以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の形態における通信システムの全体構成を示す図である。図1に示す通信システムは、携帯機器1と、家電機器2と、サーバ3とを備える。
携帯機器1は、例えば携帯電話機などの通信装置から構成され、ループアンテナ17を介して近接無線通信を利用して家電機器2と通信するとともに、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続されている。携帯機器1は、家電機器2のRFID(Radio Frequency IDentification)又はNFC(Near Field Communication)と通信可能なリーダ/ライタを備える機器であればどのような機器であってもよいが、可搬性のある機器がより好ましい。
家電機器2は、例えばテレビ、冷蔵庫、洗濯機及び電子レンジなどから構成され、近接無線通信により携帯機器1と通信可能に接続される。なお、家電機器2は、住設機器、住環境を測定及び検知するセンサなども含めた、家庭内で使用される電化製品であり、パッシブ/アクティブRFID又はNFCによってリーダ/ライタと通信可能な機器であればどのような電気機器であってもよい。家電機器2は、ループアンテナ24を介して近接無線通信を利用して携帯機器1と通信する。
サーバ3は、公知のサーバコンピュータ等から構成され、ネットワーク4を介して携帯機器1と通信可能に接続されている。サーバ3は、家電機器2を特定するための家電機器特定情報によって特定される家電機器に応じたメニュー画面情報を作成する。ここで、メニュー画面情報は、少なくとも家電機器に関する情報を閲覧するための項目又は家電機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面に関する情報である。また、サーバ3は、携帯機器1を特定するための携帯機器特定情報と、家電機器2を特定するための家電機器特定情報とを携帯機器1から受信し、受信した携帯機器特定情報と家電機器特定情報とを対応付けて記憶する。
図2は、本発明の実施の形態における通信システムの詳細な構成を示す図である。
携帯機器1は、第1通信部11、第2通信部12、表示部13、制御部14、操作部15、記憶部16及びループアンテナ17を備える。
第1通信部11は、ループアンテナ17を介して近距離無線通信を利用して家電機器2と通信する。
ループアンテナ17は、近接無線通信を行うためのアンテナである。本実施の形態では、近接無線通信として、例えば13.56MHz帯を用いる高周波数帯域のRFID又はNFCを想定しているが、この周波数帯に限定されることはない。近接無線通信の周波数帯は、90MHz〜1GHzのUHF帯であってもよく、2GHz帯を越える周波数帯であってもよい。
近接無線通信は、通信距離が短く、通信を行う2つの無線通信機器のループアンテナ同士を接近させる必要がある。無線通信機器のループアンテナが実装されている面には、ループアンテナの位置を表すマークが付されており、ユーザは2つの無線通信機器のマーク同士を接近させて、2つの無線通信機器間で通信を行わせる。携帯電話機に内蔵されるRFIDはループアンテナの出力を上げることができないため、例えば数mm単位でのループアンテナ同士の位置合わせが必要であり、互いのループアンテナを正確に接近させる必要がある。
第2通信部12は、ネットワーク4を利用してサーバと通信する。なお、ネットワーク4は、例えば移動体通信網である。
表示部13は、第1通信部11と家電機器2とが通信するために第1通信部11と家電機器2とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも家電機器2に関する情報を閲覧するための項目又は家電機器2の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とを表示する。
制御部14は、携帯機器1全体を制御し、表示制御部141、第1通信制御部142及び第2通信制御部143を備える。
表示制御部141は、表示部13に表示する表示画面を近接指示画面とメニュー画面とのいずれかに切り替える。第1通信制御部142は、第1通信部11を制御する。第2通信制御部143は、第2通信部12を制御する。
第1通信部11は、表示部13に近接指示画面が表示された後、家電機器2を特定するための家電機器特定情報を要求する要求情報を家電機器2へ送信する。また、第1通信部11は、第1通信部11と家電機器2とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも家電機器特定情報を含む応答情報を家電機器から受信する。また、第1通信部11は、表示部13に近接指示画面が表示されたことに連動して、家電機器2へ要求情報の送信を開始する。
第2通信部12は、第1通信部11によって受信された応答情報をサーバ3へ送信する。また、第2通信部12は、家電機器2に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報をサーバ3から受信する。
表示制御部141は、第2通信部12によって受信されたメニュー画面情報に基づいて表示画面をメニュー画面に切り替える。
操作部15は、例えばタッチパネル又は操作キーなどで構成され、ユーザによる入力操作を受け付ける。
記憶部16は、第2通信部12によって受信されたメニュー画面情報を記憶する。表示制御部141は、記憶部16にメニュー画面情報が記憶されている場合、近接指示画面を表示することなく、記憶部16に記憶されているメニュー画面情報に基づいて表示画面をメニュー画面に切り替える。
家電機器2は、制御部21、記憶部22、通信部23、ループアンテナ24及びエラー検知部25を備える。
制御部21は、CPU(中央演算処理装置)等から構成され、通信部23の動作を制御するとともに、通信部23を介して受信した情報等に応じて記憶部22の動作を制御する。
