
筒状部34において突起35よりも後側の部分が、ボス部芯金30の前方からボス本体部32の孔33に挿通されている。突起35がボス本体部32に当接させられた状態で、同ボス本体部32が筒状部34に対し溶接により固定されている。
そして、ステアリングシャフト11が筒状部34内に挿入されることにより、同筒状部34のセレーション36とステアリングシャフト11のセレーション13とが噛み合うととともに、筒状部34のテーパ面37とステアリングシャフト11のテーパ面14とが当接する。この当接状態では、ステアリングシャフト11の後端の雄ねじ部12が筒状部34から後方へ露出する。さらに、この雄ねじ部12にナット22が螺着されることにより、ステアリングホイール10が筒状部34においてステアリングシャフト11の後端部に締結されている。
図8は、図1のB−B線に沿ったリム部15の断面構造を示している。これらの図1及び図8の少なくとも一方に示すように、リム部芯金40は、内部が中空状に形成されており、ステアリングシャフト11の回転軸線L1を含む面において、略円環状の断面を有している。リム部芯金40は、前後方向に半割状に分割された一対の半割体41,42を備えている。後側の半割体42は、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の一般的な硬質の合成樹脂によって形成されている。これに対し、前側の半割体41は、繊維強化樹脂によって形成されている。繊維強化樹脂は、PP、PA等の合成樹脂を母材とし、これにガラス繊維等の繊維を強化材として含有した複合材料である。この繊維強化樹脂によって形成された前側の半割体41は、繊維強化樹脂によって形成されていない後側の半割体42に比べ強度が高い反面、伸びにくいという物性を有している。ここでは、繊維強化樹脂として、8000MPa以上の曲げ弾性率を有していて曲がりにくいものが用いられている。
このように、前側の半割体41と後側の半割体42とで、使用する樹脂材料を異ならせたのは、樹脂材料の物性の違いを利用し、運転者から遠い側である前側の半割体41において、リム部芯金40の強度を確保しつつ、運転者に近い側である後側の半割体42が伸びずに割れるのを抑制するためである。
図9は、図8中の前後一対の半割体41,42が接合される前の状態を示している。この図9に示すように、前側の半割体41及び後側の半割体42の各分割面には、突条41A,42Aが一体に形成されている。前側の半割体41及び後側の半割体42は、上記突条41A,42Aにおいて、溶着(例えば振動溶着)により相互に接合されている。振動溶着に際しては、一方の半割体41(又は42)を固定し、同半割体41(又は42)に他方の半割体42(又は41)を加圧しながら周方向に振動させる。この振動により、両半割体41,42の相対向する突条41A,42Aで摩擦熱が生じて、それらが溶融し、両半割体41,42が分割面近傍において接合(溶着)する。
なお、図2、図10及び図11の少なくとも1つに示すように、前後各半割体41,42の内壁面において周方向に互いに離間した複数箇所には、補強リブ41B,42Bが設けられている。これらの補強リブ41B,42Bによって、前後各半割体41,42の剛性が高められている。
図1及び図7の少なくとも一方に示すように、複数本のスポーク部芯金は、ボス部芯金30を基準とし、これから左方へ延びてリム部芯金40の左端部に連結されたスポーク部芯金45と、右方へ延びてリム部芯金40の右端部に連結されたスポーク部芯金46と、下方へ延びてリム部芯金40の下端部に連結されたスポーク部芯金47とからなる。
複数本の全てのスポーク部芯金45〜47は、前述したボス部芯金30においてボス本体部32と同じ金属の板材によって形成されている。これらのボス本体部32及び全てのスポーク部芯金45〜47は、一枚の金属の板材を板金加工することによって形成されている。
各スポーク部芯金45〜47において、ボス部芯金30との境界部分は、リム部15においてステアリングホイール10が運転者から衝撃を受けた場合に変形して衝撃を吸収する変形予定部48となっている。各スポーク部芯金45〜47では、変形予定部48の厚み方向と、リム部芯金40が衝撃を受ける方向(略前後方向)とが略一致している。
図5〜図7の少なくとも1つに示すように、各スポーク部芯金45〜47は、その長さ方向についての中間部分において屈曲されている。各スポーク部芯金45〜47のリム部芯金40側の端部である外端部45A〜47Aには貫通孔49があけられている。そして、前側の半割体41は、その樹脂成形時に、金属製のスポーク部芯金45〜47をインサートとし、同スポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aを包み込んだ状態で形成されている(図11参照)。スポーク部芯金45〜47毎の貫通孔49にも樹脂が入り込んでいる。
