JPH11154203A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

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JPH11154203A
JPH11154203A JP9336461A JP33646197A JPH11154203A JP H11154203 A JPH11154203 A JP H11154203A JP 9336461 A JP9336461 A JP 9336461A JP 33646197 A JP33646197 A JP 33646197A JP H11154203 A JPH11154203 A JP H11154203A
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card
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reader
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antenna
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JP9336461A
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English (en)
Inventor
Shinichi Miyashita
信一 宮下
Osamu Furuya
修 古屋
Manabu Nakamura
学 中村
Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーダライタの電力伝送用アンテナからIC
カード等といった移動情報通信体に対して電力を送電す
るに際して、当該移動情報通信体が受電した余分な電力
を熱として発生させることに起因して当該移動情報通信
体の内部のICを破損してしまうこと等を防止する。 【解決手段】 リーダライタ1のアンテナカバーC1を
例えば当該リーダライタ1の電力伝送用アンテナ11を
囲んで上方に立体的に膨出した形状で備える。これによ
り、リーダライタ1では、自己の電力伝送用アンテナ1
1とICカード21の電力伝送用アンテナとの間の距離
が所定の距離d1である状況で当該ICカード21によ
り受電される上限の電力レベル以上の電力を当該ICカ
ード21が受電する領域内へ当該ICカード21が侵入
することを防止する。ここで、前記上限の電力レベルと
しては、例えば過剰な電力供給に起因してICカード2
1を破損等してしまう電力レベルや当該レベルより小さ
な電力レベルが設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力伝送用アンテ
ナからICカード等といった移動情報通信体に対して電
力を送電するリーダライタに関し、特に、電力伝送用ア
ンテナから移動情報通信体へ過剰な電力が供給されてし
まうことに起因して当該移動情報通信体を破損等してし
まうことを防止するリーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばクレジットカード等と同様な大き
さのカード基板にマイクロコンピュータチップとメモリ
チップとを埋設して構成したICカードは、金融、流
通、交通、医療等の種々な分野において実用化が図られ
ている。このようなICカードを用いたICカードシス
テムでは、例えばリーダライタからICカードに対して
電力を伝送供給し、リーダライタとICカードとの間で
制御コードやデータ等といった情報を通信させている。
リーダライタとICカードとの間の電力伝送や情報通信
では、端子同士を接触させて行う接触方式の他に、例え
ば電磁結合を用いて行う非接触方式も採用されている。
【0003】図4には、電磁結合を用いて電力伝送を行
う非接触方式を採用したリーダライタ31とICカード
33とを備えたICカードシステムの一例を示してあ
る。なお、同図では、説明の便宜上からICカード33
がリーダライタ31と近接した位置にかざされた場合を
示してある。リーダライタ31やICカード33には、
例えば方形等に巻かれたコイルから構成された電力伝送
用アンテナ32、34がそれぞれ備えられている。
【0004】また、リーダライタ31では、一般に、I
Cカード33との間で電力伝送や情報通信を行うことが