記憶部22は、家電機器2を特定するための家電機器特定情報、例えば家電機器2の型番号及びシリアルナンバー等を予め記憶する。なお、家電機器特定情報は、製造時等に予め記憶される。また、記憶部22には、家電機器2の使用履歴及びエラー情報などの状態情報が記憶される。なお、記憶部22は、家電機器2をサーバ3のデータベースに登録するために、家電機器2のメーカが特定できる情報、製造日が特定できる情報、及び製造工場が特定できる情報などを含むことが好ましい。また、記憶部22は、家電機器2の製造メーカ毎に異なるサーバにアクセスするためのサーバ特定情報(例えばURL(Uniform Resource Identifier))を含むことが好ましい。これにより、携帯機器1からサーバ3へ容易にアクセスすることが可能となる。また、URLを家電機器2の記憶部22に保持することによって、携帯機器1は、どのような機種であっても、家電機器2に固有のサーバへ、アクセスすることが可能となる。
通信部23は、ループアンテナ24を介して近接無線通信により双方向で種々の情報を携帯機器1と送信及び受信する。ループアンテナ24は、近接無線通信を行うためのアンテナである。通信部23は、携帯機器1によって送信された要求情報を受信する。また、通信部23は、家電機器特定情報を含む応答情報を携帯機器1へ送信する。
エラー検知部25は、家電機器2で発生するエラーを検知する。例えば、家電機器2が洗濯機又は冷蔵庫であれば、エラー検知部25は、扉が一定時間開いたままになっていることを検知する。エラー検知部25によって検知されたエラー情報は、制御部21に出力され、制御部21は、エラー検知部25によって検知されたエラー情報を記憶部22に記憶する。
制御部21は、通信部23によって携帯機器1からの要求情報が受信された場合、記憶部22から家電機器特定情報を読み出し、読み出した家電機器特定情報を含む応答情報を携帯機器1へ送信するように通信部23を制御する。また、制御部21は、家電機器2の状態を示す状態情報をさらに含めた応答情報を携帯機器1へ送信するように通信部23を制御してもよい。この場合、携帯機器1の表示部13は、家電機器2の状態を示す項目を含むメニュー画面を表示する。
サーバ3は、通信部31、記憶部32及び制御部33を備える。
通信部31は、ネットワーク4を利用して携帯機器1と通信する。
記憶部32は、携帯機器1に表示されるメニュー画面を家電機器2の製品ごとに記憶する。また、記憶部32は、データベースを含み、データベースは、携帯機器1を特定するための携帯機器特定情報と、家電機器2を特定するための家電機器特定情報とを対応付けて記憶する。
制御部33は、CPU等から構成され、通信部31の動作を制御するとともに、通信部31を介して受信した情報等に応じて記憶部32の動作を制御する。制御部33は、通信部31によって携帯機器1からの応答情報が受信された場合、応答情報に含まれる家電機器特定情報によって特定される家電機器2に応じたメニュー画面情報を作成し、作成したメニュー画面情報を携帯機器1へ送信するように通信部31を制御する。通信部31は、携帯機器1によって送信された応答情報を受信する。また、通信部31は、制御部33によって作成されたメニュー画面情報を携帯機器1へ送信する。
制御部33は、応答情報に含まれる家電機器特定情報によって特定される家電機器2に応じたメニュー画面情報を記憶部32から読み出し、読み出したメニュー画面情報を携帯機器1へ送信するように通信部31を制御する。なお、応答情報に家電機器2の状態情報が含まれている場合、制御部33は、状態情報に基づいて家電機器2の状態を示す項目を含むメニュー画面情報を作成する。
また、制御部33は、通信部31によって送信された携帯機器特定情報及び家電機器特定情報を対応付けて記憶部32内のデータベースに登録する。制御部33は、メニュー画面情報を作成する際に、記憶部32のデータベースに家電機器2が登録されているか否かを判断し、家電機器2が登録されているか否かに応じて異なる表示内容のメニュー画面情報を作成する。
なお、本実施の形態において、携帯機器1が通信装置の一例に相当し、家電機器2が電気機器の一例に相当し、第1通信部11が第1通信部の一例に相当し、表示部13が表示部の一例に相当し、表示制御部141が表示制御部の一例に相当し、記憶部22が電気機器特定情報記憶部の一例に相当し、通信部23が電気機器通信部の一例に相当し、制御部21が電気機器制御部の一例に相当し、サーバ3がサーバの一例に相当し、第2通信部12が第2通信部の一例に相当し、通信部31がサーバ通信部の一例に相当し、制御部33がサーバ制御部の一例に相当し、記憶部16がメニュー画面情報記憶部の一例に相当し、第1通信制御部142が第1通信制御部の一例に相当する。
次に、本発明の実施の形態における通信システムの動作について説明する。図3〜図5は、本発明の実施の形態における通信システムの動作について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、携帯機器1の制御部14は、家電機器2を制御するためのメニュー画面を表示部13に表示するためのアプリケーションを起動する。このとき、操作部15は、ユーザによる当該アプリケーションの起動指示を受け付ける。制御部14は、受け付けられた起動指示に基づいてアプリケーションを起動する。
次に、ステップS2において、表示制御部141は、既にサーバ3に登録されている家電機器の一覧表示する登録機器一覧画面を表示するように表示部13を制御する。表示部13は、登録機器一覧画面を表示する。登録機器一覧画面には、既にサーバ3に登録されており、記憶部16にメニュー画面情報が既に記憶されている家電機器の名称が一覧表示される。なお、登録機器一覧画面は、記憶部16に記憶されている。
次に、ステップS3において、表示制御部141は、メニュー画面の表示を所望する家電機器が登録済みであるか否かを判断する。ここで、メニュー画面の表示を所望する家電機器が登録済みであると判断された場合、すなわち、登録機器一覧画面上にメニュー画面の表示を所望する家電機器が存在する場合(ステップS3でYES)、ステップS16の処理に移行する。なお、登録機器一覧画面上にメニュー画面の表示を所望する家電機器が存在する場合、ユーザは、操作部15を介して、所望の家電機器を選択する。
一方、メニュー画面の表示を所望する家電機器が登録済みではないと判断された場合、すなわち、登録機器一覧画面上にメニュー画面の表示を所望する家電機器が存在しない場合(ステップS3でNO)、ステップS4において、表示制御部141は、第1通信部11と家電機器2とが通信するために第1通信部11と家電機器2とを近接させることをユーザに指示するための近接指示画面を表示するように表示部13を制御する。表示部13は、近接指示画面を表示する。
