JP2008179295A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時やアイドリング時に生じるステアリング振動を効果的に抑制する。
【解決手段】ステアリングコラム12の後端側下方にはコラム付けニーエアバッグ装置10が配設されており、かかるコラム付けニーエアバッグ装置10のエアバッグモジュール54は弾性体80を介して取付ブラケット70によってコラムチューブ26に支持されている。従って、エアバッグモジュール54をマスとしたダイナミックダンパ46が構成され、ステアリング振動を抑制するために効果的に作用させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、衝突時にステアリングコラムのコラムカバーからニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝を拘束するコラム付けニーエアバッグ装置に関する。
従来から、乗員の膝部を保護する目的で種々のコラム付けニーエアバッグ装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、ステアリングコラムのコラムカバー内にエアバッグモジュールが配設された所謂コラム付けニーエアバッグ装置が開示されている。このコラム付けニーエアバッグ装置では、ステアリングコラムの下方側にエアバッグモジュールが締結固定されており、衝突時になると、ニーエアバッグのバッグ膨張圧でコラムカバーに形成されたティア部が破断されてエアバッグドアが展開し、その開口からニーエアバッグが乗員の膝を拘束するようになっている。
特開2002−37003号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、車両走行時のステアリング振動が悪化することが考えられ、この点において改良の余地がある。すなわち、エアバッグモジュールをステアリングコラムの下方側に支持させてステアリングコラムに一体化させると、当然ながらエアバッグモジュールの質量分だけステアリングコラムの重量が増加することになる。このため、ステアリングコラムを支持するインパネリインフォースを大型化しないと、振動伝達系の剛性を保つことができず、ステアリング振動が悪化する。その一方で、インパネリインフォースはメータ搭載等の制約があるため容易に設計変更することができないか、仮に設計変更して大型化できたとしても、重量増加に繋がる。さらに、ステアリングホイール内にダンパを設置することも可能であるが、設置スペースが限られているため、制振効果にも限界がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両走行時やアイドリング時に生じるステアリング振動を効果的に抑制することができるコラム付けニーエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、ステアリングコラムの後端側下方に配置されると共に、衝突時に作動するガス発生手段からのガスの供給を受けて乗員の膝側へ膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、このエアバッグモジュールをステアリングコラムに取り付けるための取付手段と、この取付手段を用いたエアバッグモジュールのステアリングコラムへの支持経路途中に設けられ、エアバッグモジュールをマスとしたダイナミックダンパを形成する弾性体と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記弾性体は、取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間に介在されている、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記弾性体は、取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間に介在されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記弾性体は、取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間及び取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間の双方に設けられている、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記取付手段は取付ブラケットを含んで構成されており、当該取付ブラケットのコラム上方側から締結具で締結されることにより前記エアバッグモジュールが取付ブラケットに固定されている、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記エアバッグモジュールは、前記取付ブラケットの取付面に対して略平行に配置された取付座と、当該取付座と当該取付面との間に挟まれた筒状のカラーと、取付座のカラー配置側と反対側の面にカラーと同軸上に固定されたウエルドナットと、取付座とエアバッグモジュールの外郭を構成するモジュールケースとの間に介在された弾性体と、を含んで構成されており、前記取付ブラケットの取付座の反エアバッグモジュール側からボルトがカラー内へ挿入されてウエルドナットに締結されることにより、エアバッグモジュールが取