可能な距離を最大にするため、上記した電力伝送用アン
テナ32のすぐ上方(図4中では”上面”側)に当該ア
ンテナ32のコイル面と平行なアンテナカバーC31を
備えることが行われている。リーダライタ31では、こ
うしたアンテナカバーC31を備えることにより、電力
伝送用アンテナ32を外部の環境から保護して、当該ア
ンテナ32に外部環境にあるごみや水滴等が付着してし
まうことを防止している。また、こうしたアンテナカバ
ーC31は、一般に、磁束を妨げない素材から構成され
ており、電力伝送用アンテナ32から発生した磁束がア
ンテナカバーC31により影響を受けない構成となって
いる。
【0005】上記したリーダライタ31では、図外の外
部電源から受電した電力を非接触でICカード33へ伝
送して供給することが行われ、この非接触での電力伝送
は、リーダライタ31に備えられた電力伝送用アンテナ
32とICカード33に備えられた電力伝送用アンテナ
34との間での電磁結合により行われる。具体的には、
リーダライタ31では、自己の電力伝送用アンテナ32
のコイルに高周波電流を流して当該コイルに磁束を発生
させ、発生した磁束に起因した電磁誘導によりICカー
ド33の電力伝送用アンテナ34のコイルに電圧を誘起
させて、当該ICカード33への電力の送電を行う。ま
た、ICカード33は、例えば内部に電源を備えておら
ず、自己の電力伝送用アンテナ34のコイルを貫く磁束
の変化等によりリーダライタ31から電力を受電し、受
電した電力を用いて各種の動作を行う。
【0006】また、上記したリーダライタ31は例えば
インタフェースを介して図外の情報端末装置と接続され
ており、当該リーダライタ31では、情報端末装置から
インタフェースを介して受信した情報をICカード33
へ無線で送信することや、ICカード33から無線で受
信した情報をインタフェースを介して情報端末装置へ送
信すること等が行われる。このようなリーダライタ31
とICカード33との間での非接触による情報通信につ
いても、上記した電力伝送の場合と同様に、リーダライ
タ31とICカード33とのそれぞれに備えられた情報
通信用アンテナ間での電磁結合により行われる。なお、
上記図4では、リーダライタ31やICカード33に備
えられた情報通信用アンテナについては図示を省略して
ある。また、上記した情報端末装置では、例えばリーダ
ライタ31から受信した金融、流通、交通、医療等の情
報の処理が行われる。
【0007】以上に示したICカードシステムは、例え
ば部屋への入退室管理やゲートの通過管理等に利用され
る。具体的に、例えば前者の入退室管理を行うICカー
ドシステムでは、部屋の出入り口付近等にリーダライタ
31が設置されているとともに、当該部屋へ入退室する
者により固有の識別子が格納されたICカード33が所
持されており、当該部屋へ入退室する者があった場合に
は、リーダライタ31が当該部屋へ入退室をする者のI
Cカード33から識別子を受信して、当該識別子を上記
した情報端末装置が管理することにより、当該部屋への
ICカード33の入退室管理が行われる。
【0008】ここで、上記したリーダライタ31とIC
カード33との間で行われる電力伝送において、ICカ
ード33側で行われる電力受電処理について詳しく説明
する。図5には、ICカード33側において電力受電処
理を行う回路の概略的な構成例を示してある。また、同
図には、リーダライタ31に備えられた電力伝送用アン
テナ32の概略的な構成例を示してあり、リーダライタ
31側に備えられた他の回路構成の部分については図示
を省略してある。上記したように、リーダライタ31で
は、自己の電力伝送用アンテナ32とICカード33の
電力伝送用アンテナ34との間での電磁結合により、当
該ICカード33の電力伝送用アンテナ34のコイルに
電圧を誘起させる。
【0009】ICカード33では、自己の電力伝送用ア
ンテナ34のコイルに起電された電力が整流ダイオード
41で整流化された後に、コンデンサ42により平滑化
されて直流電源に変換される。そして、この直流電源中
の余分なエネルギーがレギュレータ43により熱として
発生させられ、このようにしてIC44が動作可能な電
圧に安定化された電源が当該IC44へ供給される。
【0010】上記したリーダライタ31の電力伝送用ア
ンテナ32から送電される電力のレベルは、例えば、I
Cカード33がリーダライタ31から所定の距離間隔で
離れて位置した場合に、当該ICカード33のIC44