なお、登録機器一覧画面上にメニュー画面の表示を所望する家電機器が存在しない場合、ユーザは、操作部15を介して、表示画面を登録機器一覧画面から近接指示画面に切り替えるよう指示する。表示制御部141は、表示画面を登録機器一覧画面から近接指示画面に切り替える。
また、より具体的には、近接指示画面は、携帯機器1のループアンテナ17と、家電機器2のループアンテナ24とを近接させることをユーザに指示するための画面である。また、近接指示画面は、記憶部16に予め記憶されており、表示制御部141は、記憶部16から近接指示画面を読み出して表示する。
図6は、本実施の形態における近接指示画面の一例を示す図である。
図6に示す近接指示画面G1では、例えば“対応家電にタッチしてください”というメッセージが表示される。近接指示画面G1は、携帯機器1を家電機器2に近接させるようにユーザを誘導する画面である。携帯機器1の表示部13に近接指示画面G1が表示されると、ユーザは、携帯機器1と家電機器2とが近接無線通信により通信可能な距離になるように、携帯機器1のループアンテナ17と、家電機器2のループアンテナ24とを近接させる。
次に、ステップS5において、第1通信制御部142は、表示部13に近接指示画面が表示された後、家電機器2を特定するための家電機器特定情報を要求する要求情報を家電機器2へ送信するように第1通信部11を制御する。第1通信部11は、表示部13に近接指示画面が表示された後、要求情報を家電機器2へ送信する。なお、第1通信部11は、表示部13に近接指示画面が表示されたことに連動して、家電機器2へ要求情報の送信を開始する。
次に、ステップS21において、家電機器2の通信部23は、携帯機器1の第1通信部11によって送信された要求情報を受信する。
次に、ステップS22において、家電機器2の制御部21は、記憶部22から家電機器特定情報を読み出す。
次に、ステップS23において、制御部21は、記憶部22から家電機器2の状態を示す状態情報を読み出す。
次に、ステップS24において、制御部21は、家電機器特定情報及び状態情報を含む応答情報を携帯機器1へ送信するよう通信部23を制御する。通信部23は、家電機器特定情報及び状態情報を含む応答情報を携帯機器1へ送信する。なお、要求情報には、携帯機器1を特定するためのアドレス情報が含まれており、通信部23は、要求情報に含まれるアドレス情報に基づいて応答情報を携帯機器1へ送信する。
次に、ステップS6において、携帯機器1の第1通信部11は、家電機器2の通信部23によって送信された応答情報を受信する。
次に、ステップS7において、表示制御部141は、表示部13の表示画面を、第2通信部12を介してサーバ3と通信中であることを表す通信状況通知画面に切り替える。なお、通信状況通知画面は、記憶部16に予め記憶されており、表示制御部141は、記憶部16から通信状況通知画面を読み出して表示する。
図7は、本実施の形態における通信状況通知画面の一例を示す図である。
図7に示す通信状況通知画面G2では、例えば“サーバと通信中しばらくお待ち下さい”というメッセージが表示される。通信状況通知画面G2は、携帯機器1が第2通信部12を介してサーバ3と通信中であることを表す画面である。表示制御部141は、第2通信部12によって応答情報がサーバ3へ送信されてからメニュー画面情報が受信されるまでの間、表示画面を近接指示画面G1から通信状況通知画面G2に切り替える。通信状況通知画面G2が表示されることにより、ユーザは、携帯機器1とサーバ3とが現在通信中であることを認識することができ、現在の通信状況を知ることができる。
次に、ステップS8において、第2通信制御部143は、第1通信部11によって受信された応答情報をサーバ3へ送信するように第2通信部12を制御する。第2通信部12は、第1通信部11によって受信された応答情報をサーバ3へ送信する。なお、家電機器2によって送信される応答情報には、サーバ3を特定するためのアドレス情報が含まれており、第2通信部12は、応答情報に含まれるアドレス情報に基づいて応答情報をサーバ3へ送信する。
なお、本実施の形態では、家電機器2によって送信される応答情報にサーバ3を特定するためのアドレス情報が含まれているが、本発明は特にこれに限定されず、携帯機器1がサーバ3を特定するためのアドレス情報を記憶していてもよい。
次に、ステップS31において、サーバ3の通信部31は、携帯機器1の第2通信部12によって送信された応答情報を受信する。
次に、ステップS32において、制御部33は、応答情報に含まれる家電機器特定情報が記憶部32のデータベースに登録されているか否かを判断する。ここで、家電機器特定情報が記憶部32のデータベースに登録されていると判断された場合(ステップS32でYES)、ステップS37の処理へ移行する。
一方、家電機器特定情報が記憶部32のデータベースに登録されていないと判断された場合(ステップS32でNO)、ステップS33において、制御部33は、記憶部32から、家電機器2をサーバ3に登録してもよいかをユーザに確認するための登録確認画面を読み出す。なお、登録確認画面は、記憶部32に予め記憶されており、制御部33は、記憶部32から登録確認画面を読み出す。
次に、ステップS34において、通信部31は、登録確認画面を携帯機器1へ送信する。
次に、ステップS9において、携帯機器1の第2通信部12は、サーバ3の通信部31によって送信された登録確認画面を受信する。
次に、ステップS10において、表示制御部141は、第2通信部12によって受信された登録確認画面を表示するように表示部13を制御する。表示部13は、第2通信部12によって受信された登録確認画面を表示する。登録確認画面には、家電機器2をサーバ3に登録してもよいかをユーザに確認するためのメッセージ、例えば“ユーザ登録してもよいですか”というメッセージが表示される。
次に、ステップS11において、制御部14は、登録確認が完了したか否かを判断する。このとき、操作部15は、ユーザによる登録指示を受け付ける。制御部14は、受け付けられた登録指示に基づいて登録確認が完了したか否かを判断する。ここで、登録確認が完了していないと判断された場合(ステップS11でNO)、登録確認が完了するまでステップS11の判断処理が行われる。