図1及び図8の少なくとも一方に示すように、芯金29では、リム部芯金40の全体と、各スポーク部芯金45〜47のリム部芯金40寄りの箇所とが、ウレタン等の軟質樹脂等からなる軟質被覆部51によって被覆されている。軟質被覆部51は、リム部15や、スポーク部17〜19にソフトな触感を付与するためのものであるが、この軟質被覆部51は、できるだけ薄いことが望ましい。これは、リム部芯金40の外径を大きく設定することにより、同リム部芯金40の断面積をできるだけ大きくして(断面係数を大きくして)曲げ強度を高くするためである。本実施形態では、このような観点から、軟質被覆部51の厚みが、樹脂成形し得る最小厚みである2〜3mmに設定されている。なお、前後両半割体41,42の外表面には、それらの全体にわたって小さな多くの凹凸(図示略)が形成されている。
また、ステアリングホイール10の内部(パッド部16と芯金29との間)には、エアバッグ装置やホーンスイッチ機構(いずれも図示略)が配置されている。エアバッグ装置は、前面衝突等により車両に前方からの衝撃が加わったときに、ガスによりエアバッグを膨張させて、運転者を衝撃から保護する装置である。また、ホーンスイッチ機構は、車両に設けられたホーン装置(図示略)を作動させるための機構である。
芯金29において、ボス部芯金30の全体と、各スポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aを除く大部分とは、上記ロアカバー21(図3参照)によって前側から覆われている。ロアカバー21は、硬質樹脂等によって板状に形成されており、芯金29(スポーク部芯金45〜47等)に固定されている。
上記のように構成されたステアリングホイール10では、その骨格部分を構成する芯金29のリム部芯金40が、前後方向に分割された一対の半割体41,42を互いに接合させることにより形成されていて、内部が中空状となっている。また、前後一対の半割体41,42は合成樹脂によって形成されている。これらのことから、リム部芯金40は、全体が金属によって形成されたものや、樹脂によって中実状に形成されたものよりも軽くなる。
また、複数本の全てのスポーク部芯金45〜47が金属の板材によって形成されている。しかも、前側の半割体41が、金属製のスポーク部芯金45〜47をインサートとし、それらの外端部45A〜47Aを包み込んだ状態で形成されている。前側の半割体41の一部が、各スポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aの貫通孔49に入り込んでいる。このため、前側の半割体41は、各スポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aに強固に固定されている。これらのことから、ステアリングホイール10の強度は、全体が樹脂によって形成されたものに比べてはもちろんのこと、複数本のスポーク部芯金45〜47のうちの少なくとも1本が樹脂によって形成されたものに比べても高くなる。
ここで、一般に樹脂製品のうち、繊維強化樹脂によって形成されたものは、繊維強化樹脂によって形成されていないものに比べ強度が高い反面、伸びにくい。
こうした樹脂材料(繊維による強化の有無)の物性の違いを利用し、本実施形態では、前側の半割体41のみが繊維強化樹脂によって形成されている。そのため、運転者から遠い側である前側の半割体41において、リム部芯金40の強度が確保される。また、運転者に近い側である後側の半割体42において、リム部芯金40が伸びずに割れる現象が抑制される。そのため、リム部15が前傾する運転者から衝撃を受けた場合、リム部芯金40は,変形したり割れたりすることなく、初期の形状(略円環状)を維持する。
また、繊維強化樹脂は、繊維による強化のなされていない一般的な樹脂材料や金属材料に比べて高価であるところ、本実施形態では、前側の半割体41のみが繊維強化樹脂によって形成されている。そのため、繊維強化樹脂の使用量は、前後両半割体41,42が繊維強化樹脂によって形成されたものの約半分で済み、その分、リム部芯金40のコストが低くなる。リム部芯金40の内部が中空状態となっていることも、リム部芯金40のコスト低減に寄与している。リム部芯金40が中実のものよりも、中空状とした部分だけ、繊維強化樹脂の使用量が少なくて済むからである。
さらに、ステアリングホイール10では、車両の前面衝突時等に前傾する運転者がリム部15の一部に当たってそのリム部15が衝撃を受ける場合がある。
この衝撃が、芯金29の各部が自己の形状を維持できないほど大きなものであった場合、樹脂製の部分と金属製の部分とでは異なる挙動を示す。樹脂よりも伸びやすい物性を有する金属製の部分(スポーク部芯金45〜47等)が衝撃により湾曲・屈曲したり捩れたりしようとするのに対し、金属よりも伸びにくい物性を有する樹脂製の部分(リム部芯金40等)は、上述したように初期の形状(略円環状)を維持しようとする。
金属の板材によって形成された本実施形態の各スポーク部芯金45〜47では、変形予定部48の厚み方向と、リム部15が衝撃を受ける方向とがともに略前後方向であって、略一致していることから、所定のスポーク部芯金45〜47がその変形予定部48において略厚み方向に確実に変形する。
また、複数本の全てのスポーク部芯金45〜47に変形予定部48がそれぞれ設定されていることから、リム部15が周方向のどの部位で衝撃を受けたとしても、スポーク部芯金45〜47のうちのいずれかが自身の変形予定部48において変形する。