を駆動させるのに必要十分なレベルの電力が当該ICカ
ード33の電力伝送用アンテナ34により受電されるよ
うに設定される。このような設定では、上記した所定の
距離間隔が、リーダライタ31とICカード33との間
で電力伝送や情報通信を行うことが可能な最大の距離
(最大通信可能距離)となる。
【0011】すなわち、一般に、電力伝送用アンテナか
ら磁束として送電された電力のレベルは当該アンテナか
らの距離が大きくなるに従って小さくなるため、上記の
ような設定では、リーダライタ31とICカード33と
の間の距離が上記した最大通信可能距離以下となる位置
関係において、これら両者31、33に備えられた電力
伝送用アンテナ32、34間での電磁結合により、リー
ダライタ31からICカード33への電力伝送が行われ
る。
【0012】また、リーダライタ31とICカード33
との間の距離が上記した最大通信可能距離未満である場
合には、ICカード33によりIC44を駆動させるの
に必要なレベルより大きな電力が受電されることがあ
り、上記したようにICカード33では、過剰に受電さ
れた余分な電力エネルギーを内部のレギュレータ41に
より熱に変換して発熱させ、これにより、電源を安定化
することが行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなリーダライタを備えたICカードシステムでは、
リーダライタの電力伝送用アンテナとICカードの電力
伝送用アンテナとが近接した場合に、リーダライタから
ICカードへ過剰な電力が供給されたことに起因して、
当該ICカードの内部で熱に変換されて発生させられる
余分な電力が大きくなってしまい、こうした発熱により
ICカードの内部回路を構成するIC等の部品を破損さ
せてしまうことや、ICカードの形成材である合成樹脂
等を変形させてしまうこと等が生じてしまうといった不
具合があった。
【0014】具体的には、例えば上記図4に示したよう
に従来のリーダライタ31では、アンテナカバーC31
を挟んで電力伝送用アンテナ32のすぐ上方にICカー
ド33を密着させて位置させることも可能であるため、
このような場合には、一般に、リーダライタ31の電力
伝送用アンテナ32とICカード33の電力伝送用アン
テナ34との間の距離が数mm〜数十mmといった非常
に小さな値となってしまうことが生じていた。
【0015】このようにリーダライタの電力伝送用アン
テナとICカードの電力伝送用アンテナとの間の距離が
小さい場合には、上記したように、ICカードにより受
電される余分な電力エネルギーが大きくなるため、例え
ばICカードの内部のレギュレータに入力される電力エ
ネルギーが当該レギュレータの許容範囲を超えてしまう
ことや、また、こうしたことが生じなくとも、当該レギ
ュレータから発生する熱が大きくなってICカードの内
部のICを直接的に破壊してしまうことや、当該レギュ
レータから発生する熱に起因してICカードを構成する
合成樹脂等の温度が耐熱温度を超えてしまってICカー
ド自体を変形或いは破壊してしまうことや、また、こう
したICカード自体の変形に起因して当該ICカードの
内部のICを破壊してしまうこと等が生じてしまうとい
った不具合があった。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、電力伝送用アンテナからIC
カード等といった移動情報通信体に対して電力を送電す
るに際して、電力伝送用アンテナから移動情報通信体へ
過剰な電力が供給されてしまうことに起因して当該移動
情報通信体を破損等してしまうことを防止することがで
きるリーダライタを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るリーダライタでは、移動情報通信体に
対して電力を送電する電力伝送用アンテナに、当該電力
伝送用アンテナから前記移動情報通信体が所定のレベル
以上の電力を受電する領域内へ当該移動情報通信体が侵
入することを防止するアンテナカバーを備えた。従っ
て、リーダライタでは、移動情報通信体が当該リーダラ
イタの電力伝送用アンテナから前記所定のレベル以上の
電力を受電する領域内へ当該移動情報通信体が侵入する
ことを防止することができ、これにより、当該移動情報
通信体が前記所定のレベル以上の電力を受電してしまう
ことを防止することができる。
【0018】例えば、上記した所定のレベルとして、移
動情報通信体が受電した余分な電力を熱として発生させ