一方、登録確認が完了したと判断された場合(ステップS11でYES)、ステップS12において、制御部14は、第1通信部11によって受信された応答情報に含まれる家電機器特定情報と、記憶部16に記憶されている携帯機器特定情報とを対応付けた登録情報を作成する。なお、制御部14は、携帯機器特定情報だけでなく、携帯機器1のメールアドレス、携帯機器1の電話番号、携帯機器1の所有者の名前、家電機器2を使用するユーザの名前、ユーザのメールアドレス、ユーザの電話番号、ユーザの住所、あるいはSIM(Subscriber Identity Module)カードに記憶されている契約者番号などと、家電機器特定情報とを対応付けた登録情報を作成してもよい。
次に、ステップS13において、第2通信制御部143は、作成された登録情報をサーバ3に送信するように第2通信部12を制御する。第2通信部12は、作成された登録情報をサーバ3に送信する。
次に、ステップS35において、サーバ3の通信部31は、携帯機器1の第2通信部12によって送信された登録情報を受信する。
次に、ステップS36において、制御部33は、携帯機器1によって送信された登録情報を記憶部32のデータベースに登録する。サーバ3が備えるデータベースには、携帯機器特定情報に家電機器特定情報が対応付けられて記憶されている。携帯機器特定情報は、使用者の特定情報として利用される。したがって、データベースによって、使用者が保有する家電機器のリストが管理されることになる。
また、制御部33は、ユーザを識別するためのユーザIDと、家電機器特定情報とを対応付けて記憶部32のデータベースに登録してもよい。ユーザIDは、ユーザ毎に付与される。制御部33は、携帯機器1から送信された登録情報に基づいて、既にユーザIDが登録されているか否かを判断する。ユーザIDが登録されていない場合、制御部33は、新たにユーザIDを付与し、当該ユーザIDと家電機器特定情報とを対応付けて記憶する。一方、既にユーザIDが登録されている場合、制御部33は、当該ユーザIDに家電機器特定情報を対応付けて記憶する。なお、既にユーザIDが付与されている場合は、携帯機器1は、当該ユーザIDと家電機器特定情報とを対応付けた登録情報を作成してサーバ3へ送信してもよい。
さらに、制御部33は、ユーザIDと、ユーザの名前、ユーザのメールアドレス、ユーザの電話番号及びユーザの住所などのユーザの個人情報とを対応付けて記憶部32のデータベースに登録してもよい。ユーザIDとユーザの個人情報とを対応付けることにより、メニュー画面上に、家電機器2のエラー情報以外の様々な情報、すなわち、例えば、定期メンテナンスを知らせる情報、登録者の誕生日を祝うメッセージ及び家電機器の登録日から起算して登録者に提供される情報などを表示することができる。家電機器の登録日から起算して登録者に提供される情報としては、例えば空調機器のフィルタの交換時期を提供する情報がある。
なお、本実施の形態では、家電機器2をサーバ3に登録しているが、本発明は特にこれに限定されず、家電機器2をサーバ3に登録しなくてもよい。この場合、ステップS32〜S36の処理及びステップS9〜S13の処理は省略される。
また、家電機器2をサーバ3に登録するか否かのユーザによる選択を受け付け、家電機器2をサーバ3に登録しないことが選択された場合、メニュー画面を表示することなく、処理を終了してもよい。
また、家電機器2をサーバ3に登録するか否かのユーザによる選択を受け付け、家電機器2をサーバ3に登録しないことが選択された場合、メニュー画面に表示される項目を制限してもよい。例えば、家電機器2をサーバ3に登録されていない場合、表示部13は、家電機器2に関する情報を閲覧するための項目のみをメニュー画面に表示し、家電機器2の設定を入力するための項目についてはメニュー画面に表示しない。
次に、ステップS37において、制御部33は、応答情報に含まれる家電機器特定情報によって特定される家電機器2に応じたメニュー画面情報を作成する。ここで、制御部33は、家電機器特定情報によって特定される家電機器2に応じたメニュー画面を記憶部32から読み出し、応答情報に含まれる家電機器2の状態情報を含むメニュー画面情報を作成する。
次に、ステップS38において、通信部31は、家電機器2に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報を携帯機器1へ送信する。
次に、ステップS14において、携帯機器1の第2通信部12は、サーバ3の通信部31によって送信されたメニュー画面情報を受信する。
次に、ステップS15において、表示制御部141は、第2通信部12によって受信されたメニュー画面情報を記憶部16に記憶する。このとき、表示制御部141は、サーバ3に登録された家電機器、すなわち、メニュー画面情報が記憶部16に記憶されている家電機器を登録機器一覧画面に表示するために、記憶部16に記憶されている登録機器一覧画面を更新する。
なお、本実施の形態では、記憶部16は、受信したメニュー画面情報を記憶しているが、本発明は特にこれに限定されず、記憶部16は、受信したメニュー画面情報を記憶しなくてもよい。記憶部16がメニュー画面情報を記憶しない場合、ステップS15のメニュー画面情報をする処理は省略される。
また、記憶部16は、家電機器特定情報に対応付けてメニュー画面情報を記憶し、既にメニュー画面情報が記憶されている場合は、受信したメニュー画面情報に更新される。
次に、ステップS16において、表示制御部141は、第2通信部12によって受信されたメニュー画面情報に基づいて表示画面をメニュー画面に切り替える。表示部13は、第2通信部12によって受信されたメニュー画面情報に基づいてメニュー画面を表示する。なお、メニュー画面の表示を所望する家電機器が登録済みであると判断された場合(ステップS3でYES)、ステップS16において、表示制御部141は、記憶部16に記憶されているメニュー画面情報に基づいて表示画面をメニュー画面に切り替える。
メニュー画面が表示されている間、操作部15は、メニュー画面に表示されている項目のユーザによる選択を受け付け、選択された項目に応じた画面の表示、及び選択された項目に応じた家電機器2の制御が行われる。
図8は、本実施の形態において、家電機器にエラーがない場合におけるメニュー画面の一例を示す図であり、図9は、本実施の形態において、家電機器にエラーがある場合におけるメニュー画面の一例を示す図であり、図10は、本実施の形態におけるエラー画面の一例を示す図である。
図8及び図9に示すメニュー画面G3,G4では、家電機器2の種類を表す種類名201、家電機器2の状態を表す状態情報202、家電機器2の使用履歴を表示するための使用履歴表示ボタン203、家電機器2のサポート情報を表示するためのサポート情報表示ボタン204、及び家電機器2の動作を制御するためのコントロール表示ボタン205が表示される。図8に示すメニュー画面G3は、家電機器2にエラーがない場合におけるメニュー画面であり、図9に示すメニュー画面G4は、家電機器2にエラーがある場合におけるメニュー画面である。