また、スポーク部芯金45〜47毎のボス部芯金30との境界部分が変形予定部48とされていることから、この境界部分において、スポーク部芯金45〜47の変形が行われる。この変形により、上記衝撃が吸収される。
金属製のスポーク部芯金45〜47の変形予定部48での上記変形により、リム部芯金40は、上記のように変形したスポーク部芯金45〜47を介してボス部芯金30に繋がった状態を維持する。リム部15の傾きが図3において二点鎖線で示すように急峻となる。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)リム部芯金40の材料として、従来の金属(アルミニウム、マグネシウム、鉄等)に代えて合成樹脂を用いている。また、リム部芯金40の内部を中空状にしている。これらのことから、リム部芯金40が金属によって形成されたものや、樹脂によって中実状に形成されたものよりも、リム部芯金40の軽量化を図ることができる。
(2)一般に樹脂には、高温下で剛性が低下する、低温下で脆くなって割れやすくなる、といった温度依存性が見られる。この点、本実施形態では、強度や変形の必要な箇所であるスポーク部芯金45〜47を、一般に樹脂よりも温度依存性の低い金属によって形成している。このため、スポーク部芯金45〜47については、上述した樹脂に見られる高温下での剛性低下、低温下での脆性化等を解消することができる。
(3)各スポーク部芯金45〜47を金属によって形成している。しかも、前側の半割体41の樹脂成形時に、金属製の各スポーク部芯金45〜47をインサートとし、そのスポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aを包み込んだ状態で前側の半割体41を形成している。このため、芯金29の強度を、全体が樹脂によって形成されたものよりも高めることができる。
(4)複数のスポーク部芯金45〜47について、上記(3)の金属材料を用いた形成の対象を、全てのスポーク部芯金45〜47としている。そのため、芯金29の強度を、複数本のスポーク部芯金45〜47のうち少なくとも1本が樹脂によって形成されたものよりも高くすることができる。
(5)金属製のスポーク部芯金45〜47に変形予定部48を設定している。そのため、運転者からリム部15が衝撃を受けた場合には、金属製のスポーク部芯金45〜47を変形予定部48において変形させることにより、その衝撃を吸収して運転者を保護することができる。
(6)上記(5)の変形予定部48を、複数本の全ての金属製のスポーク部芯金45〜47に設定している。そのため、リム部15が周方向のどの箇所で運転者から衝撃を受けても、複数本のスポーク部芯金45〜47の少なくとも1本を変形予定部48において変形させて、その衝撃を吸収することができる。
(7)各スポーク部芯金45〜47を金属の板材によって形成し、変形予定部48の厚み方向とリム部15が衝撃を受ける方向とを略一致させている。そのため、リム部15が運転者から衝撃を受けた場合に、金属製のスポーク部芯金45〜47を変形予定部48において厚み方向に変形させて衝撃を確実に吸収することができる。
(8)一枚の金属の板材を板金加工することにより、ボス部芯金30のボス本体部32と各スポーク部芯金45〜47とが一体となったもの(ボス本体部32に各スポーク部芯金45〜47が繋がったもの)を簡単に製作することができる。
(9)各金属製のスポーク部芯金45〜47のボス部芯金30との境界部分に変形予定部48を設定している。そのため、リム部15が運転者から衝撃を受けた場合の衝撃吸収を、スポーク部芯金45〜47のボス部芯金30との境界部分の変形予定部48において行うことができる。
(10)前後一対の半割体41,42のうち、前側に位置するもののみを繊維強化樹脂によって形成している。そのため、前側の半割体41においてリム部芯金40の強度を確保しつつ、後側の半割体42において、リム部芯金40の割れを抑制することができる。
また、高価な繊維強化樹脂の使用を、前側の半割体41にとどめたこと、及びリム部芯金40を中空構造としたことから、繊維強化樹脂の使用量を少なくして、リム部芯金40のコスト低減を図ることができる。
(11)リム部芯金40を軟質被覆部51によって覆っている。そのため、樹脂製のリム部芯金40はそれ自体硬いが、その周りの軟質被覆部51によってソフト感を付与し、触感の向上を図ることができる。
(12)前後両半割体41,42の外表面全面に小さな多くの凹凸を形成している。そのため、リム部15の外表面にでこぼこ感を付与し、軟質被覆部51を薄くしたことによる触感の低下(底付き感等)を補うことができる。
また、これらの凹凸により、軟質被覆部51のリム部芯金40等に対する密着力を高めることができる。リム部15が強く握られる等して、リム部15に意図しない大きな力が加えられても、軟質被覆部51がリム部芯金40から剥がれる(分離する)のを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図12〜図14を参照して、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