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記ステアリングコラムは、軸芯部に配置されかつ後端部にステアリングホイールが固定されたステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを覆いかつステアリングシャフトを回転自在に支持する筒状のコラムチューブと、を含んで構成されており、前記ステアリングホイール内には別のダイナミックダンパが設けられており、前記エアバッグモジュール側に設けられたコラム側ダイナミックダンパのピーク周波数と前記ステアリングホイール内に設けられたホイール側ダイナミックダンパのピーク周波数とを異なるステアリング振動のピーク周波数に対応させた、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、衝突時になると、ガス発生手段が作動してガスが発生する。このガスは、ステアリングコラムの後端側下方に配置されたエアバッグモジュールのニーエアバッグ内に流入される。これにより、ニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開され、乗員の膝が保護される。
ここで、本発明では、エアバッグモジュールが取付手段によってステアリングコラムに取り付けられている。そして、この取付手段を用いたエアバッグモジュールのステアリングコラムへの支持経路途中に、エアバッグモジュールをマスとしたダイナミックダンパ(動吸収器)を形成する弾性体を設けたので、抑制したいステアリング振動の周波数帯域でダイナミックダンパが効くように、弾性体のサイズや硬度等を調整してダイナミックダンパの周波数特性を設定することにより、ステアリング振動を効果的に抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、弾性体が取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間に介在されているので、抑制したい振動系に当該弾性体を用いた新たな振動系を付加して振動を抑制することができる。つまり、ステアリング振動を抑制するためのダイナミックダンパの一態様を簡易に成立させることができ、このタイプのダイナミックダンパを用いることが特に有効である場合には好適である。
請求項3記載の本発明によれば、弾性体が取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間に介在されているので、抑制したい振動系に当該弾性体を用いた新たな振動系を付加して振動を抑制することができる。つまり、ステアリング振動を抑制するためのダイナミックダンパの上記とは別の一態様を簡易に成立させることができ、このタイプのダイナミックダンパを用いることが特に有効である場合には好適である。
請求項4記載の本発明によれば、弾性体が取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間及び取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間の双方に設けられているので、抑制可能なステアリング振動の周波数帯域を拡大することができる。従って、強制力(起振源)が異なるステアリング振動にも対応することが可能となる。例えば、エンジンを強制力とするステアリング振動とブレーキ系統及びサスペンション系統を強制力とするステアリング振動の両方を抑制可能な周波数帯域を持つことが可能になる。
請求項5記載の本発明によれば、取付手段が取付ブラケットを含んで構成されており、当該取付ブラケットのコラム上方側から締結具で締結することによりエアバッグモジュールを取付ブラケットに固定することとしたので、取付ブラケットのコラム下方側からの締結によりエアバッグモジュールを取付ブラケットに固定する場合に比し、締結作業を容易に行うことができる。
請求項6記載の本発明によれば、エアバッグモジュールは、取付ブラケットの取付面に対して略平行に配置された取付座を備えており、この取付座とモジュールケースとの間に弾性体が介在されている。そして、取付座と取付面との間に挟持された筒状のカラー内へ取付ブラケットの取付座の反エアバッグモジュール側からボルトをカラー内へ挿入し、取付座のカラー配置側と反対側の面にカラーと同軸上に固定されたウエルドナットに螺合させることにより、エアバッグモジュールが取付ブラケットに固定される。
従って、仮に、ニーエアバッグの展開力によって弾性体が破損したとしても、エアバッグモジュールは取付ブラケットと取付座との間に挟持されているので、脱落することはない。
請求項7記載の本発明によれば、ステアリングコラムの軸芯部に配置されたステアリングシャフトの後端部にはステアリングホイールが固定されており、かかるステアリングホイール内に別のダイナミックダンパが設けられている。そして、エアバッグモジュール側に設けられたコラム側ダイナミックダンパのピーク周波数とステアリングホイール内に設けられたホイール側ダイナミックダンパのピーク周波数とを異なるステアリング振動のピーク周波数に対応させたので、抑制可能なステアリング振動の周波数帯域を拡大することができる。従って、強制力(起振源)が異なるステアリング振動にも対応することが可能となる。例えば、エンジンを強制力とするステアリング振動とブレーキ系統及びサスペンション系統を強制力とするステアリング振動の両方を抑制可能な周波数帯域を持つことが可能になる。特に、請求項4記載の本発明と組み合わせた場合には、抑制可能な周波数帯域が請求項4記載の本発明の場合よりも更に拡がる。例えば、20Hz、25Hz、30Hzといった三段階のステアリング振動を抑制するといったことも可能になる。