た場合に当該移動情報通信体の内部のICや当該移動情
報通信体を構成する合成樹脂等を破損してしまうといっ
た不具合が生じる程度の電力のレベルを設定して上記し
たアンテナカバーを備えることにより、当該移動情報通
信体がリーダライタの電力伝送用アンテナから過剰な電
力を受電したことに起因して上記のような不具合が生じ
てしまうことを防止することができ、これにより、当該
移動情報通信体を破損等してしまうことを防止すること
ができる。
【0019】なお、上記した所定のレベルとしては、移
動情報通信体の内部の回路構成や移動情報通信体の形成
材等に応じて任意に設定されてよく、例えば上記したよ
うに移動情報通信体の内部回路等を破損してしまう程度
の電力のレベルを上記した所定のレベルとして用いるこ
とにより、当該移動情報通信体が当該所定のレベル以上
の電力を受電することを防止して、当該移動情報通信体
の破損等を防止することができる。
【0020】また、リーダライタに備えられる上記した
アンテナカバーの形状や大きさ等といった構成として
も、移動情報通信体が当該リーダライタの電力伝送用ア
ンテナから前記所定のレベル以上の電力を受電する領域
内へ当該移動情報通信体が侵入することを防止すること
ができる構成であれば、どのような構成が用いられても
よい。例えば、アンテナカバーとして前記領域より大き
な領域を囲むアンテナカバーが備えられてもよく、この
ような場合であっても、移動情報通信体が前記所定のレ
ベル以上の電力を受電してしまう前記領域内へ当該移動
情報通信体が侵入してしまうことを防止することができ
る。
【0021】また、例えば、リーダライタの電力伝送用
アンテナから発生した磁束により移動情報通信体への電
力伝送が行われる構成では、リーダライタの電力伝送用
アンテナから発生した磁束の密度が当該アンテナからの
距離が大きくなるに従って小さくなることから、当該磁
束の密度が所定の値以上となる領域内へ移動情報通信体
が侵入することを防止するアンテナカバーを備えること
により、当該移動情報通信体が前記所定の値の磁束密度
により受電する電力のレベル以上の電力を受電してしま
うことを防止することができる。
【0022】ここで、本発明で言う移動情報通信体に
は、上記したICカードばかりでなく、例えば、人に付
されたネームプレートや、商品や物品に付されたタグ
や、家畜に付された識別用プレートや、宅配便の荷物に
付された配送先プレートや、コンテナに付された配送先
プレート等といったものも包含される。このように、本
発明では、リーダライタの電力伝送用アンテナから送電
された電力を受電する種々な移動情報通信体が用いられ
てよく、本発明では、こうした移動情報通信体により過
剰な電力が受電されることに起因して当該移動情報通信
体に備えられた内部のICや当該移動情報通信体を構成
する合成樹脂等を破損してしまうこと等を防止すること
ができるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、本例では、移動情報通信体とし
てICカードが用いられた場合を示し、リーダライタの
電力伝送用アンテナとICカードの電力伝送用アンテナ
との間で電磁結合により電力の伝送を行う。また、本例
のICカードでは、例えば内部に電源が備えられておら
ず、リーダライタから受電した電力を用いて各種の動作
が行われる。
【0024】図1には、本発明に係るリーダライタの一
例を示してあり、このリーダライタ1には、ICカード
に対して電力を送電する電力伝送用アンテナ11やIC
カードとの間で情報の通信を行う情報通信用アンテナが
備えられており、これらのアンテナは、例えば方形等に
巻かれたコイルから構成されている。なお、電力伝送用
アンテナのアンテナカバーの構成の仕方が本発明の要部
であるため、本例では、情報通信用アンテナについては
図示を省略してあるが、例えば、情報通信用アンテナに
ついても上記図1に示した電力伝送用アンテナ11のコ
イル面とほぼ同一の面内に配置される。なお、電力伝送
用アンテナ11と情報通信用アンテナとの配置関係とし
ては任意であってよい。
【0025】また、リーダライタ1には、上記図1に示
されるように、電力伝送用アンテナ11の上方(図1中
では”上面”側)を覆うアンテナカバーC1が当該リー
ダライタ1の上面を構成する他の部分から上方に突起し
た形状で備えられている。すなわち、本例では、同図に
示されるように、このアンテナカバーC1が電力伝送用