これらの図12〜図14の少なくとも1つに示すように、第2実施形態では、ボス部芯金30におけるボス本体部32が繊維強化樹脂に形成されている。また、複数本(3本)のスポーク部芯金45〜47のうちの1本(ボス部芯金30から略下方へ延びるスポーク部芯金47)もまた、繊維強化樹脂によって形成されている。上記ボス本体部32及び特定のスポーク部芯金47は、前側の半割体41と一体に形成されている。
複数本(3本)のスポーク部芯金45〜47のうち、ボス部芯金30(筒状部34)から左方へ延びるスポーク部芯金45、及び右方へ延びるスポーク部芯金46は、いずれも金属の棒材によって形成されている。金属棒製の各スポーク部芯金45,46の内端部は、金属製の筒状部34の外周面に対し溶接により固定されている。また、金属棒製の各スポーク部芯金45,46の外端部45A,46Aは、リム部芯金40に沿って周方向上方へ延びるように曲げられている(図14参照)。なお、図14では、右側のスポーク部芯金46の外端部46Aについてのみ図示されているが、左側のスポーク部芯金45の外端部45Aについても同様である。
また、スポーク部芯金45,46は別々の金属の棒材によって形成されてもよいし、1本の棒材によって形成されてもよい。図13(A),(B)及び図14では、スポーク部芯金45,46が1本の棒材によって形成された例が図示されている。この場合、金属の棒材の中央部分が筒状部34の外周面に沿って湾曲させられている。左右の各スポーク部芯金45,46は、この湾曲部分を介して相互に繋がっている。そして、左右の両スポーク部芯金45,46は、この湾曲部分において筒状部34に密着させられて、溶接により同筒状部34に固定されている。
ボス部芯金30は、その樹脂成形時に、上記金属製の筒状部34及び金属棒製のスポーク部芯金45,46をインサートとし、筒状部34を周りから包み込むとともに、同スポーク部芯金45,46の長さ方向についての中央部よりも内側部分を包み込んだ状態で形成されている。また、リム部芯金40の前側の半割体41は、その樹脂成形時に、上記金属棒製のスポーク部芯金45,46をインサートとし、それらの外端部45A,46Aを包み込んだ状態で形成されている。
金属棒製の両スポーク部芯金45,46では、ボス部芯金30とリム部芯金40との間で露出した箇所が変形予定部48とされている。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第2実施形態において第1実施形態と共通する箇所については、第1実施形態と同様の符号を付し、詳しい説明を省略する。
上記の構成を有する第2実施形態のステアリングホイール10では、ボス部芯金30(筒状部34)から下方へ延びるスポーク部芯金47が樹脂(繊維強化樹脂)によって形成されていることから、その樹脂化による分芯金29が軽くなる。
金属の棒材によって形成されたスポーク部芯金45,46は、樹脂によって形成されたものよりも高い強度を発揮する。また、ステアリングホイール10では、リム部15が運転者から衝撃を受けた場合、金属棒製のスポーク部芯金45,46が、変形予定部48において変形することで、衝撃を吸収して運転者を保護する。例えば、前面衝突に応じて前傾した運転者が中立状態のリム部15の上部に当たった場合には、金属棒製の左右両スポーク部芯金45,46が捩れることで、衝撃を吸収する。運転者からの衝撃により、万が一、樹脂製のスポーク部芯金47が割れるようなことがあったとしても、リム部芯金40は、変形予定部48において変形した金属製のスポーク部芯金45,46を介してボス部芯金30に繋がった状態を維持する。
さらに、リム部15が運転者から衝撃を受けた場合、リム部芯金40においてスポーク部芯金45,46との連結部分に応力が集中する。しかし、金属の棒材からなるスポーク部芯金45,46において、リム部芯金40に沿って周方向上方に延びるように折り曲げられた外端部45A,46Aは、リム部芯金40におけるスポーク部芯金45,46との連結部分を補強し、上記の応力を受け止める。
従って、第2実施形態によると、上述した第1実施形態における(1)〜(3),(5),(10)〜(12)に加え、次の効果が得られる。
(13)複数本のスポーク部芯金45〜47のうちの1本(スポーク部芯金47)を樹脂によって形成している。そのため、複数本の全てのスポーク部芯金45〜47が金属によって形成されたもの(第1実施形態がこれに該当する)よりも、さらにステアリングホイール10の軽量化を図ることができる。
(14)樹脂製のスポーク部芯金47を除く左右両スポーク部芯金45,46を金属の棒材によって形成している。そのため、中立状態のリム部15が上部において運転者から衝撃を受けた場合には、金属棒製の左右両スポーク部芯金45,46が捩れることで衝撃を吸収して、運転者を保護することができる。
また、万が一樹脂製のスポーク部芯金47が割れるようなことがあったとしても、リム部芯金40を、捩れ変形した金属棒製のスポーク部芯金45,46を介してボス部芯金30に繋がった状態に維持することができる。