また、コラム側ダイナミックダンパをステアリング振動の内の上下方向振動を抑制するために使い、ホイール側ダイナミックダンパをステアリング振動の内の上下方向以外の方向(車両幅方向等)の振動を抑制するために使うといったことも可能になる。
以上説明したように、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置は、車両走行時やアイドリング時に生じるステアリング振動を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、ステアリング振動を簡易な構成で抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、ステアリング振動を簡易な構成で抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、抑制可能な周波数帯域を拡大することができるので、強制力が異なるステアリング振動に対しても広範囲に対応することができ、その結果、ステアリング振動をより一層抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、エアバッグモジュールのステアリングコラムへの取付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、仮にニーエアバッグの展開力で仮に弾性体が破損したとしても、エアバッグモジュールをステアリングコラム側に保持することができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、双方のダイナミックダンパをそれぞれ効かせることにより、抑制可能な周波数帯域を拡大することができるので、強制力が異なるステアリング振動に対しても広範囲に対応することができる。また、異なる方向のステアリング振動にそれぞれ対応するといったことも可能になる。これらの結果、ステアリング振動をより一層効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成を車両側方から見て示す縦断面図が示されている。また、図2には、当該コラム付けニーエアバッグ装置10の要部を拡大した斜視図が示されている。さらに、図3には、図2の3−3線に沿う拡大断面図が示されている。
図1に示されるように、インストルメントパネル14の運転席側にはステアリングコラム挿通用の開口部16が形成されており、かかる開口部16を通してステアリングコラム12が前傾した状態で配置されている。また、インストルメントパネル14の開口部16に臨む位置には、ステアリングコラム12の後端側を覆うコラムカバー18がキャビン19側に突出した状態で配置されている。なお、コラムカバー18は、上下二分割構造とされており、コラムアッパカバー20とコラムロアカバー22とによって構成されている。
(ステアリングコラム12の概略構造)
ステアリングコラム12に関して、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10を説明するにあたって必要な要素及び関連する要素のみを以下に概説する。図1及び図2に示されるように、ステアリングコラム12は円筒状のコラムチューブ26を備えており、このコラムチューブ26の軸芯部にステアリングメインシャフト28が回転自在に支持されている。ステアリングメインシャフト28はコラム軸方向に二分割されており、アッパ側のシャフト28Aとロア側のシャフト(図示省略)とはスプライン嵌合によって連結されている。従って、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して所定ストロークの範囲内で軸方向移動可能であるが、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して相対回転不能である。また、アッパ側のシャフト28Aの後端部には、ドライバの操舵力が付与されるステアリングホイール34がナットで固定されている。
ステアリングメインシャフト28を覆うコラムチューブ26もコラム軸方向に二分割(二重管構造と)されており、乗員側に配置されるインナチューブ36と反乗員側(ステアリングギヤボックス側)に配置されるアウタチューブ(図示省略)とはスライド可能な状態で嵌合されている。また、アウタチューブはインナチューブ36よりも径が大きく設定されており、乗員のステアリングホイール34への二次衝突時にはインナチューブ36がアウタチューブ内へスライドして収縮するようになっている。さらに、アウタチューブは、インストルメントパネル14内に車両幅方向に沿って延在する高強度・高剛性部材であるパイプ状のインパネリインフォース39に固定されたステアリングサポート40にブラケット42を介して支持されている。
(コラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成)
次に、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成について説明する。