アンテナ11を囲んで上方に立体的に膨出した形状で備
えられている。
【0026】上記したアンテナカバーC1は、ICカー
ドがリーダライタ1の電力伝送用アンテナ11から所定
のレベル以上の電力を受電する領域内へ当該ICカード
が侵入することを防止するように構成されており、この
アンテナカバーC1の構成を図2を用いて更に詳しく説
明する。図2には、上記図1に示したリーダライタ1の
アンテナカバーC1の断面を示してある。また、図2に
は、当該断面と共に、リーダライタ1の電力伝送用アン
テナ11の側面と、当該リーダライタ1との間で電力伝
送及び情報通信を行うICカード21の側面が示されて
いる。なお、ICカード21に備えられた電力伝送用や
情報通信用のアンテナについては図示を省略してある
が、こうしたアンテナは、例えば、ICカード21のカ
ード面と平行な面内で方形等に巻かれたコイルから構成
されている。
【0027】上記図2に示されるように、本例のアンテ
ナカバーC1は、電力伝送用アンテナ11を構成するコ
イル面から上方に距離d1の間隔で離隔させられて構成
されている。このような構成では、例えばICカード2
1がリーダライタ1のアンテナカバーC1の上方からか
ざされる場合に、当該ICカード21の電力伝送用アン
テナとリーダライタ1の電力伝送用アンテナ11との間
の距離が上記した距離d1より大きくなることが確保さ
れている。
【0028】一般に、リーダライタ1の電力伝送用アン
テナ11から発生した磁束の密度は当該アンテナ11か
らの距離が大きくなるに従って小さくなるため、上記の
ようにICカード21がリーダライタ1のアンテナカバ
ーC1の上方にかざされる場合、ICカード21により
受電される電力のレベルは、当該ICカード21の電力
伝送用アンテナとリーダライタ1の電力伝送用アンテナ
11との間の距離が上記した距離d1となる状況で当該
ICカード21により受電される電力のレベル未満とな
る。すなわち、上記のようにICカード21の電力伝送
用アンテナとリーダライタ1の電力伝送用アンテナ11
との間の距離が上記した距離d1となる状況で当該IC
カード21により受電される電力のレベルが、当該IC
カード21により受電される電力の上限のレベルとな
り、当該ICカード21では当該上限レベル未満の電力
が受電されることが保障されている。
【0029】このため、例えば上記した電力の上限レベ
ルを、ICカード21がリーダライタ1から受電した余
分な電力を熱として発生させた場合に当該ICカード2
1の内部のICや当該ICカード21の形成材等を破損
してしまう電力のレベルと同じレベル、或いは、当該レ
ベルより小さなレベルとして設定して、上記したリーダ
ライタ1のアンテナカバーC1と電力伝送用アンテナ1
1との間の距離d1を構成することにより、ICカード
21がリーダライタ1の電力伝送用アンテナ11と最も
近接した場合であっても、当該ICカード21により受
電される電力のレベルが所定のレベル未満、すなわち上
記したように当該ICカード21を破損等してしまう電
力のレベル未満となることを確保することができる。
【0030】なお、以上では、ICカード21がリーダ
ライタ1のアンテナカバーC1の上方からかざされた場
合について説明したが、アンテナカバーC1の斜め方向
等の構成についても、上記と同様に、ICカード21が
当該アンテナカバーC1に最も近接した場合であって
も、当該ICカード21が受電する電力のレベルが上記
した所定のレベル未満となるように構成されている。
【0031】以上のように、本例のリーダライタ1で
は、ICカード21が当該リーダライタ1の電力伝送用
アンテナ11から上記した所定のレベル以上の電力を受
電する領域内へ当該ICカード21が侵入することを防
止するアンテナカバーC1が備えられているため、当該
ICカード21により上記した所定のレベル以上の電力
が受電されてしまうことを防止することができ、これに
より、例えば当該ICカード21が受電した余分な電力
を熱として発生させることに起因して当該ICカードの
内部のICや当該ICカード21の形成材等を破損して
しまうこと等を防止することができる。
【0032】具体的には、例えば、上記したアンテナカ
バーを備えたリーダライタを入退室管理やゲート通過管
理等を行うICカードシステムに適用することにより、
部屋への入退室を行う者やゲートを通過する者等に所持
されたICカードがリーダライタと近接してしまった場
合であっても、当該リーダライタのアンテナカバーによ