(15)金属棒製のスポーク部芯金45,46において、前側の半割体41によって包み込まれる箇所である外端部45A,46Aを、リム部芯金40に沿って周方向上方へ延びるように曲げている。そのため、リム部芯金40において金属棒製のスポーク部芯金45,46との連結部分に応力が集中しても、変形したり割れたりするのを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図15〜図20を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態で説明したリム部芯金40が前後一対の半割体41,42を接合させることによって中空状に形成されていることに着目し、この中空部分に、図15において二点鎖線で示すように、ダイナミックダンパからなる制振機構60を組込んでいる。
制振機構60は、リム部15の周方向、上下方向、及び前後方向の各振動を抑制するための機構である。ここで、車両の走行中、タイヤにバランスウエイトの脱落等によって回転アンバランスが生ずると、その回転アンバランスに起因する振動がステアリングシャフト11を介してステアリングホイール10に伝達される。この伝達によりリム部15に発生する振動が、上記リム部15の周方向の振動である。この振動は、フラッター振動と呼ばれる。また、上記リム部15の上下方向及び前後方向の振動は、車両のアイドリング時等において、エンジンからステアリングシャフト11等を介してリム部15に伝達される振動である。
図15〜図17の少なくとも1つに示すように、リム部芯金40は、ステアリングシャフト11を中心とする円環状をなし(図15参照)、かつ自身の中心軸線L2(図16参照)に直交する面において円環状の断面を有している(図17参照)。
図16に示すように、制振機構60は、錘収容室61、制振用の錘64、及び複数の弾性部材(一対の第1弾性部材71,72、及び複数(図16では5個の第2弾性部材74)を備えて構成されている。
錘収容室61は、中立状態にあるリム部芯金40の内部空間Sの下部によって構成されている。より詳しくは、リム部芯金40において、その中心軸線L2に直交する面上の複数箇所には、図16及び図18の少なくとも一方に示すように、同リム部芯金40の内部空間Sへ突出する区画部62が設けられている。例えば、4つの区画部62がリム部芯金40の中心軸線L2を中心として等角度(90°)おきに設けられている。各区画部62は、上記リム部芯金40の中心軸線L2に向かうほど縮径する円錐状をなしており、上記面上では山形の断面形状を有している。
また、図16及び図19の少なくとも一方に示すように、リム部芯金40において、上記区画部62から周方向へ離間し、かつその中心軸線L2に直交する面には、同リム部芯金40の内部空間Sへ突出する区画部63が、同面の複数箇所に設けられている。ここでは、上述した区画部62と同様、リム部芯金40の中心軸線L2を中心として等角度(90°)おきに4つの区画部63が設けられている。各区画部63は、上記リム部芯金40の中心軸線L2に向かうほど縮径する円錐状をなしており、上記面上では山形の断面形状を有している。
そして、リム部芯金40の内部空間Sのうち区画部62及び区画部63により挟まれた箇所が上記錘収容室61となっている。錘収容室61は、ステアリングシャフト11の回転軸線L1に直交する面において略円弧状の断面を有している(図16参照)。また、錘収容室61は、リム部芯金40の中心軸線L2に直交する面において、円環状の断面を有している(図20参照)。
図16及び図20の少なくとも一方に示すように、制振用の錘64は、上記錘収容室61内に移動可能に配置されている。錘64は、錘収容室61内で移動可能な形状を有している。ここでは、錘64は、錘収容室61に対応した断面形状を有している。すなわち、錘64は、ステアリングシャフト11に直交する面において略円弧状の断面を有し(図16参照)、リム部15の中心軸線L2に直交する面において円形の断面を有している(図20参照)。
錘64は、例えば、鉄、鉛、銅、真鍮等の金属材料を鋳造、押出成形し曲げ加工する等して形成することができる。そのほか、錘64はセラミック等によって形成されてもよい。
錘64において、リム部芯金40の中心軸線L2に沿う方向に互いに離間した複数箇所には環状凹部65が設けられている。各環状凹部65の内底面65Aは、錘64の他の箇所(以下「一般部66」という)よりも小径となっている。また、環状凹部65と錘64の一般部66との境界部分は段差部67となっている。
図16及び図18の少なくとも一方に示すように、一方の第1弾性部材71は、錘64の周方向についての一方の端面68と上記区画部62との間に配置されている。図16及び図19の少なくとも一方に示すように、他方の第1弾性部材72は錘64の他方の端面69と上記区画部63との間に配置されている。
各第1弾性部材71,72は、各種のゴム、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム(NR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、ウレタンゴム等によって、円柱状に形成されている。ここでは、各第1弾性部材71,72は円管(パイプ)状に形成されている。
各第1弾性部材71,72は、それらの中心軸がステアリングシャフト11の回転軸線L1に平行となるように、区画部62及び端面68間、又は区画部63及び端面69間に配置されている。第1弾性部材71は、区画部62と錘64の端面68との間で弾性変形可能であるほか、それらの区画部62上及び端面68上を、リム部15の径方向に転動可能である。また、第1弾性部材72は、区画部63と錘64の端面69との間で弾性変形可能であるほか、それらの区画部63上及び端面69上を、リム部15の径方向に転動可能である。