図1〜図3に示されるように、コラム付けニーエアバッグ装置10は、略箱体形状に形成された金属製のモジュールケース48と、略円柱形状に形成されてモジュールケース48の内部後端側に収容されたガス発生手段としてのシリンダタイプのインフレータ50と、モジュールケース48の内部前端側に折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ52と、を含んで構成されたエアバッグモジュール54と、このエアバッグモジュール54の開口側となる下面側を閉止するエアバッグドア60と、によって構成されている。
また、エアバッグドア60はコラムロアカバー22の底壁部には、薄肉部として構成されたティアライン(破断部又は開裂部)62が形成されており、かかるティアライン62に沿ってコラムロアカバー22が破断されることにより前後左右にエアバッグドア60が展開されるようになっている。
また、図1ではニーエアバッグ52が蛇腹折りによって折り畳まれているが、これに限らず、ロール折りで折り畳んでもよいし、両者を組み合わせて折り畳んでもよい。さらに、ニーエアバッグ52の展開形状について補足すると、ステアリングコラム12の配設位置下方で膨張する中央部52Aはコラムロアカバー22が存在する分、相対的に薄くなっており、ステアリングコラム12の配設位置側方で膨張する両側部52Bはインストルメントパネル14と乗員の両膝との間で膨張する分、相対的に厚くなっている。
(本実施形態の要部構成)
次に、本実施形態の要部であるダイナミックダンパ46について詳細に説明する。
図2及び図3に示されるように、上述したエアバッグモジュール54は、上述したコラムチューブ26のインナチューブ36の後端側下方に取付ブラケット70を介して取り付けられている。取付ブラケット70は、ステアリングコラム12の軸方向に見て略M字状に形成されており、インナチューブ36の外周下部に溶接等によって固定される円弧面状の中間部70Aと、この中間部70Aの両端部から平行に屈曲垂下された両側部70Bと、両側部70Bの下端部から互いに離間する方向(車両幅方向)へ屈曲された左右一対の両端部70Cと、によって構成されている。左右一対の両端部70Cには、ボルト挿通孔72がそれぞれ形成されている。
図3に示されるように、エアバッグモジュール54は、その外郭を構成するモジュールケース48を備えている。モジュールケース48はボックス状に形成されており、下面側が開放側となるように配置されている。また、モジュールケース48の下面側はコラムロアカバー22に形成されたエアバッグドア60によって閉塞されている。
上記構成のモジュールケース48の底壁部48Aは、取付ブラケット70の両端部70Cに対向して平行に配置されている。底壁部48Aには所定径寸法の貫通孔74が形成されており、その下方側には底壁部48Aに対して平行に円板状のプレート76が所定距離だけ離間して配置されている。プレート76の軸芯部にはボルト挿通孔78が形成されている。なお、ボルト挿通孔78の内径はモジュールケース48の底壁部48Aの貫通孔74の内径よりも小さく設定されている。さらに、プレート76とモジュールケース48の底壁部48Aとの間には、ボルト挿通孔78及び貫通孔74の周囲に所定硬度に設定された厚さtの環状の弾性体80が加硫接着されている。
また、プレート76のボルト挿通孔78の下面側には、ウエルドナット82が予め溶着されている。さらに、プレート76の取付ブラケット70の両端部70Cとの間には、ウエルドナット82と同軸上に円筒形状のカラー84が介在されている。カラー84の外径は、プレート76のボルト挿通孔78の内径よりも大きく、かつモジュールケース48の底壁部48Aの貫通孔74の内径よりも小さく設定されている。また、カラー84の軸長は、弾性体80とモジュールケース48の底壁部48Aの板厚とを足した長さよりも長く設定されている。これにより、取付ブラケット70の両端部70Cの下面とエアバッグモジュール54のモジュールケース48の底壁部48Aの上面との間に所定の隙間86が形成され、両者が相互に干渉するのを防止している。なお、カラー84の下端部は、プレート76のボルト挿通孔78の周囲に予め溶接等により固定するのが好ましい。
さらに、上述した取付ブラケット70の両端部70Cの上方側からボルト挿通孔72及びカラー84内へボルト88が挿入されてウエルドナット82に螺合されることにより、エアバッグモジュール54が取付ブラケット70に弾性体80を介して支持されている。これにより、エアバッグモジュール54をマスとしたダイナミックダンパ46が構成されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
前面衝突時(又は前面衝突予測時)になると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、エアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側のエアバッグ装置が作動してステアリングホイール34上に運転席用のエアバッグが膨張されると共に、コラム付けニーエアバッグ装置10も作動される。すなわち、コラム付けニーエアバッグ装置10のインフレータ50に所定電流が通電されてインフレータ50が作動される。これにより、インフレータ50からガスが発生し、折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ52内へ供給され、ニーエアバッグ52を膨張させる。エアバッグドア60に作用するニーエアバッグ52の膨張圧が所定値に達すると、エアバッグドア60に設定されたティアライン62に沿ってエアバッグドア60が破断していき、エアバッグドア60の前側ドア60A及び後側ドア60Bが前後に展開されると共に図示しない左側ドア及び右側ドアが左右に展開される。これにより、ニーエアバッグ52がステアリングコラム12の下方及び側方に膨張展開され、インストルメントパネル14と乗員の両膝との間に介在された左右の両側部52Bによって乗員の両膝が受け止められて保護される。