り当該リーダライタの電力伝送用アンテナとICカード
の電力伝送用アンテナとの間の距離が一定の距離より大
きく保たれるため、ICカードが過剰な電力を受電した
ことに起因して当該ICカードの内部回路等を破損して
しまうことを防止することができる。
【0033】また、上記実施例で示したように、本発明
では、リーダライタのアンテナカバーの形状を例えば上
記図1に示したような形状とすればよく、これにより、
ICカードがリーダライタから上記した所定のレベル以
上の電力を受電してしまうことを防止することができる
ため、上記したICカードの破損等の防止を安価に実現
させることができる。また、リーダライタのアンテナカ
バーを構成する素材としては、例えば磁束を妨げない素
材が用いられるのが好ましいが、リーダライタとICカ
ードとの間での電力伝送や情報通信が支障なく行われる
構成であれば、どのような素材が用いられてもよい。
【0034】次に、リーダライタに備えられるアンテナ
カバーの他の構成例を示す。図3は、他の構成例に係る
リーダライタ2に備えられたアンテナカバーC2を説明
するための図であり、同図には、当該アンテナカバーC
2の断面を示してある。また、同図には、当該断面と共
に、リーダライタ2の電力伝送用アンテナ12の側面と
ICカード22の側面とが示されている。
【0035】上記図3に示されるようなアンテナカバー
C2をリーダライタ2に備えることによっても、上記図
1及び図2に示したリーダライタ1の場合と同様に、例
えばICカード22がリーダライタ2のアンテナカバー
C2の上方(図3中では”上面”側)からかざされた場
合に、当該ICカード22の電力伝送用アンテナ(図示
せず)と当該リーダライタ2の電力伝送用アンテナ12
との間の距離が一定の距離d2より大きくなることを確
保することができる。
【0036】このため、上記図1に示したリーダライタ
1の場合と同様に、例えばICカード22の電力伝送用
アンテナがリーダライタ2の電力伝送用アンテナ12と
最も近接した状況で当該ICカード22により受電され
る電力のレベルを、当該ICカード22を破損等してし
まう所定の電力レベルより小さく設定することにより、
当該ICカード22がリーダライタ2の電力伝送用アン
テナ12から前記所定のレベル以上の電力を受電する領
域内へ当該ICカード22が侵入することを防止するこ
とができ、これにより、当該ICカード22が過剰な電
力を受電したことに起因して当該ICカード22を破損
等してしまうことを防止することができる。
【0037】ここで、リーダライタに備えられるアンテ
ナカバーの形状や大きさ等といった構成としては、必ず
しも以上に示した形状等に限られず、要は、上記実施例
で示したように、ICカードがリーダライタの電力伝送
用アンテナから所定のレベル以上の電力を受電する領域
内へ当該ICカードが侵入することを防止することがで
きる構成であれば、どのような形状等でアンテナカバー
が構成されてもよい。なお、例えば上記図1や図2に示
したように、リーダライタの電力伝送用アンテナが配置
されている位置の上方のみで膨出したアンテナカバーを
備えた場合には、上記したICカードの破損防止といっ
た効果に加えて更に、例えばアンテナカバーの形状がコ
ンパクトになるといった効果や、また、例えばユーザに
とってICカードをかざすべき電力伝送用アンテナの位
置が明確となるといった効果をも奏することができて好
ましい。
【0038】また、以上の実施例では、リーダライタに
おいて、電力伝送用アンテナを用いて電力の送電を行う
とともに、情報通信用アンテナを用いて情報の通信を行
う構成としたが、例えば電力伝送用アンテナを送信用の
アンテナとして用いて電力の送電及び情報の送信を行う
とともに、情報通信用アンテナを受信用のアンテナとし
て用いて情報の受信を行うといった構成が用いられても
よい。また、例えばリーダライタに1つのアンテナのみ
を備え、当該アンテナにより電力の送電及び情報の送受
信を行うといった構成が用いられてもよい。
【0039】また、リーダライタとICカードとの間で
行われる電力伝送としては、非接触で行われるものであ
れば、どのような電力伝送の仕方が用いられてもよく、
同様に、リーダライタやICカードに備えられる電力伝
送や情報通信を行うアンテナとしても、どのようなアン
テナが用いられてもよい。また、リーダライタの構成と
しては、非接触で電力伝送や情報通信を行うものであれ