図16及び図20の少なくとも一方に示すように、各第2弾性部材74は、第1弾性部材71,72と同様の材料(各種ゴム)によって形成された単一の部材からなる。詳しくは、各第2弾性部材74は、リム部芯金40の中心軸線L2の周りに等角度毎(90°毎)に配置された円管状をなす複数(4つ)の弾性部75と、環状凹部65の内底面65Aに沿って円弧状に設けられて隣り合う弾性部75,75同士を繋ぐ複数(弾性部75と同数)の連結部76とを備えて構成されている。
上記の構成を有する第3実施形態のステアリングホイール10では、リム部15が特定周波数域で周方向に振動すると、錘64及び第1弾性部材71,72が、所定の共振周波数を有するばね−質量系のダイナミックダンパとして機能する。すなわち、錘64及び第1弾性部材71,72が、入力振動(リム部15の周方向の振動)とは逆の位相角をもって共振する。この共振による振動変位が、入力された振動による変位とは逆方向に生じることによって制振機能を奏する。この制振機能の発揮により、リム部15の周方向の振動が抑制(制振)される。
上記制振の際、第1弾性部材71,72は錘64にも区画部62,63にも固定されておらず、弾性変形及び弾性復元が容易である。そのため、錘64の移動方向後方に位置する第1弾性部材71,72が区画部62,63から離れる現象は起こりにくい。錘64が上記とは逆方向へ移動する際に、第1弾性部材71,72が区画部62,63に当って異音を生ずることが起こりにくい。また、錘64の移動方向後方に位置する第1弾性部材71,72が区画部62,63から一旦離れ、錘64の逆方向への移動時に同区画部62,63に当ったとしても、第1弾性部材71,72が弾性変形することで衝撃が緩和され、異音の発生が抑制される。
ここで、上記錘64は、第2弾性部材74を介してリム部芯金40の内壁に支持されている。そのため、上記のように錘64がリム部15の周方向へ移動すると、各第2弾性部材74とリム部芯金40の内壁との間で摩擦抵抗が発生し、これらの摩擦抵抗が錘64の移動を妨げようとする。
しかし、第3実施形態では、各第2弾性部材74はリム部芯金40の内壁に略線接触しているに過ぎない。このことから、錘64の上記移動時には、第2弾性部材74が略線接触の状態を維持することで、リム部芯金40の内壁との間で発生する摩擦抵抗は小さい。そのため、リム部15の振動に応じて、錘64がリム部15の周方向へ移動しようとするとき、第2弾性部材74がその錘64の移動の妨げとはなりにくい。錘64はリム部15の振動に応じて移動しやすく、高い制振性能が発揮される。
また、リム部15が特定周波数域で上下方向又は前後方向に振動すると、錘64及び各第2弾性部材74が所定の共振周波数を有するばね−質量系のダイナミックダンパとして機能する。すなわちリム部15が特定周波数域で上下方向又は前後方向に振動すると、錘64及び各第2弾性部材74が、入力振動(リム部15の上下方向又は前後方向の振動)とは逆の位相角をもって共振する。この共振による振動変位が、入力された振動による変位とは逆方向に生じることによって制振機能を奏する。この制振機能の発揮により、リム部15の上下方向又は前後方向の振動が抑制(制振)される。
上記制振の際、第2弾性部材74はリム部芯金40の内壁に固定されておらず、弾性変形及び弾性復元が容易である。そのため、錘64の移動方向後方に位置する弾性部75がリム部芯金40の内壁から離れる現象は起こりにくい。錘64が上記とは逆方向へ移動する際に、第2弾性部材74がリム部芯金40の内壁に当って異音を生ずることが起こりにくい。また、錘64の移動方向後方に位置する弾性部75がリム部芯金40の内壁から一旦離れ、錘64の逆方向への移動時に同内壁に当ったとしても、第2弾性部材74が弾性変形することで衝撃が緩和され、異音の発生が抑制される。
ここで、上記錘64は、第1弾性部材71,72を介して区画部62,63に支持され、第2弾性部材74を介してリム部芯金40の内壁に支持されている。そのため、上記のように錘64が上下方向又は前後方向へ移動すると、第1弾性部材71,72と、区画部62,63及び錘64との間でそれぞれ摩擦抵抗が発生する。また、第2弾性部材74と、リム部芯金40の内壁との間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗が錘64の上下方向又は前後方向への移動を妨げようとする。
しかし、第3実施形態では、各第1弾性部材71,72が円管状に形成されていて区画部62,63及び錘64間に転動可能に配置されている。各第1弾性部材71,72は区画部62,63及び錘64間に対し略線接触しているに過ぎない。このことから、錘64の上下方向又は前後方向への移動時には、第1弾性部材71,72が略線接触の状態を維持しながら転動することとなり、区画部62,63との間で発生する摩擦抵抗、及び錘64との間で発生する摩擦抵抗はともに小さい。また、第2弾性部材74がリム部芯金40の内壁に略線接触している。このことから、錘64の上下方向又は前後方向への移動時に際し、第2弾性部材74がリム部芯金40の内壁に対し摺動することとなるが、その摺動に伴い発生する摩擦抵抗は小さい。