ここで、本実施形態では、エアバッグモジュール54が取付ブラケット70によってステアリングコラム12に取り付けられている。そして、この取付ブラケット70を用いたエアバッグモジュール54のステアリングコラム12への支持経路途中に、エアバッグモジュール54をマスとしたダイナミックダンパ(動吸収器)46を形成する弾性体80を設けたので、抑制したいステアリング振動(特には車両上下方向の振動である)の周波数帯域でダイナミックダンパ46が効くように、弾性体80のサイズや硬度等を調整してダイナミックダンパ46の周波数特性を設定することにより、ステアリング振動を効果的に抑制することができる。その結果、車両走行時やアイドリング時に生じるステアリング振動を効果的に抑制することができる。
なお、補足すると、ステアリング振動には、アイドリング時の振動のようにエンジンを強制力とした振動がある他、車両走行時に路面から入力される振動やブレーキ作動時にブレーキパッドがディスクロータ又はドラムに押し付けられた際に生じる振動といったブレーキ系統及びサスペンション系統を強制力とした振動がある。
また、本実施形態では、弾性体80を取付ブラケット70の両端部70Cとモジュールケース48の底壁部48Aとの間に介在させたので、抑制したい振動系に当該弾性体80を用いた新たな振動系を付加して振動を抑制することができる。つまり、ステアリング振動を抑制するためのダイナミックダンパの一態様を簡易に成立させることができ、このタイプのダイナミックダンパを用いることが特に有効である場合には好適である。
さらに、本実施形態では、プレート76の下面側にウエルドナット82を予め溶着し、取付ブラケット70の両端部70Cのコラム上方側からボルト88を差し込んでウエルドナット82に螺合させることにより、エアバッグモジュール54を取付ブラケット70に締結固定する構造としたので、取付ブラケット70のコラム下方側からの締結によりエアバッグモジュール54を取付ブラケット70に固定する場合に比し、締結作業を容易に行うことができる。その結果、本実施形態によれば、エアバッグモジュール54のステアリングコラム12への取付作業性を向上させることができる。なお、コラム下方側のプレート76に予めボルト(所謂スタッドボルト)を溶接しておき、コラム上方側からナットを締結する構成にしてもよく、その場合もこの効果は得られる。
また、本実施形態では、モジュールケース48の底壁部48Aの下方側にプレート76を配置すると共に、このプレート76と底壁部48Aとの間に弾性体80を加硫接着により介在させ、更にプレート76の軸芯部に弾性体80の厚さtよりも長い軸長を有するカラー84を立設させて、このカラー84内へボルト88を挿入してウエルドナット82に螺合させることにより、エアバッグモジュール54を取付ブラケット70の両端部70Cに締結固定する構造としたので、仮にニーエアバッグ52の展開力によって弾性体80が破損したとしても、エアバッグモジュール54は取付ブラケット70とプレート76との間に保持される。従って、エアバッグモジュール54が取付ブラケット70から脱落することはなく、エアバッグモジュール54をステアリングコラム12側に確実に保持することができる。
なお、本実施形態では、プレート76とモジュールケース48の底壁部48Aとの間に弾性体80を直接加硫接着させたが、これに限らず、図4に示されるように、モジュールケース48の底壁部48Aとは別個にプレート76に対向する第2プレート90を配置し、プレート76と第2プレート90との間に弾性体80を加硫接着して予めサブアッセンブリとして、第2プレート90とモジュールケース48の底壁部48Aとをボルト92及びナット94等の固定手段で固定するようにしてもよい。この場合、ナット94としてウエルドナットではなく通常のナットを用いる場合には、モジュールケース48の底壁部48Aに予めボルト92及びナット94で第2プレート90を固定するようにすればよい。
〔第2実施形態〕
以下、図5及び図6を用いて、本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5(A)〜(C)に示される第2実施形態の最初の例では、エアバッグモジュール54側に配設された弾性体80の他に、後述する取付ブラケット102の中間部102Aとコラムチューブ26との間に配設された後述する別の弾性体104を使ってダイナミックダンパ100を構成した点に特徴がある。
具体的に説明すると、この実施形態では、取付ブラケット102が略Ω形状を成しており、半円形状に形成された中間部102Aと、この中間部102Aの両端部から下方へ平行に垂下された両側部102Bと、両側部102Bの下端部から互いに反対方向へ屈曲された両端部102Cと、によって構成されている。また、中間部102Aと両側部102Bとの境界部付近には、コラム軸線に沿って平行な一対の凸部103(広義には係合部として把握される要素である)がプレス成形によって形成されている(図5(C)参照)。凸部103はコラム軸線を通る直径上に配置されており、径方向外側から径方向内側へ凹む直線状の凸部として構成されている。