図8に示すように、家電機器2が例えば洗濯機であり、当該洗濯機でエラーが検知されていない場合、メニュー画面G3において、種類名201には、“洗濯機”という文字が表示され、状態情報202には、“エラーはありません”というメッセージが表示される。また、使用履歴表示ボタン203、サポート情報表示ボタン204及びコントロール表示ボタン205は、操作部15を介して選択可能である。使用履歴表示ボタン203が選択されると、家電機器2の使用履歴を表す画面が表示され、サポート情報表示ボタン204が選択されると、家電機器2をサポートするための情報を表す画面が表示され、コントロール表示ボタン205が選択されると、家電機器2の設定を入力するための画面が表示される。
図9に示すように、家電機器2が例えば洗濯機であり、当該洗濯機でエラーが検知された場合、メニュー画面G4において、状態情報202には、“エラーがあります”というメッセージが表示される。このとき、サポート情報表示ボタン204が選択されると、図10に示すサポート情報を表すサポート情報画面G5が表示される。
図10に示すサポート情報画面G5では、“扉が開いたままになっています”というメッセージが表示され、ユーザに対して現在発生しているエラーを通知することができる。また、サポート情報画面G5には、家電機器2の説明書を表示するための説明書表示ボタン206が表示され、説明書表示ボタン206が選択されると、家電機器2の説明書を表す説明書画面が表示される。
なお、使用履歴表示ボタン203、サポート情報表示ボタン204、コントロール表示ボタン205及び説明書表示ボタン206が選択されることにより切り替わる画面は、メニュー画面情報に含まれるが、本発明は特にこれに限定されず、使用履歴表示ボタン203、サポート情報表示ボタン204、コントロール表示ボタン205及び説明書表示ボタン206が選択される毎にサーバ3から取得してもよい。また、メニュー画面G3,G4に表示される項目は、図8及び図9に示す項目に限定されず、種々の項目を表示することが可能である。
次に、ステップS17において、制御部14は、家電機器2を制御するためのメニュー画面を表示部13に表示するためのアプリケーションを終了するか否かを判断する。このとき、操作部15は、ユーザによる当該アプリケーションの終了指示を受け付ける。制御部14は、受け付けられた終了指示に基づいてアプリケーションを終了する。ここで、アプリケーションを終了すると判断された場合(ステップS17でYES)、処理を終了する。一方、アプリケーションを終了しないと判断された場合(ステップS17でNO)、ステップS16の処理に戻り、引き続いてメニュー画面が表示される。
このように、携帯機器1と家電機器2とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが携帯機器1と家電機器2とを近接させることにより、携帯機器1と家電機器2との通信及び携帯機器1とサーバ3との通信が開始され、家電機器2に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報がサーバ3から受信され、メニュー画面情報に基づいて表示画面がメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、携帯機器1を介して家電機器2に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
また、携帯機器1を家電機器2に近接させるので、家電機器2から離れた位置でリモートコントローラにより遠隔操作する場合に比べて、より直感的に家電機器2を操作することができる。
なお、本実施の形態では、通信システムはサーバ3を備えているが、本発明はこれに限定されず、サーバ3の機能を携帯機器1が備えてもよい。すなわち、通信システムは、家電機器2と、家電機器2と通信可能に接続される携帯機器1とを備え、表示制御部141は、第1通信部11によって受信された応答情報に基づいて表示画面を家電機器2に固有のメニュー画面に切り替える。この場合、携帯機器1の記憶部16は、家電機器2に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報を家電機器特定情報に対応付けて記憶している。表示制御部141は、第1通信部11によって受信された応答情報に含まれる家電機器特定情報に対応するメニュー画面情報を記憶部16から読み出し、読み出したメニュー画面情報に基づいて表示画面をメニュー画面に切り替える。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る通信システムは、電気機器と、前記電気機器と通信可能に接続される通信装置とを備え、前記通信装置は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部と、前記第1通信部と前記電気機器とが通信するために前記第1通信部と前記電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも前記電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は前記電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とを表示する表示部と、前記表示部に表示する表示画面を前記近接指示画面と前記メニュー画面とのいずれかに切り替える表示制御部とを備え、前記第1通信部は、前記表示部に前記近接指示画面が表示された後、前記電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報を前記電気機器へ送信するとともに、前記第1通信部と前記電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記電気機器から受信し、前記表示制御部は、前記第1通信部によって受信された前記応答情報に基づいて前記表示画面を前記電気機器に固有の前記メニュー画面に切り替え、前記電気機器は、前記電気機器特定情報を記憶する電気機器特定情報記憶部と、前記近距離無線通信を利用して前記通信装置と通信する電気機器通信部と、前記電気機器通信部によって前記通信装置からの前記要求情報が受信された場合、前記電気機器特定情報記憶部から前記電気機器特定情報を読み出し、読み出した前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記通信装置へ送信するように前記電気機器通信部を制御する電気機器制御部とを備える。