そのため、リム部15の上下方向又は前後方向への振動に応じて、錘64が上下方向又は前後方向へ移動しようとするとき、第1弾性部材71,72及び第2弾性部材74がその錘64の移動の妨げとはなりにくい。錘64はリム部15の振動に応じて移動しやすく、高い制振性能が発揮される。
従って、第3実施形態によると、上述した第1実施形態の(1)〜(12)の効果に加え、次の効果が得られる。
(16)リム部芯金40の内部空間Sの一部を錘収容室61として利用し、ここに、錘64、第1弾性部材71,72及び第2弾性部材74からなる制振機構60を組み込んでいる。この組み込みに際し、各環状凹部65において第2弾性部材74が装着された錘64を、錘収容室61内に移動可能に配置し、各第2弾性部材74をリム部芯金40の内壁に接触させる。第1弾性部材71,72を、区画部62,63及び錘64にそれぞれ接触させた状態で、錘収容室61内の複数箇所に配置する。そして、リム部15の所定方向への振動に応じた錘64の移動に伴い、第1弾性部材71,72及び第2弾性部材74に、回転及び弾性変形の少なくとも一方を行わせながら錘64をリム部芯金40の内壁に弾性支持させるようにしている。そのため、上記錘64の移動によりリム部15の振動を抑制(制振)することができる。
また、上記制振に際しては、リム部芯金40にも錘64にも固定されておらず弾性変形及び弾性復元の容易な第1弾性部材71,72により、錘64が区画部62,63に当たることによる異音の発生を抑制することができる。
(17)ここで、制振機構60を組み込む箇所としては、リム部芯金40の内部空間Sのうち、上部に設定することも可能である。しかし、この場合には、リム部15の上部が他の箇所に比べて重くなり、中立状態にあるリム部15を回転させたとき(舵を切ったとき)に、回転に勢いがついてしまい、リム部15の回転操作がしづらくなるおそれがある。しかし、第3実施形態では、リム部15の内部空間Sの下部に錘収容室61を設定し、ここに制振機構60を組み込んでいる。そのため、上述したようなリム部15を回転させたときに勢いが増す現象は起こりにくい。
(18)各第2弾性部材74を、円環状をなす複数の弾性部75と、これらの弾性部75を繋ぐ連結部76とからなる単一の部材によって構成している。第2弾性部材74の全体が繋がって1つになっているため、このように連結されず第2弾性部材74が分離しているもの(非円環状をなしているもの)に比べ、第2弾性部材74を錘64の環状凹部65に装着しやすくなり、同第2弾性部材74をリム部芯金40及び錘64間に容易に配置することができる。
(19)錘64において、リム部芯金40の中心軸線L2に沿う方向に互いに離間した複数箇所に円環状の環状凹部65を設けることで、同錘64に段差部67を形成している。この段差部67により、環状凹部65の内底面65Aと、錘64の一般部66との外径を大きく異ならせることで、第2弾性部材74の周方向の過度の移動を規制するようにしている。そのため、第2弾性部材74が錘64の環状凹部65とは異なる箇所へずれるのを、段差部67によって抑制することができる。
(20)リム部芯金40を、前後一対の半割体41,42に分割している。そのため、制振機構60のリム部芯金40への組込みに際しては、両半割体41,42を分離した状態にする。一方の半割体41(又は42)に制振機構60の各構成部材(錘64、第1弾性部材71,72及び第2弾性部材74)を配置する。制振機構60に対し、その上方から他方の半割体42(又は41)を被せ、両半割体41,42を相互に溶着させればよい。このような簡単な作業を行うだけで、制振機構60が組込まれたリム部芯金40を形成することができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・軟質被覆部51の周りに皮革等からなる表皮を被せてもよい。
・金属製のスポーク部芯金45〜47の外端部45A〜47Aを、前側の半割体41に代えて、後側の半割体42に固定してもよい。すなわち、後側の半割体42の樹脂成形時に、スポーク部芯金45〜47をインサートとし、それらの外端部45A〜47Aを包み込んだ状態で同半割体42を形成するようにしてもよい。
・第3実施形態において、リム部15の振動に伴い第2弾性部材74のいずれかの弾性部75が変形した場合、その変形の影響を連結部76及び他の弾性部75が受けやすい。所定の弾性部75の弾性変形に伴い他の弾性部75が不要に弾性変形するおそれがある。
こうした弾性変形は、例えば図21に示すように、各連結部76を、弾性部75から離れるほど環状凹部65の内底面65Aから径方向外方へ大きく離れるように突出形成することで、ある程度解消することが可能である。このようにすると、所定の弾性部75が例えば圧縮変形されたときに、連結部76が撓むことで、上記弾性部75の変形が隣の弾性部75に伝わりにくくなる。なお、図21では弾性部75及び連結部76が3つずつ図示されているが、これらは4つずつ以上であってもよい。
・第3実施形態で説明した制振機構60を、第2実施形態で説明したステアリングホイール10に適用してもよい。