また、上記取付ブラケット102の中間部102Aの内周面には、略半円形状に形成された弾性体104が加硫接着されている。弾性体104の外周面104Aは平滑な曲面とされているが、内周面104Bには軸線に対して平行な凸条106と凹溝108とが周方向に交互に所定ピッチで形成されている。さらに、弾性体104の周方向の両端部の外周面には、径方向内側へ凹む直線状の一対の凹部109(広義には被係合部として把握される要素である)が形成されている(図5(B)参照)。凹部109の形成位置及び形成長さは凸部103の形成位置及び形成長さに対応している。従って、弾性体104が取付ブラケット102の中間部102Aの内周面に加硫接着された状態では、取付ブラケット102の一対の凸部103が弾性体104の一対の凹部109に係合(嵌合)されている。なお、上記の弾性体104のサイズはもとより硬度等も、前述した第1実施形態で説明した弾性体80とは異なる設定とされている。
上記構成の取付ブラケット102がステアリングコラム12のコラムチューブ26の外周部に上方側から被嵌された状態では、弾性体104の凸条106の先端面がインナチューブ26の外周面に面接触状態で圧接されている。
なお、エアバッグモジュール54は、前述した第1実施形態と同様の構成によって、取付ブラケット102の両端部102Cに弾性体80を介して取り付けられている。
(作用・効果)
上記構成によれば、エアバッグモジュール54を取付ブラケット102を介してステアリングコラム12のコラムチューブ26に取り付けるにあたって、二箇所に異なる性質の弾性体80、104を介在させたので、抑制可能なステアリング振動の周波数帯域を拡大することができる。従って、強制力(起振源)が異なるステアリング振動にも対応することが可能となる。例えば、エンジンを強制力とするステアリング振動とブレーキ系統及びサスペンション系統を強制力とするステアリング振動の両方を抑制可能な周波数帯域を持つことが可能になる。その結果、本実施形態によれば、ステアリング振動をより一層抑制することができる。
また、弾性体104の内周面104Bに凸条106と凹溝108とを交互に周方向に配列したので、エアバッグモジュール54等の荷重が取付ブラケット110に伝達されて、弾性体104が荷重作用方向(鉛直下側)に圧縮されたときに、凸条106が周方向に弾性変形しても(膨らんでも)、凹溝108でその変形量を吸収することができる。従って、狙い通りのステアリング振動抑制効果が得られる。
さらに、取付ブラケット102側に一対の凸部103を設けると共に弾性体104側に一対の凹部109を設け、弾性体104が取付ブラケット102に加硫接着された状態では、凸部103が凹部109に嵌合(係合)され、この状態でコラムチューブ26の外周面に圧接される構成としたので、取付ブラケット102をコラム上下方向に拘束(ずれないように保持)することができる。従って、車両上下方向のステアリング振動(より正確にはステアリングコラム12が車両上下方向へ振動した際の上向きの振動)に対しても振動抑制効果が有効に発揮される。
なお、上記以外の構成にも、図6に示されるように、取付ブラケット110の形状を変えることでばね性を持たせ、弾性体104に代替させることも可能である。具体的には、この取付ブラケット110では、第1実施形態の取付ブラケット70と基本的には同じ形状をしており(従って、中間部110A、両側部110B、両端部110Cを備えている)、両側部110Bの高さ方向中間部に互いに離間する方向へV字状に屈曲された屈曲部112が形成されている。この屈曲部112は1個でもよいし、2個以上にして蛇腹状にしてもよい。
この構成によれば、弾性体104の機能を取付ブラケット110の両側部110Bが担うことになる。従って、図5に示される構成の場合と同様の作用・効果が得られる。さらに、弾性体104を必要とせず、取付ブラケット110の形状自体で弾性体としての機能を発揮するので、部品点数を減らして構造の簡素化及びコスト削減を図ることができる。また、弾性体104がゴム等である場合には長期間の使用によるへたりも考慮する必要があるが、取付ブラケット110の形状自体による場合にはゴムのへたり等の不利が生じない。
また、本実施形態では、二箇所に弾性体80、104が配置されているが、これに限らず、取付ブラケット102とコラムチューブ26との間に介在される弾性体104のみによってダイナミックダンパを構成してもよい。換言すれば、抑制したいステアリング振動との関係で、取付ブラケット102とコラムチューブ26との間に弾性体104を介在させるのみの方が効果的であるような場合は、両者の間にのみ弾性体104を介在させる構成を採るといったことも可能である。その意味では、エアバッグモジュール54を用いてダイナミックダンパ100を成立させる上で、選択肢が増え、採用する構成の豊富化を図ることができる。なお、図6に示される構成の場合、弾性体104が廃止されるので、部品点数が削減されると共にコストダウンを図ることができる。
〔第3実施形態〕
以下、図7及び図8を用いて、本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、この第3実施形態では、エアバッグモジュール54側のダイナミックダンパ46とは別に、ステアリングホイール120の略中央部に設けられる運転席用のエアバッグ装置122側にも第2のダイナミックダンパ124を設けた点に特徴がある。