この構成によれば、通信装置の第1通信部は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する。通信装置の表示部は、第1通信部と電気機器とが通信するために第1通信部と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とを表示する。通信装置の表示制御部は、表示部に表示する表示画面を近接指示画面とメニュー画面とのいずれかに切り替える。そして、第1通信部によって、表示部に前記近接指示画面が表示された後、電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報が電気機器へ送信されるとともに、第1通信部と電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも電気機器特定情報を含む応答情報が電気機器から受信される。表示制御部によって、第1通信部により受信された応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられる。また、電気機器の電気機器特定情報記憶部は、電気機器特定情報を記憶する。電気機器の電気機器通信部は、近距離無線通信を利用して通信装置と通信する。電気機器の電気機器制御部は、電気機器通信部によって通信装置からの要求情報が受信された場合、電気機器特定情報記憶部から電気機器特定情報を読み出し、読み出した電気機器特定情報を含む応答情報を通信装置へ送信するように電気機器通信部を制御する。
したがって、通信装置と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信が開始され、応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記第1通信部は、前記表示部に前記近接指示画面が表示されたことに連動して、前記電気機器へ前記要求情報の送信を開始することが好ましい。
この構成によれば、表示部に近接指示画面が表示されたことに連動して、電気機器へ要求情報の送信が開始されるので、ユーザは要求情報の送信を指示する必要がなく、通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信を開始させることができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記応答情報は、前記電気機器の状態を示す状態情報を含み、前記メニュー画面情報は、前記状態情報を含み、前記表示部は、前記電気機器の状態を示す項目を含む前記メニュー画面を表示することが好ましい。
この構成によれば、電気機器の状態を示す項目を含むメニュー画面が表示されるので、ユーザに対して電気機器の状態を報知することができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記状態情報は、前記電気機器のエラー情報を含むことが好ましい。
この構成によれば、電気機器のエラー情報を示す項目を含むメニュー画面が表示されるので、ユーザに対して電気機器のエラー情報を報知することができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記通信装置と通信可能に接続されるサーバをさらに備え、前記通信装置は、ネットワークを利用してサーバと通信する第2通信部をさらに備え、前記第2通信部は、前記第1通信部によって受信された前記応答情報を前記サーバへ送信するとともに、前記電気機器に固有の前記メニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報を前記サーバから受信し、前記表示制御部は、前記第2通信部によって受信された前記メニュー画面情報に基づいて前記表示画面を前記メニュー画面に切り替え、前記サーバは、ネットワークを利用して前記通信装置と通信するサーバ通信部と、前記サーバ通信部によって前記通信装置からの前記応答情報が受信された場合、前記応答情報に含まれる前記電気機器特定情報によって特定される電気機器に応じた前記メニュー画面情報を作成し、作成した前記メニュー画面情報を前記通信装置へ送信するように前記サーバ通信部を制御するサーバ制御部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置の第2通信部は、ネットワークを利用してサーバと通信する。第2通信部によって、第1通信部により受信された応答情報がサーバへ送信されるとともに、電気機器に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報がサーバから受信される。表示制御部によって、第2通信部により受信されたメニュー画面情報に基づいて表示画面がメニュー画面に切り替えられる。また、サーバのサーバ通信部は、ネットワークを利用して通信装置と通信する。サーバのサーバ制御部は、サーバ通信部によって通信装置からの応答情報が受信された場合、応答情報に含まれる電気機器特定情報によって特定される電気機器に応じたメニュー画面情報を作成し、作成したメニュー画面情報を通信装置へ送信するようにサーバ通信部を制御する。
したがって、通信装置と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信及び通信装置とサーバとの通信が開始され、電気機器に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報がサーバから受信され、メニュー画面情報に基づいて表示画面がメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。また、常に最新のメニュー画面情報をサーバから取得することができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記メニュー画面の表示内容は、前記サーバに前記電気機器が登録されているか否かに応じて異なることが好ましい。