・図22に示すように、前後一対の半割体41,42の接合に際し、それらの突条41A,42A(図22では図示略)同士の溶着に加え、補強リブ41B,42B同士を溶着させてもよい。このようにすると、突条41A,42Aのみにおいて溶着を行う場合に比べ、溶着の箇所・面積が増え、リム部芯金40の剛性をさらに高めることができる。
・本発明は、2本又は4本以上のスポーク部を有するステアリングホイールにも適用可能である。
・本発明は、車両に限らず、航空機、船舶等のほかの乗り物における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。この場合、車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
10…ステアリングホイール、11…ステアリングシャフト、29…芯金、30…ボス部芯金、34…筒状部、40…リム部芯金、41,42…半割体、45,46,47…スポーク部芯金、45A,46A,47A…外端部、48…変形予定部、51…軟質被覆部、L1…回転軸線。

Claims (9)

  1. 内部が中空状に形成された環状のリム部芯金と、
    前記リム部芯金の略中心部分に位置するとともに、金属製の筒状部において、前後方向に延びるステアリングシャフトに一体回転可能に取付けられるボス部芯金と、
    前記ボス部芯金及び前記リム部芯金を連結する複数本のスポーク部芯金と
    を備える芯金により骨格部分が構成されるステアリングホイールであって、
    前記リム部芯金は、前記ステアリングシャフトの回転軸線に沿う前後方向に半割状に分割された一対の樹脂製の半割体を、分割面同士で互いに接合させることにより形成され、
    複数本の前記スポーク部芯金の少なくとも1本は、金属により形成されるとともに、衝撃に応じて変形される変形予定部を自身の一部に有し、
    前記両半割体のうち前側の半割体は、その樹脂成形時に、前記金属製のスポーク部芯金をインサートとし、同スポーク部芯金の外端部を包み込んだ状態で形成されており、
    前記前側の半割体と後側の半割体との間には中空部が形成され、
    前記前側の半割体の前記スポーク部芯金が包み込まれた部分の後面には、前記後側の半割体に接合される線状の分割面が延びており、
    前記スポーク部芯金の外端部は、前記環状のリム部芯金の外周側内壁と間隔を有するように、前記中空部と前後方向に重なって延びていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 複数本の全ての前記スポーク部芯金は金属により形成されている請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記スポーク部芯金は金属の板材により形成されている請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
  4. 前記ボス部芯金において前記筒状部とは異なる箇所と、複数本の全ての前記スポーク部芯金とは板金加工により形成されており、
    前記各スポーク部芯金は前記ボス部芯金との境界部分に前記変形予定部を有している請求項2又は3に記載のステアリングホイール。
  5. 内部が中空状に形成された環状のリム部芯金と、
    前記リム部芯金の略中心部分に位置するとともに、金属製の筒状部において、前後方向に延びるステアリングシャフトに一体回転可能に取付けられるボス部芯金と、
    前記ボス部芯金及び前記リム部芯金を連結する複数本のスポーク部芯金と
    を備える芯金により骨格部分が構成されるステアリングホイールであって、
    前記リム部芯金は、前記ステアリングシャフトの回転軸線に沿う前後方向に半割状に分割された一対の樹脂製の半割体を互いに接合させることにより形成され、
    複数本の前記スポーク部芯金の少なくとも1本は、金属により形成されるとともに、衝撃に応じて変形される変形予定部を自身の一部に有し、
    前記両半割体の片方は、その樹脂成形時に、前記金属製のスポーク部芯金をインサートとし、同スポーク部芯金の外端部を包み込んだ状態で形成されており、
    金属製の前記スポーク部芯金を除く少なくとも1本の前記スポーク部芯金は樹脂により形成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  6. 金属製の前記スポーク部芯金は、金属の棒材により形成されている請求項5に記載のステアリングホイール。
  7. 前記金属の棒材からなる前記スポーク部芯金において、前記半割体により包み込まれる箇所である外端部は、前記リム部芯金に沿って周方向に延びるように曲げられている請求項6に記載のステアリングホイール。
  8. 前記リム部芯金における前記両半割体は、前側に位置するもののみが、繊維強化樹脂により形成されている請求項1〜7のいずれか1つに記載のステアリングホイール。
  9. 前記リム部芯金は軟質被覆部により覆われている請求項1〜8のいずれか1つに記載のステアリングホイール。
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