図8には、運転席用のエアバッグ装置122をステアリングホイール120の軸方向に切断した拡大断面図が示されている。この図に示されるように、運転席用のエアバッグ装置122は、ステアリングホイール120の略中央部に乗員に対向して配置された樹脂製のホイールパッド126を備えている。ホイールパッド126は略箱形に形成されており、所定値以上のバッグ膨張圧が作用するとティアライン128に沿って破断して上下に展開されるエアバッグドア130が形成された頂壁部126Aと、この頂壁部126Aの裏面側から反乗員側へ向けて矩形枠状に立設された支持脚部126Bと、を備えている。
このホイールパッド126内にエアバッグモジュール132が配設されている。具体的に説明すると、ホイールパッド126の支持脚部126Bの開放側端部は、金属製のベースプレート134によって閉塞されている。ベースプレート134の底壁部134Aの中央部には大径の貫通孔136が形成されており、又周縁部134Bが支持脚部126Bに図示しないリベット等で固定されている。ベースプレート134の貫通孔136の反乗員側には、扁平な略円柱形状に形成されたディスク型のインフレータ138が配置されている。インフレータ138は乗員側に配置されるアッパケース140と、反乗員側に配置されるロアケース142とによって構成されており、更にアッパケース140の反乗員側端部には貫通孔136よりも径方向外側へ延出されたフランジ144が一体に形成されている。フランジ144の内周側には環状のリングプレート146が配置されており、このリングプレート146とフランジ144との間に折り畳み状態でホイールパッド126内に格納されたエアバッグ148の開口周縁部148Aが挟持された状態で、ボルト150及びナット154で固定されている。
さらに、上記フランジ144の外周部とベースプレート134の底壁部134Aとの間には、ステアリングホイール120の軸方向に見て環状に形成されたゴム等の弾性体154が介在されている。弾性体154の乗員側端面とベースプレート134の底壁部134Aとは加硫接着により固定されており、弾性体154の反乗員側端面とフランジ144とはビス156で固定されているが、乗員側端面及び反乗員側端面のいずれも加硫接着で固定してもよい。
上記により、エアバッグモジュール132をマスとした第2のダイナミックダンパ124が構成されている。なお、コラム付けニーエアバッグ装置10側のダイナミックダンパ46のピーク周波数は、第2のダイナミックダンパ124のピーク周波数とは異なる値に設定されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、ダイナミックダンパがコラム付けニーエアバッグ装置10のエアバッグモジュール54をマスとしたダイナミックダンパ46と、運転席用のエアバッグ装置122のエアバッグモジュール132をマスとした第2のダイナミックダンパ124の双方が設けられ、両者のピーク周波数を異なるステアリング振動のピーク周波数に対応させたので、抑制可能なステアリング振動の周波数帯域を拡大することができる。従って、強制力(起振源)が異なるステアリング振動にも対応することが可能となる。例えば、エンジンを強制力とするステアリング振動とブレーキ系統及びサスペンション系統を強制力とするステアリング振動の両方を抑制可能な周波数帯域を持つことが可能になる。特に、本実施形態を第2実施形態と組み合わせた場合には、抑制可能な周波数帯域が本実施形態を第1実施形態と組み合わせた場合よりも更に拡がる。例えば、20Hz、25Hz、30Hzといった三段階のステアリング振動を抑制するといったことも可能になる。
また、コラム側のダイナミックダンパ46、100をステアリング振動の内の上下方向振動を抑制するために使い、ホイール側の第2のダイナミックダンパ124をステアリング振動の内の上下方向以外の方向(車両幅方向等)の振動を抑制するために使うといったことも可能になる。なお、この場合には、第2のダイナミックダンパ124が車両幅方向等のステアリング振動を抑制するように設定を変更する。
これらより、本実施形態によれば、ステアリング振動をより一層効果的に抑制することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した本実施形態では、前面衝突することによりコラム付けニーエアバッグ装置10が作動する構成となっていたが、これに限らず、フロントバンパの中央部等にプリクラッシュセンサを搭載して、前面衝突予測(予知)時にもコラム付けニーエアバッグ装置10が作動する構成にしてもよい。
また、上述した本実施形態では、チルト・テレスコピック機構を備えたステアリングコラム12に対して本発明を適用したが、これに限らず、これらを搭載していない固定式のステアリングコラムに対して本発明を適用してもよい。