この構成によれば、メニュー画面の表示内容は、サーバに電気機器が登録されているか否かに応じて異なるので、例えば、サーバに電気機器が登録されていない場合にメニュー画面に表示される項目を、サーバに電気機器が登録されている場合にメニュー画面に表示される項目よりも減らすことにより、サーバに電気機器を登録することをユーザに促すことができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記表示部は、前記第2通信部を介して前記サーバと通信中であることを表す通信状況通知画面をさらに表示し、前記表示制御部は、前記第2通信部によって前記応答情報が前記サーバへ送信されてから前記メニュー画面情報が受信されるまでの間、前記表示画面を前記通信状況通知画面に切り替えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置の表示部は、第2通信部を介してサーバと通信中であることを表す通信状況通知画面をさらに表示する。そして、表示制御部によって、第2通信部により応答情報がサーバへ送信されてからメニュー画面情報が受信されるまでの間、表示画面が通信状況通知画面に切り替えられる。
したがって、第2通信部により応答情報がサーバへ送信されてからメニュー画面情報が受信されるまでの間、サーバと通信中であることを表す通信状況通知画面が表示されるので、通信状況をユーザに報知することができる。
また、上記の通信システムにおいて、前記通信装置は、前記第2通信部によって受信された前記メニュー画面情報を記憶するメニュー画面情報記憶部をさらに備え、前記表示制御部は、前記メニュー画面情報記憶部に前記メニュー画面情報が記憶されている場合、前記近接指示画面を表示することなく、前記メニュー画面情報記憶部に記憶されている前記メニュー画面情報に基づいて前記表示画面を前記メニュー画面に切り替えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置のメニュー画面情報記憶部は、第2通信部によって受信されたメニュー画面情報を記憶する。そして、表示制御部によって、メニュー画面情報記憶部にメニュー画面情報が記憶されている場合、近接指示画面を表示することなく、メニュー画面情報記憶部に記憶されているメニュー画面情報に基づいて表示画面がメニュー画面に切り替えられる。
したがって、メニュー画面情報記憶部にメニュー画面情報が記憶されている場合、近接指示画面を表示することなく、メニュー画面情報記憶部に記憶されているメニュー画面情報に基づいてメニュー画面が表示されるので、メニュー画面を表示するまでの時間を短縮することができ、さらに、通信装置と電気機器とを近接させることなくメニュー画面を表示させることができる。
本発明の他の局面に係る通信装置は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部と、前記第1通信部と前記電気機器とが通信するために前記第1通信部と前記電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも前記電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は前記電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とを表示する表示部と、前記表示部に表示する表示画面を前記近接指示画面と前記メニュー画面とのいずれかに切り替える表示制御部とを備え、前記第1通信部は、前記表示部に前記近接指示画面が表示された後、前記電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報を前記電気機器へ送信するとともに、前記第1通信部と前記電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記電気機器から受信し、前記表示制御部は、前記第1通信部によって受信された前記応答情報に基づいて前記表示画面を前記電気機器に固有の前記メニュー画面に切り替える。
この構成によれば、第1通信部は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する。表示部は、第1通信部と電気機器とが通信するために第1通信部と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とを表示する。表示制御部は、表示部に表示する表示画面を近接指示画面とメニュー画面とのいずれかに切り替える。そして、第1通信部によって、表示部に近接指示画面が表示された後、電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報が電気機器へ送信されるとともに、第1通信部と電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも電気機器特定情報を含む応答情報が電気機器から受信される。表示制御部によって、第1通信部によって受信された応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられる。
したがって、通信装置と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信が開始され、応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
本発明の他の局面に係る通信方法は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部と前記電気機器とが通信するために、前記第1通信部と前記電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面を表示部に表示させる近接指示画面表示ステップと、前記表示部に前記近接指示画面が表示された後、前記電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報を前記第1通信部によって前記電気機器へ送信する要求情報送信ステップと、前記第1通信部と前記電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記第1通信部によって前記電気機器から受信する応答情報受信ステップと、前記応答情報受信ステップにおいて受信された前記応答情報に基づいて、前記表示画面を、少なくとも前記電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は前記電気機器の設定を入力するための項目を含む、前記電気機器に固有の前記メニュー画面に切り替える切り替えステップとを含む。