ば、どのような構成が用いられてもよく、例えば電力伝
送や情報通信を非接触で行う機能のみを有したものばか
りでなく、こうした機能と共に情報処理等を行う機能が
一体化されたものが用いられてもよい。なお、リーダラ
イタに情報処理を行う機能が一体化されていない構成で
は、当該リーダライタに情報端末装置を接続して、当該
情報端末装置とリーダライタとの間で情報の送受信を行
うことにより、当該情報端末装置において各種の情報処
理を行う構成を用いることができる。
【0040】また、以上の実施例では、移動情報通信体
としてICカードが用いられた場合を示したが、移動情
報通信体としては、リーダライタの電力伝送用アンテナ
から非接触で送電された電力を受電するものであれば、
どのような移動情報通信体が用いられてもよく、本発明
では、上記した実施例の場合と同様なアンテナカバーを
リーダライタに備えることにより、移動情報通信体が当
該リーダライタから過剰な電力を受電したことに起因し
て当該移動情報通信体の内部のICや当該移動情報通信
体を構成する合成樹脂等を破損してしまうことを防止す
ることができる。
【0041】また、移動情報通信体の構成としても、リ
ーダライタから非接触で電力を受電することができるも
のであれば、どのような構成であってもよく、例えば移
動情報通信体の内部に補助的な電源が備えられている場
合であっても、リーダライタから非接触で電力を受電す
ることを行う移動情報通信体であれば、本発明を適用す
ることにより、過剰な電力の供給に起因して当該移動情
報通信体の内部のIC等を破損してしまうことを防止す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリー
ダライタによると、ICカード等といった移動情報通信
体に対して電力を送電する電力伝送用アンテナに、当該
電力伝送用アンテナから前記移動情報通信体が所定のレ
ベル以上の電力を受電する領域内へ当該移動情報通信体
が侵入することを防止するアンテナカバーを備えたた
め、前記移動情報通信体が前記所定のレベル以上の電力
を受電してしまうことを防止することができ、これによ
り、例えば当該移動情報通信体が受電した余分な電力を
熱として発生させた場合に当該移動情報通信体の内部の
ICや当該移動情報通信体を構成する合成樹脂等を破損
等してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリーダライタの構成例
である。
【図2】リーダライタのアンテナカバーを説明するため
の図である。
【図3】リーダライタの他の構成例を説明するための図
である。
【図4】従来例に係るリーダライタの構成を説明するた
めの図である。
【図5】ICカードにより行われる電力の受電処理を説
明するための図である。
【符号の説明】
1、2・・リーダライタ、 11、12・・電力伝送用
アンテナ、C1、C2・・アンテナカバー、 d1、d
2・・距離、21、22・・ICカード、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 充弘 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 渡辺 高洋 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力伝送用アンテナから移動情報通信体
    に対して電力を送電するリーダライタにおいて、 前記移動情報通信体が前記電力伝送用アンテナから所定
    のレベル以上の電力を受電する領域内へ当該移動情報通
    信体が侵入することを防止するアンテナカバーを備えた
    ことを特徴とするリーダライタ。
JP9336461A 1997-11-20 1997-11-20 リーダライタ Pending JPH11154203A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003067681A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Denso Corp Icカードリーダ及びicカード処理装置
JP5185471B1 (ja) * 2011-09-09 2013-04-17 パナソニック株式会社 通信システム、通信装置、通信方法、通信プログラム及び電気機器

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