第1実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の全体構成を側面視で示す縦断面図である。 図1に示されるコラム付けニーエアバッグ装置の要部を示す拡大斜視図である。 図2の3−3線拡大断面図である。 図3に示されるダイナミックダンパの変形例を示す図3に対応する横断面図である。 (A)は第2実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の要部構成を示す拡大横断面図であり、(B)は(A)に示される弾性体の斜視図であり、(C)は(A)に示される取付ブラケットの斜視図である。 第2実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の変形例を示す図5(A)に対応する横断面図である。 第3実施形態に係るダイナミックダンパの全体構成を示す図1に対応する縦断面図である。 図7に示される運転席用のエアバッグ装置の要部構成を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
10 コラム付けニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
26 コラムチューブ
28 ステアリングメインシャフト
46 ダイナミックダンパ(コラム側ダイナミックダンパ)
48 モジュールケース
50 インフレータ(ガス発生手段)
52 ニーエアバッグ
54 エアバッグモジュール
70 取付ブラケット(取付手段)
70C 両端部(取付面)
76 プレート(取付手段、取付座)
80 弾性体
82 ウエルドナット(取付手段、締結具)
84 カラー(取付手段)
88 ボルト(取付手段、締結具)
90 第2プレート(取付手段、取付座)
92 ボルト(取付手段、締結具)
94 ナット(取付手段、締結具)
100 ダイナミックダンパ(コラム側ダイナミックダンパ)
102 取付ブラケット(取付手段)
104 弾性体
110 取付ブラケット(取付手段)
110C 両端部(取付面)
120 ステアリングホイール
124 第2のダイナミックダンパ(ホイール側ダイナミックダンパ)
132 エアバッグモジュール
154 弾性体

Claims (7)

  1. ステアリングコラムの後端側下方に配置されると共に、衝突時に作動するガス発生手段からのガスの供給を受けて乗員の膝側へ膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、
    このエアバッグモジュールをステアリングコラムに取り付けるための取付手段と、
    この取付手段を用いたエアバッグモジュールのステアリングコラムへの支持経路途中に設けられ、エアバッグモジュールをマスとしたダイナミックダンパを形成する弾性体と、
    を有することを特徴とするコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記弾性体は、取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間に介在されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  3. 前記弾性体は、取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間に介在されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  4. 前記弾性体は、取付手段とエアバッグモジュールのモジュールケースとの間及び取付手段とステアリングコラムのコラムチューブとの間の双方に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  5. 前記取付手段は取付ブラケットを含んで構成されており、
    当該取付ブラケットのコラム上方側から締結具で締結されることにより前記エアバッグモジュールが取付ブラケットに固定されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグモジュールは、前記取付ブラケットの取付面に対して略平行に配置された取付座と、当該取付座と当該取付面との間に挟まれた筒状のカラーと、取付座のカラー配置側と反対側の面にカラーと同軸上に固定されたウエルドナットと、取付座とエアバッグモジュールの外郭を構成するモジュールケースとの間に介在された弾性体と、を含んで構成されており、
    前記取付ブラケットの取付座の反エアバッグモジュール側からボルトがカラー内へ挿入されてウエルドナットに締結されることにより、エアバッグモジュールが取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項5記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  7. 前記ステアリングコラムは、軸芯部に配置されかつ後端部にステアリングホイールが固定されたステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを覆いかつステアリングシャフトを回転自在に支持する筒状のコラムチューブと、を含んで構成されており、
    前記ステアリングホイール内には別のダイナミックダンパが設けられており、
    前記エアバッグモジュール側に設けられたコラム側ダイナミックダンパのピーク周波数と前記ステアリングホイール内に設けられたホイール側ダイナミックダンパのピーク周波数とを異なるステアリング振動のピーク周波数に対応させた、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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