この構成によれば、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部と電気機器とが通信するために、第1通信部と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示される。次に、表示部に近接指示画面が表示された後、電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報が第1通信部によって電気機器へ送信される。次に、第1通信部と電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも電気機器特定情報を含む応答情報が第1通信部によって電気機器から受信される。次に、受信された応答情報に基づいて、表示画面が、少なくとも電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は電気機器の設定を入力するための項目を含む、電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられる。
したがって、通信装置と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信が開始され、応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
本発明の他の局面に係る通信プログラムは、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部を制御する第1通信制御部と、表示部に表示する表示画面を、前記第1通信部と前記電気機器とが通信するために前記第1通信部と前記電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも前記電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は前記電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とのいずれかに切り替える表示制御部としてコンピュータを機能させ、前記第1通信制御部は、前記表示部に前記近接指示画面が表示された後、前記電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報を前記電気機器へ送信するように前記第1通信部を制御するとともに、前記第1通信部と前記電気機器とが通信可能な距離に近接された後、少なくとも前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記電気機器から受信するように前記第1通信部を制御し、前記表示制御部は、前記第1通信部によって受信された前記応答情報に基づいて前記表示画面を前記電気機器に固有の前記メニュー画面に切り替える。
この構成によれば、第1通信制御部は、近距離無線通信を利用して電気機器と通信する第1通信部を制御する。表示制御部は、表示部に表示する表示画面を、第1通信部と電気機器とが通信するために第1通信部と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面と、少なくとも電気機器に関する情報を閲覧するための項目又は電気機器の設定を入力するための項目を含むメニュー画面とのいずれかに切り替える。そして、表示部に近接指示画面が表示された後、第1通信制御部によって、電気機器を特定するための電気機器特定情報を要求する要求情報を電気機器へ送信するように第1通信部が制御される。また、第1通信部と電気機器とが通信可能な距離に近接された後、第1通信制御部によって、少なくとも電気機器特定情報を含む応答情報を電気機器から受信するように第1通信部が制御される。表示制御部によって、第1通信部により受信された応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられる。
したがって、通信装置と電気機器とを近接させることをユーザに指示する近接指示画面が表示部に表示され、近接指示画面の指示に従ってユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信が開始され、応答情報に基づいて表示画面が電気機器に固有のメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
本発明の他の局面に係る電気機器は、電気機器を特定するための電気機器特定情報を記憶する電気機器特定情報記憶部と、近距離無線通信を利用して通信装置と通信する電気機器通信部と、前記通信装置と前記電気機器とが通信可能な距離に近接された後、前記電気機器通信部によって前記通信装置からの前記電気機器特定情報を要求する要求情報が受信された場合、前記電気機器特定情報記憶部から前記電気機器特定情報を読み出し、読み出した前記電気機器特定情報を含む応答情報を前記通信装置へ送信するように前記電気機器通信部を制御する電気機器制御部とを備える。
この構成によれば、電気機器特定情報記憶部は、電気機器を特定するための電気機器特定情報を記憶する。電気機器通信部は、近距離無線通信を利用して通信装置と通信する。電気機器制御部は、通信装置と電気機器とが通信可能な距離に近接された後、電気機器通信部によって通信装置からの電気機器特定情報を要求する要求情報が受信された場合、電気機器特定情報記憶部から電気機器特定情報を読み出し、読み出した電気機器特定情報を含む応答情報を通信装置へ送信するように電気機器通信部を制御する。
したがって、ユーザが通信装置と電気機器とを近接させることにより、通信装置と電気機器との通信が開始され、電気機器に固有のメニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報に基づいて表示画面がメニュー画面に切り替えられるので、煩雑な入力操作を行うことなく、通信装置を介して電気機器に固有のメニュー画面を容易に表示させることができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。